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発明の名称 カメラのフラッシュ制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−13559(P2001−13559A)
公開日 平成13年1月19日(2001.1.19)
出願番号 特願平11−181555
出願日 平成11年6月28日(1999.6.28)
代理人 【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫
【テーマコード(参考)】
2H053
【Fターム(参考)】
2H053 AA00 AA02 AA08 AB02 AB03 AD21 BA72 BA75 BA82 
発明者 細川 哲生 / 浜村 寿宏 / 岩本 茂
要約 目的
フラッシュ撮影において、より失敗の少ない撮影を可能にするカメラのフラッシュ制御装置を提供する。

構成
収納位置と発光位置とに移動可能な発光部111を有する内蔵フラッシュ53を有するカメラであって、CPU11は、自動発光モードにおいてはレンズCPU63から入力したレンズデータと、予めEEPROM39に書き込んである内蔵フラッシュデータとから撮影レンズ61による内蔵フラッシュ光のケラレ長Kを演算し、その演算結果からケラレを生じると判断したときは、自動発光を禁止する。
特許請求の範囲
【請求項1】 レンズ情報の通信が可能な撮影レンズの着脱が可能で、内蔵フラッシュを備えたカメラであって、内蔵フラッシュデータが予め記憶された記憶手段と、装着された撮影レンズから通信を介して入力したレンズ情報と、前記記憶手段から読み込んだ内蔵フラッシュデータとに基づいて、前記撮影レンズによる前記内蔵フラッシュ光のケラレ状況を演算して求める演算手段と、を備えたカメラのフラッシュ制御装置。
【請求項2】 レンズ情報の通信が撮影レンズの着脱およびフラッシュ情報の通信が可能な外部フラッシュの着脱が可能なカメラであって、装着された撮影レンズから通信を介して入力したレンズ情報と、前記装着された外部フラッシュから通信を介して入力したフラッシュ情報に基づいて、前記撮影レンズによる前記外部フラッシュ光のケラレ状況を演算して求める演算手段と、を備えたカメラのフラッシュ制御装置。
【請求項3】 レンズ情報の通信が撮影レンズの着脱およびフラッシュ情報の通信が可能な外部フラッシュの使用が可能な、内蔵フラッシュを備えたカメラであって、内蔵フラッシュデータが予め記憶された記憶手段と、装着された撮影レンズから通信を介して入力したレンズ情報および前記記憶手段から読み込んだ内蔵フラッシュデータとに基づいて前記撮影レンズによる前記内蔵フラッシュ光のケラレ状況を演算し、前記レンズ情報および外部フラッシュから通信を介して入力したフラッシュ情報に基づいて前記撮影レンズによる前記外部フラッシュ光のケラレ状況を演算して求める演算手段と、を備えたカメラのフラッシュ制御装置。
【請求項4】 前記演算手段の演算結果に基づいてケラレを生じると判断したときは、そのフラッシュの自動発光を禁止する発光禁止手段を備えたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載のカメラのフラッシュ制御装置。
【請求項5】 前記フラッシュ制御手段は強制発光選択手段を備え、該強制発光選択手段によって強制発光が選択されているときに前記発光禁止手段は、ケラレを生じると判断したときはそのフラッシュの発光を許可しない請求項4記載のカメラのフラッシュ制御装置。
【請求項6】 前記カメラは逆光判断が可能な分割測距手段を備え、前記フラッシュ制御手段は、自動発光モードが選択されているときは、撮影距離が所定距離よりも長く、かつ設定されたシャッタ速度が手ぶれ限界速度以下であることを条件に、前記演算手段にフラッシュのケラレ状況を演算させる請求項1または2記載のカメラのフラッシュ制御装置。
【請求項7】 前記フラッシュ制御手段は、自動発光モードが選択されているときに撮影距離が所定距離よりも短いと判断したとき、または前記シャッタ速度が手ぶれ限界速度よりも速いときは自動発光を許可しない請求項6記載のカメラのフラッシュ制御装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、カメラのフラッシュ制御装置に関する。
【0002】
【従来技術およびその問題点】フラッシュを内蔵したカメラ、特に撮影レンズの交換が可能な一眼レフカメラの場合は、装着された撮影レンズによっては、内蔵フラッシュのフラッシュ光が撮影レンズの鏡枠にケラレて、撮影画面の中央下部に鏡枠の影がでる場合があり、撮影レンズが超広角の場合は撮影画角の方がフラッシュの照射画角よりも大きくて撮影画面の周辺にフラッシュ光が届かず、周辺光量が落ち込んでしまう場合がある。また、撮影距離が近すぎると、フラッシュの光量調整が有効に働かずオーバー露光になってしまい、逆に撮影距離が遠すぎると、フラッシュ光が十分に届かず、アンダー露出になってしまう場合もある。このような場合に、フラッシュをそのまま自動発光させて露光すると、撮影者が意図しない失敗撮影になってしまう。
【0003】
【発明の目的】本発明は、フラッシュ撮影において、より失敗の少ない撮影を可能にするカメラのフラッシュ制御装置を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の概要】この目的を達成する本発明は、レンズ情報の通信が可能な撮影レンズの着脱が可能で、内蔵フラッシュを備えたカメラであって、内蔵フラッシュデータが予め記憶された記憶手段と、装着された撮影レンズから通信を介して入力したレンズ情報と、前記記憶手段から読み込んだ内蔵フラッシュデータとに基づいて、前記撮影レンズによる前記内蔵フラッシュ光のケラレ状況を演算して求める演算手段と、を備えたことに特徴を有する。この構成によれば、レンズ情報に基づいて内蔵フラッシュのケラレ状況を判断できる。したがって、ケラレありと判断したときは、内蔵フラッシュの自動発光を禁止してケラレによる陰の発生を予防できる。外部フラッシュからフラッシュ情報を入力できるときは、外部フラッシュについてもケラレ状況を判断できる。さらに、強制発光選択手段を備え、強制発光が選択されているときは、前記発光禁止手段がケラレを生じると判断したに拘わらずそのフラッシュの自動発光を禁止させれば、使用者の望むフラッシュ制御が可能になる。
