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発明の名称 フィルムバック交換式カメラ及び交換式フィルムバック
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−194719(P2001−194719A)
公開日 平成13年7月19日(2001.7.19)
出願番号 特願2000−4429(P2000−4429)
出願日 平成12年1月13日(2000.1.13)
代理人 【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫
【テーマコード(参考)】
2H020
【Fターム(参考)】
2H020 CA01 CA02 CA07 EA00 MC32 MC34 MC91 MC94 
発明者 堀 真克
要約 目的
フィルムバックの遮光及び遮光解除に関する撮影者の手間を軽減し、遮光部材を紛失するおそれのないフィルムバック交換式カメラ及び交換式フィルムバックを提供する。

構成
カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能なフィルムバックを有するカメラにおいて、フィルムバックに形成した撮影光束透過用の開口;フィルムを該開口の背後で移動させるフィルム給送機構;フィルムバックに内蔵され、上記開口背後のフィルム走行面よりも前方に移動可能に位置して、フィルムを露光させない遮光状態と、該遮光を解除してフィルム露光を許す透光状態とに動作可能な遮光部材;この遮光部材を、上記遮光状態から上記透光状態へ動作させるための遮光部材駆動機構;正逆回転モータ;及び、この正逆回転モータを、その正転と逆転に応じてそれぞれ上記フィルム給送機構と上記遮光部材駆動機構に切り換えて連動させるモータ連動切換機構;を備え、正逆回転モータの正転でフィルム給送を実行し、逆転で、遮光部材を遮光状態から透光状態に動作させる。
特許請求の範囲
【請求項1】 カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能なフィルムバックを有するカメラにおいて、フィルムバックに形成した撮影光束透過用の開口;フィルムを該開口の背後で移動させるフィルム給送機構;フィルムバックに内蔵され、上記開口背後のフィルム走行面よりも前方に移動可能に位置して、フィルムを露光させない遮光状態と、該遮光を解除してフィルム露光を許す透光状態とに動作可能な遮光部材;この遮光部材を、上記遮光状態から上記透光状態へ動作させるための遮光部材駆動機構;正逆回転モータ;及びこの正逆回転モータを、その正転と逆転に応じてそれぞれ上記フィルム給送機構と上記遮光部材駆動機構に切り換えて連動させるモータ連動切換機構;を備え、正逆回転モータの正転でフィルム給送を実行し、逆転で、遮光部材を遮光状態から透光状態に動作させるフィルムバック交換式カメラ。
【請求項2】 請求項1記載のフィルムバック交換式カメラにおいて、上記遮光部材を遮光状態に付勢する遮光部材付勢手段を備えたフィルムバック交換式カメラ。
【請求項3】 請求項2記載のフィルムバック交換式カメラにおいて、上記遮光部材は、上記開口に対応する大きさの透光部を有する幕状体であり、フィルムバックは、この幕状の遮光部材の一端部が固定され、上記遮光部材付勢手段により該遮光部材を巻き取る方向に回転付勢された第1の巻取軸と;該遮光部材の他端部が固定され、上記正逆回転モータの逆転により遮光部材巻取方向に回転される第2の巻取軸と;を備え、第1の巻取軸に遮光部材が巻き取られると、上記透光部が上記フィルム走行面の前方位置から退避して遮光状態になり、第2の巻取軸に遮光部材が巻き取られると、該透光部が上記フィルム走行面の前方に位置して透光状態になるフィルムバック交換式カメラ。
【請求項4】 請求項1から3いずれか1項記載のフィルムバック交換式カメラにおいて、上記モータ連動切換機構は、上記正逆回転モータの正転と逆転に応じて、フィルム給送機構側のギヤと遮光部材駆動機構側のギヤに切り換えて噛合される遊星ギヤを備えるフィルムバック交換式カメラ。
【請求項5】 請求項1から4いずれか1項記載のフィルムバック交換式カメラにおいて、さらに、フィルムバックをカメラ本体に装着した状態でロックするロック手段;及び該ロック手段によってフィルムバックがカメラ本体に固定されているロック状態では、上記正逆回転モータの逆転を停止しても遮光部材を上記透光状態に保持させ、該ロック手段のアンロック状態では、該保持を解除して透光状態から遮光状態への遮光部材の動作を許すロック連動保持手段;を備えているフィルムバック交換式カメラ。
