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発明の名称 スチルカメラのシャッタ装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−66662(P2001−66662A)
公開日 平成13年3月16日(2001.3.16)
出願番号 特願平11−239668
出願日 平成11年8月26日(1999.8.26)
代理人 【識別番号】100072718
【弁理士】
【氏名又は名称】古谷 史旺 (外1名)
【テーマコード(参考)】
2H081
2H082
【Fターム(参考)】
2H081 CC23 CC24 CC28 CC29 CC52 CC53 CC58 CC73 CC75 
2H082 BB02 BB12 BB23 BB24 BB26 BB27 BB64
発明者 清水 光生
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 先幕を係止する第1の係止装置に作用してその係止解除のタイミングを回転角度に応じて調整する先行体と、後幕を係止する第2の係止装置に作用してその係止解除を行うための係止解除部材と、該係止解除部材を吸着しこれを解放することで前記後幕の係止解除のタイミングを調整する電磁手段とを有するスチルカメラのシャッタ装置において、前記先行体が第1の所定角度以上回転したことを条件に所定のタイミングで前記電磁手段による前記係止解除部材の吸着を解除し、もって前記後幕の係止解除タイミングを決定する後幕制御手段と、前記電磁手段による前記係止解除部材の吸着が行われていないことを検知し、かつ前記先行体が前記第1の所定角度より小さい第2の所定角度回転したときに、当該先行体の回転を禁止する回転禁止手段とが設けられていることを特徴とするスチルカメラのシャッタ装置。
【請求項2】 前記回転禁止手段による回転禁止を解除すると共に、前記係止解除部材による前記後幕の係止解除を禁止する回転禁止解除手段と、前記回転禁止解除手段によって回転可能になった前記先行体が、前記第1の所定角度より大きい第3の所定角度回転したときに、前記係止解除部材に代わって前記第2の係止装置に作用してその係止解除を行う第2の係止解除部材とを備えていることを特徴とする請求項1に記載のスチルカメラのシャッタ装置。
【請求項3】 前記回転禁止解除手段によって前記先行体の回転が可能になったときに、前記先幕を係止する第1の係止装置に作用してその係止解除のタイミングを少なくとも2段階以上に調整する機械式先幕制御手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載のスチルカメラのシャッタ装置。
【請求項4】 後幕を係止する単一の係止装置に作用する機械式シャッタ制御手段と、電気式シャッタ制御手段の双方を有し、前記電気式シャッタ制御手段が選択されているときに前記機械式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御を第1のロック手段で禁止し、前記機械式シャッタ制御手段が選択されているときに前記電気式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御を第2のロック手段で禁止する選択手段を有することを特徴とするスチルカメラのシャッタ装置。
【請求項5】 前記電気式シャッタ制御手段が供給電圧の降下によって正常に作動しなくなったときに、当該電気式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御を禁止する第3のロック手段が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のスチルカメラのシャッタ装置。
【請求項6】 前記第3のロック手段による、前記電気式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御の禁止は、前記選択手段によって前記機械式シャッタ制御手段が選択されたときに解除されるようになっていることを特徴とする請求項5に記載のスチルカメラのシャッタ装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、先幕の開き動作と後幕の閉じ動作の時間差を制御して所望のシャッタ速度を実現するスチルカメラのシャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一眼レフレックスカメラ等のスチルカメラのシャッタ速度を、先幕の開き動作と後幕の閉じ動作の時間差(露出時間)によって制御するシャッタ装置が公知である。かかるシャッタ装置としては、電気式シャッタ装置と、機械式シャッタ装置とがある。
【0003】このうち電気式シャッタ装置では、以下のように、後幕の閉じ動作が後幕マグネットの励磁/消磁によって制御される。すなわち、後幕マグネットを励磁して、先ず、後幕を制動する後幕レバーをこの後幕マグネットによって吸着しておく。そして、所定のタイミングで後幕マグネットが消磁されると、解放された後幕レバーが、後幕を係止してる機構(後幕カギ)に作用して、当該後幕を閉じさせる。
