米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 写真;映画 -> 旭光学工業株式会社

発明の名称 フラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−66676(P2001−66676A)
公開日 平成13年3月16日(2001.3.16)
出願番号 特願2000−190960(P2000−190960)
出願日 平成12年6月26日(2000.6.26)
代理人 【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫
【テーマコード(参考)】
2H053
【Fターム(参考)】
2H053 AB04 AC22 CA42 
発明者 細川 哲生 / 浜村 寿宏 / 高橋 宏之 / 大倉 忠久 / 金子 英文
要約 目的
フラッシュ内蔵カメラにおいて、自動発光モードが設定されている場合でも、簡単に一時的にフラッシュの自動発光を禁止できるフラッシュ制御装置を提供する。

構成
収納位置と発光位置とに移動可能な発光部111を備えた内蔵フラッシュ53を備え、CPU11は、モードダイヤルスイッチ121によって発光禁止以外のプログラム露出モードが選択されているときは、低輝度時、逆光時に発光部111を自動ポップアップさせて露光時に発光させるが、オートポップアップさせた発光部111が使用者により収納位置に戻されたときは、一時的にフラッシュの自動発光を禁止する。
特許請求の範囲
【請求項1】 収納位置と発光位置とに移動可能な発光部を備えたフラッシュ内蔵カメラであって、自動発光モードにおいて所定発光条件を満足したときに前記発光部を前記収納位置から発光位置へ移動させて露光時に発光させる制御手段を備え、該制御手段は、前記移動させた発光部が前記収納位置に収納されたときは一時的に自動発光を禁止すること、を特徴とするフラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置。
【請求項2】 前記制御手段は、前記一時的に自動発光を禁止しているときは、前記所定条件を満足しても前記発光部を自動的に移動させない請求項1記載のフラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置。
【請求項3】 前記制御手段は、前記一時的な自動発光の禁止を、露光終了後に解除する請求項1記載のフラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置。
【請求項4】 前記カメラは、電源をオン/オフする電源スイッチを備え、前記制御手段は、前記一時的な自動発光の禁止を、前記電源スイッチがオフされ、その後オンされたときに解除する請求項1記載のフラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置。
【請求項5】 前記フラッシュ制御手段は、前記一時的な自動発光の禁止を所定時間が経過したときに解除する請求項1記載のフラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置。
【請求項6】 前記制御手段は、撮影開始に関するスイッチ手段がONしたときに測光または焦点検出処理を実行する機能を備え、前記所定時間は、前記スイッチ手段がONした後にOFFした時から開始される時間であって、該所定時間開始後前記カメラのスイッチ手段が何ら操作されずに所定時間経過したときに前記制御手段は前記一時的な自動発光の禁止を解除する請求項5記載のフラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置。
【請求項7】 前記内蔵フラッシュは、前記発光部を、カメラボディと一体化する収納位置と該カメラボディから離反する発光位置とに移動する支持機構を備え、該支持機構は、前記発光部を前記収納位置から発光位置に移動付勢するばね部材と、前記発光部を収納位置に係止する係止機構と、該係止機構による発光部の係止を解除する電動解除手段とを備え、前記フラッシュ制御手段は、前記フラッシュ自動発光モードにおいて所定条件を満足したと判断したときに、前記電動解除手段を作動させて前記発光部を発光位置まで移動させ、該移動させた後に前記発光部が収納位置まで戻されたときには、一時的に自動発光を禁止する請求項1から5のいずれか一項記載のフラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、フラッシュ内蔵カメラのフラッシュ制御装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】発光部を収納位置から発光位置にポップアップさせる内蔵フラッシュを備えたカメラにおいて、自動発光モードでは、低輝度時など所定条件を満足したときに発光部を自動的にポップアップさせて、露光時に発光させるものが知られている。このようなフラッシュ内蔵カメラを使用する場合使用者は、発光部がオートポップアップした時点で予め、フラッシュが発光されることが分かる。そこで使用者は、フラッシュを発光させたくないときは発光部を手動で収納位置に戻している。
【0003】しかし、発光部を収納位置に戻しただけでは、再び所定条件を満足したときに発光部が自動的にポップアップしてしまう。そのため使用者は、発光部を手動で収納位置に戻すだけでなく、フラッシュ発光モードを自動発光モードから発光禁止モードなどに変更しなければならず、その操作が煩わしかった。また、その撮影時だけフラッシュを発光させたくなかった場合は、再びフラッシュ発光モードを自動発光モードに戻す操作をしなければならなかった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、従来のオートフラッシュ機能を備えたフラッシュ内蔵カメラの問題に鑑みてなされたもので、フラッシュ内蔵カメラにおいて、自動発光モードが設定されている場合でも、簡単に一時的にフラッシュの自動発光を禁止できるフラッシュ制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、収納位置と発光位置とに移動可能な発光部を備えたフラッシュ内蔵カメラであって、自動発光モードにおいて所定発光条件を満足したときに前記発光部を前記収納位置から発光位置へ移動させて露光時に発光させるフラッシュ制御手段を備え、該フラッシュ制御手段は、前記ポップアップさせた発光部が露光前に前記収納位置に収納されたときは一時的に自動発光を禁止すること、に特徴を有する。この構成によれば、自動発光モードが設定されている場合でも、発光位置に移動した発光部を収納位置に戻すだけで一時的に自動発光を禁止することができる。自動発光の禁止には、発光部が発光位置に自動移動することの禁止、外部フラッシュの自動発光の禁止も含めることが望ましい。自動発光禁止の解除は、露光が終了したとき、所定時間が経過したとき、カメラの電源がオフ/オンされたときなどが適している。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明を適用したAF(自動焦点)一眼レフカメラのカメラボディの実施の形態の外観を示す斜視図、図2は同一眼レフカメラの要部外観を背後からから見て示す斜視図、図3は同一眼レフカメラの内蔵フラッシュをポップアップさせて要部外観を背後から見て示す斜視図である。
