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発明の名称 天井輻射暖房装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−296033(P2001−296033A)
公開日 平成13年10月26日(2001.10.26)
出願番号 特願2000−117178(P2000−117178)
出願日 平成12年4月13日(2000.4.13)
代理人
発明者 新美 健一郎
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 建築物等の天井部(5)近傍に、天井照明取付手段(2)と電源分岐手段(3)からなる天井取付手段(4)を介して軽量なる放熱面(8)を有する面状輻射放熱体(1)を取り付けてなる天井輻射暖房装置において、前記面状輻射放熱体(1)の電源分岐手段(3)への接続を、ねじソケット方式を含む雌側固定部(2a)と雄側固定部(3a)により接続固定することを特徴とする天井輻射暖房装置。
【請求項2】 前記面状輻射放熱体(1)の放熱面(8)に、赤外線を放射する静電植毛層(8a)を設けることを特徴とする請求項1記載の天井輻射暖房装置。
【請求項3】 前記面状輻射放熱体(1)の放熱面(8)に、脱臭良好な光酸化触媒層(8b)を設けることを特徴とする請求項1記載の天井輻射暖房装置。
【請求項4】 前記面状輻射放熱体(1)の放熱面(8)及び放熱面(8)の外周部に、赤外線を放射し、かつ臭気吸着脱臭機能をもつ木炭塗膜層(8c)を設けることを特徴とする請求項1記載の天井輻射暖房装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天井照明器具の電源および照明器具等の取付けに固定接続手段を利用して手軽に放射暖房ができ、しかも軽量に設計された天井輻射暖房装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来における暖房装置は、例えば狭い部屋や場所へ暖房器具を床置きする場合、設置場所の制約が多かった。
【0003】また、天井部取付けの天井暖房装置は、主に広い部屋を暖房対象としているため、構成や構造も自ずと重厚長大となり、天井照明器具の電源及び照明器具の取付け手段のみでは重かったり、大きいために天井部に簡単に取付けられない構成であった。
【0004】(例えば、特開平7ー32518号公報、特開平11ー83057号公報等参照)
また、赤外線ランプや高温の放射体等で上部から床面に向かって照射する方式の暖房器は局部的で、かつ高温のため採暖感が劣るものが一般的であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の天井輻射暖房装置は、重厚長大であるため取付けが簡単でなかったため、手軽に天井暖房をするために小形軽量化と、取付けの簡便化、さらに天井輻射暖房装置への電源供給を簡単にする必要がある。
【0006】また、赤外線ランプ等のような高温で刺激的採暖感でない穏やかな採暖感の天井輻射暖房装置を得る必要がある。
【0007】また、採暖感を優先した低温の放射体といえども、人が触れたときに火傷等の傷害が起きないようにする必要がある。
【0008】更には、換気の少ない狭い部屋等では、臭気が滞留しやすく、それを除去する必要もある等の問題点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために本発明においては、建築物等の天井部近傍に、天井照明取付手段と電源分岐手段からなる天井取付手段を介して軽量なる放熱面を有する面状輻射放熱体を取り付けてなる天井輻射暖房装置において、前記面状輻射放熱体の電源分岐手段への接続を、ねじソケット方式を含む雌側固定部と雄側固定部により接続固定するものとした。
【0010】また、前記面状輻射放熱体の放熱面に、赤外線を放射する静電植毛層を設けるものとした。
【0011】また、前記面状輻射放熱体の放熱面に、脱臭良好な光酸化触媒層を設けるものとした。
