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発明の名称 換気装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−41526(P2001−41526A)
公開日 平成13年2月16日(2001.2.16)
出願番号 特願平11−213292
出願日 平成11年7月28日(1999.7.28)
代理人 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
発明者 松本 隆善 / 橘 哲生
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 室内側と室外側にそれぞれ開口を設け、内部に2個の送風ファンを設けた枠体を備え、前記枠体を壁体内に納めて設置する換気装置において、前記枠体は、前記壁体の室内側壁面に設けられ、その左右両端部に円弧形状を有する壁穴に挿入設置され、前記枠体の左右端部は、前記壁穴の左右両端部に形成された円弧形状に沿うように挿入設置される形状を有した換気装置。
【請求項2】 室内側に室内側排気口および室内側給気口と、室外側に室外側排気口および室外側給気口とを設けた枠体の内部に、前記室外側給気口と前記室内側給気口を給気用ファンを介して連通させる給気流路と、前記室内側排気口と前記室外側排気口を排気用ファンを介して連通させる排気流路とを形成し、前記給気流路と前記排気流路が交差する部分に熱交換素子を配設した請求項1記載の換気装置。
【請求項3】 枠体の左右端部形状を、壁穴の左右端部の円弧形状に沿うように前記壁穴に挿入設置される円弧状とした請求項1または2記載の換気装置。
【請求項4】 枠体内の左右端部に、内部に送風ファンおよび電動機を備えた送風機ユニットを設けた請求項1、2または3記載の換気装置。
【請求項5】 枠体の左右端部が送風機ユニットの外枠の約半分を形成する請求項4記載の換気装置。
【請求項6】 枠体内の左右両端部のそれぞれに送風ファンを配設した請求項1、2または3記載の換気装置。
【請求項7】 枠体の室内側端面の外周部に外方に向けて突出する取付用フランジを設け、前記取付用フランジに、室内側から操作することにより、室内側壁面を形成する室内側パネルを前記取付用フランジとで狭持する支持片を備え、前記枠体を前記室内側パネルに固定する固定手段を設けた請求項1〜6のいずれかに記載の換気装置。
【請求項8】 枠体の室内側開口と室外側開口のそれぞれに開閉自在なシャッターを設けた請求項1〜7のいずれかに記載の換気装置。
【請求項9】 枠体の室外側開口に室外と連通するパイプを一体に形成した請求項1〜8のいずれかに記載の換気装置。
【請求項10】 パイプの外周面に複数の凹部を形成した請求項9記載の換気装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁体内に埋め込まれて設置される換気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会的な省エネルギー指向の高まりや、住環境の快適性の追求から、建物の高気密、高断熱化が進んでおり、このような建物に対する換気の必要性に伴い、種々の換気装置が求められ、特に居室の換気に関しては、冷暖房時のエネルギーロスを抑えるため、小風量で常時換気を行い、かつ室内の美観を損なわない壁埋め込み型の換気装置が要望されている。
【0003】従来、この種の換気装置の一例として図12および図13に示されるものがあった。
【0004】以下、その構成を図12および図13を参照しながら説明する。
【0005】図に示すように、内部に、ファン101と電動機102からなる室内の空気を室外に排気する送風機103と、室内側に室内側排気口104および室内側給気口105と、室外側に室外側排気口106および室外側給気口107と、室内側排気口104と室外側排気口106を送風機103を介して連通させる排気流路108と、室内側給気口105と室外側給気口107を連通させて室外の空気を室内に取り込む、排気流路108の外方に形成される給気流路109とを設けた箱体状の枠体110を設け、枠体110の室内側に排気用開口111と給気用開口112を設けたグリル113を設け換気装置を構成していた。
