米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 機械工学 -> 株式会社ハーマン

発明の名称 空調装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−254969(P2001−254969A)
公開日 平成13年9月21日(2001.9.21)
出願番号 特願2000−65999(P2000−65999)
出願日 平成12年3月10日(2000.3.10)
代理人 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【テーマコード(参考)】
3L051
3L113
【Fターム(参考)】
3L051 BG06 BH02 
3L113 AA01 AB06 AB10 AC25 AC48 AC67 BA39 CA20 CB17 CB24 DA15
発明者 寺西 貫
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 空調対象室の天井に入り込ませた状態で設置される本体部と、その本体部の前記空調対象室内に面する側に着脱自在に取付けられるグリル板とを備えて構成され、前記グリル板の複数個所に分散させて形成した複数の挿通孔を挿通する複数本の頭付きネジを前記本体部に設けられた被螺合部にねじ込むことにより、前記グリル板を前記本体部に対して適正取付位置で取り付けるように構成されている空調装置であって、前記グリル板に形成された前記挿通孔が、前記頭付きネジの頭部の外形寸法よりも大径になる状態で形成され、外形寸法が前記挿通孔よりも大径に形成された受止め部材が、前記本体部の被螺合部にネジ込まれた前記頭付きネジの軸部又は前記頭部の外周部に、前記頭部にて下方への落下が阻止される状態で後付け装着自在に設けられている空調装置。
【請求項2】 前記受止め部材は、前記頭付きネジの軸部が挿通するネジ挿通部と、このネジ挿通部に対して前記軸部が入り込むのを弾性変形しながら許容するとともに、前記軸部がネジ挿通部を挿通する装着状態において弾性復帰すると前記軸部を外嵌保持して径方向外方側への抜け外れを阻止する弾性変形部とを備えて構成されている請求項1記載の空調装置。
【請求項3】 前記グリル板における前記挿通孔の外周部には、前記グリル板が前記本体部に対して適正取付位置で取り付けられた状態において、前記受止め部材が前記グリル板の下方側外面よりも上方側に没入する凹部が形成されている請求項1又は2記載の空調装置。
【請求項4】 前記受止め部材が、前記頭部にて下方への落下が阻止されるとともに、前記グリル板を受止め支持する受止め作用部と、前記受止め作用部から前記頭付きネジの頭部の外周部を覆うように前記頭部の先端側外方に向けて一体的に延設されて、その先端側の外面が前記グリル板の下方側外面と面一又は略面一になり、且つ、前記頭部の外形寸法よりも小径のネジ操作用孔が形成された延設部とを備えて構成されている請求項3記載の空調装置。
【請求項5】 前記空調対象室が浴室である請求項1〜4のいずれか1項に記載の空調装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空調対象室の天井に入り込ませた状態で設置される本体部と、その本体部の前記空調対象室内に面する側に着脱自在に取付けられるグリル板とを備えて構成され、前記グリル板の複数個所に分散させて形成した複数の挿通孔を挿通する複数本の頭付きネジを前記本体部に設けられた被螺合部にねじ込むことにより、前記グリル板を前記本体部に対して適正取付位置で取り付けるように構成されている空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記構成の空調装置において、従来では、前記空調対象室の天井に入り込ませた状態で設置される本体部に対して、前記グリル板を取り付ける場合、作業者はグリル板を手で持ち上げながら前記複数の挿通孔と前記被螺合部とを位置合わせしておいて、各挿通孔を