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発明の名称 カラーフィルタ用着色組成物、カラーフィルタおよびカラー液晶ディスプレイ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−124915(P2001−124915A)
公開日 平成13年5月11日(2001.5.11)
出願番号 特願平11−304313
出願日 平成11年10月26日(1999.10.26)
代理人
発明者 永田 絵理子 / 田口 貴雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】透明樹脂に色素を含有するカラーフィルタ用着色組成物において、前記色素が油溶性染料、分散染料、塩基性染料のうち少なくとも一種を含む染料と、銅フタロシアニン顔料の混合物からなり、前記染料と銅フタロシアニン顔料の混合比が重量比で10:90〜50:50であることを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物。
【請求項2】請求項1に記載の銅フタロシアニン顔料の80重量%以上が、C.I Pigment Blue 15:6であることを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物。
【請求項3】赤色画素、緑色画素および青色画素を備えるカラーフィルタにおいて、前記青色画素が請求項1または2に記載のカラーフィルタ用着色組成物を用いて形成されているカラーフィルタ。
【請求項4】請求項3記載のカラーフィルタと、三波長域発光型蛍光ランプを光源とし、バックライトユニットの光強度の波長に対する分布Ι(λ)が以下の条件を満たすバックライトユニットとを具備するカラー液晶ディスプレイ。
【数1】

発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカラーフィルタ用着色組成物、これを用いて形成されるカラーフィルタおよび該カラーフィルタと特定バックライトユニットを組み合わせてなる液晶ディスプレイに関する。
【0002】
【従来の技術】カラー液晶ディスプレイは2枚の偏光板に挟まれた液晶層が、層内に設けられた電極への印加する電圧を画素毎に調整することにより、1枚目の偏光板を通過したバックライトユニットからの光の偏光度合いを制御して、2枚目の偏光板を通過する光量をコントロールすることにより表示が行われる。この2枚の偏光板の間にカラーフィルタを設けることによりカラー表示を可能にしている。従って、バックライトユニットの発光スペクトルとカラーフィルタの分光特性が、カラー液晶ディスプレイの色特性を決定する重要な因子となっている。従来、カラーフィルタとしては耐熱性、耐光性などの諸特性に優れた顔料分散型カラーフィルタが用いられている。また、バックライトユニットとしては、演色性に優れた三波長域発光型蛍光ランプ(以後「三波長管」と呼ぶ)を光源とするバックライトユニットが広く用いられている。
【0003】これらの顔料分散型カラーフィルタおよび高演色性三波長管の出現によりカラー液晶ディスプレイは、液晶カラーテレビやカーナビゲーション用および液晶ディスプレイ一体型のノートパソコンとして大きな市場を形成するに至っている。更に、近年、省エネ、省スペースという特徴を活かした、デスクトップパソコン用のモニターとしても普及し始めており、従来のCRTモニターに代わるディスプレイとして注目されている。しかし、現状ではCRTの表示性能は液晶ディスプレイより高く、特にCRTの表示色の欧州規格であるEBU規格を満足する液晶ディスプレイがまだ出現しておらず、この規格達成がテレビジョンの分野あるいはマルチメディア用ディスプレイ分野で、液晶ディスプレイが大きく普及する一つの鍵となっている。
【0004】カラーテレビでは(1)受像(カラーカメラ)、(2)伝送、(3)受像(受像器)のプロセスを通じて、被写体の形、動き、色相が受像画面上に再現されている。従って、色相も含めた画像信号の伝送方式が規格化されている。この方式の代表的なものはNTSC(National Television System Committee)で、アメリカ、カナダ、日本がこの方式で放送を行っている主要な図である。一方、ヨーロッパでは、EBU(EuropeanBroadcasting Union:ヨーロッパ放送連合)が方式および規格を定めている。
【0005】カラーテレビの再現性域を決定するのは、受像機の三原色(受像三原色)の色度であり、カラーカメラが持つべき分光特性もこれによって定まる。NTSC方式の三原色は下記のように定められている。
赤: x=0.67 y=0.33緑: x=0.21 y=0.71青: x=0.14 y=0.08一方、EBU規格の受像三原色は下記のように定められている。
赤: x=0.64 y=0.33緑: x=0.29 y=0.60青: x=0.15 y=0.06【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、現在実用化されているカラー液晶ディスプレイの色度において、EBU規格を満足するものはない。具体的には赤と緑については現行の顔料分散型の着色組成物およびバックライトユニットの組み合わせにより、比較的容易にEBU規格達成可能である。しかし、青についてはEBU規格を達成するには、現行の銅フタロシアニンを用いた着色組成物およびバックライトユニットの組み合わせでは膜厚を厚くする必要があり、現行のカラーフィルタの膜厚が一般に1〜2μmであることを考えると、非現実的である。
【0007】さらに詳しく説明すると、現在一般に用いられている三波長管を光源とするバックライトユニットを具備するカラー液晶ディスプレイ用に、現行の青色の着色組成物を用いてEBU規格を満たす青色画素を形成しようとするとその膜厚を厚くする必要があり現実的ではない。これに対して、バックライトユニットの光強度の波長に対する分布Ι(λ)が以上の条件を満たすものを用いることにより、青色画素の膜厚を2.5μm程度まで下げることが出来るが、実用膜厚の点でまだ不十分である。また、従来用いている顔料分散型の着色組成物をEBU規格に合わせると大きく明度が低下する。
【0008】本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、明度を大きく低下させず、耐熱性に優れ、膜厚も厚くなることがなく2μm以下のカラーフィルタ、及びそれを製造することができる着色組成物を得ることを課題とする。また、そのようなカラーフィルタを用い、EBU規格に対応するカラー液晶ディスプレイを得ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は係る課題を解決するものであり、請求項1の発明は、透明樹脂に色素を含有するカラーフィルタ用着色組成物において、前記色素が油溶性染料、分散染料、塩基性染料のうち少なくとも一種を含む染料と、銅フタロシアニン顔料の混合物からなり、前記染料と銅フタロシアニン顔料の混合比が重量比で10:90〜50:50であることを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物としたものである。
【0010】本発明の請求項2の発明は、請求項1に記載の銅フタロシアニン顔料の80重量%以上が、C.I Pigment Blue 15:6であることを特徴とするカラーフィルタ用着色組成物としたものである。
【0011】本発明の請求項3の発明は、赤色画素、緑色画素および青色画素を備えるカラーフィルタにおいて、前記青色画素が請求項1または2に記載のカラーフィルタ用着色組成物を用いて形成されているカラーフィルタとしたものである。
【0012】本発明の請求項4の発明は、請求項3記載のカラーフィルタと、三波長域発光型蛍光ランプを光源とし、バックライトユニットの光強度の波長に対する分布Ι(λ)が以下の条件を満たすバックライトユニットとを具備するカラー液晶ディスプレイとしたものである。
【0013】
【数2】

