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発明の名称 フィルムスキャナ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−255597(P2001−255597A)
公開日 平成13年9月21日(2001.9.21)
出願番号 特願2000−65978(P2000−65978)
出願日 平成12年3月10日(2000.3.10)
代理人 【識別番号】100081433
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 章夫
【テーマコード(参考)】
2H106
5B047
5B057
5C062
5C072
5C076
【Fターム(参考)】
2H106 BA55 BH00 
5B047 AA05 AB04 BA01 BB03 BC05 BC11 BC14 BC23 CA23 CB16 CB22 DC09
5B057 AA20 BA19 BA26 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD04 CH11 DB02 DB06 DB09 DC08
5C062 AB03 AB17 AB20 AB23 AB33 AC02 AC05 AC22 AC24 AC65 AE03 AE15
5C072 AA01 BA20 CA02 DA02 EA05 FA08 RA10 UA11 UA20 VA03 WA04 XA10
5C076 AA24 BA01 CA02
発明者 黒澤 裕一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 画像が顕像化されたフィルムを主走査して前記画像を読み取る撮像素子と、前記撮像素子に対して前記フィルムを前記主走査方向と直交する副走査方向に移動する走査機構と、前記撮像素子で撮像した前記フィルムの撮像信号から得られる画像をモニタに表示する画像処理手段とを備えるフィルムスキャナにおいて、前記フィルムには前記撮像素子によって撮像される領域内の所定箇所に異型部が設けられ、前記画像処理手段は前記撮像素子からの前記撮像信号に基づいて前記異型部を検出し、かつ前記検出した異型部に基づいて前記フィルムの方向を認識するとともに、前記認識したフィルムの方向に基づいて前記モニタに表示する画像を回転処理する機能を備えることを特徴とするフィルムスキャナ。
【請求項2】 前記異型部は、前記フィルムに撮影されている駒画像に対応して当該フィルムの側辺に設けられた切り欠きである請求項1に記載のフィルムスキャナ。
【請求項3】 前記画像処理手段での回転処理の履歴を記録する手段を備え、次の駒画像をモニタ表示する際には前記記録した回転処理の履歴に基づいて回転処理を行うことを特徴とする請求項1または2に記載のフィルムスキャナ。
【請求項4】 前記画像処理手段は、前記撮像素子から得られる撮像信号から主走査同期信号と前記異型部を示す異型部信号を検出し、当該検出した主走査同期信号と異型部信号とのタイミング比較に基づいて、前記フィルムの方向を認識することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
【請求項5】 前記モニタに表示された画像が横向き画像のときに、前記画像処理手段に対して前記横向き画像を正立画像として回転処理するための指示を与える操作手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
【請求項6】 前記画像処理手段は、前記操作手段からの指示を受けたときには前記表示された画像を+90度、または−90度の画像回転処理を行い、前記操作手段からの指示を受けずに所定の時間が経過したときには前記表示された画像を0度、または180°の回転処理を行うように構成されていることを特徴とする請求項5に記載のフィルムスキャナ。
【請求項7】 前記走査機構は、前記フィルムに対して粗いピッチ寸法で前記撮像素子での撮像を行うプリスキャンと、前記フィルムに対して微小なピッチ寸法で前記撮像素子での撮像を行う本スキャンのそれぞれを行う構成とされ、前記画像処理手段は、少なくとも前記プリスキャンに際して前記回転処理を実行することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銀塩フィルムに撮影された画像を光電変換素子により読み取って画像信号に変換するためのフィルムスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータ(パソコン)の普及に伴い、デジタルスチルカメラで撮影した画像や、スキャナ装置で走査した画像をパソコンに取り込んで画像処理を行い、あるいは記録することが行われている。