【0004】しかし、後幕マグネットによる後幕レバーの吸着は、カメラの電池が消耗したとき等の低バッテリ時には行うことができない。この場合には、適正なシャッタ制御ができないため、シャッタ動作を禁止して、ユーザーにその旨を警告する必要がある。特に、レリーズボタンを押した後、先幕の開き動作が機械的に行われ、後幕の閉じ動作が電気的に行われるタイプのスチルカメラでは、電池の電圧を監視し、その値が低いときにシャッタ動作を禁止しようとしても、先幕の開き動作が機械的に行われてしまうため、一連のシャッタ動作を禁止することができない。
【0005】このため、従来より、先幕と後幕とを機械的に連動させる先後幕連動機構を設けて先幕の開き動作と後幕の閉じ動作とを機械的に連動可能にしておき、一方で、後幕マグネットによる後幕の吸着状態を検知しておき、低バッテリ時に後幕マグネットが後幕を吸着しなくなったときに、前記先後幕連動機構によって、互いに連動する先幕、後幕の動作を共に禁止するようにした電気式シャッタ装置が提案されている。
【0006】一方で、低バッテリ時に備えて、後幕の閉じ動作を、電池とは無関係に、機械的に行う補助的な機械式シャッタ装置を設けておき、もって、低バッテリ時に、限られた条件下(例えば、一定のシャッタ速度(例えば、1/250秒))でその写真撮影を可能にした電気式シャッタ装置が提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記した従来の電気式シャッタ装置には、以下のような不具合があった。
【0008】第1に、電気式シャッタ装置に、上記先後幕連動機構を設けた場合、この先後幕連動機構で互いに連結された先幕、後幕が、シャッタ最高速付近(例えば、1/4000付近)で、相互に影響を及ぼし合って、その速度制御の精度が低下する。この機構のために、先幕の開き動作、後幕の閉じ動作が干渉し合って、シャッタ動作の安定性を阻害するからである。
【0009】第2に、上記補助的な機械式シャッタ装置が併設された電気式シャッタ装置においては、低バッテリ時に機械制御できるシャッタ速度(露出時間)の範囲が限られていたため、低バッテリ時に、平常時と同様の高度の写真撮影をすることができない。仮に、低バッテリ時にも高度の写真撮影を可能にするために、低速秒時から高速秒時までの全シャッタ速度に対応する機械式シャッタ装置を、電気式シャッタ装置を備えたスチルカメラに併設する場合、そのままでは、部品点数が増え、シャッタ機構も複雑になり、これを収容するスペースをスチルカメラ内部に確保することができない。仮に小型化を図って併設する場合であっても、コスト高を招くことになる。特に、機械式シャッタ装置のうち、遅いシャッタ速度(長い露出時間)を可能にするための「スローガバナ」と称される時計装置等の遅延時間設定部は、配置するには大きなスペースが必要である。
【0010】これらの事情から、電気式シャッタ装置を備えたスチルカメラに補助的に設けられる機械式シャッタ装置は、一般には、設定できるシャッタ速度が一定値(例えば、1/250秒)に限られた簡素なものであり、高度な写真撮影を行うことができなかった。本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、第1の目的は、平常時のシャッタ動作の安定性を損なうことなく、低バッテリ時において、先幕の開き動作、後幕の閉じ動作を、共に禁止することができる電気式シャッタ装置を提供することである。
【0011】又、第2の目的は、電気式シャッタ装置に併設される機械式シャッタ装置を、簡単な構成で、低速秒時から高速秒時までの全シャッタ速度に対応させて、低バッテリ時でも高度な写真撮影ができるシャッタ装置を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために請求項1の発明は、先幕を係止する第1の係止装置に作用してその係止解除のタイミングを回転角度に応じて調整する先行体と、後幕を係止する第2の係止装置に作用してその係止解除を行うための係止解除部材と、該係止解除部材を吸着しこれを解放することで前記後幕の係止解除のタイミングを調整する電磁手段とを有するスチルカメラのシャッタ装置に、前記先行体が第1の所定角度以上回転したことを条件に所定のタイミングで前記電磁手段による前記係止解除部材の吸着を解除し、もって前記後幕の係止解除タイミングを決定する後幕制御手段と、前記電磁手段による前記係止解除部材の吸着が行われていないことを検知し、かつ前記先行体が前記第1の所定角度より小さい第2の所定角度回転したときに、当該先行体の回転を禁止する回転禁止手段とを設けたものである。前記回転禁止手段は、前記電磁手段により前記係止解除部材が吸着されていないときに、前記先行体の回転を禁止するので、低バッテリ時に、先幕の係止解除が禁止され、スチルカメラが不作動になる。