通して頭付きネジを被螺合部にネジ込み装着するようになっており、複数本のネジを順次、ねじ込み装着させることにより、グリル板が本体部に対して適正取付位置で取り付けられることになるが、このとき、前記挿通孔が頭付きネジの頭部の外形寸法よりも小径に形成されており、この挿通孔を通して頭付きネジを挿入し、本体部の被螺合部にねじ込むことにより、頭付きネジの頭部にて押し付けられてグリル板と本体部とが連結される構成となっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記グリル板は本体部の下方側を覆う状態で取り付けられるものであり、しかも、本体部の内部が室内から見えないように遮蔽部材としての機能も有しており、空調用の空気吸入口や空気吹き出し口が形成される個所以外は閉塞される構成となっていることが多いので、作業者が前記各挿通孔の位置を前記各被螺合部に対して位置合わせする場合、各被螺合部の位置を目視で確認し難く、位置合わせ作業が行い難いものとなるおそれがあるだけでなく、位置合わせが行えたとしても、グリル板を手で支えてその位置合わせ状態を維持しながら、ネジの締め付け作業を行わなければならず、ネジ締め付け作業が行い難いものとなる不利があった。
【0004】尚、上記不都合を回避するための構成として、次のような構成が考えられた。例えば、前記グリル板における頭付きネジが挿通する複数の挿通孔として、頭付きネジの頭部の外形寸法よりも大径の大径孔部分と、頭部の外形寸法よりも小径で且つ頭付きネジの軸部の外径よりも大径の小径孔部分とが連なるように形成された略ダルマ形状の挿通孔として形成する。そして、グリル板を装着する前に複数の頭付きネジを、予め、本体部の被螺合部に夫々ねじ込み装着しておいて、前記各挿通孔における大径孔部分を頭付きネジが通過する状態で、グリル板を下方側から持ち上げながら本体部に近付けて、頭付きネジの頭部が前記大径孔部分を通過した後に、各頭付きネジの軸部が前記大径孔部分から前記小径孔部分に移動するように、グリル板を横方向にスライド移動させることで、小径孔部分にて頭付きネジの頭部が受け止められ、作業者が手を離してもグリル板が落下しないように受け止め保持されることになる。この状態で作業者が前記各頭付きネジの締め付け作業を行うようにすると、作業者はグリル板から手を離してネジの締め付け作業を行うことが可能となる。
【0005】しかし、上記した改良構成においても未だ次のような不利な点があった。上記構成によれば、ネジの締め付け作業を行うとき、グリル板全体を横方向にスライド移動させる必要があるが、天井に向けて上向きの姿勢となっている状態で、このような横移動作業は行い難いものであり、作業の煩わしさがあった。又、上記構成においては、前記各頭付きネジの締め付け作業が終了した後に、グリル板には、その各頭付きネジの横側に前記大径孔部分が空調対象室の室内側から目視できる状態で存在することになるので、空調装置としての外観上の美感が損なわれるといった不利もある。
【0006】本発明はかかる点に着目してなされたものであり、その目的は、グリル板の取り付け作業を能率よく容易に行うことが可能となる空調装置を提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の特徴構成によれば、空調対象室の天井に入り込ませた状態で設置される本体部と、その本体部の前記空調対象室内に面する側に着脱自在に取付けられるグリル板とを備えて構成され、前記グリル板の複数個所に分散させて形成した複数の挿通孔を挿通する複数本の頭付きネジを前記本体部に設けられた被螺合部にネジ込むことにより、前記グリル板を前記本体部に対して適正取付位置で取り付けるように構成されている空調装置において、前記グリル板に形成された前記挿通孔が、前記頭付きネジの頭部の外形寸法よりも大径になる状態で形成され、外形寸法が前記挿通孔よりも大径に形成された受止め部材が、前記本体部の被螺合部にネジ込まれた前記頭付きネジの軸部又は前記頭部の外周部に、前記頭部にて下方への落下が阻止される状態で後付け装着自在に設けられている。