このような時代の要求により、銀塩フィルム等の写真フィルムで撮影した画像をパソコンに取り込むことが考えられており、従来では印画した撮影画像をスキャナ装置により読み取ることが行われている。しかしながら、この種のスキャナ装置では印画に焼付けた上で読み取りを行う必要があるため、写真フィルム上のネガ画像あるいはポジ画像を直接に読み取るためのフィルムスキャナが提案されている。このようなフィルムスキャナは、基本的には従来のスキャナ装置と同じであり、フィルムの画像をCCD素子等の光電変換素子からなるラインセンサにより主走査するとともに、フィルム又はラインセンサを主走査方向と直交する副走査方向に移動させて副走査する構成がとられている。
【0003】例えば35mmフィルムに撮影された画像を読み取る場合には、現像処理された35mmフィルムは通常では6駒ずつカットされたストリップ状のフィルムとされているため、このストリップ状のフィルムをフィルムスキャナに装填した上で、フィルムを長さ方向に順次移動させながらラインセンセによりフィルムの幅方向に走査することで、フィルムの長さ方向と垂直な方向に主走査を行い、かつフィルムの長さ方向に副走査を行っている。そして、このようにフィルムの駒画像を主走査及び副走査して得られる撮像信号を画像処理回路において信号処理することで、所要の画像を得ることができ、これをモニタに表示することが可能になる。なお、35mmフィルム以外の他のロールフィルム、例えばブローニフィルムについても同様に画像の読み取りが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、通常のカメラ、特に35mmフィルムを用いるカメラでは、被写体を撮影する際には、カメラを横位置(35mmフィルムの長さ方向が水平方向に向けられるカメラ位置)にして撮影する場合と、これと垂直なカメラ位置である縦位置にして撮影する場合がある。そのため、35mmフィルムに撮影された画像も、フィルムの長さ方向を水平に向けた場合に、正立状態であったり、横向きであったりする。したがって、このように撮影された35mmフィルムの駒画像をフィルムスキャナで読み取ると、読み取った画像をモニタに表示したときには正立画像、あるいは横向き画像として表示されることになる。そのため、横向き画像として表示されたような場合には、作業者はモニタ画像を見ながらフィルムスキャナを操作し、横向き画像を正立画像に回転処理を行っている。
【0005】しかしながら、このようなフィルムスキャナでは、フィルムをフィルムスキャナに対して逆方向、すなわち、フィルム長さ方向を逆方向に向けて装填した場合には、モニタに表示される画像のうち、正立画像として表示されるべき画像は倒立画像とし表示されてしまうことになる。このような場合には、前記した回転処理によって倒立画像を正立画像となるように回転処理することが可能であるが、当該フィルムに撮影されている正立画像となるべき画像は全て倒立画像として表示されてしまうため、その都度画像の回転処理を行う必要があり、そのための操作が極めて煩わしいものになる。このような倒立画像から正立画像への回転操作を無くすには、フィルムを一旦フィルムスキャナから取り出し、向きを逆向きにした上で再度フィルムを正しい方向に装填し直すことが必要であり、そのための操作が煩雑なものになる。あるいは、かかる不具合を避けるためにはフィルムを最初にフィルムスキャナに装填する際にフィルムの装填方向を確認しながら行えばよいが、これではフィルムの装填作業に制約を与えることになり、フィルムスキャナを一般の人に普及させる際の障害になる。
【0006】本発明の目的は、フィルムの装填に自由度をもたせる一方で、フィルムの装填方向にかかわらず、モニタ画像を適正な状態で表示することを可能にしたフィルムスキャナを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像が顕像化されたフィルムを主走査して前記画像を読み取る撮像素子と、前記撮像素子に対して前記フィルムを前記主走査方向と直交する副走査方向に移動する走査機構と、前記撮像素子で撮像した前記フィルムの撮像信号から得られる画像をモニタに表示する画像処理手段とを備えるフィルムスキャナにおいて、前記フィルムには前記撮像素子によって撮像される領域内の所定箇所に異型部が設けられ、前記画像処理手段は前記撮像素子からの前記撮像信号に基づいて前記異型部を検出し、かつ検出した異型部に基づいて前記フィルムの方向を認識するとともに、前記認識したフィルムの方向に基づいて前記モニタに表示する画像を回転処理する機能を備えることを特徴とする。
