米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 写真;映画 -> 日本電気株式会社

発明の名称 プロジェクタ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−154262(P2001−154262A)
公開日 平成13年6月8日(2001.6.8)
出願番号 特願平11−335743
出願日 平成11年11月26日(1999.11.26)
代理人 【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
発明者 石毛 浩之
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 映像光をスクリーンに投射してスクリーン上に映像を形成するレンズと、前記レンズが取り付けられ前記レンズがおおむね横向きとなる第1の姿勢およびおおむね上向きとなる第2の姿勢で設置される装置本体と、前記映像光の光路にほぼ直交する第1の方向、または前記第1の方向と反対の第2の方向に前記レンズを変位させる駆動手段と、操作者により操作されて第1および第2の操作信号をそれぞれ生成する第1および第2の操作手段と、前記第1および第2の操作信号にもとづき前記駆動手段を制御して前記レンズを変位させる方向を前記第1および第2の方向の間で切り換える制御手段と、前記第2の姿勢で装置本体が設置されているとき前記レンズを出射した前記映像光をおおむね横向きに反射させてスクリーンに投射するミラーとを備え、前記第1の方向は前記第1の姿勢で設置されている前記装置本体の上方に向かう方向であるプロジェクタ装置であって、前記第1および第2の姿勢のいずれの姿勢で前記装置本体が設置されているかを検出する姿勢検出手段と、前記レンズを前記第1の方向に変位させることを指示する信号として、前記装置本体が前記第1の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第1の操作信号を前記制御手段に供給し、前記装置本体が前記第2の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第2の操作信号を前記制御手段に供給する第1の切り換え手段と、前記レンズを前記第2の方向に変位させることを指示する信号として、前記装置本体が前記第1の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第2の操作信号を前記制御手段に供給し、前記装置本体が前記第2の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第1の操作信号を前記制御手段に供給する第2の切り換え手段とを備えたことを特徴とするプロジェクタ装置。
【請求項2】 前記駆動手段はパルスモータにより構成され、前記制御手段は前記パルスモータに供給するパルス電流の位相を切り換えることで前記パルスモータの回転方向を切り換え、前記レンズの変位方向を制御することを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ装置。
【請求項3】 前記第1および第2の切り換え手段はそれぞれ前記第1および第2の操作信号を入力とするセレクタ回路により構成され、前記姿勢検出手段は前記装置本体が前記第1および第2の姿勢のいずれであるかに応じてハイレベルまたはローレベルの論理信号を出力し、前記セレクタ回路は前記論理信号により前記第1および第2の操作信号のいずれかを選択して出力することを特徴とする請求項1記載のプロジェクタ装置。
【請求項4】 映像光をスクリーンに投射してスクリーン上に映像を形成するレンズと、前記レンズが取り付けられ前記レンズがおおむね横向きとなる第1の姿勢およびおおむね上向きとなる第2の姿勢で設置される装置本体と、前記映像光の光路にほぼ直交する第1の方向、または前記第1の方向と反対の第2の方向に前記レンズを変位させる駆動手段と、第1および第2の端子に第1および第2の電圧がそれぞれ印加され可動部が前記レンズに連結されて前記可動部の位置に応じて前記第1および第2の電圧の中間の電圧を出力する変位検出手段と、前記第2の姿勢で装置本体が設置されているとき前記レンズを出射した前記映像光をおおむね横向きに反射させてスクリーンに投射するミラーとを備え、前記第1の方向は前記第1の姿勢で設置されている前記装置本体の上方に向かう方向であるプロジェクタ装置であって、前記第1および第2の姿勢のいずれの姿勢で前記装置本体が設置されているかを検出する姿勢検出手段と、前記変位検出手段の前記第1の端子に対して、前記装置本体が前記第1の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第1の電圧を印加し、前記装置本体が前記第2の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第2の電圧を印加する第1の切り換え手段と、前記変位検出手段の前記第2の端子に対して、前記装置本体が前記第1の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第2の電圧を印加し、前記装置本体が前記第2の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第1の電圧を印加する第2の切り換え手段とを備えたことを特徴とするプロジェクタ装置。
【請求項5】 前記変位検出手段はほぼ直線的に延在する抵抗体を含み、前記抵抗体の両端部に前記第1および第2の端子がそれぞれ接続され、前記可動部は前記抵抗体に対して摺動することを特徴とする請求項4記載のプロジェクタ装置。