【0008】上記構成の空調装置においてグリル板を本体部に取り付ける場合には、先ず、グリル板を装着する前に予め複数の頭付きネジを、空調対象室内側から上方に向けて本体部の被螺合部にねじ込み装着しておく。そして、グリル板に形成される複数の挿通孔の夫々に対応させて前記各頭付きネジが挿通孔を通過する状態で、グリル板を下方側から本体部に向けて近づくように持ち上げる。このとき、前記各挿通孔は頭付きネジの頭部の外形寸法よりも大径であるからそのまま通過することができ、しかも、予めネジが本体部にねじ込み装着されているから、挿通孔と本体側の被螺合部との位置合わせも容易であり、グリル板を容易に持ち上げることができる。
【0009】前記グリル板が、ネジの頭部よりも上方側に位置するように持ち上げられた状態で、前記受止め部材をグリル板の下方側個所において、各頭付きネジの軸部又は前記頭部の外周部に後付け装着することにより、この受止め部材の外形寸法がグリル板の挿通孔よりも大径に形成され、且つ、受止め部材は頭部にて下方への落下が阻止されていることから、作業者がグリル板から手を離しても、グリル板は、受止め部材を介して頭付きネジの頭部にて受止め支持されて下方への落下が阻止される状態で保持されることになる。このようにグリル板が保持されている状態で、作業者は各頭付きネジのネジ締込み作業を行うことにより、グリル板と本体部とを固定することができる。
【0010】従って、グリル板全体を横方向にスライド移動させる等の煩わしい操作を要するすることなく、挿通孔と本体側の被螺合部との位置合わせも容易に行え、しかも、グリル板は受止め部材にて確実に保持されるので、ネジ締込み作業も行い易いものとなり、グリル板の取り付け作業を能率よく容易に行うことが可能となる空調装置を提供できるに至った。
【0011】請求項2に記載の特徴構成によれば、請求項1において、前記受止め部材は、前記頭付きネジの軸部が挿通するネジ挿通部と、このネジ挿通部に対して前記軸部が入り込むのを弾性変形しながら許容するとともに、前記軸部がネジ挿通部を挿通する装着状態において弾性復帰すると前記軸部を外嵌保持して径方向外方側への抜け外れを阻止する弾性変形部とを備えて構成されている。
【0012】受止め部材を頭付きネジの軸部又は前記頭部の外周部に後付け装着するときに、頭付きネジの軸部がネジ挿通部に入り込むように受止め部材を装着させようとすると、弾性変形部が弾性変形しながらその入り込みを許容して、軸部がネジ挿通部を挿通する装着状態にまで入り込むと、弾性変形部が弾性復帰して軸部を外嵌保持して径方向外方側への抜け外れを阻止するように機能するのである。
【0013】従って、頭付きネジの軸部又は前記頭部の外周部に装着された状態で、受止め部材は弾性変形部によって径方向外方側への抜け外れが阻止されるので、ネジ締込み作業を行っているときに誤って抜け外れて下方に落下したりするのを未然に防止して、能率よく作業を行うことができるものとなり、請求項1を実施するのに好適な手段が得られる。
【0014】請求項3に記載の特徴構成によれば、請求項1又は2において、前記グリル板における前記挿通孔の外周部には、前記グリル板が前記本体部に対して適正取付位置で取り付けられた状態において、前記受止め部材が前記グリル板の下方側外面よりも上方側に没入する凹部が形成されている。
【0015】グリル板が前記本体部に対して適正取付位置で取り付けられると、受止め部材が凹部内に入り込みグリル板の下方側外面よりも上方側に没入するので、グリル板の下方側外面よりも下方側に向けて受止め部材が露出しないので、空調対象室の室内側から目視した状態での空調装置の外観上の美感が損なわれるおそれが少ないものとなり、請求項1又は2を実施するのに好適な手段が得られる。
【0016】請求項4に記載の特徴構成によれば、請求項3において、前記受止め部材が、前記頭部にて下方への落下が阻止されるとともに、前記グリル板を受止め支持する受止め作用部と、前記受止め作用部から前記頭付きネジの頭部の外周部を覆うように前記頭部の先端側外方に向けて一体的に延設されて、その先端側の外面が前記グリル板の下方側外面と面一又は略面一になり、且つ、前記頭部の外形寸法よりも小径のネジ操作用孔が形成された延設部とを備えて構成されている。
