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発明の名称 多段発射式ロケット花火およびその発射装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−41693(P2001−41693A)
公開日 平成13年2月16日(2001.2.16)
出願番号 特願平11−217239
出願日 平成11年7月30日(1999.7.30)
代理人 【識別番号】100083932
【弁理士】
【氏名又は名称】廣江 武典
発明者 川本 哲史
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 多段階に発射可能にするために複数のロケット花火を備えた多段発射式ロケット花火において、1のロケット花火から延出している導火線の先端部が、他のロケット花火から延出している導火線の根元部へ固定されていることを特徴とする多段発射式ロケット花火。
【請求項2】 多段階に発射可能にするために複数のロケット花火を備えた多段発射式ロケット花火において、1のロケット花火から延出している導火線と他のロケット花火から延出している導火線とを便宜の間隔を空けて且つ枝状に接続する第2導火線を備えていることを特徴とする多段発射式ロケット花火。
【請求項3】 請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火と、その多段発射式ロケット花火を収納するケース体と、そのケース体の内部に配設され、発射方向が上向きになるように前記多段発射式ロケット花火を支持する支持部材とを備えていることを特徴とするロケット花火発射装置。
【請求項4】 支持部材に形成され、請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火の柄部を差し込むための上部がテーパ状に形成された差込口を備えていることを特徴とする請求項3記載のロケット花火発射装置。
【請求項5】 請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火を仕切る仕切部材を備えており、その仕切部材の上端の高さが前記多段発射式ロケット花火の上端の高さよりも高くされていることを特徴とする請求項3または4に記載のロケット花火発射装置。
【請求項6】 ケース体の側面または内部に配設された遅燃性の燃性材から成る着火体を備えており、その着火体に、請求項1記載の多段発射式ロケット花火の導火線、又は請求項2記載の多段発射式ロケット花火の導火線が接続されていることを特徴とする請求項3から5のいずれかに記載のロケット花火発射装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、鳥獣類駆逐用、玩具用、信号用その他の用途に用いられ、一度の着火で、多段階にロケット花火を発射することができる多段発射式ロケット花火およびその発射装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】 農林地の作物が荒らされる現場では、動物保護の観点から、近年、動物殺傷型の装置よりも、動物威嚇型の装置が使用されている。この動物威嚇型の装置の一つとしてロケット花火がある。即ち、ロケット花火の発射に伴う音(発射音または破裂音)による聴覚的な威嚇効果と、ロケット花火が飛翔することによる視覚的な威嚇効果とが相俟って鳥獣類を駆逐するのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、ロケット花火を単発で発射させただけでは、鳥獣類に対する威嚇効果が低いという問題点があった。
【0004】そこで、案出されたのが本発明であって、一度の着火で、多段階にロケット花火を発射することができる多段発射式ロケット花火およびその発射装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するために請求項1記載の多段発射式ロケット花火は、多段階に発射可能にするために複数のロケット花火を備えたものであり、更に、1のロケット花火から延出している導火線の先端部が、他のロケット花火から延出している導火線の根元部へ固定されているものである。
【0006】この請求項1記載の多段発射式ロケット花火によれば、1のロケット花火の導火線の先端部が他のロケット花火の導火線の根元部へ固定されているので、他のロケット花火の導火線の燃焼がその根元部までくると、その燃焼が、1のロケット花火の導火線と他のロケット花火の導火線との固定部において分離して、1のロケット花火の先端部にも伝達される。このため、他のロケット花火と1のロケット花火とが順次発射(連射)される。
