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発明の名称 レンズフード
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−13545(P2001−13545A)
公開日 平成13年1月19日(2001.1.19)
出願番号 特願平11−182937
出願日 平成11年6月29日(1999.6.29)
代理人 【識別番号】100083286
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 邦夫
【テーマコード(参考)】
2H083
【Fターム(参考)】
2H083 DD22 DD25 
発明者 早川 正浩
要約 目的
先端に花びら形状を有するレンズフードにおいて、遮光性能を損なわずに撮影レンズを支持可能にする。また、先端に花びら形状を有するレンズフードの収納性を向上させる。

構成
撮影レンズに装着するための装着部と;矩形の撮影画面の各辺に対応させて前記装着部から前方へ延設された4つの分割遮光壁と;を有し、一方の対向する一対の分割遮光壁の前方への長さが、他方の対向する一対の分割遮光壁の前方への長さより長い、先端に花びら形状を有したレンズフードに関し、前方への長さの長い一対の分割遮光壁をそれぞれ、前記装着部と一体の固定壁部と;この固定壁部より前方に位置する遮光位置と、この遮光位置から退避した退避位置とに移動可能な可動壁部と;この可動壁部を、前記遮光位置と退避位置とに移動可能に固定壁部と接続させる壁部接続手段と;から構成する。
特許請求の範囲
【請求項1】 撮影レンズに装着するための装着部と;矩形の撮影画面の各辺に対応させて前記装着部から前方へ延設された4つの分割遮光壁と;を有し、一方の対向する一対の分割遮光壁の前方への長さが、他方の対向する一対の分割遮光壁の前方への長さより長い、先端に花びら形状を有したレンズフードにおいて、前方への長さの長い一対の分割遮光壁をそれぞれ、前記装着部と一体の固定壁部と;この固定壁部より前方に位置する遮光位置と、この遮光位置から退避した退避位置とに移動可能な可動壁部と;この可動壁部を、前記遮光位置と退避位置とに移動可能に固定壁部と接続させる壁部接続手段と;から構成したことを特徴とするレンズフード。
【請求項2】 請求項1記載のレンズフードにおいて、前記一対の分割遮光壁に設けた可動壁部が退避位置に移動することにより、分割遮光壁を下方に向けた状態で自立させることが可能な自立形状となるレンズフード。
【請求項3】 請求項1または2記載のレンズフードにおいて、壁部接続手段は、可動壁部を遮光位置に移動付勢する付勢手段を備えているレンズフード。
【請求項4】 請求項3記載のレンズフードにおいて、該レンズフードを撮影レンズに装着した状態で前記自立形状にして撮影レンズを倒立支持するときに、撮影レンズの自重によって可動壁部が退避位置へ移動され、前記付勢手段の付勢力は、この撮影レンズの自重による可動壁部の退避位置への移動を妨げないように設定されているレンズフード。
【請求項5】 請求項1から4いずれか1項記載のレンズフードにおいて、前記壁部接続手段は、固定壁部に対し、撮影レンズの撮影光軸と直交する平面内に位置する線を中心として折曲可能に可動壁部を支持しているレンズフード。
【請求項6】 請求項5記載のレンズフードにおいて、前記壁部接続手段は、固定壁部と可動壁部の壁面に設けられ、撮影レンズの撮影光軸と直交する平面内に設けたヒンジピンを中心に可動壁部を回動させるヒンジ機構を備えているレンズフード。
【請求項7】 請求項5記載のレンズフードにおいて、前記壁部接続手段は、固定壁部に対し可動壁部を弾性的に折曲可能に接続する弾性接続部を備えているレンズフード。
【請求項8】 請求項7記載のレンズフードにおいて、固定壁部と可動壁部は弾性材料で一体に形成され、該固定壁部と可動壁部の間を薄肉にして前記弾性接続部が形成されているレンズフード。
【請求項9】 請求項1から4いずれか1項記載のレンズフードにおいて、前記壁部接続手段は、固定壁部に対して可動壁部をその母線方向に進退移動可能に支持する直進ガイド機構を備えているレンズフード。
【請求項10】 請求項5または9記載のレンズフードにおいて、前記固定壁部の先端には、撮影レンズの光軸と直交する平面である支持面が形成されており、可動壁部が退避位置に移動したとき、該固定壁部の支持面がレンズフードの最前部に露出して前記自立形状となるレンズフード。
発明の詳細な説明
【0001】
