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発明の名称 フィルムスキャナ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−215634(P2001−215634A)
公開日 平成13年8月10日(2001.8.10)
出願番号 特願2000−26342(P2000−26342)
出願日 平成12年2月3日(2000.2.3)
代理人 【識別番号】100081433
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 章夫
【テーマコード(参考)】
2H106
5B047
5C062
5C072
5H580
【Fターム(参考)】
2H106 AB11 AB70 
5B047 AA05 AB02 AB04 BA01 BB02 BC14 BC18 CA08 CB17
5C062 AA02 AA05 AB03 AB17 AB32 AB33 AB40 AC02 AD01 BA00
5C072 AA01 BA16 EA05 NA06 VA03 WA04 XA01
5H580 AA07 BB09 CA02 FB01 FD11 FD18 HH01 HH40
発明者 黒澤 裕一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 画像が顕像化されたフィルムを主走査して前記画像を読み取る撮像素子と、前記撮像素子に対して前記フィルムを前記主走査方向と直交する副走査方向に移動する走査機構とを備えるフィルムスキャナにおいて、前記走査機構は、前記フィルムを支持して前記副走査方向に移動する移動テーブルと、前記移動テーブルを前記副走査方向に移動させる移動機構と、前記移動テーブルの移動に同期して前記撮像素子で撮像した前記フィルムの撮像信号を読み取る撮像信号読み取り手段とを備えており、前記移動機構は駆動力源として所要のステップ角単位で回転駆動されるステップモータを備え、前記撮像信号読み取り手段は前記ステップモータの前記ステップ角単位での回転角度位置に停止した第1のタイミングと、前記ステップ角単位の間の少なくとも1以上の回転角度位置で一時停止状態になったときの第2のタイミングのうち、両者のタイミングまたは一方のタイミングにおいて前記撮像信号を読み取るように構成したことを特徴とするフィルムスキャナ。
【請求項2】 前記ステップ角単位間の1/2の回転角度位置での一時停止状態を前記第2のタイミングとする請求項1に記載のフィルムスキャナ。
【請求項3】 前記撮像信号読み取り手段は、前記フィルムのプリスキャン時には前記ステップモータの第1のタイミングでのみ撮像信号を読み取り、前記フィルムの本スキャン時には前記第1及び第2のタイミングのそれぞれで撮像信号を読み取ることを特徴とする請求項2に記載のフィルムスキャナ。
【請求項4】 前記ステップモータは、前記ステップ角単位で回転駆動される際にオーバシュート(過回転)が生じて前記オーバシュートの時点で一時停止状態とされ、前記第2のタイミングは前記オーバシュートによる一時停止のタイミングである請求項1ないし3のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
【請求項5】 前記ステップモータは、前記オーバシュートしたときの一時停止状態の回転角度位置が前記所定のステップ角単位の中間の回転角度位置である請求項4に記載のフィルムスキャナ。
【請求項6】 前記移動テーブルには、前記フィルムを保持するフィルムホルダが着脱可能に設けられ、前記移動テーブルに対して前記フィルムホルタの装着位置を変化させて読み取るフィルム画像を切り替える請求項1ないし5のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
【請求項7】 前記移動機構は、前記副走査方向に沿って前記移動テーブルに設けられたラックと、前記ステップモータの回転軸に取着されて前記ラックに噛合するピニオンとを含む請求項1ないし6のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銀塩フィルムに撮影された画像を光電変換素子により読み取って画像信号に変換するためのフィルムスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータ(パソコン)の普及に伴い、デジタルスチルカメラで撮影した画像や、スキャナ装置で走査した画像をパソコンに取り込んで画像処理を行い、あるいは記録することが行われている。このような時代の要求により、銀塩フィルム等の写真フィルムで撮影した画像をパソコンに取り込むことが考えられており、従来では印画した撮影画像をスキャナ装置により読み取ることが行われている。しかしながら、この種のスキャナ装置では印画に焼付けた上で読み取りを行う必要があるため、写真フィルム上のネガ画像あるいはポジ画像を直接に読み取るためのフィルムスキャナが提案されている。このようなフィルムスキャナは、基本的には従来のスキャナ装置と同じであり、フィルムの画像をCCD素子等の光電変換素子からなるラインセンサにより主走査するとともに、フィルム又はラインセンサを主走査方向と直交する副走査方向に移動させて副走査する構成がとられている。