【0005】
【発明の実施の形態】以下図面に基づいて本発明を説明する。図1は、本発明を適用したAF(自動焦点)一眼レフカメラのカメラボディの実施の形態の外観を示す斜視図である。カメラボディ101の上飾り板103上には、カメラボディ101に向かって左側にレリーズボタン105が設けられ、その後方にメインスイッチボタン107、撮影枚数、シャッタ速度、絞り値などの撮影情報を表示する外部LCD109が設けられ、ほぼ中央のペンタ部には内蔵フラッシュ53の発光部111が設けられ、その後方にアクセサリーシュー113が設けられている。発光部111は、詳細は図示しないが、反射傘、クセノン管およびフレネルレンズを備えた発光部筐体がペンタプリズム上部にポップアップ機構によって支持されていて、このポップアップ機構により、図1の収納位置と、ペンタプリズム上方であって、発光部面が被写体方向を向くポップアップ位置(発光位置)とに移動可能である。なお、ポップアップ機構は、発光部111を常時ポップアップ方向に移動付勢するばね部材と、発光部111が収納位置に移動したときにばね部材の付勢力に抗して発光部111を収納位置に係止する係止機構を備えている。
【0006】さらに上飾り板103の右側には、複数の露出モードの中から一つのモードを選択操作する操作手段としてモードダイヤル121が設けられている。カメラボディ101の正面には、撮影レンズを装着するボディマウント115、装着された撮影レンズのレンズCPUとの間で通信を実行してレンズ情報、例えば開放絞り値、焦点距離などの情報を入力するボディ接点群117が設けられている。
【0007】モードダイヤル121は、上飾り板103に対して固定された、複数の絵文字が表示された円形のモード盤(表示板)123と、そのモード盤123の外周に回転自在に装着されたベゼル125を備えている。このベゼル125には指標127が設けられていて、この指標127は、モード盤123の表面に設けられた絵文字群123a、123bの一つを指し示す位置で停止するように形成されていて、指標127が指し示す絵文字に対応するモードが選択される。一方の絵文字群123aは半透明に形成されていて、指標127で指し示された絵文字を、モード盤123の背面(ボディ内側)から発光素子によって照明し、光らせることに特徴を有する。他方の絵文字群123bは照明を有していない。
【0008】このカメラボディ101の制御系の構成について、図2および図3に示したブロック図を参照してより詳細に説明する。カメラボディ101は、カメラの動作を統括的に制御し、フラッシュ制御手段、ケラレ演算手段、発光禁止手段、強制発光手段としてまたはその一部として機能するCPU11を備えている。CPU11は、カメラの機能に関するプログラム等が書き込まれたROMおよび各種パラメータ、レンズ情報などを一時的に記憶するRAMを内蔵している。さらにCPU11には、撮影枚数や、各種書き換え可能なパラメータ、モードを書き込むEEPROM39が接続されている。CPU11には、カメラボディ101のバッテリ室(図示せず)に装填されたバッテリ13の電圧が電圧レギュレータ15を介して定電圧として供給される。CPU11は、電圧レギュレータ15から供給された定電圧によって発振子17を作動させ、発振子17から出力されるクロックパルスに同期して動作する。
【0009】CPU11には、スイッチ手段として、メインスイッチSWM、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWR、強制ポップアップスイッチSWPu、ポップアップ検知スイッチSWPud、ベゼル125に連動するモードダイヤルスイッチSWModが接続されている。
【0010】メインスイッチSWMはメインスイッチボタン107に連動するスイッチであって、スイッチボタン107がオン操作されてメインスイッチSWMがオンするとCPU11が起動する。そしてCPU11は、周辺部材に電力供給するとともに、操作されたスイッチに応じた処理を開始する。
【0011】測光スイッチSWSおよびレリーズスイッチSWRはそれぞれレリーズボタン105に連動し、レリーズボタン105の半押し、全押しでそれぞれオンするスイッチである。測光スイッチSWSがオンするとCPU11は、測光用IC41から測光信号を入力して被写体輝度を求め、選択された露出モードで最適なシャッタ速度および絞り値を算出するAE演算を実行し、さらに位相差方式のAF用CCD33から被写体像のビデオ信号を入力してデフォーカス量を演算し、モータドライバIC27を介してAFモータ29を駆動して、撮影レンズ61の焦点調節レンズ群Lを合焦位置まで移動させるAF処理を実行する。AFモータ29の回転は、ジョイント30を介して撮影レンズ61のジョイント66に伝達され、このジョイント66を介して焦点調節機構67を駆動して焦点調節レンズ群Lを合焦位置に移動させる。焦点調節レンズ群Lの移動量は、AFモータ29の回転に連動してAFパルスを出力するAF用フォトインタラプタ31のパルス数として求め、AF用フォトインタラプタ31が出力するAFパルス数によってAFモータ29の駆動量を制御する。なお、測光用IC41はいわゆる分割測光センサを備えていて、撮影範囲を複数のエリアに分割して各測光エリア毎に分割測光ができる。
【0012】レリーズスイッチSWRがオンするとCPU11は、モータドライバIC19を介してメカチャージモータ21をミラーアップ方向に回動させてミラーをアップさせるとともに、AE演算で設定した絞り値に基づいて絞り制御回路37を作動させて撮影レンズ61の絞りを絞り込み、シャッタ速度に基づいてシャッタ回路35を作動させて露出する。露出が終了すると、モータドライバIC19を介してメカチャージモータ21をチャージ方向に回動させて、ミラーをダウンさせるとともに、シャッタ機構の先幕、後幕走行ばねをチャージさせる。さらにCPU11は、モータドライバIC23を介してフィルムモータ25を作動させてフィルムを1コマ分巻き上げる。
