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発明の名称 デリニエータ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−43702(P2001−43702A)
公開日 平成13年2月16日(2001.2.16)
出願番号 特願平11−213992
出願日 平成11年7月28日(1999.7.28)
代理人 【識別番号】100086911
【弁理士】
【氏名又は名称】重野 剛
【テーマコード(参考)】
3K080
4F207
【Fターム(参考)】
3K080 AA12 AB01 BB19 BC08 
4F207 AA13 AA21 AA28 AB12 AG03 AG14 AH77 KA01 KA17 KB18 KB22 KB27 KF01 KF02 KW50
発明者 石原田 稔 / 寺浜 龍雄
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 光伝送チューブを環状に湾曲させた発光体を備えてなるデリニエータ。
【請求項2】 請求項1において、該光伝送チューブは、該管状クラッドとコアとの間に該管状クラッドの長さ方向に沿って帯状の反射層を形成し、前記コアを通る光を該反射層で反射・散乱させて該反射層形成側と反対側の管状クラッド側周面から放出させるようにした光伝送チューブであることを特徴とするデリニエータ。
【請求項3】 請求項2において、該光伝送チューブは、3色押出機を用い、コア材、クラッド材、及び反射材を該3色押出機に導入し、コア材を円柱状に、反射材をこの円柱状コア材外周面上に帯状に、かつクラッド材を上記コア材及び反射材を覆うチューブ状にそれぞれ同時に押し出した光伝送チューブであることを特徴とするデリニエータ。
【請求項4】 請求項2又は3において、前記反射層が白色顔料又は散乱材を含む(メタ)アクリル系ポリマーよりなることを特徴とするデリニエータ。
【請求項5】 請求項2ないし4のいずれか1項において、前記管状クラッドが(メタ)アクリル系ポリマーよりなり、前記コアがポリスチレン、ポリカーボネート又はスチレン−(メタ)アクリル共重合体よりなることを特徴とするデリニエータ。
【請求項6】 請求項1ないし5のいずれか1項において、該光伝送チューブの発光させるべき部分を露出させたことを特徴とするデリニエータ。
【請求項7】 請求項1ないし5のいずれか1項において、該光伝送チューブの発光させるべき部分を透光性ケース内に配置したことを特徴とするデリニエータ。
【請求項8】 請求項1ないし5のいずれか1項において、該光伝送チューブの発光させるべき部分を透光性合成樹脂中に埋設したことを特徴とするデリニエータ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路に沿って所定間隔をおいて設置されるデリニエータに係り、特に耐水性、耐環境性に優れ、低消費電力での駆動が可能な線状発光体を利用したデリニエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車等の案内用として使用されるデリニエータは、例えば、反射シートを使用し入射した光をもとの方向に反射するようにして夜間等の視認性の向上を図った構成となっている。図7は従来のデリニエータ20の一例を示す斜視図であり、円筒形のボディ21の端面に反射シート22が設けられている。23は支柱を示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】反射式のデリニエータは、車両がヘッドランプを点灯していないと全く機能しないので、薄暗い夕方や早朝にヘッドランプを点灯していないときには視認性が劣る。
【0004】本発明は、かかる問題点を解決し、ヘッドランプを点灯していないときでも視認性に優れたデリニエータを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のデリニエータは、光伝送チューブを環状に湾曲させた発光体を備えてなるものである。
【0006】かかるデリニエータであれば、自発光式であるため、ヘッドランプを点灯していなくても視認性が良好である。
【0007】この光伝送チューブは、該管状クラッドとコアとの間に該管状クラッドの長さ方向に沿って帯状の反射層を形成し、前記コアを通る光を該反射層で反射・散乱させて該反射層形成側と反対側の管状クラッド側周面から放出させるようにしたものが好ましい。また、この光伝送チューブは、3色押出機を用い、コア材、クラッド材、及び反射材を該3色押出機に導入し、コア材を円柱状に、反射材をこの円柱状コア材外周面上に帯状に、かつクラッド材を上記コア材及び反射材を覆うチューブ状にそれぞれ同時に押し出したものが、安価で好適である。