【0008】ここで、前記異型部は、前記フィルムに撮影されている駒画像に対応して当該フィルムの側辺に設けられた切り欠き、特に現像所において形成される半円状の切り欠きであることが好ましい。さらに、前記画像処理手段での回転処理の履歴を記録する手段を備え、次の駒画像をモニタ表示する際には前記記録した回転処理の履歴に基づいて回転処理を行うようにする。さらに、前記画像処理手段は、前記撮像素子から得られる撮像信号から主走査同期信号と前記異型部を示す異型部信号を検出し、当該検出した主走査同期信号と異型部信号とのタイミング比較に基づいて、前記フィルムの方向を認識する構成とする。
【0009】また、本発明のフィルムスキャナにおいては、前記モニタに表示された画像が横向き画像のときに、前記画像処理手段に対して前記横向き画像を正立画像として回転処理するための指示を与える操作手段を備える。この場合、前記画像処理手段は、前記操作手段からの指示を受けたときには前記表示された画像を+90度、または−90度の画像回転処理を行い、前記操作手段からの指示を受けずに所定の時間が経過したときには前記表示された画像を0度、または180°の回転処理を行うように構成する。
【0010】本発明によれば、撮像素子からの撮像信号に基づいてフィルムに設けられた異型部を検出し、かつこの異型部に基づいてフィルムの方向を認識することにより、すなわちフィルムに撮影されている画像の方向を認識することが可能になる。そのため、モニタに表示される画像が倒立画像の場合、あるいは横向き画像の場合でも、最初に正立画像となるように設定すれば、以降の倒立、あるいは横向きのモニタ画像を自動に、あるいは1つの操作によってのみ正立画像として表示することが可能になり、モニタ画像を正立表示させるための手操作を低減することが可能になる。
【0011】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明のフィルムスキャナの概念構成を示す斜視図であり、図2はその部分分解斜視図である。図外の装置筐体には、水平方向に2本のガイドバー102が架設されており、前記ガイドバー102に沿って詳細を後述する移動テーブル101が移動可能に載架されている。なお、前記移動テーブル101には、読み取りを行うフィルムを保持したフィルムホルダ201が保持される。また、前記2本のガイドバー102間の長さ方向の一部領域に読み取り部110が構成されている。前記読み取り部110は、前記ガイドレール102の上方位置に配置されて発光面を下方に向けた拡散光源111と、前記拡散光源111の直下で前記ガイドレール102の下方位置に配置された撮像レンズ112と、前記撮影レンズ112によって結像されるフィルム画像を光電変換するCCD素子からなるラインセンサ113とで構成されている。前記ラインセンサ113は、RGBの各色に対応した3本の平行なラインセンサとして構成されており、そのライン方向は前記ガイドバー102の長手方向と直交する方向に向けられており、そのライン方向に読み取りを行うことで、RGBの各色について同時にフィルムの主走査を行うことになる。
【0012】一方、前記移動テーブル101は、両側部において前記カイドバー102が貫通されており、この貫通部において慴動されながら前記ガイドバー102に沿って往復移動可能とされている。また、移動テーブル101のほぼ中心位置には後述するフィルムホルダ201に設けられている駒窓よりも、少なくとも幅方向の寸法が大きくされている矩形の読み取り窓103が板厚方向に貫通されており、この読み取り窓103を通して前記ラインセンサ113によるフィルムの読み取りが行われる。さらに、前記移動テーブル101の上面には前記読み取り窓103の両側に沿って両側部がL字型のレール105として曲げ形成されたホルダ保持レール部材104が固定されている。前記レール105間には前記フィルムホルダ201が保持され、かつ当該フィルムホルダ201を前記レール105の延長方向に沿って移動可能としている。また、前記移動テーブル101の一方の側面には、長手方向に沿ってラック106が一体的に設けられており、前記ラック106には前記一方のガイドバー102に近接して装置筐体に固定されたスキャン用モータ107の回転軸107aに取着されたピニオン108が噛合されている。前記ラック106とピオン108は移動機構129を構成する。なお、前記スキャン用モータ107はパルス信号によって回転駆動されるステップモータが用いられている。
【0013】また、前記フィルムホルダ201で保持するフィルム200は、図3に示すように、35mmフィルムを例えば6駒毎に切断したストリップ状のフィルムとして構成されている。ここで、前記ストリップ状のフィルム200は、その長さ方向に沿う一側辺に沿って、複数の駒画像206のそれぞれに対応する位置に半円状の切り欠き205が形成される。この半円状切り欠き205は現像所において、フィルムを自動焼付け処理する際に駒位置やフィルムの表裏面を認識するために利用されるものであり、撮影したフィルムを現像所において現像したときに設けられるものである。
