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発明の名称 ファインダ内測光式カメラ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−215567(P2001−215567A)
公開日 平成13年8月10日(2001.8.10)
出願番号 特願2000−29241(P2000−29241)
出願日 平成12年2月7日(2000.2.7)
代理人 【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫
【テーマコード(参考)】
2G065
2H002
2H018
2H083
5C022
【Fターム(参考)】
2G065 AA02 AA06 BA04 BB10 BB19 BB21 BB32 BC33 BC35 BD01 CA01 DA18 
2H002 DB07 GA00 HA04 JA02
2H018 AA21 AA24 AA25 AA26 AA32 BE00
2H083 AA05 AA06 AA07 AA15 AA29 AA30 AA32 AA51 AA53 AA58 CC04 CC06 CC23 CC28 CC31 CC37 CC49 CC50 EE11 EE18 EE19 EE26 EE30
5C022 AA13 AB01 AC02 AC03 AC08 AC09 AC33 AC42 AC52 AC54 AC69 AC77
発明者 早川 正浩
要約 目的
ファインダ光路中の光を測光するタイプのカメラにおいて、ファインダ接眼窓から撮影者が離れた状態でも確実な測光を可能にする。

構成
撮影レンズ系によって撮影される被写体像を接眼窓を介して観察する光学ファインダ;この光学ファインダ内に設けられた被写体輝度測光用の測光デバイス;光学ファインダとは別に設けた、被写体の電子画像を表示可能な外部画像表示デバイス;この外部画像表示デバイスを被写体画像表示状態と非表示状態とに切り替える切替操作手段;光学ファインダにファインダの接眼窓側からの逆入光が入射しないように規制する逆入光規制状態と、該規制を解除して光学ファインダの接眼窓を介して被写体像を観察可能にする透光状態とに切替可能な逆入光規制手段;及び、切替操作手段により外部画像表示デバイスの非表示状態が選択されているときに逆入光規制手段を透光状態にさせ、該切替操作手段により外部画像表示デバイスの被写体画像表示状態が選択されているときに逆入光規制手段を逆入光規制状態にさせる連動手段;を備えたファインダ内測光式カメラ。
特許請求の範囲
【請求項1】 撮影レンズ系によって撮影される被写体像を接眼窓を介して観察する光学ファインダ;被写体の輝度を測光する、この光学ファインダ内に設けられた測光デバイス;上記光学ファインダとは別に設けた、被写体の電子画像を表示可能な外部画像表示デバイス;この外部画像表示デバイスを被写体画像表示状態と非表示状態とに切り替える切替操作手段;上記光学ファインダにファインダの接眼窓側からの逆入光が入射しないように規制する逆入光規制状態と、該規制を解除して光学ファインダの接眼窓を介して被写体像を観察可能にする透光状態とに切替可能な逆入光規制手段;及び上記切替操作手段により外部画像表示デバイスの非表示状態が選択されているときに上記逆入光規制手段を透光状態にさせ、該切替操作手段により外部画像表示デバイスの被写体画像表示状態が選択されているときに上記逆入光規制手段を逆入光規制状態にさせる連動手段;を備えたことを特徴とするファインダ内測光式カメラ。
【請求項2】 請求項1記載のカメラにおいて、上記逆入光規制手段は、上記測光デバイスよりも接眼窓側のファインダ光路上に進出する位置と該ファインダ光路上から退避する位置とに移動可能なシャッタ部材を備えているファインダ内測光式カメラ。
【請求項3】 請求項2記載のカメラにおいて、上記切替操作手段は、上記外部画像表示デバイスを被写体画像表示状態と非表示状態とに切り替えるときに、所定の移動を行い、上記連動手段は、この切替操作手段の移動力を上記シャッタ部材に伝達させて、該シャッタ部材を上記ファインダ光路上への進出位置と退避位置とに移動させる機械的連動機構を備えているファインダ内測光式カメラ。