【請求項6】 前記第1および第2の切り換え手段はそれぞれ前記第1および第2の電圧を入力とするセレクタ回路により構成され、前記姿勢検出手段は前記装置本体が前記第1および第2の姿勢のいずれであるかに応じてハイレベルまたはローレベルの論理信号を出力し、前記セレクタ回路は前記論理信号により前記第1および第2の電圧のいずれかを選択して出力することを特徴とする請求項4記載のプロジェクタ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像光をスクリーンに投射してスクリーン上に映像を形成するプロジェクタ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクタなどのプロジェクタ装置の中には、装置本体の設置形態として横置きと縦置きのいずれかを選択できるものがある。図9の(A)ないし(C)はプロジェクタ装置の各設置形態をそれぞれ示す模式図である。図9の(A)はプロジェクタ装置202の装置本体204を横置きで設置した場合を示し、このときレンズ206は横向きとなり、映像情報を含む光、すなわち映像光208はレンズ206によりスクリーン210に投射され、スクリーン210上に映像212が形成される。
【0003】一方、図9の(B)および(C)はプロジェクタ装置202の装置本体204を縦置きで設置した場合を示し、このときレンズ206は上向きとなり、また、この設置形態では、レンズ206前方にミラー214が装着される。そして、レンズ206を出射した映像光208はミラー214で反射してスクリーン210に投射され、スクリーン210上に映像212が形成される。
【0004】ただし、映像光208がミラー214で反射することから、映像光208が横置きの場合と同じでは、図9の(B)に示したように映像212は上下が反転したものとなる。そこで、プロジェクタ装置202では、映像光208の生成部において電気的に映像を反転させ上下が反転した映像光208を生成している。その結果、図9の(C)に示したように、正しい向きで映像212がスクリーン210に表示される。
【0005】ところで、このようなプロジェクタ装置202では、スクリーン210上の映像212の位置を調整するため、レンズ206を映像光208の光路208Aにほぼ直交する方向に変位させる機能を有している。そして、プロジェクタ装置202の操作部には、たとえばレンズ206を上下左右にそれぞれ変位させるための第1ないし第4のスイッチ(図示せず)が配置され、操作者はこれらのスイッチを操作して、スクリーン210上の映像212を所望の位置に配置することができるようになっている。
【0006】たとえば、図9の(A)に示したように、装置本体204が横置きの場合に、レンズ206を上方に変位させるべく第1のスイッチを操作すると、レンズ206は上方に変位し、映像212は矢印Aで示した方向に移動する。しかし、装置本体204を図9の(C)に示したように縦置きにした場合には、同様に第1のスイッチを操作すると、レンズ206は図9の(C)において左方向に変位し、そして映像光208はミラー214で反射するため、スクリーン210上の映像212は矢印Cで示したように、下方に移動してしまう。したがって、この場合には、横置きのときレンズ206を下方に変位させる第2のスイッチを操作する必要があり、従来はしばしば操作者が混乱し、的確な操作を行えない場合があった。
【0007】また、この種のプロジェクタ装置202では、レンズ206を変位させる場合の利便性のため、レンズ206がどのように変位しているかを発光ダイオードなどを点灯させて表示する機能を備えており、この機能を実現するためレンズ206の位置を検出するリニアセンサ(変位検出手段)を用いている。
【0008】図10の(A)はレンズ206とリニアセンサの関係を示す説明図、(B)および(C)はリニアセンサによる検出結果の一例を示す説明図である。図10の(A)は、装置本体204が横置きの場合に、スクリーン210側からレンズ206を見た状態を示している。そして、リニアセンサとしてレンズ206の上下方向の変位を検出するリニアセンサ216と、レンズ206の左右方向の変位を検出するリニアセンサ218とが設けられている。
【0009】リニアセンサ216、218は、直線的に延在する抵抗体220と、この抵抗体220に対して摺動可能に取り付けた導体の可動部222とを含み、抵抗体220の両端部はそれぞれ第1および第2の端子224、226を形成している。図10の(B)、(C)はレンズ206の上下方向の変位を検出するリニアセンサ216を示し、第2の端子226はグランドに接続され、第1の端子224には5Vの電圧が印加されている。可動部222は不図示の連結機構を介してレンズ206に連結され、レンズ206が上下に変位するとリニアセンサ216の可動部222も上下に変位する構成となっている。したがって、グランドを基準に可動部222から出力される電圧は、レンズ206の上下方向における位置に対応し、たとえばレンズ206が中央に在るときは、可動部222の電圧は2.5V程度となる。そして、この可動部222の電圧にもとづいて装置本体204の不図示の表示部に設けられた不図示の複数の発光ダイオードのうちのいずれかが点灯され、操作者はこの表示によりレンズ206の位置を把握することができる。
【0010】プロジェクタ装置202の装置本体204が横置きにされている場合、操作者が映像212を上方に移動させるべく、上記第1のスイッチを操作すると、レンズ206も、図10の(A)において上方に変位する。その結果、リニアセンサ216の可動部222も上方に変位し、レンズ206が上下の中央よりたとえば上方に変位すれば可動部222からは、図10の(B)に示したように、2.5Vを超えるたとえば3Vの電圧が出力され、対応する発光ダイオードが点灯されることとなる。操作者はこれを見てレンズ206が上方に変位していることを認識できる。
【0011】ここで、装置本体204を縦置きにしたとし、その状態で、スクリーン210に表示されている映像212を上方に移動させる場合、操作者は上述のように第2のスイッチを操作することになる。しかし、その結果、レンズ206は図10において下方に変位し、リニアセンサ216の可動部222も下方に変位して、レンズ206がたとえば上下の中央より下方に変位すれば可動部222からは、図10の(C)に示したように、2.5Vを下回るたとえば2Vの電圧が出力されることになる。したがって、この場合、横置き時にレンズ206が下方に変位していることを表す発光ダイオードが点灯される。なお、図10の(B)、(C)にそれぞれ示した矢印228、230はレンズ206を変位させる方向を表している。また、図10の(A)に示した点線の円はレンズ206を上方および右方に変位させた場合を表している。