【0014】さらに、前記フィルム200を保持する前記フィルムホルダ201はフィルム200よりも若干大きな寸法のストリップ状に形成され、その板厚方向のほぼ中央には長手方向に向けて前記フィルム200を貫通するためのスリット202が全長にわたって形成されている。また、前記スリット202に対応して6個の矩形をした駒窓203がフィルムホルダ201の長さ方向に沿って配列され、かつフィルムホルダ201の厚さ方向に開口されている。なお、前記駒窓203は前記フィルム200に撮影されている画像の駒に対応した寸法及びピッチ寸法に形成されていることは言うまでもない。また、前記各駒窓203には、フィルムホルダの幅方向に沿った両側でかつフィルムホルダの長さ方向のほぼ中間位置に、切り欠き窓204が形成されている。図7(a)に示すように、前記切り欠き窓204のいずれか一方には、フィルムホルダ201内に前記フィルム200を所定位置にまで挿入したときに、前記フィルム200に設けられた半円状切り欠き204が位置されることになる。
【0015】図4は前記フィルムスキャナの電気回路構成を示すブロック図である。なお、図1,図2に示された部分には同一符号を付してある。前記ラインセンサ113は、システムコントロール120によって制御されるCCD駆動回路121によって駆動され、所要のタイミングでラインセンサ113で撮像した信号を読み取り信号として出力する。また、前記ラインセンサ113から出力される前記フィルムの読み取り信号は、アンプ122で増幅され、A/D変換器123でデジタル信号に変換された後、画像処理回路124において所要の画像処理が行われ、所要の画像信号が生成される。ここで、前記画像処理回路124には、画像信号の配列を変換することで、後述するモニタにおいて表示する画像を90度、あるいは180度等の回転角度で回転処理するための画像回転処理機能を備えているものとする。また、メモリ125は画像処理された画像信号を記録するもので、例えばICカードで構成される。さらに、前記画像信号はインターフェース回路126を介して入出力端子127に出力され、前記モニタ130に画像が表示される。あるいは、前記入出力端子127によりパーソナルコンピュータ131に接続され、当該パーソナルコンピュータ131のモニタ132において画像が表示される。また、前記拡散光源111は前記システムコントロール120によって制御される光源駆動回路128により発光が制御される。さらに、、前記スキャン用モータ107は前記システムコントロール120によって制御されるモータ駆動回路133によってその回転が制御され、前記ラック106とピニオン108で構成される移動機構129を駆動するように構成されている。さらに、前記システムコントール120に対して外部操作によってモニタ画像を90度回転処理するための横方向トリガスイッチ134が接続されている。
【0016】以上の構成のフィルムスキャナを用いたスキャナ動作を図5及び図6のフローチャートを参照して説明する。先ず、図5において、移動テーブル101にフィルムホルダ201をセットしない状態でスキャン用モータ107を駆動し、移動テーブル101を初期位置に設定する。このとき、モータ駆動回路133は、スキャン用モータ107を1ステップ角単位で回転駆動するため、移動テーブル101は高速に初期位置設定される(ステップ:S101,S102,S103)。また、この初期位置では、フィルムホルダ201がセットされていないことを確認し(S104)、フィルムホルダ201がセットされているときにはホルダ引抜警告を発し、作業者がフィルムホルダを引き抜くように警告する(S105)。ホルダがセットされていないことを確認した上で、拡散光源を点灯し(S106)、移動テーブル201の読み取り窓を通して拡散光源光をラインセンサ113で受光し、この受光に基づいて画像処理回路124においてシェーディング補正を行う(S107)。
【0017】しかる後、作業者が読み取るフィルム200をフィルムホルダ201のスリット202に挿入し、フィルム200の駒画像206をフィルムホルダ201の駒窓203に位置合わせする。次いで、フィルムホルダ201を移動テーブル101のレール105間に挿通し、読み取るフィルムの駒画像を移動テーブル101の読み取り窓103に位置合わせする。このフィルムホルダ201のセットが確認されると(S108)、再度拡散光源111を点灯しフィルム200を通してのラインセンサ113での受光に基づいてCCD蓄積時間を決定する(S109)。
