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発明の名称 焼却炉の燃焼制御装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−147007(P2001−147007A)
公開日 平成13年5月29日(2001.5.29)
出願番号 特願平11−330412
出願日 平成11年11月19日(1999.11.19)
代理人 【識別番号】100080056
【弁理士】
【氏名又は名称】西郷 義美
【テーマコード(参考)】
3K061
3K062
3K078
【Fターム(参考)】
3K061 AA18 AB02 AC01 AC19 BA04 CA11 FA21 FA25 
3K062 AA18 AB02 AC01 AC19 CA01 CB08 DA01 DB08
3K078 AA04 BA03 BA22 CA03 CA12
発明者 陳 定捷
要約 目的
この発明の目的は、一次燃焼用空気と二次燃焼用空気とを簡単な構成により適正に調整し得て、被燃焼物及び乾留ガスを完全燃焼させ得て、排気中の有害成分の発生を抑制し得て、被燃焼物の焼却残渣を減少することにある。

構成
このため、この発明は、被燃焼物を乾留する一次燃焼室と乾留ガスを燃焼する二次燃焼室とを備えた焼却炉を設け、一次燃焼用空気供給手段を設け、二次燃焼用空気供給手段を設け、二次燃焼室の排気口の排気温度を検出する温度検出手段を設け、一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給せずに被燃焼物を乾留して発生する乾留ガスを二次燃焼室において燃焼する際に、温度検出手段の検出する排気温度が設定温度以下の場合には初期設定値の二次燃焼用空気を供給し、排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて二次燃焼用空気を増減するように、二次燃焼用空気供給手段を動作制御する制御手段を設けたことを特徴とする。
特許請求の範囲
【請求項1】 被燃焼物を一次電気ヒータで加熱して乾留する一次燃焼室とこの一次燃焼室で発生した乾留ガスを二次電気ヒータで加熱して燃焼する二次燃焼室とを備えた焼却炉を設け、前記一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給する一次燃焼用空気供給手段を設け、前記二次燃焼室に二次燃焼用空気を供給する二次燃焼用空気供給手段を設け、前記二次燃焼室の排気口の排気温度を検出する温度検出手段を設け、前記一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給せずに被燃焼物を乾留して発生する乾留ガスを前記二次燃焼室において燃焼する際に、前記温度検出手段の検出する排気温度が設定温度以下の場合には初期設定値の二次燃焼用空気を供給するとともに前記温度検出手段の検出する排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて二次燃焼用空気を増減するように前記二次燃焼用空気供給手段を動作制御する制御手段を設けたことを特徴とする焼却炉の燃焼制御装置。
【請求項2】 前記制御手段は、前記一次燃焼室における被燃焼物の乾留を終了して乾留分解物を燃焼する場合には前記二次燃焼室への二次燃焼用空気の供給を停止して前記一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給するように前記一次燃焼用空気供給手段及び二次燃焼用空気供給手段を動作制御する制御手段であることを特徴とする請求項1に記載の焼却炉の燃焼制御装置。
【請求項3】 前記制御手段は、前記一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給して被燃焼物を燃焼する際に、前記温度検出手段の検出する排気温度が設定温度以下の場合には初期設定値の一次燃焼用空気を供給するとともに前記温度検出手段の検出する排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて一次燃焼用空気を増減するように前記一次燃焼用空気供給手段を動作制御する制御手段であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の焼却炉の燃焼制御装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は焼却炉の燃焼制御装置に係り、特に、一次燃焼用空気と二次燃焼用空気とを簡単な構成により適正に調整し得て、被燃焼物及び乾留ガスを完全燃焼させ得て、排気中の有害成分の発生を抑制し得て、被燃焼物の焼却残渣を減少し得る焼却炉の燃焼制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ等の被燃焼物を燃焼させて焼却する大型の焼却炉には、被燃焼物の燃焼量に応じて適正な燃焼用空気を供給するために、燃焼制御装置を設けているものがある。