【0007】カメラボディ101の上飾り板103上には、カメラボディ101に向かって左側にレリーズボタン105が設けられ、その後方に、電源のオン/オフを操作するメインスイッチボタン107、撮影枚数、シャッタ速度、絞り値などの撮影情報を表示する外部LCD109が設けられ、ほぼ中央のペンタ部には内蔵フラッシュ装置の発光部111が設けられ、その後方にアクセサリーシュー113が設けられている。
【0008】発光部111は、詳細は図示しないが、反射傘、クセノン管およびフレネルレンズを備えた発光部筐体がペンタプリズム上部にポップアップ機構によって支持されていて、このポップアップ機構により、図1、2の収納位置と、ペンタプリズム上方であって、発光部面が被写体方向を向くポップアップ位置(発光位置)(図3参照)とに移動可能である。このポップアップ機構は、詳細は図示しないが、発光部111を常時ポップアップ方向に移動付勢するばね部材153と、発光部111が収納位置に移動したときにばね部材153の付勢力に抗して発光部111を収納位置に係止する係止レバー151とを備えている。この係止レバー151は、発光部111が使用者に手で収納位置まで押されたときに発光部111の係止爪に係合して発光部111を収納位置にロックする。そしてこの係止レバー151による係止がポップアップマグネットPuMg(図4参照)への通電によって解除され、発光部111がばね部材153の付勢力によってポップアップ位置までポップアップ(移動)する。カメラボディ101の背面には、このポップアップマグネットPuMgへ通電させて係止レバー151による発光部111の係止を解除させて発光部111をポップアップさせるための強制発光ボタン119が設けられている。
【0009】図1において上飾り板103の右側には、複数の露出モードの中から一つのプログラムモードを選択操作する操作手段としてモードダイヤル121が設けられている。カメラボディ101の正面には、撮影レンズを装着するボディマウント115、装着された撮影レンズ61のレンズCPU63との間で通信を実行してレンズ情報、例えば開放絞り値、焦点距離などの情報を入力するボディ接点群117が設けられている。
【0010】モードダイヤル121は、上飾り板103に対して固定された、複数の絵文字が表示された円形のモード盤(表示板)123と、そのモード盤123の外周に回転自在に装着されたベゼル125を備えている。このベゼル125には指標127が設けられていて、この指標127は、モード盤123の表面に設けられた絵文字群123a、123bの一つを指し示す位置で停止するように形成されていて、指標127が指し示す絵文字に対応するモードが選択される。一方の絵文字群123aは半透明に形成されていて、指標127で指し示された絵文字を、モード盤123の背面(ボディ内側)から発光素子(ピクチャーモード表示LED51(51a〜51h))によって照明し、光らせることに特徴を有する。他方の絵文字群123bは照明を有していない。
【0011】モード盤123のより詳細な構成について、図14を参照して説明する。モード盤123の表面には、光る絵文字群123aとして絵文字(アイコン)124a〜124hが形成され、光らない絵文字群123bとして絵文字124i〜124mが形成されている。絵文字モード盤123は、半透明、例えば乳白色の合成樹脂盤で形成し、表面に黒塗装を施し、レーザ加工によって黒塗装をとばして光が通る絵文字124a〜124hをほぼ同心円上に沿って所定間隔で、ほぼ半分の領域に形成してある。モード盤123の表面にはさらに、絵文字124a〜124hの下部に、黒塗装の上に印刷によって光を透過しない絵文字124i〜124mをほぼ同心円上に沿って所定間隔で形成してある。本実施例では、8個のプログラム露出モードを透光性の絵文字124a〜124hで表示し、5個のシャッタ優先モード、絞り優先モード、マニュアル露出モード、ISO感度設定モードおよび合焦音有り/無し設定モードを遮光性の絵文字124i〜124mで表示するように形成されている。図において左右両端の絵文字124a、124hが発光禁止オートピクチャーモード(発光禁止自動選択撮影モード)、オートピクチャーモード(自動選択撮影モード)を、その間の絵文字124b〜124gがそれぞれ、夜景モード、動体モード、近接(マクロ)モード、風景モード、人物(ポートレート)モードおよび標準モードを表示している。また、絵文字124hは、オートピクチャーモードを識別するAUTO/PICTの白抜き文字124h1が透光性部分で形成され、これを囲む枠124h2が印刷によって形成されている。
【0012】このカメラボディ101の制御系の構成について、図4および図5に示したブロック図を参照してより詳細に説明する。カメラボディ101は、カメラの動作を統括的に制御するCPU11を備えている。CPU11は、カメラの機能に関するプログラム等が書き込まれたROMおよび各種パラメータ、レンズ情報などを一時的に記憶するRAMを内蔵している。さらにCPU11には、撮影枚数や、各種書き換え可能なパラメータ、モードを書き込むEEPROM39が接続されている。CPU11には、カメラボディ101のバッテリ室(図示せず)に装填されたバッテリ13の電圧が電圧レギュレータ15を介して定電圧として供給される。CPU11は、電圧レギュレータ15から供給された定電圧によって発振子17を作動させ、発振子17から出力されるクロックパルスに同期して動作する。
【0013】CPU11には、スイッチ手段として、電源をオン/オフするメインスイッチSWM、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWR、強制ポップアップスイッチSWPu、ポップアップ検知スイッチSWPud、ベゼル125に連動するモードダイヤルスイッチSWModが接続されている。
【0014】メインスイッチSWMはメインスイッチボタン107に連動するスイッチであって、スイッチボタン107がオン操作されてメインスイッチSWMがオンするとCPU11が起動する。そしてCPU11は、周辺部材に電力供給するとともに、操作されたスイッチに応じた処理を実行する。