【0012】このように、横置き時に映像212を上方に移動させると、レンズ206が上方に変位していることを表す発光ダイオードが点灯され、一方、縦置き時に映像212を上方に移動させると、レンズ206は下方に変位していることを表す発光ダイオードが点灯される。その結果、操作者は、横置きと縦置きの場合で、同様に映像212を移動させても、点灯する発光ダイオードが異なることから、混乱してしまい的確な操作を行えない場合があった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、設置姿勢にかかわらず同一の操作により同一の方向に映像を移動させることを可能にして操作性を向上させたプロジェクタ装置を提供することにある。また、本発明の他の目的は、設置姿勢にかかわらず、同一の方向に映像を移動させた場合には同様の電圧が変位検出手段から出力されるようにして操作性の向上を可能としたプロジェクタ装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達成するため、映像光をスクリーンに投射してスクリーン上に映像を形成するレンズと、前記レンズが取り付けられ前記レンズがおおむね横向きとなる第1の姿勢およびおおむね上向きとなる第2の姿勢で設置される装置本体と、前記映像光の光路にほぼ直交する第1の方向、または前記第1の方向と反対の第2の方向に前記レンズを変位させる駆動手段と、操作者により操作されて第1および第2の操作信号をそれぞれ生成する第1および第2の操作手段と、前記第1および第2の操作信号にもとづき前記駆動手段を制御して前記レンズを変位させる方向を前記第1および第2の方向の間で切り換える制御手段と、前記第2の姿勢で装置本体が設置されているとき前記レンズを出射した前記映像光をおおむね横向きに反射させてスクリーンに投射するミラーとを備え、前記第1の方向は前記第1の姿勢で設置されている前記装置本体の上方に向かう方向であるプロジェクタ装置であって、前記第1および第2の姿勢のいずれの姿勢で前記装置本体が設置されているかを検出する姿勢検出手段と、前記レンズを前記第1の方向に変位させることを指示する信号として、前記装置本体が前記第1の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第1の操作信号を前記制御手段に供給し、前記装置本体が前記第2の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第2の操作信号を前記制御手段に供給する第1の切り換え手段と、前記レンズを前記第2の方向に変位させることを指示する信号として、前記装置本体が前記第1の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第2の操作信号を前記制御手段に供給し、前記装置本体が前記第2の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第1の操作信号を前記制御手段に供給する第2の切り換え手段とを備えたことを特徴とする。
【0015】また、本発明は、映像光をスクリーンに投射してスクリーン上に映像を形成するレンズと、前記レンズが取り付けられ前記レンズがおおむね横向きとなる第1の姿勢およびおおむね上向きとなる第2の姿勢で設置される装置本体と、前記映像光の光路にほぼ直交する第1の方向、または前記第1の方向と反対の第2の方向に前記レンズを変位させる駆動手段と、第1および第2の端子に第1および第2の電圧がそれぞれ印加され可動部が前記レンズに連結されて前記可動部の位置に応じて前記第1および第2の電圧の中間の電圧を出力する変位検出手段と、前記第2の姿勢で装置本体が設置されているとき前記レンズを出射した前記映像光をおおむね横向きに反射させてスクリーンに投射するミラーとを備え、前記第1の方向は前記第1の姿勢で設置されている前記装置本体の上方に向かう方向であるプロジェクタ装置であって、前記第1および第2の姿勢のいずれの姿勢で前記装置本体が設置されているかを検出する姿勢検出手段と、前記変位検出手段の前記第1の端子に対して、前記装置本体が前記第1の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第1の電圧を印加し、前記装置本体が前記第2の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第2の電圧を印加する第1の切り換え手段と、前記変位検出手段の前記第2の端子に対して、前記装置本体が前記第1の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第2の電圧を印加し、前記装置本体が前記第2の姿勢で設置されていることを前記姿勢検出手段が検出しているときは前記第1の電圧を印加する第2の切り換え手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】本発明のプロジェクタ装置では、第1の切り換え手段は、レンズを第1の方向に変位させることを指示する信号として、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第1の操作信号を制御手段に供給し、装置本体が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第2の操作信号を制御手段に供給する。また、第2の切り換え手段は、レンズを第2の方向に変位させることを指示する信号として、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第2の操作信号を制御手段に供給し、装置本体が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第1の操作信号を制御手段に供給する。
【0017】したがって、本発明のプロジェクタ装置では、装置本体が第1の姿勢で設置されている場合、第1の操作手段を操作すると第1の操作信号が、レンズを第1の方向に変位させることを指示する信号として制御手段に供給され、その結果、レンズは第1の方向に変位し、スクリーンに形成された映像は対応する第3の方向に移動する。一方、同じく装置本体が第1の姿勢で設置されている場合に、第2の操作手段を操作すると第2の操作信号が、レンズを第2の方向に変位させることを指示する信号として制御手段に供給され、その結果、レンズは第2の方向に変位し、スクリーンに形成された映像は前記第3の方向と反対の第4の方向に移動する。