【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、カラーフィルタ用色素において、染料と銅フタロシアニン顔料の混合物を重量比で10:90〜50:50の混合比であるものと三波長域発光型蛍光ランプを光源とする特定の光強度分布を有するバックライトユニットとを組み合わせることに着目してなされたものである。
【0015】本発明における染料としては、油溶性染料、分散染料、塩基性染料のうち少なくとも一種を含むものであり、一種を単独で使用しても、二種または三種を混合しても良い。具体的にはカラーインデックス記載の油溶性染料または分散染料または塩基性染料などが挙げられる。例えば油溶性染料としてはC.I Solvent Blue 2、5、25、44、49、73、C.I SolventViolet 13、分散染料としてはC.I Disperse Violet 26,28、塩基性染料としては、C.I Basic Violet3,14,25、C.I Basic Blue 1、5、7、26などが挙げられる。上記例示の染料は、一種のみ使用してもよく、複数種合わせて使用しても良い。
【0016】本発明における染料と顔料の混合比が重量比で10:90〜50:50の範囲で使用する。好ましくは20:80〜40:60で使用するのが望ましい。染料の混合比が10未満であると透明性が低下し、50を越えると耐熱性および耐光性が低下する。
【0017】本発明における銅フタロシアニン顔料としては、α型、β型、ε型などの結晶系の銅フタロシアニン顔料を用いることが出来る。なかでも、最大透過波長が最も短波長にあるため、ε型銅フタロシアニン(C.I.Pigment Blue 15:6)が好適に用いられる。特に、銅フタロシアニン顔料の80重量%以上がC.I.Pigment Blue 15:6であることが好ましい。C.I Pigment 15:6の比率が銅フタロシアニン顔料の80重量%未満の場合には、y値が大きくなり、EBU規格のy=0.06に合わせにくくなる。
【0018】樹脂としては、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、感光性樹脂や放射線照射により硬化して樹脂と同様の塗膜を形成するモノマーもしくはオリゴマーなどがあり、これらを単独または2種以上混合して用いることができる。本発明のカラーフィルタ用着色組成物には、該組成物を紫外線照射により硬化するときに、光開始剤、ガラス基板上に乾燥膜厚が2μm以下、好ましくは1〜2μmとなるように塗布して形成するために溶剤などが添加される。厚さが2μm以上となると、各色で厚みにばらつきが生じたり、色の間の部分で平滑性が失われ、液晶の配向を乱し、画像品質を低下させる恐れがある。
【0019】熱可塑性樹脂としては、例えばブチラール樹脂、スチレン−マレイン酸共重合体、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、ポリウレタン系樹脂、フェノール樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、アルキッド樹脂、スチレン樹脂、ポリアミド樹脂、ゴム系樹脂、環化ゴム、セルロース類、ポリブタジエン、ポリイミド樹脂などが挙げられる。また、熱硬化性樹脂としては、例えばエポキシ樹脂、ベンゾグアナミン樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂などが挙げられる。
【0020】感光性樹脂としては、水酸基、カルボキシル基、アミノ基などの反応性の置換基を有する線状高分子にイソシアネート基、アルデヒド基、エポキシ基を介入して、(メタ)アクリル化合物、ケイ皮酸などの光架橋性基を導入した樹脂が用いられる。また、スチレン−無水マレイン酸共重合物やα−オレフィン−無水マレイン酸共重合物などの酸無水物を含む線状高分子をヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートなどの水酸基を有する(メタ)アクリル化合物によりハーフエステル化した重合物も用いられる。
【0021】モノマー、オリゴマーとしては、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、トリシクロデカニル(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレートなどの各種アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エステル、(メタ)アクリル酸、スチレン、酢酸ビニル、(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシメチル(メタ)アクリルアミド、アクリロニトリルなどが挙げられる。