【請求項6】 請求項5記載のフィルムバック交換式カメラにおいて、上記ロック手段は、カメラ本体に設けられ、フィルムバック装着時に該フィルムバック内に進入する係止フックと;該係止フックに係合するロック位置と係合解除するアンロック位置に移動可能な、フィルムバック内に設けた移動ロック部材と;この移動ロック部材を上記ロック位置に移動付勢するロック部材付勢手段と;を備え、上記ロック連動保持手段は、上記遮光部材駆動機構を構成し、正逆回転モータの逆転に連動されると所定方向に回転して遮光部材を透光状態に動作させ、該遮光部材が透光状態から遮光状態に動作されるとモータ連動時とは反対方向に従動回転するカムギヤと;該カムギヤのモータ連動時とは反対方向の従動回転を規制する係止位置と、該回転規制を解除する係止解除位置とに回動可能であり、上記移動ロック部材がロック位置にあるときには係止位置に保持され、移動ロック部材のアンロック方向への移動によって係止解除位置に回動される係止レバーと;を備えているフィルムバック交換式カメラ。
【請求項7】 請求項6記載のフィルムバック交換式カメラにおいて、正逆回転モータの逆転に連動されてカムギヤが回転したときには、該カムギヤに押圧されて係止レバーが係止解除位置まで回動され、カムギヤが一回転すると係止レバーが係止位置に復帰する、フィルムバック交換式カメラ。
【請求項8】 請求項6または7記載のフィルムバック交換式カメラにおいて、上記係止レバーの係止位置と係止解除位置を検知する第1のスイッチと;上記移動ロック部材のロック位置とアンロック位置を検知する第2のスイッチと;カメラ本体側の係止フックの、移動ロック部材との係合位置への進入を検知する第3のスイッチと;上記各スイッチにより、係止レバーの係止位置、移動ロック部材のロック位置、係止フックの進入が同時に検出されることを条件に、上記正逆回転モータ逆転を実行して遮光部材を透光状態に動作させる制御手段と;を備えているフィルムバック交換式カメラ。
【請求項9】 請求項1から8いずれか1項記載のフィルムバック交換式カメラにおいて、上記正逆回転モータの正転により、フィルム巻上が実行されるフィルムバック交換式カメラ。
【請求項10】 カメラ本体に着脱可能な交換式フィルムバックにおいて、撮影光束透過用の開口;フィルムを該開口の背後で移動させるフィルム給送機構;上記開口背後のフィルム走行面よりも前方に移動可能に位置して、フィルムを露光させない遮光状態と、該遮光を解除してフィルム露光を許す透光状態とに動作可能な遮光部材;この遮光部材を、上記遮光状態から上記透光状態へ動作させる遮光部材駆動機構;及び正逆回転モータの回転によって駆動され、その正転と逆転に応じてそれぞれ上記フィルム給送機構と上記遮光部材駆動機構を選択して動作させるモータ連動切換機構;を備え、正逆回転モータの正転でフィルム給送を実行し、逆転で、遮光部材を遮光状態から透光状態に動作させることを特徴とする交換式フィルムバック。
【請求項11】 請求項10記載の交換式フィルムバックにおいて、上記遮光部材を遮光状態に付勢する遮光部材付勢手段を備えた交換式フィルムバック。
発明の詳細な説明
【0001】
【技術分野】本発明は、カメラ本体にフィルムバックを着脱可能なカメラ及び交換式のフィルムバックに関し、特にフィルム遮光機能を備えたフィルムバック交換式カメラ及び交換式フィルムバックに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】カメラ本体に対してフィルムバックを着脱可能なフィルムバック交換式のカメラでは、カメラ本体への非装着時においてフィルムバック内を遮光するために遮光手段が用いられる。遮光手段としては、フィルムバックに設けたスリットに遮光板を挿脱させるタイプが広く用いられている。このタイプの問題点として、フィルムバックの装着後に撮影者が遮光板を取り外さなければならないので手間がかかる。また、遮光板の外し忘れが起こりやすい。従来のフィルムバック交換式カメラでは、遮光板を外していない場合にはレリーズロックさせて撮影不可とする等の対応がなされているが、該構成では、実際にレリーズ操作をするまで遮光板の外し忘れに気付かないので、シャッタチャンスを逃してしまうことが多かった。また、フィルムバックと別体の遮光板は、紛失するおそれが大きい。
【0003】
【発明の目的】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされたものであり、フィルムバックの遮光機能に関する撮影者の手間を軽減し、また遮光部材を紛失するおそれのないフィルムバック交換式カメラ及び交換式フィルムバックを提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】本発明は、フィルムバックに内蔵した遮光部材を、カメラ本体への着脱に応じて遮光状態と透光状態(撮影可能状態)に動作可能にすることで上記問題点を解決するものである。すなわち本発明は、カメラ本体と、該カメラ本体に着脱可能なフィルムバックを有するカメラにおいて、フィルムバックに形成した撮影光束透過用の開口;フィルムを該開口の背後で移動させるフィルム給送機構;フィルムバックに内蔵され、上記開口背後のフィルム走行面よりも前方に移動可能に位置して、フィルムを露光させない遮光状態と、該遮光を解除してフィルム露光を許す透光状態とに動作可能な遮光部材;この遮光部材を、上記遮光状態から上記透光状態へ動作させるための遮光部材駆動機構;正逆回転モータ;及び、この正逆回転モータを、その正転と逆転に応じてそれぞれ上記フィルム給送機構と上記遮光部材駆動機構に切り換えて連動させるモータ連動切換機構;を備え、正逆回転モータの正転でフィルム給送を実行し、逆転で、遮光部材を遮光状態から透光状態に動作させることを特徴としている。該構成によれば、フィルム給送を行うモータの駆動力で、遮光部材を遮光状態から透光状態に動作させることができるので、撮影者が遮光部材を動作させる手間を省くことが可能になる。また、遮光部材はフィルムバックに内蔵されるので、紛失するおそれがない。正逆回転モータの正転で実行するフィルム給送は、例えばフィルム巻上とする。