【0006】この換気装置を壁に取付施工するには、枠体110が挿入される矩形の壁穴114を、壁体を構成する室内側パネル115と室外側パネル116にそれぞれ開けるとともに、室内側パネル115と室外側パネル116の間に充填された断熱材118も壁穴114に合わせて切り取り、壁体を補強する補強枠117を壁穴114に嵌挿固定し、これに換気装置を取り付けていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の換気装置では、換気装置を取付施工するときには、室内側壁面に枠体が挿入できるような矩形の壁穴を開け、壁体内に枠体を納めてから、枠体の室内側端面の外周部に外方に向け形成されたフランジを壁面に当接させ、取付ねじでフランジと壁面を固定することになるが、矩形の壁穴の角部は強度が弱いため、壁体内に補強枠を設け、壁面を形成する室内側パネルを補強しなければならないという課題があった。
【0008】また、最近の高気密、高断熱化された建物には壁体内に十分に断熱材が設けられているが、枠体は壁体内に納められるため、その面積分は断熱材を切り取る必要があり、その面積が大きいほど建物の断熱効果が低下することになるという課題があった。
【0009】本発明は上記課題を解決するもので、壁体内に補強枠を設けないで、室内側パネルに取付施工ができるとともに、壁体内の断熱材を切り取る面積をできるだけ少なくし、断熱性の高い換気装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の換気装置においては、室内側と室外側にそれぞれ開口を設け、内部に2個の送風ファンを設けた枠体を備え、前記枠体を壁体内に納めて設置する換気装置において、前記枠体は、前記壁体の室内側壁面に設けられ、その左右両端部に円弧形状を有する壁穴に挿入設置され、前記枠体の左右端部は、前記壁穴の左右両端部に形成された円弧形状に沿うように挿入設置される形状を有した構成としたものである。
【0011】この本発明によれば、枠体が収納される室内側壁面の壁穴の左右端部が円弧形状を有するので、壁体内に、特に壁穴の角部を補強する補強枠を設けないで、室内側壁面に取付施工ができるとともに、従来の矩形の壁穴形状より壁体内の断熱材を切り取る面積をより少なくし、壁体内の非断熱面積をより小さくできる断熱性の高い換気装置を提供することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、室内側と室外側にそれぞれ開口を設け、内部に2個の送風ファンを設けた枠体を備え、前記枠体を壁体内に納めて設置する換気装置において、前記枠体は、前記壁体の室内側壁面に設けられ、その左右両端部に円弧形状を有する壁穴に挿入設置され、前記枠体の左右端部は、前記壁穴の左右両端部に形成された円弧形状に沿うように挿入設置される形状を有した構成としたものであり、枠体が収納される室内側壁面の壁穴の左右端部が円弧形状を有するので、壁体内に、特に壁穴の角部を補強する補強枠を設けないで、室内側壁面に取付施工ができるとともに、従来の矩形の壁穴形状より壁体内の断熱材を切り取る面積をより少なくし、壁体内の非断熱面積をより小さくして断熱性を高めることができるという作用を有する。
【0013】以下、本発明の実施の形態について、図1〜図11を参照しながら説明する。