【技術分野】本発明は、撮影レンズに装着されるレンズフードに関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】レンズの画角外からの有害光を遮断するために撮影レンズ先端に装着されるレンズフードには、矩形の撮影画面に対して有害光のみを効率よくカットするために、撮影画面の対角部分を切り欠き、撮影画面の各辺に対応する遮光壁部分(分割遮光壁)のみを前方に突出させたタイプがある。このタイプのレンズフードは、先端部まで一様な筒状に形成されたレンズフードと区別するために、その先端が花びら形状を有するという外観上の特徴から花弁形フードあるいは花形フードと呼ばれている。
【0003】交換式の撮影レンズでは、カメラ本体に取り付けられるマウント部側には取付用の部材や電気接点が設けられているため、レンズフードを付けたまま撮影レンズを置く場合に、レンズフードの先端で支えるように撮影レンズを倒立させることが多い。ところが、前述したような花弁形レンズフードで、遮光壁の先端部が非直線形状に形成されており、かつ対向する一対の遮光壁の前方への長さが他方の一対の遮光壁の長さよりも長いような場合には、遮光壁を下方に向けた状態での自立が不能であるため、撮影レンズを倒立支持することができない。これを解消するため、遮光壁の先端部を直線状に形成した花弁形フードも実用化されているが、要求される遮光性能によっては遮光壁にこのような形状加工を施すことが望ましくない場合もある。つまり、花弁形のレンズフードで撮影レンズを倒立支持可能でありながら満足できる遮光性能を得ることは難しかった。また、花弁形のレンズフードでは、運搬時などにおける収納性を向上させることが望まれている。
【0004】
【発明の目的】本発明は以上の問題点に鑑みてなされたものであり、遮光性能を損なわずに撮影レンズを支持可能なレンズフードを提供することを目的とする。本発明はまた、収納性に優れるレンズフードを提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明は、撮影レンズに装着するための装着部と;矩形の撮影画面の各辺に対応させて前記装着部から前方へ延設された4つの分割遮光壁と;を有し、一方の対向する一対の分割遮光壁の前方への長さが、他方の対向する一対の分割遮光壁の前方への長さより長い、先端に花びら形状を有したレンズフードに関し、前方への長さの長い一対の分割遮光壁をそれぞれ、装着部と一体の固定壁部と;この固定壁部より前方に位置する遮光位置と、この遮光位置から退避した退避位置とに移動可能な可動壁部と;この可動壁部を、前記の遮光位置と退避位置とに移動可能に固定壁部と接続させる壁部接続手段と;から構成したに特徴を有する。このように遮光壁の一部を退避可能とすることで、非使用時にはレンズフードをコンパクトにすることが可能になる。
【0006】このレンズフードでは、一対の分割遮光壁に設けた可動壁部が退避位置に移動することにより、該分割遮光壁を下方に向けた状態で自立可能な形状となるように構成することが望ましい。このように構成すれば、撮影時には遮光性能が損なわれないフード形状を得ることができる一方で、レンズ交換時などではレンズフードによって撮影レンズを倒立支持することが可能になる。
【0007】壁部接続手段は、可動壁部を遮光位置に移動付勢する付勢手段を備えていることが望ましい。これにより、可動壁部を退避位置に位置させた状態から撮影動作に移行する際に、可動壁部を遮光位置に戻し忘れるおそれを排除できる。この付勢手段の付勢力は、撮影レンズを倒立支持するときにその自重によって退避位置へ移動される可動壁部の移動動作を妨げない程度の強さに設定することが望ましい。
【0008】壁部接続手段は例えば、固定壁部に対し、撮影レンズの撮影光軸と直交する平面内に位置する線を中心として折曲可能に可動壁部を支持させることができる。この場合、壁部接続手段は、固定壁部と可動壁部の壁面に設けられて、撮影レンズの撮影光軸と直交する平面内に設けたヒンジピンを中心に可動壁部を回動させるヒンジ機構を備えた構成や、固定壁部に対し可動壁部を弾性的に折曲可能に接続する弾性接続部を備えた構成とすることができる。後者の場合、固定壁部と可動壁部は弾性材料で一体に形成し、該固定壁部と可動壁部の間を薄肉にすることで弾性接続部を形成できる。
【0009】あるいは、壁部接続手段は、固定壁部に対して可動壁部をその母線方向に進退移動可能に支持する直進ガイド機構を備えた構成であってもよい。