【0018】また、装置本体が第2の姿勢で設置されている場合、第1の操作手段を操作すると第1の操作信号が、レンズを第2の方向に変位させることを指示する信号として制御手段に供給され、その結果、レンズは第2の方向に変位し、この場合、映像光はミラーで反射するため、スクリーン上の映像は第3の方向に移動する。一方、同じく装置本体が第2の姿勢で設置されている場合に、第2の操作手段を操作すると第2の操作信号が、レンズを第1の方向に変位させることを指示する信号として制御手段に供給され、その結果、レンズは第1の方向に変位し、映像光はミラーで反射するため、スクリーン上の映像は第4の方向に移動する。
【0019】このように、映像をスクリーン上で第3の方向に移動させる場合には、装置本体の姿勢に係わらず常に第1の操作手段を操作すればよく、逆に、映像をスクリーン上で第4の方向に移動させる場合には、装置本体の姿勢に係わらず常に第2の操作手段を操作すればよい。したがって、操作者は従来のように混乱することなく円滑に第1および第2の操作手段を操作することができる。
【0020】また、本発明のプロジェクタ装置では、第1の切り換え手段は、変位検出手段の第1の端子に対して、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第1の電圧を印加し、装置本体が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第2の電圧を印加する。そして、第2の切り換え手段は、変位検出手段の第2の端子に対して、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第2の電圧を印加し、装置本体が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第1の電圧を印加する。
【0021】したがって、装置本体が第1の姿勢で設置されているとき、レンズをたとえば第1の方向に移動させ、そのときスクリーン上の映像が対応する第3の方向に移動したとし、また変位検出手段の可動部の電圧がたとえば第1の電圧に相対的に近い電圧であったとすると、装置本体が第2の姿勢で設置されているとき、レンズを第2の方向に移動させると、スクリーン上の映像はミラーの作用で同じく第3の方向に移動すると共に、変位検出手段の可動部の電圧も同じく第1の電圧に相対的に近い電圧となる。
【0022】そのため、変位検出手段の可動部の電圧によりレンズ位置を表示するような場合、装置本体の姿勢がいずれの姿勢であっても、スクリーン上で映像を同一の方向に移動させた場合には、レンズ位置の表示は、同一の方向に移動したことを表すものとなる。したがって、操作者は従来のように混乱することなくレンズ位置の表示を参照して映像位置の変更操作を行うことができる。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態例について図面を参照して説明する。図1は本発明によるプロジェクタ装置の一例を示すブロック図、図2の(A)および(B)は図1のプロジェクタ装置の各設置形態をそれぞれ示す模式図である。なお、図2において図9と同一の要素には同一の符号が付されている。図1、図2に示したように、実施の形態例のプロジェクタ装置2は、映像光208の光路4にほぼ直交する第1の方向6、または第1の方向6と反対方向の第2の方向にレンズ206を変位させる第1の駆動手段8と、操作者により操作されて第1および第2の操作信号10、12をそれぞれ生成する第1および第2の操作手段14、16と、第1および第2の操作信号10、12にもとづき第1の駆動手段8を制御してレンズ206を変位させる方向を第1および第2の方向の間で切り換える第1の制御手段18と、レンズ206がおおむね上向きとなる姿勢で装置本体204が設置されているとき、すなわち装置本体204が縦置きされているとき、レンズ206を出射した映像光208をおおむね横向きに反射させてスクリーン210に投射するミラー214とを備えている。
【0024】なお、第1の方向6は、図2の(A)に示したように、装置本体204が横置きに設置されている場合の装置本体204の上方に向かう方向である。実施の形態例のプロジェクタ装置2はさらに、図1に示したように、レンズ206がおおむね横向きとなる第1の姿勢、すなわち図2の(A)に示した横置きの姿勢とレンズ206がおおむね上向きとなる第2の姿勢、すなわち図2の(B)に示した縦置きの姿勢のいずれの姿勢で装置本体204が設置されているかを検出する姿勢検出手段20を備えている。
【0025】また、プロジェクタ装置2は、レンズ206を第1の方向6に変位させることを指示する信号として、装置本体204が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段20が検出しているときは第1の操作信号10を第1の制御手段18に供給し、装置本体204が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段20が検出しているときは第2の操作信号12を第1の制御手段18に供給する第1の切り換え手段22を備えている。
【0026】プロジェクタ装置2はさらに、レンズ206を第2の方向に変位させることを指示する信号として、装置本体204が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段20が検出しているときは第2の操作信号12を第1の制御手段18に供給し、装置本体204が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段20が検出しているときは第1の操作信号10を第1の制御手段18に供給する第2の切り換え手段24を備えている。
【0027】次に、このように構成されたプロジェクタ装置2の動作を説明する。まず、装置本体204が、図2の(A)に示したように、横置きに設置されているとすると、姿勢検出手段20がそのことを検出する結果、第1の切り換え手段22は、レンズ206を第1の方向6に変位させることを指示する信号として第1の操作手段14からの第1の操作信号10を第1の制御手段18に供給し、一方、第2の切り換え手段24は、レンズ206を第2の方向に変位させることを指示する信号として第2の操作手段16からの第2の操作信号12を第1の制御手段18に供給する。
