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発明の名称 ナビゲーション装置及びナビゲーション装置の経路案内方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−324345(P2001−324345A)
公開日 平成13年11月22日(2001.11.22)
出願番号 特願2000−141855(P2000−141855)
出願日 平成12年5月15日(2000.5.15)
代理人 【識別番号】100111947
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 良雄
【テーマコード(参考)】
2C032
2F029
5D015
5D045
5H180
9A001
【Fターム(参考)】
2C032 HB05 HB22 HC08 HC15 HC16 HC23 HC27 HC31 HD07 HD16 
2F029 AA02 AB01 AB07 AB09 AB13 AC02 AC04 AC08 AC13 AC14 AC18
5D015 KK02 KK04 LL02 LL07
5D045 AB17 AB21
5H180 AA01 BB13 FF04 FF05 FF22 FF25 FF27 FF32
9A001 BB02 BB03 BB04 CZ05 DD11 FF03 HH17 HH18 HH28 JJ11 JJ77 JJ78 KK37 KK46 KK56
発明者 高橋 克典 / 渡邊 光章 / 竹田 秀明
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 利用者の発声した音声の中から施設名を認識する施設名認識部と、前記施設名認識部で認識された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定する利用者発声施設特定部と、前記利用者発声施設特定部で施設が特定されたとき、前記特定された施設から誘導すべき地点までの経路を音声で案内する経路案内部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項2】 利用者の発声した音声を認識する音声認識部と、前記音声認識部で認識した音声の中に、経路案内要求の言葉の有無を判別する経路案内要求有無判別部と、前記音声認識部で認識した音声の中から施設名を切り出す施設名切出部と、前記施設名切出部で切り出された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定する利用者発声施設特定部と、前記経路案内要求有無判別部で経路案内要求があったと判別され、且つ利用者発声施設特定部で施設が特定されたとき、前記特定された施設から誘導すべき地点までの経路を案内する経路案内部と、経路案内部の信号を音声信号に変換し出力する音声合成部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項3】 前記経路案内要求有無判別部には、「見える」、または「後どれくらい」、または「いいんだよね」、または「ここじゃないよね」の言葉を登録している辞書部を備えたことを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項4】 前記経路案内部では、前記特定した施設から誘導すべき地点までの交差点数または信号機の数を演算し、その数に応じた経路案内を行うことを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項5】 前記経路案内部では、前記施設名抽出部で利用者の発声した音声に施設名が含まれていないとき、または前記利用者発声施設特定部で利用者が発声した施設が特定されないときには、検索した施設データの中から目安となる施設名を案内することを特徴とする請求項2記載のナビゲーション装置。
【請求項6】 利用者の発声した音声の中から誘導経路に関連する目印名を認識する目印名認識部と、前記目印名認識部で認識された目印名に基づき車両位置近傍の目印を目印記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した目印の中から利用者の発声した目印名に対応する目印を特定する利用者発声目印特定部と、前記利用者発声目印特定部で目印が特定されたとき、前記特定された目印から誘導すべき地点までの経路を音声で案内する経路案内部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項7】 前記目印が、施設や交差点であることを特徴とする請求項6記載のナビゲーション装置。
【請求項8】 利用者の発声した音声を認識し、認識した音声の中から施設名を特定し、特定された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索し、検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定し、施設が特定されたとき、特定された施設から誘導すべき地点までの経路を音声で案内することを特徴とするナビゲーション装置の経路案内方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は誘導経路に沿って走行方向等を案内するナビゲーション装置及びナビゲーション装置の経路案内方法に関し、特に音声により案内を行う際に利用者が実際に見ている施設等の目印に関連する問いかけに対応して、誘導経路を案内することができるようにしたナビゲーション装置及びナビゲーション装置の経路案内方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ナビゲーション装置においては、地図を描画するための地図データ及び地図上に表示する地名、あるいは施設等の情報データを記録したCD−ROM、DVD−ROM等の地図・情報記憶媒体と、この地図・情報記憶媒体のデータを読取る再生装置と、地図等を表示するディスプレイ装置と、距離センサやジャイロ等の自立航法装置及びGPS受信機等により車両の現在位置及び進行方向の方位を検出する車両位置検出装置等を有し、車両の現在位置を含む地図データを地図・情報記憶媒体から読出し、この地図データに基づいて車両位置の周囲の地図画像をディスプレイ装置の画面に描画すると共に、車両位置マークをディスプレイ画面に重ね合わせて表示し、車両の移動に応じて地図画像をスクロール表示したり、地図画像を画面に固定し車両位置マークを移動させたりして、車両が現在どこを走行しているのかを一目で分かるようにしている。また、情報記録媒体には地図以外に多くの施設関連情報を記録しており、必要に応じてこれを検索し、種々の情報を表示できるようにしている。