【0015】測光スイッチSWSおよびレリーズスイッチSWRはそれぞれレリーズボタン105に連動し、レリーズボタン105の半押し、全押しでそれぞれオンするスイッチである。測光スイッチSWSがオンするとCPU11は、測光用IC41から測光信号を入力して被写体輝度を求め、選択された露出モードで最適なシャッタ速度および絞り値を算出するAE演算を実行し、さらに位相差方式のAF用CCD33から被写体像のビデオ信号を入力してデフォーカス量を演算し、モータドライバIC27を介してAFモータ29を駆動して、撮影レンズ61の焦点調節レンズ群Lを合焦位置まで移動させるAF処理を実行する。AFモータ29の回転は、ジョイント30を介して撮影レンズ61のジョイント66に伝達され、このジョイント66を介して焦点調節機構67を駆動して焦点調節レンズ群Lを合焦位置に移動させる。焦点調節レンズ群Lの移動量は、AFモータ29の回転に連動してAFパルスを出力するAF用フォトインタラプタ31のパルス数として求め、AF用フォトインタラプタ31が出力するAFパルス数によってAFモータ29の駆動量を制御する。なお、測光用IC41はいわゆる分割測光センサを備えていて、撮影範囲を複数の測光エリアに分割して各測光エリア毎に独立した測光ができる。
【0016】レリーズスイッチSWRがオンするとCPU11は、ミラーをアップさせるとともに、AE演算で設定した絞り値に基づいて絞り制御回路37を作動させて撮影レンズ61の絞りを絞り込み、シャッタ速度に基づいてシャッタ回路35を作動させて露出する。露出が終了すると、モータドライバIC19を介してメカチャージモータ21を作動させて、ミラーをダウンさせ、シャッタ機構の先幕、後幕走行ばねをチャージさせる。さらにCPU11は、モータドライバIC23を介してフィルムモータ25を作動させてフィルムを1コマ分巻き上げる。
【0017】強制ポップアップスイッチSWPuは、強制発光ボタン119に連動し、これが押されたときにオンするスイッチである。強制ポップアップスイッチSWPuがオンするとCPU11は、スイッチングトランジスタTr1をオンしてポップアップマグネットPuMgに通電し、発光部111を係止している係止レバー151による係止を解除させる。すると発光部111は、ばね部材153の付勢力によって発光位置までポップアップする。CPU11は、発光部111が発光位置までポップアップしたときにオンするポップアップ検知スイッチSWPudを介して、発光部111が発光位置までポップアップしたことを検知する。ポップアップ検知スイッチSWPudは、発光部111がポップアップ位置から収納位置方向に移動しているときはオフする。
【0018】また、本発明の実施の形態は、CPU11が測光用IC41から得た被写体輝度データ、フィルムISO感度データ等に基づいて被写体が低輝度であると判断したときは、ポップアップマグネットPuMgに通電して発光部111をポップアップさせて、フラッシュを自動発光させることができる。なお、アクセサリーシュー113に外部フラッシュ71が装着されているときは、発光部111をポップアップさせると発光部111が外部フラッシュ71に衝突する可能性があるので発光部111はポップアップさせずに、外部フラッシュ71を内蔵フラッシュ同様に発光制御する。
【0019】モードダイヤルスイッチSWModは、ベゼル125の回転停止位置に応じてオン/オフする、4ビットのコードスイッチであって、CPU11は、そのオン/オフの組合せでベゼル125の停止位置、つまりベゼル125の指標127が指し示す一つの絵文字群123a、123bの絵文字に対応するモード、機能またはパラメータを選択する。
【0020】モードダイヤル121は、一方の絵文字群123aの各絵文字を光らせる照明手段としてのピクチャーモード表示LED51(ピクチャーモード表示LED51a〜51h)を備えている。CPU11には、これらのピクチャーモード表示LED51a〜51hを独立して駆動するトランジスタTrが接続されている。本発明の実施の形態では、メインスイッチSWMがオンしたときや、ベゼル125によっていずれかのプログラムモードが選択されたときなどに、それぞれ対応する形態でトランジスタTrをオンして各ピクチャーモード表示LED51a〜51hを点灯して選択されたモードを表示する。
【0021】さらにCPU11には、撮影情報など、撮影に必要な情報を表示する表示手段として、外部LCD109およびファインダ内LCD45が接続されている。CPU11は、メインスイッチボタン107と連動するメインスイッチSWMがオフした状態では、ファインダ内LCD45には何も表示せず、外部LCD109には撮影前に必要な情報を表示する。撮影前に必要な情報とは、例えば、フィルムが装填されているか否か、装填されていなときはその旨、装填されているときは正常に巻き上げられているか否か、ローディング中はローディング状態、正常に巻き上げているときは撮影枚数、撮影終了して巻き戻しているときはその巻き戻し状態、巻き戻しが完了したときは巻き戻し完了状態があり、それぞれの状態に応じた表示をする。メインスイッチSWMがオンした状態では、外部LCD109には撮影枚数の他、選択されたシャッタ速度、モードなどを表示し、ファインダ内LCD45には、測光スイッチSWSが半押しされるまで、またはモードダイヤル121が操作され、AE演算処理が実行されるまで何も表示しない。AE演算処理後は、外部LCD109およびファインダ内LCD45に演算された最適シャッタ速度、絞り値など撮影に有用な情報を表示する。
【0022】ファインダ内LCD45は、その液晶パネルが表示した情報を照明する照明手段として緑色LED47aおよび赤色LED47bを備えている。CPU11は、通常の撮影状態では緑色LED47aをオンするが、使用者に警告した方がよいとき、例えばシャッタ速度が手ブレ限界速度よりも遅いときなど、所定の警告時には赤色LED47bの方をオンして赤色表示し、照明色の変化によって使用者に注意を促す。
【0023】カメラボディ101にレンズCPU63を備えた撮影レンズ61が装着されているときは、CPU11はレンズCPU63との間でレンズデータ通信を実行し、焦点距離、撮影レンズ61がズームレンズの場合は現在の焦点距離、撮影距離(焦点調節レンズ群Lの位置)、開放絞り値などのレンズデータを入力する。レンズCPU63は、焦点距離コード板64を介して焦点距離を検知し、距離コード板65を介して撮影距離(焦点調節レンズ群Lの位置)を検知し、カメラボディ101のCPU11に通信する。
