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発明の名称 フィルムスキャナ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−51360(P2001−51360A)
公開日 平成13年2月23日(2001.2.23)
出願番号 特願平11−223219
出願日 平成11年8月6日(1999.8.6)
代理人 【識別番号】100081433
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 章夫
【テーマコード(参考)】
2H106
5C062
5C072
【Fターム(参考)】
2H106 BA11 BA55 BH00 
5C062 AA05 AB03 AB32 AC11 BA04
5C072 AA01 BA03 NA05 VA03 WA04 XA10
発明者 黒澤 裕一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 画像が顕像化されたフィルムを主走査して前記画像を読み取る撮像素子と、前記撮像素子に対して前記フィルムを前記主走査方向と直交する副走査方向に移動する走査機構とを備えるフィルムスキャナにおいて、前記走査機構は、前記フィルムを支持して前記副走査方向に移動する移動テーブルと、前記移動テーブルを前記副走査方向に移動させるテーブル駆動機構とを備えており、前記テーブル駆動機構は、前記移動テーブルに沿って延設され、前記移動テーブルと係合するスクリュ溝が設けられたリードスクリュと、前記リードスクリュを軸転駆動するステップモータとを備え、前記リードスクリュはその長手方向に複数の領域に区分され、各領域では前記スクリュ溝のピッチ寸法が相違されていることを特徴とするフィルムスキャナ。
【請求項2】 前記スクリュ溝は前記リードスクリュの長手方向に沿って2つの領域に区画され、一方の領域には所定のピッチ寸法の第1ピッチスクリュ溝が形成され、他方の領域には前記第1ピッチスクリュ溝よりも大きなピッチ寸法の第2ピッチスクリュ溝が形成され、かつ前記第1及び第2のピッチスクリュ溝は互いに連続して形成されていることを特徴とする請求項1に記載のフィルムスキャナ。
【請求項3】 前記移動テーブルには基端部を固定したバネ片と、その先端部に前記スクリュ溝に係合される係合突起とからなるリード体が設けられ、前記リード体は前記リードスクリュの軸転に伴って前記スクリュ溝に案内されながらリードスクリュの長手方向に移動されることを特徴とする請求項2に記載のフィルムスキャナ。
【請求項4】 前記移動テーブルには前記フィルムを保持するフィルムホルダが着脱可能に設けられ、前記フィルムホルダを前記副走査方向に移動して前記移動テーブルに対する前記画像の駒位置を設定するための駒送り機構が設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
【請求項5】 前記駒送り機構は、前記移動テーブルに支持された駒送りモータと、前記モータの回転軸に取着されたピニオンと、前記フィルムホルダの一側に設けられて前記ピニオンに噛合されるラックとで構成されることを特徴とする請求項4に記載のフィルムスキャナ。
【請求項6】 前記移動テーブルの初期位置を検出する手段が設けられ、検出した移動テーブルの初期位置を基準にして前記移動テーブルを前記第1ピッチスクリュ溝又は第2ピッチスクリュ溝に対して選択的に係合させることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のフィルムスキャナ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銀塩フィルムに撮影された画像を光電変換素子により読み取って画像信号に変換するためのフィルムスキャナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のパーソナルコンピュータ(パソコン)の普及に伴い、デジタルスチルカメラで撮影した画像や、スキャナ装置で走査した画像をパソコンに取り込んで画像処理を行い、あるいは記録することが行われている。このような時代の要求により、銀塩フィルム等の写真フィルムで撮影した画像をパソコンに取り込むことが考えられており、従来では印画した撮影画像をスキャナ装置により読み取ることが行われている。