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発明の名称 浴室暖房装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−201156(P2001−201156A)
公開日 平成13年7月27日(2001.7.27)
出願番号 特願2000−13435(P2000−13435)
出願日 平成12年1月21日(2000.1.21)
代理人 【識別番号】100077805
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 辰彦 (外1名)
【テーマコード(参考)】
3L061
3L071
3L072
【Fターム(参考)】
3L061 BE03 BF01 BF02 
3L071 AA01 AE01 AF01
3L072 AA05 AB06 AE01 AF01
発明者 安井 繁明 / 伊藤 敬一 / 藤沢 美憲 / 下野間 行彦
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】所定温度で供給される温水を熱源とする熱交換器と、空気を吸引して該熱交換器を通過させると共に該熱交換器を通過した空気を浴室内に送風するファンと、前記熱交換器に温水が供給されている状態で前記ファンを連続的に作動させることにより前記熱交換器を通過して加熱された空気を浴室内に送風する暖房運転を実行する暖房制御手段とを備えた浴室暖房装置において、目標暖房温度を設定する暖房温度設定手段を設け、浴室内の温度が該暖房温度設定手段により設定された目標暖房温度に保たれるように、前記暖房制御手段は、該目標暖房温度が高いほど前記ファンの回転数を高くして前記暖房運転を実行することを特徴とする浴室暖房装置。
【請求項2】浴室の温度を検出する浴室温度センサを備え、前記暖房制御手段は、前記暖房運転の開始から前記浴室温度センサの検出温度が前記目標暖房温度に応じて設定された急速暖房終了温度以上となるまでは、前記ファンを所定の高速回転数で作動させる急速暖房運転を実行し、前記浴室温度センサの検出温度が前記急速暖房終了温度以上となった後は、前記高速回転数よりも低く、且つ、前記目標暖房温度が高い程高く設定された回転数で前記ファンを作動させることを特徴とする請求項1記載の浴室暖房装置。
【請求項3】前記暖房運転の開始後、前記浴室温度センサの検出温度が前記急速暖房終了温度以上となる前に、前記目標暖房温度に応じて決定された前記急速暖房運転の実行時間が経過したときは、前記暖房制御手段は、前記浴室温度センサの検出温度に拘らず、該実行時間の経過後は前記高速回転数よりも低く、且つ、前記目標暖房温度が高い程高く設定された回転数で前記ファンを作動させることを特徴とする請求項2記載の浴室暖房装置。
【請求項4】前記暖房制御手段は、前記暖房運転の開始から前記目標暖房温度に応じて決定された前記急速暖房運転の実行時間が経過するまでは、前記ファンを所定の高速回転数で作動させる急速暖房運転を実行し、該実行時間が経過した後は、前記高速回転数よりも低く、且つ、前記目標暖房温度が高い程高く設定された回転数で前記ファンを作動させることを特徴とする請求項1記載の浴室暖房装置。
【請求項5】前記暖房制御手段は、前記急速暖房運転の終了後に、前記ファンの回転数を段階的に減少させて、浴室の温度を前記目標暖房温度に保つのに必要な回転数として決定された温調回転数とすることを特徴とする請求項2から請求項4のうちいずれか1項記載の浴室暖房装置。
【請求項6】前記温調回転数を補正する温調回転数補正手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の浴室暖房装置。
【請求項7】前記急速暖房運転の実行の有無を選択する急速暖房選択手段を備えたことを特徴とする請求項2から請求項6のうちいずれか1項記載の浴室暖房装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、温水を熱源として浴室を暖房する浴室暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冬季の入浴を快適なものとするべく、浴室暖房装置に対するニーズが高まってきている。そして、かかる浴室暖房装置においては、入浴者の好みに応じて浴室内の暖房温度を調節できることが望ましい。