【0022】光開始剤としては、4−フェノキシジクロロアセトフェノン、4−t−ブチルジクロロアセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、1−(4−イソプロピルフェニル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタン−1−オンなどのアセトフェノン系光開始剤、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンジルジメチルケタールなどのベンゾイン系光開始剤、ベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸、ベンンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、ヒドロキシベンゾフェノン、アクリル化ベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニルサルファイドなどのベンゾフェノン系光開始剤、チオキサンソン、2−クロルチオキサンソン、2−メチルチオキサンソン、イソプロピルチオキサンソン、2,4,6−トリクロロ−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(p−メトキシフェニル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(トリル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−ピペニル−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−ビス(トリクロロメチル)−6−スチリル−s−トリアジン、2−(4−メトキシ−ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−(ナフト−1−イル)−4,6−ビス(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(ピペロニル)−6−トリアジン、2,4−トリクロロメチル(4’−メトキシスチリル)−6−トリアジンなどのトリアジン系光開始剤およびカルバゾール系光開始剤、イミダゾール系光開始剤の化合物が用いられる。
【0023】上記開始剤は、単独あるいは2種以上混合して用いるが、増感材としてα−アシロキシムエステル、アシルフォスフィンオキサイド、メチルフェニルグリオキシレート、ベンジル、9,10−フェナンスレンキノン、カンファーキノン、エチルアンスラキノン、4,4’−ジエチルイソフタロフェノン、3,3’、4,4’−テトラ(t−ブチルパーオキシカルボニル)ベンゾフェノン、4,4’−ジエチルアミノベンゾフェノンなどの化合物も併用することが出来る。
【0024】溶剤としては、シクロヘキサノン、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、1−メトキシ−2−プロピルアセテート、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチルベンゼン、エチレングリコールジエチルエーテル、キシレン、エチルセロソルブ、メチル−n−アミルケトン、プロピレングリコールモノメチルエーテルトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、イソブチルケトン、石油溶剤などが挙げられ、これらを単独にもしくは混合して用いる。
【0025】本発明のカラーフィルタは赤色画素、緑色画素および青色画素により形成される。
【0026】赤色画素に用いられる顔料としては、C.I Pigment Red 254とC.I Pigment Red 177の混合物を用いる。緑色画素に用いられる顔料としては、C.I Pigment Green36とC.I Pigment Yellow 150またはC.I Pigment Yellow 139との混合物を用いる。
【0027】カラーフィルタとバックライトユニットとを具備するカラー液晶ディスプレイの色特性は、カラーフィルタの透過スペクトルおよびバックライトユニットの光の特性により決まり、バックライトユニットのスペクトル強度分布とカラーフィルタの透過スペクトルの積の波長分布により決定される。また、色特性は、人の視覚特性から(X,Y,Z)や(L*,a*,b*)などの座標で表すことができ、カラーテレビや液晶ディスプレイなどの分野では、色度を(x、y)で表すことが多く、標準色となるNTSCやEBUにおける三原色も(x、y)で表現されている。
【0028】光源のエネルギーの波長分布Ι(λ)、カラーフィルタの透過スペクトルT(λ)および人の視覚特性を表す等色関数(外1)(λ)、(外2)(λ)、(外3)(λ)と色度(x、y)との関係は次のように表される。
【0029】
【外1】

