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発明の名称 カメラのファインダ内表示装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−281752(P2001−281752A)
公開日 平成13年10月10日(2001.10.10)
出願番号 特願2000−94161(P2000−94161)
出願日 平成12年3月30日(2000.3.30)
代理人 【識別番号】100092576
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 久男
【テーマコード(参考)】
2H102
【Fターム(参考)】
2H102 CA14 CA27 CA44 
発明者 塚田 信一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 撮影レンズにより被写体像が結像する結像板と、前記結像板を観察可能にするファインダ光学系と、前記結像板の近傍に設けられた表示板と、前記表示板に設けられ、光を偏向して表示を行う表示部と、前記表示板の少なくとも前記表示部に照明光を照射する照射部と、前記表示部以外の部分であって、少なくとも前記照射部が照明光を照射する範囲に設けられ、前記表示部以外に照射された前記照明光が、前記結像板により反射して前記ファインダ光学系に入ることを防止する迷光防止部と、を備えるカメラのファインダ内表示装置。
【請求項2】 請求項1に記載のカメラのファインダ内表示装置において、前記迷光防止部は、前記照明部からの前記照明光が有する波長及び/又は前記照明光の入射角を有する光を、前記結像板により反射して前記ファインダ光学系に入る光が少なくなる方向に偏向して出光すること、を特徴とするカメラのファインダ内表示装置。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のカメラのファインダ内表示装置において、前記迷光防止部は、前記結像板に結像した前記被写体像が前記表示板を透過するときに、前記被写体像を含む光を偏向しないこと、を特徴とするカメラのファインダ内表示装置。
【請求項4】 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のカメラのファインダ内表示装置において、前記迷光防止部は、ホログラム素子であること、を特徴とするカメラのファインダ内表示装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラのファインダ内表示装置に関し、特にファインダ視野内の任意位置に測距範囲や測光範囲等を表示し、撮影レンズによる被写体像と同時に観察できるようにしたカメラのファインダ内表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカメラのファインダ内表示装置として、例えば、特開平6−130481号公報,特開平9−96854号公報等が提案されている。図7は、従来のカメラのファインダ内表示装置を説明する図である。ここでは、一眼レフカメラ100に、従来のファインダ内表示装置を使用している例を示す。撮影レンズ2からの結像光束は、主ミラー3で反射され、焦点板5(フィルム面4と共役位置にある)、表示板60、ペンタプリズム7を通過し、接眼光学系8に向かう。一方、光源9からの照明光Sは、投射プリズム10、ペンタプリズム7を通過して、表示板60に到達する。
【0003】図8は、表示板60の一例を示す図である。ここで示す従来の表示板60は、5ヶ所のオートフォーカスエリア(以下、AFエリア)を示す表示部11,11−L,11−R,11−U,11−Dを有している。光源9は、これらの表示部の中から、表示を行う表示部のみを照明することにより、選択されたAFエリアを明るく表示する。尚、図7では、簡単のため、光源9をひとつだけ示したが、通常、これは、表示部の数に対応して複数設けられている。
【0004】図9は、図8の表示部11付近を拡大した図である。表示板60には、図9に示したような表示部11が設けられている。図10は、表示板60の表示部11付近の断面図である。表示板60は、アクリル等の樹脂により形成されており、表示部以外の部分は、平滑な平行平板であり、この部分を通過する撮影レンズ2からの結像光束Fは、何も影響を受けずに通過し、接眼光学系8を介して観察される。
【0005】表示部11は、マイクロプリズムの集合である。表示部11に対して照射された照明光A2は、この表示部11で2回全反射をすることにより偏向されて、再びペンタプリズム7を通過して、接眼光学系8に向かい、観察者に観察されることになる。尚、ここでは、表示部11について説明したが、他の表示部も同様な形態になっており、照明されていない他の表示部は、撮影レンズ2からの結像光束を屈折させるので、この部分は、表示部以外の部分に比べて若干暗く観察される。これにより、カメラの使用者は、その位置には、選択されていないAFエリアの存在を確認することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光源9による照明は、表示部を表示させるために行うので、本来、表示したい表示部のみを照明することが理想的である。しかし、各部品の製造誤差及び組立誤差等があるので、実際には、図9に示したように照明範囲12の方を、表示部11よりも大きくしておく必要がある。すなわち、照明光のうちあるものは、表示部11で偏向されずに、そのまま表示板6を通過し、焦点板5に到達する。
