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発明の名称 床置型空気調和機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−201098(P2001−201098A)
公開日 平成13年7月27日(2001.7.27)
出願番号 特願2000−13619(P2000−13619)
出願日 平成12年1月24日(2000.1.24)
代理人
発明者 木村 恵一 / 森田 満津雄
要約 目的
ケーシング内部の熱交換コイル等の部品のメンテナンスが容易な床置形空気調和機を得る。

構成
ケーシング1内部に、少なくとも2つの熱交換コイル2、3を上下に設ける。熱交換コイル2、3の空気入口面Aと空気出口面Bがケーシング1の正面・背面方向に向くように配置する。ケーシング1内部に、送風気流が各熱交換コイル2、3を順次通過するように送風路4を、形成する。ケーシング1の正面側に保守点検兼用の外装板6を設ける。ケーシング1内部に送風機9を複数段・複数列で多数設ける。
特許請求の範囲
【請求項1】 ケーシング1内部に、少なくとも2つの熱交換コイル2、3を上下に設けると共に、これらの熱交換コイル2、3の空気入口面Aと空気出口面Bが上記ケーシング1の正面・背面方向に向くように配置し、上記ケーシング1内部に、送風気流が上記各熱交換コイル2、3を順次通過するように送風路4を、形成し、上記ケーシング1の正面側に着脱・開閉自在な保守点検兼用の外装板6を、設け、上記ケーシング1内部に送風機9を複数段・複数列で多数設けたことを特徴とする床置形空気調和機。
【請求項2】 ケーシング1に上給気口10と下給気口11を形成し、この上給気口10とこの下給気口11の給気風量を調節する風量調節機構Cを、内設した請求項1記載の床置形空気調和機。
【請求項3】 ケーシング1内部に、回転速度を変更できる駆動回路を有する単相モータ付き送風機9を、複数段・複数列で独立して多数設けた請求項1又は2記載の床置形空気調和機。
【請求項4】 熱交換コイル2、3の伝熱管18を楕円管とした請求項1、2又は3記載の床置形空気調和機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、床置形空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の床置形空気調和機は、複数の熱交換コイルが前後に重なるように設けられていた。また、送風機は三相モータ付の少数(例えば2個)で大型のものが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、熱交換コイルのうちの一方を取り外さないと他方のメンテナンスができす、作業が面倒であった。また、送風機が大きいため、空気調和機全体のコンパクト化と省電力化・省コスト化を図れなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するために、ケーシング内部に、少なくとも2つの熱交換コイルを上下に設けると共に、これらの熱交換コイルの空気入口面と空気出口面が上記ケーシングの正面・背面方向に向くように配置し、上記ケーシング内部に、送風気流が上記各熱交換コイルを順次通過するように送風路を、形成し、上記ケーシングの正面側に、着脱又は開閉自在なコイル点検兼用の外装板を、設け、上記ケーシング内部に送風機を複数段・複数列で多数設けたものである。さらに、ケーシングに上給気口と下給気口を形成し、この上給気口とこの下給気口の給気風量を調節する風量調節機構を、内設した。さらに、ケーシング内部に、回転速度を変更できる駆動回路を有する単相モータ付き送風機を、複数段・複数列で独立して多数設けた。さらに、熱交換コイルの伝熱管を楕円管とした。
【0005】
【実施例】図1と図2は、本発明の床置形空気調和機の一例を示し、この空気調和機は、ケーシング1を備え、ケーシング1の内部に、少なくとも2つの熱交換コイル2、3を上下に積み上げるようにして設けると共に、これらの熱交換コイル1、2の空気入口面Aと空気出口面Bがケーシング1の正面・背面方向に向くように配置し、ケーシング1の内部に、送風気流が各熱交換コイル2、3を順次通過するように蛇行状の送風路4を、形成する。
【0006】熱交換コイル2は冷却コイルとし、熱交換コイル3は加熱コイルとし、この加熱コイルの風下側(前面側)に、加湿器5を設ける。熱交換コイル2と加湿器5の下にはドレンパンを設ける。熱交換コイル2、3は、その空気入口面Aと空気出口面Bをケーシング1の正面・背面(垂直面)に対して略平行又は/及び所定角度傾斜させて上下方向に略一直線状に配置する。傾斜させる場合は、熱交換コイル2の空気出口面Bと熱交換コイル3の空気入口面Aとが互いに接近する方向に傾けて空気がスムーズに流れるようにする。
【0007】ケーシング1の正面側には、着脱自在又は/及び開閉自在な保守点検兼用の外装板6を、設け、上面に吸気口7を、背面下部に給気口8を、夫々形成する。吸気口7と給気口8は送風路4と連通連結する。この吸気口7と熱交換コイル2の間において、送風機9を複数段・複数列で多数設ける。図例では、前後複数段(2段)でかつ左右複数列(5列)としてあり、回転速度を変更できる駆動回路を有する単相モータ付き送風機9を、複数段・複数列で独立して多数設けてある。