【0017】前記受止め部材に延設部が設けられることによって、小径のネジ操作用孔を通してネジ締め付け作業を可能としながら、頭付きネジの頭部の外周部を覆う受止め部材がグリル板に形成された前記凹部に没入した状態で、その先端側の外面がグリル板の下方側外面と面一又は略面一になるので、グリル板が取り付けられた状態で空調対象室の室内側から目視したときの空調装置の外観上の美感が更に向上するものとなり、請求項3を実施するのに好適な手段が得られる。
【0018】請求項5に記載の特徴構成によれば、請求項1〜4のいずれかにおいて、空調装置が空調対象室として浴室の天井に設置されることになるが、浴室には浴槽があるので上記したような取り付け作業が行い難い場合があるが、このような浴室に設置される場合であっても上記したようにグリル板の取り付け作業を能率よく容易に行うことができるのである。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る空調装置の一例である浴室暖房乾燥機について図面に基づいて説明する。この浴室暖房乾燥機は、図1、図3に示すように、浴室A内を暖房する機能、浴室A内を乾燥させる機能、浴室A内の空気を循環通風させる機能、浴室Aを換気する機能のそれぞれの機能を備えた浴室暖房乾燥ユニットYと、この浴室暖房乾燥ユニットYに温水などの熱媒を供給する熱源機Kなどが設けられ、これら浴室暖房乾燥ユニットYと熱源機Kの動作情報を指令するリモコン操作部Rが、浴室暖房乾燥ユニットYと熱源機Kの作動を制御する制御部Hに双方向に通信可能に接続されている。
【0020】前記浴室暖房乾燥ユニットYは、図2、図3に示すように、浴室Aの壁面部の一例としての天井1における浴槽A1の上方箇所に位置させて吊り下げ支持具2により吊り下げ支持されて設置されている。浴室Aの天井に入り込ませた状態で設置される本体部3と、その本体部3の浴室A内に面する側に配置されて吸気口4と吹き出し口5とを並設して備えるグリル板6とを備えて構成されている。具体的には、本体部3は、本体ケーシング3a内に、吸気口4を通して浴室A内の空気を吸引して吹き出し口5を通して空気を吹き出すための循環通風路7、その循環通風路7に対して通風作用する通風手段としての循環ファン8、循環通風路7を通風される空気を加熱作用する加熱手段としての熱交換器9、熱交換器9への熱媒としての温水の供給を断続する熱動弁10、吹き出し口5を通して吹き出される空気の吹き出し方向を変更自在な電動式の可動ルーバー11、浴室A内の空気を吸引して排気ダクト12を通して屋外に排気する換気ファン13等を備えて構成されている。
【0021】前記循環ファン8は、水平軸芯周りで回転して、空気の吸引と排気とを共に回転軸芯と直交する方向に沿って行うクロスフローファンにて構成され、回転軸芯方向のほぼ全幅にわたる広い範囲にわたり熱交換器9を通して浴室内の空気を吸引して吹き出し口5から熱交換器9にて加熱された空気を浴室に吹き出すように通風作用する構成となっている。前記換気ファン13は、縦軸芯周りで回転しながら、ファンケース13aの下側から空気を吸引して、本体ケーシング3aの横一側面に形成した排出口14を通して排気ダクト12に向けて空気を通風させる構成となっている。
【0022】前記浴室暖房乾燥ユニットYと熱源機Kなどの動作は、マイクロコンピュータを利用した制御部Hによって制御され、その制御部Hに双方向に通信可能なリモコン操作部Rは、浴室Aに隣接する脱衣室や台所などに設けられている。そして、このリモコン操作部Rには、図4に示すように、浴室暖房乾燥ユニットYや熱源機Kの作動を停止させる運転停止スイッチ15、暖房運転モードを指令する暖房運転スイッチ16、換気運転モードを指令する換気運転スイッチ17、乾燥運転モードを指令する乾燥運転スイッチ18、涼風運転モードを指令する涼風運転スイッチ19などが設けられている。