【0007】請求項2記載のロケット花火は、多段階に発射可能にするために複数のロケット花火を備えたものであり、更に、1のロケット花火から延出している導火線と他のロケット花火から延出している導火線とを分枝状に且つ便宜の間隔を空けて接続する第2導火線を備えている。
【0008】この請求項2記載の多段発射式ロケット花火によれば、第2導火線に着火すると、その着火に伴い第2導火線が燃焼する。この第2導火線には便宜の間隔を空けて分枝状に1のロケット花火の導火線と他のロケット花火の導火線とが接続されているので、第2導火線の燃焼に伴い、その燃焼が1のロケット花火の導火線と他のロケット花火の導火線とに順次伝達される。このため、1のロケット花火と他のロケット花火とが順次発射(連射)される。
【0009】請求項3記載のロケット花火発射装置は、請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火と、その多段発射式ロケット花火を収納するケース体と、そのケース体の内部に配設され、発射方向が上向きになるように前記多段発射式ロケット花火を支持する支持部材とを備えている。
【0010】この請求項3記載のロケット花火発射装置によれば、請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火と同様に作用する上、ケース体内に配設された支持部材によって、かかる多段発射式ロケット花火は発射方向が上向きになるように支持される。
【0011】請求項4記載のロケット花火発射装置は、請求項3記載のロケット花火発射装置において、支持部材に形成され、請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火の柄部を差し込むための上部がテーパ状に形成された差込口を備えているものである。
【0012】この請求項4記載のロケット花火発射装置によれば、請求項3記載のロケット花火発射装置と同様に作用する上、上部がテーパ状に形成された差込口により、例え多段発射式ロケット花火を構成するロケット花火が、安定して支持される。
【0013】請求項5記載のロケット花火発射装置は、請求項3または4に記載のロケット花火発射装置において、請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火を仕切る仕切部材を備えており、その仕切部材の上端の高さが前記多段発射式ロケット花火の上端の高さよりも高くされているものである。
【0014】この請求項5記載のロケット花火発射装置によれば、請求項3または4に記載のロケット花火発射装置と同様に作用する上、仕切部材の上端の高さが前記多段発射式ロケット花火の上端の高さよりも高くされているので、請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火の発射方向が安定するようにされる。
【0015】請求項6記載のロケット花火発射装置は、請求項3から5のいずれかに記載のロケット花火発射装置において、ケース体の側面または内部に遅燃性の燃性材から成る着火体を備えており、その着火体の燃焼を、請求項1記載のロケット花火の導火線または請求項2記載のロケット花火の第2導火線に伝達するものである。
【0016】この請求項6記載のロケット花火発射装置によれば、請求項3から5のいずれかに記載のロケット花火発射装置と同様に作用する上、遅燃性の燃性材から成る着火体によって、着火してから多段発射式ロケット花火が発射されるまでの時間が所望時間分遅くされる。
【0017】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、多段発射式ロケット花火1の上方斜視図である。図1に示すように、本多段発射式ロケット花火1は、複数のロケット花火2を備えている。このロケット花火2には、火薬部2aと、柄部2bと、導火線2cとが設けられている。
【0018】火薬部2aは、内部に火薬材を充填したものであり、ロケット花火2の上方に配設され、略円筒状に形成されている。ロケット花火2は、この火薬部2aの内部の火薬材が燃焼することによって、推進力を得て飛翔するのである。
【0019】柄部2bは、ロケット花火2を支持するためのものであり、火薬部2aの側面に取着され、その火薬部2aの下方に延出している。この柄部2bを、地中に埋めたり、或いは、空き瓶等に差し込むことによって、ロケット花火2の発射方向(飛翔方向)が上向きになるようにすることができるのである。