【0028】したがって、このとき操作者が、スクリーン210上の映像212を上方に移動させるべく第1の操作手段14を操作したとすると、第1の操作手段14が生成する第1の操作信号10は、レンズ206を第1の方向6に変位させることを指示する信号として、第1の切り換え手段22を通じ、第1の制御手段18に供給される。これにより第1の制御手段18は、第1の駆動手段8の+側の端子26を通じて第1の駆動手段8に通電し、レンズ206を第1の方向6に駆動させる。
【0029】一方、操作者が、スクリーン210上の映像212を下方に移動させるべく第2の操作手段16を操作したとすると、第2の操作手段16が生成する第2の操作信号12は、レンズ206を第2の方向に変位させることを指示する信号として、第2の切り換え手段24を通じ、第1の制御手段18に供給される。これにより第1の制御手段18は、第1の駆動手段8の−側の端子28を通じて第1の駆動手段8に通電し、レンズ206を第2の方向に駆動させる。
【0030】次に、装置本体204が、図2の(B)に示したように、縦置きに設置されているとすると、姿勢検出手段20がそのことを検出する結果、第1の切り換え手段22は、レンズ206を第1の方向6に変位させることを指示する信号として第2の操作手段16からの第2の操作信号12を第1の制御手段18に供給し、一方、第2の切り換え手段24は、レンズ206を第2の方向に変位させることを指示する信号として第1の操作手段14からの第1の操作信号10を第1の制御手段18に供給する。
【0031】したがって、このとき操作者が、スクリーン210上の映像212を上方に移動させるべく第1の操作手段14を操作したとすると、第1の操作手段14が生成する第1の操作信号10は、レンズ206を第2の方向に変位させることを指示する信号として、第2の切り換え手段24を通じ、第1の制御手段18に供給される。これにより第1の制御手段18は、第1の駆動手段8の−側の端子28を通じて第1の駆動手段8に通電し、レンズ206を第1の方向6に駆動させる。そして縦置きの場合はミラー214により映像光208が反射して上下が反転するので、上記操作により、スクリーン210上の映像212は上方に移動する。
【0032】一方、操作者が、スクリーン210上の映像212を下方に移動させるべく第2の操作手段16を操作したとすると、第2の操作手段16が生成する第2の操作信号12は、レンズ206を第1の方向6に変位させることを指示する信号として、第1の切り換え手段22を通じ、第1の制御手段18に供給される。これにより第1の制御手段18は、第1の駆動手段8の+側の端子26を通じて第1の駆動手段8に通電し、レンズ206を第1の方向6に駆動させる。その結果、スクリーン210上の映像212は下方に移動する。
【0033】このように本実施の形態例のプロジェクタ装置2では、映像212をスクリーン210上で上方に移動させる場合には、装置本体204の姿勢に係わらず常に第1の操作手段14を操作すればよく、逆に、映像212をスクリーン210上で下方に移動させる場合には、装置本体204の姿勢に係わらず常に第2の操作手段16を操作すればよい。したがって、操作者は従来のように混乱することなく円滑に第1および第2の操作手段14、16を操作することができる。
【0034】なお、映像212を上下のみならず、たとえば右上や左下方向、あるいはさらに他の方向にも移動可能なプロジェクタ装置の場合には、図1に示したように、上記第1および第2の操作手段14、16、第1および第2の切り換え手段22、24、第1の制御手段18、ならびに第1の駆動手段8にそれぞれ相当する第N−1の操作手段30(Nは4以上の整数)、第Nの操作手段32、第N−1の切り換え手段34、第N−1の切り換え手段35、第(N/2)の制御手段36、ならびに第(N/2)の駆動手段38を増設することで同様の効果を得ることができる。
【0035】次に本発明の第2の実施の形態例について説明する。図3は本発明の第2の実施の形態例を示すブロック図である。図3に示した第2の実施の形態例としてプロジェクタ装置40は、上記プロジェクタ装置2と同様に、映像光をスクリーンに投射してスクリーン上に映像を形成する不図示のレンズと、映像光の光路にほぼ直交する第1の方向、または第1の方向と反対方向の第2の方向にレンズを変位させる不図示の駆動手段とを備え、操作者の操作に応じ駆動手段は上記レンズを駆動してスクリーン上の映像の位置を調整できる構成となっている。また、プロジェクタ装置40は、プロジェクタ装置2と同様、レンズがおおむね上向きとなる姿勢で装置本体が設置されているとき、レンズを出射した映像光をおおむね横向きに反射させてスクリーンに投射する不図示のミラーを備えている。なお、第1の方向は、上記プロジェクタ装置の場合と同様、装置本体が横置きに設置されている場合の装置本体の上方に向かう方向である。
【0036】そして、プロジェクタ装置40は、第1および第2の端子46、50に第1および第2の電圧がそれぞれ印加され可動部がレンズに連結されて可動部の位置に応じて第1および第2の電圧の中間の電圧を出力する第1の変位検出手段42と、レンズがおおむね横向きとなる第1の姿勢(横置きの姿勢)とレンズがおおむね上向きとなる第2の姿勢(縦置きの姿勢)のいずれの姿勢で装置本体が設置されているかを検出する姿勢検出手段44を備えている。なお、ここでは、第1の変位検出手段42は、レンズが上記第1の方向に移動したとき、第1の端子42に印加されている電圧に相対的に近い電圧を出力するものとする。
【0037】プロジェクタ装置2はさらに、第1の変位検出手段42の第1の端子46に対して、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段44が検出しているときは第1の電圧V1を印加し、装置本体204が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段44が検出しているときは第2の電圧V2を印加する第1の切り換え手段48を有している。また、プロジェクタ装置2は、第1の変位検出手段42の第2の端子50に対して、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段44が検出しているときは第2の電圧V2を印加し、装置本体204が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段44が検出しているときは第1の電圧V1を印加する第2の切り換え手段52を有している。