【0003】そこで、熱源として所定温度の温水が供給される温水式の熱交換器を用い、該熱交換器により加熱された空気を温風として浴室内に送風して浴室の暖房を行なう浴室暖房装置において、使用者が希望する暖房温度を設定する温度設定スイッチを設けたものが知られている。そして、この浴室暖房装置においては、暖房開始後、浴室内の温度が前記温度設定スイッチによる設定温度以上となったときに送風を停止し、浴室内の温度が該設定温度よりも低くなったときに送風を行なう、いわゆるON/OFF制御を行なって浴室内の温度を該設定温度に保つようにしていた。
【0004】しかし、このようにON/OFF制御により浴室内を設定温度に保つようにした場合には、送風を停止(OFF)したときに、それまで入浴者の周囲を対流していた温風が消失するため、入浴者は、温度が低い浴室外からの隙間風や壁からの冷輻射の影響を受けるようになって寒さを感じてしまうという不都合があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記不都合を解消し、入浴者が寒さを感じることを防止した浴室暖房装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明は、所定温度で供給される温水を熱源とする熱交換器と、空気を吸引して該熱交換器を通過させると共に該熱交換器を通過した空気を浴室内に送風するファンと、前記熱交換器に温水が供給されている状態で前記ファンを連続的に作動させることにより前記熱交換器を通過して加熱された空気を浴室内に送風する暖房運転を実行する暖房制御手段とを備えた浴室暖房装置において、目標暖房温度を設定する暖房温度設定手段を設け、浴室内の温度が該暖房温度設定手段により設定された目標暖房温度に保たれるように、前記暖房制御手段は、該目標暖房温度が高いほど前記ファンの回転数を高くして前記暖房運転を実行することを特徴とする。
【0007】かかる本発明によれば、前記熱交換器には所定温度の温水が供給されるため、前記ファンの回転数を高くするほど、前記熱交換器を通過する空気の量が増加して熱交換の効率が上がり、浴室内に送風される温風により供給される熱量が増加する。そのため、前記目標暖房温度が高いほど前記ファンの回転数を上げて前記暖房運転を実行することにより、浴室内の温度を調節し、浴室内の温度を前記目標暖房温度に保つことができる。そしてこの場合、前記暖房運転の実行中は前記ファンが連続的に作動するので、ファンをON/OFFして温調を行なう場合のように、暖房運転中にファンが停止することがない。そのため、暖房運転中にファンが停止して入浴者が寒さを感じることを防止することができる。
【0008】また、浴室の温度を検出する浴室温度センサを備え、前記暖房制御手段は、前記暖房運転の開始から前記浴室温度センサの検出温度が前記目標暖房温度に応じて設定された急速暖房終了温度以上となるまでは、前記ファンを所定の高速回転数で作動させる急速暖房運転を実行し、前記浴室温度センサの検出温度が前記急速暖房終了温度以上となった後は、前記高速回転数よりも低く、且つ、前記目標暖房温度が高い程高く設定された回転数で前記ファンを作動させることを特徴とする。
【0009】かかる本発明によれば、前記急速暖房運転を必要最低限の時間だけ実行して浴室内の温度を急速に上昇させることができると共に、前記急速暖房運転が終了して前記ファンの回転数が低下した後に入浴することで、入浴者は強風による冷風感を覚えることなく快適に入浴することができる。
【0010】また、前記暖房運転の開始後、前記浴室温度センサの検出温度が前記急速暖房終了温度以上となる前に、前記目標暖房温度に応じて決定された前記急速暖房運転の実行時間が経過したときは、前記暖房制御手段は、前記浴室温度センサの検出温度に拘らず、該実行時間の経過後は前記高速回転数よりも低く、且つ、前記目標暖房温度が高い程高く設定された回転数で前記ファンを作動させることを特徴とする。
【0011】かかる本発明によれば、例えば外気温が極端に低い場合等に、前記急速暖房運転を行なっても浴室内の温度がなかなか前記急速暖房終了温度まで上昇しないときに、前記暖房制御手段は、前記実行時間が経過した時点で前記ファンの回転数を強制的に低下させる。そのため、前記急速暖房運転が終了せず、使用者が前記ファンが前記高速回転数で作動した状態で入浴せざるを得ない状況となることを防止することができる。