【0014】(実施の形態1)図1および図2に示すように、室内側に室内側排気口1および室内側給気口2と、室外側に室外側排気口3および室外側給気口4とを設け、その左右端部の一端側の内部に、排気用ファン5を室内側に、給気用ファン6を室外側に仕切板10で区画して配設し、排気用ファン5および給気用ファン6を1個の電動機7で駆動させるように設け、室内側排気口1と室外側排気口3を排気用ファン5を介して連通させる排気流路8と、室内側給気口2と室外側給気口4を給気用ファン6を介して連通させる給気流路9とを内部に設けた枠体11と、枠体11の室内側端面の外周には外方に向け突出する取付用フランジ12と、取付用フランジ12に、室内側から操作することで室内側パネル17を取付用フランジ12とで狭持する支持片23を備えた固定手段25と、排気用通風口13および給気用通風口14を備え、取付用フランジ12に嵌合して枠体11に取り付けられるグリル15とを設け構成され、枠体11は、その左右端部が円弧に沿ってほぼ内接するような多角形状に形成されている。
【0015】また、固定手段25は、取付用フランジ12に設けられ、室内側から緩締可能な取付ねじ24と、取付ねじ24に螺合され、取付ねじ24を締めると、室内側に移動して室内側パネル17を取付用フランジ12とで狭持し、取付ねじ24を緩めると、室外側に移動して狭持を解除する支持片23とから構成される。
【0016】上記構成において、換気装置を取付施工するときは、まず、壁体16の室内側壁面である室内側パネル17を、枠体11の外形に合わせ、枠体11が挿入できるように壁穴18を開ける。このとき壁穴18を設ける手順は、まず、給気用ファン6の回転軸をほぼ中心とし、枠体11の多角形状の左右端部外郭がほぼ内接するような大きさの半径である丸穴を室内側パネル17に開け、さらに同じ丸穴を左右対称に開ける。そして、距離をおいて開けられたこの2個の丸穴の上端部同士を結んだ線を鋸刃等で切り、また、下端部同士を結んだ線も同様に切ればよい。こうすると、枠体11の外形が内挿されるように左右端部に円弧状の曲線を有した壁穴18を容易に開けることができる。
【0017】また、丸穴はサークルカッターやホールソーなどで簡単に開けられ、高所などの無理な姿勢で行われることが多い施工において、直線を切ることによって矩形の壁穴を開ける角穴施工と比べて、直線を切るという作業が少なく、作業が容易で、仕上がりが美しいものになる。特に、居室の室内側パネルに一般的に用いられる石膏ボードにおいては、その素材から円弧を有する壁穴をあけることが、強度や仕上がりという点で、非常に有効となる。
【0018】さらに、壁穴18の左右端部を円弧形状とすることで、矩形状壁穴の角部の強度を補強する必要がなくなるに伴い、室内側パネル17を補強する補強枠を設ける必要もなく、施工性が格段に向上する。
【0019】そして、室内側パネル17に左右端部に円弧状の曲線を有した壁穴18を開けた後、壁体16内に設けられている断熱材19を壁穴18の形状に沿って切り取り、室外側パネル20に、室外側排気口3と室外側給気口4に対応する丸穴の開口21、22をそれぞれ設け、枠体11の室外側排気口3と室外側給気口4のそれぞれに室外と連通するダクト(図示せず)を接続して、枠体11を壁穴18に取付用フランジ12が室内側パネル17に当接するまで挿入する。
【0020】枠体11を壁体16に固定するには、取付用フランジ12の前面に複数設けられた取付ねじ24を締めることで、支持片23が取付ねじ24の回転方向に倒れて枠体11に形成された凹部11aに当たり、それ以上回転せず保持されることになるので、取付ねじ24をさらに締め続けると支持片23は、取付ねじ24に螺合されたまま室内側に移動することになり、支持片23を室内側パネル17の室外側端面に当接させて、室内側パネル17を取付用フランジ12とで狭持するまで締めればよい。
【0021】そして、枠体11の室外側排気口3と室外側給気口4のそれぞれに連通するダクトにフード(図示せず)を設けると換気装置の施工が完了する。この換気装置を運転すると、排気ファン5と給気ファン6がともに回転し、室内側排気口1に対応する排気用通風口13から室内の空気が吸い込まれ、排気流路8を通り、室外側排気口3、ダクト、開口21を介してフードから室外に排気されるとともに、フードから室外の空気が吸い込まれ、ダクト、開口22、室外側給気口4を介して給気流路9を通り、室内側給気口2に対応する給気用通風口14から室内に給気される。
