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発明の名称 カメラ及びその組立方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−242507(P2001−242507A)
公開日 平成13年9月7日(2001.9.7)
出願番号 特願2000−53083(P2000−53083)
出願日 平成12年2月29日(2000.2.29)
代理人 【識別番号】100092576
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 久男
【テーマコード(参考)】
2H018
2H100
【Fターム(参考)】
2H018 AA02 AA06 BE01 
2H100 BB09
発明者 後藤 孝夫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 撮影光学系内の変倍光学系を光軸方向に移動することによって、撮影倍率を変更する撮影レンズ鏡筒と、前記撮影光学系とは別のファインダ光学系の少なくとも一部を移動することによって、ファインダ倍率を変更するファインダ倍率変更機構を有する変倍ファインダと、前記撮影倍率の変更に連動して、前記ファインダ倍率変更機構を駆動させる連動機構と、を備えるカメラにおいて、前記ファインダ倍率変更機構は、前記ファインダ光学系の位置を決める機械的制限部を有し、前記連動機構は、前記機械的制限部に対応した位置に前記ファインダ倍率変更機構が位置した際に、前記変倍光学系と前記ファインダ倍率変更機構との連動を解除可能な非連動部を設けたこと、を特徴とするカメラ。
【請求項2】 請求項1に記載のカメラにおいて、前記連動機構は、前記変倍光学系の移動に対応して移動する駆動部と該駆動部の移動に従動する従動部とを備え、前記非連動部は、前記従動部に設けられ、前記駆動部が前記光軸方向以外の方向へ退避する退避部であること、を特徴とするカメラ。
【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、前記非連動部は、前記変倍光学系の移動時に前記駆動部が移動する範囲の前記従動部の一端にあること、を特徴とするカメラ。
【請求項4】 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、前記連動機構は、前記撮影レンズ鏡筒の外周の一部に円弧状に設けられるとともに、前記従動部が受けた前記駆動部の移動により回転駆動されて、該回転駆動を前記ファインダ倍率変更機構に伝える駆動ギア部を備え、前記ファインダ倍率変更機構は、前記駆動ギア部にかみ合う従動ギア部と、前記従動ギア部の回転により駆動されるファインダレンズ駆動カムと、前記ファインダ光学系の一部のレンズに一体に設けられ、前記ファインダレンズ駆動カムに従動する従動ピンとを備えること、を特徴とするカメラ。
【請求項5】 撮影光学系内の変倍光学系を光軸方向に移動することによって、撮影倍率を変更する撮影レンズ鏡筒と、前記撮影光学系とは別のファインダ光学系の少なくとも一部を移動することによって、ファインダ倍率を変更するファインダ倍率変更機構を有する変倍ファインダと、前記撮影倍率の変更に連動して、前記ファインダ倍率変更機構を駆動させる連動機構とを備えるカメラを組み立てるカメラの組立方法において、前記連動機構を、移動制限に機械的に当て付け、かつ、前記変倍光学系の光軸方向への移動との連動が解除された状態とした後に、前記ファインダ倍率変更機構を前記ファインダ光学系の位置を決める機械的制限部が当て付けた状態のまま前記連動機構と係合させること、を特徴とするカメラの組立方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影光学系とは別のファインダ光学系を有し、撮影倍率の変更に応じてファインダ倍率が変更するカメラ及びその組立方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のカメラは、ズーミング等により撮影倍率が変化すると、ファインダが機械的に連動することにより、撮影倍率にファインダ倍率(視野)が対応して変化していた。従来のカメラでは、撮影倍率とファインダ倍率との相対関係は、撮影レンズ鏡筒とファインダとの組立てを、鏡筒駆動機構とファインダ倍率変更機構のそれぞれを機械的制限部に当接させた状態で行うことにより撮影レンズ鏡筒とファインダとの位相合わせを行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述した従来のカメラは、機械的制限部が通常のカメラ動作で使用する範囲を超えた位置に存在する。したがって、撮影レンズ鏡筒とファインダとを組み立てるときには、撮影レンズ鏡筒を通常使用する範囲外に移動させるので、通常動作において必要とする以上の、余分なスペースを必要とするという問題があった。特に、撮影レンズ鏡筒は、カメラ全体に占める体積が大きいので、撮影レンズ鏡筒が通常使用しない範囲以上に移動するスペースを設けると、カメラ自体のサイズの小型化を妨げる要因となる。