【0013】強制ポップアップスイッチSWPuは、カメラボディ101の発光部111近傍に設けられた強制ポップアップボタン(図示せず)に連動するスイッチである。強制ポップアップスイッチSWPuがオンするとCPU11は、スイッチングトランジスタTr1をオンしてポップアップマグネットPuMgに通電し、発光部111を係止している係止機構の係止を解除させる。すると発光部111は、不図示のばね部材の付勢力によって発光位置までポップアップする。CPU11は、発光部111が発光位置までポップアップしたときにオンするポップアップ検知スイッチSWPudを介して、発光部111が発光位置までポップアップしたことを検知する。ポップアップ検知スイッチSWPudは、発光部111がポップアップ位置から収納位置方向に移動しているときはオフする。
【0014】また、本発明の実施の形態は、CPU11が測光用IC41から得た被写体輝度データ、フィルムISO感度データ等に基づいて被写体が低輝度であると判断したときは、ポップアップマグネットPuMgに通電して発光部111をポップアップさせて、内蔵フラッシュ53を自動発光させることができる。なお、アクセサリーシュー113に外部フラッシュ71が装着されているときは、発光部111をポップアップさせると発光部111が外部フラッシュ71に衝突する可能性があるので発光部111はポップアップさせずに、外部フラッシュ71を内蔵フラッシュ53同様に発光制御する。
【0015】アクセサリーシュー113には種々の外部フラッシュが装着可能であり、CPU11は外部フラッシュの発光、発光停止を制御している。フラッシュCPU73を内蔵した外部フラッシュ71が装着されたときは、CPU11はこのフラッシュCPU73とフラッシュ通信を実行してフラッシュデータを入力する。
【0016】モードダイヤルスイッチSWModは、ベゼル125の回転停止位置に応じてオン/オフする、4ビットのコードスイッチであって、CPU11は、そのオン/オフの組合せでベゼル125の停止位置、つまりベゼル125の指標127が指し示す一つの絵文字群123a、123bの絵文字に対応するモード、機能またはパラメータを選択する。
【0017】CPU11には、撮影情報など、撮影に必要な情報を表示する表示手段として、外部LCD109およびファインダ内LCD45が接続されている。CPU11は、メインスイッチボタン107と連動するメインスイッチSWMがオフした状態では、ファインダ内LCD45には何も表示せず、外部LCD109には撮影前に必要な情報を表示する。撮影前に必要な情報とは、例えば、フィルムが装填されているか否か、装填されていなときはその旨、装填されているときは正常に巻き上げられているか否か、ローディング中はローディング状態、正常に巻き上げているときは撮影枚数、撮影終了して巻き戻しているときはその巻き戻し状態、巻き戻しが完了したときは巻き戻し完了状態があり、それぞれの状態に応じた表示をする。メインスイッチSWMがオンした状態では、外部LCD109には撮影枚数の他、選択されたシャッタ速度、モードなどを表示し、ファインダ内LCD45には、測光スイッチSWSが半押しされたとき、またはモードダイヤル121が操作されてAE演算処理が実行されるまでは何も表示しない。AE演算処理後は、外部LCD109およびファインダ内LCD45に演算された最適シャッタ速度、絞り値など撮影に有用な情報を表示する。
【0018】ファインダ内LCD45は、その液晶パネルが表示した情報を照明する照明手段として緑色LED47aおよび赤色LED47bを備えている。CPU11は、通常の撮影状態では緑色LED47aをオンするが、使用者に警告した方がよいとき、例えばシャッタ速度が手ぶれ限界速度よりも遅いときなど、所定の警告時には赤色LED47bの方をオンして赤色表示し、照明色の変化によって使用者に注意を促す。
【0019】さらにCPU11には、モードダイヤル121の絵文字を光らせる照明手段としてのピクチャーモード表示LED51(ピクチャーモード表示LED51a〜51h)を独立して駆動するトランジスタTrが接続されている。本発明の実施の形態では、メインスイッチSWMがオンしたときや、ベゼル125によっていずれかのプログラムモードが選択されたときなどに、それぞれ対応する形態でトランジスタTrをオンして各ピクチャーモード表示LED51a〜51hを点灯して選択されたモードを表示する。
【0020】カメラボディ101にレンズCPUを備えた撮影レンズ61が装着されているときは、CPU11はレンズCPU63との間でレンズデータ通信を実行し、焦点距離、撮影レンズ61がズームレンズの場合は現在の焦点距離、撮影距離(焦点調節レンズ群Lの位置)、開放絞り値などのレンズデータを入力する。レンズCPU63は、焦点距離コード板64を介して焦点距離を検知し、距離コード板65を介して撮影距離(焦点調節レンズ群Lの位置)を検知し、カメラボディ101のCPU11に通信する。
【0021】さらにこのレンズCPU63は、内蔵フラッシュ53、外部フラッシュ71のフラッシュ光を撮影レンズ61の鏡枠がケルかどうかを演算によって求めるのに必要なレンズデータをカメラボディ101のCPU11に通信する。内蔵フラッシュ53のフラッシュ光が撮影レンズの鏡枠(鏡筒)でケラレを生じる様子を、図4に示した。この図を参照して、ケラレ情報の演算方法の実施例について説明する。説明を簡単にするため、内蔵フラッシュの53の照射角は撮影レンズ61の画角よりも大きいものとする。
【0022】フラッシュの発光部111のフレネルレンズの上端および下端から射出したフラッシュ光のうち、撮影レンズ61側(下方)に進む光束は、撮影レンズ61を照射する。ここでは、説明を簡単にするため、撮影レンズ61の前枠上端Pを通るフラッシュ光上光線141および下光線142について考察する。図において、符号の意義は下記の通りである。
【0023】FU:撮影距離HH:物体高(撮影距離FUにおいて撮影できる被写体の光軸Oよりも下の高さ)
HL:前枠半径FU1:ワーキングディスタンス(撮影レンズの前枠から被写体までの距離)
TL:レンズ全長(フィルム面140から撮影レンズの前枠までの長さ)
Hs:フラッシュ高(光軸Oからフラッシュの発光面(フレネルレンズ)までの高さ)
Ds:フラッシュ位置(フィルム面140からフレネルレンズまでの長さ)