【0003】また、ナビゲーション装置は、ユーザが所望の目的地に向けて道路を間違うことなく容易に走行できるようにするための経路誘導機能を備えている。この経路誘導機能によれば、地図情報を用いて出発地から目的地までを結ぶ最もコストが低い経路を自動探索し、その探索した経路を誘導経路として記憶しておき、走行中、地図画像上に誘導経路を他の経路とは色を変えて太く描画して画面表示したり、車両が誘導経路上の進路を変更すべき交差点に一定距離以内に近づいたときに、交差点を拡大表示し、進路を変更すべき方向を示す矢印等を描画して画面表示することも行っている。更にこの交差点の表示に際して、3D表示等により運転者が実際に道路の前方を見ているのとほぼ同じ状態で表示するものも開発されている。
【0004】しかしながら、運転者は本来前方、及び周囲の状況を充分確認しながら安全運転に努めなければならず、ナビゲーション装置にたびたび目を移すことは危険であり、特に交差点近傍においては交通事故率が高いので、できる限りナビゲーション装置に目を移すことは避けなければならない。そのため、従来のナビゲーション装置においては、運転者が交差点を安全に走行できるように画像表示のほか音声によっても案内を行うようにしており、例えば交差点に近づくにつれて「およそ700mで右方向です。」などと音声で経路を案内している。また、このような音声案内機能によって、リモコンの「音声案内」ボタンの押下等により、その時点での例えば「しばらく道なりです。」や、「後5kmで右方向です。」などと案内できるようにもしている。
【0005】ナビゲーション装置の普及に伴ってナビゲーション装置の表示部分を見過ぎることによる交通事故が増加することが懸念され、ナビゲーション装置に対する規制が強化される傾向があるため、このように音声によって案内を行うことは今後はより重視され、車両用ナビゲーション装置にこのような機能を備えることは必須の要件となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ナビゲーション装置において上記のような音声案内を行う際、特に右左折予定交差点においては、現在地点からのおよその距離と右左折方向を案内するだけではなく、上記のように交差点あるいはその近傍に存在する例えばガソリンスタンド、レストラン、コンビニ等のように目印となる施設名を加えて案内を行うとよりわかりやすくなる。その際には、例えば「およそ500m先を右方向です。セブンイレブンが目安です。」のように案内することとなる。
【0007】このとき、通常の場合は、多くの人に知られた施設名を案内するように設定されてはいるものの、必ずしも全ての人が知っている施設を案内するとは限らない。即ち、ナビゲーション用の地図・情報記録媒体に予め案内する施設名を記録する際、運転者に良く知られたガソリンスタンド名、ファミリーレストラン名、コンビニ名、あるいは郵便局、警察、消防署等の公共施設を案内するように設定されるものの、例えば以前多くの人が利用していた「公民館」と呼ばれていた施設はその後新しく建て替えられるとき種々の名称で表現されることが多くなっている。したがって、例えば以前「柏公民館」と呼ばれていた施設は最近の施設改築に伴い「アミューゼ柏」という名称に変更されている。このようなとき、予め案内する施設名を設定する際、以前の「柏公民館が目安です。」を「アミューゼ柏が目安です。」のように更新されることとなるが、少なくともその改称後相当期間はその施設がレストランなのか、娯楽施設なのか、公共施設なのかわからない人が多くなる。
【0008】したがって、上記の例の場合、「およそ500m先を右方向です。アミューゼ柏が目印です。」のように案内されたとき、この施設をよく知らない人にとっては交差点に近くなってからその施設を探し、確認することに多くの注意力をさかれ、それでなくとも事故が起こりやすい交差点近傍での運転時に、安全運転に対する注意力が散漫になるためかえって危険な案内となる。
【0009】また、ナビゲーション装置のソフトを製作するに際して、交差点等の案内のデータ作製時に、上記のように目安となる適切な施設の選択を試みることとなるが、ほとんどの人が知っているような施設は極めて限られている。特にこのナビゲーション装置を利用する人は老若男女様々な人が存在し、興味の対象も人様々であるので、案内を行う施設名の選択は極めて困難であり、必ずしも常に適切な施設が選択されるとは限らない。
【0010】このような点を考慮して目安となる施設を案内せず、現在の走行地点データを元に、例えば「およそ500m先を右方向です。」のように単に現在地点から右左折交差点までの距離と右左折方向を表示し、あるいは「2番目の交差点を左側です。」のように交差点数と右左折方向のみを案内することも考えられる。しかしながら、データ記録媒体には多数の施設情報が記録されているので、何らかの形でこれを経路案内に有効利用することが好ましい。
【0011】一方、ナビゲーション装置において用いられるCD−ROMやDVD−ROM等の地図・情報データ記録媒体に記録された地図データ、施設データ等はたびたび新しい情報に更新され、バージョンアップ版として利用者に提供できるようにしている。したがって、ナビゲーション装置の利用者は本来このようにして更新された新しいデータ記録媒体を逐次購入してメンテナンスを行うことが好ましいにもかかわらず、料金等の面から最初のデータをそのまま使用する利用者がほとんどというのが実状である。このような傾向が続くと、現在ナビゲーション装置を使用している人のほとんどが車を買い換え、あるいはナビゲーション装置を買い換えるまでそのデータを使用することとなる。
