米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 写真;映画 -> 旭光学工業株式会社

発明の名称 撮影システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−281717(P2001−281717A)
公開日 平成13年10月10日(2001.10.10)
出願番号 特願2000−90544(P2000−90544)
出願日 平成12年3月29日(2000.3.29)
代理人 【識別番号】100078880
【弁理士】
【氏名又は名称】松岡 修平
【テーマコード(参考)】
2H002
2H020
【Fターム(参考)】
2H002 CC00 GA71 
2H020 FB00
発明者 遠藤 安彦
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 少なくとも第1のカメラと第2のカメラとを備え、前記第1のカメラは、操作手段と、前記操作手段の所定の操作に応じて測光を行う第1の測光手段と、前記第1の測光手段の測光結果に基づいて露出値を決定する第1の露出値決定手段と、前記露出値に基づいて露出を制御する第1の露出制御手段と、前記第2のカメラに前記露出値を送信する第1の送信手段と、を有し、前記第2のカメラは、第1の受信手段と、前記第1の送信手段から送信され、前記第1の受信手段によって受信した露出値に基づいて露出を制御する第2の露出制御手段と、を有することを特徴とする撮影システム。
【請求項2】 前記第2のカメラは、さらに第2の測光手段と、第2のカメラに関する所定の情報を前記第1のカメラに送信する第2の送信手段と、を有し、前記第1のカメラは、さらに第2の受信手段を有し、前記第1の露出値決定手段は、前記第1の測光手段の測光結果だけでなく、前記第2の送信手段から送信され、前記第2の受信手段によって受信した前記所定の情報も用いて露出値を決定すること、を特徴とする請求項1に記載の撮影システム。
【請求項3】 前記所定の情報は、前記第2のカメラに使用されるフィルムの感度と、前記第2の測光手段の測光結果とを含み、前記第1の露出値決定手段は、前記第1のカメラに関する露出値と前記第2のカメラに関する露出値とを決定することを特徴とする請求項2に記載の撮影システム。
【請求項4】 前記第1の露出値決定手段は、自動的に露出値を決定し、前記第1の露出制御手段は、自動的に適正な露出で制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の撮影システム。
【請求項5】 前記第2のカメラは、前記第1のカメラから送信された露出値をさらに補正する第2の露出値決定手段を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮影システム。
【請求項6】 第1のカメラは、決定された露出値に基づいてレリーズする第1の撮影手段と、前記操作手段の所定の操作に応じて、前記第1の撮影手段によるレリーズを制御し、前記第2のカメラにレリーズ信号を送信するレリーズ制御手段と、を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮影システム。
【請求項7】 前記レリーズ制御手段は、前記第1の撮影手段にレリーズを指示すると同時に、前記第2のカメラにレリーズ信号を送信することを特徴とする請求項6に記載の撮影システム。
【請求項8】 操作手段と、他のカメラの測光結果を受信する受信手段と、前記操作手段の所定の操作に応じて測光を行う測光手段と、他のカメラの測光結果および前記測光手段の測光結果に基づいて露出値を決定する露出値決定手段と、前記露出値に基づいて露出を制御する露出制御手段と、を有することを特徴とする通信機能付きカメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、撮影に際して少なくとも2台のカメラが通信をすることが可能な撮影システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、複数のカメラを使用して撮影を行うことがある。例えば、離れた位置に2台以上のカメラを配置し、異なるアングルから被写体を撮影しようとする場合が考えられる。
【0003】この場合、ユーザが、離れた位置にある2台以上のカメラを任意のタイミングでレリーズすることは不可能である。そのため近年、ケーブルレリーズまたはカメラ同士をつなぐ接続コード等を用いて、2台を同時にレリーズさせることだけは可能となっている。