【0020】導火線2cは、使用者による着火を火薬部2aに伝達するためのものであり、火薬部2aの下方から延出している。1のロケット花火2の導火線2cの先端部2dは、他のロケット花火2の導火線2cの根元部2eに糊材によって固定されている。これと同様なことが、多段発射式ロケット花火1全体においてされている。そして、図1中における1番左側のロケット花火2の導火線2cの先端部2eのみが開放端2fにされている。なお、1のロケット花火2の導火線2cの先端部2dを他のロケット花火2の導火線2cの根元部2eに固定する方式は、当然に、糊材によって固定する方式に限られるものではなく、例えば、テープ材によって固定するようにしても良いし、又は2つの部材の間に挟持されるようにして固定するようにしても良い。
【0021】次ぎに、この多段発射式ロケット花火1を備えたロケット花火発射装置10について説明する。図2は、ロケット花火発射装置10の上方斜視図である。図2に示すように、ロケット花火発射装置10には、多段発射式ロケット花火1と、ケース体11と、仕切部材12と、基台13とが設けられている。
【0022】ケース体11は、略直方体状に形成されており、難燃性の紙材から成るものである。このケース体11の上部には、蓋部11aが設けられており、折曲線11bを境にして開閉可能にされている。よって、未使用時には、多段発射式ロケット花火1が露出することが防止されるので、例えば、多少の雨にされされても、その多段発射式ロケット花火1が濡れてしまうことを防止することができるのである。また、ケース体11の側面には、穴部11cが穿設されている。この穴部11cは、多段発射式ロケット花火1の導火線2cの開放端2fをケース体11の外部へ出すためのものであり、略円形状にされている。なお、ケース体11の形状は、特に、略長方体状に限られるものではない。
【0023】仕切部材12は、詳細は後述するが、多段発射式ロケット花火1の発射方向を誘導するためのもの、即ち、多段発射式ロケット花火1の発射方向を安定させるためのものである。この仕切部材12は、難燃性の紙材から成るものであり、格子状に形成されている。基台13は、本ロケット花火発射装置10が転倒してしまうことを防止するためのものであり、射出成形されたプラスチック材から成るものである。
【0024】図3は、図2のIII−III線におけるロケット花火発射装置10の側方断面図である。図3に示すように、ロケット花火発射装置10には、多段発射式ロケット花火1と、ケース体11と、仕切部材12と、基台13とに加え、更に、支持部材20と、重り部材21とが設けられている。支持部材20は、多段発射式ロケット花火1を支持するためのものであって、射出成形されたプラスチック材から成り、略コ字状に形成されている。また、この支持部材20は、難燃性にされている。
【0025】支持部材20には、多段発射式ロケット花火1を構成するロケット花火2の数の分だけ(本実施例では、9箇所)の差込口20aが穿設されている。この差込口20aは、各ロケット花火2の柄部2cを差し込むためのものであり、上下が共にテーパ状に形成されることによって、上部に上テーパ部20bを、下部に下テーパ部20cを備えている。この上テーパ部20bは、多段発射式ロケット花火1を構成する各ロケット花火2の火薬部2aを載置するためのものであり、各ロケット花火2は、その火薬部2aが上テーパ部20bに載置されることによって、差込口20aからズレないように安定して支持されている。一方、下テーパ部20cは、ロケット花火2の柄部2bが多少湾曲してしまっているロケット花火2の発射時においても、そのロケット花火2の柄部2bが差込口20aに引っ掛かって、その発射を阻害してしまうことを防止するためのものである。なお、各ロケット花火2の導火線2cは、差込口20aを通して支持部材20の下側に導かれ、支持部材20の下側においてそれぞれ別のロケット花火2の導火線2cに固定されることにより、多段発射式ロケット花火1を構成するのである。
【0026】支持部材20の側面には、多段発射式ロケット花火1の導火線2cの開放端2fを通すための第2穴部20dが穿設されている。この第2穴部20dは、ケース体11の側面に穿設されている穴部11cと隣り合う位置に穿設されており、かかる多段発射式ロケット花火1の導火線2cの開放端2fは、第2穴部20dと穴部11cとを通ってケース体11の外部へ延出されている。