【0018】次いで、プリスキャンを行うか否かを判定し(S110)、プリスキャンを行う場合には、モータ駆動回路133によりスキャン用モータ107に対して、パルス信号を供給する。これにより、スキャン用モータ107は1ステップ角単位で回転駆動され、図7(a)に示すように、移動テーブル101及びフィルムホルダ201を基本となる1ピッチ単位で移動して当該駒画像に対する読み取りを実行する。この動作によりラインセンサ113の長さ方向に主走査し、移動テーブル101の移動方向に副走査して駒画像を粗く読み取るプリスキャンが行われる(S111)。ここで、本実施形態ではラインセンサ113はRGBの各色での読み取りを行うため、1回のスキャンでRGBの各色の読み取りが行われる。なお、プリスキャンはスキャン用モータ107の数ステップごとに主走査を行う。このプリスキャンが行われると、スキャン用モータ107を1ステップ角単位で逆転駆動し(S112)、移動テーブル101を初期位置に戻し(S113)、スキャン用モータ107を停止する(S114)。なお、ステップS110において、プリスキャンを行わないと判断した場合には、ステップS115で読み取りを終了するか否かを判定し、終了する場合にはフローを終了する。
【0019】前記のようにプリスキャンを行うことにより、駒画像を読み取った画像がモニタ130,132に表示される。このとき、フィルムホルダ201に対してフィルム200が所定の方向で挿入されていれば、フィルム200に撮影されている天地方向に従ってモニタ130,132の表示画像は正立画像または横向き画像となるが、所定の方向とは逆方向に挿入されているときには、モニタ画像は倒立画像または横向き画像となる。ここで、前記プリスキャンに際しては、ラインセンサ113から出力される撮像信号は、例えば、R信号についてみると、図7(a)に示すように、副走査するスキャン用モータ107の各ステップに対応して行われる主走査S1,S2,S3により、図7(b)に示す撮像信号Vが出力される。そして、この場合、図7(a)のS2で示す副走査方向の位置においてラインセンサ113がフィルム200を主走査したとき、すなわち、フィルムの半円状切り欠き205が存在する部分を走査したときには、当該撮像信号には半円状切り欠き205に対応する切り欠き信号Pが発生し、この切り欠き信号Pが前記撮像信号Vに現れることになる。したがって、この切り欠き信号Pと、撮像信号Vに含まれている主走査同期信号Tとのタイミング相関を比較することで、切り欠き信号Pを発生しているフィルムの半円状切り欠き205がフィルムホルダ201の幅方向のいずれの側に位置しているかを判定することが可能になる。すなわち、この半円状切り欠き205がいずれの側に位置しているかを認識することで、フィルム200が所定の方向を向けてフィルムホルダ201に挿入されているか、あるいは逆方向に挿入されているかを認識することが可能となる。因みに、フィルムが逆方向に挿入されているときには、図7(b)に破線で示す位置に切り欠き信号P’が発生する。
【0020】そして、図6において、過去に画像回転履歴があるか否かを判定し(S201)、画像回転履歴が存在していないときには作業者はモニタ130,132(以下、モニタ132を使用するものとする)を見ながら、パーソナルコンピュータ131を操作し、モニタ画像が正立画像となるように画像処理回路124に画像回転の処理を実行させる(S202)。すなわち、図3に一例を示すように、フィルム200が所定の方向に装填されている場合には、撮像信号をそのまま処理してモニタ132に画像を表示しても正立画像が表示されるため、画像処理回路124では回転角度を0度に設定し、回転処理は実行しない。また、フィルム200が所定の方向とは逆の方向に装填されている場合にはモニタ132の画像が倒立画像として表示されることになるため、作業者はパーソナルコンピュータ131を操作し、画像処理回路124に180度の回転角度の画像回転を実行させる。これにより、モニタ132には正立画像が表示されることになる。あるいは、モニタ132に横向き画像が表示された場合にも、倒立画像の場合と同様に作業者はパーソナルコンピュータ131を操作し、画像処理回路124に+90度、あるいは−90度の回転角度の画像回転を実行させる。これにより、モニタ132には正立画像が表示されることになる。
【0021】そして、システムコントロール120は、前記した画像の回転処理を行わなかったこと、換言すれば画像の回転角度が0度であること、あるいは画像の回転処理を行ったときのその回転角度(180度、+90度、−90°のいずれかの角度)を、それぞれ画像回転履歴として内部メモリに記録する(S203)。すなわち、システムコントロール120は、既に認識している半円状切り欠き205の位置に基づき、現在装填されているフィルム200の装填方向と、このフィルムの装填方向に対する画像の回転角度を認識し、これを半円状切り欠き205に対する画像回転履歴として内部メモリに記録する。