【0030】
【外2】

【0031】
【外3】

【0032】
【数3】

ここでλは波長である。
【0033】本発明のカラー液晶ディスプレイは上記カラーフィルタとバックライトユニットを具備し、バックライトユニットが以下の条件を備えていることが必要である。
【0034】
【数4】

【0035】EBU規格の青は色純度が高い、即ちx、yの値が小さいことが重要であり、等色関数(外3)(λ)のカーブとバックライトユニットの青部分の光強度と青のカラーフィルタの透過スペクトルの重なりが大きいことが必要となる。ここでαは、バックライトユニットの光のエネルギー分布の形状を表すパラメータであり、バックライトユニットの可視域でのエネルギーのうちの、(外3)(λ)との重なり部分の比率に相当するものであり、バックライトユニットのEBU規格に対する適性に合致するものである。
【0036】バックライトユニットの光源としては、現在ほとんど三波長管が用いられている。三波長管の発光スペクトルは赤、緑、青に発光する蛍光体の種類、配合、コーティング方法によって決定される。カラー液晶ディスプレイでは、三波長管をバックライトユニットに組み込んで用いられるが、この際、光源から出た光は、例えば導光板や拡散板等を通して、ディスプレイの画面全体に均一な輝度を有する面発光体となる。ただし、この導光板や拡散板等を光が通ることにより、散乱などによって光源のスペクトルの短波長側の強度が一般に低下する。従って、本発明でバックライトユニットに要求される条件とは三波長管そのものの発光スペクトルではなく、バックライトユニットとしての発光スペクトルに要求される条件であり、バックライトユニットの発光スペクトルとは、バックライトユニットの光源と液晶層との間に配置されている偏光板への入射光の発光スペクトルのことである。
【0037】α値は、バックライトユニットの発光エネルギーのうちの青に効く成分に相当し、大きいほど青に有効な成分の比率が向上する。従ってα値が大きければ大きいほどディスプレイとして青が再現しやすくなり、小さければ出にくくなる。α値が0.35より小さいときは、実質的にEBU規格に合致する青の色は達成されない。つまり、カラー液晶ディスプレイは赤、緑、青すべてがオンの時3色の合成(加色混合)で白である必要があり、α値が0.35より小さい場合には青成分が小さくなるため、白が青の補色である黄色味を帯びてくる。これを補正するには、カラーフィルタの赤と緑の透過率を下げる必要があり、ディスプレイとしてはバックライトユニットの光の利用効率が低く、暗い画面になってしまう。従って、α値は0.35以上、好ましくは0.4以上であることが必要である。一方、α値が0.5を越えると、逆に青のカラーフィルタの透過率を下げる必要が生じ、ディスプレイとしては、やはり暗い画面となってしまう。また赤色や緑色に影響を与えることになる。従って、α値は0.5以下であることが望ましい。
【0038】
【実施例】次に、実施例により、発明の内容を具体的に示す。下記に、バックライトユニットの製作例を示す。
(バックライトユニット1)赤色蛍光体にY23:Euを重量比で全体の30%、緑色蛍光体にLaPO4:Ce,Tbを重量比で全体の50%、青色蛍光体にSr5(PO43Cl:Euを重量比で全体の20%を混合機を用いて混合した。混合された蛍光体をニトロセルロースに溶解した酢酸ブチル中に投入し、よく混合してサスペンジョンを作った。これを管径32mmのガラス管内壁に塗布し蛍光体を乾燥させた後、500℃で焼き、40ワットの直管型蛍光ランプを作製した。導光板と拡散板を使用してバックライトユニットを構成したが、バックライトユニットの発光スペクトルはα値0.43であった。
【0039】以下は比較例に用いられるバックライトユニットである。
(バックライトユニット2)導光板と拡散板が用いられた市販品バックライトユニットを用いた。バックライトユニットの発光スペクトルはα値0.29であった。
【0040】(バックライトユニット3)赤色蛍光体にY23:Euを重量比で全体の13%、緑色蛍光体にLaPO4:Ce,Tbを重量比で全体の50%、青色蛍光体にSr5(PO43Cl:Euを重量比で全体の37%を混合機を用いて混合した。混合された蛍光体をニトロセルロースに溶解した酢酸ブチル中に投入し、よく混合してサスペンジョンを作った。これを管径32mmのガラス管内壁に塗布し蛍光体を乾燥させた後、500℃で焼き、40ワットの直管型蛍光ランプを作製した。導光板と拡散板を使用してバックライトユニットを構成したが、バックライトユニットの発光スペクトルはα値0.54であった。なお、バックライトユニット1、バックライトユニット2、バックライトユニット3の発光スペクトルをそれぞれ、図1、図2、図3に示した。
【0041】次に、着色組成物の製造方法を具体的に示す。
(銅フタロシアニン分散体の作製)下記の組成の混合物を均一に撹拌混合した後、直径1mmのガラスビーズを用いて、サンドミルで5時間分散した後、5μmのフィルタで濾過し銅フタロシアニン分散体を作製した。
・ε型銅フタロシアニン 60部 (東洋インキ製造社製「リオノールブルーES」)
・分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 6部 ・アクリルワニス 200部 ・シクロヘキサノン 134部(青色レジスト1)上記、銅フタロシアニン分散体 34.91g、染料(保土ヶ谷化学社製 AISEN SBN BLUE−701) 1.4g、アクリルワニス 11.87g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.52g、光開始剤(チバガイギー製「イルガキュアー907」) 1.41g、シクロヘキサノン 46.83gを加えて良く撹拌し着色組成物とした。