【0005】このフィルムバック交換式カメラでは、遮光部材を遮光状態に付勢する遮光部材付勢手段を備えることが望ましい。該構成により、透光状態から遮光状態への移行に際しても、撮影者が遮光部材を動作させる手間を省くことができる。また、付勢手段によれば、素早い遮光が可能であり、さらにモータや電源に不具合が生じても問題なく動作されるので、不用意なフィルム露光を防ぐことができる。
【0006】フィルムバックに遮光部材を内蔵させる具体的な構成としては、フィルムバックの開口に対応する大きさの透光部を有する幕状体として遮光部材を構成する一方で、該遮光部材の一端部が固定され、遮光部材付勢手段により該遮光部材を巻き取る方向に回転付勢された第1の巻取軸と、該遮光部材の他端部が固定され、正逆回転モータの逆転により遮光部材巻取方向に回転される第2の巻取軸とをフィルムバックに設け、第1の巻取軸に遮光部材が巻き取られると、上記の透光部がフィルム走行面の前方位置から退避して遮光状態になり、第2の巻取軸に遮光部材が巻き取られると、該透光部がフィルム走行面の前方に位置して透光状態になるように構成することが好ましい。
【0007】モータ連動切換機構は、正逆回転モータの正転と逆転に応じて、フィルム給送機構側のギヤと遮光部材駆動機構側のギヤに切り換えて噛合される遊星ギヤを備えることが好ましい。
【0008】以上のフィルムバック交換式カメラは、さらに、フィルムバックをカメラ本体に装着した状態でロックするロック手段;及び、該ロック手段によってフィルムバックがカメラ本体に固定されているロック状態では、正逆回転モータの逆転を停止しても遮光部材を透光状態に保持させ、該ロック手段のアンロック状態では、該保持を解除して透光状態から遮光状態への遮光部材の動作を許すロック連動保持手段;を備えていることが望ましい。該構成は、上記の遮光部材付勢手段によって遮光部材が遮光方向に付勢されている場合に特に有効であり、フィルムバックを装着している撮影中は、正逆回転モータを駆動させなくても透光状態を維持することができる一方で、フィルムバックのロック解除と同時に素早く遮光部材を遮光状態に移行させることが可能になる。
【0009】ロック手段は、カメラ本体に設けられ、フィルムバック装着時に該フィルムバック内に進入する係止フックと;該係止フックに係合するロック位置と係合解除するアンロック位置に移動可能な、フィルムバック内に設けた移動ロック部材と;この移動ロック部材をロック位置に移動付勢するロック部材付勢手段と;を備えた構成とすることができる。ロック連動保持手段は、正逆回転モータの逆転に連動されると所定方向に回転して遮光部材を透光状態に動作させ、該遮光部材が透光状態から遮光状態に動作されるとモータ連動時とは反対方向に従動回転するカムギヤと;該カムギヤのモータ連動時とは反対方向の従動回転を規制する係止位置と、該回転規制を解除する係止解除位置とに回動可能であり、移動ロック部材がロック位置にあるときには係止位置に保持され、移動ロック部材のアンロック方向への移動によって係止解除位置に回動される係止レバーと;を備えた構成とすることができる。この場合、正逆回転モータの逆転に連動されてカムギヤが回転したときには、該カムギヤに押圧されて係止レバーが係止解除位置まで回動され、カムギヤが一回転すると係止レバーが係止位置に復帰するように構成すれば、係止レバーを簡単な構成で制御することができる。
【0010】以上のようにロック手段及びロック連動保持手段を構成した場合、係止レバーの係止位置と係止解除位置を検知する第1のスイッチと;移動ロック部材のロック位置とアンロック位置を検知する第2のスイッチと;カメラ本体側の係止フックの、移動ロック部材との係合位置への進入を検知する第3のスイッチと;これら各スイッチにより、係止レバーの係止位置、移動ロック部材のロック位置、係止フックの進入が同時に検出されることを条件に、正逆回転モータ逆転を実行して遮光部材を透光状態に動作させる制御手段;を備えることが好ましい。該構成により、カメラ本体にフィルムバックを正確に装着した場合のみ遮光状態が解除されるようにでき、不用意な遮光解除動作の発生を防ぐことができる。