FL:フレネルレンズ半径(フレネルレンズの短辺方向の半分長)
K:ケラレ長(短辺方向)
ここで、レンズ全長TL、前枠半径HL、撮影距離FU1、物体高HHは撮影レンズ61の不揮発性メモリに書き込み、検知手段で検知してまたは演算によって求めてレンズ通信でカメラボディ101に通信する値である。
【0024】ケラレ長Kは、下記式によって算出できる。
K=HH+FU1×(HL−HS±FL)/(TL−DS)
ここで、±FLの+FLはフラッシュ上光線141の場合、−FLはフラッシュ下光線142の場合である。図4では、フラッシュ下光線142がケラレ長Kだけケラレを生じている。本実施の形態では、このフラッシュ下光線のケラレ長Kを演算して、算出したケラレ長Kからケラレの有無を判定している。
【0025】したがって撮影レンズ61によるフラッシュ光のケラレ長Kを演算するためには、撮影レンズ61から入力するレンズ固有情報としては、撮影距離FU、物体高HH、前枠半径HLおよびレンズ全長TLが必要であり、外付けフラッシュ71から入力するフラッシュ固有情報としては、フラッシュ高Hs、フラッシュ位置Ds、およびフレネルレンズ半径FLが必要である。撮影レンズ61の内蔵ROMには、上記情報のうち、前枠半径HLおよびレンズ全長TLが予め書き込まれていて、撮影距離FU、物体高HHはコード板65、64を介して入力したデータに基づいてレンズCPU63が演算し、レンズ通信によってCPU11に転送する。外付けフラッシュ71は、フラッシュ高Hs、フラッシュ位置Dsおよびフレネルレンズ半径FLが予め書き込まれたROMを備えていて、フラッシュ通信でカメラボディ101(CPU11)にフラッシュデータとして通信される。また、内蔵フラッシュ53に関するフラッシュ高Hs、フラッシュ位置Ds、およびフレネルレンズ半径FLは、予めEEPROM39に書き込まれている。
【0026】この一眼レフカメラ(カメラボディ101)の動作について、図5から図12に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。これらのフローチャートは、CPU11が、内蔵ROMに書き込まれたプログラムによって制御する処理である。
【0027】『メイン処理』図5は、カメラボディ101のメイン処理であって、バッテリが装填されているときの処理である。バッテリ室にバッテリ13が装填され、バッテリ蓋が閉じられると、CPU11は各入出力ポート、内蔵RAMなどを初期化し(S11)、各入出力ポートに接続された周辺回路を初期化し(S13)、基準タイマをスタートさせる(S15)。以上の処理は、バッテリが装填されたときに入るが、バッテリが装填されている状態では、以下の処理を繰り返す。
【0028】まず、250ms(ミリ秒)インターバルタイマをスタートさせ(S17)、各スイッチのオン/オフ状態を入力してメインスイッチSWMがオンしているかどうかをチェックする(S19、S21)。250msインターバルタイマは、メインスイッチSWMがオンしたかどうかをCPU11が定期的にチェックする周期を設定するタイマである。
【0029】メインスイッチSWMがオフしているときは(S21;N)、外部LCD109に電源オフ時の表示をし、ピクチャーモード表示LED51を消灯させる(S23、S25)。そして250ms経過するのを待ち(S27)、経過したら(S27;Y)、S17に戻って再び250msインターバルタイマをスタートさせてS19〜S27の処理を繰り返す。以上のS17〜S27の処理を、メインスイッチSWMがオフしている間繰り返す。
【0030】メインスイッチSWMがオンすると(S21;Y)、前回メインスイッチSWMがオフしていたかどうかをチェックし(S29)、前回オフしていたら、つまりメインスイッチSWMがオンされて1回目の処理のときは、ピクチャーモード表示LED51の点灯によるオープニング表示処理を実行する(S29;Y、S31)。オープニング表示処理は、ピクチャーモード表示LED51の各LED51a〜51hを所定のアルゴリズムで順番に点灯させ、消灯する(最後にベゼル125で選択されているプログラムモードに対応するピクチャーモード表示LED51のみを点灯させる)表示処理である。メインスイッチSWMが前回オフしていなければオープニング表示処理をスキップしてS33に進む(S29;N、S33)。
【0031】S33のステップでは、内蔵フラッシュポップアップ処理を実行する。内蔵フラッシュポップアップ処理とは、詳細は後述するが、ここでは、強制ポップアップスイッチSWPuがオンしていればポップアップトランジスタTr1をオンしてポップアップマグネットPuMgに通電し、内蔵フラッシュ53の発光部111をポップアップさせる処理である。
【0032】ポップアップ検知スイッチSWPudがオンしていたら、つまり発光部111がポップアップしていたら、内蔵フラッシュ充電処理を実行してS39に進み(S35;Y、S37、S39)、ポップアップ検知スイッチSWPudがオンしていなければ充電処理をスキップしてS39に進む(S35;N、S39)。
【0033】S39のステップでは、電源オン時のLCD表示処理を実行する。電源オン時のLCD表示処理では、外部LCD109には、設定されたシャッタ速度などの撮影に有用な情報を表示し、ファインダ内LCD45には何も表示しない。
【0034】そして、測光スイッチSWS、レリーズスイッチSWRがオンしているかどうかをチェックする(S41、S43)。いずれのスイッチもオンしていなければ(S41;N、S43;N)、モードダイヤルスイッチSWModの状態が変化したかどうかをチェックし(S45)、変化していなければS27に戻る(S45;N、S27)。
【0035】測光スイッチSWS若しくはレリーズスイッチSWRがオンしているとき、またはモードダイヤルスイッチSWModの状態が変化しているときは、S49に進む(S41;Y、S49、若しくはS43;Y、S49、またはS45;Y、S49)。
【0036】S49のステップでは、測光タイマ設定処理を実行する。この測光タイマ設定処理は、250msインターバルタイマよりも短いインターバルでスイッチチェック処理などを実行しながらレリーズスイッチSWRがオンするのを待ち、所定回数スイッチチェック処理を実行してもレリーズスイッチSWRがオンしないときにS17のステップに戻るための、インターバルタイマおよびチェック回数を設定する処理である。本実施例のインターバルタイマは125msインターバルタイマであり、チェック回数は80回であり、チェック回数はカウンター(COUNTER)にセットされる。