【0013】又、請求項2の発明は、請求項1のスチルカメラのシャッタ装置に、前記回転禁止手段による回転禁止を解除すると共に前記係止解除部材による前記後幕の係止解除を禁止する回転禁止解除手段と、前記回転禁止解除手段によって回転可能になった前記先行体が前記第1の所定角度より大きい第3の所定角度回転したときに前記係止解除部材に代わって前記第2の係止装置に作用してその係止解除を行う第2の係止解除部材とを備えたものである。前記回転禁止解除手段は、前記係止解除部材による後幕の係止解除を禁止にしたまま、当該係止解除手段に代わる第2の係止解除手段によって低バッテリ時の後幕の係止解除が可能になるので、低バッテリ時であっても、スチルカメラが再び撮影可能な状態にされる。
【0014】又、請求項3の発明は、請求項2のスチルカメラのシャッタ装置に、前記回転禁止解除手段によって前記先行体の回転が可能になったときに、前記先幕を係止する第1の係止装置に作用してその係止解除のタイミングを少なくとも2段階以上に調整する機械式先幕制御手段を設けたものである。この機械式先幕制御手段によって、低バッテリ時であっても、シャッタ速度を多段階に設定可能になる。
【0015】又、請求項4の発明は、スチルカメラのシャッタ装置において、後幕を係止する単一の係止装置に作用する機械式シャッタ制御手段と、電気式シャッタ制御手段の双方を備えると共に、前記電気式シャッタ制御手段が選択されているときに前記機械式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御を第1のロック手段で禁止し、前記機械式シャッタ制御手段が選択されているときに前記電気式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御を第2のロック手段で禁止する選択手段を備えたものである。後幕を係止する単一の係止装置を共用して、機械式シャッタ制御手段と電気式シャッタ制御手段を選択的に作用させているので、低速秒時から高速秒時までの全シャッタ速度に対応した、機械式、電気式の併用シャッタ装置を、コンパクトに、かつ、部品点数を抑えて構成することができる。
【0016】又、請求項5の発明は、請求項4のスチルカメラのシャッタ装置に、前記電気式シャッタ制御手段が供給電圧の降下によって正常に作動しなくなったときに、当該電気式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御を禁止する第3のロック手段を設けたものである。低バッテリ時、先幕、後幕の双方の動作が禁止されるので、適正なシャッタ制御が期待できないことを、ユーザーに知らせることができる。
【0017】又、請求項6の発明は、請求項5のスチルカメラのシャッタ装置において、前記第3のロック手段による、前記電気式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御の禁止を、前記選択手段によって前記機械式シャッタ制御手段が選択されたときに解除するようにしたものである。低バッテリ時、一旦、先幕、後幕の動作が禁止されても、前記選択手段によって前記機械式シャッタ制御手段を選択するだけで、機械式シャッタ制御手段による機械的な写真撮影が可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を参照して説明する。尚、この実施の形態は、請求項1から請求項6に対応する。
【0019】図1に示す併用式シャッタ装置100は、例えば、一眼レフレックスカメラのシャッタ装置として用いられるもので、図2に示す先幕110の開き動作と後幕120の閉じ動作の時間差(露出時間)を、電気式制御(自動露出モード)と機械式制御(マニュアル露出モード)の、何れか一方にて、選択的に制御するものである。
【0020】先ず、本発明の併用式シャッタ装置100の概略を、図1を用いて説明する。併用式シャッタ装置100は、先幕110(図2)に連設された先幕かぎ42(第1の係止装置)と、先幕かぎ42を回転させるため先幕かぎ中間レバー37と、先行体34と、後幕120(図2)に連設された後幕かぎ(第2の係止装置)48と、後幕かぎ48を回転させるための電気制御後幕レバー(係止解除部材)44と、同じく先幕かぎ42を回転させるための機械制御後幕レバー(第2の係止解除部材)49とを主たる構成要素としている。
【0021】ここで先行体34は、先幕かぎ42に作用して先幕110の係止解除のタイミングをその回転角度に応じて調整するものである。この先行体34には、更に、電気制御後幕レバー44の回転を調整するためのアマチュア保持カム34a、ロック保持カム34cが形成されると共に、機械制御後幕レバー49の回転を調整するための保持カム34bが形成されている。
【0022】又、先幕かぎ中間レバー37は、先行体34と同軸(軸35)に形成された先行体第1カム33によって、その回転が調整される。この併用式シャッタ装置100にあっては、写真を1枚撮影する毎に、フィルム巻き上げレバー(図示省略)を回転させることで、チャージレバー66が図1中矢印で示す方向に回転し、この回転が、チャージ中間歯車67を介して、チャージ歯車68に伝達される。