【0012】このように古いデータをそのまま使用している利用者にとって、前記のような交差点の音声案内において、目安となる施設名を案内したとき、その施設がなくなっていたり、他の施設に変わっているときには、利用者は交差点近傍でその案内された施設を探さざるをえなくなり、極めて危険である。特にチェーン系のレストランやコンビニ等の施設は、道路等とは異なり変化が激しい傾向があるため、施設名を案内するナビゲーション装置においては、今後上記のような状況が頻繁に起こることが懸念される。その対策として、前記のようにこのような施設による案内を行わないことも考えられるが、データ記録媒体には一部不適当なデータが存在しても多くの正しいデータが存在するので、これを何らかの形で有効に利用することが好ましい。
【0013】更に、現在は音声認識技術の進歩により、利用者がナビゲーション装置のキーやタッチパネル等に対して何らの操作をすることなしに、音声によって各種操作を行うことができる装置も開発されている。このような音声認識装置を備えたナビゲーション装置においては、従来手で操作していた作業部分を音声によって操作できるようにしたものであり、予め決められた操作順に従って、決められた単語を発声しなければならなかった。
【0014】したがって、本発明は音声によって案内を行うナビゲーション装置において、データ記録媒体に存在する施設情報を用いて経路案内を行うに際して、利用者の知らない施設の案内を行うことがなく、また現在存在しないような施設を元にした案内を行うことがないと共に、利用者が実際に見ている施設等の目印に基づく問いかけの発声に応じて、音声で案内を行うことができるようにしたナビゲーション装置を提供することを目的とし、またナビゲーション装置において上記のような機能を行うことができる、ナビゲーション装置の経路案内方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するため、利用者の発声した音声の中から施設名を認識する施設名認識部と、前記施設名認識部で認識された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定する利用者発声施設特定部と、前記利用者発声施設特定部で施設が特定されたとき、前記特定された施設から誘導すべき地点までの経路を音声で案内する経路案内部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置としたものである。
【0016】また、利用者の発声した音声を認識する音声認識部と、前記音声認識部で認識した音声の中に、経路案内要求の言葉の有無を判別する経路案内要求有無判別部と、前記音声認識部で認識した音声の中から施設名を切り出す施設名切出部と、前記施設名切出部で切り出された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定する利用者発声施設特定部と、前記経路案内要求有無判別部で経路案内要求があったと判別され、且つ利用者発声施設特定部で施設が特定されたとき、前記特定された施設から誘導すべき地点までの経路を案内する経路案内部と、経路案内部の信号を音声信号に変換し出力する音声合成部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置としたものである。
【0017】また、他の態様として、前記経路案内要求有無判別部には、「見える」、または「後どれくらい」、または「いいんだよね」、または「ここじゃないよね」の言葉を登録している辞書部を備えたことを特徴とする前記ナビゲーション装置としたものである。
【0018】また、他の態様として、前記経路案内部では、前記特定した施設から誘導すべき地点までの交差点数または信号機の数を演算し、その数に応じた経路案内を行うことを特徴とする前記ナビゲーション装置としたものである。
【0019】また、他の態様として、前記経路案内部では、前記施設名抽出部で利用者の発声した音声に施設名が含まれていないとき、または前記利用者発声施設特定部で利用者が発声した施設が特定されないときには、検索した施設データの中から目安となる施設名を案内することを特徴とする前記ナビゲーション装置としたものである。
【0020】また、利用者の発声した音声の中から誘導経路に関連する目印名を認識する目印名認識部と、前記目印名認識部で認識された目印名に基づき車両位置近傍の目印を目印記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した目印の中から利用者の発声した目印名に対応する目印を特定する利用者発声目印特定部と、前記利用者発声目印特定部で目印が特定されたとき、前記特定された目印から誘導すべき地点までの経路を音声で案内する経路案内部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置としたものである。
【0021】また、他の態様として、前記目印が、施設や交差点であることを特徴とする前記ナビゲーション装置としたものである。
【0022】また、利用者の発声した音声を認識し、認識した音声の中から施設名を特定し、特定された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索し、検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定し、施設が特定されたとき、特定された施設から誘導すべき地点までの経路を音声で案内することを特徴とするナビゲーション装置の経路案内方法としたものである。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。図1は本発明のナビゲーション装置におけるナビゲーション制御装置100の機能ブロック図を示しており、アンテナ101で受信した衛星からの信号をGPS受信機102で処理し、衛星からの信号による自車位置データをデータ記憶部103に記憶する。一方、車両に設けられた車両の走行方向を検出する角度センサ104、及び距離センサ105からなる自立航法センサ106からの信号を車両位置・方位計算部107に入力し、自立航法センサによる位置データを得る。