【0012】また、前記暖房制御手段は、前記暖房運転の開始から前記目標暖房温度に応じて決定された前記急速暖房運転の実行時間が経過するまでは、前記ファンを所定の高速回転数で作動させる急速暖房運転を実行し、該実行時間が経過した後は、前記高速回転数よりも低く、且つ、前記目標暖房温度が高い程高く設定された回転数で前記ファンを作動させることを特徴とする。
【0013】かかる本発明によれば、前記実行時間が経過した後は確実に前記ファンの回転数が前記高速回転数から低下した状態となる。そのため、使用者は、前記暖房運転の実行開始後、前記急速暖房運転の実行時間が経過した後に入浴することで、強風による冷風感を覚えることなく快適に入浴することができる。
【0014】また、本願発明者らは、前記急速暖房運転の終了後に、前記ファンの回転数を前記高速回転数から浴室内を前記目標暖房温度に保つのに必要な回転数まで急激に低下させると、浴室内の温度が前記目標暖房温度よりも大きく低下する場合があることを知見した。
【0015】そこで、前記暖房制御手段は、前記急速暖房運転の終了後に、前記ファンの回転数を段階的に減少させて、浴室の温度を前記目標暖房温度に保つのに必要な回転数として決定された温調回転数とすることにより、上述したように浴室内の温度が前記目標暖房温度よりも大きく低下することを防止することができる。
【0016】また、前記温調回転数を補正する温調回転数補正手段を備えることで、使用者の好みに応じて、浴室内の温度を微調することができる。
【0017】また、入浴の開始と同時に浴室の暖房を開始する場合には、前記急速暖房運転を実行すると、前記ファンからの強風により入浴者が寒さを感じてしまう。そこで、前記急速暖房運転の実行の有無を選択する急速暖房選択手段を備え、入浴の開始と同時に浴室の暖房を開始する場合には、前記急速暖房運転を行なわないようにすることで、前記ファンからの強風により入浴者が寒さを感じることを防止することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の浴室暖房装置の構成図、図2は図1に示した浴室暖房装置の制御ブロック図、図3は図1に示した浴室暖房装置の作動条件の設定図、図4は暖房運転の実行フローチャートである。
【0019】本実施の形態の浴室暖房装置は、図1(a)に示した暖房装置本体1と、図1(b)に示したリモコン2とからなり、浴室の暖房の他、浴室内に干された衣類の乾燥や、浴室の換気、送風等を行なう機能を有する。
【0020】図1(a)を参照して、暖房装置本体1は浴室の壁面に設置され、熱源機(図示しない)との間で給湯往き管3と給湯戻り管4を介して循環される温水を熱源として空気を加熱する熱交換器5、給湯往き管3を開閉する熱動弁6、吸気口(図示しない)から吸入した空気を熱交換器5を通過させて浴室内に送出する循環ファン7(本発明のファンに相当する)、浴室内の空気を屋外に排出する換気ファン8、暖房装置本体1が作動中であるときに点灯する運転ランプ9とリモコン2から送信される信号を受信する受信部10とを備えた表示部11、熱源機から供給される温水の温度を検出する温水サーミスタ12、吸気口(図示しない)から吸気される浴室内の空気の温度を検出する室温サーミスタ13(本発明の浴室温度センサに相当する)、暖房運転の開始等を指示する浴室内スイッチ14、装置の異常等を報知するブザー16、及び浴室暖房装置全体の作動を制御するコントローラ15を備える。
【0021】また、図1(b)を参照して、リモコン2は暖房装置本体1が実行する運転の種類を、浴室内を暖房する暖房運転、浴室内に涼風を供給する涼風運転、浴室内を換気する換気運転、浴室内を乾燥させる浴室乾燥運転、浴室内に干された衣類を乾燥させる衣類乾燥運転の中から選択する運転種類選択スイッチ20、運転種類選択スイッチ20で選択された運転の種類を表示する運転種類表示部21、暖房運転における温度設定を高・中・低の3段階で設定する温度設定スイッチ22(本発明の暖房温度設定手段に相当する)、温度設定スイッチ22で設定された温度を表示する温度表示部23、暖房運転及び涼風運転における風量設定を自動・弱・強の3段階で設定する風速設定スイッチ24(本発明の温調回転数補正手段及び急速暖房選択手段の機能を含む)、風速設定スイッチ24で設定された風速を表示する風速表示部25、タイマ運転を行なう際にタイマ時間を設定するタイマスイッチ26、タイマスイッチ26により設定されたタイマ時間を表示するタイマ時間表示部27、及び選択された運転の開始と停止を指示する運転/停止スイッチ28を備える。