【0003】ところで、この種のフィルムスキャナでは、フィルム画像を異なる解像度で読み取ることが要求される。例えば、緻密な画像データが欲しい場合には高解像度の読み取りを行い、パソコンの記憶容量が少ないような場合には低解像度の読み取りを行っている。あるいは、フィルム画像を正規の解像度で読み取る本スキャンの前に、読み取る対象のフィルム画像を確認するために低い解像度で読み取るプリスキャン機能を備えたものがある。このような場合には、通常ではフィルムをピッチ移動しながら各ピッチ位置でフィルム画像を読みとる際のピッチ寸法を変化させており、高解像度の本スキャンの場合にはフィルム移動のピッチ寸法を微小とし、低解像度のプリスキャンの場合にはフィルム移動のピッチ寸法を粗くしている。このため、従来では、移動テーブルをピッチ移動させるための移動機構の駆動力源としてのステップモータと、前記ステップモータの回転出力を切り替えるための可変減速機構からなる変速装置を備えており、前記ステップモータに単位時間当たり一定のパルスを供給してステップモータを一定のステップ角単位で回転駆動する一方、本スキャンとプリスキャンでは変速装置の変速比を切り替えて移動テーブルの移動ピッチ寸法を変化させる構成がとられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような構成のフィルム移動機構では、変速装置としての可変減速機構を構成するために複数のギヤからなるギヤ機構が必要であり、しかも変速比を変化させるためにこれら複数のギヤの噛合状態を切り替えるための機構が必要であり、フィルム移動機構が複雑になり、フィルムスキャナの小型化、低価格化を進める上での障害になっている。また、フィルム移動機構の走査ピッチを最小ピッチに設定した上で、ステップモータを駆動するパルス数を切り換えることによって本スキャンとプリスキャンとで移動テーブルの移動ピッチ寸法を変化させることも考えられるが、プリスキャンと本スキャンとではステップモータに供給するパルス数自体は同じであるため、プリスキャンは粗い読み取りであるのにもかかわらず、本スキャンと同程度の時間がかかることになる。さらに、ステップモータのステップ角単位を変化させて移動テーブルの移動ピッチ寸法を変化させる技術、例えばマイクロステップ駆動も開発されているが、このマイクロステップ駆動方法ではステップモータの停止精度が確保できないため、より高い解像度での読み取りを行う上での障害になっている。
【0005】本発明の目的は、構造の簡易化を図るとともに、ステップモータのステップ角単位での解像度よりも高い解像度での読み取りを可能にしたフィルムスキャナを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、フィルムスキャナの走査機構の構成として、フィルムを支持して前記副走査方向に移動する移動テーブルと、前記移動テーブルを前記副走査方向に移動させる移動機構と、前記移動テーブルの移動に同期して前記撮像素子で撮像した前記フィルムの撮像信号を読み取る撮像信号読み取り手段とを備えており、前記移動機構は駆動力源として所要のステップ角単位で回転駆動されるステップモータを備え、また、前記撮像信号読み取り手段は前記ステップモータの前記ステップ角単位での回転角度位置に停止した第1のタイミングと、前記ステップ角単位の間の少なくとも1以上の回転角度位置で一時停止状態になったときの第2のタイミングのうち、両者のタイミングまたは選択された一方のタイミングにおいて前記撮像信号を読み取るように構成したことを特徴としている。例えば、前記ステップ角単位間の1/2の回転角度位置での一時停止状態を前記第2のタイミングとする。そして、前記撮像信号読み取り手段は、前記フィルムのプリスキャン時には前記ステップモータの第1のタイミングでのみ撮像信号を読み取り、前記フィルムの本スキャン時には前記第1及び第2のタイミングのそれぞれで撮像信号を読み取る構成とする。
【0007】ここで、前記ステップモータは、前記ステップ角単位で回転駆動される際にオーバシュート(過回転)が生じて前記オーバシュートの時点で一時停止状態とされ、前記第2のタイミングは前記オーバシュートによる一時停止状態のタイミングとして設定する。この場合、前記ステップモータは、前記オーバシュートしたときの一時停止状態の回転角度位置が前記所定のステップ角単位の中間の回転角度位置になるようにステップモータに供給する電力を制御する。