【0004】しかし撮影前に行う、絞り値やシャッター速度を決定する制御(以下、露出制御という)に関しては、配置された2台以上のカメラを同時に制御する撮影システムは存在していなかった。従って、ユーザは、使用するカメラ毎に同一または類似する露出設定を行わなければならなかった。この設定にかかる負担は、使用するカメラの数が増えれば増えるほど大きくなる。そのため、所定の被写体を複数のカメラを使用して撮影しようと考えるユーザからは、少しでも上記負担を軽減し、撮影のための準備を簡素化させたいという要望があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は上記の事情に鑑み、離れた場所にある2台以上のカメラの露出を、1台のカメラの操作で任意に制御することができる、撮影システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1に記載の撮影システムは、少なくとも第1のカメラと第2のカメラとを備える。第1のカメラは、操作手段と、操作手段の所定の操作に応じて測光を行う第1の測光手段と、第1の測光手段の測光結果に基づいて露出値を決定する第1の露出値決定手段と、その露出値に基づいて露出を制御する第1の露出制御手段と、第2のカメラに前記露出値を送信する第1の送信手段と、を有する事を特徴とし、第2のカメラは、第1の受信手段と、前記第1の送信手段から送信され、前記第1の受信手段によって受信した露出値に基づいて露出を制御する第2の露出制御手段と、を有することを特徴とする。請求項1に記載の撮影システムによれば、使用する複数のカメラの露出を個別に制御する必要はなく、どのカメラも、第1のカメラによって求められた露出値により、一括して露出制御することができる。
【0007】請求項2に記載の撮影システムによれば、上記第2のカメラは、さらに第2の測光手段と、第2のカメラに関する所定の情報を第1のカメラに送信する第2の送信手段とを有し、上記第1のカメラは、さらに第2の受信手段を有し、第1の露出値決定手段は、第1の測光手段の測光結果だけでなく第2の送信手段から送信され、第2の受信手段によって受信した該所定の情報も用いて露出値を決定すること、を特徴とする。これにより第1のカメラは、該第2のカメラから送信される使用態様のデータに応じて、カメラ毎に適正露出を決定することができる。
【0008】ここで、所定の情報は、第2のカメラに使用されるフィルムの感度と、第2の測光手段の測光結果とを含むことが可能である。その場合、上記第1の露出値決定手段は、第1のカメラに関する露出値と前記第2のカメラに関する露出値とをそれぞれ別個に決定することができる(請求項3)。
【0009】上記の露出値決定および露出制御は全て、カメラ内で自動的に行うことが可能である(請求項4)。請求項4に記載の発明によれば、複数のカメラを使用する場合であっても、露出制御に要する時間および手間を大幅に減らすことができる。
【0010】また請求項5に記載の撮影システムによれば、上記第2のカメラは、第2の露出値決定手段を有し、上記第1のカメラから送信された露出値をさらに補正することも可能である。
【0011】また請求項6に記載の撮影システムによれば、第1のカメラは、決定された露出値に基づいてレリーズする第1の撮影手段と、操作手段の所定の操作に応じて、第1の撮影手段によるレリーズを制御し、第2のカメラにレリーズ信号を送信するレリーズ制御手段とを有する。請求項6に記載の発明は、第1のカメラにより第1および第2のカメラの露出制御およびレリーズ指示を行うことができる。
【0012】さらに、該レリーズ制御手段は、第1の撮影手段にレリーズを指示すると同時に、第2のカメラにレリーズ信号を送信することができる(請求項7)。これにより、第1のカメラと第2のカメラとの同時撮影が可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明にかかる撮影システム200を表した概略図である。撮影システム200は、通信機能付きカメラ(以下、単にカメラという)100A、カメラ100B、ケーブル50から構成されている。図2は撮影システム200を表したブロック図である。
【0014】図1で示すように、カメラ100Aは接続端子1、LCD表示部2、レリーズボタン3、選択ダイヤル・ボタン部6、絞りリング21を有している。さらに図2で示すように、カメラ100Aは測光部4、メモリ5、CPU10、絞り機構20、シャッター機構30を有しており、レリーズボタン3、測光部4、メモリ5、絞り機構20、シャッター機構30はそれぞれCPU10と接続されている。また、接続端子1はインターフェース7を介して、選択ダイヤル・ボタン部6はインターフェース8を介して、LCD表示部2はドライバ9を介して、それぞれCPU10と接続されている。絞りリング21は絞り機構20を構成する1部材である。測光部4は、画面を複数の領域を分割して測光する分割測光センサ(不図示)を有しており、特に設定が行われず初期設定の状態であれば、画面全体を6分割して領域ごとに測光する(図5A参照)。なお、カメラ100Bの構成は、カメラ100Aの構成と同一であるため、説明は省略する。