【0012】また、前記面状輻射放熱体の放熱面及び放熱面の外周部に、赤外線を放射し、かつ臭気吸着脱臭機能をもつ木炭塗膜層を設けるものとした。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、軽量からなる面状輻射放熱体を、天井照明取付手段と電源分岐手段等からなる天井取付手段を介して、天井部近傍に接続固定する構成にすることにより、従来から一般に市販されている天井照明器具の取付け手段を利用できるため、天井輻射暖房装置全体を軽量化できるとともに、穏やかな採暖感で安全性が向上する。
【0014】また、面状輻射放射体の主たる放熱面の露出した比較的高温部の表面に、赤外線を放射し、なおかつ接触熱抵抗の大きい植毛層を設けることにより、人が万一触れても火傷等の傷害を防ぐことが出来るとともに、外観的にも高級感を持たせることが可能になる。
【0015】また、面状輻射放射体の主たる放熱面および照明灯の光が照射される表面部位に脱臭性のある光酸化触媒層を設けることにより、天井部に溜りやすい臭気を除去低減出来る。
【0016】また、面状輻射放射体の主たる放熱面およびその外周部に、赤外線を放射し、かつ臭気ガス吸着機能をもつ木炭塗膜層を設けることにより、前記同様天井部付近に溜りやすい臭気やガス等を低減除去出来る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の一実施例を示す添付図面に従って説明する。
【0018】図1は、本発明全体の構成を説明する要部断面図である。
【0019】図2は、天井部5に取付けられた天井照明取付手段2、電源分岐手段3、天井照明部10等の電気回路と構成の概略を説明するブロック図である。
【0020】図1において、一般的に引掛シーリング(ボデイ部)と呼ばれる電気的な接続と機械的な保持を兼ねた構造の標準化(規格化)された天井照明取付手段2を木ねじ等の取付具16で天井部5に確実に取付け、あらかじめ配線された電線と電気的に確実に接続されている。
【0021】なお、天井照明取付手段2のみの天井部5に対する機械的な保持力では不足が予想される場合は、天井部の別の場所へ補助的にワイヤーや鎖等で係留する。
【0022】また、前記天井照明取付手段2に電気的な接続と機械的な保持を目的として、一般には照明器具等に接続された引掛シーリング(キヤツプ部)に相当する電源分岐手段3を接続している。
【0023】前記天井照明取付手段2と電源分岐手段3との組合せで天井取付手段4を構成している。
【0024】この場合、ねじソケット方式を含む雌側固定部2aを天井照明取付手段2とし、雄側固定部3aを電源分岐手段3とし、これらによる電気的及び機械的な接続固定としている。
【0025】前記電源分岐手段3は、外部では面状輻射放熱体1ならびに電球10a等の天井照明部10と一体になり、内部には面状輻射放熱体1の温度制御ならびに安全制御機能をもつ制御部7や照明スイッチ11、および暖房スイッチ12を設けてある。
【0026】前記面状輻射放熱体1の構成は、例えば比重の小さいアルミニウム板、軽量に作られたステンレス薄板等、あるいは極力比重の小さい耐熱性合成樹脂成型品等を基材1aとし、その基材1aの面(面の位置は特定しない)に発熱体6を設けてある。
【0027】前記基材1aの背面は、背面からの放熱を防ぐため軽量かつ不燃性の断熱材17を設けたり、断熱材17のカバー18を必要に応じ設けても良い。
【0028】面状輻射放熱体1の組立て後(使用者が組み立てる場合も含む)に電源分岐手段3と一体とし、その両者は振動や長期の使用において容易に離脱しない構造としている。
【0029】前記面状輻射放熱体1の基材1a面に設けることができる発熱体6は種々あるが、温度制御回路等に接続でき、かつ全長にわたり異常加熱を感知し、かつ温度制御ができる感熱式ヒーター6aを使うことが望ましい。
【0030】なお、本発明の天井輻射暖房装置の面状輻射放熱体1の表面温度は赤外線ランプ等のような高温ではないため直ちに火傷等になる危険性は少ない。
【0031】やわらかな暖かさを得るためには、おおむね100℃前後の温度が適当である。その方が消費電力も少なくて済む。