【0022】また、断熱材19は、壁穴18の形状に沿って切り取られるので、矩形の壁穴施工に対して、角部に相当する部分を切り取る必要がないため、壁体16内の非断熱部分をより小さくすることができ、換気装置を取り付けることによる建物のエネルギーロスを低減することになる。
【0023】なお、枠体11の左右端部の外形は、多角形状だけに限定されるものでなく、例えば、部分的に曲面部を有したり、大部分が曲面を有したりする形状でもよく、円弧に沿って内挿されるような形状であれば、その作用効果に差異はない。
【0024】このように本発明の実施の形態1の換気装置によれば、枠体11が収納される室内側壁面である室内側パネル17の壁穴18の左右両端部が円弧形状であるので、壁体16内に、特に壁穴18の角部を補強する補強枠を設けないで、室内側壁面に取付施工ができるとともに、従来の矩形の壁穴形状より壁体16内の断熱材19を切り取る面積をより少なくし、壁体16内の非断熱面積をより小さくできる断熱性の高い換気装置を提供することができる。
【0025】また、室内側から操作可能な固定手段25を設けたので、着脱自在で、壁体16を傷めることなく、アンカーナットなどの固定部品を設けなくてよい、施工が容易な換気装置を提供できる。
【0026】(実施の形態2)図3に示すように、枠体11Aの室内側に、枠体11Aの取付フランジ12A近傍に設けた挿通孔11bと、挿通孔11bに挿入され、後方部28を枠体11Aの外周に、前方部27を枠体11Aの内側に位置させた弾性体の支持片26とを有する固定手段25Aを設ける。
【0027】上記構成において、挿通孔11bに挿入された弾性体の支持片26の前方部27を枠体11Aの内側に倒すと、山形状に湾曲させた後方部28がその弾性力により室内側パネル17の室外側に押し付けられ、室内側パネル17を取付用フランジ12Aとで狭持することになり、枠体11Aが壁体16に固定される。そして、枠体11Aの内側に倒された前方部27は、枠体11Aに設けた係止部(図示せず)に係合されたり、枠体11Aにねじ固定されたりして元の位置に戻らないように固持されるので、後方部28は室内側パネル17を室内側に押圧する状態に維持されることになる。
【0028】このように本発明の実施の形態2の換気装置によれば、室内側から操作可能な固定手段25Aを設けたので、着脱自在で、壁体16を傷めることなく、アンカーナットなどの固定部品を設けなくてよい、施工が容易な換気装置を提供できる。
【0029】(実施の形態3)図4に示すように、枠体11Bの内部に、室内側排気口1、排気用ファン5、室外側排気口3を順に経て形成される排気流路8と、室外側給気口4、給気用ファン6、室内側給気口2を順に経て形成される給気流路9とが交差する部分に熱交換素子23を設ける。
【0030】上記構成において、熱交換換気を必要とする断熱性の高い建物に、この換気装置を取り付けるときには、実施の形態1と同様に、室外側パネル17に、枠体11Bが挿入できるように、枠体11Bの外形より若干大きい、その左右端部に円弧形状を有する壁穴18を開け、壁体16内の断熱材19を壁穴18に沿った形状で切り取ることになり、矩形状の壁穴と異なり建物の非断熱部分を小さくすることができる。そして、室外側パネル(図示せず)に、室外側給気口4と室外側排気口3のそれぞれに対応する開口(図示せず)を設け、枠体11Bの室外側排気口3および室外側給気口4に室外と連通させるダクト(図示せず)を設け、枠体11Bを壁穴18に挿入設置する。室外にはフード(図示せず)をダクトに設ける。
【0031】このように本発明の実施の形態3の換気装置によれば、熱交換素子23を有する換気装置が取り付けられる熱交換換気の必要な断熱性の高い建物において、壁体16内の断熱材19の切り欠き面積を抑え、熱エネルギーロスを小さくした換気装置を提供できる。
【0032】(実施の形態4)図5に示すように、枠体11Cの左右端部を、壁穴18の左右端部の円弧形状にほぼ内接して壁穴18に挿入設置されるように、円弧状に形成する。