【0011】本発明はまた、カメラ本体に着脱可能な交換式フィルムバックに関しており、撮影光束透過用の開口;フィルムを該開口の背後で移動させるフィルム給送機構;上記の開口背後のフィルム走行面よりも前方に移動可能に位置して、フィルムを露光させない遮光状態と、該遮光を解除してフィルム露光を許す透光状態とに動作可能な遮光部材;この遮光部材を、遮光状態から透光状態へ動作させる遮光部材駆動機構;及び、正逆回転モータの回転によって駆動され、その正転と逆転に応じてそれぞれ上記フィルム給送機構と上記遮光部材駆動機構を選択して動作させるモータ連動切換機構;を備え、正逆回転モータの正転でフィルム給送を実行し、逆転で、遮光部材を遮光状態から透光状態に動作させることを特徴としている。この交換式フィルムバックにおいても、前述のカメラと同様に、遮光部材を遮光状態に付勢する遮光部材付勢手段を備えることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、カメラ本体20に対して交換式のフィルムバック30を着脱可能なフィルムバック交換式カメラ10の外観を表し、図2及び図3は、フィルムバック30の内部構造を示している。なお、図2及び図3では、図中左方がカメラの前方、右方がカメラの後方に対応する。
【0013】フィルムバック30は、カメラ本体20の後部に着脱可能であり、カメラ本体20に対向する位置に、フィルム露光領域を決定するための略矩形のアパーチャ(撮影光束透過用の開口)31が形成されている。カメラ本体20には、アパーチャ31に臨む位置にフォーカルプレーンシャッタ21が設けられている。フォーカルプレーンシャッタ21は、先幕と後幕を備え、カメラ本体20上部に設置したレリーズボタン22を押し込んでシャッタレリーズ信号が入力されると、先幕と後幕が所定の時間差で走行される。この先幕と後幕の走行間隔に応じた時間、撮影レンズ23を通った光束がアパーチャ31を通してフィルムバック30内に入り、フィルムFを露光させることができる。
【0014】アパーチャ31の内方には、フィルムFの平面性を保たせるための圧板32が設けられている。圧板32の前方に位置するインナレール33は、図示しないアウタレールと一体に形成されており、アウタレールが圧板32に当接することで、該インナレール33と圧板32の間にフィルムFを通過させるだけの空間が確保される。なお、インナレール33やアウタレールは、フィルムFの露光領域の外側に位置しており、撮影用の光束を妨げることはない。フィルムFは、以下のフィルム給送機構により、圧板32とインナレール33の間のフィルム通過空間(フィルム走行面)を移動される。
【0015】図2に示すように、フィルムバック30内には従動スプール40と駆動スプール41が回転可能に支持されている。従動スプール40と駆動スプール41は、フィルムバック30内に設けたスプール軸40a、41aに対して着脱可能である。従動スプール40から送出されたフィルムFは、ガイドローラ42A、42Bによって圧板32とインナレール33の間に案内され、さらにガイドローラ42Cの案内を受けて駆動スプール41に至る。駆動スプール41は、後述するモータ連動切換機構を介して正逆回転モータ50と連動されると、フィルムFを巻き上げる方向(図2の時計方向)に回転される。図2中の符号43で示す部材は、両スプール40、41に巻着されたフィルムFを保持するためのフィルム押さえローラである。
【0016】フィルムバック30にはさらに、圧板32とインナレール33の間のフィルム走行面よりも前方の位置で移動されるように、遮光幕(遮光部材)45が内蔵されている。本実施形態では、遮光幕45は、フィルム露光領域を決定するアパーチャ31の前方に位置しており、アパーチャ31を形成するアパーチャ枠34とフィルムバック30の外枠35との間に、遮光幕45を移動可能に収納する遮光幕収納空間が形成されている。フィルムバック30の外枠35には、アパーチャ31に対応する位置に、該アパーチャ31よりも若干大きい開口部36が形成されている。なお、遮光幕45の位置は、フィルム走行面よりも前方であればよく、構成上可能であればアパーチャよりも後方に位置させてもよい。
【0017】遮光幕45は、フィルムバック30内に軸支された付勢巻取軸(第1の巻取軸)46と駆動巻取軸(第2の巻取軸)47に両端部が固定された幕状の遮光部材であり、図4に示すように展開した状態ではカメラ上下方向に長い矩形をなしている。遮光幕45は、各巻取軸46、47により巻き取ることが可能なように、布、薄いプラスチックなど可撓性のある材料で形成されている。遮光幕45にはアパーチャ31よりも若干大きな透光窓(透光部)48が形成されており、付勢巻取軸46と駆動巻取軸47による巻取量の比率を変化させることで、以下のようにアパーチャ31に対する透光窓48の位置が変化し、フィルムFの露光させない遮光状態と、露光を許す透光状態とに切り換わる。
【0018】付勢巻取軸46は、コイルばね(遮光部材付勢手段)49によって、同図の時計方向に回転付勢されている。付勢巻取軸46は中空のドラム状に形成され、その内部にコイルばね49が収納されており、図2では該コイルばね49は太矢印で示されている。コイルばね49の付勢力に応じて付勢巻取軸46側に遮光幕45が巻き取られた状態では、透光窓48はアパーチャ31に対応する位置から退避し、アパーチャ31は遮光幕45によって覆われ、該アパーチャ31より内方のフィルムバック30内は遮光される。図4の左側が、遮光幕45の該遮光状態を表している。なお、実際には遮光幕45の上部は付勢巻取軸46に巻き取られた状態にあるが、図4では透光窓48が退避した状態を分かりやすくするため、遮光幕45を展開して示している。