【0023】前記制御部Hは、運転停止スイッチ15がON操作されると運転を停止し、後述する各運転モードの指令に伴って各運転を実行するように構成されている。つまり、暖房運転スイッチ16がON操作されて暖房運転モードが指令されると暖房運転を実行する。前記暖房運転モードにおいては、換気ファン13を作動停止させて、循環ファン8を作動させるとともに、浴室A内の温度が予め設定されている暖房用の設定温度範囲に維持されるように、循環ファンの風量を調節し、かつ、熱動弁10の開閉を制御して熱交換器9に熱媒としての温水を循環供給し、吸気口4を通して浴室A内の空気を吸引して、熱交換器9により加熱された空気を吹き出し口5から吹き出す暖房運転を実行する。又、浴室内に戻される空気の吹出し方向が予め暖房用の向きとして設定される方向、例えば、浴室の洗い場側、つまり、斜め下向きの方向になるように、可動ルーバー11の向きを変更する。暖房運転が指令されてから設定時間が経過するか、又は、運転停止スイッチ15が操作されると、暖房運転を終了する。
【0024】換気運転スイッチ17がON操作されて換気運転モードが指令されると、換気運転を実行し、前記換気運転モードにおいては、循環ファン8の作動を停止し且つ熱動弁10を閉状態に維持した状態で、換気ファン13を作動させて、浴室A内から吸引した空気を排気する換気運転を実行する。このとき、循環ファン8の作動は停止しているので可動ルーバー11の向きは閉状態であってもよい。換気運転が指令されてから設定時間が経過するか、又は、運転停止スイッチ15が操作されると、換気運転を終了する。
【0025】涼風運転スイッチ19がON操作されて涼風運転モードが指令されると、涼風運転を実行する。前記涼風運転モードにおいては、熱動弁10を閉状態に維持した状態で循環ファン8を作動させて、浴室A内から吸引した空気を加熱することなく循環通風路7を通して浴室A内に戻すとともに、換気ファン13を作動させて浴室A内から吸引した空気を排気する涼風運転を実行する。可動ルーバー11の向きは、例えば暖房運転と同じに設定される。涼風運転が指令されてから設定時間が経過するか、又は、運転停止スイッチ15が操作されると、涼風運転を終了する。
【0026】乾燥運転スイッチ18がON操作されて乾燥運転モードが指令されると、乾燥運転を実行する。前記乾燥運転モードにおいては、循環ファン8を作動させるとともに、浴室A内の温度が予め設定されている乾燥用の設定温度範囲に維持されるように、熱動弁10の開閉を制御して熱交換器9に熱媒としての温水を循環供給し、熱交換器9により加熱された循環空気を吹き出し口5から吹き出し、一方、同時に換気ファン13も作動させ、浴室A内から吸引した空気を排気ダクト12から屋外に排出させる乾燥運転を実行する。そして、浴室内に戻される空気の吹出し方向が乾燥用吹出し方向、即ち、ほぼ真下向きの方向になるように、可動ルーバー11の向きを変更する。乾燥運転が指令されてから設定時間が経過するか、又は、運転停止スイッチ15が操作されると、乾燥運転を終了する。
【0027】そして、この浴室暖房機を浴室Aの天井1に装着する場合、グリル板6と本体部3との間に浴室Aの天井1を挟み込むように浴室暖房乾燥ユニットYを設置する先付け設置方式にて行うことがあるが、この方式では、図2に示すように、浴室Aの天井1の開口部の裏側に本体部3を吊り下げ支持具2により吊り下げ支持させ、グリル板6と本体部3との間に天井1を挟み込んだ状態で、天井1の開口部1aに4本の頭付きネジ20を下方からグリル板6の挿通孔21を通して本体部3の被螺合部としてのネジ取付部22にネジ込んで取り付けるようにしている。
【0028】次に、前記グリル板6の本体部3に対する取り付け構成について説明する。図2に示すように、グリル板6にはその4隅に対応する個所に分散させて前記頭付きネジ20が挿通する4個の挿通孔21が形成されている。この挿通孔21は、頭付きネジ20の頭部20aの外形寸法よりも大径になる状態で形成されている。