【0023】チャージ歯車68が回転することで、軸35が先行体駆動バネ36に抗して、図1中、一定角度だけ左旋回する。このとき、軸35と一体の先行体第1カム33の爪33aに先行体レリーズかぎ31の先端部が係合することで、このチャージ状態が保持される。そして、ユーザーによってレリーズボタン(図示省略)が全押しされたときに、爪33aと先行体レリーズかぎ31との係合が解かれて、軸35が図1中、右旋回する(図1中、矢印Bで示す)。この軸35の右旋回に伴って、先行体第1カム33が回転し、これに当接する先幕かぎ中間レバー37が、一定のタイミングで、先幕かぎ42を回転する。この結果、先幕かぎ42に連設された先幕110がその開き動作を開始する。
【0024】又、上記したレリーズボタン(図示省略)の全押しによる、軸35が矢印B方向への回転に伴って、先行体34に形成されたアマチュア保持カム34a、保持カム34b、ロック保持カム34cも回転する。そして、これらアマチュア保持カム34a、保持カム34b、ロック保持カム34cの形状に応じて回転する電気制御後幕レバー44、機械制御後幕レバー49の何れか一方の作用によって、これに連設された後幕かぎ48が回転され、所望のタイミングで、後幕120(図3)がその閉じ動作を開始する。
【0025】又、併用式シャッタ装置100には、機械制御ロック機構70(第1のロック手段)、電気制御ロック機構80(第2のロック手段)、低バッテリロック機構90(第3のロック手段)が設けられており、詳細は後述するように、自動露出モード時の機械制御後幕レバー49の回転の禁止、マニュアル露出モード時の電気制御後幕レバー44の回転の禁止、低バッテリ時の先行体34の回転の禁止が、各々、行われる。
【0026】尚、この実施の形態では、電気制御後幕レバー44、後幕マグネット(電磁手段)43、制御回路3(図3)、アマチュア保持カム34a、ロック保持カム34c等によって電気式シャッタ制御手段が構成されている。又、機械制御後幕レバー49、保持カム34b、シャッタダイヤル第1カム56等によって機械式シャッタ制御手段が構成されている。又、シャッタ速度ダイヤル11の軸59に設けられたシャッタダイヤル第2カム55、シャッタダイヤル第3カム57、更には、シャッタ速度ダイヤル第4カム25によって選択手段が構成されている。
【0027】次に、カメラの電気制御部100Aの概略を、図3を用いて説明する。この電気制御部100Aは、主として、自動露出モードが選択されたときに、電気制御後幕レバー44が回転するタイミングを制御するものである(後幕制御手段)。電気制御部100Aは、主スイッチ1、半押しスイッチ2、制御回路3、切換スイッチ4、測光用センサ5、ISO抵抗体6、絞り情報入力器7、トリガスイッチ8、シャッタスイッチ9、表示素子10、後幕マグネット43等によって構成されている。
【0028】ここで主スイッチ1は、写真撮影に先立ってオンされるもので、この主スイッチ1のオンによって、制御回路3を中心とした電気制御部100Aが動作可能な状態となる。そして、ユーザーが、レリーズボタン(図示省略)を押して写真撮影を行う際に、レリーズボタンが半押しになった時点で、半押しスイッチ2がオンする。
【0029】半押しスイッチ2がオンすると、制御回路3及びこれに接続された測光用センサ5、表示素子10等が作動を開始し、その後、一定期間(例えば、30秒間)、その状態が保たれる。このとき測光用センサ5は、前記一定期間にわたって測光を行い、その検出結果を示す信号を制御回路3に伝える。切換スイッチ4は、シャッタ速度ダイヤル11(図1)の回転によってユーザーが自動露出モードを選択したときにオンとなって、その旨を示す指示信号を制御回路3に出力する。
【0030】制御回路3は、切換スイッチ4がオンのときに、前記した測光用センサ5からの信号と、ISO抵抗体6が示すフィルムのISO値、絞り情報入力器7が示すレンズの絞り値情報に基づいて、シャッタ速度(露光時間)を決定し、このシャッタ速度に基づいて、先幕110の開き動作と後幕120の閉じ動作との時間差(露出時間)を決定する(絞り優先の自動露出モード)。
【0031】このとき決定されたシャッタ速度は、表示素子10によって表示される。後幕マグネット43は、シャッタスイッチ9がオンしたときに励磁(オン)され、後述の電気制御後幕レバー44が回転しないように、これに一体に設けられたアマチュア44a(図1)を吸着する。そして、レリーズボタン(図示省略)が全部押しされ、先幕110の開き動作が機械的に行われ後、所定時間(シャッタ速度に対応)が経過した時点で、マグネット43が消磁(オフ)される。この消磁により、アマチュア44aの吸着が解除されて電気制御後幕レバー44が回転し、後幕かぎ48を回転させて後幕120の閉じ動作が行われる。
【0032】尚、シャッタ速度ダイヤル11の回転によってマニュアル露出モードが選択されたときには、切換スイッチ4がオフとなる。この切換スイッチ4がオフのときには、制御回路3を中心とした電気制御部100Aは、自動露出モードによるシャッタ制御を行わない。次に、併用式シャッタ装置100の各撮影モードにおける具体的な動作を、通常の自動露出モード(電気式制御)、低バッテリ時、並びに、マニュアル露出モード(機械式制御)の3つの場合に分けて説明する。