【0037】測光タイマ設定処理を実行したら(S49)、125msインターバルタイマをスタートさせる(S51)。そして、各スイッチのオン/オフ状態を入力してメインスイッチSWMがオンしているかどうかをチェックする(S53、S55)。メインスイッチSWMがオフしているときは、S89に抜けて発光禁止フラグをクリアし、ファインダ内LCDバックライトを消灯し(S91)、ピクチャーモード表示LED51を消灯して(S93)、S17に戻る。メインスイッチSWMがオンしているときは、以下の処理を実行する。
【0038】まず、撮影レンズ61のCPU63から、開放F値、現在の焦点距離、内蔵フラッシュによるケラレを演算するための情報などのレンズデータを入力する(S57)。測光IC41から測光値(被写体輝度Bv)を入力し(S59)、設定絞り値を入力する(S61)。設定絞り値は、撮影レンズ61の絞り環によって設定された絞り値を、絞り値検出ボリューム43の抵抗値から検出する。撮影レンズ61の絞り環がオート(A)位置の場合は、絞り値検出ボリューム43の抵抗値の情報は用いず、次のステップS63で実行されるAE演算処理において絞り値Avを演算する。
【0039】次に、AE演算処理によってシャッタ速度Tvおよび絞り値Avを演算する(S63)。AE演算処理では、詳細は後述するが、測光値、フィルム感度、露出補正値に基づいて、選択された露出モードに応じたアルゴリズムによって適正なシャッタ速度Tv、絞り値Avを演算し、設定する。
【0040】設定したシャッタ速度Tvおよび絞り値Avに基づいて、内蔵フラッシュポップアップ処理を実行する(S65)。内蔵フラッシュポップアップ処理は、詳細は後述するが、内蔵フラッシュ53の発光部111をポップアップするかどうか判断し、ポップアップする場合はポップアップマグネットPuMgに通電して発光部111をポップアップさせる処理である。次に内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしたかどうかをチェックし(S67)、ポップアップしていれば内蔵フラッシュ53に充電処理を実行させてS71に進み(S67;Y、S69、S71)、ポップアップしていなければ充電処理をスキップしてS71に進む(S67;N、S71)。
【0041】S71のステップでは、ファインダ内LCD45、外部LCD109の表示処理を実行する。このLCD表示処理では、外部LCD109には、設定されたシャッタ速度などの撮影に有用な情報を表示し、ファインダ内LCD45には、合焦状態、設定されたシャッタ速度や、手ぶれ警告、フラッシュ発光モードなど、使用者がファインダを介して被写体を観察しているときに有用な情報を表示する。
【0042】そして、ファインダ内LCDバックライト点灯処理を実行する(S73)。このバックライト点灯処理では、通常の撮影条件のときは緑色LED47aを点灯し、手ぶれ警告、合焦できないときなど、警告を要するときは赤色LED47bを点灯する。さらに、ピクチャーモード表示点灯処理を実行する(S75)。この表示点灯処理では、オートピクチャーモード、または発光禁止オートピクチャーモードが選択されていた場合に、S63のAE演算処理で選択されたプログラムモードに対応するピクチャーモード表示LED51を点灯する処理である。
【0043】点灯処理が終了すると、CCD33を駆動して被写体像のビデオ信号を入力してAFモータ29の駆動方向および駆動量を求めてAFモータ29を駆動し、撮影レンズ61の焦点調節レンズ群Lを合焦位置まで移動させるAF処理を実行する(S77)。
【0044】次に、レリーズスイッチSWRがオンしているかどうかをチェックし(S79)、オンしていればレリーズ処理を実行してS49に戻る(S79;Y、S95、S49)。レリーズスイッチSWRがオンしていなければ(S79;N)、125ms経過したかどうか(125msインターバルタイマがタイムアップしたかどうか)をチェックし(S81)、125ms経過するのを待つ。125ms経過したら(S81;Y)、カウンター(COUNTER)が0になったかどうかをチェックし(S83)、0になっていなければカウンターを1デクリメントしてS53に戻る(S83;N、S85、S53)。つまり、メインスイッチSWMがオンでレリーズスイッチSWRがオフの間は、初期値80のカウンターの値が0になるまでS53〜S85の処理を80回繰り返すのである。なお、80回繰り返すと、10秒(125(ms)×80=10(sec.))経過する。
【0045】カウンターの値が0になったら(S83;Y)、測光スイッチSWSがオンしているかどうかをチェックし(S87)、測光スイッチSWSがオンしていたらS53に戻る(S87;Y)。つまり、10秒経過しても、測光スイッチSWSがオンの間は、S53〜S83、S87、S53の処理を繰り返すのである。測光スイッチSWSがオンしていなかったら(S87;N)、発光禁止フラグをクリアする(S89)。なお、発光禁止フラグは、内蔵フラッシュ53および外部フラッシュ71の発光を禁止するか否かを設定するフラグである。そして、ファインダ内LCDバックライトを消灯し(S91)、ピクチャーモード表示LED51を消灯してS17に戻る(S93、S17)。ピクチャーモード表示LED51の消灯とは、全てのピクチャーモード表示LED51を消灯する処理である。
【0046】『内蔵フラッシュポップアップ処理』メイン処理(図5)のS33またはS65のステップで実行される内蔵フラッシュポップアップ処理に詳細について、図6に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。この処理は、フラッシュの発光を禁止する発光禁止オートピクチャーモード以外のモードが選択されていて、かつ内蔵フラッシュ発光条件が整ったときに、トランジスタTr1をオンしてポップアップマグネットPuMgに通電し、発光部111を発光位置にポップアップさせる処理である。そして、一旦自動ポップアップさせたが使用者などによって強制的に収納位置に収納されたときは、測光タイマがタイムアップするまでは自動ポップアップを禁止していることに、特徴の一つがある。