しかしながら、この種のスキャナ装置では印画に焼付けた上で読み取りを行う必要があるために、焼付けを行っていないネガ画像や、ポジフィルム上のポジ画像を読み取ることはできない。そのため、写真フィルム上のネガ画像あるいはポジ画像を直接に読み取るためのフィルムスキャナが提案されている。このようなフィルムスキャナは、基本的には従来のスキャナ装置と同じであり、フィルムの画像をCCD素子等の光電変換素子からなるラインセンサにより主走査するとともに、フィルム又はラインセンサを主走査方向と直交する副走査方向に移動させて副走査する構成がとられている。
【0003】ところで、この種のフィルムスキャナでは、フィルム画像を異なる解像度で読み取ることが要求される場合がある。例えば、緻密な画像データが欲しい場合には高解像度の読み取りを行い、パソコンの記憶容量が少ないような場合には低解像度の読み取りを行っている。あるいは、フィルム画像を正規の解像度で読み取る本スキャンの前に、読み取る対象のフィルム画像を確認するために低い解像度で読み取るプリスキャン機能を備えている。このような、異なる解像度での読み取りを行う場合に、通常ではフィルム画像を読みとる際の副走査方向のピッチ寸法を変化させており、高解像度の本スキャンの場合にはフィルム移動のピッチ寸法を微小とし、低解像度のプリスキャンの場合にはフィルム移動のピッチ寸法を粗くしている。
【0004】このような異なるピッチ寸法の読み取りを実現するためには、本スキャンとプリスキャンとで異なるピッチ寸法でフィルムを副走査方向に移動させる移動機構を備えることが要求される。例えば、フィルム移動機構の駆動源としてのモータの回転速度や回転ピッチを本スキャンとプリスキャンとで変化させることが考えられる。しかしながら、このような電気的な制御を行うためには、モータの駆動回路やこれに附属する部品等によって構造が複雑になることは避けられない。一方、フィルム移動のピッチ寸法を本スキャンの微小なピッチ寸法に設定しておき、プリスキャン時には本スキャンのピッチの自然数倍毎に、いわゆる間引きを行いながら読み取りを行う構成が考えられる。この構成では、本スキャンのピッチ寸法でフィルム移動を行いながらも、読み取り解像度が異なる本スキャンとプリスキャンを実現することが可能となり、構成を簡略化する上で有利となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような構成のフィルムスキャナでは、フィルムの移動速度自体は本スキャンとプリスキャンとでは同じであるため、プリスキャンの読み取りを完了するまでの時間は本スキャンと同じとなる。そのため、プリスキャンは本スキャンに比べて読み取りピッチ寸法が粗いのにもかかわらず、同じ画像に対して読み取りを完了するまでの時間は本スキャンと殆ど変わらない。そのため、本スキャンの前に対象となるフィルム画像を確認するためのプリスキャンを行うような場合でも、本スキャンと同じ程度の読み取り時間が必要となり、プリスキャンの高速読み取りを実現することができないという問題がある。
【0006】本発明の目的は、構造の簡易化を図るとともに、プリスキャンの高速読み取りを実現したフィルムスキャナを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、画像が顕像化されたフィルムを主走査して前記画像を読み取る撮像素子と、前記撮像素子に対して前記フィルムを主走査方向と直交する副走査方向に移動する走査機構とを備えるフィルムスキャナにおいて、走査機構は、フィルムを支持して副走査方向に移動する移動テーブルと、移動テーブルを副走査方向に移動させるテーブル駆動機構とを備えており、このテーブル駆動機構は、移動テーブルに沿って延設され、移動テーブルと係合するスクリュ溝が設けられたリードスクリュと、リードスクリュを軸転駆動するステップモータとを備えている。そして、前記リードスクリュはその長手方向に複数の領域に区分され、各領域では前記スクリュ溝のピッチ寸法が相違されていることを特徴としている。