【請求項4】 請求項2記載のカメラにおいて、上記連動手段は、上記切替操作手段の操作状態を電気的に検出する検出手段と;この検出手段により、切替操作手段が非表示状態を選択していることが検出されたときにシャッタ部材を退避位置に移動させ、該切替操作手段が被写体画像表示状態を選択していることが検出されたときにシャッタ部材を進出位置に移動させるシャッタ部材駆動機構と;を備えているファインダ内測光式カメラ。
【請求項5】 請求項1記載のカメラにおいて、上記逆入光規制手段は、少なくとも上記測光デバイスよりも接眼窓側のファインダ光路上に設けられ、相対的な回転位相の変化により、光透過状態と非透過状態とに変化可能な一対の偏光板を備えているファインダ内測光式カメラ。
【請求項6】 請求項5記載のカメラにおいて、上記切替操作手段は、上記外部画像表示デバイスを被写体画像表示状態と非表示状態とに切り替えるときに、所定の移動を行い、上記連動手段は、この切替操作手段の移動力を上記一対の偏光板の少なくとも一方に伝達して該偏光板を回転させ、上記光透過状態と非透過状態とに変化させる機械的連動機構を備えているファインダ内測光式カメラ。
【請求項7】 請求項5記載のカメラにおいて、上記連動手段は、上記切替操作手段の操作状態を電気的に検出する検出手段と;この検出手段により、切替操作手段が非表示状態を選択していることが検出されたときに、上記光透過状態となるように一対の偏光板の回転位相を調整し、該切替操作手段が被写体画像表示状態を選択していることが検出されたときに、上記非透過状態となるように一対の偏光板の回転位相を調整する偏光板駆動機構と;を備えているファインダ内測光式カメラ。
【請求項8】 請求項1記載のカメラにおいて、上記逆入光規制手段は、少なくとも上記測光デバイスよりも接眼窓側のファインダ光路上に設けられ、透明状態と非透明状態に変化可能な光透過調整部材を備えているファインダ内測光式カメラ。
【請求項9】 請求項8記載のカメラにおいて、上記連動手段は、上記切替操作手段の操作状態を電気的に検出する検出手段と;この検出手段により、切替操作手段が非表示状態を選択していることが検出されたときに光透過調整部材を透明状態にさせ、該切替操作手段が被写体画像表示状態を選択していることが検出されたときに光透過調整部材を非透明状態にさせる制御手段と;を備えているファインダ内測光式カメラ。
【請求項10】 請求項8または9記載のカメラにおいて、上記光透過調整部材は、通電制御によって上記透明状態と非透明状態に変化する液晶部材であるファインダ内測光式カメラ。
発明の詳細な説明
【0001】
【技術分野】本発明は、ファインダ内測光式カメラに関し、特に光学ファインダとは別に外部画像表示デバイスを備えたファインダ内測光式カメラに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】ファインダ光路中の光を測光する測光方式は、カメラにおいて広く用いられている。この測光方式は、撮影者がファインダ接眼窓を覗いた状態で測光することを前提としており、ファインダ接眼窓から撮影者の顔が離れた状態では接眼窓からファインダ光路内へ逆入光が入るので、この逆入光が測光に影響を与えてしまう。一方、近年ではデジタルカメラを中心に、光学ファインダとは別に電子画像を表示する外部画像表示デバイスを備えたカメラが実用化されており、このタイプのカメラでは光学ファインダを覗かずに外部の画像表示デバイスで構図などを決めて撮影する場合が多い。よって、光学ファインダと外部画像表示デバイスとを備えたカメラでファインダ内測光方式を採用すると、ファインダ内に逆入光が入る条件下での測光が多くなり、適切な露出制御を行えなくなるおそれがある。
【0003】