【0019】一方、駆動巻取軸47は、後述するモータ連動切換機構を介して正逆回転モータ50に連動されると、付勢巻取軸46に作用するコイルばね49の付勢力に抗して、遮光幕45を巻き取る方向(図2の反時計方向)に回転される。駆動巻取軸47側に遮光幕45が巻き取られると、図4の右側に示すように、透光窓48がアパーチャ31と対応する位置まで移動され、圧板32上のフィルムFを露光させることが可能になる。つまり透光状態になる。
【0020】正逆回転モータ50は、その出力軸に備えたモータピニオン51の図2における反時計方向の回転(以下、正転)によって、上記の駆動スプール41をフィルム巻上方向に回転させ、時計方向の回転(以下、逆転)によって、上記の駆動巻取軸47を遮光幕巻取方向に回転させる駆動源である。本実施形態の正逆回転モータ50は、フィルムバック30内に設けられている。モータピニオン51の回転は、2つの減速ギヤ52、53を介して太陽ギヤ54に伝達される。太陽ギヤ54は遊星ギヤ55と噛合しており、該遊星ギヤ55の回動軸は、遊星支持アーム56によって太陽ギヤ54の回動軸に支持されている。よって、遊星ギヤ55は、太陽ギヤ54の周方向への移動が許された状態では、太陽ギヤ54が回転するとその回転方向と同方向に太陽ギヤ54の外周上を公転し、該公転動作が規制された状態では、太陽ギヤ54の回転とは反対方向に自転する。
【0021】遊星ギヤ55は、以上の公転動作によって、駆動スプール41に設けたスプールギヤ57と一回転カムギヤ58のいずれかに噛合する。遊星ギヤ55がスプールギヤ57に噛合するのは正逆回転モータ50の正転時であるから、正逆回転モータ50に連動された駆動スプール41は図2の時計方向に回転する。駆動スプール41は、同方向の回転によってフィルムFを巻き上げる。
【0022】一方、正逆回転モータ50が逆転したときには、遊星ギヤ55が一回転カムギヤ58に噛合し、該一回転カムギヤ58と噛み合う減速ギヤ59を介して、巻取軸ギヤ60が図2の反時計方向に回転される。巻取軸ギヤ60は、駆動巻取軸47と一体に形成されたギヤであり、遊星ギヤ55を介して正逆回転モータ50に連動されると、駆動巻取軸47を回転させて前述の遮光幕巻取動作を行わせる。駆動巻取軸47による遮光幕巻取、すなわち遮光状態から透光状態への移行は、一回転カムギヤ58が図2及び図3に示す位置から反時計方向に一回転する間に終了する。
【0023】正逆回転モータ50の逆転を停止すると、駆動巻取軸47に駆動力が供給されなくなる。このとき、一回転カムギヤ58から駆動巻取軸47までのギヤ機構(遮光部材駆動機構)が、モータ連動時と反対方向に従動回転可能であれば、コイルばね49の付勢力によって付勢巻取軸46側に遮光幕45が巻き取られ、上記の遮光状態に戻る。一方、ギヤ機構の同従動回転が規制されている場合には、透光窓48がアパーチャ31と重なって位置する透光状態が維持される。具体的には、フィルムバック30がカメラ本体20に装着されてロックされているときでは、遮光幕45を繰り出す(巻取を解除する)方向への駆動巻取軸47の回転が規制されて透光状態が維持され、フィルムバック30の取り外しに際してロック解除すると、該回転規制が解除されて、遮光幕45が付勢巻取軸46側に巻き取られて遮光状態になる。このように、カメラ本体20へのフィルムバック30の着脱動作に応じて、遮光幕45を移動制御するための構成について以下に説明する。
【0024】図3には、カメラ本体20に対してフィルムバック30を固定させるためのロック機構が表わされている。カメラ本体20の後部には、カメラ上下方向に位置を異ならせて一対の係止フック61が設けられている。係止フック61は、図1では図示が省略されている。各係止フック61は、カメラ本体20の後方に延出されてから上方へ曲折された跛状をなしている。一方、フィルムバック30内には、この係止フック61を挿通可能な一対のフック挿脱孔63を有する移動ロック部材62が設けられている。移動ロック部材62は、該一対のフック挿脱孔63の周囲が、カメラ本体20側に突出する突出係合部64として形成され、さらに上下の端部には、後方に向けて曲折された被操作腕65とアンロック連動腕66を有する。また移動ロック部材62は、一対の突出係合部64の間の位置にスイッチ操作腕67を有する。
【0025】移動ロック部材62は、図3中の上下方向に移動可能に支持されており、ロック部材付勢ばね68によって下方(ロック位置)に向けて移動付勢されている。フィルムバック30には、このロック部材付勢ばね68の付勢力に抗して移動ロック部材62を上方(アンロック位置)に移動させるためのアンロック操作部材69が軸支されている。アンロック操作部材69は、その一端部が移動ロック部材62の被操作腕65に当接しており、外力を加えない非操作状態では、下方に移動付勢された移動ロック部材62を介して、ストッパ70に当接する回転位置に保持される。ロック部材付勢ばね68の付勢力に抗してアンロック操作部材69を図3の時計方向に回転させると、被操作腕65を押圧して移動ロック部材62を図中上方のアンロック位置へ移動させることができる。アンロック操作部材69は、フィルムバック30の外部から操作可能である。