【0008】本発明の好ましい形態として、前記スクリュ溝は長手方向に2つの領域に区画され、一方の領域には所定のピッチ寸法の第1ピッチスクリュ溝が形成され、他方の領域には前記第1ピッチスクリュ溝よりも大きなピッチ寸法の第2ピッチスクリュ溝が形成され、かつ前記第1及び第2のピッチスクリュ溝は互いに連続して形成されている構成とする。また、本発明では、前記移動テーブルには前記フィルムを保持するフィルムホルダが着脱可能に設けられ、前記フィルムホルダを前記副走査方向に移動して前記移動テーブルに対する前記画像の駒位置を設定するための駒送り機構が設けられる。さらに、本発明では、前記移動テーブルの初期位置を検出する手段が設けられ、検出した移動テーブルの初期位置を基準にして前記移動テーブルを前記第1ピッチスクリュ溝又は第2ピッチスクリュ溝に対して選択的に係合させる構成とする。
【0009】本発明の前記構成によれば、テーブル駆動機構のステップモータによりリードスクリュを所定の回転角速度で回転するとともに、リードスクリュに設けられたピッチ寸法が異なるスクリュ溝を選択して移動テーブルを係合させることにより、移動テーブル及びこれに装填されているフィルムは、選択されたピッチ寸法に準じたピッチ寸法、すなわち異なるピッチ寸法で副走査方向に移動されることになる。したがって、スクリュ溝の選択により、微小なピッチ寸法で本スキャンを行って高解像度の読み取りを可能とする一方で、粗いピッチ寸法でプリスキャンを行って高速なプリスキャンが実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。図1は本発明のフィルムスキャナの概念構成を示す斜視図であり、図2はその部分分解斜視図である。図外の装置筐体内には、副走査方向に沿って水平に2本の平行なガイドバー102が架設されており、前記ガイドバー102に沿って詳細を後述する移動テーブル101が移動可能に載架されている。前記移動テーブル101には、読み取りを行うフィルムを保持したフィルムホルダ201が保持される。また、前記2本のガイドバー102間の長さ方向の一部領域に読み取り部110が構成されている。前記読み取り部110は、前記ガイドレール102の上方位置に配置されて発光面を下方に向けた拡散光源111と、前記拡散光源111の直下で前記ガイドレール102の下方位置に配置された撮像レンズ112と、前記撮影レンズ112によって結像されるフィルム画像を光電変換するCCD素子からなるRGB(赤・緑・青)の各ラインセンサからなるラインセンサ113とで構成されている。前記ラインセンサ113は、そのライン方向が前記ガイドバー102の長手方向と直交する方向に向けられており、そのライン方向に読み取りを行うことで、フィルムの主走査を行うことになる。
【0011】一方、前記移動テーブル101は、読み取りを行うフィルムの駒画像が副走査方向に2つ以上配置することが可能な長さに形成されており、その幅方向の両側部において前記カイドバー102が貫通されており、この貫通部において慴動されながら前記ガイドバー102に沿って往復移動可能とされている。また、移動テーブル101のほぼ中心位置には、前記したようにフィルムの駒画像を副走査方向に2つ以上含むことができるように、その長さ方向に沿って細長く形成された読み取り窓103が板厚方向に貫通されており、この読み取り窓103を通して前記ラインセンサ113によるフィルム画像の読み取りが行われる。さらに、前記移動テーブル101の上面には前記読み取り窓103の両側に沿って両側部がL字型のレール105として曲げ形成されたホルダ保持レール部材104が固定されている。前記レール105間には前記フィルムホルダ201が保持され、かつ当該フィルムホルダ201を前記レール105の延長方向に沿って移動可能としている。
【0012】さらに、前記ホルダ保持レール部材104には、一方の前記レール105の側面の一部に窓105aが開口されるとともに、前記窓105aの上部には駒送りモータ106が支持されており、前記駒送りモータ106の回転軸にはピニオン107が取着され、このピニオン107はその一部が前記窓105aを通して前記レール105の内部に臨ませられている。