【0008】本発明によれば、ステップモータが回転駆動する際に生じるオーバシュートを利用し、当該オーバシュートにより生じる一時停止状態を第2のタイミングとし、ステップモータの本来の回転駆動の停止位置である第1のタイミングと前記第2のタイミングの両タイミングまたは一方のタイミングで撮像素子での読み取りを行うことにより、本スキャン時のステップ角単位をプリスキャン時のステップ角単位よりも細かく設定した状態での読み取り、すなわち、異なる解像度での読み取りを行うことができ、フィルムスキャナの構成の簡易化及びその小型化を図るとともに、ステップモータの本来のステップ角単位よりも小さく、かつ停止精度の高いステップ角単位での読み取りを行って、高解像度での読み取りが実現できる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明のフィルムスキャナの概念構成を示す斜視図であり、図2はその部分分解斜視図である。図外の装置筐体には、水平方向に2本のガイドバー102が架設されており、前記ガイドバー102に沿って詳細を後述する移動テーブル101が移動可能に載架されている。なお、前記移動テーブル101には、読み取りを行うフィルムを保持したフィルムホルダ201が保持される。また、前記2本のガイドバー102間の長さ方向の一部領域に読み取り部110が構成されている。前記読み取り部110は、前記ガイドレール102の上方位置に配置されて発光面を下方に向けた拡散光源111と、前記拡散光源111の直下で前記ガイドレール102の下方位置に配置された撮像レンズ112と、前記撮影レンズ112によって結像されるフィルム画像を光電変換するCCD素子からなるラインセンサ113とで構成されている。前記ラインセンサ113は、RGBの各色に対応した3本の平行なラインセンサとして構成されており、そのライン方向は前記ガイドバー102の長手方向と直交する方向に向けられており、そのライン方向に読み取りを行うことで、RGBの各色について同時にフィルムの主走査を行うことになる。
【0010】一方、前記移動テーブル101は、両側部において前記カイドバー102が貫通されており、この貫通部において慴動されながら前記ガイドバー102に沿って往復移動可能とされている。また、移動テーブル101のほぼ中心位置には矩形の読み取り窓103が板厚方向に貫通されており、この読み取り窓103を通して前記ラインセンサ113によるフィルムの読み取りが行われる。さらに、前記移動テーブル101の上面には前記読み取り窓103の両側に沿って両側部がL字型のレール105として曲げ形成されたホルダ保持レール部材104が固定されている。前記レール105間には前記フィルムホルダ201が保持され、かつ当該フィルムホルダ201を前記レール105の延長方向に沿って移動可能としている。また、前記移動テーブル101の一方の側面には、長手方向に沿ってラック106が一体的に設けられており、前記ラック106には前記一方のガイドバー102に近接して装置筐体に固定されたスキャン用モータ107の回転軸107aに取着されたピニオン108が噛合されている。前記ラック106とピニオン108は移動機構129を構成する。なお、前記スキャン用モータ107は後述するようにパルス信号によって回転駆動されるステップモータが用いられている。
【0011】また、前記フィルムホルダ201で保持するフィルム200は、35mmフィルムを例えば6駒毎に切断したフィルムストリップとして構成されており、このフィルム200を保持する前記フィルムホルダ201はフィルム200よりも若干大きな寸法のストリップ状に形成され、その板厚方向のほぼ中央には長手方向に向けて前記フィルム200を貫通するためのスリット202が全長にわたって形成されている。また、前記スリット202に対応して6個の矩形をした駒窓203がフィルムホルダ201の長さ方向に沿って配列され、かつフィルムホルダ201の厚さ方向に開口されている。なお、前記駒窓203は前記フィルム200に撮影されている画像の駒に対応した寸法及びピッチ寸法に形成されていることは言うまでもない。