【0024】『メイン処理』図6は、カメラボディ101のメイン処理であって、バッテリが装填されているときの処理である。バッテリ室にバッテリ13が装填され、バッテリ蓋が閉じられると、CPU11は各入出力ポート、内蔵RAMなどを初期化し(S11)、各入出力ポートに接続された周辺回路を初期化し(S13)、基準タイマをスタートさせる(S15)。以上の処理は、バッテリが装填されたときに入るが、バッテリが装填されている状態では、以下の処理を繰り返す。
【0025】まず、250ms(ミリ秒)インターバルタイマをスタートさせ(S17)、各スイッチのオン/オフ状態を入力してメインスイッチSWMがオンしているかどうかをチェックする(S19、S21)。250msインターバルタイマは、メインスイッチSWMがオンしたかどうかをCPU11が定期的にチェックする周期を設定するタイマである。
【0026】メインスイッチSWMがオフしているときは(S21;N)、外部LCD109に電源オフ時の表示をし、ピクチャーモード表示LED51を消灯させる(S23、S25)。そして250ms経過するのを待ち(S27)、250ms経過したら(S27;Y)、3分タイマが既にスタートとしているかどうかをチェックする(S28-1)。3分タイマは、メインスイッチSWMがONしている状態で、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWRまたはモードダイヤルスイッチのいずれかがONしてS53以降の■測光ONループに入った後、メインスイッチSWMがオフしたとき(S55;Y)、または測光スイッチSWSがオフした後(S87;N)に、S94でスタートさせるタイマである。3分タイマが既にスタートしていたら(S28−1;Y)、3分タイマがタイムアップしたかどうか、つまり3分タイマがスタートしてから3分経過したどうかをチェックする(S28−2)。3分経過していたら、発光禁止フラグをクリアし((S28−2;Y、S28−3)、3分タイマを停止してS17に戻る(S28−4)。つまり、測光スイッチSWSがOFFしてから何も操作されない状態で3分経過することにより自動的に発光禁止が解除される。すなわち3分タイマは、発光禁止フラグに“1”をセットした後、クリアするまでの所定時間を計時するタイマである。一方、3分タイマがスタートしていないとき(S28−1;N)、または3分タイマがスタートしていても3分経過していないときは(S28−1;Y、、S28−2;N)、発光禁止フラグのクリアはしない。S17に戻ると、再び250msインターバルタイマをスタートさせて、S17〜S27、S28−4の処理をメインスイッチSWMがオフしている間繰り返す。
【0027】メインスイッチSWMがオンすると(S21;Y)、前回メインスイッチSWMがオフしていたかどうかをチェックし(S29)、前回オフしていたら、つまりメインスイッチSWMがオンされて1回目の処理のときは、発光禁止フラグをクリアし(S29;Y、S30)、ピクチャーモード表示LED51の点灯によるオープニング表示処理を実行する(S31)。メインスイッチSWMがオフからオンしたときは、測光スイッチSWSがオフまたはメインスイッチSWMがオフしてから3分経過していなくても、S30において発光禁止フラグがクリアされる。オープニング表示処理は、ピクチャーモード表示LED51の各LED51a〜51hを所定のアルゴリズムで順番に点灯させ、消灯する(最後にベゼル125で選択されているプログラムモードに対応するピクチャーモード表示LED51のみを点灯させる)表示処理である。メインスイッチSWMが前回オフしていなければ、メインスイッチSWMはオン状態なので、発光禁止フラグのクリア処理およびオープニング表示処理をスキップしてS33に進む(S29;N、S33)。
【0028】S33のステップでは、内蔵フラッシュポップアップ処理を実行する。内蔵フラッシュポップアップ処理とは、詳細は後述するが、ここでは、強制ポップアップスイッチSWPuがオンしていればポップアップトランジスタTr1をオンしてポップアップマグネットPuMgに通電し、内蔵フラッシュ53の発光部111をポップアップさせる処理である。
【0029】ポップアップ検知スイッチSWPudがオンしていたら、つまり発光部111がポップアップしていたら、内蔵フラッシュ充電処理を実行してS39に進み(S35;Y、S37、S39)、ポップアップ検知スイッチSWPudがオンしていなければ充電処理をスキップしてS39に進む(S35;N、S39)。
【0030】S39のステップでは、電源オン時のLCD表示処理を実行する。電源オン時のLCD表示処理では、外部LCD109には、設定されたシャッタ速度などの撮影に有用な情報を表示し、ファインダ内LCD45には何も表示しない。
【0031】そして、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWRがオンしているかどうかをチェックする(S41、S43)。いずれのスイッチもオンしていなければ(S41;N、S43;N)、モードダイヤルスイッチSWModの状態が変化したかどうかをチェックし(S45)、変化していなければS27に戻る(S45;N、S27)。
【0032】測光スイッチSWSまたはレリーズスイッチSWRがオンしているか、若しくはモードダイヤルスイッチSWModの状態が変化していれば、S49に進む(S41;Y、S49またはS43;Y、S49、若しくはS45;Y、S49)。
【0033】S49のステップでは、測光タイマ設定処理を実行する。この測光タイマ設定処理は、250msインターバルタイマよりも短いインターバルでスイッチチェック処理などを実行しながらレリーズスイッチSWRがオンするのを待ち、所定回数スイッチチェック処理を実行してもレリーズスイッチSWRがオンしないときにS17のステップに戻るための、インターバルタイマおよびチェック回数を設定する処理である。本実施例のインターバルタイマは125msインターバルタイマであり、チェック回数は80回であり、チェック回数はカウンター(COUNTER)にセットされる。
【0034】測光タイマ設定処理を実行したら(S49)、125msインターバルタイマをスタートさせる(S51)。そして、各スイッチのオン/オフ状態を入力してメインスイッチSWMがオンしているかどうかをチェックする(S53、S55)。メインスイッチSWMがオフしているときは(S55;Y)、S91に抜けてファインダ内LCDバックライトを消灯し)、ピクチャーモード表示LED51を消灯し(S93)、3分タイマをスタートさせて(S94)S17に戻る。メインスイッチSWMがオンしているときは(S55;N)、以下の処理を実行する。
