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発明の名称 電子閃光装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−66674(P2001−66674A)
公開日 平成13年3月16日(2001.3.16)
出願番号 特願平11−243499
出願日 平成11年8月30日(1999.8.30)
代理人 【識別番号】100072718
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺 (外1名)
【テーマコード(参考)】
2H053
【Fターム(参考)】
2H053 AA05 AB08 AC14 BA32 BA52 CA06 CA12 CA15 DA04 
発明者 矢内 純一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 カメラレンズの周囲に取り付け可能な電子閃光装置であって、前記カメラレンズの周囲に配置され、被写体の方向に光を発する一対の発光面と、前記一対の発光面の被写体側に取り付けられ、かつ前記カメラレンズの光軸周りに回動可能な減光板とを備え、前記減光板は、第1の回動位置において前記一対の発光面の一方のみを完全に被覆すると共に、第2の回動位置において前記一対の発光面の両方を完全に開放することを特徴とする電子閃光装置。
【請求項2】 請求項1に記載の電子閃光装置において、前記減光板の色は、前記発光面から発せられる光の色温度と、前記発光面から前記減光板を介して発せられる光の色温度とが略同じとなるように調整されていることを特徴とする電子閃光装置。
【請求項3】 請求項1に記載の電子閃光装置において、前記減光板には、前記減光板と同方向に回動する回転操作ダイヤルが連結されていることを特徴とする電子閃光装置。
【請求項4】 請求項3に記載の電子閃光装置において、前記減光板には、前記光軸周りに回動可能な被動歯車が固定され、前記回転操作ダイヤルには、その回転操作の中心周りに回動可能な駆動歯車が固定され、前記被動歯車と前記駆動歯車とは、それら歯車とは反対方向に回動する遊び歯車を介して噛み合わされていることを特徴とする電子閃光装置。
【請求項5】 請求項4に記載の電子閃光装置において、前記回転操作ダイヤルには、操作者に前記減光板の回動角度を示すためのマークが形成され、前記被動歯車と前記駆動歯車とは、所定の位置関係で前記遊び歯車を介して噛み合わされていることを特徴とする電子閃光装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラレンズの周囲に取り付け可能であり、かつその光バランスおよび光量の調整が可能な電子閃光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】マクロ撮影時には、カメラレンズの周囲に取り付けられ、光バランス・光量を簡便かつ自在にコントロール可能なマクロ撮影用ストロボが使用される。例えば、特開平10−274799号公報に記載されたマクロ撮影用ストロボには、この特開平10−274799号公報の図3、図4、図5を参照すると明らかなように、複数の発光管が円周方向に等間隔で配置され、その発光面側にはカメラレンズの光軸中心に回動自在な遮光板が部分的に形成されている。このマクロ撮影用ストロボでは、その遮光板の回動位置によって、使用する発光管の選択や、実質的な発光面積の設定が可能である。その選択や設定は、撮影者がこの遮光板をマクロ撮影用ストロボの発光面側から回動させることによって行われる。
【0003】例えば、遮光板を回動させて、特開平10−274799号公報の図3Cに表されるように、被写体の上側と左側の発光管の発光面が完全に開放され、かつ下側と右側の発光管の発光面が一部遮光される位置に遮光板を配置すれば、左側および上側からの強い光によってできる右下側の鋭い影は、下側および右側からの弱い光によって和らげられるので、被写体の立体感を保ちつつ鋭い影を抑えるという、一般に好まれている撮影条件が設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、被写体までの距離が短いマクロ撮影では、光源からの僅かな距離差が、被写体における明暗差に大きく影響する。このため、上記のマクロ撮影用ストロボにおける下側および右側の発光管になされたように、光量の調整を発光面積の縮小により行って光源の大きさ自体を変化させると、被写体における明暗差までが変化してしまう。光源が縮小すると、被写体のうちその光源から遠い部分が近い部分よりも大幅に暗くなるからである。