【0004】本発明の課題は、撮影レンズ鏡筒を通常動作範囲外に移動させることなく、簡単に撮影レンズ鏡筒とファインダとの位相を合わせて組み立てることができる、カメラ及びその組立方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。すなわち、請求項1の発明は、撮影光学系内の変倍光学系(3,6)を光軸方向に移動することによって、撮影倍率を変更する撮影レンズ鏡筒(L)と、前記撮影光学系とは別のファインダ光学系(9,10,11,12)の少なくとも一部(10,11)を移動することによって、ファインダ倍率を変更するファインダ倍率変更機構(14)を有する変倍ファインダ(F)と、前記撮影倍率の変更に連動して、前記ファインダ倍率変更機構を駆動させる連動機構(17,18)とを備えるカメラにおいて、前記ファインダ倍率変更機構は、前記ファインダ光学系の位置を決める機械的制限部(14D)を有し、前記連動機構は、前記機械的制限部に対応した位置に前記ファインダ倍率変更機構が位置した際に、前記変倍光学系と前記ファインダ倍率変更機構との連動を解除可能な非連動部(17c)を設けたことを特徴とするカメラである。
【0006】請求項2の発明は、請求項1に記載のカメラにおいて、前記連動機構は、前記変倍光学系の移動に対応して移動する駆動部(18)と該駆動部の移動に従動する従動部(17a)とを備え、前記非連動部は、前記従動部に設けられ、前記駆動部が前記光軸方向以外の方向へ退避する退避部(17c)であることを特徴とするカメラである。
【0007】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のカメラにおいて、前記非連動部(17c)は、前記変倍光学系の移動時に前記駆動部が移動する範囲の前記従動部(17a)の一端にあることを特徴とするカメラである。
【0008】請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のカメラにおいて、前記連動機構(17,18)は、前記撮影レンズ鏡筒(L)の外周の一部に円弧状に設けられるとともに、前記従動部(17a)が受けた前記駆動部(18)の移動により回転駆動されて、該回転駆動を前記ファインダ倍率変更機構(14)に伝える駆動ギア部(17b)を備え、前記ファインダ倍率変更機構は、前記駆動ギア部にかみ合う従動ギア部(14c)と、前記従動ギア部の回転により駆動されるファインダレンズ駆動カム(14a,14b)と、前記ファインダ光学系の一部のレンズ(10,11)に一体に設けられ、前記ファインダレンズ駆動カムに従動する従動ピン(10b,11b)とを備えることを特徴とするカメラである。
【0009】請求項5の発明は、撮影光学系内の変倍光学系(3,6)を光軸方向に移動することによって、撮影倍率を変更する撮影レンズ鏡筒(L)と、前記撮影光学系とは別のファインダ光学系(9,10,11,12)の少なくとも一部(10,11)を移動することによって、ファインダ倍率を変更するファインダ倍率変更機構(14)を有する変倍ファインダ(F)と、前記撮影倍率の変更に連動して、前記ファインダ倍率変更機構を駆動させる連動機構(17,18)とを備えるカメラを組み立てるカメラの組立方法において、前記連動機構を、移動制限(1a)に機械的に当て付け、かつ、前記変倍光学系の光軸方向への移動との連動が解除された状態とした後に、前記ファインダ倍率変更機構を前記ファインダ光学系の位置を決める機械的制限部(14d)が当て付けた状態のまま前記連動機構と係合させることを特徴とするカメラの組立方法である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1は、本実施形態におけるカメラの撮影状態における撮影レンズ鏡筒付近の垂直断面図である。図2は、図1に示したカメラを広角状態として、説明に必要な部品のみについて示した正面図である。本実施形態におけるカメラは、ズーム機構を備えた撮影レンズ鏡筒Lと、変倍ファインダFと、撮影レンズ鏡筒Lの撮影倍率の変更に基づいて、変倍ファインダFのファインダ倍率変更機構である円筒カム14を連動させる連動機構である円弧カム17等を有している。その他、図示しないが、フィルム給送機構、シャッタ機構、制御装置、操作部材等を備えたズームカメラである。