【0033】〔自動露出モード〕この自動露出モードでは、先幕110の開き動作は機械的に制御され、後幕120の閉じ動作が制御回路3からの駆動信号に基づく電気的な制御にて行われる。図1は、自動露出モードが選択されているときの併用式シャッタ装置100の状態を示している。
【0034】ここで自動露出モードは、図1に示すシャッタ速度ダイヤル11の表示「A」を、指標11aに合わせることで選択される。シャッタ速度ダイヤル11の軸59に設けられたシャッタダイヤル第2カム55、シャッタダイヤル第3カム57、更には、シャッタ速度ダイヤル第4カム25が、各々、自動露出モード選択位置「A」となる。
【0035】このとき機械制御ロック機構70では、A検出第1レバー52の一方の端部52aがシャッタダイヤル第2カム55のA凹部55aに嵌合するので、A検出第1レバー52の他方の端部52bは機械制御後幕レバー49の下端49bと当接し、この機械制御後幕レバー49の回転を妨げる。一方で、電気制御ロック機構80では、A検出第2レバー63の一方の端部63aがシャッタダイヤル第3カム57のA凹部57aに嵌合するので、A検出第2レバー63の他方の端部63bは、電気制御後幕レバー44の下端44dから離れた位置にあり、この電気制御後幕レバー44の回転を妨げない。
【0036】この状態で、写真撮影を行うべく、ユーザーがカメラ本体のレリーズボタン(図示省略)を全押しすると、シャッタスイッチ9(図3)がオンする。このとき後幕マグネット43は、励磁(オン)され、電気制御後幕レバー44に形成されたアマチュア44aが後幕マグネット43によって吸着され、その回転が妨げられている(電磁吸着状態)。
【0037】一方で、前記レリーズボタンの全押しによって、先行体レリーズかぎ31が、図1中、軸32を中心に右旋回し、先行体第1カム33の爪33aとの係合が解かれる。これによって先行体34は、先行体駆動バネ36の付勢力によって軸35を中心に図1中、右旋回を始める。先行体34が右旋回すると、先行体第1カム33の先幕外しカム33bは、先幕かぎ中間レバー37の棒部材37aを、バネ40の付勢力に打ち勝って押す。
【0038】このとき先幕かぎ中間レバー37は、軸39を中心に図1中、左旋回される。そして、左旋回した先幕かぎ中間レバー37は、その下部に形成された棒部材37bで、先幕かぎ42を軸41を中心に右旋回させる。
【0039】これによって、先幕かぎ42に連設された先幕110(図2)は、その開き動作を開始する(走行開始)。このように、先幕110は、レリーズボタンの全押しに伴う先行体34の右旋回によって、機械的にその開き動作を開始するが、開始タイミングの少し前にトリガースイッチ8はオフされ、そのオフのタイミングで、図3の制御回路3内部に設けられた露出時間決定タイマ(図示省略)が、予め設定されている所定時間(シャッタ速度に対応)のカウントを開始する。
【0040】この露出時間決定タイマに設定される所定時間は、制御回路3に接続された測光用センサ5、ISO抵抗体6等によって決定される。一方で、先行体34に形成されたアマチュア保持カム34aは、先行体34の右旋回に伴い、電気制御後幕レバー44のアマチュア保持突起44bと係合しつつ、係合状態から係合が解かれる方向に待避して行く。
【0041】このとき、電気制御後幕レバー44のアマチュア保持突起44bは、アマチュア保持カム34aの回転に伴って(第1の所定角度以上の回転)、バネ46の付勢力により軸45回りに図中で左旋回が可能な状態となる。しかし、この時点では、マチュア44aが後幕マグネット43に電磁吸着された状態であるため、当該電気制御後幕レバー44は、左旋回を開始しない。すなわち、電気制御後幕レバー44は、後幕マグネット43が消磁(オフ)されたときに、いつでもバネ46の付勢力によって回転可能な準備状態となる。
【0042】そして、制御回路3が、トリガースイッチ8のオフの後、前記所定時間が経過した時点で、後幕マグネット43が消磁(オフ)されると、電気制御後幕レバー44が、バネ46の付勢力によって、図1中、左旋回を始める。このように電気制御後幕レバー44が回転を開始すると、電気制御後幕レバー44の後幕電磁解除部44cが、後幕かぎ48を、軸47を中心に右旋回するように押し、後幕かぎ48に連設された後幕120の閉じ動作が始まる。
【0043】この一連の動作が終了すると、巻き止め機構(図示省略)が解除される。この巻き止め機構の解除によって、その後、チャージレバー66の回転によるシャッタチャージが可能になる。尚、チャージレバー66の回転によりシャッタチャージを行うための機構(シャッタチャージ機構)は、公知の構造であり、その説明は省略する。
【0044】又、シャッタ速度ダイヤル11の回転によって、自動露出モードが選択されているときには、電気制御後幕レバー44による後幕かぎ48の回転によって、後幕120の閉じ動作が行われるが、この自動露出モードでは、上記したように機械制御後幕レバー49による後幕かぎ48の回転が機械制御ロック機構70によって禁止されている。