【0022】一方、前記ステップS201において、既に画像回転履歴が存在しているときには、横方向トリガスイッチ134がONされたか否かを判定し(S204)、横方向トリガスイッチ134がONされたときには、モニタ132の表示画像が横向きであると推測し、画像回転履歴として+90度、または−90度の画像回転履歴が存在するか否かを判定する(S205)。これら+90度、または−90度の画像回転履歴が存在するときには、当該記録されている履歴と同じ回転角度で画像処理回路124での画像の回転処理を実行する(S206)。これにより、先に行われた横向き画像での回転処理と同様な回転処理が行われ、モニタ132に正立画像が表示されることになる。また、ステップS205において、+90度、または−90度の画像回転履歴が存在しないときには、横向き画像は今回が初めてであるため、画像処理回路124は自動的には画像回転処理は行わず、作業者はパーソナルコンピュータ131を操作し、この操作を受けて画像処理回路124に+90度、または−90度の画像の回転処理を実行させる(S207)。これにより、モニタ132には正立画像が表示されることになる。そして、この作業者の操作によるステップS207での回転処理については、ステップS203において画像回転履歴として内部メモリに記録する。
【0023】また、前記ステップS204において、横方向トリガスイッチがONされずに一定時間が経過したときには(S208)、モニタ132の表示画像が正立、または倒立であると推測し、画像回転履歴として0度、または180度の画像回転履歴が存在するか否かを判定する(S209)。これら0度、または180度の画像回転履歴が存在するときには、当該記録されている履歴と同じ回転角度で画像処理回路124での画像の回転処理を実行する(S210)。これにより、先に行われた画像の回転処理と同様な回転処理が行われ、モニタ132に正立画像が表示されることになる。また、ステップS209において、0度、または180度の画像回転履歴が存在しないときには、正立画像、または倒立画像は今回が初めてであるため、画像処理回路124は自動的には画像回転処理は行わず、作業者はパーソナルコンピュータ131を操作し、この操作を受けて画像処理回路124に0度、または180度の画像の回転処理を実行させる(S211)。これにより、モニタ132には正立画像が表示されることになる。そして、この作業者の操作によるステップS211での回転処理についても、ステップS203において画像回転履歴として内部メモリに記録する。
【0024】以上のように、画像回転処理を実行し、モニタ132に対して正立画像の表示を行った後に、本スキャンを行うか否かを判定する(S221)。本スキャンを行わないときには、ステップS227において、読み取りを終了するか否かを判定し、終了する場合には移動テーブル101を初期位置に戻し、フローを終了する。本スキャンを行う場合には、解像度の設定に対応した本スキャンを実行する(S222)。この本スキャンのステップS222では、モータ駆動回路133はパルス信号をスキャン用モータ107に供給する。これにより、スキャン用モータ107は所要のステップ角単位で回転駆動され、ラインセンサ113による読み取りを実行する。解像度設定に応じて、主走査はスキャン用モータ107の1ステップから数ステップごとに行う。なお、この本スキャンの場合でも、ラインセンサ113においてRGBの各色の読み取りが同時に行われる。
【0025】そして、この本スキャン時においても、フローには示されていないが、画像処理回路124では入力されてきた撮像信号に対し、前記プリスキャンにおいて記録された画像回転履歴に基づく回転角度での回転処理を実行する。これにより、正立画像のときには回転処理を実行することなくそのままモニタ132に画像を表示し、倒立画像のときには180度の回転処理を実行して正立画像をモニタ132に表示する。また、横向き画像のときには、前記設定された+90度、または−90度での回転処理を実行してモニタ132に画像を表示する。これにより、モニタ132には正立した状態の画像が表示されることになる。なお、前記モニタ132での画像表示と同時に、回転処理された画像信号によりモニタ130に表示されることは言うまでもない。
【0026】ここで、本スキャンによる読み取りが完了すると、スキャン用モータ107を逆転駆動して移動テーブル101を初期位置にまで戻し(S223,S224)、その後スキャン用モータ107を停止する(S225)。そして、スキャン動作を終了するか否かを判定した上で(S226)、フローを終了する。また、終了する際には、詳細な説明は省略するが、フィルムホルダ201を移動テーブル101から取り出すことで読み取りが完了する。