【0005】この結果、上記マクロ撮影用ストロボによると、たとえ特開平10−274799号公報の図3Cのような光量調整が行われたとしても、被写体のうち縮小された光源(図3Cでは被写体の下側および右側)に近い部分では影の緩和作用が過剰となり、逆にその光源から遠い部分では影の緩和作用が不足するという問題が生じていた。
【0006】その他、特開平10−274799号公報に記載されたマクロ撮影用ストロボでは、発光面側から遮光板を直接手指で回転させる必要があり、またその遮光板の回転位置は発光面側からしか視認できないため、光バランス・光量の設定状況の確認を、撮影者がファインダーを覗きながら行うことは困難であった。本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたもので、光量の調節を光源の大きさを変えることなく行うことにより、従来より良好な撮影条件を設定できる電子閃光装置、および操作性よくその設定が可能な電子閃光装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、カメラレンズの周囲に取り付け可能な電子閃光装置であって、カメラレンズの周囲に配置され、被写体の方向に光を発する一対の発光面と、一対の発光面の被写体側に取り付けられ、かつカメラレンズの光軸周りに回動可能な減光板とを備え、減光板は、第1の回動位置において一対の発光面の一方のみを完全に被覆すると共に、第2の回動位置において一対の発光面の両方を完全に開放することを特徴とする。
【0008】このような電子閃光装置では、光バランスおよび光量の設定が、回動可能な減光板による被覆/開放の切り換えによって行われる。減光板により完全に被覆された発光面からの光は、その照射範囲を変えることなく光量のみが調整されているので、反対側の発光面からの光によって生じる影は、その近傍部分も遠方部分も比較的均一に和らげられる。したがって、光源の大きさ自体を変える従来と比べて、良好な撮影条件を設定できる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子閃光装置において、減光板の色は、発光面から発せられる光の色温度と、発光面から減光板を介して発せられる光の色温度とが略同じとなるように調整されていることを特徴とする。一般に、減光板を透過した光は色温度が低下するので、何ら色調整のされていない乳白色の減光板を使用した場合、写真の色調が悪化する。そこで、減光板の色温度を予め高めに設定して、その透過光の色温度を減光板非使用の発光面から発せられる光とほぼ等しくしておけば、減光板の使用時にも写真全体の色調を良好に保つことができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電子閃光装置において、減光板には、減光板と同方向に回動する回転操作ダイヤルが連結されていることを特徴とする。このように、回転操作ダイヤルの回動方向と減光板の回動方向とを一致させれば、操作者は減光板を回転させるべき方向に回転操作ダイヤルを回動させるだけでよいので、光バランスや光量の設定時に回動方向の操作ミスが生じる確率が極めて低く抑えられる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の電子閃光装置において、減光板には、光軸周りに回動可能な被動歯車が固定され、回転操作ダイヤルには、その回転操作の中心周りに回動可能な駆動歯車が固定され、被動歯車と駆動歯車とは、それら歯車とは反対方向に回動する遊び歯車を介して噛み合わされていることを特徴とする。
【0012】このような歯車構成によれば、確実に、回転操作ダイヤルの回動方向を減光板の回動方向に一致させることができる。請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の電子閃光装置において、回転操作ダイヤルには、操作者に減光板の回動角度を示すためのマークが形成され、被動歯車と駆動歯車とは、所定の位置関係で遊び歯車を介して噛み合わされていることを特徴とする。
【0013】被動歯車と駆動歯車とがこのように噛み合わされていれば、回転操作ダイヤルの回動位置と減光板の回動位置との関係は既知となる。したがって、操作者は、減光板の回転位置を、回転操作ダイヤルのマークの位置がどこにあるのかによって容易に確認することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係る実施形態を説明する。
【0015】先ず、本発明に係る実施形態を、図1,図2,図3,図4に基づいて説明する。本実施形態は、請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5に対応する。
(全体の構成)図1は、本実施形態におけるマクロ撮影用ストロボの外観図である。また、図2は、マクロ撮影用ストロボの発光部本体の正面図および背面図である。