【0010】固定壁部と可動壁部が前記のヒンジ機構や直進ガイド機構で接続される場合、固定壁部の先端に、撮影レンズの光軸と直交する平面である支持面を形成しておき、可動壁部が退避位置に移動したとき、この支持面がレンズフードの最前部に露出して前記の自立形状となることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】図1から図4は、本発明を適用したレンズフードの第1の実施形態を示しており、図1と図3が撮影時におけるレンズフード10の使用状態、図2と図4が非使用状態(撮影レンズ支持時またはフード収納時)を表す。
【0012】撮影レンズ鏡筒70には、最も対物側に位置するレンズ71より前方の内周壁面にマウント用雌ねじ72が形成されており、該マウント用雌ねじ72にレンズフード10の後端に形成したマウント用雄ねじ11(装着部)が螺合可能となっている。レンズフード10は、先端に花びら形状を有した(花弁形)レンズフードであるので、撮影レンズ鏡筒70(正確には撮影レンズ鏡筒70が装着されるカメラボディ)に対する装着回転角が決まっており、マウント用雄ねじ11とマウント用雌ねじ72は、最奥まで螺合させたときにレンズフード10が該所定の装着回転角となるように形成されている。なお、撮影レンズ鏡筒70へのレンズフード10の装着は本実施形態のようなねじ螺合以外にも、バヨネット係合など周知の手段を用いることができる。
【0013】レンズフード10は、例えば35mmフルサイズ判のように横長矩形の撮影画面を用いるカメラに対応しており、撮影画面の対角部分に対応させて4箇所の切り欠き部12が形成され、撮影画面の一対の長辺部に対応する部分に、互いに対向する一対の長尺遮光壁13(分割遮光壁)が設けられ、撮影画面の一対の短辺部に対応する部分に、互いに対向する一対の短尺遮光壁14(分割遮光壁)が設けられている。長尺遮光壁13は撮影画面の長辺部分に対応させる都合上、短尺遮光壁14よりも前方への突出量が大きい。
【0014】一対の長尺遮光壁13はそれぞれ、前記のマウント用雄ねじ11を有する本体部分と一体に形成された固定壁部13aと、この固定壁部13aにヒンジ部15を介して支持された可動壁部13bを備えている。なお、説明の煩雑さを避けるため、以下の各実施形態中の説明では、一方の長尺遮光壁に関してのみ構成や動作を説明するが、この構成及び動作は一対の長尺遮光壁で互いに共通している。
【0015】固定壁部13aと可動壁部13bはそれぞれ、撮影レンズ鏡筒70の撮影光軸Oと直交する平面方向に形成された前端支持面20と後端面21を有し、図1及び図3に示すように、この前端支持面20と後端面21を合わせた状態では、固定壁部13aと可動壁部13bの内外面はそれぞれ略面一となり、また前端支持面20と後端面21の間も遮光状態で塞がれる。可動壁部13bのこの位置が撮影用の遮光位置であり、レンズ画角外からの有害光のみを有効に遮るために長尺遮光壁13(可動壁部13b)の外縁形状は非直線形状となっている。
【0016】ヒンジ部15は、固定壁部13aの先端側外周面に設けた一対の固定側軸受腕16と、この一対の固定側軸受腕16の間に位置するように可動壁部13bから後方に突出させた一対の可動側軸受腕17と、各軸受腕16、17に設けた円孔に挿通されたヒンジピン18を有している。ヒンジピン18は、撮影レンズ鏡筒70の撮影光軸Oと直交する平面内に位置している。この構造により、可動壁部13bは固定壁部13aに対し、前記した前端支持面20と後端面21が接する遮光位置(図1及び図3)と、この遮光位置から可動壁部13bが固定壁部13aの外周側に退避した位置(図2及び図4)とにヒンジピン18を軸として回転可能に支持される。可動壁部13bが後者の退避位置まで回動すると、レンズフード10において固定壁部13aの前端支持面20が最も前方に位置し、この前端支持面20によって、遮光壁13、14を下方に向けた状態でレンズフード10を自立させることが可能になる。つまり、可動壁部13bの退避位置は、レンズフード10により撮影レンズ70を倒立支持することを可能とさせる、撮影レンズ支持用の位置であると言える。
【0017】ヒンジ部15には、可動壁部13bを遮光位置に回動付勢する戻しばね19が設けられており、レンズフード10を撮影レンズ鏡筒70に装着したとき、可動壁部13bは、常態では戻しばね19によって前述の遮光位置に保持される。この遮光位置では、可動壁部13bは固定壁部13aと共に撮影画角外の有害光を遮断する。