【0029】そして、外形寸法が前記挿通孔21の径よりも大径に形成された受止め部材23が、本体部3のネジ取付部22にネジ込まれた頭付きネジ20の軸部の外周部に、頭部20aにて下方への落下が阻止される状態で後付け装着自在に設けられている。この受止め部材23は、頭付きネジ20の軸部20bが挿通するネジ挿通部と、このネジ挿通部23aに対して前記軸部20bが入り込むのを弾性変形しながら許容するとともに、前記軸部20bがネジ挿通孔23aを挿通する装着状態において弾性復帰すると前記軸部20bを外嵌保持して径方向外方側への抜け外れを阻止する弾性変形部とを備えて構成されている。
【0030】具体的に説明すると、前記受止め部材23は、図7に示すように、弾性変形自在な合成樹脂材で一体形成されており、その外形が前記挿通孔21よりも大径の外径寸法を有するとともに所定厚さを有する略円板状部材で構成されている。又、その中心部に前記頭付きネジ20の軸部20bが挿通するようにその軸部20bの外形寸法とほぼ同じ径のネジ挿通孔23aが形成されており、このネジ挿通孔23aから径方向外方に向けてネジ挿通孔23aの内径寸法、つまり、頭付きネジ20の軸部20bの外形寸法よりも少し幅狭の切欠23bが形成され、頭付きネジ20の軸部20bが切欠23bを通して通過するように頭付きネジ20の軸部20bの外周部に、径方向外方側から後付け装着することができるようにしている。尚、軸部20bが切欠23bを通過するとき、受止め部材23の切欠23bの両側部分が弾性変形しながら通過を許容するようになっており、頭付きネジ20の軸部20bがネジ挿通孔23aを挿通状態になると、切欠23bの両側部分23c,23cが弾性復帰して軸部20bを外嵌保持して径方向外方側への抜け外れを阻止することになる。受止め部材23におけるネジ挿通孔23aがネジ挿通部に対応し、前記切欠23bの両側部分23c,23cが弾性変形部に対応することになる。
【0031】一方、グリル板6における前記挿通孔21の外周部には、グリル板6が本体部3に対して適正取付位置で取り付けられた状態において、頭付きネジ20の頭部20a及び受止め部材23がグリル板6の下方側外面よりも上方側に没入する凹部24が形成されている。
【0032】前記本体部3が予め天井1に設置されている状態で、浴室側からグリル板6を取り付ける場合には、次のような手順で取り付けることになる。図5に示すように、グリル板6を装着する前に、複数の頭付きネジ20をすべて本体部3のネジ取付部22にネジ込み装着しておく。そして、グリル板6を、前記各挿通孔21の内部を夫々対応する頭付きネジ20が通過する状態で、下方側から本体部3に近づくように持ち上げていき、グリル板6が各頭付きネジ20の頭部20aよりも上方に位置するまで持ち上げられると、別途用意しておいた前記受止め部材23を、グリル板6よりも下方側の個所において、上述したように各頭付きネジ20の軸部20bに後付け装着する。前記各ネジ20に対して受止め部材23が装着されると、グリル板6は各受止め部材23を介してネジ頭部20aにて受止め支持されるので、作業者はグリル板6から手を離すことができる。このようにグリル板6が受止め支持されている状態で、作業者は、複数の頭付きネジ20のネジ締め付け作業を順次行うことによって、グリル板6の本体部への取り付け作業が終了する(図6参照)。
【0033】〔別実施形態〕次に別実施形態を列記する。
【0034】(1)上記実施形態では、前記グリル板に形成される凹部24が、頭付きネジ20の頭部20a及び受止め部材23がグリル板6の下方側外面よりも上方側に没入するような構成としたが、図8に示すように、略円板状の前記受止め部材の厚さとほぼ同じ深さになるように形成してもよい。
【0035】(2)上記実施形態では、前記受止め部材が、略円板状部材で構成される場合を例示したが、このような構成に代えて次のような構成としてもよい。図9に示すように、受止め部材30が、前記頭付きネジ20の頭部20aにて下方への落下が阻止されるとともに、前記グリル板6を受止め支持する受止め作用部31と、その受止め作用部31から頭付きネジ20の頭部20aの外周部を覆うように頭部20aの先端側外方に向けて一体的に延設されて、その先端側の外面がグリル板6の下方側外面と面一又は略面一になり、且つ、頭部20aの外形寸法よりも小径のネジ操作用孔が形成された延設部32とを備えて構成されるものであってもよい。