【発明の目的】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、ファインダ光路中の光を測光するタイプのカメラにおいて、ファインダ接眼窓から撮影者が離れた状態でも確実な測光を可能としたカメラを得ることを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明のファインダ内測光式カメラは、撮影レンズ系によって撮影される被写体像を接眼窓を介して観察する光学ファインダ;被写体の輝度を測光する、この光学ファインダ内に設けられた測光デバイス;光学ファインダとは別に設けた、被写体の電子画像を表示可能な外部画像表示デバイス;この外部画像表示デバイスを被写体画像表示状態と非表示状態とに切り替える切替操作手段;光学ファインダにファインダの接眼窓側からの逆入光が入射しないように規制する逆入光規制状態と、該規制を解除して光学ファインダの接眼窓を介して被写体像を観察可能にする透光状態とに切替可能な逆入光規制手段;及び、切替操作手段により外部画像表示デバイスの非表示状態が選択されているときに逆入光規制手段を透光状態にさせ、該切替操作手段により外部画像表示デバイスの被写体画像表示状態が選択されているときに逆入光規制手段を逆入光規制状態にさせる連動手段;を備えたことを特徴としている。この構成によれば、外部画像表示デバイスに被写体の電子画像を表示させたときには、光学ファインダ側は自動的に逆入光が規制された状態になるので、撮影者が光学ファインダの接眼窓から顔を離しても正確な測光を実行することができる。
【0005】逆入光規制手段は、測光デバイスよりも接眼窓側のファインダ光路上に進出する位置と該ファインダ光路上から退避する位置とに移動可能なシャッタ部材を備えた構成とすることができる。この場合、切替操作手段は、外部画像表示デバイスを被写体画像表示状態と非表示状態とに切り替えるときに所定の移動を行い、連動手段は、この切替操作手段の移動力をシャッタ部材に伝達させて、該シャッタ部材をファインダ光路上への進出位置と退避位置とに移動させる機械的連動機構を備えていることが好ましい。また、連動手段を、切替操作手段の操作状態を電気的に検出する検出手段と、この検出手段により、切替操作手段が非表示状態を選択していることが検出されたときにシャッタ部材を退避位置に移動させ、切替操作手段が被写体画像表示状態を選択していることが検出されたときにシャッタ部材を進出位置に移動させるシャッタ部材駆動機構とを備えた構成にすることもできる。
【0006】また、逆入光規制手段は、少なくとも測光デバイスよりも接眼窓側のファインダ光路上に設けられ、相対的な回転位相の変化により、光透過状態と非透過状態とに変化可能な一対の偏光板を備えるように構成することもできる。この場合、切替操作手段は、外部画像表示デバイスを被写体画像表示状態と非表示状態とに切り替えるときに所定の移動を行い、連動手段は、この切替操作手段の移動力を一対の偏光板の少なくとも一方に伝達して該偏光板を回転させ、光透過状態と非透過状態とに変化させる機械的連動機構を備えていることが好ましい。また、連動手段は、切替操作手段の操作状態を電気的に検出する検出手段と、この検出手段により、切替操作手段が非表示状態を選択していることが検出されたときに、光透過状態となるように一対の偏光板の回転位相を調整し、切替操作手段が被写体画像表示状態を選択していることが検出されたときに、非透過状態となるように一対の偏光板の回転位相を調整する偏光板駆動機構とを備えた構成にすることもできる。
【0007】また、逆入光規制手段は、少なくとも測光デバイスよりも後方のファインダ光路上に設けられ、透明状態と非透明状態に変化可能な光透過調整部材を備えるように構成してもよい。この場合、連動手段は、切替操作手段の操作状態を電気的に検出する検出手段と、この検出手段により、切替操作手段が非表示状態を選択していることが検出されたときに光透過調整部材を透明状態にさせ、該切替操作手段が被写体画像表示状態を選択していることが検出されたときに光透過調整部材を非透明状態にさせる制御手段とを備えることが好ましい。