【0012】図3は前記スキャン用モータ107の概略構成図である。ここでは簡単のために基本ステップ角を90度にしている。円周方向にN極とS極を交互に配置して前記回転軸107aと一体に形成されたロータ11と、前記ロータ11の周囲に円周方向に配置されて図外のモータケースに固定されたステータとしての相コイル12とを備えている。前記相コイル12は前記ロータ11のN極、S極に対応してそれぞれ対をなして複数設けられている。なお、ここでは、説明を分かり易くするために、ロータ11は径方向に対向する一対のS極とN極が設けられる。また、ステータとしての相コイル12は円周方向に180度の角度位置で対峙する位置にそれぞれコイル部が配置された第1の相コイル12aと、前記第1の相コイル12aに対して円周方向に90度の角度位置にそれぞれコイル部が配置された第2の相コイル12bが設けられる。そして、前記第1の相コイル12aはその一端を第1相端子φ1、他端を第3相端子φ3とし、前記第2の相コイル12bはその一端を第2相端子φ2、他端を第4相端子φ4としている。
【0013】また、前記フィルムスキャナの電気回路構成を図4に示す。なお、図1,図2に示された部分には同一符号を付してある。前記ラインセンサ113は、システムコントロール120によって制御されるCCD駆動回路121によって駆動され、所要のタイミングでラインセンサ113で撮像した信号を読み取り信号として出力する。また、前記ラインセンサ113から出力される前記フィルムの読み取り信号は、アンプ122で増幅され、A/D変換器123でデジタル信号に変換された後、画像処理回路124において所要の画像処理が行われ、所要の画像信号が生成される。メモリ125は画像処理された画像信号を記録するもので、例えばICカードで構成される。また、前記画像信号はインターフェース回路126を介して入出力端子127に出力され、図外のパソコン等に接続される。また、前記拡散光源111は前記システムコントロール120によって制御される光源駆動回路128により発光が制御される。さらに、、前記スキャン用モータ107は前記システムコントロール120によって制御されるモータ駆動回路130によってその回転が制御され、前記ラック106とピニオン108で構成される移動機構129を駆動するように構成されている。
【0014】ここで、前記駆動回路130による前記スキャン用モータ107の回転駆動の動作について説明する。前記スキャン用モータは、図3を参照すると、前記第1相端子φ1〜第4相端子φ4に対して供給するパルス信号の位相を制御することにより、各相コイル12a,12bによって生じる磁界と、ロータ11のN極及びS極により生じる磁界とによって生じる磁力に応じたステップ角度でロータ11の回転角度位置が設定されることになる。すなわち、モータ駆動回路130からは、図5に示すような、2−2相励磁によるパルス信号をスキャン用モータ107に供給する。これにより、スキャン用モータ107では、第1及び第2の相コイル12a,12bで構成されるステータの極性が円周方向に沿って順次S極、N極と変化されるため、このステータのS極、N極と、ロータ11のS極、N極とで生じる磁力の吸引力及び斥力の均衡によって、ステータの円周方向の配列ピッチで決まる基本となる回転角度、すなわち、図3の例ではステータの配列ピッチ角度である90度を1ステップ角単位とし、隣接するステータ間の中間角度(45度)位置を回転ステップ角度位置としてロータ11が回転駆動される。図3には、「0」,「1」,「2」で回転ステップ位置を示している。そして、この1ステップ角単位の90度の回転角度に対応してピニオン108が回転され、ラック106が移動されるため、移動テーブル101は1ステップ角単位に対応したピッチ寸法で移動される。
【0015】このようなスキャン用モータ107の回転動作において、前記したようにスキャン用モータ107の前記第1及び第2の相コイル12a,12bにパルス信号を供給し、第1及び第2の相コイル12a,12bでの磁力の吸引力と斥力との均衡によってロータ11の回転角度位置が決定されるが、その際には前記均衡が安定する前にロータが回転方向に過回転状態となる、いわゆるオーバシュートが生じる。このオーバシュートは、図6に時間軸に対する回転角度の特性を示すように、ロータ11が回転を開始した直後に大きく過回転状態となり、その後は不足回転状態と過回転状態が交互に生じながら徐々に収束して目的とする回転角度位置に安定する振動系の特性を有している。なお、図6では説明を簡易化するために、1回の振動が生じた場合を図示している。そして、この最初のオーバシュートの量は、第1及び第2の相コイル12a,12bに供給するパルス信号の電圧の大きさに相関を有している。したがって、パルス信号の電圧を適宜に設定することで、前記最初のオーバシュートの量を、前記1ステップ角単位の1/2の角度位置になるようにすることが可能となる。換言すれば、このようにパルス信号を設定することで、図3のように、ロータ11は、ある回転角度位置「0」から次の回転角度位置「1」に1ステップ角単位で回転駆動される際に、次の回転角度位置「1」と、当該次の回転角度位置よりもさらに進んだ次々の回転角度位置「2」との中間の回転角度位置「1・1/2 」まで過回転され、かつその過回転角度位置「1・1/2 」で瞬時的に一時停止する状態が生じることになる。