【0047】内蔵フラッシュポップアップ処理に入ると、まず、モードダイヤルスイッチSWModによって発光禁止オートピクチャーモードが選択されているかどうかをチェックし(S201)、このモードが選択されている場合はフラッシュを発光させないのでリターンする(S201;Y)。
【0048】発光禁止オートピクチャーモード以外のモードが選択されているときは(S201;N)、発光禁止フラグに1がセットされているかどうかをチェックし(S203)、発光禁止フラグに1がセットされていないときは(S203;N)、内蔵フラッシュ53がポップアップしているかどうかをチェックする(S205)。ただし発光禁止フラグは、デフォルトでは0がセットされている。発光禁止フラグに1がセットされているとき(S203;Y)、またはすでに内蔵フラッシュ53がポップアップしているとき(S205;Y)はリターンする。内蔵フラッシュ53がポップアップしていないときは(S205;N)、オートポップアップフラグに1がセットされているかどうかをチェックする(S207)。オートポップアップフラグは、デフォルトでは0がセットされている。
【0049】オートポップアップフラグに1がセットされていなければ(S207;N)、強制ポップアップ処理を実行し(S213)、フラッシュ発光許可フラグに1がセットされているかどうかをチェックして、許可されていれば自動ポップアップ処理を実行してリターンし(S215;Y、S217)、許可されていなければそのままリターンする(S215;N)。オートポップアップフラグに1がセットされていれば(S207;Y)、発光禁止フラグに1をセットし(S209)、オートポップアップフラグをクリア(0をセット)してリターンする(S211)。
【0050】『強制ポップアップ処理』内蔵フラッシュポップアップ処理(図6)のS213で実行される強制ポップアップ処理では、そのフローチャートを図7に示したように、強制ポップアップスイッチSWPu(強制発光スイッチ)がオンしているときに(S231;Y)、ポップアップマグネットPuMgに所定時間(5ms間)通電して発光部係止機構の係止を解除し(S233、S235、S237)、ばね部材の弾性復元力によって発光部111をポップアップさせる。発光部111がポップアップすると、ポップアップ検知スイッチSWPudがオンするので、このスイッチのオンによりCPU11は発光部111がポップアップしたことを検知できる。強制ポップアップスイッチSWPuがオンしていないときは(S231;N)、そのままリターンする。
【0051】『自動ポップアップ処理』内蔵フラッシュポップアップ処理(図6)のS217で実行される自動ポップアップ処理は、そのフローチャートを図8に示したように、内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしていないときは、所定条件が整ったときにポップアップさせる処理である。この自動ポップアップ処理に入ると、まず、内蔵フラッシュ53がポップアップしているかどうかをポップアップ検知スイッチSWPudがオンしているかどうかでチェックする(S241)。ポップアップ検知スイッチSWPudがオンしていたら、発光部111はすでにポップアップしている状態なのでそのままリターンする(S241;Y)。オンしていなければ、オートポップアップ許可フラグがセットされているかどうか、かつ測光スイッチSWSがオンしているかどうかをチェックする(S241;N、S243)。
【0052】オートポップアップ許可フラグは、AE演算処理(自動発光判断処理)でフラッシュを発光したほうがよいと判断されたときに内蔵フラッシュ53がポップアップしていなければ、セットされる。オートポップアップ許可フラグがクリアされているか、または測光スイッチSWSがオンしていなければそのままリターンする(S243;N)。オートポップアップ許可フラグがセットされていて、かつ測光スイッチSWSがオンしていたら、ポップアップマグネットPuMgに5ms間通電して係止を解除し(S243;Y、S245、S247、S249)、発光部111をばね部材の弾性復元力によってポップアップさせる。そして、オートポップアップフラグに1をセットしてリターンする(S251)。
【0053】メイン処理(図5)のS65のステップで実行される内蔵フラッシュポップアップ処理において発光部111をポップアップさせたら、ポップアップ検知スイッチSWPudがオンし、オートポップアップフラグに1がセットされるので、その後、内蔵フラッシュポップアップ処理に入ったときに、S205からこの処理を抜ける。一方、自動ポップアップさせた発光部111が使用者によって収納位置まで押し下げられると、ポップアップ検知スイッチSWPudがオフするので、オフしてから1回目の内蔵フラッシュポップアップ処理でS207からS209に進み、発光禁止フラグに1をセットし、S211でオートポップアップフラグをクリアしてこの処理を抜ける。したがって、その後測光スイッチSWSをオンしている間、および測光スイッチSWSをオフして測光タイマ時間が経過するまでは発光禁止フラグに1がセットされている。そして、メイン処理(図5)のS65のステップで内蔵フラッシュポップアップ処理(図6)に入ってもS203のステップからリターンするので、オートポップアップ許可フラグがセットされていてかつ測光スイッチSWSをオンしていても発光部111が自動的にポップアップすることがない。測光タイマ時間が経過すると、メイン処理(図5)のS89のステップにおいて発光禁止フラグがクリアされるので、その後内蔵フラッシュポップアップ処理(図6)に入ったときに、オートポップアップ許可フラグがセットされていてかつ測光スイッチSWSがオンしていれば、発光部111が自動的にポップアップする。