【0035】まず、撮影レンズ61から、開放F値、現在の焦点距離、内蔵フラッシュケラレ情報などのレンズデータを入力する(S57)。測光IC41から測光値(被写体輝度Bv)を入力し(S59)、設定絞り値を入力する(S61)。設定絞り値は、撮影レンズ61の絞り環によって設定された絞り値を、絞り値検出ボリューム43の抵抗値から検出する。撮影レンズ61の絞り環がオート(A)位置の場合は、絞り値検出ボリューム43の抵抗値の情報は用いず、次のステップS63で実行されるAE演算処理において絞り値Avを演算する。
【0036】次に、AE演算処理によって適正シャッタ速度Tvおよび絞り値Avを演算する(S63)。AE演算処理では、詳細は後述するが、測光値、フィルム感度、露出補正値に基づいて、選択された露出モードに応じたアルゴリズムによって適正なシャッタ速度Tv、絞り値Avを演算し、設定する。
【0037】設定したシャッタ速度Tvおよび絞り値Avに基づいて、内蔵フラッシュポップアップ処理を実行する(S65)。内蔵フラッシュポップアップ処理は、詳細は後述するが、内蔵フラッシュ53の発光部111をポップアップするかどうか判断し、ポップアップする場合はポップアップマグネットPuMgに通電して発光部111をポップアップさせる処理である。次に内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしたかどうかをチェックし(S67)、ポップアップしていれば内蔵フラッシュ53に充電処理を実行させてS71に進み(S67;Y、S69、S71)、ポップアップしていなければ充電処理をスキップしてS71に進む(S67;N、S71)。
【0038】S71のステップでは、ファインダ内LCD45、外部LCD109の表示処理を実行する。このLCD表示処理では、外部LCD109には、設定されたシャッタ速度などの撮影に有用な情報を表示し、ファインダ内LCD45には、合焦状態、設定されたシャッタ速度や、手ブレ警告、フラッシュ発光モードなど、使用者がファインダを介して被写体を観察しているときに有用な情報を表示する。
【0039】そして、ファインダ内LCDバックライト点灯処理を実行する(S73)。この点灯処理では、詳細は後述するが、通常の撮影条件のときは緑色LED47aを点灯し、手ブレ警告、合焦できないときなど、警告を要するときは赤色LED47bを点灯する。さらに、ピクチャーモード表示点灯処理を実行する(S75)。この表示点灯処理では、オートピクチャーモード、または発光禁止オートピクチャーモードが選択されていた場合に、S63のAE演算処理で選択されたプログラムモードに対応するピクチャーモード表示LED51を点灯する処理である。
【0040】点灯処理が終了すると、CCD33を駆動して被写体像のビデオ信号を入力してAFモータ29の駆動方向および駆動量を求めてAFモータ29を駆動し、撮影レンズ61の焦点調節レンズ群Lを合焦位置まで移動させるAF処理を実行する(S77)。
【0041】次に、レリーズスイッチSWRがオンしているかどうかをチェックし(S79)、オンしていればレリーズ処理を実行してS49に戻る(S79;Y、S95、S45)。レリーズスイッチSWRがオンしていなければ(S79;N)、125ms経過したかどうか(125msインターバルタイマがタイムアップしたかどうか)をチェックし(S81)、125ms経過するのを待つ。125ms経過したら(S81;Y)、カウンター(COUNTER)が0になったかどうかをチェックし(S83)、0になっていなければカウンターを1デクリメントしてS53に戻る(S83;N、S85、S53)。つまり、メインスイッチSWMがオンでレリーズスイッチSWRがオフの間は、初期値80のカウンターの値が0になるまでS53〜S85の処理を80回繰り返すのである。なお、80回繰り返すと、10秒(125(ms)×80=10(sec.))経過する。
【0042】カウンターの値が0になったら(S83;Y)、測光スイッチSWSがオンしているかどうかをチェックし(S87)、測光スイッチSWSがオンしていたらS53に戻る(S87;Y)。つまり、10秒経過しても、測光スイッチSWSがオンの間は、S53〜S83、S87、S53の処理を繰り返すのである。測光スイッチSWSがオンしていなかったら(S87;N)、ファインダ内LCDバックライトを消灯し(S91)、ピクチャーモード表示LED51を消灯し、3分タイマをスタートさせてS17に戻る(S93、S94、S17)。ピクチャーモード表示LED51の消灯とは、オートピクチャーモードまたは発光禁止オートピクチャーモードを選択している場合に、AE演算処理(S63)で選択され、ピクチャーモード表示点灯処理(S75)で点灯したプログラム露出モードに対応するピクチャーモード表示LED51を消灯する処理である。3分タイマは、発光禁止フラグをクリアする条件の一つであって、測光スイッチSWSがOFFしてから何らスイッチ操作されずれに3分経過したら発光禁止フラグをクリアする(S28−2;Y、S28−3)。
【0043】以上のS87〜S94、S17〜S28−4の処理により、発光部111がポップアップした後強制的に収納され、発光禁止フラグに“1”がセットされたとしても、測光スイッチSWSがオフしてから、レリーズ操作、メインスイッチ操作がされずに3分経過すると、つまり測光スイッチSWがオフした後カメラが放置されて3分経過すると、自動的に発光禁止フラグがクリアされる。つまり、発光禁止フラグに“1”がセットされた後、測光スイッチSWSがOFFしてから3分間は発光禁止状態が保持されるが、3分経過すると、自動的に発光禁止状態が解除される、したがって、使用者は、発光禁止にしたことを忘れても、カメラを3分間放置すると3分後には自動的に元の自動発光モードに復帰するので、次の撮影時において発光禁止による誤撮影が防止される。また、3分経過する前にメインスイッチSWMがOFFからONされたときも同様に、S21;Y、S29、S30の処理により、発光禁止フラグがクリアされる。
【0044】『内蔵フラッシュポップアップ処理』メイン処理のS33またはS65のステップで実行される内蔵フラッシュポップアップ処理に詳細について、図7に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。この処理は、フラッシュの発光を禁止する発光禁止オートピクチャーモード以外のモードが選択されていて、かつ内蔵フラッシュ発光条件が整ったときに、トランジスタTr1をオンしてポップアップマグネットPuMgに通電し、発光部111を発光位置にポップアップさせる処理である。そして、一旦自動ポップアップさせたが使用者などによって強制的に収納位置に収納されたときは、測光タイマがタイムアップするまで、など所定の条件を満たすまでは自動ポップアップ、自動発光を禁止していることに特徴の一つがある。