(青色レジスト2)上記、銅フタロシアニン分散体 26.18g、染料(保土ヶ谷化学社製AISEN SBN BLUE−701) 2.88g、アクリルワニス 16.23g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.52g、光開始剤(チバガイギー製「イルガキュアー907」) 1.41g、シクロヘキサノン49.75gを加えて良く撹拌し着色組成物とした。
【0042】以下は、比較例に用いられる着色組成物である。
(青色レジスト3)上記、銅フタロシアニン分散体 43.64g、アクリルワニス 7.53g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.52g、光開始剤(チバガイギー製「イルガキュアー907」) 1.41g、シクロヘキサノン 43.90gを加えて良く撹拌し着色組成物とした。
(青色レジスト4)上記、銅フタロシアニン分散体 41.46g、染料(保土ヶ谷化学社製AISEN SBN BLUE−701) 0.36g、アクリルワニス 8.13g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.46g、光開始剤(チバガイギー製「イルガキュアー907」) 1.39g、シクロヘキサノン45.03gを加えて良く撹拌し着色組成物とした。
(青色レジスト5)上記、銅フタロシアニン分散体 13.09g、染料(保土ヶ谷化学社製AISEN SBN BLUE−701)5.04g、アクリルワニス 22.80g、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 3.52g、光開始剤(チバガイギー製「イルガキュアー907」) 1.39g、シクロヘキサノン54.14gを加えて良く撹拌し着色組成物とした。緑色、赤色レジストは下記である。なお「部」は質量基準である。
(緑色レジスト)
・緑色顔料:C.I Pigment Green 36 11部 (東洋インキ製造社製「リオノールグリーン 6YK」)
・黄色顔料:C.I Pigment Yellow 150 8部 (バイエル社製「ファンチョンファーストエロー Y−5688」)
・分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 2部 ・アクリルワニス 102部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 14部 ・光開始剤(チバガイキー社製「イルガキュアー907」 4部 ・増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 2部 ・シクロヘキサノン 257部(赤色レジスト)
・赤色顔料:C.I Pigment Red 254 18部 (チバガイキー社製「イルガフォーレッド B−CF」)
・赤色顔料:C.I Pigment Red 177 2部 (チバガイキー社製「クロモフタールレッド A2B」)
・分散剤(ゼネカ社製「ソルスパーズ20000」) 2部 ・アクリルワニス 108部 ・ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート 13部 ・光開始剤(チバガイキー社製「イルガキュアー907」) 3部 ・増感剤(保土ヶ谷化学社製「EAB−F」) 1部 ・シクロヘキサノン 253部【0043】上記着色組成物をガラス基板上にスピンコートを用いて塗布し、70℃20分循環式オーブンで乾燥した後、画素サイズ100μm×100μmのマスクを用いて露光し、5%炭酸ナトリウム水溶液で現像後良く水洗しその後、ポストベーク200℃/1時間行い、カラーフィルタを作製した。なお、カラーフィルタの色度がEBU規格に出来るだけ近くなるように膜厚を設定した。このようにして、作製したカラーフィルタとバックライトユニットの組み合わた結果を表1に示した。耐熱性試験として、加熱前後の分光透過率を測定し、比較を行った。具体時には230℃で1時間加熱を行い、加熱前と加熱後の色差が5以内であれば規格を満足するものとした。
【0044】実施例1では、青色レジスト1、バックライトユニット1を用いた。Blueのx,y,Y値はそれぞれ0.147、0.06、8.17であった。青膜厚は1.62μm、赤膜厚は1.72μmであり、耐熱性は規格を満足した。実施例2では、青色レジスト2、バックライトユニット1を用いた。Blueのx,y,Y値はそれぞれ0.148、0.06、8.70であった。青膜厚は1.07μm、赤膜厚は1.72μmであり、耐熱性は規格を満足した。比較例1では、青色レジスト3、バックライトユニット1を用いた。Blueのx,y,Y値はそれぞれ0.145、0.06、6.76であった。青膜厚は3.37μm、赤膜厚は1.72μmであり、耐熱性は規格を満足した。比較例2では、青色レジスト4、バックライトユニット1を用いた。Blueのx,y,Y値はそれぞれ0.146、0.06、7.31であった。青膜厚は2.65μm、赤膜厚は1.72μmであり、耐熱性は規格を満足した。比較例3では、青色レジスト5、バックライトユニット1を用いた。Blueのx,y,Y値はそれぞれ0.149、0.06、9.09であった。青膜厚は0.71μm、赤膜厚は1.72μmであり、耐熱性は規格を満足しなかった。比較例4では、青色レジスト1、バックライトユニット2を用いた。Blueのx,y,Y値はそれぞれ0.143、0.06、4.45であった。青膜厚は2.40μm、赤膜厚は1.48μmであり、耐熱性は規格を満足した。比較例5では、青色レジスト1、バックライトユニット3を用いた。Blueのx,y,Y値はそれぞれ0.147、0.06、14.91であった。青膜厚は1.42μm、赤膜厚は2.26μmであり、耐熱性は規格を満足した。
【0045】
【表1】