【0033】上記構成において、換気装置を壁体16に取り付けるときは、実施の形態1と同様に、室内側パネル17に、枠体11Cの外形より若干大きい長丸形状の壁穴18を開け、枠体11Cを壁穴18に取付用フランジ12が室内側パネル17に当接するまで挿入する。このとき、枠体11Cの左右端部は、円弧形状であるので、壁穴18の左右端部の円弧形状部分にほぼ内接した状態で壁体16内に収納される。このため、枠体11Cと壁穴18の間の隙間がほとんどなくなり、取付用フランジ12の、枠体11Cから外方に突出した部分が、そのまま室内側パネル17と換気装置との接触面積となり、これによって、室内の空気が壁体16内に侵入するのを防止することになる。
【0034】このように本発明の実施の形態3の換気装置によれば、換気装置を室内側壁面である室内側パネル17に設置時に、壁穴18と枠体11Cの隙間を小さくできるので、枠体11C端部に形成される取付用フランジ12と室内側パネル17の接触面積を確保するために、取付用フランジ12を外方に向けて大きくしなくても、壁体16内の結露の原因となる室内空気の壁体16内への侵入を防止できるとともに、室内側に露出する取付フランジ12をより小さくでき、コンパクトで美観に優れた換気装置を提供することができる。
【0035】(実施の形態5)図6に示すように、枠体11の左右端部に、内部に排気用ファン5と、給気用ファン6と、これらを駆動させる電動機7とを設けた送風機ユニット30をほぼ内接するように設ける。
【0036】上記構成において、送風機ユニット30は、枠体11の左右端部の内側面11bとの隙間がなく、ほぼ接するように配設されることになる。
【0037】このように本発明の実施の形態5の換気装置によれば、送風機ユニット30の外郭が、枠体11の左右端部の内側面にほぼ接することになり、枠体11の内部の左右のデッドスペースがなくなるため、枠体の幅寸法を小さくできるとともに、建物の非断熱面積をより小さくできる。
【0038】(実施の形態6)図7に示すように、枠体11Dの左右端部が、送風機ユニット30Aの外枠の約半分を形成するように送風機ユニット30Aを設ける。
【0039】上記構成において、送風機ユニット30Aの外枠の半分は、枠体11Dで形成されるため、枠体11Dは、換気装置の外郭であるとともに、送風機ユニット30Aのケーシングの機能を有することになる。
【0040】このように本発明の実施の形態6の換気装置によれば、枠体11Dの左右端部が送風機ユニット30Aの外枠の約半分を兼ねることになり、枠体11Dの内部の上下、左右のデッドスペースがなくなるため、より枠体の寸法を小さくできるとともに、建物の非断熱面積をさらに小さくできる。
【0041】(実施の形態7)図8に示すように、枠体11E内の左右両端部のそれぞれに排気用ファン5と、給気用ファン6とを配設する。
【0042】上記構成によって、壁体(図示せず)内に埋め込むことのできる枠体11Eの高さに制限のある建物において、大風量の換気能力が必要なときには、ファン径を大きくすることによる枠体11Eの大型化を行わずに、枠体11E内のスペースを活用して大風量の換気を行うことができる。
【0043】なお、実施例は、排気用ファンと給気用ファンとを設けた同時給排気機能の換気装置であるが、2つのファンを同じ方向に配設することで排気専用や給気専用の大風量の換気装置とすることも可能で、その作用効果に差異がないことはいうまでもない。
【0044】このように本発明の実施の形態7の換気装置によれば、壁体内に埋め込むことのできる枠体11Eの高さに制限のある建物において、枠体11Eの高さを大きくせずに、風量を増加でき、換気能力の高い換気装置を提供できる。