【0026】フィルムバック30をカメラ本体20に装着する際は、カメラ本体20に対してフィルムバック30を図3の左方に移動させる。このとき、移動ロック部材62はロック部材付勢ばね68の付勢を受けた下方のロック位置で保持されているため、一対の突出係合部64がそれぞれカメラ本体20側の一対の係止フック61に当接する。係止フック61と突出係合部64の当接箇所には、図中左方へのフィルムバック30の移動によって移動ロック部材62を上方に移動させる分力が発生するような傾斜形状が設定されている。そのため、フィルムバック30の装着方向への移動を継続すると、移動ロック部材62が上方に移動されて、一対の係止フック61が対応するフック挿脱孔63内に進入する。各係止フック61の傾斜当接部が突出係合部64を完全に乗り越えると、上方に持ち上げられていた移動ロック部材62がロック部材付勢ばね68の作用によって下方のロック位置に復帰し、図3に示すような係止フック61と突出係合部64の係合状態となる。該係合により、フィルムバック30はカメラ本体20から脱落しないように支持される。なお、フィルムバック30の前面には、移動ロック部材62との係合位置まで係止フック61を進入させるための孔(不図示)が設けられている。
【0027】カメラ本体20からフィルムバック30を取り外す際は、前述したようにアンロック操作部材69を時計方向に回転させる。すると、移動ロック部材62がアンロック位置に移動し、係止フック61と突出係合部64の係合が解除される。この移動ロック部材62の上方移動により、一対の係止フック61をフック挿脱孔63から抜くことが可能になるので、フィルムバック30を図中右方に移動させてフィルムバック30を取り外すことができる。
【0028】さらにフィルムバック30内において、一回転カムギヤ58の近傍には、L字状の係止レバー71がその屈曲部分で軸支されている。カムギヤ係止部72と被押圧部73が形成された係止レバー71の一端部は、一回転カムギヤ58近傍に延出されている。
【0029】一回転カムギヤ58には、外縁側の一部が切り欠かれて、互いに直交する係止カム面58aと押圧カム面58bが形成されている。係止レバー71が図3の回転位置(係止位置)にあるとき、カムギヤ係止部72が係止カム面58aに係合して、一回転カムギヤ58の時計方向への回転が規制される。一回転カムギヤ58の時計方向の回転が規制されると、前述のように、遮光幕45の巻き取りを解除する方向への駆動巻取軸47の回転が規制されるため、コイルばね49の付勢力によっても遮光幕45を付勢巻取軸46側に巻き取ることができなくなる。つまり、駆動巻取軸47側に遮光幕45が巻き取られた透光状態を維持することができる。係止レバー71は、外力を加えない状態では、後述する弾性スイッチ接片81aの付勢力により、ストッパ74に当接する係止位置に保持されている。
【0030】係止レバー71は、移動ロック部材62のアンロック方向への移動により、アンロック連動腕66に被押圧部73が押し込まれて図3の時計方向に回動する。これにより、カムギヤ係止部72が係止カム面58aから離れ、一回転カムギヤ58に対する回転規制が解除される。同係止解除が生じると、駆動巻取軸47は図3の時計方向への回転が許容されるので、駆動巻取軸47側に遮光幕45が巻き取られていた場合には、コイルばね49の作用によって付勢巻取軸46側に遮光幕45が巻き取られて遮光状態となる。
【0031】逆に、正逆回転モータ50の逆転が遊星ギヤ55を介して一回転カムギヤ58に連動したときは、押圧カム面58bが係止レバー71を押し上げて係止レバー71が図3の係止位置から時計方向に退避するため、一回転カムギヤ58は、係止レバー71の位置に関わらず反時計方向には回転することができる。
【0032】以上の構成から、正逆駆動モータ50を逆転駆動すると遮光幕45は透光状態になり、該モータ逆転駆動を停止したときには、係止レバー71が係止位置または係止解除位置のいずれであるかによって、遮光幕45が透光状態に保持されるか遮光状態に復帰するかが異なる。係止レバー71の係止位置と係止解除位置は、移動ロック部材62のロック位置とアンロック位置に対応するので、カメラ本体20とフィルムバック30のロック状態では、撮影可能な透光状態が維持され、アンロック状態ではコイルばね49によって遮光幕45を直ちに遮光状態に復帰させることができる。
【0033】続いて、正逆回転モータ50を駆動制御するための構成を説明する。フィルムバック30内には、係止レバー位置検知スイッチ(第1のスイッチ)81と、移動ロック部材位置検知スイッチ(第2のスイッチ)82と、係止フック進入検知スイッチ(第3のスイッチ)83が設けられている。各スイッチ81、82及び83は、いずれも一対のスイッチ接片から構成されており、該一対のスイッチ接片の少なくとも一方は、弾性変形可能な弾性スイッチ接片81a、82a及び83aとなっている。