【0018】この撮影用の遮光状態から、レンズフード10を下方に向けて撮影レンズ鏡筒70を倒立させようとすると、可動壁部13bの先端部が図示しない被載置面に接触した時点から該可動壁部13bに撮影レンズ鏡筒70の自重が加わり、可動壁部13bはヒンジ部15を介して固定壁部13aの外面側に移動(回動)される。このとき可動壁部13bは戻しばね19の付勢力に抗して移動されるが、戻しばね19の付勢力は、この可動壁部13bの退避位置への移動を妨げないように、撮影レンズ鏡筒70の自重を考慮して予め設定されている。図2及び図4に示すように可動壁部13bが退避位置まで移動すると、固定壁部13aの前端支持面20が被載置面に接する。前述のように、前端支持面20がレンズフード10の最前部に露出するときは該レンズフード10は自立可能であるため、撮影レンズ鏡筒70を倒立状態で支持することができる。
【0019】この倒立支持状態から撮影レンズ鏡筒70を持ち上げると、可動壁部13bは戻しばね19によって図1及び図3の遮光位置に戻るので、撮影時に可動壁部13bを戻し忘れて有害光線を画面内に入れてしまうおそれがない。特に、ファインダで直接に撮影画面を観察できないタイプのカメラや視野率の低い一眼レフカメラでは、レンズフードの作用状態を確認しにくいので、本実施形態のように、撮影時には可動壁部13bが遮光位置に自動的に復帰することが好ましい。
【0020】以上から明らかなように、本レンズフード10では、撮影時には可動壁部13bを遮光位置に位置させ、撮影レンズを倒立して支持するときには可動壁部13bを退避させて、固定壁部13aの前端支持面20で撮影レンズ70を倒立支持可能なように構成したので、撮影時の遮光性能を損なうことなく、撮影レンズ鏡筒70を確実に支持することができる。また、可動壁部13bを退避位置に移動させるとレンズフード10の前後長が短くなるので、非使用時においてレンズフード10をコンパクトにできる。
【0021】図5及び図6は本発明を適用したレンズフードの第2実施形態を示している。同図に示すレンズフード30は、その可動壁部(33b)を、先の実施形態と同様の方向に移動可能にするものであるが、固定壁部(33a)との接続構造が異なっている。
【0022】レンズフード30は、撮影レンズ鏡筒70に設けたマウント用雌ねじ72に螺合可能なマウント用雄ねじ31を有し、該マウント用雄ねじ31とマウント用雌ねじ72を螺合させると、レンズフード30が撮影レンズ鏡筒70に対して所定の装着回転角で装着される。レンズフード30は先のレンズフード10と同様に撮影画面の対角部分に対応する4つの切り欠き部32と、撮影画面の長辺部分に対応する一対の長尺遮光壁33(分割遮光壁)と、短辺部分に対応する一対の短尺遮光壁34(分割遮光壁)とを有している。なお、図5と図6には、切り欠き部32、長尺遮光壁33及び短尺遮光壁34はそれぞれ一つのみが表されている。
【0023】長尺遮光壁33(及び短尺遮光壁34)は、例えばゴムや別種のエラストーマーのような弾性変形性を有する材料から形成されており、さらに固定壁部33aと可動壁部33bの間は薄肉状の弾性接続部35で一体となるように接続されている。この弾性接続部35は、常態では図5に示すように、可動壁部33bの内外面が固定壁部33の内外面と略面一となって遮光用のフード形状が形成されるように可動壁部33bを支持している。弾性接続部35は、長尺遮光壁33の外面から内面方向に向かう凹状の断面形状を有しており、固定壁部33aの外面側に向けて可動壁部33bを倒す方向に弾性変形しやすくなっている。
【0024】従ってレンズフード30を下方に向けて撮影レンズ鏡筒70を倒立させようとして、被載置面に接する可動壁部33bに撮影レンズ鏡筒70の自重がかかると、図6に示すように薄肉である弾性接続部35を介して、可動壁部33bが撮影光軸Oから離れる方向に屈曲される。これにより、可動壁部33bが遮光位置から略直角に倒れた位置に変位し、撮影レンズ鏡筒70を支えることが可能になる。なお、本実施形態では固定壁部33aの先端ではなく、撮影光軸Oから離れる方向に開いた可動壁部33bによってレンズフード30を自立させる点が第1の実施形態と異なる。可動壁部33bに可撓性が与えられているため、このような支持が可能である。
【0025】そして、この倒立状態から撮影レンズ鏡筒70を持ち上げれば、弾性接続部35が弾性変形状態から復元し、可動壁部33bは図5に示す遮光位置に復帰する。よって、撮影時に可動壁部33bを戻し忘れるおそれがない。
【0026】この実施形態においても、非使用時の収納性を高めるために可動壁部33bを退避させることができる。なお、コンパクト化のために可動壁部33bを遮光位置から移動させるときには、図6に示す位置よりもさらに後方に向けて可動壁部33b折り畳むようにすることが好ましい。本実施形態の弾性接続部35によれば、このような可動壁部33bの移動も許容できる。