【0008】本発明では、光伝送チューブのうち発光させるべき部分を露出させても良く、透光性のケース内に該光伝送チューブを配置してもよい。この発光させるべき部分が透明樹脂材料中に埋設されていてもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は実施の形態に係るデリニエータに用いられる光伝送チューブの斜視図、図2は図1のII−II線に沿う断面図、図3は図2のIII−III線に沿う断面図、図4は実施の形態に係るデリニエータの正面図である。
【0010】このデリニエータ10は、光伝送チューブ1の一端側を円形ループ状に湾曲させ、このループ状部分を発光部11としたものである。このループ状発光部11にひきつづく部分の外周は反射性保護層5で覆われている。この光伝送チューブのループ状発光部11の直近部分には、デリニエータ10をガードレールや道路脇の支柱、壁などに固定するためのブラケット12が装着されている。光伝送チューブ1の他端側は光源ユニット(図1〜4では図示略)に引き込まれている。
【0011】この光伝送チューブ1内に光源ユニットから光が導入され、この光が光伝送チューブ1の発光部11の側周面から放射される。
【0012】この光伝送チューブ1は、コア2とこれを覆う管状クラッド3との間に、チューブの長手方向に延在する帯状の反射層4を形成したものである。なお、反射層4はコア3の表面から若干コア3の内部に侵入した状態で形成されていても良い。
【0013】反射層4は、光伝送チューブ1のうち光を放射すべきサイドと反対側のサイドに配置されている。この実施の形態では反射層4は、光伝送チューブ1のコア2を約半周する幅を有しており、光が反射層4側からは殆ど漏光しない構成となっている。
【0014】コア2を構成する材料(コア材)には、管状クラッド3を構成する材料(クラッド材)よりも屈折率が高い透明材料が用いられ、一般的には、プラスチック、エラストマー等の中から目的に応じて適宜選択使用される。
【0015】コア材の具体例としては、ポリスチレン、スチレン・メチルメタクリレート共重合体、(メタ)アクリル樹脂、ポリメチルペンテン、アリルグリコールカーボネート樹脂、スピラン樹脂、アモルファスポリオレフィン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリアリルサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリエーテルイミド、ポリイミド、ジアリルフタレート、フッ素樹脂、ポリエステルカーボネート、ノルボルネン系樹脂(ARTON)、脂環式アクリル樹脂(オプトレッツ)、シリコン樹脂、アクリルゴム、シリコンゴム等の透明材料が挙げられる(なお、「(メタ)アクリル」とは「アクリル及びメタクリル」を示す。)。
【0016】一方、クラッド材としては、屈折率の低い透明材料の中から選定することができ、プラスチックやエラストマー等の有機材料が挙げられる。
【0017】クラッド材の具体例としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、フッ化ポリメチルメタアクリレート、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルアルコール、ポリエチレン−ポリビニルアルコール共重合体、フッ素樹脂、シリコン樹脂、天然ゴム、ポリイソプレンゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン共重合体、ブチルゴム、ハロゲン化ブチルゴム、クロロプレンゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体(EPDM)、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、フッ素ゴム、シリコンゴム等が挙げられる。
【0018】上記のコア材、クラッド材のうち、透明性や屈折率等の光学特性及び同時押し出し加工性の面から、コア材としては、ポリスチレン、ポリカーボネート、スチレン−(メタ)アクリル共重合体(MSポリマー)等が好ましく、また、クラッド材としては(メタ)アクリル系ポリマー等が好ましい。
【0019】反射層は白色顔料や散乱材を含む(メタ)アクリル系ポリマーで形成することが好ましい。
