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発明の名称 天吊形空調機
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−124367(P2001−124367A)
公開日 平成13年5月11日(2001.5.11)
出願番号 特願平11−308239
出願日 平成11年10月29日(1999.10.29)
代理人
発明者 木村 恵一
要約 目的
換気ユニットなどを使用せずに外気取入が可能な天吊形空調機を得る。

構成
対向する一対の側面に交叉するようにしてケーシング1を二つに仕切って一対の空室部4、4を形成する。一方の空室部4に連通する外気取入口3をケーシング1の一側面に形成する。他方の空室部4に連通する還気吸込口2をケーシング1の一側面に形成する。熱交換コイル5を、一対の空室部4、4にまたがるように設けかつコイル空気入口面を外気取入口3と還気吸込口2に対向させて略平行に配置する。
特許請求の範囲
【請求項1】 対向する一対の側面に交叉するようにしてケーシング1を二つに仕切って一対の空室部4、4を形成し、この一方の空室部4に連通する外気取入口3を上記ケーシング1の一側面に形成すると共に、この他方の空室部4に連通する還気吸込口2を上記ケーシング1の一側面に形成し、熱交換コイル5を、一対の上記空室部4、4にまたがるように設けかつコイル空気入口面を上記外気取入口3と上記還気吸込口2に対向させて略平行に配置したことを特徴とする天吊形空調機。
【請求項2】 対向する一対の側面に交叉するようにしてケーシング1を二つに仕切って一対の空室部4、4を形成し、この各空室部4に連通する一対又は一つの外気取入口3を、上記ケーシング1の一側面に形成し、熱交換コイル5を、一対の上記空室部4、4にまたがるように設けかつコイル空気入口面を一対又は一つの上記外気取入口3に対向させて略平行に配置したことを特徴とする天吊形空調機。
【請求項3】 外気取入口3に連通する空室部4に加湿器6を、コイル空気出口面に沿って着脱自在に設け、ケーシング1の他側面から上記加湿器6を出し入れ自在に構成した請求項1又は2記載の天吊形空調機。
【請求項4】 対向する一対の側面に交叉するようにしてケーシング1を二つに仕切って一対の空室部4、4を形成し、この各空室部4に連通する一対又は一つの還気吸込口2を、上記ケーシング1の一側面に形成し、熱交換コイル5を、一対の上記空室部4、4にまたがるように設けかつコイル空気入口面を一対又は一つの上記還気吸込口2に対向させて略平行に配置したことを特徴とする天吊形空調機。
【請求項5】 還気吸込口2にフィルタ9を着脱自在に設けてコイル点検口兼用に構成した請求項1又は4記載の天吊形空調機。
発明の詳細な説明
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、天井チャンバで用いられる天吊形空調機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】店舗などの大空間の室内を空調する際、冷・暖風吹出しによる温度調節以外に、換気などの目的で室内に外気を取入れする必要があるが、従来の天吊形空調機では、換気ユニットや外気処理空調機などで別個に外気を室内に送っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、空調設備全体の設備・設置コストが高くつく問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記課題を解決するために、対向する一対の側面に交叉するようにしてケーシングを二つに仕切って一対の空室部を形成し、この一方の空室部に連通する外気取入口を上記ケーシングの一側面に形成すると共に、この他方の空室部に連通する還気吸込口を上記ケーシングの一側面に形成し、熱交換コイルを、一対の上記空室部にまたがるように設けかつコイル空気入口面を上記外気取入口と上記還気吸込口に対向させて略平行に配置したものである。また、対向する一対の側面に交叉するようにしてケーシングを二つに仕切って一対の空室部を形成し、この各空室部に連通する一対又は一つの外気取入口を、上記ケーシングの一側面に形成し、熱交換コイルを、一対の上記空室部にまたがるように設けかつコイル空気入口面を一対又は一つの上記外気取入口に対向させて略平行に配置したものである。さらに、還気吸込口に連通する空室部に加湿器を、コイル空気出口面に沿って着脱自在に設け、ケーシングの他側面から上記加湿器を出し入れ自在に構成する。また、対向する一対の側面に交叉するようにしてケーシングを二つに仕切って一対の空室部を形成し、この各空室部に連通する一対又は一つの還気吸込口を、上記ケーシングの一側面に形成し、熱交換コイルを、一対の上記空室部にまたがるように設けかつコイル空気入口面を一対又は一つの上記還気吸込口に対向させて略平行に配置したものである。さらに、還気吸込口にフィルタを着脱自在に設けてコイル点検口兼用に構成する。
【0005】
【実施例】図1と図2は、本発明の天吊形空調機の一実施例を示し、この天吊形空調機は、中空直方体状の上下に偏平な箱型ケーシング1を備えており、天井チャンバC内に吊持状に設置される。対向する一対の側面に直交状に交叉するようにしてケーシング1を仕切板12で二つに仕切って一対の空室部4、4を形成し、この一方の空室部4に連通する外気取入口3をケーシング1の一側面に形成すると共に、他方の空室部4に連通する還気吸込口2をケーシング1の一側面に形成する。