【0016】図1に示すとおり、発光部本体11およびコントローラ12からなるマクロ撮影用ストロボ(電子閃光装置)は、カメラ本体13に接続される。また、図1および図2に示すように発光部本体11には、中央に円柱孔11aが形成されており、その内枠が、カメラ本体13のレンズ先端部14aの外枠に嵌合する構造となっている。
【0017】以下では、カメラ本体13の撮影者を基準として、文言「前」「後」「左」「右」を使用する。発光部本体11の前面には、2つの発光管11A,11Bが円柱孔11aの右左に配置され、何れもその後側に形成された反射板11A’,11B’によりその発光面を前側に向けている。
【0018】発光管11A,11Bの発光面前面には、リング状領域Eの所定角度分に相当する形状(襟状)の減光板11Cが、不図示のリング状ガイド部材などによって円柱孔11aの中心線(交換レンズ14の光軸)周りに回動可能に取り付けられている。この減光板11Cの周方向の長さは、減光板11Cの回転位置により、発光管11A,11B双方の発光面を完全に開放すること、および一方の発光面を完全に被覆して他方の発光面を完全に開放することの両方が可能となるよう調節されている。
【0019】因みに、図1,図2に示す減光板11Cの周方向の長さは、リング状領域Eにおいて、発光管11Aの発光面と発光管11Bの発光面との間の非発光面全体を被覆する値に調整されている。このように減光板11Cの周方向の長さを、一方の発光管の発光面を被覆するだけの長さよりも大きくしておけば、後述するように光バランスを左右反対に変更する際に、被覆すべき発光管の変更(図2(b)(c)間の変更)を比較的小さな回動角度で実現できるという利点がある。
【0020】また、発光部本体11の上部には、回転操作ダイヤル11Eが形成されており、後述するギヤ機構(図3)の作用によって、撮影者はこの回転操作ダイヤル11Eを介して減光板11Cを回動させて光バランスを設定できる。また、発光部本体11の下部には、撮影の際にピント合わせや被写体の確認のための照明ランプ11Fが形成されている。
【0021】また、図2(d)に示すように発光部本体11の後側には、左右の発光管11B,11Aの発光切替スイッチ20が形成されている。このスイッチ20が中央にある時は発光管11A,11Bの双方が発光し、スイッチ20を左側に切り替えると発光管11Bのみが発光し、スイッチ20を右側に切り替えると発光管11Aのみが発光する。
【0022】通常、これらの発光管11A,11Bの発光開始および発行停止は、カメラ本体13側からの信号を受けたコントローラ12の制御下で行われる。
(減光板の材料)上記した減光板11Cは、透過光の強度を弱めると同時にその光を拡散させるものである。このような減光板(拡散板)11Cの材料としては、例えば、乳白のポリアセタール樹脂にブルーイング顔料を添加したもの、もしくはポリプロピレン樹脂にブルーイング顔料を添加したもの等、いわゆるプラスチック材料が使用される。
【0023】ここで一般に、マクロ撮影用ストロボに使用される発光管11A,11Bは、何れも色温度約5500°Kの光を発光する。このとき仮に、乳白色のままの減光板を使用すると、その減光板の透過光の色温度は、その透過前と比べて大幅に低下し、その低下量は500°K〜1000°Kである。この低下量は、最終的に得られる写真の色を赤みがからせるほどの値である。
【0024】このため、この減光板を左右の何れかの発光管11A,11Bの発光面に配置すると、得られる写真の色調も左右で異なってしまう。その点、本実施形態では、減光板11Cの色温度を予め高めに設定するための1つの方法として、材料にブルーイング顔料を添加して「やや青みがかった白色」にするので、その透過光の色温度を減光板非使用の発光管から発せられる光とほぼ等しい5500°Kとすることができる。この結果、写真全体の色調は、良好に保たれる。
【0025】なお、これ以外にも、減光板11Cの色温度を予め高く設定することができるのであれば、如何なる方法を適用してもよい。さらに、本実施形態では、この減光板11Cの透過率は、発光管から発せられる光強度を約1/4倍に減光する値に調整されている。ここで、一方から発せられる光の強度が他方から発せられる光の強度の1/8倍よりも小さいと、片側からのみ光を照射した場合と大差なくなり、また、一方から発せられる光の強度が他方から発せられる光の強度の1/3倍よりも大きいと、両側から同じ強度の光を照射した場合と大差なくなる。
【0026】そして、一般にマクロ撮影用ストロボに使用される左右の発光管11A,11Bには同じ光強度が設定されている。したがって、本実施形態のように予め減光板11Cの透過率を1/4倍に設定しておけば、減光板使用の発光面と減光板非使用の発光面との間に1/4の強度比を確実に設定できる。