この光透過調整部材は、通電制御によって透明状態と非透明状態に変化する液晶部材とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1及び図2を参照して、本発明の基本的な構成を説明する。図1に外観を示したファインダ内測光式のカメラ10は、一眼レフタイプのカメラであり、カメラボディ11の前部に撮影レンズ鏡筒12が設けられている。撮影レンズ鏡筒12は、カメラボディ11に固定されていてもよいし、カメラボディ11に対して着脱可能であってもよい。撮影レンズ鏡筒12には撮影レンズ13が内蔵されていて、カメラボディ11内には、該撮影レンズ13の撮影光軸O1に沿って入射する光束上にハーフミラー(ペリクルミラー)14が設けられている。ハーフミラー14は、撮影レンズ13を透過した光束の一部をファインダ光学系に向けて反射し、撮影レンズ13からのその他の光束成分をCCD16方向へ透過させる。
【0009】カメラボディ11の上面に配設したレリーズボタン17は2段押しスイッチとして構成されていて、半押しで測光スイッチ18をオンにさせ、全押しでレリーズスイッチ19をオンさせる。各スイッチ18,19のオン信号はCPU20に入力される。測光スイッチ18のオンに応じて、後述の測光が実行される。レリーズスイッチ19がオンされたときには、撮影レンズ13を通してCCD16の受光面上に結像された被写体像が電気信号に変換され、さらに画像処理回路21によってパーソナルコンピュータ等で処理可能なデジタル画像データに変換されて画像メモリ手段22に記録される。つまり、レリーズスイッチ19のオンに応じて、電子画像を画像メモリ手段22に記録する撮影動作が行われる。画像メモリ手段22は、例えばICチップを内蔵したメモリカードで構成される。
【0010】ハーフミラー14によってカメラ上方へ向けて反射された光束は、撮影光軸O1と直交する光軸O2に沿って進む。ハーフミラー14の上方には、CCD16の受光面と光学的に等価な位置にピント板25が設けられ、さらにピント板25の上方にはペンタプリズム26が設けられている。ペンタプリズム26は、ピント板25に臨む光入射面26aと、この光入射面26aの上方に稜線26bを挟んで位置する2つのダハ面と、前方の第三反射面26cと、光入射面26aと直交しカメラ後方に臨む光出射面26dとを有しており、光入射面26aから入射する光束を2つのダハ面と第三反射面26cとで3回全反射させ、光出射面26dから出る被写体像を正像とする。ペンタプリズム26の後方には、カメラボディ11の背面に臨む接眼レンズ(接眼窓)27が設けられており、この接眼レンズ27を介して、ペンタプリズム26の光出射面26dから出る正像を観察することができる。つまり、ハーフミラー14から接眼レンズ27までの光学系によって、被写体画像を観察するためのファインダ光学系が構成されている。なお、図2にはペンタプリズム26の2つのダハ面は表れていない。
【0011】カメラボディ11の背面には、接眼レンズ27の下方に、液晶表示器などで構成された外部画像表示モニタ(外部画像表示デバイス)30が設けられている。カメラボディ11の上面にはモニタ表示切替スイッチ(切替操作手段)31が設けられており、このモニタ表示切替スイッチ31は、図にMで示すモニタ表示位置とFで示すモニタ非表示位置とに回転操作可能である。外部画像表示モニタ30のモニタ非表示位置Mとモニタ非表示位置Fは、それぞれ電気的に検出可能であり、モニタ表示位置Mの選択信号がCPU20に入力されると、CCD16や画像処理回路21によって得られた被写体の電子画像が、モニタドライバ32を介して外部画像表示モニタ30に表示される。モニタ表示切替スイッチ31でモニタ非表示位置Fを選択したときには、外部画像表示モニタ30に被写体の電子画像は表示されない。なお、モニタ表示切替スイッチ31をモニタ表示位置Mに回転し、さらにレリーズボタン17を半押しして測光スイッチ18がオンになった段階で外部画像表示モニタ30に被写体の電子画像が表示されるように構成してもよい。