【0003】燃焼制御装置は、排気中のO2 濃度やCO濃度等を検出する濃度検出手段を設け、燃焼用空気を供給する燃焼用空気供給手段を設け、制御手段によって濃度検出手段の検出値に応じて適正な燃焼用空気を供給するように燃焼用空気供給手段を動作制御している。
【0004】これにより、大型の焼却炉は、被燃焼物の燃焼量に応じた燃焼用空気を供給して適正な燃焼を実現し、排気中のCOやダイオキシン類等の有害成分の発生を低減させている。
【0005】このような焼却炉の燃焼制御装置としては、特開平8−110027号公報、特開平9−49623号公報等に開示されるものがある。
【0006】特開平8−110027号公報に開示されるものは、排ガス中のCO濃度及びO2 濃度から演算されるCO濃度換算値が上昇したらダンパを開放して空気量を増やして燃焼を促進し、COを減少させる一方、CO濃度換算値が下降したらダンパを絞って空気量を減らしてNOxを減少させ、また、排ガス中のNOx濃度及びO2 濃度から演算されるNOx濃度換算値が上限設定値を越えたらインターロックを作動してダンパを手動操作可能とするとともに所定開度に戻してNOx濃度の上昇を抑制するものである。
【0007】特開平9−49623号公報に開示されるものは、炉内温度と排ガスのO2 濃度・NOxの濃度・CO濃度とにより二次空気量制御値を演算し、この二次空気量制御値に基づき流量調節機構を開閉制御して炉内温度及び炉排出O2 濃度が一定となるように制御し、一次燃焼空気制御手段によって流量調節機構を開閉制御してO2 濃度・NOxの濃度・CO濃度を制御するものである。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、前記大型の焼却炉の燃焼制御装置は、CO濃度等を検出する高価な濃度検出手段や制御手段を必要としており、また、検出手段の定期的な管理を必要としている。このため、このような燃焼制御装置は、大型の焼却施設には適しているが、例えば電気ヒータにより被燃焼物を乾留して乾留ガスを燃焼するような小型の焼却炉に適用するにはコスト的に困難な問題がある。
【0009】従来、小型の焼却炉においては、一般に被燃焼物の投入量の大小や燃焼ガス量の変動にかかわらず、供給する燃焼用空気量が一定なので、燃焼状態が不安定となり、不完全燃焼が発生する問題がある。
【0010】このため、小型の焼却炉においては、排気中の有害成分であるCOやダイオキシン類の発生を充分に抑制することができない不都合があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上述不都合を除去するために、被燃焼物を一次電気ヒータで加熱して乾留する一次燃焼室とこの一次燃焼室で発生した乾留ガスを二次電気ヒータで加熱して燃焼する二次燃焼室とを備えた焼却炉を設け、前記一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給する一次燃焼用空気供給手段を設け、前記二次燃焼室に二次燃焼用空気を供給する二次燃焼用空気供給手段を設け、前記二次燃焼室の排気口の排気温度を検出する温度検出手段を設け、前記一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給せずに被燃焼物を乾留して発生する乾留ガスを前記二次燃焼室において燃焼する際に、前記温度検出手段の検出する排気温度が設定温度以下の場合には初期設定値の二次燃焼用空気を供給するとともに前記温度検出手段の検出する排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて二次燃焼用空気を増減するように前記二次燃焼用空気供給手段を動作制御する制御手段を設けたことを特徴とし、前記制御手段は、前記一次燃焼室における被燃焼物の乾留を終了して乾留分解物を燃焼する場合には前記二次燃焼室への二次燃焼用空気の供給を停止して前記一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給するように前記一次燃焼用空気供給手段及び二次燃焼用空気供給手段を動作制御する制御手段であり、また、前記制御手段は、前記一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給して被燃焼物を燃焼する際に、前記温度検出手段の検出する排気温度が設定温度以下の場