【0022】次に、図2を参照して、コントローラ15はマイコン等からなる電子ユニットであり、湯温サーミスタ12、室温サーミスタ13、及び浴室内スイッチ14と接続されて、温度検出信号や運転開始指示信号等を入力する。また、コントローラ15は、運転ランプ9、ブザー16、循環ファン7、換気ファン8、及び熱動弁6と接続されて、これらの作動を制御する。また、コントローラ15とリモコン2はワイヤレスによる双方向通信が可能とされ、コントローラ15と熱源機30は双方向通信可能に接続されている。
【0023】また、コントローラ15は、衣類乾燥運転を実行する衣類乾燥制御手段40、浴室乾燥運転を実行する浴室乾燥制御手段41、換気運転を実行する換気制御手段42、涼風運転を実行する涼風制御手段43、暖房運転を実行する暖房制御手段44、及び運転種類選択スイッチ20により選択された運転の種類に応じて、各運転の実行を各制御手段40〜44に指示する運転切替制御手段50を有する。
【0024】次に、浴室暖房装置の作動について説明する。浴室暖房装置は、基本的には使用者によるリモコン2(図1(b)参照)の操作に応じて作動し、使用者は、先ずリモコン2の運転種類選択スイッチ20を操作して実行しようとする運転の種類を選択する。そして、暖房運転を選択したときは温度設定スイッチ22を操作して希望する温度(高・中・低の3段階、本発明の目標暖房温度に相当する)を設定し、風速設定スイッチ24を操作して希望する風量(自動・弱・強)を設定する。また、涼風運転を選択したときは風速設定スイッチ24を操作して希望する風量(弱・強)を選択する。
【0025】さらに、タイマ時間を初期値から変更する場合は、使用者はタイマスイッチ26を操作してタイマ時間を設定する。そして、このように運転の種類の選択や温度等の設定を行なった後に、使用者が運転/停止スイッチ28を操作すると、コントローラ15は選択された種類の運転の実行を開始する。
【0026】このように、浴室暖房装置に対する運転の開始の指示は基本的にはリモコン2の操作によって行なわれる。しかし、使用者が入浴した後に寒さを感じた場合や、タイマ運転により暖房運転を開始して、入浴中に暖房運転が終了したときには、使用者が暖房運転の開始や再開を希望する場合もある。この場合、リモコン2には防水処理が施されていないため、使用者は一旦浴室から出てリモコン2を操作しなければならない。
【0027】ところが、冬季においては、浴室の内外の温度差が大きく、浴室から出た使用者は寒さを感じる。特に使用者の体に水滴が付いていた場合には、水滴が乾くときに奪われる気化熱により、浴室から出た使用者はよりいっそうの寒さを感じる。そこで、浴室暖房装置の本体1には、浴室内で暖房運転の開始を指示することができるように、浴室内スイッチ14が設けられている。
【0028】浴室暖房装置が停止した状態で使用者が浴室内スイッチ14を操作すると、暖房制御手段44は、予め定められた設定温度、設定風速で暖房運転を実行する。また、浴室暖房装置がいずれかの種類の運転を実行中に、使用者が浴室内スイッチ14を操作したときには、浴室内スイッチ14は暖房装置本体1の作動を強制的に停止する応急スイッチとして機能し、コントローラ15は実行中の運転を停止する。
【0029】次に、使用者がリモコン2の操作により衣類乾燥運転を選択して実行したときは、衣類乾燥制御手段40により衣類乾燥運転が開始される。衣類乾燥運転は、浴室内に衣類が干された状態で実行され、図3(a)を参照して、衣類乾燥制御手段40は、熱源機30に対して熱源機30を待機状態とする制御信号を送信(ON)する。
【0030】ここで、待機状態とは、熱源機30の内部の循環回路(図示しない)中で、80℃の湯を循環させた状態であり、この状態で熱動弁6が開弁されると、該循環回路から給湯往き管3を介して80℃の湯が熱交換器5に供給される。そこで、衣類乾燥制御手段40は熱動弁6を開弁(ON)し、循環ファン7を5速で作動させると共に換気ファン8を作動させる。
【0031】これにより、図1(a)を参照して、循環ファン7により熱交換器5に向かって吸引された浴室内の空気が熱交換器5を通過して加熱され、温風として浴室に送出されて浴室内の温度が上昇する。また、換気ファン8の作動により、衣類から放出される湿潤空気が屋外に排出されて、浴室内に干された衣類が次第に乾燥する。