【0038】次に、このように構成されたプロジェクタ装置40の動作について説明する。まず、装置本体が横置きに設置されているとすると、姿勢検出手段44がそのことを検出する結果、第1の切り換え手段48は、第1の電圧V1を第1の変位検出手段42の第1の端子46に印加し、第2の切り換え手段52は、第2の電圧を第1の変位検出手段42の第2の端子50に印加する。
【0039】したがって、このとき操作者がスクリーン上の映像を上方に移動させるべく操作を行い、レンズが第1の方向に変位したとすると、第1の変位検出手段42の可動部はレンズと共に移動し、第1の変位検出手段42は第1の端子46に印加されている第1の電圧V1により近い電圧を出力する。この電圧は第1の変換手段54によってデジタル信号に変換され、同デジタル信号にもとづいて、レンズが第1の方向に変位していることを示すたとえば不図示の発光ダイオードが点灯される。これにより操作者は、レンズが第1の方向6に変位していることを把握することができる。
【0040】また、操作者が映像を下方に移動させる操作を行うと、レンズは第2の方向に変位し、第1の変位検出手段42の可動部は上述の場合とは逆の方向に移動するので、第1の変位検出手段42は第2の電圧V2に近い電圧を出力し、対応する発光ダイオードが点灯されることになる。
【0041】一方、装置本体が縦置きに設置されているとすると、姿勢検出手段44がそのことを検出する結果、第1の切り換え手段48は、第2の電圧V2を第1の変位検出手段42の第1の端子46に印加し、第2の切り換え手段52は、第1の電圧V1を第1の変位検出手段42の第2の端子50に印加する。
【0042】したがって、このとき操作者がスクリーン上の映像を上方に移動させるべく、レンズを第2の方向に変位させる操作を行ったとすると、第1の変位検出手段42の可動部はレンズと共に移動し、第1の変位検出手段42は第2の端子50に印加されている第1の電圧V1により近い電圧を出力する。この電圧は第1の変換手段54によってデジタル信号に変換され、同デジタル信号にもとづいて、レンズが第1の方向に変位していることを示す発光ダイオードが点灯される。これにより操作者は、レンズが第1の方向に変位していると認識することになる。
【0043】また、操作者が映像を下方に移動させる操作を行うと、レンズは第1の方向に変位し、第1の変位検出手段42の可動部は上述の場合とは逆の方向に移動するので、第1の変位検出手段42は第2の電圧V2に近い電圧を出力し、対応する発光ダイオードが点灯されることになる。
【0044】このように、本実施の形態例では、装置本体204の姿勢がいずれの姿勢であっても、スクリーン上で映像を同一の方向に移動させた場合には、レンズ位置の検出結果、すなわち第1の変位検出手段42の出力電圧は同一の方向に増減し、したがってレンズ位置の表示を行った場合、その表示は同一の方向に移動したことを表すものとなる。したがって、操作者は従来のように混乱することなくレンズ位置の表示を参照して映像位置の変更操作を行うことができる。
【0045】なお、映像を上下のみならず、たとえば右上や左下方向、あるいはさらに他の方向にも移動可能なプロジェクタ装置の場合には、図3に示したように、上記第1および第2の切り換え手段48、52、第1の変位検出手段42、ならびに第1の変換手段54にそれぞれ相当する第N−1の切り換え手段56(Nは4以上の整数)、第Nの切り換え手段57、第(N/2)の変位検出手段58、ならびに第(N/2)の変換手段60を増設することで同様の効果を得ることができる。
【0046】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。図4は第1の実施例を示すブロック図、図5は横置きの場合の第1の実施例の動作を示すタイミングチャート、図6は縦置きの場合の第1の実施例の動作を示すタイミングチャートである。第1の実施例のプロジェクタ装置62は、図1に示したプロジェクタ装置2の各部をより具体的にしたものである。すなわち、上記第1および第2の操作手段14、16は、プロジェクタ装置62では第1および第2のスイッチ64、66により構成されている。第1および第2のスイッチ64、66には電圧が印加され、各スイッチのオン・オフにより、ハイレベルまたはローレベルの電圧が、第1および第2のスイッチ信号68、70として出力される。
【0047】また、上記第1および第2の切り換え手段22、24は第1および第2のセレクタ72、74により構成され、姿勢検出手段44は傾斜センサ76により構成されている。傾斜センサ76は装置本体が横置きで設置されているときはハイレベルの電圧を出力し、縦置きで設置されている場合はローレベルの電圧を出力する。
【0048】そして第1のセレクタ72は傾斜センサ76がハイレベルの電圧を出力しているときは第1のスイッチ64からの信号を選択し、傾斜センサ76がローレベルの電圧を出力しているときは第2のスイッチ66からの信号を選択して出力する。また、第2のセレクタ74は傾斜センサ76がハイレベルの電圧を出力しているときは第2のスイッチ66からの信号を選択し、傾斜センサ76がローレベルの電圧を出力しているときは第1のスイッチ64からの信号を選択して出力する。
【0049】さらに、プロジェクタ装置2における第1の制御手段18は、プロジェクタ装置62では第1のモータドライバ78により構成され、第1の駆動手段8は第1のモータ80により構成されている。第1のモータ80は本実施例ではパルスモータであり、第1のモータドライバ78はパルス電流を第1のモータ80に供給することで第1のモータ80を駆動する。
【0050】次に、このように構成されたプロジェクタ装置62の動作について図5、図6をも参照しつつ説明する。プロジェクタ装置62の本体が横置きの場合、図5のタイミングT1以降のように、傾斜センサ76はハイレベルの電圧を出力する。その結果、第1および第2のセレクタ72、74はそれぞれ第1および第2のスイッチ64、66からの信号を選択して第1のモータドライバ78に出力する。