【0007】図11は、表示板60と焦点板5を組み合わせた場合の、照明光Sの光路を示す断面図である。照明光Sのうち、表示部11に照射されている照明光A1は、A2〜A4と偏向されて、接眼光学系8により正しく観察されるが、表示部11以外の部分を照明する照明光C1は、表示板60を通過して照明光C3となって、焦点板5に到達する。焦点板5は、通常、片面にマット面5a、もう片面にフレネルレンズ面5bを有している。
【0008】図12は、マット面5aに到達した照明光C3が受ける作用を示す図であり、図13は、フレネルレンズ面5bに到達した照明光C4が受ける作用を示す図である。マット面5aもフレネルレンズ面5bも、微細凹凸からなるため、焦点板5に到達した照明光の一部は、焦点板5のマット面5a又はフレネルレンズ面5bで散乱反射され、迷光M1,M2等となってしまう。これらの迷光M1,M2等は、その大半が、表示板6、ペンタプリズム7を通過してファインダ8に到達して、表示部11付近のにじみや、ファインダ視野全体のコントラストの低下につながり、ファインダの見えを著しく害するという問題があった。
【0009】本発明の課題は、迷光による表示部付近のにじみや、ファインダ視野全体のコントラストの低下等がなく、ファインダの見えのよいカメラのファインダ内表示装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。尚、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、撮影レンズ(2)により被写体像が結像する結像板(5)と、前記結像板を観察可能にするファインダ光学系(7,8)と、前記結像板の近傍に設けられた表示板(6)と、前記表示板に設けられ、光を偏向して表示を行う表示部(11)と、前記表示板の少なくとも前記表示部に照明光を照射する照射部(9,10)と、前記表示部以外の部分であって、少なくとも前記照射部が照明光を照射する範囲に設けられ、前記表示部以外に照射された前記照明光が、前記結像板により反射して前記ファインダ光学系に入ることを防止する迷光防止部(13)とを備えるカメラのファインダ内表示装置である。
【0011】請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラのファインダ内表示装置において、前記迷光防止部(13)は、前記照明部(9,10)からの前記照明光が有する波長及び/又は前記照明光の入射角を有する光を、前記結像板(5)により反射して前記ファインダ光学系に入る光が少なくなる方向に偏向して出光することを特徴とするカメラのファインダ内表示装置である。
【0012】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカメラのファインダ内表示装置において、前記迷光防止部(13)は、前記結像板(5)に結像した前記被写体像が前記表示板(6)を透過するときに、前記被写体像を含む光を偏向しないことを特徴とするカメラのファインダ内表示装置である。
【0013】請求項4の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のカメラのファインダ内表示装置において、前記迷光防止部(13)は、ホログラム素子であることを特徴とするカメラのファインダ内表示装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1は、本発明によるカメラのファインダ内表示装置の実施形態を説明する図である。尚、前述した従来例と同様の機能を果たす部分には、同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。本実施形態のカメラ1は、一眼レフカメラであって、ファインダ内表示装置として、光源9,投射プリズム10を有する照射部と、表示板6等を有しており、その他に、撮影レンズ2,撮影レンズ2により被写体像が主ミラー3を介して結像する結像板であって、焦点を確認する焦点板5,焦点板5に結像した被写体像を観察するファインダ光学系としてペンタプリズム7及び接眼光学系8等を備えている。
【0015】光源9は、表示部11等を照明する発光ダイオード(以下、LED)であって、本実施形態では、赤色の発光をするLEDを使用している。
【0016】投射プリズム10は、光源9が発光した照明光Sの光路を偏向して、表示板6上の所定の場所に照射させる、アクリル樹脂で成形されたプリズム兼レンズであり、光源9と投射プリズム10とが組み合わされて、ファインダ内表示装置の照射部を形成している。
【0017】表示板6は、従来例として示した表示板60と同様に、5ヶ所のAFエリアを示す表示部11,11−L,11−R,11−U,11−Dを有している(図8の表示板60参照)。図2は、表示部11付近を拡大した図である。表示板6の下面側(焦点板5側の面)には、図2に示したような表示部11と、表示部11,11−L,11−R,11−U,11−D以外の領域全体には、迷光防止部としてホログラムシート13が設けられている。照明光Sが照明する照明範囲12は、表示部11よりも、広い範囲が設定されている。