【0013】また、前記移動テーブル101の一側には、移動テーブル101を前記ガイドバー102に沿って往復移動するための副走査機構としてのテーブル駆動機構120が設けられる。前記テーブル駆動機構120は、前記移動テーブル101の一側に沿ってガイドバー102と平行に延設されたリードスクリュ121と、前記リードスクリュ121を軸転駆動するためのスキャン用のステップモータ(以下、単にステップモータと称する)122と、前記移動テーブル101の一部に連結されて前記リードスクリュ121に係合されるリード体123とで構成される。図3はその一部の側面図であり、前記リードスクリュ121にはほぼ全長にわたってスクリュ溝(螺旋溝)124が形成されており、前記リード体123はその基端部が前記移動テーブル101に一体的に固定された細長いバネ片123aと、前記バネ片123aの先端部に取着され、先端が球面状に形成されて前記スクリュ溝124に係合される係合突起123bとで構成される。したがって、前記ステップモータ122により前記リードスクリュ121を軸転駆動すると、前記リード体123は係合突起123bがスクリュ溝124に沿って螺進されるため、リード体123と一体の移動テーブル101はガイドバー102に沿って副走査方向に移動されることになる。ここで、前記リードスクリュ121は、その長手方向に領域が二分されており、前記ステップモータ122と反対側に位置する先端領域のスクリュ溝124aは所定のピッチ寸法Pの第1ピッチスクリュ溝124Aとして形成されているが、前記ステップモータ122側の基端領域のスクリュ溝124Bはその2倍のピッチ寸法2Pの第2ピッチスクリュ溝として形成されている。なお、第1ピッチスクリュ溝124Aと第2ピッチスクリュ溝124Bは、その境界において連続したスクリュ溝として形成されている。
【0014】したがって、このテーブル駆動機構120では、ステップモータ122を一定の回転角速度で回転駆動し、リードスクリュ121を一定の角速度で軸転駆動したとしても、移動テーブル101に設けたリード体123が第1ピッチスクリュ溝124Aに係合しているときには、移動テーブル101はそのピッチ寸法Pに準じたピッチ寸法で、すなわち微小ピッチで副走査方向に移動されることになる。また、リード体123が第2ピッチスクリュ溝124Bに係合しているときには、移動テーブル101はそのピッチ寸法2Pに準じたピッチ寸法で、すなわち粗いピッチでかつ高速度で副走査方向に移動されることになる。なお、前記移動テーブル101の移動ピッチ寸法は、前記各スクリュ溝124のピッチ寸法を、ステップモータ122が1回転する際のステップ数で除算した寸法となる。
【0015】さらに、前記移動テーブル101の一側の一端部には、遮光片131が一体に形成されるとともに、前記移動テーブル101の移動に伴う前記遮光片131の移動軌跡上の一部にはフォトインタラプタ132が配置され、前記遮光板131を光電的に検出するように構成される。前記フォトインタラプタ132は、図示は省略するが、発光素子と受光素子とを対にしたものであり、発光素子から出射される光を受光素子で受光し、遮光板によって受光素子での受光が阻止されたときにその検出を行うものであることは言うまでもない。そして、前記フォトインタラプタ132は、前記移動テーブル101が所定の位置、ここでは移動テーブル101の初期位置に移動されたときに前記遮光板131を検出し、その検出信号を移動テーブル101の初期位置検出信号として出力するように構成されている。
【0016】また、前記フィルムホルダ201で保持するフィルム200は、ここでは35mmフィルムを例えば6駒毎に切断したフィルムストリップとして構成されており、このフィルム200を保持する前記フィルムホルダ201はフィルム200よりも若干大きな寸法のストリップ状に形成され、その板厚方向のほぼ中央には長手方向に向けて前記フィルム200を貫通するためのスリット202が全長にわたって形成されている。また、前記スリット202に対応して6個の矩形をした駒窓203がフィルムホルダ201の長さ方向に沿って配列され、かつフィルムホルダ201の厚さ方向に開口されている。さらに、前記フィルムホルダ201の一側には、長手方向にわたってラック204が形成されており、前記ラック204は前記移動テーブル101のレール105間に挿入された状態では、当該レール105の一部に開口された窓105aを通して前記駒送りモータ106のピニオン107に噛合され、駒送りモータ106を回転駆動源とするラック・ピニオン機構によって移動テーブル101上で副走査方向に往復移動されるように構成される。なお、前記駒窓203は前記フィルム200に撮影されている画像の駒に対応した寸法及び間隔寸法に形成されていることは言うまでもない。