【0015】CPU10は、ユーザが選択ダイヤル・ボタン部6や絞りリング21等を用いて設定する内容(例えば、露出モードや撮影モード等)を認識すると同時に、設定内容や設定されて現在行っている処理の内容などをデータとしてドライバ9に送信することでLCD表示部2に表示させる。従ってユーザは、LCD表示部2で処理の内容や設定の状況を目で確認しつつ各種設定や撮影等を行うことができる。
【0016】また、カメラ100Aおよびカメラ100Bは、ともに自動的に適正な絞り値とシャッター速度とを設定するプログラム式自動露出が可能なカメラである。以下の本文では、カメラ100Aおよびカメラ100Bで行われる露出制御は、このプログラム式自動露出によるものとする。
【0017】通常、カメラ100Aまたはカメラ100Bを単体で使用する場合は、次のようにして露出制御や撮影が行われる。露出制御は、それぞれのレリーズボタン3を半押しすることで開始される。まず、測光部4によって、被写体の明るさが測定される。CPU10は、測定された明るさと装てんされているフィルムの感度を元に適正露出を得るための絞り値(Av値)とシャッター速度(Tv値)とを算出し、算出結果に基づいて絞り機構20、シャッター機構30を駆動させる。撮影は、それぞれのレリーズボタン3を全押しすると、各カメラ100A、100B内でCPU10がそれぞれのシャッター機構30にのみレリーズを指示する。
【0018】ケーブル50は、両端にコネクタ51が設けられている。各コネクタ51をカメラ100A、カメラ100Bのそれぞれの接続端子1に挿入することで、カメラ100Aとカメラ100Bとを電気的に接続し、露出制御およびレリーズに関する双方向の通信を可能とする。
【0019】ケーブル50を用いて2つのカメラ100A、100Bを接続し、両カメラの通信機能を動作させると、メイン機となる一方のカメラのレリーズボタン3の操作によって、該メイン機のCPU10は、自機だけでなくサブ機の露出制御やレリーズ指示を行うことが可能となる。
【0020】なお本明細書では便宜上、カメラ100Aをメイン機とし、カメラ100Bをサブ機として説明する。
【0021】撮影を行う所定の場所にカメラ100Aとカメラ100Bとを設置した後、ユーザは、電源がオフ状態にある、カメラ100Aとカメラ100Bとをケーブル50で接続し、両カメラの電源をオンにする。
【0022】図3は、LCD表示部2の表示内容を示している。ユーザの上記の作業により、各カメラ100A、100BのCPU10は自動的に通信機能を作動させ、図3に示すように、各LCD表示部2に「COM」の文字を表示させる。なお、「COM」表示は、通信機能を用いて露出制御および撮影を行うことを意味する。
【0023】図4は、メイン機であるカメラ100AのCPU10が行う、露出制御から撮影にいたる処理を示したフローチャートである。なお、各カメラ100A、100Bは共に、フィルム装てん時にDXコードからフィルム感度(Sv値)を検知する。Sv値は、メモリ5に保存される。
【0024】ユーザによってレリーズボタン3が半押しされるまで待機状態にある(S1:NO)CPU10はレリーズボタン3が半押しされると(S1:YES)、測光部4に測光を指示するとともに、ケーブル50を介して、サブ機のCPU10に測光を指示する測光信号を送信する(S3)。
【0025】CPU10からの測光指示(S3)に従って、測光部4は、測光を行う。測光部4の分割測光センサは、入射光に対応する電流をCPU10に流す。CPU10は、流れ込む該電流から、カメラ100Aにおける被写体の明るさ(メインBv値)を測光領域ごとに算出する(S5)。
【0026】メインBv値を決定したCPU10は、サブ機であるカメラ100Bから送信される(S109参照)所定のデータを受信するまで所定の時間、待機状態に入る(S7:NO、S23:NO)。なお本実施形態において所定のデータとは、カメラ100Bにおける、被写体の明るさ(サブBv値)およびフィルム感度(サブSv値)である。
【0027】S7において、サブBv値とサブSv値とに関する信号を受信した(S7:YES)CPU10は、次に各カメラ100A,100Bにおける適正露出を算出する(S9)。そのためにまずCPU10は、メインBv値とサブBv値とを用いて、撮影画面全体の測光を行う。