【0020】ここで白色顔料や散乱材としては、シリコーン樹脂粒子やポリスチレン樹脂粒子等の有機ポリマー粒子、Al23、TiO2、SiO2等の金属酸化物粒子、BaSO4等の硫酸塩粒子、CaCO3等の炭酸塩粒子等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を併用して使用することができる。
【0021】反射効率や同時押し出し加工性等を考慮した場合、これら白色顔料や散乱材の粒子の平均粒径は0.1〜200μm程度特に0.5〜50μm程度であることが好ましく、また、反射層構成材料(反射材)中の含有量は0.5〜20重量%程度特に1〜10重量%程度であることが好ましい。
【0022】反射層4の厚さは特に制限されないが、10〜200μm特に50〜100μmとすることが好適である。この厚さが薄すぎると反射される光が少なくなるため輝度が低くなり、厚すぎると反射される光が多くなり輝度が高くなるが、これは光源から近距離の場合で、更に光源から離れた所では逆に輝度が低くなる不利を伴う場合がある。
【0023】なお、コア2の直径は特に制限されないが、通常2〜30mm特に5〜15mm程度とされる。また、管状クラッド3の肉厚は通常0.05〜4mm特に0.2〜2mm程度とされる。
【0024】この光伝送チューブでは、光を放射しない周面(反射層4側の周面)を覆うように、管状クラッド3の外表面に反射性保護層を形成しても良い。このような反射性保護層を形成した光伝送チューブであれば、反射層4にピンホール等の欠陥がある場合、この欠陥部分を通って反射層4の裏側に漏洩する光や反射層4の側部から漏洩する光をこの反射性保護層で反射することにより光の損失を低減し、反射層4の反対側の輝度をより一層高めることができる。
【0025】この実施の形態にあっては、光伝送チューブのうち発光部11よりも光源ユニット側の部分については全周をこの反射性保護層で覆っている。
【0026】この反射性保護層の構成材料としては、反射層4から漏れた光を外部に透過させず、また、この光を吸収せず、効率的に反射させるものが好ましく、具体的には、銀、アルミニウム等の金属箔や金属シート、或いは光を散乱する上記したような散乱性粒子を分散した塗膜等を用いることができる。
【0027】この光伝送チューブを製造するには、例えば3個のスクリュー部を有する3色押出機を用い、コア材、クラッド材、及び白色顔料又は散乱材を含む反射材を押出機に導入し、コア材を円柱状に、反射材をこの円柱状コア材の外周面上に複数の帯状に、かつクラッド材を上記コア材及び反射材を覆うチューブ状に同時に押し出せば良い。
【0028】この方法によれば、屈折率や物性の異なる3種の材料を同時に押し出し、3種の機能を持った積層構造体を一度に成形することができ、成形速度が速く、しかも各材料が軟化状態で積層されるため、各層間の密着性にも優れた光伝送チューブを効率的に製造することができる。
【0029】反射性保護層を形成する場合には、上記押し出し成形後に金属箔や金属シートを貼着したり、散乱性粒子を分散させた塗料を塗布したりすれば良いが、同時押し出しにより反射性保護層を形成することも可能である。
【0030】なお、この光伝送チューブは上記以外の方法で製造されても良い。
【0031】図5は、図4のデリニエータからブラケット12を取り去った構成のデリニエータをコンクリート製防護柵14の上面に所定間隔をおいて設置した状態を示している。この防護柵14の側面(車道と反対側の側面)に光源ユニット15が設置され、各光伝送チューブ1の後端部が該光源ユニット15内に引き込まれている。光源ユニット15内では、1本の光伝送チューブ1につき1個の光源(例えばLED)を配置しても良く、複数本の光伝送チューブ1に共通の光源から光を与えるようにしても良い。
【0032】本発明では、光伝送チューブ1の発光部11を図6のデリニエータ10Aのように透光性ケース16内に納め込んでも良く、またこの発光部11をポッティングなどによって透光性合成樹脂中に埋設しても良い。このケースや透光性合成樹脂の外面のうち光伝送チューブと重ならない部分に反射性シートを配置しても良い。
【0033】
【発明の効果】本発明のデリニエータは、線状に発光し得る光伝送チューブを用いたものであり、視認性に優れると共に、光源だけ水密的に設置すればよく、光伝送チューブ自体の防水性は不要であるため、設置コストが低い。また、光伝送チューブは万一切断しても漏電のおそれが全く無く、安全性に優れる。




 

 


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