【0024】車両位置信号発生部108では、データ記憶部103内のGPSによる自車位置データを、車両位置・方位検出部107内の位置データで補正し、正確な車両位置データを得る。車両位置信号発生部108で得られた車両位置信号は、車両位置データライン109を介して、後述するナビゲーション制御装置100内の各種機能部に出力し各部で利用される。
【0025】ナビゲーション装置に付属するリモコン110、ディスプレイに設けられるタッチパネル111、そのほか各種操作スイッチ112からの利用者の操作信号は、操作信号入力部113に入力される。その信号は操作信号データライン114を介して、ナビゲーション制御装置100内の各種機能部に出力し、利用者の指示信号とされる。また、マイク120は音声認識部121に接続され、マイクから入力される利用者の音声を音声認識部121で認識し、前記操作信号入力部113と同様に音声による操作信号として、操作信号データライン114に接続し、後述する各種機能部の指示信号とされる。
【0026】上記車両位置データ、及び操作信号に基づいてROM読出制御部115は、大量の地図データ及び施設等の情報データを記憶したDVD−ROMやCD−ROM等の地図記憶媒体(以下「DVD−ROM」と略称する。)116から所定の地図データ及び種々の情報を読み出し、情報・地図バッファ117に蓄える。この情報・地図バッファ117内の各種データは、情報・地図データライン118を介してナビゲーション制御装置100内の各種機能部に出力され、後述する種々の目的に利用される。特に、車両位置信号発生部108からの自車位置、あるいは操作信号データライン114からの表示指示に応じて、情報・地図バッファ117内のデータが地図メモリ138に入力される。
【0027】このような各種のデータの入力により、ナビゲーション制御装置100は、内部に備えた種々の機能部分で各種の作動を行うことができ、例えば誘導経路演算部131においては、車両位置信号発生部108から現在位置データを入力し、操作信号データライン114からの目的地、経由地の指定、高速道路優先等の検索指示を受け、種々のコスト計算を行って最適誘導経路を演算する。その結果を誘導経路メモリ132に蓄え、誘導経路画像出力部133では誘導経路用の画像データを形成し出力する。その画像データは画像合成部152に出力し、地図上に重ねて画像表示装置130に表示可能としている。
【0028】経路案内出力部135では、特に、車両位置信号発生部108からの車両位置データと、情報・地図バッファ117からの地図データと、施設検索部119からの周辺施設データと、誘導経路メモリ132からの誘導経路情報に基づいて、車両現在位置が誘導経路上の右左折交差点近傍等に達したか否かを判別し、近傍に達したときには交差点案内地図を作成して画像合成部152に出力すると共に、音声合成部160に出力しスピーカ162から交差点案内等の音声を出力する。この誘導経路案内に際して、右左折交差点近傍の目安となる施設を検索し、前記従来例に記載したように「およそ500m先を右方向です。セブンイレブンが目安です。」のような案内を行うことができるようにしている。また、この経路案内出力部135では、上記のような交差点の案内に限らず、インターチェンジの出入り口案内、しばらく右左折交差点が存在しない案内等も適宜行う。更にこのような従来の案内方法に加えて、後述するような利用者発声施設特定部127で特定された利用者が発声した施設情報を入力し、その施設情報に基づいた経路案内データを作成し出力可能としている。
【0029】施設検索部119では、操作信号データライン114からの指示、あるいは車両位置信号発生部108からの自車位置等に従って、情報・地図データライン118からDVD−ROM116の施設情報を検索して取り込み、画像合成部152を介して画像表示装置130に周辺施設等の検索データを表示し、また地図上に施設のマーク等を表示する。更に、施設名切出部124からの利用者の発声した施設名を入力し、その施設名に対応する施設を検索して施設候補選別部126に出力している。
【0030】地図描画部140では、地図メモリ138の所定の縮尺の地図データを元に、表示方式指定部142を介して入力された操作信号入力部113や音声認識部121からの、例えば鳥瞰図表示、3D表示等の指定に応じて、所定の地図を車両位置を基準として演算して作成し、更に地名情報データ、施設名等の関連情報データを必要に応じて地図上に重ねて表示し、地図画像として画像合成部152に出力する。画像合成部152にはそのほか、必要に応じて各種マーク発生部150、操作画面発生部151の画像も入力し、これらが画像表示装置130に合成されて表示される。
【0031】このナビゲーション制御装置には利用者発声施設情報による経路案内形成部122を備え、その中には、利用者の音声の中から例えば「見えた」「あとどれくらい?」等のナビゲーション装置に対して案内を求める特定の言葉が入力されたか否かを検出することにより、利用者が経路案内を要求しているか否かを検出する経路案内要求判別部123を備えている。このときの特定の言葉は辞書部125に予め登録しておき、経路案内要求有無判別部123では、入力された言葉と辞書部125に登録された言葉と一致するか否かを検出することにより判別することができる。
【0032】また、施設名切出部124を備え、前記経路案内要求有無判別部123から経路案内の要求があった旨の信号が出力された時に、利用者が発声した音声の中に「郵便局」「レストラン」「セブンイレブン」のような施設に関する言葉が入力されたか否かを判別するとともに、その施設名の切り出しによる特定を行っている。この施設についても予め辞書部125に登録し、これと照合することによって判別することができる。なお、ここに登録する施設名としては施設の一般名称でよく、例えば「利根大橋」という施設名について、「橋」という言葉を、「平潟トンネル」については「トンネル」と言う言葉を登録し、そのほか「セブンイレブン」「ローソン」「エッソ」「シェル石油」等の道路地図上にランドマークとして通常表示される店名を適宜登録しておけばよく、そのメモリ容量は小さなものでよい。