【0016】以上の構成のフィルムスキャナを用いたスキャナ動作を図7のフローチャートを参照して説明する。先ず、移動テーブル101にフィルムホルダ201をセットしない状態でスキャン用モータ107を駆動し、移動テーブル101を初期位置に設定する。このとき、モータ駆動回路130は、図5に示した2−2相励磁によりスキャン用モータ107を1ステップ角単位で回転駆動するため、移動テーブル101は高速に初期位置設定される(ステップ:S101,S102,S103)。また、この初期位置では、フィルムホルダ201がセットされていないことを確認し(S104)、フィルムホルダ201がセットされているときにはホルダ引抜警告を発し、作業者がフィルムホルダを引き抜くように警告する(S105)。ホルダがセットされていないことを確認した上で、拡散光源を点灯し(S106)、移動テーブル201の読み取り窓を通して拡散光源光をラインセンサ113で受光し、この受光に基づいて画像処理回路124においてシェーディング補正を行う(S107)。
【0017】しかる後、作業者が読み取るフィルム200をフィルムホルダ201のスリット202に挿入し、フィルムの駒画像をフィルムホルダ201の駒窓203に位置合わせする。次いで、フィルムホルダ201を移動テーブル101のレール105間に挿通し、読み取るフィルムの駒画像を移動テーブル101の読み取り窓103に位置合わせする。このフィルムホルダ201のセットが確認されると(S108)、再度拡散光源を点灯しフィルムを通してのラインセンサ113での受光に基づいてCCD蓄積時間を決定する(S109)。
【0018】次いで、プリスキャンを行うか否かを判定し(S110)、プリスキャンを行う場合には、モータ駆動回路130によりスキャン用モータに対して、前記と同様に2−2相励磁に基づくパルス信号を供給する。これにより、スキャン用モータ107は1ステップ角単位で回転駆動され、移動テーブル101及びフィルムホルダ201を基本となる1ピッチ単位で移動する。そして、撮像信号読み取り手段としてのCCD駆動回路121は、前記1ピッチ単位で移動テーブル101が移動された位置、換言すれば図6に示すように、スキャン用モータ107が1ステップ角単位で回転駆動される回転角度位置である第1のタイミングt12,t13,…,t1nにおいてラインセンサ113から撮像信号を読み取ってA/D変換器123ないし画像処理回路124に送出する。この動作によりラインセンサ113により、図8(a)に示すように駒画像を副走査方向に粗く読み取るプリスキャンが行われる(S111)。ここで、本実施形態ではラインセンサ113はRGBの各色での読み取りを行うため、1回のスキャンでRGBの各色の読み取りが行われる。そして、このプリスキャンが行われると、スキャン用モータ107を同じく2−2相励磁によって1ステップ角単位で逆転駆動し(S112)、移動テーブル101を初期位置に戻す(S113)。なお、プリスキャンを行わない場合には、ステップS114で読み取りを終了するか否かを判定し、終了する場合にはフローを終了する。
【0019】また、前記プリスキャンを終了したときには、本スキャンを行うか否かを判定する(S115)。本スキャンを行わないときには、前記ステップS114において、読み取りを終了するか否かを判定し、終了する場合にはフローを終了する。本スキャンを行う場合には、解像度の設定に対応した本スキャンを実行する(S116)。この本スキャンのステップS116では、モータ駆動回路130はプリスキャンと同様に、図5に示した2−2相励磁に基づいてパルス信号をスキャン用モータに供給する。また、これと同時に撮像信号読み取り手段としてのCCD駆動回路121では、図6に示したスキャン用モータ107において生じるオーバシュートを利用し、スキャン用モータが1ステップ角単位で回転駆動される回転角度位置の第1のタイミングt12,t13,…,t1nでラインセンサ113の撮像信号を読み取るとともに、当該1ステップ角単位の回転角度位置となるよりも前の時点の前記したオーバシュートによる1ステップ角単位の中心の回転角度位置での第2のタイミングt21,t22,…,t2n−1でラインセンサ113の撮像信号を読み取る。このとき、第1と第2のタイミングでそれぞれ読み取った各撮像信号は、図8(b)に示すように、読み取ったタイミングと読み取った画像の副走査方向の位置はそれぞれ前後関係が逆の順序になる。例えば、先にt21で読み取った画像はその直後にt12で読み取った画像よりも副走査方向に後の画像となる。そこで、これら第1及び第2のタイミングで読み取った各撮像信号をA/D変換器123に送出し、さらに画像信号処理回路124において各撮像信号の順序を整列することで、正しい順序の画像信号を得ることが可能になる。