【0046】結果の表から、本発明の実施例1、2のものは、青膜厚、赤膜厚、耐熱性共良好であるが、比較例1、2、4のものは青の膜厚が2μmを越え、比較例5ではバックライトユニットからの光が赤に影響し、赤膜厚が2μmを越えた。また比較例3では耐熱性に劣る結果となった。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明によれば、透明樹脂に色素を含有するカラーフィルタ用着色組成物において、前記色素が油溶性染料または分散染料または塩基性染料と、銅フタロシアニン顔料の混合物からなり、油溶性染料または分散染料または塩基性染料と銅フタロシアニン顔料の混合比が重量比で10:90〜50:50であるため、明度を大きく低下させず、耐熱性に優れ、膜厚も2μm以下と適切な厚さのカラーフィルタを製造することができるカラーフィルタ用着色組成物を得ることができる。
【0048】また、本発明の請求項2記載の発明によれば、銅フタロシアニン顔料の80重量%以上が、C.I Pigment Blue 15:6であるため、EBU規格の色特性にあわせやすいカラーフィルタ用着色組成物を得ることができる。
【0049】さらに、本発明の請求項3記載の発明によれば、青色画素が請求項1または2に記載のカラーフィルタ用着色組成物を用いて形成されているため、明度を大きく低下させず、耐熱性に優れ、膜厚も2μm以下と適切な厚さのカラーフィルタを得ることができる。
【0050】本発明の請求項4の発明によれば、請求項3記載のカラーフィルタと、三波長域発光型蛍光ランプを光源とし、バックライトユニットの光強度の波長に対する分布Ι(λ)が(数1)の条件を満たすバックライトユニットとを具備するため、EBU規格に対応するカラー液晶ディスプレイを得ることができる。




 

 


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