【0011】撮影レンズ鏡筒Lは、2群の撮影レンズ群を備え、各群を移動させることにより撮影倍率を変更するズーム鏡筒である。撮影レンズ鏡筒Lは、固定筒1,回転筒2,第2レンズ群3,第2直進筒4,直進キー5,第1レンズ群6,第1直進筒7等を有している。
【0012】固定筒1は、撮影レンズ鏡筒Lの基礎となる筒であり、内面に設けられた回転ヘリコイドにより回転筒2を嵌合して保持し、図示しないカメラ本体に固定されている。
【0013】回転筒2は、回転ヘリコイドにより固定筒1に嵌合しており、図示しない駆動源から、駆動力を得ることにより、回転しながら直進を行う筒であり、内面に設けられた回転方向のキー溝2aにおいて回転キー4aを回転可能に保持すると共に、内面に設けられたヘリコイドに第1直進筒7を嵌合している。
【0014】第2レンズ群3は、撮影光学系における後群であり、第2直進筒4に固定された複数のレンズが集合したものである。
【0015】第2直進筒4は、第2レンズ群3を保持するレンズ保持枠であり、回転筒2と回転方向に自由度を有する回転キー4aにより係合している。また、第2直進筒4は、直進キー5がビス止めされており、固定筒1と直進キー5とのキー嵌合により回転方向の自由度が規制されるので、回転筒2に追従して直進する。
【0016】直進キー5は、第2直進筒4にビス5aによりビス止めされたキーであり、駆動ピン18が固定されている。
【0017】第1レンズ群6は、撮影レンズの光学系における前群であり、第1直進筒7に固定された複数のレンズの集合である。本実施形態では、第1レンズ群6及び第2レンズ群3の双方が移動することにより撮影倍率を変更するので、これら両レンズ群は、変倍光学系でもある。
【0018】第1直進筒7は、第1レンズ群6を保持するレンズ保持枠であり、回転筒2とヘリコイド嵌合し、第2直進筒4とのキー嵌合により回転方向の規制がされており、回転筒2からヘリコイドを介して駆動力を伝達され、直進を行う。
【0019】変倍ファインダFは、撮影レンズ鏡筒Lとは、別の光学系を備えたズームファインダのユニットであり、ファインダブロック8,第1固定レンズ9,第1可動レンズ10,第2可動レンズ11,第2固定レンズ12,直進ガイド軸13,円筒カム14,回転軸15,円筒カム付勢バネ16,可動レンズ付勢バネ19等を有している。
【0020】ファインダブロック8は、変倍ファインダFの本体であり、第1固定レンズ9,第2固定レンズ12,直進ガイド軸13,回転軸15が固定されている。
【0021】第1固定レンズ9及び第2固定レンズ12は、変倍ファインダFの光学系において、ファインダ倍率を変更するときに移動する必要がないレンズであり、ファインダブロック8に固定されている。
【0022】第1可動レンズ10及び第2可動レンズ11は、変倍ファインダFの光学系において、ファインダ倍率を変更するときに移動するレンズであり、ファインダブロック8に固定された直進ガイド軸13に移動可能に嵌合している。また、第1可動レンズ10及び第2可動レンズ11は、回転止めボス10a,11aをそれぞれ有し、ファインダブロック8とのキー嵌合により直進ガイド軸13回りの回転方向の規制がされている。更に、第1可動レンズ10,第2可動レンズ11は、カムフォロアボス10b,11bを従動ピンとして有し、また、バネ架けボス10c,11cをそれぞれ有している。カムフォロアボス10b,11bは、バネ架けボス10c,11cに架けられた可動レンズ付勢バネ19の付勢力により、円筒カム14のカム面14a,14bにそれぞれ当接している。
【0023】円筒カム14は、回転軸15を介してファインダブロック8に保持されたファインダ倍率変更機構であり、円筒カム付勢バネ16により光軸方向の位置が決められている。また、円筒カム14は、第2ギア14cを従動ギヤ部として有しており、円弧カム17に設けられた第1ギア17bとかみ合い、駆動力を得て回転する。更に、円筒カム14は、らせん状に設けられたカム面14a,14bをファインダレンズ駆動カムとして備え、円筒カム14の回転量に応じて、カム面14a,14bに当接しているカムフォロアボス10b,11bを介して、第1可動レンズ10及び第2可動レンズ11を移動する。