【0027】支持部材20の上方には、前記した仕切部材12が配設されている。この仕切部材12は、略囲字状に形成されており、外壁12aと、内壁12bとを備えている。外壁12aは、仕切部材12の外周を形成するためのものであり、一方、内壁12bは、仕切部材12の内側を複数個(本実施例においては、9個)に仕切るためのものである。多段発射式ロケット花火1を構成する各ロケット花火2は、内壁12bによって仕切られる空間121にそれぞれ配設されている。また、外壁12aの上端の高さと内壁12bの上端の高さとは、略同一に揃えられており、ケース体11の折曲線11bの高さとも略同一に揃えられている。即ち、仕切部材12の上端の高さが、ロケット花火2の火薬部2aの上端よりも高くされているのである。従って、ロケット花火2の発射方向を安定させることができるのである。
【0028】内壁12bの高さ方向(図3中における上下方向、以下同じ)の長さは、外壁12aの高さ方向の長さよりも短くされている。このため、外壁12aの下端は、支持部材20に当接されているが、内壁12bの下端は、支持部材20に非当接とされている。従って、例えば、多段発射式ロケット花火1の導火線2cを支持部材20の上側に配設した場合にも、導火線2cの燃焼が内壁12bの下側を通過するときに、その燃焼が立ち消えしてしまうことを防止することができるのである。
【0029】重り部材21は、前記した基台13と同様に本ロケット花火発射装置10が転倒してしまうことを防止するためのものであり、粘土材から成り、ケース体11の下方に配設されている。
【0030】なお、上述したように、ロケット花火発射装置10の主な部材、即ち、ケース体11、支持部材20、仕切部材12および基台13は、紙材およびプラスチック材から成るので、本ロケット花火発射装置10を軽量にすることができる。従って、多段階に発射可能であるにもかかわらず、高い携帯性を持つロケット花火発射装置10を提供することができるのである。更には、本ロケット花火発射装置1は、その構造が簡単であるために、製造コストを低く押さえることができるのである。
【0031】次ぎに、図4および図5を参照して、上記のように構成されたロケット花火発射装置10の動作について説明する。図4は、ロケット花火発射装置10の上面図である。図4に示すように、多段発射式ロケット花火1は、導火線2cが略己字状に配設されており、使用者により多段発射式ロケット花火1の開放端2fに着火されると、その着火に伴い開放端2fが燃焼する。この開放端2fの燃焼は、その根元部2eにおいて分離して、次ぎのロケット花火2の導火線2cの先端部2dに伝達する。伝達された導火線2cの燃焼は、更に、次ぎのロケット花火2の導火線2cに伝達する。このように、1の導火線2cから他の導火線2cへの燃焼の伝達が繰り返され、多段発射式ロケット花火1を構成するロケット花火2が順次発射(連射)される。即ち、多段発射式ロケット花火1の開放端2fだけに着火することによって、その多段発射式ロケット花火1を構成するロケット花火2を順次発射(連射)することができるのである。
【0032】また、ロケット花火2の発射に伴う音がリズミカルになり且つ複数のロケット花火2が連続して飛翔するので、例えば、農作物等を荒らす鳥獣類の駆逐用として使用する場合には、それら鳥獣類に対する威嚇効果を高めることができる一方、玩具用として使用する場合には、その興趣を高めることができるのである。更には、例えば、各種イベント等において、開会等の合図を示す信号用として用いることができるのである。
【0033】図5は、ロケット花火2の発射時におけるロケット花火発射装置10の側方断面図である。図5に示すように、各ロケット花火2は、格子状に形成されている仕切部材12によって仕切られているので、即ち、仕切部材12またはケース体11の側面によって囲まれているので、その発射方向が規制され、一様な方向(即ち、上方)に飛翔される。即ち、ロケット花火2の発射方向が安定される。
【0034】また、ロケット花火2の発射時においては、そのロケット花火2の柄部2bが下部がテーパ状に形成されている差込口20aを通過する。この場合、差込口20aの下部がテーパ状に形成されているので、柄部2bが多少湾曲してしまっているロケット花火2の発射時においても、その湾曲してしまっているロケット花火2の柄部2bが差込口20aに引っ掛かって、その発射を阻害してしまうことが防止されるのである。