【0045】内蔵フラッシュポップアップ処理に入ると、先ず、モードダイヤルスイッチSWModによって発光禁止オートピクチャーモードが選択されているかどうかをチェックし(S201)、このモードが選択されている場合はフラッシュを発光させないのでリターンする(S201;Y)。
【0046】発光禁止オートピクチャーモード以外のモードが選択されているときは(S201;N)、発光禁止フラグに1がセットされているかどうかをチェックし(S203)、発光禁止フラグに1がセットされていないときは(S203;N)、内蔵フラッシュ53がポップアップしているかどうかをチェックする(S205)。ただし、発光禁止フラグは、フラッシュの発光を禁止するときに1がセットされ、デフォルトでは0がセットされている。発光禁止フラグに1がセットされているとき(S203;Y)、またはすでに内蔵フラッシュ53がポップアップしているとき(S205;Y)はリターンする。内蔵フラッシュ53がポップアップしていないときは(S205;N)、オートポップアップフラグに1がセットされているかどうかをチェックする(S207)。オートポップアップフラグは、デフォルトでは0がセットされている。
【0047】オートポップアップフラグに1がセットされていなければ(S207;N)、強制ポップアップ処理を実行し(S213)、オートフラッシュ発光許可フラグに1がセットされているかどうかをチェックして、許可されていれば自動ポップアップ処理を実行してリターンし(S215;Y、S217)、許可されていなければそのままリターンする(S215;N)。オートポップアップフラグに1がセットされていれば(S207;Y)、発光禁止フラグに1をセットし(S209)、オートポップアップフラグをクリア(0をセット)してリターンする(S211)。
【0048】なお、S203のステップで発光禁止フラグに1がセットされていたときの分岐で、リターンする前に図8の強制ポップアップ処理を実行する構成にすれば、使用者が手動で強制収納させても、その後使用者が強制発光ボタン119を押すとポップアップ処理を実行するので、モードを変えることなく、発光部111を再び発光位置にポップアップさせることができる。この場合の強制ポップアップ処理には、S237のポップアップマグネットPuMgへの通電オフ処理の後に発光禁止フラグをクリアする処理を入れる。
【0049】『強制ポップアップ処理』内蔵フラッシュポップアップ処理(図7)におけるS213の強制ポップアップ処理では、そのフローチャートを図8に示したように、強制ポップアップスイッチSWPu(強制発光スイッチ)がオンしているときに(S231;Y)、ポップアップマグネットPuMgに所定時間(5ms間)通電して係止レバー151の係止を解除し(S233、S235、S237)、ばね部材153の弾性復元力によって発光部111をポップアップさせる。発光部111がポップアップすると、ポップアップ検知スイッチSWPudがオンするので、このスイッチのオンによりCPU11は発光部111がポップアップしたことを検知できる。強制ポップアップスイッチSWPuがオンしていないときは(S231;N)、何もしないでリターンする。
【0050】『自動ポップアップ処理』内蔵フラッシュポップアップ処理(図7)におけるS217の自動ポップアップ処理は、そのフローチャートを図9に示したように、内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしていないときは、所定条件が整ったときにポップアップさせる処理である。この自動ポップアップ処理に入ると、まず、内蔵フラッシュ53がポップアップしているかどうかをポップアップ検知スイッチSWPudがオンしているかどうかでチェックする(S241)。ポップアップ検知スイッチSWPudがオンしていたらそのままリターンする(S241;Y)。オンしていなければ、オートポップアップ許可フラグがセットされているかどうか、かつ測光スイッチSWSがオンしているかどうかをチェックする(S241;N、S243)。
【0051】オートポップアップ許可フラグは、AE演算処理(自動発光判断処理)でフラッシュを発光したほうがよいと判断されたときに内蔵フラッシュ53がポップアップしていなければ、セットされる。オートポップアップ許可フラグがクリアされているか、測光スイッチSWSがオンしていなければそのままリターンする(S243;N)。オートポップアップ許可フラグがセットされていて、かつ測光スイッチSWSがオンしていたら、ポップアップマグネットPuMgに5ms間通電して係止を解除し(S243;Y、S245、S247、S249)、発光部111をばね部材153の弾性復元力によってポップアップさせる。そして、オートポップアップフラグに1をセットしてリターンする(S251)。
【0052】メイン処理(図6)のS65のステップで実行される自動ポップアップ処理において発光部111をポップアップさせたら、ポップアップ検知スイッチSWPudがオンし、オートポップアップフラグに1がセットされるので、その後、内蔵フラッシュポップアップ処理に入ったときに、S205からこの処理を抜ける。
【0053】一方、自動ポップアップさせた発光部111が使用者等によって収納位置まで押し下げられると、ポップアップ検知スイッチSWPudがオフするので、オフしてから1回目の内蔵フラッシュポップアップ処理(図7)のS207でからS209に進み、発光禁止フラグに1をセットし、S211でオートポップアップフラグをクリアしてこの処理を抜ける。したがって、その後測光スイッチSWSをオンしている間、測光スイッチSWSがオフしてからメインスイッチSWMがOFFしてONするか、3分タイマが経過するまでは発光禁止フラグに1がセットされている。したがって、メイン処理(図6)のS65のステップで内蔵フラッシュポップアップ処理(図7)に入ってもS203のステップからリターンするので、オートポップアップ許可フラグがセットされかつ測光スイッチSWSがオンされていても発光部111が自動的にポップアップすることがない。
【0054】3分タイマが経過するか、メインスイッチSWMがOFFしてONすると、メイン処理(図6)のS28−3またはS30のステップにおいて発光禁止フラグがクリアされるので、その後内蔵フラッシュポップアップ処理(図7)に入ったときに、オートポップアップ許可フラグがセットされていてかつ測光スイッチSWSがオンしていれば、発光部111が自動的にポップアップし、自動発光が可能になる。