【0024】円弧カム17は、撮影レンズ鏡筒Lの撮影倍率の変更に基づいて、変倍ファインダFのファインダ倍率変更機構である円筒カム14を連動させる連動機構の主要部であり、固定筒1の外周に沿って所定の範囲内で回転可能に配置され、固定筒に設けられた規制部1b,1cにより、前後方向の位置が規制されている。また、円弧カム17は、カム溝17a(図3)を有しており、駆動ピン18が駆動部として嵌合し、カム溝17aが従動部として駆動力を得る。更に、円弧カム17は、第1ギア17bを駆動ギヤ部として備え、円筒カム14に備えられた第2ギア14cとかみ合っており、撮影レンズ鏡筒Lがズーミングすることにより、駆動ピン18が光軸方向に直進すると、円弧カム17は、カム溝17aに従って固定筒1の周りを回転し、円筒カム14に回転駆動力を伝達する。
【0025】図3は、図2に示す広角状態において、円筒カム14及び円弧カム17を展開し、カムフォロアボス10b,11b及び駆動ピン18の位置を対応する位置に示した図である。円筒カム14は、回転制限面14dを有し、可動レンズ10のカムフォロアボス10aとの関係により、変倍ファインダFの繰り込み方向の機械的制限部の役割を果たす。円弧カム17のカム溝17aの一端である繰り込み側には、溝ガタ17cが退避部(非連動部)として光軸方向に直交する方向に設けられ、円弧カム17を撮影レンズ鏡筒Lの繰り込み端における位置よりも、更に繰り込み側に回転できるようになっている。固定筒1には、回転制限部1aが設けられており、円弧カム17の繰り込み方向の移動制限となっている。
【0026】広角状態では、駆動ピン18により円弧カム17の位置が決められており、円弧カム17は、回転制限部1aには、当たらない位置にある。また、円筒カム14も円弧カム17とのギアのかみ合いにより、位置が決められており、カムフォロアボス10bは、回転制限面14dには、当たらない位置にある。
【0027】図4及び図5は、望遠状態において、それぞれ正面図、カム展開図を示した図である。望遠状態でも、駆動ピン18により円弧カム17の位置が決められており、円弧カム17は、回転制限部1aから更に離れた位置にある。また、円筒カム14も円弧カム17とのギアのかみ合いにより、位置が決められており、カムフォロアボス10b,11bは、広角状態と比較すると、相対距離が離れ、前進しており、カムフォロアボス10bは、回転制限面14dから更に離れた位置にある。
【0028】本実施形態における撮影レンズ鏡筒Lは、広角から望遠の撮影状態範囲以外に、電源を切った場合に、レンズの群間隔を更に縮めて、携帯性を高めるための沈胴状態を有する。図6及び図7は、沈胴状態において、それぞれ正面図、カム展開図を示した図である。沈胴状態では、駆動ピン18は、円弧カム17の溝ガタ17cの位置にあり、円弧カム17は、溝ガタ17cの範囲の回転自由度を持っている。ただし、円弧カム17は、回転制限部1aに先に当たるので、実際に移動可能な量は、図6に示す範囲Aである。また、円筒カム14も円弧カム17とのギアのかみ合いにより、位置が決められるので、溝ガタ17cにより円弧カム17が回転可能な範囲Aに対応した範囲Bの回転方向の自由度を持っている。
【0029】ここで、円筒カム14は、円筒カム付勢バネ16の付勢力により適度な回転抵抗力を持っているので、円筒カム14及び円弧カム17が不必要に回転するようなことはない。また、仮に回転したとしても、この沈胴状態では、撮影を行うこともなく、電源を再投入すると、駆動ピン18が移動し、円筒カム14及び円弧カム17の位置は、駆動ピン18とカム溝17aとの関係により正しく規制されるので、支障はない。
【0030】次に、変倍ファインダFを撮影レンズ鏡筒Lに組み立てる場合(以下、組立状態)について説明する。図8及び図9は、組立状態において、それぞれ正面図、カム展開図を示した図である。図10は、組立直後の状態における正面図である。組立状態では、まず、沈胴状態にした撮影レンズ鏡筒Lに円弧カム17を載せ、円弧カム17を回転制限部1aに当て付けた状態で保持する。次に、変倍ファインダFの円筒カム14を止まるまで回転(図8において、右回転)させて、回転制限面14dをカムフォロアボス10bに当て付ける。この状態を保持したまま、変倍ファインダFを図示しない位置決め手段を利用する等して、撮影レンズ鏡筒Lの所定の位置に載せれば、第1ギア17bと第2ギア14cとの位置が正しい位置関係でかみ合い、撮影レンズ鏡筒Lと変倍ファインダFの位相が正確に合致する(図10)。