【0035】次ぎに、図6から図9を参照して、上記した第1実施例の変形例について説明する。図6は、第2実施例のロケット花火発射装置30の上面図である。第2実施例のロケット花火発射装置30は、第1実施例のロケット花火発射装置10の内部に、線香材から成る着火体31を設けたことを特徴としている。以下、第1実施例と同一の部分には同一の番号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0036】図6に示すように、ロケット花火発射装置30には、主として、着火体31と、ケース体32と、仕切部材12と、支持部材34と、多段発射式ロケット花火100とが設けられている。線香材から成る着火体31は、使用者による着火に伴う燃焼をロケット花火2に伝達するものであり、棒状に形成されている。この着火体31は、支持部材34の下側に配設されており、その一端が、ケース体32に穿設されている第3穴部32cと支持部材34に穿設されている第4穴部34cとを介して、ケース体32の外部へ突出している。ケース体32は、ケース体11と同一材料から成るものであり、穴部11cに代えて第3穴部32cが穿設されている他は、ケース体11と同一形状にされている。なお、着火体31は、必ずしも、線香材から成るものに限られるものではなく、遅燃性の燃性材から成るものであれば良い。
【0037】仕切部材12の図6の紙面に対する垂直下方には、支持部材34が配設されている。この支持部材34は、支持部材20と同一の材料から成り、第2穴部20dに代えて第4穴部34dが穿設されている他は、支持部材20と同一形状にされている。支持部材34には、断面が略凹字状に形成された一対の嵌込部材35,35が取着されており、この嵌込部材35,35の間に着火体31が嵌め込まれている。
【0038】着火体31には、単体で構成されているロケット花火2の導火線2cの先端部2dと、多段発射式ロケット花火100の導火線2cの内の開放端2fの先端部2dとがそれぞれ3つずつ便宜の間隔を空けて取着されている。このとき、単体で構成されるロケット花火2の導火線2cの位置は、予め決められた所定の位置に取着されているのではなく、任意の位置に取着されている。このように構成することにより、本ロケット花火発射装置30を鳥獣類駆逐用として使用する場合には、各ロケット花火発射装置30毎にロケット花火2の発射間隔が異なるので、かかる鳥獣類がロケット花火2の発射音に慣れてしまうことを防止することができるのである。なお、多段発射式ロケット花火100は、2つのロケット花火2から構成されており、多段発射式ロケット花火1と同様に、1のロケット花火2の導火線2cの先端部2dを他のロケット花火2の導火線2cの根元部2eへ糊材によって固定したものである。
【0039】次ぎに、上記のように構成されたロケット花火発射装置30の動作について説明する。使用者によって着火体31に着火されると、着火体31は、表面燃焼を開始する。着火体31は、線香材から成るので、時間をかけてゆっくりと燃焼していく。この着火体31の燃焼が、単体で構成されるロケット花火2の導火線2cの先端部2dまたは多段発射式ロケット花火100の開放端102fに到達すると、燃焼が分離する。分離した燃焼が、単体で構成されるロケット花火または多段発射式ロケット花火100の導火線2cを伝達し、各ロケット花火2の火薬部2aに到達すると、その火薬部2a内の火薬材が燃焼して、ロケット花火2が発射され上空へと飛翔するのである。
【0040】このように、使用者の着火に伴う燃焼が、線香材から成る着火体31を介して、ロケット花火2の導火線2cへ伝達されるので、使用者による着火体31への着火から、ロケット花火2が発射されるまでの時間を所望時間分遅くすることができる。従って、例えば、農作物等を荒らす鳥獣類の威嚇用として使用する場合に、深夜等の田畑等にいられないときにも、かかる鳥獣類を威嚇することができるのである。更には、着火体31には便宜の間隔を空けて複数の導火線2cが取着されているので、例えば、農作物等を荒らす鳥獣類の威嚇用としようする場合に、使用者に毎回着火動作を強いることなく、その鳥獣類を所望の時間毎に威嚇することができるのである。
【0041】図7は、第3実施例のロケット花火発射装置40の上面図である。第3実施例のロケット花火発射装置40は、第1実施例のロケット花火発射装置10の側面に、蚊取り線香50を取り付けるための掛止部材41と、蚊取り線香50の燃焼を多段発射式ロケット花火200に伝達するための断燃部材42とを設けたものである。以下、第1実施例と同一の部分には同一の番号を付してその説明を省略し、異なる部分のみを説明する。
【0042】図7に示すように、ロケット花火発射装置40には、掛止部材41と、断燃部材42と、ケース体42と、支持部材46と、多段発射式ロケット花火200とが設けられている。掛止部材41は、蚊取り線香50を掛止するためのものであり、アルミ材から成り、略半楕円状に形成されている。この掛止部材41は、ケース体42の側面に対し接着剤により接着されており、蚊取り線香50が取着されていない場合には、その根元部において折り曲げ可能にされている。このロケット花火発射装置40を使用する場合には、この掛止部材41に市販されている渦巻き状の蚊取り線香50が差し込まれるのである。蚊取り線香50を差し込んだ状態でロケット花火発射装置40が出荷されると、蚊取り線香50が外付けであるが故に、搬送(流通)過程において嵩張ってしまう。しかしながら、蚊取り線香50は後付けされるので、ロケット花火発射装置40が、搬送過程において、嵩張ってしまうことを防止することができるのである。