【0028】図5は、各カメラ100A、100Bの測光領域および撮影画面とをあらわしている。図5Aがカメラ100Aの測光領域を、図5Bがカメラ100Bの測光範囲を、図5Cが撮影画面を、それぞれ表している。図5A、図5Bに示すように、各測光領域は、クロストークの防止および配線の都合上設けられた不感帯領域によって、分割されている。この不感帯領域上では、被写体の明るさを測光することができない。
【0029】そこでCPU10は、図5Cに示すように、各カメラ100A,100Bの互いの不感帯領域によって測光が不能になる領域をカバーするように測光領域を重ね合わせる。そして、測光領域を分割している不感帯領域によって測光が不能になる領域を可能な限り少なくし、測光領域全域にわたってムラのない正確な測光を可能にしている。図5Cによれば、不感帯領域により測光が不能になる領域は、斜線部で示すわずかな領域のみであることがわかる。
【0030】上記測光処理に関する詳細な説明は、本出願人の出願にかかる公開特許公報(特開平11-133477および特開平11-223845)に開示されているため、ここでは、これ以上詳しく説明しない。決定した撮影領域全体の測光値を元に、CPU10は、Ev値を決定する。
【0031】一般にBv値、Sv値、Ev値との間には次のような関係がある。
Bv+Sv=EvCPU10は、上記関係式に基づき、カメラ100Aに関する適正露出(メインEv値)およびカメラ100Bに関する適正露出(サブEv値)を求める(S9)。求められたサブEv値のデータは、ケーブル50を介して、カメラ100BのCPU10に送信される(S11)。
【0032】S13では、後述する、カメラ100Bから送信されるエラー信号(図7中、S123)の受信の有無を判断する。エラー信号を受信しないと判断する(S13:NO)と、CPU10は、所定のプログラムに従って、カメラ100AにおけるAv値とTv値を自動的に決定する(S15)。決定されたAv値とTv値は、図6に示すようにLCD表示部2に表示される。図6は、メインEv値が6.0であったときにCPU10がAv値4.0、Tv値1/4と決定したときのLCD表示部2の表示内容を表している。
【0033】CPU10は、Av値を絞り機構20に設定し、Tv値をシャッター機構30に設定する(S17)。S17の処理により、絞り機構20およびシャッター機構30は、適正露出に基づいた絞り値、シャッター速度が設定されたことになる。
【0034】S17の処理を終了すると、カメラ100Aの露出制御は完了し、CPU10は、撮影処理に移行する(S19)。
【0035】S19で、CPU10は、レリーズボタン3の状態を判断する。レリーズボタン3が継続して半押しされている場合には、待機状態に入る(S19:半押し)。レリーズボタン3が、すでに押されていない状態にあると判断したときは、再度S1からの処理を繰り返す(S19:解除)。
【0036】CPU10はレリーズボタン3が全押しされる(S19:全押し)と、カメラ100Aのシャッター機構30にレリーズを指示するとともに、カメラ100BのCPU10に対してレリーズ信号を送信する(S21)。S21の処理により、カメラ100Aとカメラ100Bとは同時にシャッターを切ることができる。
【0037】なお、S13においてカメラ100Bからのエラー信号を受信した場合(S13:YES)、およびS23において所定時間内にカメラ100Bからの所定のデータを受信しなかった場合(S23:YES)には、CPU10はドライバ9を介してLCD表示部2にエラーメッセージを表示させ(S25)、処理を打ち切る(END)。エラーメッセージが表示される原因としては、例えばケーブル50が不良であることや、いずれかのカメラの通信機能に不具合が発生していること等が考えられる。
【0038】以上が、通信機能を使用した場合におけるCPU10の露出制御処理と撮影処理との説明である。次にカメラ100BのCPU10が行う露出制御処理と撮影処理について、図7を参照しつつ説明する。図7は、サブ機であるカメラ100BのCPU10が行う処理を示したフローチャートである。
【0039】カメラ100BのCPU10は、測光信号を受信する(S101)と、自機がサブ機であると判断し、サブ機としての露出処理や撮影処理を行う。まず、カメラ100BのCPU10は、受信した測光信号に従って、カメラ100Bの測光部4に測光を指示する(S103)。
【0040】S103からS105までの処理、すなわちカメラ100Bの測光部4が行う測光およびカメラ100BのCPU10が行うサブBv値の決定は、上述したカメラ100Aの測光部4およびCPU10の処理と同一であるため、ここでは説明を省略する。
【0041】S105で、サブBv値を決定したCPU10は、メモリ5にあらかじめ保存されているサブSv値を読み出して(S107)、サブBv値とサブSv値とをケーブル50を介してカメラ100AのCPU10に送信する(S109)。