【0032】また、面状輻射放熱体1の放熱面8は、下面への熱放射効率を良好にするため、例えば放射率の良い塗装や静電植毛層8aなどの表面加工による高放射率加工をする。
【0033】また、面状輻射放熱体1の放熱面8及び照明灯の光が照射される表面部位に脱臭性のある光酸化触媒層8bを設けている。
【0034】更に、面状輻射放熱体1の放熱面8及びその外周部に、赤外線を放射し、かつ臭気ガス吸着機能をもつ木炭塗膜層8cを設けてある。
【0035】電源分岐手段3は、天井照明取付手段2と電気的及び機械的に接続保持され、その内部に面状輻射放熱体1の温度制御ならびに安全制御機能をもつ制御部7を設けるが、図2の回路図に示すように天井照明部10と面状輻射放熱体1の制御部7の電源15はそれぞれ単独に入り切りできる照明スイッチ11および暖房スイッチ12を設けてある。
【0036】それらのスイッチは照明スイッチひも11aおよび暖房スイッチ12aに連動し、適宜入り切りされる。
【0037】照明スイッチ11および暖房スイッチ12は、手動のほか遠隔制御回路を付加し、遠隔操作もできる。
【0038】制御部7においては、感熱式ヒーター6aからの信号による温度制御ならびに安全制御機能を持たせるため、温度制御装置13および安全制御装置14を設けてある。
【0039】次に、前記構成における天井輻射暖房装置の取付けおよび使用例は以下の如くである。
【0040】あらかじめ天井照明取付手段2を天井部5に強固に取付け、電気結線も済ましておく。
【0041】次に、面状輻射放熱体1、制御部7、天井照明部10、照明スイッチ11および暖房スイッチ12等が一体となつた電源分岐手段3を天井照明取付手段2へ取り付ける。この取付作業は、一般の照明器具を取り付けるように簡単にできる。
【0042】あとは必要に応じて照明スイッチひも11aおよび暖房スイッチひも12aを操作すれば良い。
【0043】また、軽量からなる面状輻射放射体1の天井部5近傍への天井取付手段4として、ねじソケット方式を含む雌側固定部2aと雄側固定部3aによる電気的な機械的な接続固定手段としたことにより、電球や一般の照明器具のごとく極めて簡単に天井輻射暖房装置を取り付けられる。
【0044】また、面状輻射放射体1の主たる放熱面8の露出した比較的高温部の表面に、赤外線を放射し、なおかつ接触熱抵抗の大きい植毛層8aを設けることにより、人が万一触れても火傷等の傷害を防ぐことが出来るとともに、外観的にも高級感を持たせることが可能になる。
【0045】また、面状輻射放射体1の主たる放熱面8および照明灯の光が照射される表面部位に脱臭性のある光酸化触媒層8bを設けることにより、天井部5に溜りやすい臭気を除去低減出来る。
【0046】また、面状輻射放射体1の主たる放熱面8およびその外周部に、赤外線を放射し、かつ臭気ガス吸着機能をもつ木炭塗膜層8cを設けることにより、前記同様天井部5付近に溜りやすい臭気やガス等を低減除去出来る。
【0047】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、標準化(規格化)された接続取付手段をもち簡単に取付けができる軽量の天井輻射暖房装置により、他の場所より工事が一般的にやりにくい問題を改善できる。
【0048】既設の天井部引掛シーリング(ボディ部)を利用できるため、照明器具を取付けるかの如く、工事は必要なくなる。
【0049】低温の面状輻射放熱体であるため、穏やかで快適な採暖感が得られる。
【0050】天井取付けのため軽量設計で面状輻射放熱体の熱容量が小さいため、温度立上りが早くスイッチを入れれば直ちに暖房感が得られる。
【0051】すなわち、大きな工事をすることなく簡単に天井輻射暖房装置を得ることができる。
【0052】更に、換気の少ない狭い部屋等では、臭気が滞留せず、臭気を除去できた。
【0053】特に、トイレやペットルーム等の水を扱い臭気のある狭い部屋には安全で有効となった。




 

 


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