合には初期設定値の一次燃焼用空気を供給するとともに前記温度検出手段の検出する排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて一次燃焼用空気を増減するように前記一次燃焼用空気供給手段を動作制御する制御手段であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明の焼却炉の燃焼制御装置は、制御手段によって、一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給せずに被燃焼物を乾留して発生する乾留ガスを二次燃焼室において燃焼する際に、温度検出手段の検出する排気温度が設定温度以下の場合には初期設定値の二次燃焼用空気を供給するとともに、温度検出手段の検出する排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて二次燃焼用空気を増減するように二次燃焼用空気供給手段を動作制御し、一次燃焼室における被燃焼物の乾留を終了して乾留分解物を燃焼する場合には、二次燃焼室への二次燃焼用空気の供給を停止して一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給するように一次燃焼用空気供給手段及び二次燃焼用空気供給手段を動作制御し、また、一次燃焼室に一次燃焼用空気を供給して被燃焼物を燃焼する際に、温度検出手段の検出する排気温度が設定温度以下の場合には初期設定値の一次燃焼用空気を供給するとともに、温度検出手段の検出する排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて一次燃焼用空気を増減するように一次燃焼用空気供給手段を動作制御する。
【0013】これにより、この燃焼制御装置は、CO濃度等を検出する高価な濃度検出手段や制御手段を要することなく、二次燃焼室の排気口の排気温度によって燃焼に必要な一次・二次燃焼用空気を過不足なく供給することができ、被燃焼物及び乾留ガスの完全燃焼を実現することができる。
【0014】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を説明する。図1・図2は、この発明の実施例を示すものである。図1において、2は被燃焼物、4は焼却炉である。被燃焼物2を燃焼する焼却炉4は、一次ハウジング6と、一次ハウジング6の上部に搭載した二次ハウジング8と、二次ハウジング8に一端側を接続した煙管10とから形成される。
【0015】前記一次ハウジング6内には、被燃焼物2が投入される一次燃焼室12を形成して設けている。前記二次ハウジング8内には、一次燃焼室12に連通する二次燃焼室14を形成して設けている。前記煙管10は、二次燃焼室14の排気口16に一端側を連通する煙道18を形成して設け、この煙道18の他端側を他端側を大気に開放している。
【0016】前記一次ハウジング6には、一次燃焼室12の周囲に被燃焼物2を加熱して乾留する一次電気ヒータ20を設け、一次燃焼室12の温度を検出する温度検出手段として一次燃焼室温度センサ22を設けている。一次燃焼室温度センサ22は、一次燃焼室12に臨ませて配設した温度検出部24と、この温度検出部24の検出した温度信号を出力する信号出力部26とを設けている。
【0017】前記二次ハウジング8には、二次燃焼室14の周囲に乾留ガスを加熱して燃焼する二次電気ヒータ28を設け、二次燃焼室14の温度を検出する温度検出手段として二次燃焼室温度センサ30を設けている。二次燃焼室温度センサ30は、二次燃焼室14に臨ませて配設した温度検出部32と、この温度検出部32の検出した温度信号を出力する信号出力部34とを設けている。
【0018】前記一次電気ヒータ20と一次燃焼室温度センサ22と二次電気ヒータ28と二次燃焼室温度センサ30とは、燃焼制御装置36の制御手段38に接続されている。制御手段38には、一次電気ヒータ20と二次電気ヒータ28とに電源を供給する電源部40が接続されている。
【0019】燃焼制御装置36は、制御手段38によって、先ず電源部40から二次電気ヒータ28に電源を供給して二次燃焼室14を加熱し、次に電源部40から一次電気ヒータ20に電源を供給して一次燃焼室12を加熱する。制御手段38は、一次燃焼室温度センサ22によって一次燃焼室12の温度を一次燃焼用温度(例えば、630℃)に維持して被燃焼物2を乾留し、二次燃焼室温度センサ30によって二次燃焼室14の温度を二次燃焼用温度(例えば、1000℃)に維持して発生した乾留ガスを燃焼する。
【0020】このように、この焼却炉4は、被燃焼物2を一次電気ヒータ20で加熱して乾留する一次燃焼室12と、この一次燃焼室12で発生した乾留ガスを二次電気ヒータ28で加熱して燃焼する二次燃焼室14とを備えている。