【0033】更に、施設候補選別部126を備え、前記施設検索部119からの所定範囲の区域全体の施設の中から、誘導経路メモリ132から入力した誘導経路に沿っている施設を選別して施設候補としている。また、利用者発声施設特定部127を備え、施設候補選別部126で選別された誘導経路上の施設候補のうち、車両の現在位置との関係で最も適切であると思われる施設を特定する。このようにして利用者が発声した言葉から特定された施設を経路案内出力部135に対して出力し、経路案内出力部135においては前記のように特定された施設から次の右左折交差点に対する案内情報を形成し、画像化して画像合成部152に出力し、また、テキストデータ化して音声合成部160に出力する。
【0034】上記のような機能ブロックで構成されたナビゲーション制御装置において、図2及び図3に示すような作動フローによって順に処理される。以下、その作動例を図4に示す車両の走行状況を参考に、前記図1の機能ブロック図を参照しつつ説明する。
【0035】本発明によるナビゲーション装置による経路案内処理の基本的な作動フローは図2に示される。このナビゲーション装置を搭載した車両の走行が開始されると(ステップS1)、最初は従来と同様の通常の経路案内処理が行われる(ステップS2)。このときの経路案内処理は、図1におけるナビゲーション制御装置100において、経路案内出力部135で前記のように、例えば「およそ500m先を右方向です。」と案内し、更に右左折の目安となる施設を案内するため「セブンイレブンが目安です。」のような案内を行う。このときの「セブンイレブン」等の施設情報は、データ記録媒体中の施設情報における、例えばランドマーク関連のデータのデータ等、種々のデータを検索することにより得られる。
【0036】次いで、利用者の発声の有無が判別される(ステップS3)。これは図1におけるマイク120から利用者の音声が、例えば音声認識開始用スイッチを押す等により音声認識部121に対して入力されたか否かにより判別することができる。このステップS3において、利用者の発声がないと判別されたときにはその発声があるまでステップS2の前記通常の経路案内処理を継続して行う。
【0037】ステップS3において利用者から音声認識部121に対して認識用音声を発声したと判別したときには、その発声の中に例えば「郵便局が見えた」の「見えた」という言葉、「利根大橋を渡るけど、後どれくらい?」の「どれくらい?」という言葉、「平潟トンネルに入るけど、いいんだよね。」の「いいんだよね。」等の、予め辞書部125に対して、利用者がナビゲーション装置に経路案内を求めてくる音声として、種々の態様を考慮して登録した所定の言葉を含んでいるか否かを判断する(ステップS4)。このとき、利用者の発声の中に上記のような問いかけの言葉が含まれていないと判別されたときは、再びステップS2に戻り、前記通常の経路案内処理を繰り返す。
【0038】ステップS4において、上記のような経路案内要求の言葉を含んでいると判別されたときには、その発声の中に施設に関する言葉が含まれているか否かを判別する。発声された音声の中に上記のような施設に関する言葉が含まれているか否かの判別に際しては、前記と同様に予め辞書部125に登録された言葉が含まれているか否かによって判断することができる。その辞書部125には、例えば「緑が丘郵便局」や「柏郵便局」のような特定の施設の名称の上位の分類項目である「郵便局」という言葉、あるいは「セブンイレブン日立台店」「セブンイレブン柏店」の特定施設の名称の上位分類項目である「セブンイレブン」、あるいは更にその上位の分類項目である「コンビニ」という言葉を登録しておく。
【0039】上記判別の結果、例えば「このまま真っ直ぐ走っていて、いいんだよね?」のように「いいんだよね?」という予め登録された利用者がナビゲーション装置に対して問いかける言葉が入っている場合であっても、施設に関する言葉が含まれていないと判別されたときには、前記ステップS4における利用者の経路案内要求は、施設に基づく経路案内要求ではないとして、ステップS2に戻り通常の経路案内処理が行われる。前記の例においては、ナビゲーション装置からは、例えば「はい。そのまま5kmほど直進です。」、あるいは「いいえ。500m先を右方向です。セブンイレブンが目安です。」のような通常の経路案内を行う。
【0040】ステップS5において、施設に関する言葉を含んでいると判別されたときには、図3に示すような後述する利用者発声施設情報による経路案内処理を行う(ステップS6)。この処理を行った後、車両が目的地に到着したか否かを判別し(ステップS7)、到着していないと判別されたときには再びステップS2に戻り、前記と同様の作動を繰り返す。また、車両が目的地に到着したと判別されたときには、この処理フローを終了する(ステップS8)。
【0041】前記ステップS6における利用者発声施設情報による経路案内処理においては、図3に示すような作動フローに沿って処理がなされるものであるが、この作動フローを図4の要部斜視地図、図5の平面地図、更にその変形例としての図6,図7の平面地図に示すような車両の走行状況に基づいて説明する。この走行状況においては、道路Lを走行中の車両Mは、図中矢印で示されるように交差点Cで右折して道路Sを走行するように誘導経路が設定されているとき、車両Mにおける利用者が郵便局Pがあることを見つけたとする。このときの利用者が図1の音声認識部121に対して「郵便局が見える」と発声すると、図3のステップS11において、利用者のその発声の中から「郵便局」という施設名の切り出しが行われる。
