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発明の名称 五 徳
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−4154(P2001−4154A)
公開日 平成13年1月12日(2001.1.12)
出願番号 特願平11−174899
出願日 平成11年6月22日(1999.6.22)
代理人 【識別番号】100077805
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 辰彦 (外1名)
発明者 杉本 喜輝 / 荒木 洋一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】コンロの天板に載置される枠と、該枠の上縁からコンロのバーナの上方に延出して調理具を支持する複数の爪とを備える五徳において、前記枠と前記爪とは、帯状金属材料を打ち抜くことにより一体に形成されており、前記爪は、前記枠の上縁から次第に離反する方向に傾斜して延びる連接部と、該連接部の上部側端に連続して前記枠に沿って延出する延出部とを備える形状に打ち抜かれ、前記延出部は、前記連接部の上部側縁に形成された曲げ部を介して枠の内方に向かって折り曲げられて形成されていることを特徴とする五徳。
【請求項2】前記連接部の幅寸法は、前記延出部の幅寸法よりも大とされていることを特徴とする請求項1記載の五徳。
【請求項3】前記曲げ部は、前記連接部と前記延出部との境界を円弧状に折り曲げることにより形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の五徳。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンロの天板に設けられて鍋等の調理具をバーナ上に支持する五徳に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ガスコンロには、バーナ上に鍋等を支持するための五徳が備えられている。該五徳は、ガスコンロの天板上に載置される枠と、該枠に設けられてバーナの上部に向かって延出する複数の爪とを備えている。
【0003】従来、この種の五徳としては、金属板材や金属角材等により環状に形成された枠に、複数の爪部材を溶接、或いはかしめ等により一体に連結したものが知られている。
【0004】また、爪部材を枠に連結する作業を省いて製造を容易とすると共に、部品点数を少なくして安価に製造することができるものとして、実開昭51−15464号公報に見られる五徳が知られている。該五徳は、帯状の金属材料の一部を打ち抜くことによって互いに対向する方向に延出する一対の爪が複数箇所に形成され、各爪が打ち抜き形成された以外の部分により枠が形成されている。そして、打ち抜き後に五徳を形成する場合には、先ず、枠をコンロの形状に対応させて環状に折り曲げ、その両端を溶接等により接合し、次いで、各爪を中央に向かって折り曲げる。このように、前記五徳は一枚の帯状の金属材料を打ち抜いて、所定の形状に折り曲げるだけで形成することができるので、製造が容易であると共に安価に製造することができる。
【0005】しかし、上記公報の五徳は、打ち抜き形成された爪以外の部分の枠の幅(高さ)が大とされるので、コンロのバーナ上に支持した鍋の底部を伝って外方に広がった炎が枠の内面をあぶり、燃焼不良を引き起こすおそれがある。
【0006】また、帯状の金属材料を打ち抜き、所定位置を折り曲げて形成される五徳としては、特開昭63−251730号公報に見られるものが知られている。該五徳においては、枠と一体に打ち抜かれた爪は、枠の上縁から上方に垂直に延びる連接部と、該連接部の上端部の一側縁から枠に沿って水平方向に延びる延出部(該延出部は鍋等を載置する部分となる)とによって構成されている。これによって、コンロのバーナ上に支持した鍋の底部を伝って外方に広がった炎に接する部分は、前記連接部のみとされ、該連接部の幅寸法を小とするに従って炎のあぶりが少なくなり、燃焼不良の発生が回避される。
【0007】しかし、その反面、前記連接部を設けた場合には、前述した爪部材を溶接や、かしめ等によって枠に連結したものに比べて、爪の強度が著しく低下する不都合がある。即ち、前記延出部に付与された鍋等の調理具の荷重は前記連接部に集中する。このため、前記連接部の幅寸法を小とするに従って爪の強度(耐荷重)が低下する。このように、帯状の金属材料を打ち抜くことによって枠と爪とを一体に形成した五徳においては、炎のあぶりを少なくして燃焼不良を防止することと爪の強度を十分に得ることとを両立させることが極めて困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】かかる不都合を解消して、本発明は、コンロのバーナの燃焼不良を防止して、しかも、高い強度を有する五徳を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するために、本発明は、コンロの天板に載置される枠と、該枠の上縁からコンロのバーナの上方に延出して調理具を支持する複数の爪とを備える五徳において、前記枠と前記爪とは、帯状金属材料を打ち抜くことにより一体に形成されており、前記爪は、前記枠の上縁から次第に離反する方向に傾斜して延びる連接部と、該連接部の上部側端に連続して前記枠に沿って延出する延出部とを備える形状に打ち抜かれ、前記延出部は、前記連接部の上部側縁に形成された曲げ部を介して枠の内方に向かって折り曲げられて形成されていることを特徴とする。