【0043】ケース体42は、ケース体11と同一材料から成るものであり、穴部11cに代えて第5穴部42cが穿設されている他は、ケース体11と同一形状にされている。このケース体42の側面には、多段発射式ロケット花火200の導火線2cの燃焼がケース体42に伝達されてしまうことを防止するための断燃部材42が接着剤によって接着されている。支持部材46は、支持部材20と同一材料から成るものであり、第2穴部20dに代えて第6穴部46cが穿設されている他は、支持部材20と同一形状にされている。
【0044】多段発射式ロケット花火200の導火線2cの開放端202fは、第5穴部42c及び第6穴部46cを通った箇所ですぐ折り曲げられ、テープ材43によってケース体42の側面に固定されている。かかる開放端202fには、蚊取り線香50に当接されている。
【0045】なお、多段発射式ロケット花火200は、3つのロケット花火2から構成されており、多段発射式ロケット花火1と同様に、1のロケット花火2の導火線2cの先端部2dを他のロケット花火2の導火線2cの根元部2eへ糊材によって固定したものである。
【0046】図8は、ロケット花火発射装置40の上方斜視図である。図8に示すように、ケース体42の側面には、掛止部材41に取着される蚊取り線香50の形状とほぼ同一の形状の模様44が描かれている。よって、蚊取り線香50の掛止部材41への取着を容易にすることができるのである。模様44の中には、更に燃焼時間45が描かれている。この燃焼時間45は、蚊取り線香50に着火してからの該燃焼時間45の描かれている箇所までの時間を示している。よって、各多段発射式ロケット花火200が連射されるまでの時間を外から見ただけで容易に判断することができるので、安全性を向上させることができるのである。
【0047】次に、上記のように構成されたロケット花火発射装置40の動作について説明する。まず、使用者によって、蚊取り線香50がケース体42の側面に描かれた模様に合わせて掛止部材41へ取着され、その取着された蚊取り線香50に着火される。その着火に伴い、蚊取り線香50の表面燃焼が、開始され、時間をかけてゆっくりと進行していく。このとき、ケース体42の側面に描かれた燃焼時間45によって、燃焼してからの時間を外から見ただけで容易に判断することができるのである。その後、蚊取り線香50の表面燃焼が多段発射式ロケット花火200の導火線2cの開放端202fの接触箇所に到達すると、その蚊取り線香50の燃焼が分離して、かかる開放端202fに着火される。開放端202fへの着火に伴い、導火線2cが燃焼し、その燃焼が導火線2cを伝達する。この燃焼が各ロケット花火2の火薬部2aに到達されると、その火薬部2a内の火薬材が燃焼して、ロケット花火2が連射され上空へと飛翔するのである。蚊取り線香50と開放端202fとの接触箇所は3箇所あり、蚊取り線香50の表面燃焼が開放端202fへ到達する度に、ロケット花火2が連射される。
【0048】このように、第3実施例のロケット花火発射装置40は、使用者の着火に伴う燃焼が蚊取り線香50を介して多段発射式ロケット花火の導火線2cの開放端2fへ伝達されるので、第2実施例のロケット花火発射装置30と同様の効果を奏するのである。
【0049】次ぎに、図9を参照して、ロケット花火発射装置10,30,40に使用される多段発射式ロケット花火1,100,200の変形例について説明する。図9は、多段発射式ロケット花火300上面図である。図9に示すように、多段発射式ロケット花火300には、ロケット花火2と、第2導火線301とが設けられている。第2導火線301は、使用者の着火に伴う燃焼を各ロケット花火2の導火線2cの先端部2dへ伝達するためのものであり、導火線2cと同一の材質から成るものである。この第2導火線301には、各ロケット花火2cの導火線2cの先端部2dが便宜の間隔を空けて糊材により固定されており、各ロケット花火2は、第2導火線2cに対して互い違いに分枝状に配設されている。
【0050】従って、多段発射式ロケット花火300においては、多段発射式ロケット花火1,100,200を製作するように細かな作業をする必要がなく、その製作時間を短縮することができるのである。また、多段発射式ロケット花火1,100,200に比べて、各ロケット花火2の発射間隔を柔軟にすることができるのである。なお、第2導火線301に対する各ロケット花火の配設方向は、必ずしも、互い違いに限られるものではなく、片方側だけに配設されるようにしても良い。