【0042】このときの施設名の切り出しに際しては、前記「郵便局」のような施設の一般名称の場合は前記図2のステップS5における利用者の発声の中に施設に関する言葉を含むか否かの判別と同じ作用を行うこととなるが、例えば「緑が丘郵便局が見えた。」のように特定の郵便局を指す言葉の場合は、図3のステップS11においてはこの「緑が丘郵便局」という施設名が切り出され、前記ステップS5とは異なる作動がなされる。
【0043】次いで上記のようにして切り出された施設名に基づき、利用者が見た施設はどの施設かを特定するため、最初図1の施設検索部119において、車両位置信号発生部108からの車両の現在位置データに基づいて車両の現在位置周囲の施設を検索する(ステップS12)。このとき検索する車両周辺の施設の範囲としては、例えば1km以内等予め設定しておく。なお、この設定距離は細街路地域では狭い範囲とし、市街道路では広い範囲に設定する等、走行地域等に応じて適宜の設定を行うことが可能である。
【0044】その結果、上記の例においては図10に示す表のような施設が検索される。この例においては「郵便局」として「緑が丘郵便局」が、ガソリンスタンドとしては「エッソ秦野店」が、レストランとして「へんこつ」等の施設情報が検索され、更にこのときの検索時のデータに基づいて「緑が丘郵便局」はその車両の位置から100mの所にあり、同様に「エッソ秦野店」が700m先に、「へんこつ」も700m先にあること等のデータが得られたことを示している。
【0045】このようにして検索されて抽出された施設について、前記ステップS11において認識され切り出された施設名と照合する(ステップS13)。この照合によって前記認識結果である「郵便局」あるいは「緑が丘郵便局」が誘導経路上にあったか否かが判別される(ステップS14)。この状態は図11の表において、施設分類が「郵便局」であり、施設名称が「緑が丘郵便局」である施設が約100mの距離の所にあるデータと一致することによって、利用者の発生した施設名は誘導経路上に存在することがわかる。このときにはその施設から誘導経路上において右左折する交差点までの残りの交差点の数をカウントする(ステップS16)。そしてその交差点数に応じて、後述するような案内パターン(1)(ステップS17)、案内パターン(2)(ステップS18)、案内パターン(3)(ステップS19)のいづれかが選択される。また、前記ステップS14において利用者が発声した施設が少なくとも誘導経路上には無いと判別されたときには、従来と同様の案内を行う案内パターン(4)が選択される。上記所定の案内を行った後はこの処理フローを終了し(ステップS21)、図2のステップS7に進むこととなる。
【0046】上記案内パターンとしては種々の態様で実施することができるが、例えば図9の表に示すように実施しても良い。即ち、図4及び図5に示す車両の状況の時は見つけた施設としての郵便局は右左折交差点の手前側にあり、且つ残り交差点数は0であるので、案内パターン(1)が選択され、「その[施設]の交差点を[右・左方向(折)]です。」のように案内する。また図6に示すような車両の状況の時は残り交差点数は1であるので、案内パターン(2)が選択され、「その[施設]の次の交差点を[右・左方向(折)]です。」のように案内する。なお、このとき、その施設が最初の右左折交差点からある程度離れているときには図5に示す状況と混同して、最初の交差点で右折することも考えられるので、このようなときには「2つ目の交差点を右方向(折)です。」のように案内しても良い。更に図7のM1として示すような車両の走行状況の時は、残り交差点数が3であるので、残りの交差点数が2以上であるときの案内パターン(3)が選択され、「その[施設]の[交差点数]先の交差点を[右・左方向(折)]です。」のように案内する。
【0047】上記図4及び図5に示す走行状況の例における一連の実際の処理をまとめて順に説明すると、利用者の「郵便局が見える。」の音声の中から「郵便局」の施設名が切り出された後(ステップS11)、誘導経路の周辺施設検索がなされ(ステップS12)、認識結果の「郵便局」と照合され(ステップS13)、この車両の現在位置近傍で誘導経路上の郵便局が存在すると判別されるので(ステップS14)、右左折交差点Cまでの交差点数をカウントする(ステップS15)。その結果、残りの交差点数が0であるので案内パターン(1)が選択され(ステップS17)、「その郵便局の先の交差点を右方向です。」のように案内し、施設案内の処理を終了する(ステップS21)。なお図6に示すような車両の走行状況においては「その郵便局の次の交差点を右方向です。」のように、あるいは「その郵便局から2つ目の交差点を右方向です。」のように案内する。また図7に示すような車両の走行状況においては「その郵便局の3個先の交差点を右方向です。」のように案内する。
【0048】図4に示す例において、従来の経路案内の方式では、例えば「300m先の交差点を右方向です。目安はガソリンスタンドです。」と案内されるか、あるいは目安の施設としてレストランを選択し、「・・・。目安はレストランです。」のように案内されることとなる。しかしながら図示のように、交差点Cの手前側には高いビルB1及びB2が存在するため、現在の車両の位置からはガソリンスタンドGもレストランRも見ることができない。そのため上記のような従来の方式で案内されたときには案内された交差点がどこにあるのか不安となり、安全運転がおろそかになる危険性がある。しかしながら本発明においては上記のように案内される結果、運転者が見えない施設を案内することが無くなり、見える施設に基づいた案内を行うことができるようになる。
【0049】上記のような経路案内を行う本発明のナビゲーション装置の他の実例を図7に示す車両の一連の走行状況例に基づいて、従来の案内方式と対比しつつ説明する。図中車両Mは道路Lを通って交差点Cで右折し道路S1を通るように誘導経路が設定されている状態で、車両Mが右折予定交差点Cから700m手前のM1の位置に存在するときにおいて、利用者が「郵便局が見えた。」という言葉を発したとする。このときには、前記のように郵便局の施設検索を行うことによってこの郵便局が特定されたとき、ナビゲーション装置は「その郵便局の3個先の交差点を右方向(右折)です。」と案内する。なお、上記の状況において従来のナビゲーション装置においては、最初「ポーン」という音声案内開始合図の後に、「およそ700m先を右方向です。レルトランへんこつが目安です。」のような案内が行われる。