【0010】本発明の五徳は、枠と爪とが帯状金属材料を打ち抜くことにより一体に形成される。これにより、枠体に爪部材を溶接やかしめによって設けた従来の五徳に比べて、製造容易であり安価に製造することができる。
【0011】また、本発明の五徳の爪は、枠の上縁に連接された前記連接部と該連接部から前記曲げ部を介してバーナの方向に延出された前記延出部とによって構成され、更に、該連接部は、枠の上縁から次第に離反する方向に傾斜して設けられている。このように該連接部を傾斜させたことにより、曲げ部を介して延出部を折り曲げる際の枠の捩れを防止することができると共に、バーナによる該連接部の炎あぶりを極めて少なくして十分な強度を得ることができる。
【0012】即ち、前記連接部の上部側縁の前記曲げ部を介して前記延出部を折り曲げる際には、その曲げ応力が連接部に伝達される。このとき、従来のような直立する連接部においては、前記曲げ応力が前記曲げ部の直下方向に連接部の捩れとして伝達され、該連接部の捩れの影響を枠が受けて、枠に歪みが生じる。これに対して、本発明においては、前記連接部を傾斜させて設けたので曲げ部の下方位置に空隙が形成され、曲げ部からの曲げ応力が連接部に付与されても、連接部の捩れは該空隙により曲げ部の直下方向には伝達されず、該連接部の傾斜方向に沿って分散されるので、枠に歪みを発生させることなく曲げ部を折り曲げることができる。
【0013】また、例えば、前記延出部に鍋等の調理具を載置した際に鍋底を伝わって外方に広がった炎が前記連接部をあぶることがある。本発明によれば、前記連接部を傾斜させて設けたので曲げ部と反対側の連接部の上側部に空隙が形成され、該空隙によってバーナの炎が解放される。これにより、該連接部に対する炎のあぶりによるバーナの燃焼不良を防止することができる。しかも、該連接部の幅寸法を比較的大として爪の強度を向上させても、該空隙が形成されることによって前述した炎のあぶりを比較的小とすることができ、バーナの燃焼不良を防止することと爪の強度を得ることとを両立させることができる。
【0014】また、本発明において、前記連接部の幅寸法は、前記延出部の幅寸法よりも大とされていることが好ましい。一般に延出部の幅寸法は、内部に調理物が収容された鍋等の荷重に対して十分な強度が得られる幅寸法に形成される。そこで、前記連接部の幅寸法を、該延出部の幅寸法よりも大とすることにより、強度の高い爪を容易に形成することができる。
【0015】また、本発明において、前記曲げ部は、前記連接部と前記延出部との境界を円弧状に折り曲げることにより形成されていることが好ましい。このように、該曲げ部の角隅が円弧状に形成されていることにより、鍋等からこぼれた調理物等が前記曲げ部の内側に付着しても、該付着物を容易に除去することができ、掃除し易い五徳を形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態の五徳を示す平面図、図2は図1のII矢示側面図、図3は図1の五徳の部材構成を示す分解図、図4は枠と爪の打ち抜き状態を示す説明図、図5は爪の成形工程を示す説明図、図6は試験において使用した従来の五徳の爪の説明図である。
【0017】図1に示す本実施形態の五徳1は、システムキッチンに設けられた図示しないガスコンロに備えられるものであり、枠2と複数の爪3,4,5,6とにより構成されている。枠2は、前後に対向する一対の第1枠部7によって環状に形成されており、略中央部には一対の第2枠部8が設けられて左右対称とされている。
【0018】該枠2には、図2に示すように、前記爪3,4,5,6が各連接部9,10,11,12を介して連接されており、各爪3,4,5,6は図1に示すように、仮想線示するバーナ13,14に向かって延出されている。
【0019】一対の第1枠部7は図3に示すように対向する両端が突き合わされ、図1に示すように抵抗溶接等により溶接されている。一対の第2枠部8は図3に示すように両第1枠部7に架け渡して設けられ、図1に示すように各第2枠部8の両端が各第1枠部7に溶接されている。
【0020】枠2と各爪3,4,5,6とは、帯状の金属板材を打ち抜くことによって形成されている。即ち、図4(a)に示すように、第1枠部7の上縁に爪3,4が一体に打ち抜き形成されており、図4(b)に示すように、第2枠部8の上縁に爪5,6が一体に打ち抜き形成されている。各爪3,4,5,6は、図4(a)及び図4(b)に示すように、連接部9,10,11,12と延出部15,16,17,18とによって構成されている。該連接部9,10は、前記第1枠部7の上縁から次第に離反する方向に傾斜して延びるように形成されており、同じように、連接部11,12は、前記第2枠部8の上縁から次第に離反する方向に傾斜して延びるように形成されている。