【0042】S109の送信終了後、カメラ100BのCPU10は、カメラ100AのCPU10からサブEv値のデータが送信されるのを所定時間、待機する状態に入る(S111:NO、S121:NO)。
【0043】カメラ100Aにおいて、サブEv値のデータを送信する処理(図4中、S11)が行われると、カメラ100BのCPU10は、サブEv値のデータを受信する(S111:YES)。続いてカメラ100BのCPU10は、カメラ100Aと同様、所定のプログラムに従って、カメラ100BにおけるAv値とTv値とを決定し(S113)、Av値を絞り機構20に設定し、Tv値をシャッター機構30に設定する(S115)。以上がカメラ100BのCPU10が行う露出制御である。
【0044】Av値とTv値とを設定したカメラ100BのCPU10は、次に撮影処理に移る。具体的には、カメラ100BのCPU10は、カメラ100AのCPU10から送信されるレリーズ信号を受信したかどうか判断する(S117)。そしてレリーズ信号を受信すると、カメラ100BのCPU10はシャッター機構30にレリーズを指示する(S119)。
【0045】レリーズ信号を受信していないと判断した場合(S117:NO)、カメラ100BのCPU10は、さらにカメラ100Aからの新たな測光信号を受信したかを判断する。そして、カメラ100AのCPU10が、S19の処理でレリーズボタンが押されていないと判断し(S19:解除)、再度測光信号を送信すれば(S1:YES、S3)、カメラ100BのCPU10は再度測光指示を行う(S125:YES、S103)。
【0046】カメラ100AのCPU10が、S19の処理でレリーズボタン3は半押し状態であると判断した場合(S19:半押し)には、カメラ100BのCPU10はS117、S125の処理を繰り返す(S125:NO)。
【0047】なお、S121において所定時間内にカメラ100Bからの所定のデータを受信しなかった場合(S121:YES)には、カメラ100BのCPU10は、ケーブル50を介してカメラ100AのCPU10にエラー信号を送信し(S123)、処理を打ち切る(END)。
【0048】以上が、通信機能を使用した場合における、カメラ100Bで行われる露出制御処理と撮影処理との説明である。このように、カメラ100Aとカメラ100Bとをケーブル50によって接続し、双方向の通信が可能な状態にすることで、ユーザは、メイン機であるカメラ100Aを操作するだけで、使用するカメラごとに適正露出が設定され、その設定に従ってシャッターを切ることができる。しかも、適正露出を算出するにあたっては、サブ機であるカメラ100Bでの測光結果も使用することから、測光不能領域の少ないきめ細かい領域において正確なBv値を求めることができる。
【0049】本発明にかかる撮影システム200は、上述した実施形態だけでなく、以下のように実施することも可能である。
【0050】ユーザは、S9の処理において、カメラ100AのCPU10が算出したメインEv値とサブEv値とをメモリ5に保存させておくことも可能である。この場合、次回撮影時には、CPU10は、メモリに保存されている各Ev値を読み出して露出制御することも可能になる。これは、例えば被写体が非常に小さく、適正露出を得るのが難しい場合に有効である。
【0051】またユーザは、メイン機であるカメラ100Aに関し、S9で決定、表示されるメインEv値およびS15で決定、表示されるAv値、Tv値すべてを任意に補正することが可能である。
【0052】さらに撮影システム200では、カメラ100Aから送信されたサブEv値を、カメラ100BのCPU10が受信した(S111)後、さらに補正することも可能である。具体的には、ユーザは、カメラ100Bを任意の場所に設置する際に、予めLCD表示部2中央に表示される目盛りおよび数値を参照しつつ、選択ダイヤル・ボタン部6を用いて、Ev値を適正露出からどの程度、オーバー(図3中、+)またはアンダー(図3中、−)にするかを設定する。なお、デフォルト状態のEv値は±0.0である(目盛りは中間点を指す)。
【0053】このように、撮影システム200で使用されるカメラは、各々露出補正をすることができるため、ユーザが望むさまざまな撮影手法に柔軟に対応することができる。例えば電車等の高速で移動する被写体をブラケット撮影することは、1台のカメラでは不可能であったり、従来の同時レリーズのみを目的とした撮影システムでは撮影準備にかなり手間がかかったりしていたが、本発明にかかる撮影システム200であれば容易に実施することができる。