【0021】この焼却炉4には、一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給する一次燃焼用空気供給手段42を設けている。一次燃焼用空気供給手段42は、外気を一次燃焼用空気として圧送する一次ブロア44と、この一次ブロア44の圧送する一次燃焼用空気を一次燃焼室12の下方に供給する一次供給管46と、を設けている。
【0022】また、焼却炉4は、二次燃焼室14に二次燃焼用空気を供給する二次燃焼用空気供給手段48を設けている。二次燃焼用空気供給手段48は、外気を二次燃焼用空気として圧送する二次ブロア50と、この二次ブロア50の圧送する二次燃焼用空気を二次燃焼室14の下方に供給する一次供給管52と、を設けている。
【0023】さらに、焼却炉4は、二次燃焼室14の排気口16の排気温度を検出する温度検出手段として排気温度センサ54を設けている。排気温度センサ54は、排気口16に臨ませて配設した温度検出部56と、この温度検出部56の検出した温度信号を出力する信号出力部58とを設けている。
【0024】前記一次ブロア44と二次ブロア50と信号出力部58とは、燃焼制御装置36の制御手段38に接続されている。燃焼制御装置36は、排気温度センサ54の信号出力部56から温度信号を制御手段38に入力し、電源部40から一次・二次燃焼用空気供給手段42・48の一次・二次ブロア44・50に電源を供給して動作制御し、一次・二次燃焼用空気を調整する。
【0025】燃焼制御装置36は、制御手段38によって、一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給せずに被燃焼物2を乾留し、発生する乾留ガスを2次燃焼室14において燃焼する際に、排気温度センサ54の検出する排気温度が設定温度以下の場合には二次燃焼用空気を初期設定値に設定するとともに、排気温度センサ54の検出する排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて二次燃焼用空気を増減するように、二次燃焼用空気供給手段48を動作制御する。
【0026】また、燃焼制御装置36は、制御手段38によって、一次燃焼室12における被燃焼物2の乾留を終了して乾留分解物を燃焼する場合には、二次燃焼室14への二次燃焼用空気の供給を停止して一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給するように、一次燃焼用空気供給手段42及び二次燃焼用空気供給手段48を動作制御する。
【0027】さらに、燃焼制御装置36は、制御手段38によって、一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給して被燃焼物2を燃焼する際に、排気温度センサ54の検出する排気温度が設定温度以下の場合には一次燃焼用空気を初期設定値に設定するとともに、排気温度センサ54の検出する排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて1次燃焼用空気を増減するように、一次燃焼用空気供給手段42を動作制御する。
【0028】次に作用を説明する。焼却炉4は、図2に示す如く、燃焼制御装置36の制御手段38によって運転を開始(100)すると、被燃焼物2の乾留段階の処理を行う。乾留段階においては、先ず電源部40から二次電気ヒータ28に電源を供給して二次燃焼室14の加熱を開始(102)し、この二次燃焼室14の温度が一次燃焼室加熱開始温度(例えば、850℃)以上になったか否かを判断(104)する。
【0029】この判断(104)がNOの場合は、この判断(104)を繰り返す。この判断(104)がYESの場合は、電源部40から一次電気ヒータ20に電源を供給して一次燃焼室12の加熱を開始(106)し、一次燃焼室12の温度が一次燃焼用温度(例えば、630℃)に達したか否かを判断(108)する。
【0030】この判断(108)がN0の場合は、この判断(108)を繰り返す。この判断(108)がYES場合は、一次燃焼室12の温度を一次燃焼用温度に維持(110)し、二次燃焼室14の温度が二次燃焼用温度(例えば、1000℃)に達したか否かを判断(112)する。
【0031】この判断(112)がNOの場合は、この判断(112)を繰り返す。この判断(112)がYES場合は、二次燃焼室14の温度を二次燃焼用温度に維持(114)する。
【0032】この状態において、一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給せずに、二次燃焼室14に初期設定値の二次燃焼用空気を供給(116)し、被燃焼物2の乾留と乾留ガスの燃焼を行う。