【0021】また、図5(a)には第1枠部7に設けられた一つの爪3のみを示すが、該連接部9の幅寸法aは延出部15の基端部側の幅寸法bよりも大とされている。更に、該連接部9の下端の第1枠部7との境界の角部は、滑らかに湾曲して形成され、これによって起立状態で円強度の高い連接部9を形成している。なお、このときの湾曲形状は、後述する炎のあぶりを拡大しない大きさに形成されている。
【0022】そしてまた、該爪3は、図5(b)に示すように、延出部15が曲げ部19を介して第1枠部7の内側の方向に折り曲げて形成されている。更に、該曲げ部19は、図1に示すように、滑らかに湾曲させて折り曲げられており、これによって、曲げ部19の内側が掃除し易くなっている。また、他の爪4,5,6においても、同様に形成されている。
【0023】更に、図5(b)に示すように、該連接部9が傾斜していることにより、延出部15の基部の下方に空隙20aが形成される。該空隙20aにより、曲げ部19を介して延出部15を折り曲げるときの曲げ応力が該連接部9において吸収され、第1枠部7の歪み等を防止することができる。
【0024】なお、各爪3,4,5,6は、図1に示すように、枠2とバーナ13,14との距離に応じた長さの延出部15,16,17,18を備えている。即ち、爪3は、他の爪4,5,6よりもバーナ13,14に近い位置に設けられているので、延出部15の長さは他の爪4,5,6の延出部16,17,18よりも短く形成されている。このような場合には、特に、該爪3の連接部9を前述のように傾斜させて設けることによって、延出部15上に鍋等を載置したときにバーナ13,14の外方に広がった炎による該連接部9のあぶりを小とすることができる。即ち、図5(b)に示すように、該連接部9の曲げ部19と反対側の上側部に空隙20bが形成される。該空隙20bにより連接部9に接する前記炎が解放され、該連接部9に対する炎のあぶりが極めて小となってバーナ13,14の燃焼不良が防止される。
【0025】また、他の爪4,5,6の延出部16,17,18は、延出方向をバーナ13,14に向かわせるために、前記曲げ部19より折り曲げ角度が広い他の曲げ部21が形成されている。
【0026】ここで、本実施形態の五徳1における図5(b)示の爪3の強度を測定する試験を行った。当該試験においては、本実施形態の爪3の厚み寸法を2.9mmとすると共に、前記連接部9の幅寸法aを16mmとし、延出部15の先端から24mmの位置に荷重を付与して、爪3の耐圧強度を測定した。その結果、本実施形態の爪3は35.2kgの強度を示した。このことから、本実施形態において、枠2と爪3,4,5,6とを一体に打ち抜き成形したものであっても、前記連接部9,10,11,12を上記の形状とすることにより、十分な強度を得られることが明らかとなった。
【0027】また、本実施形態の爪3の強度との比較のために、図6示の従来の五徳の爪22の強度を測定した。従来の爪22は、金属製の環状の枠体23に爪22の基部24を溶接によって連結されており、一般に比較的強度が高い構造とされているものである。図6示の従来の爪22の厚み寸法は、本実施形態の爪3と同一とされている。その結果、図6に示す従来の爪22は36.7kgの強度を示し、本実施形態の爪3は、従来の溶接により枠23に連結した爪22と同等の強度が得られることが明らかとなった。
【0028】なお、本実施形態の五徳1はシステムキッチン用に形成されたものを例としたが、本発明の五徳はこれに限るものではなく、例えば、テーブルコンロや電気コンロ等に採用して十分な強度を有する五徳を安価に提供することができることは言うまでもない。
【0029】また、本実施形態においては、一つのバーナあたり6本の爪を有する五徳1を示したが、爪の数は6本以上或いは6本以下であってもよい。更に、本実施形態においては、二つのバーナの周囲を一体に包囲する枠を備える五徳1を示したが、本発明はこれに限るものではなく、図示しないが、各バーナ毎に分割自在に構成された枠を備える五徳であってもよい。
【0030】また、本実施形態に示す五徳1においては、一対の第1枠部7をその両端で突き合わせることによって枠2を形成したが、例えば、図示しないが、一対の第1枠部7の一端同士が連接されたものを一体に打ち抜いて第1枠部7を単一に形成し、該単一の第1枠部7の両端を互いに溶接することによって環状の枠2が形成される構成であってもよい。また、それとは逆に、各第1枠部7をそれぞれ2以上に分割した形状に打ち抜いたものを、端部同士で互いに溶接して一体の枠2を形成するものであってもよい。更にまた、前記枠2を形成する場合の溶接位置については、第1枠部7の形状や該第1枠部7に一体に形成された爪の位置に応じて変更可能であることは言うまでもない。




 

 


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