【0027】以上のフローから判るように、本発明においては、一度でもモニタ130,132での表示画像の倒立画像、及び横向き画像について前記した画像回転処理を実行すれば、その際の画像回転履歴は内部メモリに記録されることになり、以降の表示画像での画像回転処理では、この画像回転履歴を参照することが可能になる。そのため、以降の表示画像が横向き画像の場合には、単に横方向トリガスイッチ134をONするだけで、ステップS204〜S206の工程により、当該横向き画像を自動的に正立画像に回転処理することが可能になる。また、以降の表示画像が倒立画像の場合には、横方向トリガスイッチ134をONせずに、一定時間が経過すれば、ステップS208〜S210の工程により、当該倒立画像を自動的に正立画像に回転処理することが可能になる。
【0028】したがって、同じカメラで撮影したフィルムの場合には、フィルムスキャナに対してフィルムを反対向きに装填したような場合でも、倒立画像を正立画像としてモニタに表示でき、また横方向トリガスイッチ134の操作のみで、横向き画像を正立画像として表示することが可能になる。これは、1本のフィルムは通常同じカメラを用い、しかも同じ撮影者によって撮影される蓋然性が高く、したがってカメラを縦位置で撮影する際には、同じ方向の縦位置で撮影する蓋然性が高いことによる。すなわち、1本のフィルムの各駒画像は、正立方向が一定であることはもとより、横向き画像も一定の方向で横向きに撮影されることが殆どである。したがって、プリスキャンにおいて読み取られた画像が正立状態となるように画像回転履歴が記録されると、以降の画像に対しては当該記録した画像回転履歴を利用することで、他の画像がモニタに正立画像として表示される確率は極めて高いものになる。
【0029】したがって、フィルム200をフィルムホルダ201に対して所定の方向とは逆に挿入して倒立画像及び横向き画像がモニタ130に表示されたような場合でも、初回のプリスキャンにおいて画像回転履歴を設定、記録しておけば、他の倒立画像と横向き画像を全て自動的に正立画像として表示することが可能になる。これにより、フィルムホルダ201にフィルム200を装填する際の方向に制約を与えることがなくなり、フィルムの装填作業を簡易化できるとともに、フィルムを所定の方向と函となる方向で装填した場合でもフィルムを装填し直す必要はなく、フィルムスキャナの操作の煩雑化が回避できる。
【0030】ここで、前記実施形態では、フィルムをフィルムスキャナに装填する際の方向が異なる場合について説明したが、フィルムの表裏面を逆に向けて装填した場合においても有効であり、モニタに表示される画像は左右が反転した画像となるが、少なくとも正立した画像をモニタに表示することは可能である。
【0031】なお、前記実施形態は、現像所でフィルムに設けられる半円状切り欠きを利用してフィルムの方向を認識するように構成しているが、半円状の形状に限られるものでなく、あるいは切り欠き以外の他と区別して認識が可能な異なる形状の部分、すなわち異型部が設けられるフィルムであれば、本発明を同様に適用することが可能である。
【0032】また、前記実施形態では、ラインセンサはRGBの3色の3ライン型のものを使用しているが、1ライン型のものを使用し、受光した信号を画像処理回路においてRGBの各色信号として取り扱うようにしてもよい。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、撮像素子からの撮像信号に基づいてフィルムに設けられた異型部を検出し、かつこの異型部に基づいてフィルムの方向を認識することにより、すなわちフィルムに撮影されている画像の方向を認識することが可能になり、フィルムの装填方向が一定しない場合でも、モニタに表示する画像を正立画像として表示することが可能になり、モニタ画像を回転させるための手操作を低減、ないし解消することができ、しかも自動的に正立画像を表示させることが可能になる。また、モニタに表示される画像が倒立画像、または横向き画像の場合でも、最初に正立画像となるように設定すれば、以降の倒立、または横向きのモニタ画像を自動的に、あるいは1つの操作によってのみ正立画像として表示することが可能になり、モニタ画像を正立表示させるための手操作を低減することが可能になる。これにより、フィルムスキャナにおけるフィルムを装填する際の操作を低減し、かつフィルムの装填作業を簡易なものにでき、フィルムスキャナの普及を図る上で有効なものとなる。




 

 


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