【0050】次に車両が交差点Cの約500m手前のM2の位置を走行しているとき、利用者が「病院が見えた。」と発声したときにおいて、施設検索しても地図データへの記入漏れ、あるいは新しく病院が建設された等により車両の近傍に病院が存在しないと判別されたときには、ナビゲーション装置は「およそ500m先で右方向です。レストランへんこつが目安です。」という従来と同様の案内を行う。
【0051】車両が交差点Cの約300m手前のM3の位置を走行しているとき、利用者が「食堂が見えた。」と発声した時において、施設検索の結果その食堂が特定されたときには、現在の車両位置から2つ目の交差点を右折する状況であるが、その食堂から残りの交差点は0ではあるので、「その食堂の先の交差点を右方向です。」のように案内を行う。なおこのような状況において従来のナビゲーション装置においては、最初の「ポーン」の合図の後「およそ300m先を右方向です。レストランへんこつが目安です。」のような案内が行われる。
【0052】車両が図中M4の位置を走行しているとき、利用者が「ガソリンスタンドが見えた。」のように発声したときに、その施設が特定されると、そのガソリンスタンドのある交差点から右左折交差点まで残りの交差点数は0個であると判別されるので、「そのガソリンスタンドの交差点を右方向です。」という案内が行われる。なお、従来のナビゲーション装置は上記のような状況の時には「まもなく右方向です。レストランへんこつが目印です。」のような案内が行われる。上記のように従来の装置において、レストランへんこつの看板が見つからない等のときには、上記いずれの場合においても利用者はこの交差点で混乱することとなる。
【0053】上記具体的実施例においては、利用者が発声する「見えた。」という言葉によって案内する例を示したが、図2のステップS3の説明において一部述べたように、「後どれくらい?」という質問の言葉、「いいんだよね。」あるいは「ここじゃないよね。」等の確認の言葉を施設に関する言葉と共に発声したときにおいても、ナビゲーション装置が施設に基づく経路案内を開始するように設定することもできる。但し図2のステップS4の説明において述べたように「このまま真っ直ぐ走って、いいんだよね。」のような発声時には、施設情報に基づく経路案内は行われず、通常の経路案内を行うこととなる。
【0054】例えば図8に示すような車両の一連の走行例について説明すると、車両が現在M5の地点を走行しているとき橋Bを渡るときに橋の名前の表示、あるいは川の名前の表示を見る等により、例えば「利根大橋を渡るけど、後どれくらい?」、あるいは「利根川を渡るけど、後どれくらい?」のような発声が行われたとき、この中から「後どれくらい?」という言葉を切り出し、この言葉を予め利用者がナビゲーション装置に対して問い合わせる言葉として図1の記憶部125に登録しておくことによって、この言葉からナビゲーション装置に対する問い合わせであると判別することができる。また、前記発声の中の「利根大橋」の「橋」という言葉、あるいは「利根川」の「川」という言葉を切り出すことにより施設に関する問い合わせであることが判別され、更に「利根大橋」あるいは「利根川」を検索し、現在位置と照合してその存在を確認したときには、ナビゲーション装置は「しばらく道なりです。残り1kmで右方向です。」のように案内する。
【0055】車両が地点M6を走行しているとき、利用者がトンネルの中に入ることを知り、このトンネルに入っても大丈夫であるか不安になり、そのトンネルの名前を知る等により「松戸トンネルに入るけど、いいんだよね。」のような確認の言葉を音声認識部に対して発声したとする。そのときには、この「いいんだよね。」の確認の言葉をナビゲーション装置に対する問い合わせの言葉として予め前記記憶部125に登録しておくことにより、この言葉からナビゲーション装置に対する問い合わせであることが判別され、上記と同様にこの「松戸トンネル」を検索し、現在位置と照合して確認したときには、ナビゲーション装置は「はい、松戸トンネルの500m先を右方向です。」のように案内する。
【0056】車両が地点M7を走行しているとき、利用者が「いわきインター」の入り口が見えたとき、ここからインターに入るのか否か不安となり、道路標識等によりそのインターの名前を知る等により「いわきインターの入り口が見えた、ここじゃないよね。」のような確認の言葉を音声認識部に対して発声したとする。そのときには記憶部にこの「ここじゃないよね。」の確認の言葉を予めナビゲーション装置に対する問い合わせの言葉として登録しておくことにより、この言葉が含まれていることから前記の発声はナビゲーション装置に対する問い合わせであると判別することができる。以降同様の処理によって「いわきインター」を確認した後ナビゲーション装置は「はい、次の交差点を右方向です。」のように案内する。
【0057】上記の「いわきインター」の例のように、利用者が見たものがインターチェンジであり、高速道路の出入り口情報であるので、前記各種施設の例と異なり、道路網に関連する目印となるものの発声に対してナビゲーション装置が応答し、その目印からの経路案内を行っているものである。このように、本発明においては、前記各種の例のように利用者が見たものが「施設」に限らず、上記のようなインターチェンジを含め、交差点のような利用者の目に見える誘導経路に関連する各種の目印に対してもナビゲーション装置が応答するようにしても良い。したがって、例えば「呼塚交差点が見えた。」のように、見えた交差点名を発声することにより、ナビゲーション装置は関連情報を検索し、目印としてのその交差点から右左折交差点までの経路案内を行うようにすることもできる。また、電信柱の看板に掲示されている例えば「緑が丘2丁目」のような看板を見て、これを発声することにより、その地点からの経路案内を受けることもできる。