【0051】そして、操作者がスクリーン上の映像を上方に移動させるべく、第1のスイッチ64を操作したとすると、第1のスイッチ64が生成するハイレベルの第1のスイッチ信号68(図5)は、レンズを第1の方向(上記第1の方向6に相当)に変位させることを指示する信号として、第1のセレクタ72を通じ、第1のモータドライバ78に供給される。これにより第1のモータドライバ78は、第1のモータ80の+側の端子26を通じて第1のモータ80に図5に示した第1のパルス電流を供給し、レンズを第1の方向に駆動させる。
【0052】一方、操作者が、スクリーン上の映像を下方に移動させるべく第2のスイッチ66を操作したとすると、第2のスイッチ66が生成するハイレベルの第2のスイッチ信号70は、レンズを第1の方向と反対の第2の方向に変位させることを指示する信号として、第2のセレクタ74を通じ、第1のモータドライバ78に供給される。これにより第1のモータドライバ78は、第1のモータ80の−側の端子28を通じて第1のモータ80に、図5に示したように、第1のパルス電流とは位相の異なる第2のパルス電流を供給し、レンズを第2の方向に駆動させる。
【0053】次に、プロジェクタ装置62の本体が縦置きに設置されているとすると、傾斜センサ76は図6に示したようにタイミングT2以降においてローレベルの電圧を出力するので、第1のセレクタ72は、レンズを第1の方向に変位させることを指示する信号として第2のスイッチ66からの第2のスイッチ信号70をモータドライバに供給し、一方、第2のセレクタ74は、レンズを第2の方向に変位させることを指示する信号として第1のスイッチ64からの第1のスイッチ信号68をモータドライバに供給する。
【0054】したがって、このとき操作者が、スクリーン上の映像を上方に移動させるべく第1のスイッチ64を操作したとすると、第1のスイッチ64が生成するハイレベルの第1のスイッチ信号68(図6)は、レンズを第2の方向に変位させることを指示する信号として、第2のセレクタ74を通じ、第1のモータドライバ78に供給される。これにより第1のモータドライバ78は、第1のモータ80の−側の端子28を通じて第1のモータ80に図6に示した第2のパルス電流を供給し、レンズを第1の方向に駆動させる。
【0055】一方、操作者が、スクリーン上の映像を下方に移動させるべく第2のスイッチ66を操作したとすると、第2のスイッチ66が生成するハイレベルの第2のスイッチ信号70(図6)は、レンズを第1の方向に変位させることを指示する信号として、第1のセレクタ72を通じ、第1のモータドライバ78に供給される。これにより第1のモータドライバ78は、第1のモータ80の+側の端子26を通じて第1のモータ80に第1のパルス電流を供給し、レンズを第1の方向に駆動させる。
【0056】なお、映像を上下のみならず、たとえば右上や左下方向、あるいはさらに他の方向にも移動可能なプロジェクタ装置の場合には、図4に示したように、上記第1および第2のスイッチ64、66、第1および第2のセレクタ72、74、第1のモータドライバ78、ならびに第1のモータ80にそれぞれ相当する第N−1のスイッチ(Nは4以上の整数)102、第Nのスイッチ104、第N−1のセレクタ106、第Nのセレクタ108、第(N/2)のモータドライバ110、ならびに第(N/2)のモータ112を増設することで同様に対応することができる。
【0057】次に、本発明の第2の実施例について説明する。図7は第2の実施例を示すブロック図、図8の(A)および(B)はリニアセンサの出力電圧を示す説明図であり、(A)は横置きの場合を示し、(B)は縦置きの場合を示している。図7において図3と同一の要素には同一の符号が付されている。
【0058】第2の実施例のプロジェクタ装置84は、図3に示したプロジェクタ装置40の各部をより具体的にしたものである。すなわち、上記第1および第2の切り換え手段48、52は第1および第2のセレクタ86、88により構成され、姿勢検出手段44は傾斜センサ90により、第1の変位検出手段42は第1のリニアセンサ92により構成されている。また、第1の変換手段54は第1のA/D変換器94となっている。
【0059】傾斜センサ90は装置本体が横置きで設置されているときはハイレベルの電圧を出力し、縦置きで設置されている場合はローレベルの電圧を出力する。そして第1のセレクタ86は傾斜センサ76がハイレベルの電圧を出力しているときは第1の電圧V1を選択し、傾斜センサ76がローレベルの電圧を出力しているときは第2の電圧V2を選択して出力する。また、第2のセレクタ88は傾斜センサ76がハイレベルの電圧を出力しているときは第2の電圧V2を選択し、傾斜センサ76がローレベルの電圧を出力しているときは第1の電圧V1を出力する。ここでは第1の電圧は5V、第2の電圧は0Vであるとする。
【0060】次に、このように構成されたプロジェクタ装置84の動作について説明する。まず、装置本体が横置きに設置されているとすると、傾斜センサ90がそのことを検出する結果、第1のセレクタ86は、第1の電圧V1を第1のリニアセンサ92の第1の端子46に印加し、第2のセレクタ88は、第2の電圧V2を第1のリニアセンサ92の第2の端子50に印加する。
【0061】なお、レンズは最初はほぼ中央の位置にあり、第1のリニアセンサ92は2.5Vを出力しているものとする。操作者がスクリーン上の映像を上方に移動させるべく操作を行い、レンズが第1の方向(上記第1の方向6に相当)に変位したとすると、図8の(A)に示したように、第1のリニアセンサ92の可動部92Aはレンズと共に移動し、第1のリニアセンサ92は第1の端子46に印加されている第1の電圧V1(5V)により近い電圧として、たとえば3Vを出力する。この電圧は第1のA/D変換器94によってデジタル信号に変換され、同デジタル信号にもとづいて、レンズが第1の方向に変位していることを示すたとえば不図示の発光ダイオードが点灯される。これにより操作者は、レンズが第1の方向に変位していることを把握することができる。
【0062】また、操作者が映像を下方に移動させる操作を行うと、レンズは上記第1の方向と反対の第2の方向に変位し、第1のリニアセンサ92の可動部92Aは上述の場合とは逆の方向に移動するので、第1のリニアセンサ92は第2の電圧V2(0V)に近い電圧を出力し、対応する発光ダイオードが点灯されることになる。