【0045】(実施の形態8)図9に示すように、枠体11の室内側に、室内側排気口1と室内側給気口2のそれぞれを自在に開閉する室内側排気口シャッター31と、室内側給気口シャッター32とを設け、室内側排気口シャッター31に設けられたシャッターレバー38の往復直線運動と連動して室内側作動板33が回動するに伴い、室内側排気口シャッター31と室内側給気口シャッター32が互いに逆向きに左右に往復直線運動するように、室内側排気口シャッター31の下部と室内側給気口シャッター32の上部をその間に設けた室内側作動板33で連結する。また、枠体11の室外側には、室外側排気口3と室外側給気口4のそれぞれを自在に開閉する室外側排気口シャッター34と、室外側給気口シャッター35とを設け、室内側作動板33とそのほぼ中心部同士を連結棒37で連結された室外側作動板36が、室内側作動板33の回動に連動して回動するに伴い、室外側排気口シャッター34と室外側給気口シャッター35が互いに逆向きに左右に往復直線運動するように、室外側排気口シャッター34の上部と室外側給気口シャッター35の下部をその間に設けた室外側作動板36で連結する構成とした。
【0046】上記構成において、使用者が、取付用フランジ12の下方に突出したシャッターレバー38を左側に大きく移動させると、室内側排気口シャッター31が左に移動するとともに、室内側作動板33は時計回りに回動し、室内側給気口シャッター32を右側に移動させ、室内側排気口1と室内側給気口2は開口される。さらに、室内側作動板33の回動と連動して室外側作動板36も時計回りに回動し、室外側排気口シャッター34を右側に、室外側給気口シャッター35を左側に移動させ、室外側排気口3と室外側給気口4は開口される。これに対して、シャッターレバー38を右側に大きく移動させると、室内側作動板33は反時計回りに回動し、これと連動して各構成要素は上記と逆の動きをして室内側排気口1、室内側給気口2、室外側排気口3、および室外側給気口4は閉鎖される。
【0047】このように本発明の実施の形態8の換気装置によれば、室内側排気口シャッター31、室内側給気口シャッター32、室外側排気口シャッター34、および室外側給気口シャッター35の閉鎖により、枠体11内部に封印された空気が、断熱材の働きをして換気装置の停止時でも壁体の断熱を維持することができる。
【0048】(実施の形態9)図10および図11に示すように、枠体11Fの室外側開口であるところの室外側排気口3および室外側給気口4に、室外と連通するパイプ39を一体に設け、パイプ39の外周には複数の凹部42を形成する。
【0049】上記構成において、換気装置を取付施工するときには、パイプ39を室外側パネル20の開口21、22に挿入して、枠体11Fを壁穴18に挿入設置する。このとき、風雨などの水の浸入や換気漏れを防ぐために、パイプと枠体の接続部や、パイプと壁体に設けた開口との隙間に、コーキング材を充填する必要があるが、枠体11Fとパイプ39は一体に形成されているので、コーキング材40は、開口21、22とパイプの隙間にのみ施すだけでよい。そして、屋外には、パイプ39を覆うように風雨防止のフード41を設ける。また、パイプ39の長さ調整をする必要のあるときは、パイプ39の外周に形成された凹部42に沿って適当な長さに切断すればよい。
【0050】このように本発明の実施の形態9の換気装置によれば、枠体11Fにパイプ39を一体に設けたので、枠体11Fの室外側排気口3および室外側給気口4の外周面と、パイプ39との結合部のシールをする必要がなく、確実な気密性が確保できるとともに、パイプの長さ調節を行うときには、パイプを枠体に取付けた状態でパイプの長さの見当を付けてからパイプを取外して切断し、また、切断したパイプを取付けるという面倒な作業を行うことがなくなる。
【0051】また、パイプ39の外周面に複数の凹部42を形成したので、壁の厚さの異なる壁体に対応するためのパイプ長さの切断作業を容易に行うことができる。
【0052】