【0012】ファインダ光学系において、ペンタプリズム26の光出射面26dの近傍には測光用の受光素子(測光デバイス)28が配設されている。受光素子28には、光出射面26dから出た光束の一部が入射し、被写体の輝度を測光することができる。CPU20は、前述した測光スイッチ18のオンに応じて受光素子28を用いて測光を実行し、得られた測光データは露出制御に利用される。露出制御は、カメラ10が自動で設定するものであってもよいし、撮影者がマニュアルで設定するものであってもよい。
【0013】カメラボディ11内にはさらに、ペンタプリズム26の光出射面26d(受光素子28)と接眼レンズ27の間に、逆入光規制手段35が設けられている。逆入光規制手段35は、後述するように様々な態様で構成することが可能であるが、少なくとも、接眼レンズ27側からファインダ内の受光素子28に入る光を完全に遮断、あるいは測光に支障がない程度に低減させる逆入光規制状態と、該規制を解除して、光出射面26dから接眼レンズ27に向かう光束を遮断しないようにする透光状態とに切替可能である。
【0014】この逆入光規制手段35は、電気的、機械的など様々な態様で構成された連動手段36を介して前述のモニタ表示切替スイッチ31と連動されており、モニタ表示切替スイッチ31でモニタ非表示位置Fが選択されているときには、逆入光規制手段35は連動手段36を介して透光状態にされる。このとき、外部画像表示モニタ30には被写体画像が表示されないため、撮影者は光学ファインダを構成する接眼レンズ27を覗いて構図等を決定し、測光や撮影操作を行うことになる。つまり、接眼レンズ27は撮影者が覗いていることによって塞がれ、接眼レンズ27から受光素子28側へ入る逆入光は少なく抑えられるので、測光時におけるファインダ逆入光の影響は実用上問題にならない。
【0015】一方、外部画像表示モニタ30に被写体の電子画像を表示させ、この外部画像表示モニタ30上の画像を見ながら測光や撮影を行う場合は、接眼レンズ27から撮影者の顔が離れた状態で測光が行われることになり、接眼レンズ27からファインダ光学系内に入る逆入光の影響で測光が不正確になるおそれがある。これを避けるため、本実施形態のカメラ10では、モニタ表示切替スイッチ31をモニタ表示位置Mに回転させたときに、連動手段36を介して逆入光規制手段35が逆入光規制状態に変化されることを特徴としている。つまり、外部画像表示モニタ30に被写体の電子画像を表示させているときには、接眼レンズ27側から受光素子28へ向かう逆入光が完全に遮断、あるいは測光に影響を与えない程度に低減されるので、接眼レンズ27から撮影者が顔を離していても正確な測光を行うことが可能になる。
【0016】図3は、逆入光規制手段35と連動手段36の具体的な構成の一例を示している。ペンタプリズム26と接眼レンズ27の近傍には、光出射面26dから出る光束の光軸と平行な軸41を中心として回動可能なシャッタ部材40が設けられている。シャッタ部材40は、軸41に軸支される箇所を中心として曲折されたL字状の部材であり、その一端部に、接眼レンズ27と光出射面26d(受光素子28)の間のファインダ光路上へ進退される遮光板部42を有し、軸41を挟んだ他端側に、連動レバー45に結合された被動腕部43を有している。連動レバー45は、軸41の軸線方向と直交するカメラ左右方向へ移動可能に支持された部材であり、その一端部にシャッタ部材40の被動腕部43を保持するシャッタ係合部46が形成され、他端部にはスイッチ係合部47が形成されている。スイッチ係合部47には、モニタ表示切替スイッチ31の円筒本体部31aから径方向外方に突設した係合腕31bが係合している。
【0017】モニタ表示切替スイッチ31の下面に設けた接片37は、カメラボディ11内の固定部材に設けたスイッチランド38と摺接しており、該接片37とスイッチランド38の導通状態に応じて、モニタ表示切替スイッチ31のモニタ表示位置Mとモニタ非表示位置Fとが検出される。このモニタ表示位置Mが検出されると、CPU20は、モニタドライバ32を介して外部画像表示モニタ30に被写体の電子画像を表示させる。一方、モニタ非表示位置Fが検出されると、CPU20は、外部画像表示モニタ30に被写体画像が表示されないように制御する。