【0027】さらに、この減光板11Cは、光を弱めるだけではなく光を拡散するものとなっているので、得られる写真は明暗の差があまり烈しくない、奥行き感のある自然なものとすることができる。以上説明したように、本実施形態では、光バランスおよび光量の設定を、回動可能な減光板11Cによる被覆/開放の切り換えによって行う。減光板11Cにより完全に被覆された発光面(図2(b)では発光管11Aの発光面,図2(c)では発光管11Bの発光面)からの光は、その照射範囲を変えることなく光量のみが調整されているので、反対側の発光面(図2(b)では発光管11Bの発光面,図2(c)では発光管11Aの発光面)からの光によって生じる影は、その近傍部分も遠方部分も比較的均一に和らげられる。すなわち、光源の大きさ自体を変える従来と比べて、良好な撮影条件を設定できる。
【0028】(回転操作ダイヤルと減光板との間の構成)図3は、回転操作ダイヤル11Eと減光板11Cとの間の構成を説明する図である。先ず、減光板11Cの外周には、複数の歯31aがその減光板11Cと一体的に形成されている。ここでは、減光板11Cおよびこれに形成された歯31aとからなる歯車を、被動歯車31と称する。
【0029】一方、回転操作ダイヤル11Eには、その回転操作の中心周りに回動可能なギヤ33aが固定されている。ここでは、回転操作ダイヤル11Eおよびこれに固定されたギヤ33aをまとめて駆動歯車33と称する。そして、駆動歯車33と被動歯車31とは、遊び歯車32を介して噛み合わされており、これら駆動歯車33と被動歯車31とは同方向へ回動する構成となっている。
【0030】なお、この遊び歯車32は、駆動歯車33のギヤ33aに噛み合うギヤ32bと、被動歯車31に噛み合うギヤ32aとが、同軸に形成されたものである。なお、図3において、この遊び歯車32における2つのギヤのモジュールは異なる。また、回転操作ダイヤル11Eには、操作者にその回転位置を示すためのマーク、例えば目視のみならず手指等の感触によっても確認可能な凹み部34cが形成されている。
【0031】そして、これらの歯車によれば、この凹み部34cが発光部本体11上部の中心に位置するときに減光板11Cの両端部がそれぞれ発光管11A,11Bの発光面の上端に位置し(図2(a))、かつ回転操作ダイヤル11Eが右方向(図2の12A方向)に回動して凹み部34cが右側に位置するときに減光板11Cの右端部が発光管11Aの発光面の下端に位置し(図2(b))、かつ回転ダイヤル11Eが左方向(図2の12B方向)に回動して凹み部34cが左側に位置するときに減光板11Cの左端部が発光管11Bの発光面の下端に位置する(図2(c))。
【0032】さらには、これらの回動位置を確実に設定するために、図2(b)(c)の状態となった状態で何れかの歯車を停止させるストッパーや、図2(a)(b)(c)それぞれの状態で何れかの歯車を回動可能に係止する係止機構(不図示)などの所定の機構を形成することが好ましい。
(各歯車の組付方法)上記したように駆動歯車33については、図2(a)の状態において、回転操作ダイヤル11Eの凹み部34cを発光部本体11上部の中心に位置させる必要がある(1)。
【0033】また、減光板11Cについては、図2(a)の状態において、その両端部をそれぞれ左右の発光管11B,11Aの上端に位置させる必要がある(2)。そこで、本実施形態では、上記した2つの条件(1)(2)を満たし、かつギヤ33aとギヤ32b、ギヤ32aと被動歯車31がそれぞれ噛み合わされた状態を確保できるよう、遊び歯車32が設計される。
【0034】このようにな条件を満たす遊び歯車32では、ギヤ32a,ギヤ32b開始点の位相が所定値だけずれるので、その遊び歯車32が異なる回転角度で組付けられると上記の構成が再現されないこととなる。仮に何の目印もなく組付を行った場合、減光板11Cと回転操作ダイヤル11Eとの回転位置には、最大で1歯分ものずれが生じる(ギヤの構成にもよるが、図3に示す構成では最大のずれは約3°であった。)。
【0035】そこで、本実施形態では、組付の際にその再現が可能なように、上記(1)(2)を満たす状態における駆動歯車33と遊び歯車32との所定の箇所(例えば、相互の噛み合い位置)に、それぞれマーカー4m,マーカー11mを付しておく。そして、実際の組付時には、このマーカー4mおよびマーカー11mを基準とすれば、上記した適正な噛み合い状態を、容易かつ確実に再現できる。
【0036】以上説明したように、遊び歯車32の介在により回転操作ダイヤル11Eの回動方向と減光板11Cの回動方向とを一致させれば、操作者は減光板11Cを回転させるべき方向に回転操作ダイヤル11Eを回動させるだけでよいので、光バランスの設定時に回動方向の操作ミスが生じる確率を、極めて低く抑えることができる。