【0036】更に説明を加えると、前記受止め部材30は、合成樹脂材で一体的に形成されており、前記受止め作用部31、上記実施形態における受止め部材23と同じような略円板状部材の中心部に頭付きネジ20の軸部20bが挿通するようにその軸部20bの外形寸法とほぼ同じ径のネジ挿通孔31aが形成されており、このネジ挿通孔23aから径方向外方に向けてネジ挿通孔23aの内径寸法、つまり、頭付きネジ20の軸部20bの外形寸法よりも少し幅狭の切欠31bが形成されている。又、前記延設部32は、前記受止め作用部31の外周部から、前記切欠31bに対応させて後付け装着時に頭部20aが通過するための開口部32aを除いて、頭部20aの先端側外方に向けて一体的に略円筒状の連結部分32bが設けられ、その連結部分32bの先端側部分に、前記頭部20aの先端側外方個所のうちネジ操作用の中央部を除く外周部分を覆う円環状部32cが設けられている。そして、この円環状部32cの中央の挿通孔32dが前記ネジ操作用孔に対応し、円環状部32cの先端外方側の端面が滑らかな平面に形成されている。そして、この受止め部材30の全体の外形形状が、グリル板6に形成された凹部24とほぼ同一形状に設けられ、グリル板6が本体部に取り付けられた状態において、図10に示すように、円環状部32cの先端外方側の端面32eが、グリル板6の下方側外面6aと面一又は略面一になるように設けられている。このように構成しておくと、下方側から挿通孔32dを通して工具(ドライバー)を差し込みネジ締め付け作業を行えるようにしながら、グリル板6の下方側外面から突出する部材がなく、表面が面一状に構成されて外観上の美観が向上することになる。
【0037】(3)上記実施形態では、前記グリル板における前記挿通孔の外周部に、前記受止め部材が前記グリル板の下方側外面よりも上方側に没入する凹部が形成される構成を例示したが、このような凹部を設けることなく、グリル板の表面を平面状に構成するものでもよい。
【0038】(4)上記実施形態では、前記受止め部材が、合成樹脂材で構成されて、前記弾性変形部として、ネジ挿通部に対して前記軸部が入り込むのを弾性変形しながら許容する構成としたが、このような構成に限らず、例えば、左右一対の回動自在なアームを設けて、バネで引っ張り付勢するような構成として、このバネ付勢力に抗して軸部を各アームの間に入れ込み装着させ、バネ付勢力で外方側への抜け外れを阻止する構成等、各種の形態で実施することができる。又、このような弾性付勢力により保持する構成に限らず、軸部に後付け装着させてネジ頭部の間での摩擦力だけで抜け外れを防止するような構成としてもよい。
【0039】(5)上記実施形態では、外部の熱源機Kから熱媒としての温水が供給されて、循環用通風路を通風する空気を加熱する熱交換器9を設けるように構成しているが、この熱交換器9に加えて、電力の供給により加熱される電気ヒータを併設してもよく、また、電気ヒータのみにより循環用通風路を通風する空気を加熱するように構成してもよい。
【0040】(6)上記実施形態では、空調対象室として浴室Aの天井1側に浴室暖房乾燥ユニットYを設置するように構成しているが、設置場所は、浴室Aに限られるものではなく空調を必要とし、且つ、天井に設置可能であれば、どのような部屋でもよい。
【0041】(7)上記実施形態では、空調装置として、浴室の暖房、乾燥、換気等のそれぞれの運転機能を備える浴室暖房乾燥機を例示したが、それらの複数の機能のうちのいずれか一つの機能のみを備える空調装置であってもよい。又、冷房機能や他の機能を備えるものであってもよい。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013