【0058】以上の例以外にも、ナビゲーション装置の記憶部に予め種々の形態の言葉をナビゲーション装置に対する問い合わせの言葉として登録しておくことにより、多くの人が種々の態様で問い合わせを行う発声に対応することができる。また、音声案内を行うに際して、前記のような交差点の数を元に案内する以外に、信号機の数を元に案内を行うようにしても良い。更に、このような交差点の数や信号機の数を用いることなく、あるいはそれに加えて、特定された施設から誘導すべき地点までの距離を用いて経路案内を行うこともできる。
【0059】
【発明の効果】本発明において、利用者の発声した音声の中から施設名を認識する施設名認識部と、前記施設名認識部で認識された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定する利用者発声施設特定部と、前記利用者発声施設特定部で施設が特定されたとき、前記特定された施設から誘導すべき地点までの経路を音声で案内する経路案内部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置としたものにおいては、音声によって案内を行うナビゲーション装置において、データ記録媒体に存在する施設情報を用いて経路案内を行うに際して、利用者の知らない施設の案内を行うことがなく、また現在存在しないような施設を元にした案内を行うことがないと共に、利用者が実際に見ている施設に基づく問いかけに応じて音声で案内を行うことができるようにしたナビゲーション装置とすることができる。
【0060】また、利用者の発声した音声を認識する音声認識部と、前記音声認識部で認識した音声の中に、経路案内要求の言葉の有無を判別する経路案内要求有無判別部と、前記音声認識部で認識した音声の中から施設名を切り出す施設名切出部と、前記施設名切出部で切り出された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定する利用者発声施設特定部と、前記経路案内要求有無判別部で経路案内要求があったと判別され、且つ利用者発声施設特定部で施設が特定されたとき、前記特定された施設から誘導すべき地点までの経路を案内する経路案内部と、経路案内部の信号を音声信号に変換し出力する音声合成部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置としたものにおいては、前記効果に加えて、利用者が発声した経路案内要求の言葉の有無を判別してから経路案内を開始することにより、利用者の意図が確認された確実な経路案内の開始を行うことができる。
【0061】また、前記経路案内要求有無判別部には、「見える」、または「後どれくらい」、または「いいんだよね」、または「ここじゃないよね」の言葉を登録している辞書部を備えたことを特徴とする前記ナビゲーション装置としたものにおいては、これらの言葉が発声されたときには直ちにナビゲーション装置に対する問い合わせであることを判別することができ、利用者の意図の確認が容易となり、また確実なものとなる。
【0062】また、前記経路案内部では、前記特定した施設から誘導すべき地点までの交差点数または信号機の数を演算し、その数に応じた経路案内を行うことを特徴とする前記ナビゲーション装置としたものにおいて、交差点数に応じた経路案内を行うものは信号機の無いような小さな交差点の多い場所においても適切な案内を行うことができ、また信号機の数に応じた経路案内を行うものは信号機を見ることにより容易に経路誘導を受けることができる。また、これらの案内に加えて、特定した施設から誘導すべき交差点までの距離を用いて経路案内を行うこともできる。
【0063】また、前記経路案内部では、前記施設名抽出部で利用者の発声した音声に施設名が含まれていないとき、または前記利用者発声施設特定部で利用者が発声した施設が特定されないときには、検索した施設データの中から目安となる施設名を案内することを特徴とする前記ナビゲーション装置としたものにおいては、このようなときに従来と同様の経路案内を行うことができ、常に最善の経路案内を選択して出力することができる。
【0064】また、利用者の発声した音声の中から誘導経路に関連する目印名を認識する目印名認識部と、前記目印名認識部で認識された目印名に基づき車両位置近傍の目印を目印記憶データの中から検索する施設検索部と、前記検索した目印の中から利用者の発声した目印名に対応する目印を特定する利用者発声目印特定部と、前記利用者発声目印特定部で目印が特定されたとき、前記特定された目印から誘導すべき地点までの経路を音声で案内する経路案内部とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置としたものにおいては、利用者が見つけたものが施設に限らず、交差点等利用者が目に見える誘導経路に関連する目印として利用できるものであるならば何でもこれを発声することができ、ナビゲーション装置がその目印から直ちに適切な経路案内を行うことができる。
【0065】また、前記目印が、施設や交差点であることを特徴とする前記ナビゲーション装置としたものにおいては、利用者が施設はもとより、交差点が目に入ったときそれについて発声するときでも、ナビゲーション装置はその発声に基づいて直ちに適切な経路案内を行うことができる。
【0066】また、利用者の発声した音声を認識し、認識した音声の中から施設名を特定し、特定された施設名に基づき車両位置近傍の施設を施設記憶データの中から検索し、検索した施設の中から利用者の発声した施設名に対応する施設を特定し、施設が特定されたとき、特定された施設から誘導すべき地点までの経路を音声で案内することを特徴とするナビゲーション装置の経路案内方法としたものにおいては、経路案内を行うに際して、利用者の知らない施設の案内を行うことがなく、また現在存在しないような施設を元にした案内を行うことがないと共に、利用者が実際に見ている施設に基づく問いかけに応じて音声で案内を行うことができる。




 

 


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