【0006】熱交換コイル5を、空室部隣接面である仕切板12を貫通して一対の空室部4、4にまたがるように設けかつコイル空気入口面を還気吸込口2及び外気取入口3に対向させて略平行に配置する。さらに、外気取入口3に連通する一方の空室部4に加湿器6を、コイル空気出口面に沿って着脱自在に設け、ケーシング1の他側面から加湿器6を出し入れ自在に構成する。例えば、ケーシング1の他側面の一部を成す開閉自在又は着脱自在な外装板兼用のカバー13を、この他側面の開口部に設けて、その開口部から加湿器6を出し入れ自在に構成する。図例では、空室部4に、空室部隣接面と反対側の端部を中心に一側面から他側面方向へ揺動自在もしくは着脱自在又は揺動自在及び着脱自在な加湿器6を、コイル空気出口面に沿って設け、ケーシング1の他側面から加湿器6を出し入れ自在に構成している。揺動自在な加湿器6では、加湿器を取り外す手間が掛からず加湿器やコイル空気出口面の保守を迅速に行える。
【0007】還気吸込口2にはフィルタ9を着脱自在に設けてコイル点検口兼用に構成する。各空室部4には、吸込み式の送風機7を熱交換コイル5の風下側に設け、ケーシング1の長手方向両端部には送風機7からの気流を吹出す給気口8を複数設ける。給気口8はダクト10を介して天井板などに設置された図示省略の吹出口に接続する。外気取入口3はダクト11を介して図示省略のファンユニットなどに接続する。
【0008】各図において白抜き実線矢印および白抜き点線矢印は気流方向を示しており、天井チャンバC内の空気(室内からの還気)は送風機7にてフィルタ9を介して還気吸込口2から他方の空室部4へ吸込まれる。外気は送風機7とファンユニットなどにて外気取入口3から一方の空室部4へ送られる。そして、還気と外気は熱交換コイル5にて加熱又は冷却されて、給気口8に送られ、温風又は冷風として室内などに給気される。なお、空気加熱時には、必要に応じて外気が加湿器6にて加湿される。この場合、加熱又は冷却等されて空気状態の異なる外気と還気を室内の空気分布に応じて別個に給気し、効率よく室内空気の温湿度分布を均一化できる。
【0009】図3と図4は、他の実施例で、この天吊形空調機は、この天吊形空調機は、中空直方体状の上下に偏平な箱型ケーシング1を備えており、天井チャンバC内に吊持状に設置される。対向する一対の側面に直交状に交叉するようにしてケーシング1を二つに仕切って一対の空室部4、4を形成し、この一対の空室部4、4にまたがるようにして連通する一つの外気取入口3を、ケーシング1の一側面に形成する。熱交換コイル5を、空室部隣接面である仕切板12を貫通して一対の空室部4、4にまたがるように設けかつコイル空気入口面を外気取入口3に対向させて略平行に配置する。さらに、外気取入口3に連通する各空室部4に加湿器6を、コイル空気出口面に沿って着脱自在に設け、ケーシング1の他側面から加湿器6を出し入れ自在に構成する。加湿器6、送風機7、給気口8、ダクト10及び外装板兼用のカバー13などの構成は前記実施例と同様であるので説明は省略する。
【0010】この場合、外気は、送風機7とファンユニットなどにて外気取入口3から両空室部4、4へ送りこまれて、熱交換コイル5にて加熱又は冷却され、給気口8に送られて、温風又は冷風として室内などに給気される。なお、空気加熱時には、必要に応じて外気が加湿器6にて加湿される。
【0011】図5と図6は、他の実施例で、この天吊形空調機は、中空直方体状の上下に偏平な箱型ケーシング1を備えており、天井チャンバC内に吊持状に設置される。対向する一対の側面に直交状に交叉するようにしてケーシング1を二つに仕切って一対の空室部4、4を形成し、この一対の空室部4、4にまたがるようにして連通する一つの還気吸込口2を、ケーシング1の一側面に形成し、熱交換コイル5を、空室部隣接面である仕切板12を貫通して一対の空室部4、4にまたがるように設けかつコイル空気入口面を還気吸込口2に対向させて略平行に配置する。還気吸込口2にはフィルタ9を着脱自在に設けてコイル点検口兼用に構成する。送風機7、給気口8及びダクト10などの構成は前記実施例と同様であるので説明は省略する。
【0012】この場合、送風機7の駆動によって、還気は還気吸込口2から両空室部4、4へ送られて、熱交換コイル5にて加熱又は冷却され、給気口8に送られて、温風又は冷風として室内などに給気される。
【0013】なお、図3の実施例では、一つの外気取入口3を共用してあるので部品点数が少なく組立が容易になるが、この実施例において図7のように夫々の空室部4、4に別個に連通する一対の外気取入口3、3を形成してもよい。同様に、図5の実施例では、一つの還気吸込口2を共用してあるので部品点数が少なく組立が容易になるが、この実施例において図8のように夫々の空室部4、4に別個に連通する一対の還気吸込口2、2を形成してもよい。さらに、図5又は図8の実施例において、フィルタ9を省略し、還気吸込口2に図示省略の還気ダクトを接続して還気を吸込むようにしてもよい。また、前記各実施例において、ケーシング1の長手方向両端部の上部もしくは下部又は上部及び下部に給気口8を形成するも自由である。
【0014】
【発明の効果】請求項1、2、4の発明では、換気ユニットや外気処理空調機などが不要で、空調設備全体の設備・設置コストを低減できる。また、熱交換コイル5が一つですみ、コイルや配管など各種の部品点数と製作コストを減らすことができる。請求項3の発明では、外気処理空調機なしで加湿でき、加湿器をケーシング外に簡単に取出すことができ、メンテナンスが容易である。請求項5の発明では還気吸込口とコイル点検口を兼用してあるので、フィルタを取り外すだけで、コイルをメンテナンスでき、空調機の部品や組立作業を削減できる。




 

 


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