【0032】また、使用者が浴室乾燥運転を選択して実行したときは、浴室乾燥制御手段41により浴室乾燥運転が開始される。図3(a)を参照して、浴室乾燥運転は、循環ファン7の速数が4に設定される以外は上述した衣類乾燥運転と同様であり、浴室乾燥運転の実行により浴室内が乾燥し、カビの発生等を防止することができる。
【0033】また、使用者が換気運転を選択して実行したときは、換気制御手段42により換気運転が開始される。換気運転においては、図3(a)を参照して、換気制御手段42は、熱源機30への待機指示は行なわず(OFF)、熱動弁6を閉弁(OFF)し循環ファン7を停止した状態で、換気ファン8のみを作動させる。これにより、浴室内の空気が屋外に排出されて浴室が換気される。
【0034】また、使用者が涼風運転を選択して実行したときは、涼風制御手段43により涼風運転が開始される。涼風運転においては、図3(a)を参照して、涼風制御手段43は、熱源機30への待機指示は行なわず(OFF)、熱動弁6を閉弁(OFF)した状態で、循環ファン7を4速で作動させると共に換気ファン8も作動させる。これにより、夏季に入浴する際に、浴室内の熱気が換気ファン8によって屋外に排出されると共に、循環ファン7から送風することで、入浴者に涼しさを感じさせることができる。
【0035】また、使用者が暖房運転を選択して実行したときは、暖房制御手段44により暖房運転が開始される。暖房運転においては、図3(a)を参照して、暖房制御手段44は、熱源機30に対して熱源機30を待機状態とする制御信号を送信(ON)する。そして、暖房制御手段44は熱動弁6を開弁(ON)し、温水サーミスタ12の検出温度が所定温度(例えば40℃)を超えるのを待って、循環ファン7を作動させ、暖房運転を開始する。
【0036】暖房制御手段44は、リモコン2の温度設定スイッチ22と風速設定スイッチ24(図1(b)参照)により設定された温度と風速に応じて、図3(b)に示した条件に従って暖房運転を実行する。熱源機30から熱交換器5には所定温度(例えば80℃)の温水が供給されるため、暖房制御手段44は、循環ファン7の回転数を変更して熱交換器5を通過する空気の流量を調節することで、浴室内に供給する熱量を制御することができる。そして、このように浴室内に供給する熱量を制御することにより、暖房制御手段44は、浴室内の温度を制御する。
【0037】なお、本実施の形態では、暖房制御手段44は、循環ファン7の回転数を1速(低速側)〜5速(高速側)の5段階で制御する。そして、図3(b)に示したように、設定風速が「自動」とされたときは、暖房制御手段44は急速暖房運転→暖房■運転→暖房■運転という3段階で循環ファン7の回転数を段階的に減少させて暖房運転を実行する。
【0038】図4は、温度設定スイッチ22により設定温度が「高(40℃)」とされ、風速設定スイッチ24により設定風速が「自動」とされた場合の暖房運転の実行フローチャートである。以下、図4を参照して、設定風速が「自動」とされたときの暖房運転の実行手順について説明する。
【0039】暖房運転制御手段44は、先ずSTEP1でタイマ設定スイッチ26により設定された暖房運転の実行時間(タイマ設定スイッチ26が操作されなかったときには初期設定時間)をタイマ設定時間とする暖房運転タイマをスタートさせる。
【0040】そして、続くSTEP2で、暖房制御手段44は、循環ファン7を5速(本発明の高速回転数に相当する)で作動させて急速暖房運転の実行を開始し、STEP3で設定温度(40℃)に応じて決定された急速暖房運転の実行時間をタイマ設定時間とする急速暖房タイマをスタートさせる。このように急速暖房運転を実行することにより、暖房運転開始から浴室内の温度が設定温度(40℃)に上昇するまでに要する時間を短縮することができる。なお、急速暖房運転の実行時間は、急速暖房運転の開始から設定温度に到達するまでに要する時間を実験結果等に基づいて想定して決定したものである。
【0041】暖房制御手段44は、STEP4で室温サーミスタ13の検出温度が40℃(本発明の急速暖房終了温度に相当する)以上となるか、STEP20で急速暖房タイマがタイムアップするまで急速暖房運転を実行する。これにより、浴室内の温度が設定温度(40℃)以上となったにも拘らず急速暖房運転が続行され、エネルギーが無駄に消費されることを防止している。また、外気温が低く浴室の温度が上がり難いような場合に、急速暖房運転が継続される状態となり、循環ファン7が5速で作動した状態で使用者が入浴せざるを得なくなって、循環ファン7からの強風により入浴した使用者が寒さを感じることを防止している。