【0033】これにより、焼却炉4は、一次燃焼用温度に維持された一次燃焼室12において被燃焼物を乾留し、一次燃焼室12から一次燃焼用温度に近い温度(例えば、約600℃)の乾留ガス(窒素と一酸化炭素の混合ガス)が二次燃焼室14に導入され、二次燃焼室14において二次燃焼用空気と混合されて燃焼が行われる。
【0034】一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給せずに被燃焼物2を乾留し、発生する乾留ガスを二次燃焼室14において二次燃焼用空気により燃焼する前記処理(116)において、排気温度センサ54により二次燃焼室14の排気口16の排気温度が設定温度である二次燃焼用温度以下であるか否かを判断(118)する。
【0035】この判断(118)がYESの場合は、前記処理(116)により初期設定値の二次燃焼用空気を供給するように二次燃焼用空気供給手段48を動作制御する。この判断(118)がNOの場合は、排気口16の排気温度が設定温度である二次燃焼用温度を越えたか否かを判断(120)する。
【0036】この判断(120)がNOの場合は、前記処理(116)に戻る。この判断(120)がYESの場合は、この設定温度を越えた排気温度が上昇変化したか下降変化したかを判断(122)する。
【0037】この判断(122)において、排気温度が上昇変化した場合は二次燃焼用空気を増大(124)するように二次燃焼用空気供給手段48を動作制御し、排気温度が下降変化した場合は二次燃焼用空気を減少(126)するように二次燃焼用空気供給手段48を動作制御する。
【0038】これにより、燃焼制御装置36は、二次燃焼用温度に維持された二次燃焼室14に初期設定値の二次燃焼用空気を供給して燃焼が行われると、排気温度が上昇することにより、排気温度が上昇するにしたがい必要な二次燃焼用空気量が増大するので、供給する二次燃焼用空気を初期設定値よりも増大させる。
【0039】一方、燃焼制御装置36は、二次燃焼室14に導入される乾留ガスが減少すると、供給されている二次燃焼用空気が過剰となって燃焼状態が悪化し、発熱量が減少して排気温度が低下することにより、排気温度が低下するにしたがい必要な二次燃焼用空気量が減少するので、供給する二次燃焼用空気を減少させる。
【0040】なお、排気口16の排気温度が設定温度である二次燃焼用温度以下となった場合は、初期設定値の二次燃焼用空気を供給する。
【0041】このように、燃焼制御装置36は、乾留段階において、排気口16の排気温度が設定温度以下の場合には二次燃焼用空気を初期設定値に設定するとともに、排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて二次燃焼用空気を増減するように、二次燃焼用空気供給手段48を動作制御する。
【0042】これにより、燃焼制御装置36は、CO濃度等を検出する高価な濃度検出手段や制御手段を要することなく、二次燃焼室14の排気口16の排気温度によって乾留ガスの燃焼に必要な二次燃焼用空気を過不足なく供給することができ、乾留ガスの完全燃焼を実現することができる。
【0043】このため、この焼却炉4の燃焼制御装置36は、二次燃焼用空気を簡単な構成により適正に調整し得て、乾留ガスを完全燃焼させ得て、排気中の有害成分である一酸化炭素やダイオキシン類の発生を抑制することができる。
【0044】前記排気温度による二次燃焼用空気の増減の処理(124)、(126)の後に、被燃焼物2の乾留が終了したか否かを判断(128)する。この判断(128)は、例えば、排気温度の上下変化状態や二次燃焼用空気の増減変化状態等から判断する。
【0045】この判断(128)がNOの場合は、前記処理(116)に戻る。この判断(128)がYESの場合は、被燃焼物2の乾留分解物を燃焼させる燃焼段階に移行する。
【0046】燃焼段階においては、一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給し、被燃焼物2の乾留分解物を燃焼させる。この燃焼段階においては、二次燃焼室14に二次燃焼用空気を供給すると、二次燃焼室14内の酸素量が「二次燃焼用空気申の酸素量十一次燃焼室12からの一次燃焼用空気中の未燃酸素量」となり、二次燃焼室14内の被燃焼ガス量と酸素量との比率が可燃範囲を越えて不完全燃焼の原因となることがある。
【0047】これは、一次燃焼室12の燃焼状態による前記未燃酸素量が常に変化しているが、二次燃焼室14の容積が一次燃焼室12の容積よりも小さいことから、二次燃焼室14内の被燃焼ガス量に対して一次燃焼室12からの未燃酸素量が充分に多く、二次燃焼用空気の供給を継続すると、酸素量が過大となるからである。