【0018】以上の構成から、モニタ表示切替スイッチ31がモニタ非表示位置Fにあるときには、連動レバー45を介してシャッタ部材40は実線で示す回転位置に保持される。シャッタ部材40の該回転位置では、遮光板部42はファインダ光路から退避した位置にあるので、光出射面26dから出る光束は遮られることなく接眼レンズ27に到達し、撮影者は光学ファインダによって被写体像を観察することができる。このとき、外部画像表示モニタ30には被写体画像は表示されていない。
【0019】モニタ非表示位置Fからモニタ表示位置Mにモニタ表示切替スイッチ31を回転させると、CCD16の受光面上に結像される電子画像が外部画像表示モニタ30上に表示される。同時に、モニタ表示切替スイッチ31の回転動作に応じて連動レバー45が図3の右方(右上方向)へ移動され、シャッタ部材40は同図の反時計方向に回転されて、一点鎖線で示すように遮光板部42が接眼レンズ27と光出射面26d(受光素子28)の間のファインダ光路上に進出する。この状態では、接眼レンズ27側から入る逆入光は遮光板部42によって遮断されるので、逆入光の影響なく測光動作を行うことができる。撮影者は、外部画像表示モニタ30上に表示される被写体の電子画像を見ながら、測光などの撮影準備操作や撮影操作を実行する。すなわち、図3の構成においては、シャッタ部材40が逆入光規制手段35を構成し、モニタ表示切替スイッチ31の係合腕31bからシャッタ部材40の被動腕部43までの機械的な動力伝達機構が連動手段36を構成していると言える。
【0020】シャッタ部材40をファインダ光路上への進出位置と退避位置へ移動させるための連動手段は、図4のように構成することもできる。シャッタ部材40は、動力伝達機構48aを介し、正逆回転モータ48によって軸41を中心に正逆方向に回転するように構成されている。接片37とスイッチランド38の導通関係によって、モニタ表示切替スイッチ31がモニタ非表示位置Fからモニタ表示位置Mに回転されたことが検出されると、CPU20は、外部画像表示モニタ30に被写体の電子画像を表示させるとともに、モータドライバ49にモータ駆動信号を送って正逆回転モータ48を所定方向に回転駆動させ、シャッタ部材40が前述の退避位置から進出位置へ回転する。よって、接眼レンズ27側からファインダ内に入る逆入光は遮断される。逆に、接片37とスイッチランド38の導通関係によって、モニタ表示切替スイッチ31がモニタ表示位置Mからモニタ表示位置Fに回転されたことが検出されると、CPU20は、外部画像表示モニタ30に被写体画像を表示させないように制御するとともに、正逆回転モータ48を反対方向に回転駆動するように制御し、シャッタ部材40がファインダ光路上の進出位置から退避位置へと回転する。これにより、電子画像の非表示時には、光学ファインダによって、撮影されるべき被写体像を観察することが可能になる。
【0021】つまり図4の構成例では、モニタ表示切替スイッチ31の操作状態を検出するための手段として接片37、スイッチランド38、CPU20を備え、その検出された操作状態に応じてシャッタ部材40を駆動するためのシャッタ部材駆動機構として、CPU20から動力伝達機構48aまでのモータ駆動系を備え、これらの各部によって連動手段36が構成されている。
【0022】図5は、逆入光規制手段35と連動手段36の異なる構成例を示している。同図では、光出射面26d(受光素子28)と接眼レンズ27の間には固定偏光板50と回転偏光板51が設けられている。ペンタプリズム26に隣接する側の固定偏光板50はカメラボディ11に対して固定されており、回転偏光板51は、光出射面26dから出て接眼レンズ27に至る光束の光軸と平行な回転中心で回転可能に支持されている。固定偏光板50と回転偏光板51は、回転偏光板51が特定の回転位置にあるときには、光出射面26dと接眼レンズ27の間で光を遮らずに通過させ、回転偏光板51を所定角度、例えば90度回転させると、その位相がずれて光をほぼ通さなくなるように作用する。回転偏光板51の外周面にはピニオン52が形成され、該ピニオン52には連動レバー53の一端部に形成したラック54が噛合している。連動レバー53の他端部のスイッチ係合部55には、モニタ表示切替スイッチ31の円筒本体部31aの外周面から突設された係合腕31bが係合している。モニタ表示切替スイッチ31の操作状態は、図3と同様に接片37とスイッチランド38の導通状態によって検出することができる。