【0017】ここで、前記フィルムスキャナの電気回路構成を図4に示す。なお、図1,図2に示された部分には同一符号を付してある。前記ラインセンサ113は、システムコントロール140によって制御されるラインセンサ駆動回路141によって駆動される。また、前記ラインセンサ113から出力されるフィルムの読み取り信号は、アンプ142で増幅され、A/D変換器143でデジタル信号に変換された後、画像処理回路144において所要の画像処理が行われ、所要の画像信号が生成される。メモリ145は画像処理された画像信号を記録するもので、例えばICカードで構成される。また、前記画像信号はインターフェース回路146を介して入出力端子147に出力され、図外のパソコン等に接続される。また、前記拡散光源111は前記システムコントロール140によって制御される光源駆動回路148により発光が制御される。また、前記駒送りモータ106とステップモータ122は前記システムコントロール140によって回転が制御される。
【0018】以上の構成のフィルムスキャナにおけるスキャナ動作を図5のフローチャートを参照して説明する。先ず、ステップモータ122を駆動し、移動テーブル101を初期位置に設定する(S101)。この初期位置の設定では、前記したようにフォトインタラプタ132が遮光板131の位置を検出するようにより行われる。移動テーブル101が初期位置であることが確認されると(S102)、ステップモータ122を停止する(S103)。次いで、移動テーブル101にフィルムホルダ201が装填されているか否かを検出し(S104)、フィルムホルダ201が装填されている場合にはホルダ引抜警告を発生し(S105)、フィルムホルダ201を移動テーブル101から取り外すようにする。フィルムホルダ201が装填されていないときには、拡散光源を発光し(S106)、かつこれをラインセンサ113で受光し、この受光に基づいて画像処理回路144においてシェーディング補正を行う(S107)。
【0019】次いで、フィルムホルダ201が移動テーブル101に装填されているか否かを判定し(S108)、装填されていないときには処理を終了するか否かを判定し(S109)、終了しないときにはフィルムホルダ201が移動テーブル101に装填されるのを待機する。フィルムホルダ201が移動テーブル101に装填されると、本スキャン或いはプリスキャンの設定を判定し(S110)、設定されたときには設定が本スキャンとプリスキャンのいずれであるかを判定する(S111)。プリスキャンの場合には、リード体123が第2ピッチスクリュ溝124Bの基端側に係合する位置まで移動するようにステップモータ122を駆動する(S112)。次いで、今度は駒送りモータ106を駆動し、ラック・ピニオン機構により移動テーブル101上でフィルムホルダ201を副走査方向に移動し、読み取りを行うフィルムの駒の先端部をラインセンサ113上に位置させる(S113)。そして、ラインセンサ113の出力により、CCD蓄積時間を決定する(S114)。次いで、ステップモータ122を駆動してリードスクリュ121を軸転することで、移動テーブル101はリード体123と共に第2ピッチスクリュ溝124Bのピッチ寸法2Pに準じた粗いピッチで高速に移動される。これにより、フィルムホルダ201の駒内のフィルム画像は、拡散光源111により照明されながらラインセンサ113によって副走査され、粗いピッチ寸法での高速の読み取りが行われる(S115)。この読み取りではR,G,Bの各色での読み取りが行われる。
【0020】また、ステップS111において、本スキャンに設定された場合には、リード体123が第1ピッチスクリュ溝124Aの基端側、換言すれば第2ピッチスクリュ溝124Bとの境界部側の第1ピッチスクリュ溝124Aに係合する位置まで移動するようにステップモータ122を駆動する(S116)。次いで、プリスキャンの場合と同様に、駒送りモータ106を駆動し、ラック・ピニオン機構により移動テーブル101上でフィルムホルダ201を副走査方向に移動し、読み取りを行うフィルムの駒の先端部をラインセンサ113上に位置させる(S117)。そして、ラインセンサ113の出力により、CCD蓄積時間を決定する(S118)。しかる上で、ステップモータ122を駆動してリードスクリュ121を軸転することで、移動テーブル101は第1ピッチスクリュ溝124Aのピッチ寸法Pに準じた微小なピッチで移動される。これにより、フィルムホルダ201の駒内のフィルム画像はラインセンサ113によって副走査され、微小なピッチ寸法での読み取りが行われる(S119)。この読み取りではR,G,Bの各色での読み取りが行われる。