【0042】暖房制御手段44は、STEP4で室温サーミスタ13の検出温度が40℃以上となるか、STEP20で急速暖房タイマがタイムアップしたときに、STEP5で、循環ファン7の回転数を4速に下げ、STEP6で暖房■運転の実行時間をタイマ設定時間とする暖房■タイマをスタートさせる。そして、次のSTEP7で暖房■タイマがタイムアップしたときに、暖房制御手段44は循環ファン7の回転数を3速(本発明の温調回転数に相当する)に下げ、STEP9で暖房運転タイマがタイムアップしたときにSTEP10に進んで循環ファン7の作動を停止し、暖房運転を終了する。
【0043】ここで、循環ファン7の最終的な回転数である3速は、一般的な家庭用の浴室で、標準的な外気温(例えば10℃)であるときに、浴室内の温度が設定温度(本実施の形態では40℃)付近で安定する速数であり、実験等により決定したものである。
【0044】暖房制御手段44は、このように、急速暖房運転を終了する際に、循環ファン7の回転数を5速(急速暖房運転)→4速(暖房■運転)→3速(暖房■運転)と段階的に下げることにより、循環ファン7から浴室内に供給される熱量が急激に減少して、浴室内の温度が設定温度よりも大きく低下し、使用者が寒さを感じることを防止している。
【0045】なお、設定温度が「中(35℃)」であったときは、図3(b)を参照して、同様に、暖房制御手段44は、5速(急速暖房運転)→3速(暖房■運転)→2速(暖房■運転)と段階的に循環ファン7の回転数を下げる。また、設定温度が「低(30℃)」であったときは、暖房制御手段44は、5速(急速暖房運転)→2速(暖房■運転)→1速(暖房■運転)と段階的に循環ファン7の回転数を下げる。
【0046】ここで、暖房■運転における循環ファン7の速数(本発明の温調回転数に相当する)は、実験結果等から想定した設定温度が維持できる速数とされている。例えば、図3(b)を参照して、設定温度「高(40℃)」に対して設定された暖房■運転における速数3は、浴室内を40℃に維持することができる熱量が浴室内に供給されるように決定されたものである。
【0047】また、図3(b)を参照して、設定風速が「強」であったときは、暖房制御手段44は、暖房■運転における循環ファン7の回転数のまま暖房■運転を実行する。これにより、使用者は自己の好みに応じて暖房■運転における循環ファン7の回転数(本発明の温調回転数に相当する)を高く補正することができる。
【0048】また、図3(b)を参照して、設定風速が「弱」であったときは、暖房制御手段44は、急速暖房運転を行なわず、設定風速が「自動」である場合の最終的な速数である暖房■運転での速数で循環ファン7を作動させる。そのため、入浴を開始する時に浴室の暖房を開始するときには、使用者は、設定風速を「弱」として暖房運転を開始することにより、循環ファン7からの強風により入浴中に冷風感を覚えることを防止することができる。
【0049】なお、本実施の形態では、図4のフローチャートに示したように、急速暖房運転の終了タイミングを、室温サーミスタ13の検出温度が設定温度以上となる時と急速暖房運転の実行時間が経過した時とのうちのいずれか早い時点としたが、室温サーミスタ13の検出温度が設定温度以上となる時点のみ又は急速運転の実行時間が経過した時点のみにより急速暖房運転の終了タイミングを決定するようにしてもよい。また、急速暖房終了温度を設定温度と同一に設定したが、設定温度付近に設定してもよい。
【0050】また、本実施の形態では、図3(b)に示したように、設定風速が「自動」であるときに急速暖房運転を終了する際は、循環ファン7の回転数を、急速暖房運転→暖房■運転→暖房■運転という3段階で段階的に低下させることで本発明の最良の効果を得たが、循環ファン7の速数を急速暖房運転時の速数から暖房■運転の速数に2段階で低下させる場合でも本発明の効果を得ることができる。また、4段階以上で循環ファン7の回転数を段階的に低下させるようにしてもよい。




 

 


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