【0054】『AE演算処理』メイン処理(図5)のS63のステップで実行されるAE演算処理について、図9を参照してより詳細に説明する。このAE演算処理に入るとまず、手ぶれ速以下フラグ等AE演算処理に関係するフラグをすべてクリアする(S301)。CPU11は、レンズCPU63との間で、所定のレンズ通信をステップS57で実行しており、開放絞り値、最小絞り値等のレンズデータを用いて補正を行う(S303)。次に、測光IC41から入力した測光信号に基づいて、各測光エリア毎に被写体輝度を算出し(S305)、分割測光アルゴリズムによって露出値Lv´を算出する(S307)。そして、フィルム感度Sv、露出補正値Xv、露出値Lv´に基づいて、制御用露出値Lvを算出する(S309)。
【0055】そして、モードダイヤル121によって選択された露出モードを設定するピクチャーモード設定処理を実行する(S311)。そして、撮影レンズ61から入力したレンズデータと、EEPROM39から読み込んだ内蔵フラッシュデータから内蔵フラッシュ53のケラレ長Kを、外部フラッシュ71から不図示のフラッシュ通信によって入力した外部フラッシュデータから外部フラッシュ71のケラレ長を演算し、それぞれフラッシュ光が撮影レンズ61の前枠によってケラレるかどうかを判定する(S313)。ここでケラレとは、図4を参照して説明したように、フラッシュ光の一部が、装着されたレンズ鏡筒により遮られてしまい、撮影画面の中央下部にフラッシュ光が届かず、レンズ鏡筒の影が出てしまうことをいう。本実施の形態では、このような失敗を防ぐために、外部フラッシュ71、内蔵フラッシュ53についてケラレを生じると判定したときは、外付ケラレ、内ケラレが有る旨をCPU11の内蔵RAMに設定し、後述の自動発光判断処理において、フラッシュを発光させないようにする。
【0056】次に、自動発光判断処理を実行する(S315)。詳細は後述するが、自動発光判断処理においてフラッシュ発光許可フラグがセットされると、プログラム演算処理においてCPU11が所定条件に基づいてフラッシュを発光させるか否か判断して、フラッシュを発光させると判断したときには、レリーズ処理(S95)の際に内蔵フラッシュ53または外部フラッシュ71を発光させる。
【0057】フラッシュ発光許可フラグがセットされていないときは、フラッシュを発光させない定常光プログラム演算を実行してシャッタ速度および絞り値を求め(S317;N、S321)、フラッシュ発光許可フラグがセットされているときは、所定の条件を満たしたときにフラッシュを発光させるフラッシュプログラム演算処理を実行して適正シャッタ速度および絞り値を求め(S317;Y、S319)、手ぶれ速以下判定処理(S323)を実行する。
【0058】手ぶれ速以下判定処理では、定常光プログラム演算処理またはフラッシュプログラム演算処理で求めたシャッタ速度が手ぶれ限界速度より遅いかどうかを判定する。シャッタ速度が手ぶれ限界速度より遅い場合には、S73のファインダ内LCDバックライト点灯処理で赤色LED47bを点灯させる。
【0059】『自動発光判断処理』AE演算処理(図9)のS315のステップで実行される自動発光判断処理について、図10に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。この処理に入るとまず、モードダイヤルスイッチSWModの状態により発光禁止オートピクチャーモードが選択されているかどうかをチェックする(S341)。発光禁止オートピクチャーモードが選択されている場合は、内蔵フラッシュ53および外部フラッシュ71の発光を禁止しているので、そのままリターンする(S341;Y)。発光禁止オートピクチャーモード以外の撮影モードが設定されている場合は、自動発光モードであるかどうかをチェックする(S341;N、S343)。
【0060】自動発光モードではないとき、つまり、強制発光モードであるときはS345へ進み(S343;N、S345)、外部フラッシュ71の充電電圧が充電完了レベルに達しているかどうかチェックする(S345)。
【0061】外部フラッシュ71の充電が完了しているときは(S345;Y)、自動発光モードであるかどうかをチェックし(S346)、自動発光モードであるときはS313のステップで判定した外付ケラレ(外部フラッシュ光がケラレる)か否かをチェックし(S346;Y、S347)、外付ケラレのときはフラッシュの発光を許可しないでリターンする(S347;Y)。外付ケラレでないときは(S347;N)、レリーズ処理(S95)の際にフラッシュ光の発光を許可するフラッシュ発光許可フラグをセットしてリターンする(S355)。自動発光モードでないときは、フラッシュ発光許可フラグをセットしてリターンする(S346;N、S355)。
【0062】外部フラッシュ71の充電が完了していないとき(外部フラッシュ71が装着されていないときも含む)は(S345;N)、自動発光モードであるかどうかをチェックし(S348)、自動発光モードであるときは内ケラレ(内蔵フラッシュ光がケラレる)か否かをチェックし(S348;Y、S349)、内ケラレのときはフラッシュの発光を許可しないでリターンする(S349;Y)。自動発光モードでないとき、または内ケラレでないときは、内蔵フラッシュポップアップ検知スイッチSWPudの状態により内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしているかどうかをチェックする(S348;NまたはS349;N、S350)。
【0063】発光部111がポップアップしているときは、内蔵フラッシュ53の充電電圧が充電完了レベルに達しているかどうかをチェックする(S350;Y、S351)。内蔵フラッシュ53の充電が完了しているときはフラッシュ発光許可フラグをセットしてからリターンする(S351;Y、S355)。充電が完了していないときはそのままリターンする(S351;N)。発光部111がポップアップしていないときは、発光部111が収納位置にあるか、途中までポップアップしているが正常な向きではないので、オートポップアップ許可フラグをセットしてリターンする(S350;N、S353)。
【0064】オートポップアップ許可フラグがセットされると、測光スイッチSWSがオンされていることを条件に、自動ポップアップ処理(図8)においてS243からS245に進み、内蔵フラッシュ53が自動的にポップアップされる。