【0031】ここで、円筒カム14には、円筒カム付勢バネ16の付勢力が作用しているので、円筒カム14を直接触れなければ、組立移動時に不用意に円筒カム14の回転位置がずれることはない。また、本実施形態においては、特に示さないが、変倍ファインダF及び円弧カム17を撮影レンズ鏡筒Lに対して組み付けて光学ユニットとしてもよいし、円弧カム17を組み付けた撮影レンズ鏡筒L及び変倍ファインダFを、図示しないカメラ本体に対して、組み立てるようにしてもよい。
【0032】本実施形態によれば、変倍ファインダFと撮影レンズ鏡筒Lとの組立時の位相合わせを、円筒カム14及び円弧カム17をそれぞれ回転制限面14d及び回転制限部1aに当接させるだけで行えるため、組立行程を簡略化することができる。また、円弧カム17を回転制限部1aに当接させた状態であっても、駆動ピン18とカム溝17aとの連動が解除されることによって、撮影レンズ鏡筒Lは、通常のカメラ動作範囲内にあるので、カメラ内部の省スペース化が図れ、カメラを小型化することができる。
【0033】(変形形態)以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の均等の範囲内である。
(1)本実施形態において、カメラは、連続的に撮影倍率が変化するズームカメラである例を示したが、これに限らず、例えば、複数の焦点を選択的に変更する多焦点カメラであってもよい。
【0034】(2)本実施形態において、円筒カム14は、円筒カム付勢バネ16により付勢力を与えられている例を示したが、これに限らず、円筒カム付勢バネ16がない構成としてもよい。
【0035】(3)本実施形態において、撮影レンズ鏡筒Lからの駆動力は、駆動ピン18の前後移動により伝達される例を示したが、これに限らず、例えば、鏡筒に設けられた回転筒等の回転力から、駆動力を得てもよい。この場合、連動機構としては、円弧カム17のような形態に限らず、回転筒が連動機構を兼ねて、回転筒に非連動部を設けてもよい。
【0036】(4)本実施形態において、駆動ピン18が駆動側であって、従動側の円弧カム17に退避部である溝ガタ17cを設けて、連動を解除する非連動部とした例を示したが、これに限らず、カム溝を有する部材が駆動側にあり、ピンが従動側である形態として、駆動側のカム溝に非連動部を設けてもよい。
【0037】(5)本実施形態において、回転制限部1aは、固定筒1に設けられている例を示したが、これに限らず、例えば、組立時にのみ使用する治具等を使用して円弧カム17の回転を制限してもよいし、駆動ピン18に溝ガタ17cを当て付けて位置を決めてもよい。
【0038】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明によれば、ファインダ倍率変更機構は、ファインダ光学系の位置を決める機械的制限部を有し、連動機構は、機械的制限部に対応した位置にファインダ倍率変更機構が位置した際に、連動を解除可能な非連動部を設けたので、機械的制限部にファインダ光学系を当て付けるだけで、ファインダ倍率を所定値にすることができ、撮影レンズ鏡筒を通常使用範囲以外に移動しなくても、撮影倍率とファインダ倍率との位相合わせが簡単な組み立て作業により行うことができる。したがって、余分なスペースを必要としないので、より小型のカメラとすることができる。特に、非連動部を、駆動部が光軸方向以外の方向へ退避する退避部として従動部に設けた場合には、新たに部品を追加する必要もない。そのうえ、非連動部は、変倍光学系の移動時に駆動部が移動する範囲の従動部の一端にあるので、通常の駆動には、支障をきたすことがない。
【0039】また、連動機構は、回転駆動される部材であり、回転駆動をファインダ倍率変更機構に伝える駆動ギア部を備え、ファインダ倍率変更機構は、従動ギア部と、ファインダレンズ駆動カムと、ファインダ光学系の一部のレンズに一体に設けらた従動ピンとを備えるので、ギア部において撮影レンズ鏡筒と変倍ファインダとを分離して組み立てても、撮影レンズ鏡筒を通常使用範囲以外に移動せずにギアのかみ合いが正しく行われ、撮影レンズ鏡筒と変倍ファインダとの位相を合わせることができる。
【0040】更に、連動機構を、移動制限に機械的に当て付け、かつ、変倍光学系の光軸方向への移動との連動が解除された状態とした後に、ファインダ倍率変更機構をファインダ光学系の位置を決める機械的制限部に当て付けた状態のまま連動機構と係合させるので、撮影レンズ鏡筒を、通常使用範囲以外に移動しなくとも、簡単に撮影レンズ鏡筒と変倍ファインダとの位相を合わせる組立てを行うことができる。




 

 


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