【0045】この結果、自動露出モードが選択されているときには、機械制御後幕レバー49によって、後幕120がその閉じ動作をすることがない。
〔低バッテリ時の動作〕次に、自動露出モードにおいて、電池が消耗したり、冷寒地で電圧が低下したときの併用式シャッタ装置100の動作(低バッテリ時の動作)について説明する。
【0046】バッテリ電圧が低下すると、これを制御する制御回路3、後幕マグネット43が正常に機能しなくなる。このため併用式シャッタ装置100には、低バッテリロック機構90が設けられている。以下、低バッテリロック機構90について、図4を用いて説明する。この低バッテリロック機構90は、自動露出モードで、バッテリ電圧が低下したときに、先幕110、後幕120を共に不作動にするためのものである。
【0047】図4は、併用式シャッタ装置100の低バッテリロック機構90を示す平面図である。低バッテリ時は、制御回路3が正常に機能せず、後幕マグネット43は励磁されず、アマチュア44aが吸着されない。このため、電気制御後幕レバー44は、軸45を中心に、図4中、左旋回する方向にバネ46により付勢される。
【0048】従って、電気制御後幕レバー44は、アマチュア保持突起44bをアマチュア保持カム34aと係合しつつ、回転可能な状態となる(図4(a))。このようにアマチュア保持突起44bがアマチュア保持カム34aと係合している状態が、前記後幕マグネット43がアマチュア44aを吸着していないことを意味する。
【0049】この状態でレリーズボタンが全押しされると、先行体第1カム33の爪33aと先行体レリーズかぎ31の係合が解かれ、先行体34は軸35を中心に図中、右旋回を始める。このとき電気制御後幕レバー44は、後幕マグネット43にて吸着されていないので、バネ46の作用によってアマチュア保持突起44bが、先行体34の一部をなすアマチュア保持カム34a側に付勢され続けている(吸着が行われていないことの検知)。
【0050】アマチュア保持カム34aはアマチュア保持突起44bと係合しながら右旋回するが、この右旋回に伴い、その係合が解かれる方向に待避して行く。先行体34が一定角度(第2の所定角度)以上回転すると、アマチュア保持突起44bは、アマチュア保持カム34aとの係合位置からの待避を続けて、1段低いロック保持カム34cの位置に落ち込む。
【0051】アマチュア保持突起44bがロック保持カム34cに落ち込むと、電気制御後幕レバー44は、バネ46の付勢力により、軸45を中心に、図4中で僅かに左旋回する(図4(b))。この電気制御後幕レバー44が図4中、左旋回すると、これに伴い、電気制御後幕レバー44に一体に設けられた棒部材44eが、レバー20を軸19を中心に右旋回させる(図4(b)中の矢印)。
【0052】このレバー20の右旋回により、ロックレバー21は、軸22を中心に、左旋回する(図4(b)中の矢印)。このロックレバー21は、その先端部21aがロックカム24の係止突起24aと当接し得る位置まで、左旋回する。その後、先行体34と一体のロックカム24が軸35を中心に図4中、右旋回すると、ロックカム24の係止突起24aが、ロックレバー21の先端部21aと係合し、その後のロックカム24の回転が禁止される。この結果、ロックカム24と一体の先行体34も、その回転が禁止される(図4(b)に示す状態)。
【0053】先行体34の回転が、低バッテリロック機構90の働きによって禁止されると、先行体第1カム33も回転することなく、停止状態となる。先行体第1カム33の回転が禁止されることで、先幕外しカム33bは先かぎ中間レバー37の棒部材37aを押すことがなくなり、棒部材37bも先幕かぎ42を押すことがない。この結果、低バッテリ時には、先幕110の開き動作が禁止される。
【0054】一方、このとき電気制御後幕レバー44は、軸45を中心に、僅かに左旋回するが、アマチュア保持突起44bがロック保持カム34cの位置に落ち込んだ後は、先行体34自体が回転しなくなるので、その後、電気制御後幕レバー44が左旋回することはない。従って、電気制御後幕レバー44の後幕電磁解除部44cは、後幕かぎ48を押すこともなく、後幕120も低バッテリロック機構90によって、その閉じ動作が禁止される。
【0055】以上のように自動露出モードで、電池の消耗等によってバッテリ電圧が低下したときには(低バッテリ時)、低バッテリロック機構90が動作するので、仮に、レリーズボタンが全押しされても、先幕110も後幕120も動作することなく(共に、走行が禁止される)、フィルムの露光が回避される。
【0056】尚、低バッテリ時に、低バッテリロック機構90の働きによって後幕120が走行することなく、そのままの状態で停止されると、カメラの巻き止め機構(図示省略)は、巻き上げ状態から解除されることがない。従って、この状態からは、シャッタチャージはできない。ユーザーは、巻き上げ機構の操作ができないことで、電池の消耗等によるバッテリ電圧の低下によって自動露出モードでの撮影ができないことを知ることができる(電池消耗等の低バッテリの警告)。