【0055】『AE演算処理』メイン処理(図6)のS63のステップで実行されるAE演算処理について、図10を参照してより詳細に説明する。このAE演算処理に入ると先ず、手ぶれ速以下フラグ等AE演算処理に関係するフラグをすべてクリアする(S301)。CPU11は、レンズCPU63との間で、所定のレンズ通信をステップS57で実行しており、開放絞り値、最小絞り値等のレンズデータを用いて補正を行う(S303)。次に、測光IC41から入力した測光信号に基づいて、各測光エリア毎に被写体輝度を算出し(S305)、分割測光アルゴリズムによって露出値Lv´を算出する(S307)。そして、フィルム感度Sv、露出補正値Xv、露出値Lv´に基づいて、制御用露出値Lvを算出する(S309)。
【0056】そして、モードダイヤル121によって選択された露出モードを設定するピクチャーモード設定処理を実行する(S311)。さらに、内蔵フラッシュ53のケラレ情報および外部フラッシュ71のケラレ情報と、装着された撮影レンズ情報とに基づいて、それぞれフラッシュ光がレンズ鏡筒によってケラレるかどうかを判定する(S313)。ここでケラレとは、フラッシュ光が、装着されたレンズ鏡筒により遮られてしまい、撮影画面の中央下部にフラッシュ光が届かず、レンズ鏡筒の影が出てしまうことをいう。本実施の形態では、このような失敗を防ぐために、外部フラッシュ71、内蔵フラッシュ53についてケラレを生じると判定したときは、外付ケラレ、内ケラレが有る旨をCPU11の内蔵RAMに設定し、後述の自動発光判断処理において、フラッシュを発光させないようにする。
【0057】次に、自動発光判断処理を実行する(S315)。詳細は後述するが、自動発光判断処理においてオートフラッシュ発光許可フラグがセットされると、プログラム演算処理においてCPU11が所定条件に基づいてフラッシュを発光させるか否か判断して、フラッシュを発光させると判断したときには、レリーズ処理(S95)の際に内蔵フラッシュ53または外部フラッシュ71を発光させる。
【0058】オートフラッシュ発光許可フラグがセットされていないときは、フラッシュを発光させない定常光プログラム演算を実行してシャッタ速度および絞り値を求め(S317;N、S321)、オートフラッシュ発光許可フラグがセットされているときは、所定の条件を満たしたときにフラッシュを発光させるフラッシュプログラム演算処理を実行して適正シャッタ速度および絞り値を求め(S317;Y、S319)、手ぶれ速以下判定処理を実行してリターンする(S323)。
【0059】手ぶれ速以下判定処理では、定常光プログラム演算処理またはフラッシュプログラム演算処理で求めたシャッタ速度が手ぶれ限界速度より遅いかどうかを判定する。シャッタ速度が手ぶれ限界速度より遅い場合には、S73のファインダ内LCDバックライト点灯処理で赤色LED47bを点灯させる。
【0060】『自動発光判断処理』AE演算処理(図10)のS315のステップで実行される自動発光判断処理について、図11に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。この処理に入ると先ず、モードダイヤルスイッチSWModの状態により発光禁止オートピクチャーモードが選択されているかどうかをチェックする(S341)。発光禁止オートピクチャーモードが選択されている場合は、内蔵フラッシュ53および外部フラッシュ71の発光を禁止しているので、そのままリターンする(S341;N)。発光禁止オートピクチャーモード以外の撮影モードが設定されている場合は、自動発光モードであるかどうかをチェックする(S341;Y、S343)。
【0061】自動発光モードではないとき、つまり、強制発光モードであるときはS345へ進み(S343;N、S345)、外部フラッシュ71の充電電圧が充電完了レベルに達しているかどうかチェックする(S345)。
【0062】外部フラッシュ71の充電が完了しているときは(S345;Y)、自動発光モードであるかどうかをチェックし(S346)、自動発光モードであるときはS313のステップで判定した外付ケラレ(外部フラッシュ光がケラレる)か否かをチェックし(S346;Y、S347)、外付ケラレのときはフラッシュの発光を許可しないでリターンする(S347;Y)。外付ケラレでないときは(S347;N)、レリーズ処理(S95)の際にフラッシュ光の自動発光を許可するオートフラッシュ発光許可フラグをセットしてリターンする(S355)。自動発光モードでないときは、オートフラッシュ発光許可フラグをセットしてリターンする(S346;N、S355)。
【0063】外部フラッシュ71の充電が完了していないとき(外部フラッシュ71が装着されていないときも含む)は(S345;N)、自動発光モードであるかどうかをチェックし(S348)、自動発光モードであるときは内ケラレ(内蔵フラッシュ光がケラレる)か否かをチェックし(S348;Y、S349)、内ケラレのときはフラッシュの発光を許可しないでリターンする(S349;Y)。
【0064】自動発光モードでないとき、または内ケラレでないときは、内蔵フラッシュポップアップ検知スイッチSWPudにより内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしているかどうかをチェックする(S348;NまたはS349;N、S350)。発光部111がポップアップしているときは、内蔵フラッシュ53の充電電圧が充電完了レベルに達しているかどうか(充電完了しているかどうか)をチェックする(S350;Y、S351)。内蔵フラッシュ53の充電が完了しているときはオートフラッシュ発光許可フラグをセットしてからリターンする(S351;Y、S355)。充電が完了していないときはそのままリターンする(S351;N)。発光部111がポップアップしていないときは、発光部111が収納位置にあるか、途中までポップアップしているが正常な向きではないので、オートポップアップ許可フラグをセットしてリターンする(S350;N、S353)。
【0065】オートポップアップ許可フラグがセットされると、測光スイッチSWSがオンされていることを条件に、S217の自動ポップアップ処理においてS243からS245に進み、内蔵フラッシュ53が自動的にポップアップされる。
【0066】自動発光モードのときは(S343;Y)、レンズデータ通信で得た撮影距離が所定距離よりも近いかどうか判断し(S357)、近距離の場合はそのままリターンする(S357;Y)。撮影距離が近すぎると、フラッシュ光の自動調光機能が有効に働かず、露出オーバーになる場合があるからである。本実施形態では、撮影距離のアペックス換算値が−1(約70cm)以下の場合を近距離としてこの場合はフラッシュの自動発光は行わない。
【0067】撮影距離が所定距離よりも長い場合は(S357;N)、プログラムモードであるかどうかをチェックする(S359)。プログラムモードでない場合(S359;N)、つまり絞り優先モード、シャッタ速度モード、マニュアルモード等であるときは、各使用者の判断に任せるため、そのままリターンする(S359;N)。