【発明の効果】以上の実施の形態から明らかなように本発明によれば、室内側と室外側にそれぞれ開口を設け、内部に2個の送風ファンを設けた枠体を備え、前記枠体を壁体内に納めて設置する換気装置において、前記枠体は、前記壁体の室内側壁面に設けられ、その左右両端部に円弧形状を有する壁穴に挿入設置され、前記枠体の左右端部は、前記壁穴の左右両端部に形成された円弧形状に沿うように挿入設置される形状を有したので、室内側壁面の壁穴の左右端部が円弧形状であるため、壁体内に、特に壁穴の角部を補強する補強枠を設けないで、室内側壁面に取付施工ができるとともに、従来の矩形の壁穴形状より壁体内の断熱材を切り取る面積をより少なくし、壁体内の非断熱面積をより小さくできる断熱性の高い換気装置を提供することができる。
【0053】また、室内側に室内側排気口および室内側給気口と、室外側に室外側排気口および室外側給気口とを設けた枠体の内部に、前記室外側給気口と前記室内側給気口を給気用ファンを介して連通させる給気流路と、前記室内側排気口と前記室外側排気口を排気用ファンを介して連通させる排気流路とを形成し、前記給気流路と前記排気流路が交差する部分に熱交換素子を配設したので、熱交換素子を有する換気装置が取り付けられる熱交換換気の必要な断熱性の高い建物において、壁体内の断熱材の切り欠き面積を抑え、熱エネルギーロスを小さくした換気装置を提供できる。
【0054】また、枠体の左右端部形状を、壁穴の左右端部の円弧形状に沿うように前記壁穴に挿入設置される円弧状としたので、換気装置を室内側壁面に設置時に、壁穴と枠体の隙間を小さくでき、枠体端部に形成される取付用フランジと室内側壁面の接触面積を確保するために、前記取付用フランジを外方に向けて大きくしなくても、壁体内の結露の原因となる室内空気の壁体内への侵入を防止できるとともに、室内側に露出する取付フランジをより小さくでき、コンパクトで美観に優れた換気装置を提供することができる。
【0055】また、枠体内の左右端部に、内部に送風ファンおよび電動機を備えた送風機ユニットを設けたので、送風機ユニットの外郭が、枠体の左右端部の内側面に近接することになり、枠体の内部の左右のデッドスペースがなくなり、枠体の幅寸法を小さくできるとともに、建物の非断熱面積をより小さくできる。
【0056】また、枠体の左右端部が送風機ユニットの外枠の約半分を形成するように前記送風機ユニットを設けたので、枠体の左右端部が送風機ユニットの外枠の約半分を兼ねることになり、枠体の内部の上下、左右のデッドスペースがなくなるため、より枠体の寸法を小さくできるとともに、建物の非断熱面積をさらに小さくできる。
【0057】また、枠体内の左右両端部のそれぞれに送風ファンを配設したので、壁体内に埋め込むことのできる枠体の高さに制限のある建物において、枠体の高さを大きくせずに、風量を増加でき、換気能力の高い換気装置を提供できる。
【0058】また、枠体の室内側端面の外周部に外方に向けて突出する取付用フランジを設け、前記取付用フランジに、室内側から操作することにより、室内側壁面を形成する室内側パネルを前記取付用フランジとで狭持する支持片を備え、前記枠体を前記室内側パネルに固定する固定手段を設けたので、着脱自在で、壁体を傷めることなく、アンカーナットなどの固定部品を設けなくてよい、施工が容易な換気装置を提供できる。
【0059】また、枠体の室内側開口と室外側開口のそれぞれに開閉自在なシャッターを設けたので、室内側のシャッター、および室外側のシャッターの閉鎖により、枠体内部に封印された空気が、断熱材の働きをして換気装置の停止時でも壁体の断熱を維持することができる。
【0060】また、枠体の室外側開口に室外と連通するパイプを一体に形成したので、枠体の室外側開口の外周面と、パイプとの結合部のシールをする必要がなく、確実な気密性が確保できるとともに、パイプの長さ調節を行うときには、パイプを枠体に取付けた状態でパイプの長さの見当を付けてからパイプを取外して切断し、また、切断したパイプを取付けるという面倒な作業を行うことがなくなる。
【0061】また、パイプの外周面に複数の凹部を形成したので、壁の厚さの異なる壁体に対応するためのパイプ長さの切断作業を容易に行うことができる。




 

 


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