【0057】この低バッテリロック機構90によるロックの解除は、図1に示すシャッタ速度ダイヤル11を、「A」位置以外の位置(例えば、1/4000秒)に切り換えればよい(シャッタ速度ダイヤルの回転禁止解除手段としての機能)。すなわち、シャッタ速度ダイヤル11は、シャッタ速度ダイヤル第4カム25と一体であるため、シャッタ速度ダイヤル11を図1中、矢印M方向へ回転することによって、図1に示すロック解除レバー26の一方の端部26aがA凹部25aから押し出される。このときロック解除レバー26が軸27を中心に、図1中、右旋回する。
【0058】ロック解除レバー26の右旋回によって、他方の端部26bがロックレバー21上の棒部材21bを押しのけて、当該ロックレバー21を、軸22を中心に右旋回させ、そのロック状態を解除する。尚、バッテリ電圧が十分高いときには、図4(c)に示すように、先行体34が回転しても、電気制御後幕レバー44のアマチュア44aが後幕マグネット43に吸着されているので、後幕マグネット43が励磁(オン)されている限り、電気制御後幕レバー44は回転することがない。すなわち、電気制御後幕レバー44が回転を始めたときには、それまでにロックカム24が一定角度(第1の所定角度)以上回転している(図4(c))。従って、バッテリ電圧が十分のときには、ロックレバー21の先端部21aはロックカム24と係合することがなく、低バッテリロック機構90によるロックは行われない。
【0059】〔マニュアル露出モード〕次に、先幕110の開き動作、後幕120の閉じ動作が、共に、機械的に制御されるマニュアル露出モードについて、再び、図1を用いて説明する。ここでマニュアル露出モードは、ユーザーが、図1のシャッタ速度ダイヤル11の「A」以外のシャッタ速度位置(例えば、1/250秒、1/4000秒等)を指標11aに合わせることで選択される(図1の矢印Mで示す左方向への回転)。
【0060】このときシャッタ速度ダイヤル11の軸59に配設されたシャッタダイヤル第1カム56、シャッタダイヤル第2カム55、シャッタダイヤル第3カム57、更には、シャッタ速度ダイヤル第4カム25が、図1に示す状態から、同図中、矢印Mで示す方向に回転した位置となる。このとき機械制御ロック機構70では、A検出第1レバー52の一方の端部52aがシャッタダイヤル第2カム55のA凹部55aから押し出されて、A検出第1レバー52は軸53を中心に、図1中、右旋回する。このときA検出第1レバー52の他方の端部52bが、それまで係止していた機械制御後幕レバー49の下端49bから離れ、当該機械制御後幕レバー49の回転が可能になる。
【0061】一方、電気制御ロック機構80では、A検出第2レバー63の一方の端部63aがシャッタダイヤル第3カム57のA凹部57aから押し出され、A検出第2レバー63が左旋回する。このときA検出第2レバー63の他方の端部63cが電気制御後幕レバー44の棒部材44dに当接して、その回転を妨げる。マニュアル露出モードが選択された状態で、ユーザーによって、レリーズボタン(図示省略)が全押しされると、先行体第1カム33の爪33aと先行体レリーズかぎ31の係合が解かれ、先行体34は軸35中心に図1中、右旋回を始める。
【0062】この併用式シャッタ装置100では、マニュアル露出モードにおいて、先幕かぎ42が押されるタイミング(先幕110の開き動作のタイミング)は、シャッタダイヤル第1カム56の階段部56aと軸39との係合状態によって、多段階に調整されるようになっている。
【0063】具体的には、シャッタダイヤル第1カム56の階段部56aは、先幕かぎ中間レバー37の一端にある軸39と対向している。ここで、図1に示すフォロワー61は軸60を中心に、階段部56aの階段半径に応じて回転する。このフォロワー61の回転の度合いによって、先幕かぎ中間レバー37の棒部材37aが先行体第1カム33と当接する位置が、図1中、その周方向で左右に移動する。
【0064】そして、先行体34と一体に先行体第1カム33が回転すると、先幕外しカム33bが、バネ40に抗して先幕かぎ中間レバー37の棒部材37aを押して、先幕かぎ中間レバー37は軸39中心に図中左旋回される。このときの軸39の位置自体が、上記したシャッタダイヤル第1カム56の回転角度によって異なるため、結果として、先幕110の開き動作が調整され、シャッタ速度が機械的に制御されることになる(機械式先幕制御手段としての機能)。
【0065】ここでは、シャッタダイヤル第1カム56の階段部56aの一番低い階段部分は、先幕110の開き動作を最も遅れて行うためのものである。先幕110の開き動作が最も遅くなったときに、最速のシャッタ速度(例えば、1/4000秒)が得られる。一方、シャッタダイヤル第1カム56の階段部56aの一番高い階段部分は、先幕110の開き動作を最も早く行うためのもので、このときのシャッタ速度は、例えば1/250秒である。