【0048】そこで、一次燃焼室12における被燃焼物2の乾留を終了して乾留分解物を燃焼する燃焼段階においては、二次燃焼室14への二次燃焼用空気の供給を停止して一次燃焼室12に初期設定値の一次燃焼用空気を供給(130)する。
【0049】二次燃焼室14に二次燃焼用空気を供給せずに、一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給して乾留分解物を燃焼する処理(130)において、二次燃焼室14の排気口16の排気温度が設定温度である一次燃焼用温度以下であるか否かを判断(132)する。
【0050】この判断(132)がYESの場合は、前記処理(130)により初期設定値の一次燃焼用空気を供給するように一次燃焼用空気供給手段42を動作制御する。この判断(132)がNOの場合は、排気口16の排気温度が設定温度である一次燃焼用温度を越えたか否かを判断(134)する。
【0051】この判断(134)がNOの場合は、前記処理(130)に戻る。この判断(134)がYESの場合は、この設定温度を越えた排気温度が上昇変化したか下降変化したかを判断(136)する。
【0052】この判断(136)において、排気温度が上昇変化した場合は一次燃焼用空気を増大(138)するように一次燃焼用空気供給手段42を動作制御し、排気温度が下降変化した場合は一次燃焼用空気を減少(140)するように一次燃焼用空気供給手段42を動作制御する。
【0053】これにより、燃焼制御装置36は、一次燃焼室12への一次燃焼用空気の供給を開始すると、二次燃焼室14への二次燃焼用空気の供給を停止し、排気口16の排気温度の上下変化に応じて一次燃焼用空気を増減する。
【0054】前記排気温度による一次燃焼用空気の増減の処理(138)、(140)の後に、被燃焼物2の乾留分解物の燃焼が終了したか否かを判断(142)する。この判断(142)がNOの場合は、前記処理(130)に戻る。この判断(142)がYESの場合は、燃焼段階が終了したと判断して運転を終了(144)する。
【0055】このように、この燃焼制御装置36は、燃焼段階において、二次燃焼室14への二次燃焼用空気の供給を停止して、一次燃焼室12に一次燃焼用空気を供給するように、一次燃焼用空気供給手段42及び二次燃焼用空気供給手段48を動作制御する。
【0056】また、この燃焼制御装置36は、燃焼段階において、排気口16の排気温度が設定温度である一次燃焼用温度以下の場合には一次燃焼用空気を初期設定値に設定するとともに、排気温度が設定温度を越えた場合にはこの設定温度を越えた排気温度の上下変化に応じて一次燃焼用空気を増減するように、一次燃焼用空気供給手段42を動作制御する。
【0057】これにより、この燃焼制御装置36は、CO濃度等を検出する高価な濃度検出手段や制御手段を要することなく、二次燃焼室14の排気口16の排気温度によって乾留分解物の燃焼に必要な一次燃焼用空気を過不足なく供給することができ、乾留分解物の完全燃焼を実現することができる。
【0058】このため、この焼却炉4の燃焼制御装置36は、一次燃焼用空気を簡単な構成により適正に調整し得て、乾留分解物を完全燃焼させ得て、被燃焼物2の焼却残渣を減少することができる。
【0059】なお、この発明は、上述実施例に限定されることなく、種々応用改変が可能である。例えば、図3は、焼却炉4の燃焼制御装置36の別の実施例を示すものである。この別の実施例の燃焼制御装置36は、二次燃焼室14に多孔性のセラミックからなる熱触媒体60を設けたものである。この燃焼制御装置36は、熱触媒体60の孔62に乾留ガスを捕らえて、触媒作用により加熱燃焼させることができる。
【0060】これにより、この別の実施例の燃焼制御装置36は、多孔性のセラミックからなる熱触媒体60により乾留ガスを捕らえてより確実に完全燃焼させることができ、排気中の有害成分である一酸化炭素やダイオキシン類の発生をさらに確実に抑制することができる。
【0061】
【発明の効果】このように、この発明の焼却炉の燃焼制御装置は、CO濃度等を検出する高価な濃度検出手段や制御手段を要することなく、二次燃焼室の排気口の排気温度によって燃焼に必要な燃焼用空気を過不足なく供給することができ、被燃焼物及び乾留ガスの完全燃焼を実現することができる。
【0062】このため、この焼却炉の燃焼制御装置は、一次燃焼用空気と二次燃焼用空気とを簡単な構成により適正に調整し得て、被燃焼物及び乾留ガスを完全燃焼させ得て、排気中の有害成分の発生を抑制し得て、被燃焼物の焼却残渣を減少することができる。




 

 


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