【0063】一方、装置本体が縦置きに設置されているとすると、傾斜センサ90がそのことを検出する結果、第1のセレクタ86は、第2の電圧を第1のリニアセンサ92の第1の端子46に印加し、第2のセレクタ88は、第1の電圧を第1のリニアセンサ92の第2の端子50に印加する。
【0064】したがって、このとき操作者がスクリーン上の映像を上方に移動させるべく、レンズを第2の方向に変位させる操作を行ったとすると、図8の(B)に示したように、第1のリニアセンサ92の可動部92Aはレンズと共に移動し、第1のリニアセンサ92は第2の端子50に印加されている第1の電圧V1(5V)により近い電圧として、たとえば3Vを出力する。この電圧は第1のA/D変換器94によってデジタル信号に変換され、同デジタル信号にもとづいて、レンズが第1の方向に変位していることを示す発光ダイオードが点灯される。これにより操作者は、レンズが第1の方向に変位していると認識することになる。
【0065】また、操作者が映像を下方に移動させる操作を行うと、レンズは第1の方向に変位し、第1のリニアセンサ92の可動部92Aは上述の場合とは逆の方向に移動するので、第1のリニアセンサ92は第2の電圧V2(0V)に近い電圧を出力し、対応する発光ダイオードが点灯されることになる。
【0066】なお、映像を上下のみならず、たとえば右上や左下方向、あるいはさらに他の方向にも移動可能なプロジェクタ装置の場合には、図7に示したように、上記第1および第2のセレクタ72、74、第1のリニアセンサ92、ならびに第1のA/D変換器94にそれぞれ相当する第N−1のセレクタ96(Nは4以上の整数)、第N−1のセレクタ97、第(N/2)のリニアセンサ98、ならびに第(N/2)のA/D変換器100を増設することで同様に対応することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明のプロジェクタ装置では、第1の切り換え手段は、レンズを第1の方向に変位させることを指示する信号として、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第1の操作信号を制御手段に供給し、装置本体が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第2の操作信号を制御手段に供給する。また、第2の切り換え手段は、レンズを第2の方向に変位させることを指示する信号として、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第2の操作信号を制御手段に供給し、装置本体が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第1の操作信号を制御手段に供給する。
【0068】したがって、本発明のプロジェクタ装置では、装置本体が第1の姿勢で設置されている場合、第1の操作手段を操作すると第1の操作信号が、レンズを第1の方向に変位させることを指示する信号として制御手段に供給され、その結果、レンズは第1の方向に変位し、スクリーンに形成された映像は対応する第3の方向に移動する。一方、同じく装置本体が第1の姿勢で設置されている場合に、第2の操作手段を操作すると第2の操作信号が、レンズを第2の方向に変位させることを指示する信号として制御手段に供給され、その結果、レンズは第2の方向に変位し、スクリーンに形成された映像は前記第3の方向と反対の第4の方向に移動する。
【0069】また、装置本体が第2の姿勢で設置されている場合、第1の操作手段を操作すると第1の操作信号が、レンズを第2の方向に変位させることを指示する信号として制御手段に供給され、その結果、レンズは第2の方向に変位し、この場合、映像光はミラーで反射するため、スクリーン上の映像は第3の方向に移動する。一方、同じく装置本体が第2の姿勢で設置されている場合に、第2の操作手段を操作すると第2の操作信号が、レンズを第1の方向に変位させることを指示する信号として制御手段に供給され、その結果、レンズは第1の方向に変位し、映像光はミラーで反射するため、スクリーン上の映像は第4の方向に移動する。
【0070】このように、映像をスクリーン上で第3の方向に移動させる場合には、装置本体の姿勢に係わらず常に第1の操作手段を操作すればよく、逆に、映像をスクリーン上で第4の方向に移動させる場合には、装置本体の姿勢に係わらず常に第2の操作手段を操作すればよい。したがって、操作者は従来のように混乱することなく円滑に第1および第2の操作手段を操作することができる。
【0071】また、本発明のプロジェクタ装置では、第1の切り換え手段は、変位検出手段の第1の端子に対して、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第1の電圧を印加し、装置本体が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第2の電圧を印加する。そして、第2の切り換え手段は、変位検出手段の第2の端子に対して、装置本体が第1の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第2の電圧を印加し、装置本体が第2の姿勢で設置されていることを姿勢検出手段が検出しているときは第1の電圧を印加する。
【0072】したがって、装置本体が第1の姿勢で設置されているとき、レンズをたとえば第1の方向に移動させ、そのときスクリーン上の映像が対応する第3の方向に移動したとし、また変位検出手段の可動部の電圧がたとえば第1の電圧に相対的に近い電圧であったとすると、装置本体が第2の姿勢で設置されているとき、レンズを第2の方向に移動させると、スクリーン上の映像はミラーの作用で同じく第3の方向に移動すると共に、変位検出手段の可動部の電圧も同じく第1の電圧に相対的に近い電圧となる。
【0073】そのため、変位検出手段の可動部の電圧によりレンズ位置を表示するような場合、装置本体の姿勢がいずれの姿勢であっても、スクリーン上で映像を同一の方向に移動させた場合には、レンズ位置の表示は、同一の方向に移動したことを表すものとなる。したがって、操作者は従来のように混乱することなくレンズ位置の表示を参照して映像位置の変更操作を行うことができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013