【0034】係止レバー71は、カムギヤ係止部72を有する側とは反対の端部が、係止レバー位置検知スイッチ81の弾性スイッチ接片81aに当接している。係止レバー位置検知スイッチ81は、係止レバー71が上記の係止位置にあるときに導通し、係止レバー71が係止解除位置に回転されると、弾性スイッチ接片81aが係止レバー71に押圧されて導通解除される。
【0035】移動ロック部材62が上記のロック位置からアンロック位置に移動するとき、スイッチ操作腕67が弾性スイッチ接片82aを押し上げて、移動ロック部材位置検知スイッチ82の導通を解除させる。移動ロック部材62がロック位置に戻ると、弾性スイッチ接片82aに対する押圧が解除されて、移動ロック部材位置検知スイッチ82が導通する。
【0036】係止フック進入検知スイッチ83の弾性スイッチ接片83aには、中継レバー84の一端部が当接している。中継レバー84はL字状をなし、その屈曲部分においてフィルムバック30内に枢着されている。中継レバー84に外力を加えない状態では、弾性スイッチ接片83aにより、中継レバー84がストッパ85に当接する回動位置に保持され、係止フック進入検知スイッチ83が導通される。フィルムバック30をカメラ本体20に装着すると、移動ロック部材62との係合位置まで進入した係止フック61によって、中継レバー84が図3中の右方に押し込まれ、中継レバー84は時計方向に回動される。中継レバー84の該回動により弾性スイッチ接片83aが押し込まれ、係止フック進入検知スイッチ83の導通が解除される。図3は、この導通解除状態を示している。
【0037】スイッチ81、82及び83は、フィルムバック30内に設けた制御回路80に接続されている。制御回路80は、図示しないモータドライバ等を介して正逆回転モータ50を駆動制御する。また、フィルムバック30をカメラ本体20に装着すると、図示しないコネクタを介して、フィルムバック30側の制御回路80とカメラ本体20内の回路が接続され、制御回路80にはレリーズボタン22の押圧によるシャッタレリーズ信号なども入力される。
【0038】以上の構成のフィルムバック交換式カメラ10の動作を説明する。カメラ本体20からフィルムバック30を取り外した状態では、遮光幕45は付勢巻取軸46に巻き取られた状態にあり、アパーチャ31の前方は遮光幕45が覆っているため、フィルムバック30内は遮光されている。このとき、係止レバー位置検知スイッチ81、移動ロック部材位置検知スイッチ82、係止フック進入検知スイッチ83はそれぞれ導通している。
【0039】カメラ本体20にフィルムバック30を装着すると、一対の係止フック61が、移動ロック部材62のフック挿脱孔63内に挿入されて突出係合部64と係合する。このとき、一方の係止フック61が中継レバー84を押し込み、係止フック進入検知スイッチ83の導通を解除させる。また、移動ロック部材62は、係止フック61の挿入に伴って一度アンロック方向に移動されてからロック位置に戻っており、係止レバー位置検知スイッチ81と移動ロック部材位置検知スイッチ82は、一度導通解除されてから再び導通した状態にある。このフィルムバック30装着時の状態が図3に示されている。
【0040】このときのスイッチ81、82及び83の導通状態の組み合わせ、すなわち、係止レバー位置検知スイッチ81と移動ロック部材位置検知スイッチ82が導通し、係止フック進入検知スイッチ83が導通解除された状態が検知されると、制御回路80は正逆駆動モータ50を逆転駆動させる。このときの3つのスイッチ入力状態は、フィルムバック30がカメラ本体20に正確に装着され、ロック機構によりロックされていることを意味する。そして該モータ逆転により、遊星ギヤ55が一回転カムギヤ58に噛み合い、図3の反時計方向に回転させようとする。前述のように、一回転カムギヤ58はモータ逆転に連動した反時計方向の回転は常に可能であり、押圧カム面58bが係止レバー71を押し上げて回転される。すると、駆動巻取軸47が遮光幕巻取方向に回転されて、コイルばね49に抗して遮光幕45が巻き取られ、透光窓48がアパーチャ31と重なって位置される。係止レバー71は、一回転カムギヤ58に押圧されて係止解除位置に回動することで係止レバー位置検知スイッチ81の導通を解除させ、一回転カムギヤ58が略一回転して係止カム面58aがカムギヤ係止部72と係合する位置まで戻ると係止位置に復帰し、係止レバー位置検知スイッチ81を再導通させる。正逆回転モータ50の逆転駆動は、この係止レバー位置検知スイッチ81の再導通が検出された時点で停止される。係止レバー71が係止位置に戻っていることにより、一回転カムギヤ58はモータ逆転時とは反対方向、すなわち、付勢巻取軸46による遮光幕45の巻き取りに対応する方向には回転規制されている。よって、遮光幕45は透光状態に保持される。なお、この時点では、フィルムバック30はカメラ本体20に対してロックされているので、遮光幕45が透光状態となっても、カメラ本体20側のフォーカルプレーンシャッタ21を開かない限りフィルムFは露光されない。