【0018】図3は、ホログラムシート13の作用を簡単に説明する表示板6の断面図である。ホログラムシート13は、特定方向からの特定波長の光を特定方向に偏向する作用があるシート状のホログラム素子である。本実施形態で使用するホログラムシート13は、投射プリズム10から照射された照明光Sの方向及び波長に対して偏向作用を有している。また、ホログラムシート13は、照明光B1を表示板6及び焦点板5の面内方向(水平方向)に近い方向へ偏向させるように作製されている。したがって、表示部11に照射された照明光A1は、ファインダ光学系に向かう表示光A4となって反射されるが、表示部11以外に照射された照明光B1は、偏向されて、非表示光B3となって出光される。よって、表示板6のすぐ下に設けられた焦点板5には、垂直方向から大きくずれた、水平に近い光が入射する。
【0019】図4は、本実施形態において、表示板6と焦点板5を組み合わせた場合の、照明光Sの光路を示す断面図である。照明光Sのうち、表示部11に照射されている照明光A1は、A2〜A4と偏向されて、接眼光学系8により、正しく観察される。また、表示部11以外の部分を照明する照明光B1は、表示板6に入射するときに屈折され、照明光B2となりホログラムシート13に入射する。この照明光B2は、ホログラムシート13により大きく偏向され、垂直方向から大きくずれた水平に近い光(焦点板5及び表示板6の面方向に対して平行に近い)非表示光B3となって射出される。
【0020】図5は、ホログラムシート13を説明する図である。本実施形態で用いたホログラムシート13のように、特定方向からの特定波長の光を特定方向に偏向させるホログラムは、図5に示したような2方向の光の干渉縞を記録する方法により、作成することができる。尚、ホログラムシート13は、特定波長に対して最も偏向特性がよいが、光源9のLEDによる照明光Sであっても、特定波長を含み、特定方向からその光が入光するので、ホログラムシート31は、必要な偏向特性を発揮することができる。
【0021】従来技術において問題であった、マット面での散乱反射による迷光M1(図12)は、鏡面反射成分が最も強くなり、その角度から離れるにつれて強度が小さくなる。散乱反射光のうち、垂直に近い角度のものほど、迷光となって確認されやすくなる。すなわち、鏡面反射光の角度が、垂直方向から遠ざかれば、迷光は、少なくなる。それには、マット面への入射光を、垂直方向から遠ざければ(焦点板5に対する入射角度が大きくなれば)よい。また、フレネルレンズの斜面での反射による迷光M2(図13)についても、入射光を垂直方向から遠ざければ、反射光も垂直方向から遠ざかることになる。よって、焦点板5への入射光の角度を垂直方向から遠ざければ、迷光M1,M2ともに少なくなる。
【0022】本実施形態によれば、表示板6の表示部11以外の部分にホログラムシート13を設け、このホログラムシート13により焦点板5への照明光B1の入射角度を垂直から遠ざけることにより、焦点板5からの散乱反射光の垂直成分を非常に少なくした。したがって、ファインダで観察される迷光がなくなり、表示のための照明光Sのうち、ファインダで観察されるのは、表示部11のみで反射される表示光A4だけとなり、理想的な表示とすることができる。
【0023】(変形形態)以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施形態において、ホログラムシート13は、表示部11,11−L,11−R,11−U,11−D以外の領域全体に設けられている例を示したが、これに限らず、例えば、ホログラムシート13を表示部11等の周辺のみに貼り付け、照明範囲12は、このホログラムシート13よりも小さい範囲を照明するようにしてもよい。
【0024】(2)本実施形態において、表示板6の表示部11の構造としては、図4に示したような2回反射を利用した例を示したが、これに限らず、例えば、この表示部11も、特定方向からの特定波長の光を特定方向に偏向させる作用を有するホログラムシートとしてもよい。この場合、表示部11に使用するホログラムシート13−2は、照明光をファインダ光学系に入射する方向に偏向するように、図6に示したような2方向の光の干渉縞を記録したものとすればよい。
【0025】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、請求項1の発明によれば、表示部以外に照射された照明光が、結像板により反射してファインダ光学系に入ることを防止する迷光防止部を備えるので、不要な照明光が迷光となることによる表示部付近のにじみや、ファインダ視野全体のコントラストの低下等がなく、ファインダの見えをよくすることができる。
【0026】請求項2の発明によれば、迷光防止部は、照明光が有する波長及び/又は照明光の入射角を有する光を、ファインダ光学系に入る光が少なくなる方向に偏向して出光するので、照明光のみを確実に偏向することができる。
【0027】請求項3の発明によれば、迷光防止部は、被写体像を含む光を偏向しないので、本来必要な被写体像の見えが悪くなることがない。
【0028】請求項4の発明によれば、迷光防止部は、ホログラム素子であるので、迷光防止部を低価格に作製することができる。




 

 


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