【0023】以上の構成から、モニタ表示切替スイッチ31の回転操作に応じて回転偏光板51を回転させることができる。モニタ表示切替スイッチ31がモニタ非表示位置Fにあるときには、回転偏光板51は、前述の光透過状態に対応する回転位置に保持されている。このとき、外部画像表示モニタ30には被写体画像は表示されていない。モニタ表示切替スイッチ31をモニタ非表示位置Fからモニタ表示位置Mへ回転させると、連動レバー53が図5の右方(右上方向)へ移動され、ラック54とピニオン52の関係によって回転偏光板51は同図の反時計方向へ約90度回転される。すると回転偏光板51と固定偏光板50の位相の変化により前述した非透過状態となり、接眼レンズ27からファインダ光学系内に入る逆入光は、偏光板50,51によってほぼ遮られる。よって、受光素子28への逆入光の影響が軽減されて正確な測光を行うことができる。
【0024】つまり、図5の構成例では、固定偏光板50と回転偏光板51が逆入光規制手段35を構成し、モニタ表示切替スイッチ31の係合腕31bから回転偏光板52に形成したピニオン52までの機械的な動力伝達機構が連動手段36を構成していると言える。なお、図3の場合と同様に、モニタ表示切替スイッチ31をM位置に回転させたときには、接片37とスイッチランド38の導通関係により該回転が検出され、外部画像表示モニタ30上に被写体画像が表示される。
【0025】モニタ表示切替スイッチ31の回転操作に応じて回転偏光板51を回転させるための機械的な連動手段は、図6及び図7に示すようなクランク機構を用いてもよい。なお、同図では接眼レンズ27は図示省略されている。この連動手段では、モニタ表示位置Mとモニタ非表示位置Fとの間におけるモニタ表示切替スイッチ31の正逆回転に応じて、連動レバー56が往復直線移動を行う。該連動レバー56の一端部に設けた係合腕56aは、回転偏光板51の外縁付近に設けた偏心ピン51aと係合しており、連動レバー56の往復移動に応じて回転偏光板51が正逆方向に回転される。回転偏光板51には径方向にストッパピン51bが突設されており、このストッパピン51bがカメラボディ内に固定された一対のストッパ57の一方と他方に当接する回転位置が、回転偏光板51と固定偏光板50による光透過状態と非透過状態に対応している。さらに、一端部が回転偏光板51に固定され、他端部がカメラボディに対して固定された作用方向反転ばね58が設けられている。この作用方向反転ばね58は、ストッパピン51aが一対のストッパ57のうち一方に当接するときには該当接方向へ回転偏光板51を付勢し、付勢力に反して回転偏光板51を一定量回転させるとストッパピン51aが他方のストッパ57に当接するように付勢方向を切り替えるばねである。以上の構造により、モニタ表示切替スイッチ31を正逆に回転操作すると、その回転操作に連動して、回転偏光板51が光透過状態と非透過状態に対応した位置に回転される。
【0026】また図8に示すように、モニタ表示切替スイッチ31の操作位置を電気的に検出して、これに応じて正逆回転モータ48等の駆動源を含んだ偏光板駆動機構によって回転偏光板51を回転させてもよい。図8では、連動手段36を構成する要素は先に説明した図5と実質的に同じであり、重複を避けるため詳細な説明は省略する。