【0066】先行体34の回転によって先幕110の開き動作を開始した後、更に先行体34が右旋回すると、機械制御後幕レバー49は、先端部49aが保持カム34bと係合しながら、係合が解かれる方向に回転する。このとき機械制御後幕レバー49は、バネ50により、軸51を中心に左旋回する方向に付勢されている。先行体34が更に回転し、一定の以上回転すると(第3の所定角度以上の回転)、機械制御後幕レバー49は、先端部49aと保持カム34bの係合が解かれ、軸51を中心に左旋回する。後幕かぎ48は、機械制御後幕レバー49の回転によって軸47を中心に右旋回され、後幕120の閉じ動作が行われる(後幕の走行開始)。
【0067】ところで、この併用式シャッタ装置100では、1/125秒より遅いシャッタ速度は、後幕120の閉じ動作の制御を、スローカム62、スローレバー64、遅延時間設定部65によって、機械的に遅延させることによって達成される。すなわち、スローカム62とスローレバー64は、先行体34と当接して、当該先行体34の旋回を一時的に抑制する。ここでは、シャッタ速度ダイヤル11によって選択された、長いシャッタ速度に応じて一定時間、先行体34の右旋回が禁止される。この一定時間は、遅延時間設定部65にて設定される。
【0068】そして、スローカム62がスローレバー64を、図1中、所定角度だけ左旋回させると(上記一定時間に相当するタイミング)、再び先行体34は、右旋回を開始する。このスローカム62、スローレバー64、遅延時間設定部65の働きによって、比較的遅いシャッタ速度が実現される。
【0069】尚、遅延時間設定部65は、図5に示す公知の構成で、変速切替機構、元位置復帰機構が実現されているが、この構成自体は公知であるため、その詳細な説明は省略する。この実施の形態の併用式シャッタ装置100によれば、自動露出モード、マニュアル露出モードの何れの場合でも、先幕110の開き動作が、先幕かぎ中間レバー37によって行われ、部材の共用化が図られている。又、後幕120の閉じ動作については、自動露出モードのときには電気制御後幕レバー44の回転によって、マニュアル露出モードのときには機械制御後幕レバー49の回転によって行われる。しかし、電気制御後幕レバー44、機械制御後幕レバー49の回転を調整するアマチュア保持カム34a、保持カム34b、ロック保持カム34cが先行体34に形成されて、部材の共用化が図られている。従って、併用式シャッタ装置100は、装置全体の大型化を招くことなく、自動露出モードと多段階のマニュアル露出モードが選択的に実行可能となる。
【0070】尚、この実施の形態では、マニュアル露出モードにおいて、先幕110の開き動作のタイミングを調整して、所望のシャッタ速度を得る例をあげたが、後幕120の閉じ動作のタイミングを機械的に調整して所望のシャッタ速度を得るようにしてもよい。
【0071】
【発明の効果】以上説明した請求項1の発明によれば、先幕の係止解除のタイミングを回転角度に応じて調整する先行体と、係止解除部材を吸着しこれを解放することで前記後幕の係止解除のタイミングを調整する電磁手段とを有するスチルカメラのシャッタ装置において、前記先行体が第1の所定角度以上回転したことを条件に後幕の係止が解除され、前記係止解除部材の吸着が行われずに先行体が前記第1の所定角度より小さい第2の所定角度回転したときに、当該先行体の回転が禁止されるので、平常時のシャッタ動作の安定性を損なうことなく、低バッテリ時において、先幕の開き動作、後幕の閉じ動作を、共に禁止することができるようになる。
【0072】又、請求項2の発明によれば、前記回転禁止解除手段は、後幕の係止解除部材が吸着されていないときに、当該係止解除部材による後幕の係止解除を禁止にし、かつ、当該係止解除手段に代わる第2の係止解除手段によって、後幕の係止を解除するので、低バッテリ時であっても、スチルカメラが撮影可能な状態にされる。又、請求項3の発明によれば、低バッテリ時であっても、機械式先幕制御手段によって、シャッタ速度の多段階設定が可能になって、高度な写真撮影ができる。
【0073】又、請求項4の発明は、スチルカメラのシャッタ装置において、後幕を係止する単一の係止装置を共用して、機械式シャッタ制御手段、電気式シャッタ制御手段を選択的に作用させるようになっているので、これら部材の共用化によって、低速秒時から高速秒時までの全シャッタ速度に対応した、機械式、電気式の併用シャッタ装置を、コンパクトに、かつ、部品点数を抑えて構成することができる。
【0074】又、請求項5の発明は、請求項4のスチルカメラのシャッタ装置に、供給電圧が降下したときに、当該電気式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御が禁止されるので、低バッテリ時、適正なシャッタ制御が期待できないことを、ユーザーに知らせることができる。又、請求項6の発明は、請求項5のスチルカメラのシャッタ装置において、低バッテリ時に禁止された前記電気式シャッタ制御手段による先幕及び後幕の動作制御を、単に、前記機械式シャッタ制御手段を選択する操作で解除できるので、引き続き、機械式シャッタ制御手段による高度な写真撮影が可能となる。




 

 


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