【0027】以上の第1と第2の実施形態から明らかなように、遮光壁の先端側の一部である可動壁部を退避位置へ折り曲げるための構成は、ヒンジ機構や可撓性の接続部など様々な形態を取ることが可能である。なお、第1と第2の実施形態では、可動壁部が撮影光軸に対して外方に開く方向に移動するものとしたが、可動壁部を撮影光軸に近付く方向へ折り畳むように移動させる構成も可能である。
【0028】但し、可動壁部の退避方向はこれに限定されるものではない。続いて図7から図10を参照して、可動壁部をレンズフードの母線方向に進退移動させる、本発明の第3実施形態を説明する。
【0029】レンズフード50は、マウント用雄ねじ51をマウント用雌ねじ72に螺合させることよって撮影レンズ鏡筒70に装着され、4つの切り欠き部52と、それぞれ一対の長尺遮光壁53(分割遮光壁)、短尺遮光壁54(同)とを備えている。長尺遮光壁53を構成する固定壁部53aの内面には、可動壁部53bの厚みに対応する深さの凹部55が形成されており、この凹部55内に、可動壁部53bがレンズフード50の母線方向に直進移動可能に嵌まっている。
【0030】この直進ガイド機構を詳しく説明すると、凹部55の両側壁には断面がコ字状のガイド部56が形成され、このガイド部56に可動壁部53bの両側に設けた凸状の段部57が係合しており、可動壁部53bはガイド部56の延設方向にスライド可能にかつ脱落しないように支持されている。さらに可動壁部53bの外面にはガイド部56と略平行な方向へ有底のガイド溝58が形成され、凹部55から突設したガイドピン59が該ガイド溝58に係合している。以上の構造により、可動壁部53bは固定壁部53aに対してレンズフード50の母線方向へ移動可能に支持される。図9に示すように、ガイドピン59がガイド溝58の一端部に当接することにより、固定壁部53aに対する可動壁部53bの前方への最大移動位置、すなわち遮光位置が規制される。
【0031】レンズフード50の底面と可動壁部53bの後端面にはそれぞれ一対のばね収納孔60a、60bが形成されており、各ばね収納孔の間には可動壁部53bを前方に移動付勢する一対の圧縮ばね61が配されており、この圧縮ばね61によって、可動壁部53bは図7及び図9に示す遮光位置に保持される。
【0032】レンズフード50を下向きにして撮影レンズ鏡筒70を倒立させようとするとき、可動壁部53bの先端が被載置面に当接して撮影レンズ鏡筒70の自重が該可動壁部53bに作用すると、圧縮ばね61に抗して可動壁部53bが凹部55内への収納方向へ移動される。つまり、圧縮ばね61の付勢力は、撮影レンズ鏡筒70の自重を考慮して、可動壁部53bの退避位置への移動を妨げないように設定されている。レンズフード50の母線方向への可動壁部53bの長さD1(図9)は、同方向への凹部55の収納可能長D2(図9)以下であり、可動壁部53bを凹部55内に完全に収納することができる。固定壁部53aの先端は、撮影光軸Oと略直交する平面である前端支持面62として形成されており、可動壁部53bが凹部55内に収納された状態では、この前端支持面62が最前部に露出するためレンズフード50が自立可能になり、従って該レンズフード50によって撮影レンズ鏡筒70を倒立支持することができる。この倒立状態から撮影レンズ鏡筒70を持ち上げれば、圧縮ばね61の作用によって可動壁部53bが前方の遮光位置(図7及び図9)に移動するので、撮影時に可動壁部53bを戻し忘れるおそれがない。また、撮影レンズ支持時以外にも、可動壁部53bを凹部55内に収納させることにより、コンパクトな状態でレンズフード50を運搬、収納できる。
【0033】なお、この実施形態では固定壁部53aの内周側に可動壁部53bを収納するものとしたが、固定壁部の外周側に可動壁部を進退可能に支持する構成も可能である。
【0034】以上のように本発明を適用したレンズフードによれば、分割遮光壁先端の可動壁部を撮影用の遮光位置と退避位置とに移動可能にしたので、運搬時などにおいてレンズフードをコンパクトにすることができる。さらに可動壁部が退避位置にあるときにレンズフードが自立可能な形状となるようにしたので、遮光性能を損なうことなくレンズフードに撮影レンズの支持機能を持たせることができる。
【0035】
【発明の効果】以上から本発明によれば、遮光性能を損なわずに撮影レンズを支持可能なレンズフードを得ることができる。また、収納性に優れるレンズフードを得ることができる。




 

 


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