【0020】したがって、本スキャンでは、スキャン用モータ107の本来のステップ角単位の回転位置で読み取った撮像信号と、当該本来のステップ角単位の回転位置よりも前の時点において当該本来のステップ角単位の回転位置よりも1/2ステップ角単位だけ進んだステップ角単位の回転位置で読み取った撮像信号とを用いてフィルムの読み取りを行うことになり、結果として1/2ステップ角単位での読み取りが行われることになる。そのため、本スキャンでの移動テーブル101は、プリスキャン時に比較して1/2のピッチ寸法で移動され、各ピッチ移動位置においてフィルムの撮像が行われるため、プリスキャン時の2倍の解像度での微細な読み取りが行われることになる。なお、この本スキャンの場合でも、ラインセンサ113においてRGBの各色の読み取りが同時に行われる。
【0021】本スキャンによる読み取りが完了すると、図7のフローにおいて、スキャン用モータ107を逆転駆動して移動テーブル101を初期位置にまで戻し(S117,S118)、その後スキャン用モータ107を停止する(S119)。そして、スキャン動作を終了するか否かを判定した上で(S120)、フローを終了する。なお、ステップS114,S120においてスキャンを終了しないときには、ステップS108に戻る。また、フィルムの他の駒画像を読み取る場合には、当該他の駒画像を移動テーブルの読み取り窓に位置合わせし、前記と同様な工程を行う。また、終了する際には、詳細な説明は省略するが、フィルムホルダ201を移動テーブル101から取り出すことで読み取りが完了する。
【0022】以上のように、高い解像度が要求される本スキャン等の場合には、スキャン用モータ107がオーバシュートした第2のタイミングにおいても、ラインセンサの撮像信号の読み取りを行うことで、微細な読み取りが実現される。また、高い解像度が要求されないプリスキャン等の場合には、スキャン用モータ107を基本の1ステップ角単位で回転駆動し、移動テーブル101を大きなピッチ寸法でステップ移動してフィルムを副走査することにより、粗い読み取りが実現される。したがって、1つのモータ及び1つの移動テーブルの走査機構によって異なる解像度でのフィルムの読み取りが実現でき、これにより、走査機構の構造を簡略化することができ、フィルムスキャナの小型化、低価格化が可能となる。また、この場合、スキャン用モータ107の回転動作自体、すなわち移動テーブル101の移動動作は、プリスキャン時と本スキャン時とで同じであるため、本スキャンをプリスキャンと同じ時間で完了することが可能になる。
【0023】なお、スキャン用モータ107におけるオーバシュートによる回転角度位置が、1/2ステップ角単位となるようにスキャン用モータ107に供給する電圧は、予めスキャン用モータ107に供給する電圧とロータ11の回転状態とを測定しておくことにより、適切な電圧を得ることが可能である。さらに、オーバシュートが顕著に生じる場合には、複数のオーバシュートにより生じる複数の異なる回転角度位置のうちから選択した複数の回転角度位置をそれぞれタイミングとして撮像信号の読み取りを行うようにしてもよく、本スキャンにおける解像度をさらに高めることが可能になる。
【0024】なお、前記実施形態では、ラインセンサはRGBの3色の3ライン型のものを使用しているが、1ライン型のものを使用し、受光した信号を画像処理回路においてRGBの各色信号として取り扱うようにしてもよい。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、撮像素子に対してフィルムを副走査するための走査機構を構成する移動機構に駆動力源として所要のステップ角単位で回転駆動されるステップモータを備え、また、撮像素子での撮像信号を読み取るための撮像信号読み取り手段はステップモータの本来のステップ角単位での角度位置に停止した第1のタイミングと、この本来のステップ角単位の間の少なくとも1以上の角度位置で一時停止状態になったときの第2のタイミングのうち、両者のタイミングまたは選択された一方のタイミングにおいて撮像信号を読み取るように構成しているので、プリスキャン時には第1のタイミングでの読み取りを行い、本スキャン時には第1及び第2のタイミングでの読み取りを行うことで、本スキャン時のステップ角単位をプリスキャン時のステップ角単位よりも細かく、しかも副走査方向の走査位置精度が高い状態での読み取りを行い、これにより異なる解像度での読み取りを行うことができ、フィルムスキャナの構成の簡易化及びその小型化を図るとともに、ステップモータの本来のステップ角単位よりも小さいステップ角単位での読み取りを行って、高解像度な読み取りが実現できる。




 

 


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