【0021】以上の読み取りの完了後は、次のスキャンを行うか否かを判断し、以降のスキャンを行わない場合には、読み取りを終了するか否かを判定し、終了しない場合には前記ステップS110に戻る(S120)。また、読み取りを終了するときには、ステップモータ122を駆動し(S121)、移動テーブルを初期位置にまで移動させ(S122)、その後、ステップモータを停止する(S123)。その後、作業者はフィルムホルだ201を移動テーブル101から引き抜き、読み取りを終了させることが可能となる。
【0022】このように、前記実施形態のフィルムスキャナでは、ステップモータ122を一定の回転角速度で駆動しながらも、プリスキャンのときにはリードスクリュ121のピッチ寸法の大きな第2ピッチスクリュ溝124Bを利用して移動テーブル101を副走査方向に移動するため、移動テーブル101及びフィルムホルダ201は副走査方向の一方に大きなピッチ寸法で、すなわち粗いピッチでかつ高速に移動され、高速プリスキャンが実行されることになる。また、本スキャン時には、リードスクリュ121のピッチ寸法の小さな第1ピッチスクリュ溝124Aを利用して移動テーブル101を副走査方向に移動するため、移動テーブル101及びフィルムホルダ201は副走査方向の反対方向に微小なピッチ寸法で移動され、高解像度での本スキャンが実行されることになる。
【0023】これにより、プリスキャンでの読み取りの高速化が可能となり、プリスキャンを行う本来の目的のうち、少なくとも高速にフィルム画像を確認しようとする目的を達成することが可能となる。また、この実施形態では、プリスキャンと本スキャンの切り替えは、ステップモータ122を駆動して、移動テーブル101に設けたリード体123が、第1ピッチスクリュ溝124Aあるいは第2ピッチスクリュ溝124Bのいずれか一方に係合位置させることにより可能であるため、切り替えのための機構は不要であり、テーブル駆動機構の構成を簡略化することも可能となる。
【0024】なお、前記実施形態では、第1ピッチスクリュ溝124Aと第2ピッチスクリュ溝124Bのピッチ寸法の比を、プリスキャンと本スキャンとで2:1に設定した例を示しているが、この値に限られるものではなく、任意の比に設定し、特にプリスキャンのピッチ寸法を、要求される解像度と読み取り速度との関係から任意の値に設定することが可能である。また、前記実施形態では、フィルム画像の高解像度と低解像度の読み取り例として、プリスキャンと本スキャンの例を示したが、これに限られるものではなく、スキャンを1の解像度と、その自然数倍の解像度との両方でそれぞれ読み取る構成のフィルムスキャナについても同様に適用できる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、フィルム画像を読み取るためにフィルムを副走査方向に移動する走査機構の構成として、フィルムを支持して副走査方向に移動する移動テーブルと、移動テーブルを副走査方向に移動させるテーブル駆動機構とを備えており、このテーブル駆動機構は、移動テーブルに沿って延設され、移動テーブルと係合するスクリュ溝が設けられたリードスクリュと、リードスクリュを軸転駆動するステップモータとを備えている。そして、前記リードスクリュはその長手方向に複数の領域に区分され、各領域では前記スクリュ溝のピッチ寸法が相違されていることを特徴としている。したがって、本発明によれば、テーブル駆動機構のステップモータによりリードスクリュを所定の回転角速度で回転するとともに、リードスクリュに設けられたピッチ寸法が異なるスクリュ溝を選択して移動テーブルを係合させることにより、移動テーブル及びこれに装填されているフィルムは、選択されたピッチ寸法に準じたピッチ寸法、すなわち異なるピッチ寸法で副走査方向に移動されることになる。これにより、微小なピッチ寸法で本スキャンを行って高解像度の読み取りを可能とする一方で、粗いピッチ寸法でプリスキャンを行うことで高速なプリスキャンが可能なフィルムスキャナが実現できる。




 

 


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