【0027】図9は、逆入光規制手段35と連動手段36のさらに異なる構成例を示している。同図では、光出射面26d(受光素子28)と接眼レンズ27の間に、光透過型LCD(光透過調整部材)60が設けられている。光透過型LCD60には高分子液晶が封入されており、常態では透明状態にあり、通電することにより濁化して入射した光を散乱させる非透明状態に変化する。光透過型LCD60への通電は、LCDドライバ61を介してCPU20に制御されている。
【0028】接片37とスイッチランド38の導通関係によってモニタ表示切替スイッチ31がモニタ非表示位置Fにあることが検出されているときには、CPU20は、外部画像表示モニタ30に被写体画像を表示させないように制御するとともに、光透過型LCD60を透明状態に維持させる。したがってファインダ光学系によって被写体画像を観察することができる。
【0029】一方、モニタ表示切替スイッチ31がモニタ表示位置Mへ回転されると、接片37とスイッチランド38により該モニタ表示位置Mを表す信号がCPU20に入力され、CPU20は、モニタドライバ32を介して外部画像表示モニタ30に被写体画像を表示させるとともに、LCDドライバ61を介して光透過型LCD60を非透明状態に変化させるように通電制御する。これにより、接眼レンズ27側からファインダ光学系内に入る逆入光は規制され、受光素子28を用いて行う測光における逆入光の影響を抑えることができる。
【0030】つまり、図9の構成例では、光透過型LCD60が逆入光規制手段35を構成し、接片37、スイッチランド38、CPU20、及びLCDドライバ61が、モニタ表示切替スイッチ31の操作を光透過型LCD60に連動させる電気的な連動手段36を構成していると言える。
【0031】以上説明したように、本発明は、外部画像表示デバイスで被写体の電子画像を観察するときに光学ファインダへの逆入光を規制して確実な測光を保証することを特徴としており、その要旨を逸脱しない範囲であれば、カメラの形態や細部の構成は実施形態に限定されるものではない。例えば、以上の実施形態では一眼レフカメラを例に説明したが、撮影光学系とは独立したファインダ光学系を有するレンズシャッタカメラなどでも、その光学ファインダ内に設けた測光デバイスで測光を行うタイプであれば本発明は適用できる。また、光学ファインダの構成も、ペンタプリズムを用いた正立光学系に限定されるものではない。また、本発明は、撮像記録媒体としてメモリカードを用いるデジタルカメラ以外にも、例えば、画像を記録するのは銀塩フィルムとし、このフィルム上に露光されるべき被写体像を外部の画像表示デバイスに電子画像として表示可能なカメラであっても適用することができる。
【0032】また、実施形態では逆入光規制手段35の位置を、受光素子28の後方で接眼レンズ27の前方としたが、逆入光規制手段は、少なくとも測光デバイスに対してファインダ逆入光の影響を抑えることが可能な位置、すなわち測光デバイスよりも接眼窓側に位置すればよいのであって、その位置は実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態のカメラ10に関して言えば、接眼レンズ27の後方に逆入光規制手段35を配置することも可能である。
【0033】また、逆入光規制手段と連動させるべき切替操作部材は、実施形態のモニタ表示切替スイッチ31のような回転式のスイッチに限定されるものではなく、様々な形態をとることができる。例えば、切替操作部材を直線的に往復移動するスライドスイッチや押しボタンスイッチとして構成してもよい。さらに、切替操作部材の操作状態を電気的に検出して逆入光規制手段を制御する場合には、該切替操作部材は、タッチパネルのような、機械的動作を伴わない構成にすることも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ファインダ光路中の光を測光するタイプのカメラにおいて、外部画像表示デバイスに表示された電子画像を見るためにファインダ接眼窓から撮影者が離れた状態であっても確実な測光を行うことができる。




 

 


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