【0051】使用者による着火に伴いロケット花火2の第2導火線301が燃焼が開始されると、その燃焼が第2導火線301を伝達していく。この第2導火線301の燃焼が、各ロケット花火2の導火線2cの先端部2dに到達すると、その導火線2cの先端部2dに分離する。分離した燃焼は、導火線2cを伝達し、各ロケット花火2の火薬部2aに到達する。すると、その火薬部2a内の火薬材が燃焼して、ロケット花火2が発射され上空へと飛翔するのである。これが繰り返されることによって、各ロケット花火2が順次発射されるのである。
【0052】以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0053】例えば、本実施例においては、第1実施例から第3実施例のロケット花火発射装置10,30,40の支持部材20,34,46に、各ロケット花火2の柄部2cを差し込むための差込口20aが形成されている。しかしながら、多段発射式ロケット花火を構成する各ロケット花火に柄部が無い場合には、必ずしも、支持部材20に差込口20aが形成される必要はない。しかしながら、支持部材20に差込口20aが形成されている場合には、支持部材20を、柄部2bの有るロケット花火2および柄部のないロケット花火の両方に使用することができるのである。即ち、支持部材20の汎用性を向上することができるのである。
【0054】
【発明の効果】 請求項1記載の多段発射式ロケット花火によれば、1のロケット花火の導火線の先端部が他のロケット花火の導火線の根元部に固定されているので、1度の着火で、他のロケット花火と1のロケット花火とを順次発射(連射)することができるという効果がある。従って、ロケット花火の発射に伴う音(発射音または破裂音)がリズミカルになり且つ複数のロケット花火が連続して飛翔するので、例えば、農作物等を荒らす鳥獣類の駆逐用として使用する場合には、それら鳥獣類に対する威嚇効果を高めることができるという効果がある一方、玩具用として使用する場合には、その興趣を高めることができるという効果がある。更には、例えば、各種イベント等において、開会等の合図を示す信号用として用いることができるのである。
【0055】請求項2記載の多段発射式ロケット花火によれば、1のロケット花火の導火線と他のロケット花火の導火線とが第2導火線に対し便宜の間隔を空けて分枝状に接続されているので、請求項1記載の多段発射式ロケット花火と同様の効果を奏するのである。更に、請求項1記載のロケット花火に比べて、製作時間を短縮することができ、1のロケット花火が発射してから他のロケット花火が発射するまでの間隔を柔軟にすることができるという効果がある。
【0056】請求項3記載のロケット花火発射装置によれば、請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火の奏する効果に加え、更に、発射方向が上向きになるように請求項1または2に記載の多段発射式ロケット花火が支持されているので、発射方向を上向きにするための煩雑な動作を省略することができるという効果がある。
【0057】請求項4記載のロケット花火発射装置によれば、請求項3記載のロケット花火発射装置の奏する効果に加え、更に、上部がテーパ状に形成された差込口により、多段発射式ロケット花火を構成する各ロケット花火を、安定して支持することができるという効果がある。
【0058】請求項5記載のロケット花火発射装置によれば、請求項3または4に記載のロケット花火発射装置の奏する効果に加え、更に、仕切部材の上端の高さが前記多段発射式ロケット花火の上端の高さよりも高くされているので、多段発射式ロケット花火の発射方向を安定させることができるという効果がある。
【0059】請求項6記載のロケット花火発射装置によれば、請求項3から5のいずれかに記載のロケット花火発射装置の奏する効果に加え、更に、遅燃性の燃性材から成る着火体を介した後に多段発射式ロケット花火の導火線が着火されるので、着火してから多段発射式ロケット花火が発射されるまでの時間を所望時間分遅くすることができるという効果がある。このため、例えば、長時間経過後に多段発射式ロケット花火が発射されるように設定すれば、農作物等を荒らす鳥獣類の威嚇用として使用する場合に、深夜等の田畑等にいられないときにも、かかる鳥獣類を威嚇することができるという効果がある。




 

 


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