【0054】また、上記説明ではエラー発生時(S13:YES、S23:YES、S121:YES)には、どのカメラも処理を打ち切ると説明したが、選択ダイヤル・ボタン部6を用いて、エラーを無視して処理を進めさせるように設定変更することも可能である。エラーを無視する設定にした場合、カメラ100Aは、自機の露出制御処理と撮影処理のみを継続することやエラーを完全に無視して引き続き通信機能を利用した処理を継続することが可能である。
【0055】エラーを無視する設定は、各カメラ100A、100Bを互いに行き来しにくい場所(例えば、線路をはさんだ2つのプラットホーム)に設置した場合のように、使用するカメラ、特にサブ機の動作チェックが難しい場合に有効である。
【0056】S19では、カメラ100AのCPU10は自機およびカメラ100Bに対して、同時にレリーズ指示を行っている。しかし、必ずしも同時にレリーズ指示する必要はない。
【0057】例えば、S19でカメラ100AのCPU10は、自機のみレリーズ指示するように設定変更することができる。この場合、カメラ100Bは適正露出を得るためだけに用いられることになるが、メイン機であるカメラ100Aは、上記公開特許公報に開示される測光装置を有していなくても、該測光装置を有する場合と略同一の露出制御を行った状態で撮影を実行できる利点がある。
【0058】また、本出願人の提案する、複数のカメラの連続撮影等に関する撮影システム(特願平11-287849)と併用することも可能である。
【0059】以上が本発明にかかる撮影システム200の実施形態の説明である。本発明にかかる撮影システムは上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲でさまざまな変形が可能である。
【0060】例えば上記実施形態では、カメラ100Aとカメラ100Bの2台を使用して通信を行っているが、2台以上のカメラを使用し、サブ機を複数設けることも可能である。そのため両カメラの接続に用いるケーブル50を、途中でいくつかに分岐して枝分かれ状態になっているケーブルや、赤外線を利用してコードレスに変形することも可能である。
【0061】また上記実施形態で使用するカメラ100A、100Bは、どちらも通信機能を有しているが、本発明にかかる撮影システムを実施するためには、少なくともメイン機であるカメラ100Aが、露出制御に関するデータ(例えば、サブEv値のデータ)やレリーズ信号を送信する機能を有してさえいればよい。但しこの場合、カメラ100Bは、エラーに関する処理(S121、S123)を行えないため、カメラ100Aもエラーに関する処理(S23、S25)を行うことはない。すなわちカメラ100Aは、上述したエラーを無視する設定時の処理と同一の処理を行うことになる。
【0062】上記実施形態では、カメラ100A、カメラ100Bともに、プログラム式自動露出による露出制御を行っているが、本発明を実施する際は、メイン機、サブ機ともに他の露出モードを選択することも可能である。例えば、各カメラ100A、100BのAv値をユーザが先に決定しておきTv値をCPU10が自動的に決定する、絞り優先式露出や、その逆にあたるシャッター優先式露出を選択することも可能である。但し、サブ機であるカメラ100Bを絞り優先式露出やシャッター優先式露出に設定する場合には、カメラ100Bを任意の位置に設置する際に一台ずつAv値またはTv値を設定しなければならず、その分撮影準備に時間がかかる。
【0063】特にメイン機であるカメラ100Aは、絞り優先式露出やシャッター優先式露出だけでなく、マニュアル露出に設定することも可能である。カメラ100Aをプログラム式自動露出以外の露出モードに設定した場合、ユーザは、自ら設定したEv値、Av値、Tv値をサブ機に送信し、設定させることも可能である。
【0064】なお上記実施形態では、レリーズボタン3を半押しすることで露出制御を開始させているが、誤作動を防止するために、レリーズボタン3とは別個の露出制御開始ボタンを設けることも可能である。さらに、上記実施形態で使用するカメラの測光部4における分割測光センサの数および測光領域のパターン(図5、A、B参照)は、どれも例示であり、これに限定されるものではない。
【0065】
【発明の効果】上述の通り本発明は、メイン機となる1のカメラが、サブ機となる複数のカメラが測定した被写体の明るさを全て使用して露出値を算出し、自機および全てのサブ機に該露出値を設定することにより、離れた場所にある2台以上のカメラの露出を、1台のカメラの操作で任意に制御することができる。またメイン機となる1のカメラが他のカメラのレリーズ指示することにより、所望の露出制御された状態で、全てのカメラを同時にレリーズさせることもできる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013