【0065】自動発光モードのときは(S343;Y)、レンズデータ通信で得た撮影距離が所定距離よりも近いかどうか判断し(S357)、近距離の場合はそのままリターンする(S357;Y)。撮影距離が近すぎると、フラッシュ光の自動調光機能が有効に働かず、露出オーバーになる場合があるからである。本実施形態では、撮影距離のアペックス換算値が−1(約70cm)以下の場合を近距離としてこの場合はフラッシュ光の自動発光は行わない。
【0066】撮影距離が所定距離よりも長い場合は(S357;N)、プログラムモードであるかどうかをチェックする(S359)。プログラムモードでない場合(S359;N)、つまり絞り優先モード、シャッタ速度優先モード、マニュアルモード等であるときは、各使用者の判断に任せるため、そのままリターンする(S359;N)。
【0067】プログラムモードが設定されているときは、定常光プログラム演算処理を実行する(S361)。そして、演算したシャッタ速度が手ぶれ限界速度以下であるかどうか(S363)、および逆光かどうかを判断する(S365)。演算したシャッタ速度が手ぶれ限界速度以下でなく、かつ逆光撮影でもないときは、そのままリターンする(S363;N、S365;N)。演算したシャッタ速度が手ぶれ限界速度以下であるとき(S363;Y)、または逆光撮影であるときは(S365;Y)、フラッシュを発光させるためにS345に進む。なお、手ぶれ限界速度とは、手ぶれがあっても露光像のぼけが目立たないであろうシャッタ速度であって、手ぶれ限界速度以上であれば通常、鮮明な露光像が得られる。
【0068】『レリーズ処理』メイン処理(図5)のS95で実行されるレリーズ処理について、図11に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。
【0069】レリーズ処理に入ると、まず、ミラー係止解除マグネット(図示せず)に通電してミラー係止を解除し、ミラーをミラーアップばねの復元力によってアップさせるとともに、絞り制御回路37を作動させて、ミラーアップに連動して絞り込まれる絞り込み機構を、設定した絞り値で停止させる(S601)。ミラーアップが完了したことをミラーアップ検知スイッチ(図示せず)によって検知したら、詳細は後述するが、シャッタ回路35を作動させて、設定したシャッタ速度でフォーカルプレーンシャッタ装置を作動させる露光処理を実行する(S603)。
【0070】シャッタ装置の動作が終了したらメカチャージモータ21を作動させてミラーをダウンさせるとともにミラーチャージばねをチャージするミラーチャージ処理、およびシャッタ幕を作動開始位置まで移動させるとともシャッタチャージばねをチャージするシャッタチャージ処理を実行し、さらにフィルムモータ25を作動させてフィルムを1コマ分巻き上げるフィルム巻上げ処理を実行する(S605)。そして、発光禁止フラグをクリアしてリターンする(S607)。
【0071】『露光処理』レリーズ処理(図11)のS603で実行される露光処理について、図12に示したフローチャートを参照してより詳細に説明する。
【0072】露光処理に入ると、まず、AE演算処理で設定したシャッタ速度(露出時間)をシャッタタイマーに設定してシャッタタイマーをスタートさせ(S621)、先幕をスタート(走行)させる(S623)。
【0073】次に、設定したシャッタ速度がフラッシュ同調速度以下かどうかをチェックする(S625)。フラッシュ同調速度以下でなければフラッシュを発光させないので、シャッタタイマーがタイムアップしたかどうかをチェックし(S625;N、S639)、タイムアップしたら後幕をスタートさせてリターンする(S639;Y、S641)。
【0074】設定したシャッタ速度がフラッシュ同調速度以下であれば(S625;Y)、先幕の走行が完了するのを待ち(S627)、先幕の走行が完了したことを検知したら(S627;Y)、発光禁止オートピクチャーモードが選択されているかどうかをチェックする(S629)。発光禁止オートピクチャーモードが選択されていればフラッシュは発光させないのでS639に進み(S629;Y、S639)、選択されていなければフラッシュ発光が可能かどうか(フラッシュ発光許可フラグがセットされているかどうか)をチェックする(S629;N、S631)。フラッシュ発光可でなければ(フラッシュ発光許可フラグがセットされていなければ)S639に進み(S631;N、S639)、フラッシュ発光可であれば、アクセサリーシュー113に外部フラッシュ71が装着されている場合は、外部フラッシュ71に発光信号を送信して外部フラッシュ装置71を発光させる外部フラッシュ発光処理を実行する(S631;Y、S633)。
【0075】そして、内蔵フラッシュ53の発光部111がポップアップしているかどうかをポップアップ検知スイッチSWPudがオンしているかどうかでチェックする(S635)。発光部111がポップアップしていたら(S635;Y)、内蔵フラッシュ発光処理を実行してS639に進む(S637、S639)。内蔵フラッシュ53がポップアップしていなければ内蔵フラッシュ53を発光させずにS639に進む(S635;N、S639)。なお、アクセサリーシュー113に外部フラッシュ71が装着されているときは、発光部111をポップアップさせないので、S639に進む。なお、通常、内、外フラッシュ発光処理では、図示しないTTL測光センサによってフィルム面の受光光量を測定し、受光光量が演算した露光量に達したら発光停止信号を内、外フラッシュ53、71に出力して発光を停止させる。
【0076】以上、本発明について、内蔵フラッシュ53を備えた一眼レフカメラに適用した実施の形態について説明したが、本発明は、内蔵フラッシュ53を備えていないカメラに適用できる。要するに、撮影レンズ61によるフラッシュ光のケラレ状況を算出できればよいのである。
【0077】
【発明の効果】以上の説明から明らかな通り本発明は、撮影レンズから入力したレンズデータおよび内蔵フラッシュデータまたは外部フラッシュから入力した外部フラッシュデータに基づいてフラッシュ光のケラレ状況を演算により求めることが可能になり、さらにケラレを生じる場合にはそのフラッシュの発光を禁止してケラレによる失敗を防止できる。




 

 


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