【0041】レリーズボタン22を押圧操作して撮影を行うと、フォーカルプレーンシャッタ21が走行して圧板32上のフィルムFが露光される。露光終了後、制御回路80は正逆回転モータ50を正転駆動させる。すると、遊星ギヤ55がスプールギヤ57に噛合して駆動スプール41がフィルム巻上方向に回転駆動される。一撮影駒分の巻上動作が終了したら、制御回路80は正逆回転モータ50を停める。露光後のフィルム自動巻上は、周知の機構及び手法で制御することができるので、ここでは詳述しない。以下、露光動作と、正逆回転モータ50によるフィルム巻上を繰り返して行うことができる。なお、フィルム巻上のためのモータ正転は、別途操作部材を設けて手動操作で開始されるように構成することも可能である。
【0042】カメラ本体20からフィルムバック30を取り外すときには、アンロック操作部材69を図3の時計方向に回転させる。すると移動ロック部材62がロック位置からアンロック位置へ移動される。この移動ロック部材62の移動により、アンロック連動腕66が被押圧部73を押し上げて係止レバー71を係止解除位置に回転させる。透光状態では、カムギヤ係止部72と係止カム面58aの係合によって、遮光幕45が付勢巻取軸46側へ巻き取られることを規制していたが、係止レバー71が退避することで該規制が外され、駆動巻取軸47の時計方向への回転が許容される。従って、カムギヤ係止部72と係止カム面58aの係合が外れた瞬間に、コイルばね49の付勢力により遮光幕45が付勢巻取軸46に巻き取られてアパーチャ31が塞がれ、遮光状態となる。フィルムバック30の取り外し時は、アンロック操作部材69を操作してからフィルムバック30をカメラ後方へ移動させる2段階の動作を行うが、本実施形態の構成によれば、アンロック操作部材69の操作と略同時に、ばね復元力で遮光幕45が遮光状態に移行する。そのため、フィルムバック30を取り外した状態では、アパーチャ31は既に遮光幕45に覆われており、フィルムFが不用意に感光してしまうおそれはない。遮光幕45が付勢巻取軸46に巻き取られたときには、一回転カムギヤ58は略一回転して図3に示す回転位置に戻り、アンロック操作部材69のアンロック操作が停止されると、係止レバー71は再び係止位置に復帰し、カムギヤ係止部72と係止カム面58aが係合する。
【0043】フィルムバック30がカメラ本体20から取り外されると、中継レバー84に対する係止フック61の押し込みが解除されるので、係止フック進入検知スイッチ83は導通する。また、アンロック操作部材69のアンロック操作を停止すると、移動ロック部材62はロック位置に戻るので移動ロック部材位置検知スイッチ82が導通し、係止レバー71は係止位置に戻るので係止レバー位置検知スイッチ81も導通する。つまり、全てのスイッチ81、82及び83が導通した状態に復帰する。
【0044】以上のように、本実施形態のフィルムバック交換式カメラでは、カメラ本体20にフィルムバック30を装着してロックされると、透光状態(撮影可能状態)となるように遮光幕45が自動的に巻き取られるので、従来のように遮光板の抜き忘れが原因でシャッタチャンスを逃すおそれはない。この遮光幕45を透光状態へ移行させるための巻き取りは、フィルム給送にも用いられる正逆回転モータ50によって行うので、独立した駆動源を設ける必要はない。一方、遮光幕45の遮光状態への復帰動作は、フィルムバック30のアンロック操作に応じてコイルばね49の付勢力で直ちに生じるので、モータの不調や電源の残量不足等の影響を受けることなく確実に遮光させることができ、不用意にフィルムFを露光させてしまうことがない。また、遮光幕45は、フィルムバック30に内蔵されているため、紛失するおそれもない。
【0045】以上、図示実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は実施形態に限定されるものではない。例えば、実施形態では遮光部材を巻取軸46、47に巻き取られる遮光幕45としたが、フィルムバック内の退避スペースに余裕があれば、遮光位置と退避位置に移動するような板状の遮光部材を用いてもよい。
【0046】また、実施形態では、正逆回転モータ50と制御回路80はフィルムバック30内に設けられるとしたが、これらをカメラ本体側に搭載することも可能である。この場合、フィルムバックをカメラ本体に装着したときに、正逆回転モータのピニオンがフィルムバック30内のギヤ列の最初のギヤ(52)に噛合し、フィルムバック30内の各スイッチ(81、82及び83)がカメラ本体内の制御回路に接続されるように構成すればよい。
【0047】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明のフィルムバック交換式カメラ及び交換式フィルムバックによれば、フィルム給送を行うモータの駆動力を用いて透光解除される遮光部材をフィルムバックに内蔵したので、フィルムバック交換時における撮影者の手間を軽減することができ、特にフィルムバック交換後のシャッタチャンスを逃すおそれが減少する。また、フィルムバックに遮光部材が内蔵されるため、遮光部材を紛失するおそれもない。さらに、遮光部材を遮光方向へ付勢する付勢手段を設けることで、カメラ本体からフィルムバックを取り外したときに確実な遮光が保証される。




 

 


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