【0037】また、回転操作ダイヤル11Eに凹み部34cが形成されており、かつ回転操作ダイヤル11Eと減光板11Cの回転角度が正確に対応付けられているので、操作者は、目視や手指等の感触によって減光板11Cの回転角度を確認できる。以上の結果、撮影者がカメラ本体13のファインダーを覗きながら、操作性よくマクロ撮影用ストロボの光バランスを設定できる。
【0038】(使用形態)図4は、以上の構成説明したマクロ撮影用ストロボの使用例である。図4(a)は、スイッチ20(図2(d)参照)を中央に設定し、かつ回転操作ダイヤル11Eの凹み部34cを中央にセットして(図2(a)参照)撮影したものである。
【0039】図4(a)において、被写体は全面照射され、被写体後方には鋭い影が形成される。ストロボ光が被写体をほぼ均一に全面照射するため、被写体奥行き感に乏しいフラットな画像となっている。図4(b)は、スイッチ20を左側にセットし、かつ回転操作ダイヤル11Eの凹み部34cを中央にセットして(図2(a)参照)撮影した画像である。
【0040】被写体の左側が明るく照射され、被写体の右側には鋭い影が形成されている。被写体は左側の非常に明るい部分から右側の鋭い影の部分まで明暗差がはっきりとして奥行き感が非常に良く表現されている。但し、鋭い影が形成されているため画像としては硬い印象を与えている。図4(c)は、スイッチ20を中央にセットし、かつ回転操作ダイヤル11Eの凹み部34cを右側にセットして(図2(b)参照)で撮影した画像である。
【0041】図4(c)においては、図4(b)と対比させて見ると明らかなように、被写体右側の鋭い影は弱められ、また光の強く当たった部分と影までの光の強弱差が弱められており、明暗の差が烈しくない自然な感じになっている。したがって、画像全体が穏やかで、なおかつ奥行きもある良好なものとなっている。その他、スイッチ20を中央にセットし、かつ回転操作ダイヤル11Eの凹み部34cを左側にセットして(図2(c)参照)撮影すると、この図4(c)に示すものと影の生じ方が左右逆になった画像が得られる。すなわち、この場合も良好な画像が得られる。
【0042】(その他)ここで、上記実施形態においては、図1に示すように、発光管11A,11Bが左右の位置に配置されているが、発光管発光部本体11は、交換レンズ14の周りに回動可能であるので、例えば、90°回転させて発光管11A,11Bを上下の位置に配置することや、45°回転させて発光管11A,11Bを斜めの位置に配置ことも可能である。
【0043】また、上記実施形態においては、発光部本体11に形成される発光管の数が2つであり、その一方の発光面を被覆/開放できる減光板11Cについて説明したが、レンズの周囲に3つ以上複数の発光管が形成された発光部本体にも本発明は適用可能である。例えば、本発明をレンズの周囲に等間隔で4つの発光管を有した発光部本体に適用する場合について説明する。
【0044】この場合の減光板の構成は、例えば、リング状領域Eの外枠または内枠と略同形の円形フレーム部と、その円形フレーム部にそれぞれ固定された2つの減光プレート部(上記実施形態における減光板11Cと同じ材料からなる)とによって成す。そして、この2つの減光プレート部は、隣り合う2つの発光管の発光面をそれぞれ個別に被覆する形状および位置関係でその円形フレーム部に固定されている。この構成の減光板を45゜回動させれば、それらの減光プレート部を、発光面と発光面との間の非発光面に位置させて全ての発光面を開放することができる。
【0045】すなわち減光板は、その回動位置によって、上下一対の発光面のうち一方の発光面のみを完全に被覆することおよび上下一対の発光面を完全に開放することが可能であり、かつ左右一対の発光面のうち一方の発光面のみを完全に被覆することおよび左右一対の発光面を完全に開放することが可能である。その他、レンズ周囲の左側および右側にそれぞれ複数個の発光管が比較的近接して配置されている場合などは、1つの襟状の減光板が、右側または左側の複数個の発光管の発光面全体を被覆/開放する構成としてもよい。
【0046】何れの場合にも、減光板を回動させるべき角度に応じて各ギヤ機構等の設計を行えば、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1、請求項2に記載の発明によれば、従来より良好な撮影条件を設定することが可能となる。さらに、請求項3、請求項4、請求項5に記載の発明によれば、撮影者は、従来より高い操作性の下で快適にその設定を行うことができる。




 

 


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