【0068】プログラムモードが設定されているときは、定常光プログラム演算処理を実行する(S361)。そして、演算したシャッタ速度が手ぶれ限界速度以下であるかどうか(S363)、および逆光かどうかを判断する(S365)。演算したシャッタ速度が手ぶれ限界速度以下でなく、かつ逆光でもないときは、そのままリターンする(S363;N、S365;N)。演算したシャッタ速度が手ぶれ限界速度以下であるとき(S363;Y)、または逆光撮影であるときは(S365;Y)、フラッシュを自動発光させるためにS345に進む。
【0069】『レリーズ処理』メイン処理(図6)のS95で実行されるレリーズ処理について、図12に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。
【0070】レリーズ処理に入ると、先ず、ミラー係止解除マグネット(図示せず)に通電してミラー係止を解除し、ミラーをミラーアップばねの復元力によってアップさせるとともに、絞り制御回路37を作動させて、ミラーアップに連動して絞り込まれる絞り込み機構を、設定した絞り値で停止させる(S601)。ミラーアップが完了したことをミラーアップ検知スイッチ(図示せず)によって検知したら、詳細は後述するが、シャッタ制御回路35を作動させて、設定したシャッタ速度でフォーカルプレーンシャッタ装置を作動させる露光処理を実行する(S603)。
【0071】シャッタ装置の動作が終了したらメカチャージモータ21を作動させてミラーをダウンさせるとともにミラーチャージばねをチャージするミラーチャージ処理、およびシャッタ幕を作動開始位置まで移動させるとともシャッタチャージばねをチャージするシャッタチャージ処理を実行し、さらにフィルムモータ25を作動させてフィルムを1コマ分巻き上げるフィルム巻上げ処理を実行する(S605)。そして、発光禁止フラグをクリア(“0”をセット)してリターンする(S607)。
【0072】『露光処理』レリーズ処理(図12)のS603のステップで実行される露光処理について、さらに詳細に図13に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。
【0073】露光処理に入ると、先ず、AE演算処理で設定したシャッタ速度(露出時間)をシャッタタイマに設定してシャッタタイマをスタートさせ(S621)、先幕をスタート(走行)させる(S623)。
【0074】次に、設定したシャッタ速度がフラッシュ同調速度以下かどうかをチェックする(S625)。フラッシュ同調速度以下でなければフラッシュを発光させないので、シャッタタイマがタイムアップしたかどうかをチェックし(S625;N、S639)、シャッタタイマがタイムアップしたら後幕をスタートさせてリターンする(S639;Y、S641)。
【0075】設定したシャッタ速度がフラッシュ同調速度以下であれば(S625;Y)、先幕の走行が完了するのを待ち(S627)、先幕の走行が完了したことを検知したら(S627;Y)、発光禁止オートピクチャーモードが選択されているかどうかをチェックする(S629)。発光禁止オートピクチャーモードが選択されていればフラッシュは発光させないのでS639に進み(S629;Y、S639)、選択されていなければフラッシュ発光が可能かどうか(オートフラッシュ発光許可フラグに“1”がセットされているかどうか)をチェックする(S629;N、S631)。フラッシュ発光可でなければ(オートフラッシュ発光許可フラグに“1”がセットされていなければ)S639に進み(S631;N、S639)、フラッシュ発光可であれば(オートフラッシュ発光許可フラグに“1”がセットされていれば)、アクセサリーシュー113に装着された外部フラッシュ71に発光信号を送信して外部フラッシュ71を発光させる外部フラッシュ発光処理を実行する(S631;Y、S633)。
【0076】そして、内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしているかどうかをポップアップ検知スイッチSWPudがオンしているかどうかでチェックする(S635)。発光部111がポップアップしていたら(S635;Y)、内蔵フラッシュ発光処理を実行してS639に進む(S637、S639)。内蔵フラッシュ53がポップアップしていなければ内蔵フラッシュ53を発光させずにS639に進む(S635;N、S639)。アクセサリーシュー113に外部フラッシュ71が装着されているときも、発光部111をポップアップさせないので、S635からS639に進む。そして、シャッタタイマがタイムアウトするのを待ち、タイムアウトしたら後幕をスタートさせてリターンする(S639;Y、S641)。なお、通常、内、外フラッシュ発光処理では、図示しないTTL測光センサによって露光中のフィルム面の受光光量を測定し、受光光量が演算した露光量に達したら発光停止信号を内、外フラッシュ53、71に発光停止信号を出力して発光を停止させることができる。
【0077】以上の通り本発明の実施の形態によれば、フラッシュを自動発光させるオートピクチャーモードにおいて、フラッシュ発光条件が揃って発光部111がポップアップした後に、使用者が発光部111を強制的に収納されたときは自動的にフラッシュ発光が禁止されるので、フラッシュ発光を禁止する操作ボタンや撮影モード変更操作をしなくても一時的に自動発光を禁止できる。使用者がレリーズボタン105から指を離しても、3分経過するまでは自動発光禁止状態が維持されているので、自動発光させずに撮影することができる。しかも本実施の形態によれば、一時的に自動発光が禁止された後、使用者が忘れていても、レリーズボタン105から指を離して(測光スイッチSWSがOFFして)カメラを放置して3分経過するか、3分経過前であってもメインスイッチSWMをOFFしてからONすると元の自動発光モードに戻るので、一時的な自動発光禁止の解除を忘れる虞れが少ない。
【0078】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、所定発光条件を満足したときに発光部をポップアップさせて露光時に発光させる自動発光モードを有するフラッシュ内蔵カメラにおいて、ポップアップさせた発光部が発光前に収納位置に戻されたときは一時的に自動発光を禁止するので、発光モードを変えることなく、簡単な操作でフラッシュの自動発光を一時的に禁止することができる。一時的な自動発光の禁止は、露光が終了したとき、所定時間が経過したとき、カメラの電源が一度オフされてからオンされたときなどに解除されるので、発光モード変更操作が不要になり、操作性が向上する。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013