【0008】送風機9は小型の送風機とし、空気調和機全体のコンパクト化と省電力化・省コスト化を図り、振動や騒音を小さくしてケーシングの簡略化と製品コストの削減を図る。室内などの直近への給気で高静圧を必要としない空気調和機であれば、従来の少数の大型送風機に代えてそれに相当する総風量を得ることのできる多数(例えば、従来送風機数の2倍以上で少なくとも段数と列数の和が4好ましくは5以上)の単相モータ付き小型送風機9を用いることにより、送風機全体の消費電力と部品コストを削減することができる。しかも、小型送風機9なので騒音や振動の防止のためにケーシング1の厚みや強度、重量を大きくせずともすむ。モータは、例えば大型の三相200VのACモータに代えて仕事効率が良く消費電力の少ない小型の単相100V又は200Vの長寿命であるブラシレスDCモータ又は単相ACモータを多数使用する。
【0009】各図中において白抜き実線矢印は気流方向を示しており、送風機9の駆動により、吸気口7から吸込まれた空気は、フィルタを経て、熱交換コイル2の正面側(空気入口面A)から背面側(空気出口面B)へ通過した後、熱交換コイル3の背面側(空気入口面B)から正面側(空気出口面A)へ通過し、冷却又は加熱・加湿されて冷風又は温風となって下給気口8から送り出される。例えば、図3のように、吸気口7はチャンバ等を介して天井チャンバに連通連結し、給気口8は、床下空間を利用したチャンバに連通連結し、室内を空調する。
【0010】次に、図4と図5は他の実施例で、ケーシング1に上給気口10と下給気口11を形成し、この上給気口10とこの下給気口11の給気風量を調節する風量調節機構Cを、内設してある。具体的には、ケーシング1内部の送風路背面側に、上給気口10と送風路4に連通する第一分岐送風路12と、下給気口11と送風路4に連通する第二分岐送風路13と、を形成する。上給気口10は、ケーシング1の上面に形成し、ケーシング1の背面下部に下給気口11を形成する。
【0011】風量調節機構Cは、手動又はモータなどの機械駆動にて揺動するダンパ14を備え、第一分岐送風路12と送風路4の第一連通口15と、第二分岐送風路13と送風路4の第二連通口16と、をダンパ14にて開閉するように構成し、上給気口10又は下給気口11から択一的に吹出すようにしたり、上給気口10と下給気口11から所定の風量割合で同時に吹出すようにする。その他の構成は前記実施例と同様である。なお、図示省略するが、風量調節機構Cをスライド式やシャッタ式などに構造変更するも自由である。図例では、上給気口10に分岐チャンバ17を連通連結し、ダクトを介して各空調ゾーンへ温風又は冷風を給気するようになっている。
【0012】前記各実施例において、図6に示すように、熱交換コイル2、3の伝熱管18は、径方向切断面が楕円形の楕円管に形成する。この楕円形の長径方向は空気抵抗を下げるために白抜き矢印の送風方向と略平行となるようにするのが最も好ましいが、略平行でなくてもよい。このように伝熱管18の断面を形状抗力の小さい楕円形にしてあるので、円形伝熱管の場合よりも、通風抵抗が小さくて圧力損失が減少し、伝熱管18における空気流との接触面積(伝熱面積)が増加し、伝熱量・交換熱量がアップする。しかも、一層小型の単相モータ付き送風機9を用いたり、その数を減らすことができる.なお、伝熱管18は円形管でもよい。
【0013】なお、本発明は上述の実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更自由である。以下それぞれ図示省略するが、例えば、上下の熱交換コイル2、3のいずれか一方の背面側から他方の背面側へ送風空気が流れるように、又は、上下の熱交換コイル2、3のいずれか一方の正面側から他方の正面側へ送風空気が流れるように、送風路4を、形成してもよい。送風機9、熱交換コイル2、3、加湿器5の位置や数量は図例に限定されず変更は自由である。また、熱交換コイル2、3のいずれを加熱コイル又は冷却コイルとしてもよい。送風機9は単相モータ以外のものであってもよい。
【0014】
【発明の効果】請求項1の発明では、熱交換コイル2、3を上下に設けてあるので、コイルを取外さずにメンテナンスでき、しかも、ケーシング1を正面・背面方向に薄くでき、廊下などの壁面内の設置スペースの奥行きが狭くても、容易かつ確実にスペース内に設置でき、美観が損なわれず、邪魔にならない。ケーシング1の背面側に壁などの障害物があっても、ケーシング1を移動させることなく、外装板6を開けるだけで、作業スペースの広い正面側から、熱交換コイル2、3やその他の部品のメンテナンスが容易にできる。送風路4が蛇行状で長く消音効果に優れる。送風気流が熱交換コイル2、3にスムーズに流れて圧力損失を減らすことができる。請求項2の発明では、冷風又は温風を上下いずれか一方又は両方から吹出すことができる。請求項3の発明では、複雑なダンパ制御を必要とせず送風機自体で風量調節して空調制御可能で、従来機と同等能力のものよりコンパクト化・省電力化・省コスト化・製品コストの削減を図れる。請求項4の発明では、圧力損失が減少し、より小型の送風機9を用いることができ、コンパクト化を図れる。




 

 


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