米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 機械工学 -> 株式会社ハーマン

発明の名称 ニードル式器具栓
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−201040(P2001−201040A)
公開日 平成13年7月27日(2001.7.27)
出願番号 特願2000−8781(P2000−8781)
出願日 平成12年1月18日(2000.1.18)
代理人 【識別番号】100087767
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 惠清 (外1名)
【テーマコード(参考)】
3H052
3H053
3H054
3H062
3K068
【Fターム(参考)】
3H052 AA01 BA03 BA25 BA26 CA04 CB01 CD01 CD02 DA01 EA01 EA14 
3H053 AA03 AA25 AA26 BA02 BB01 BD01 BD02 CA01 DA01 DA12
3H054 AA02 BB03 BB16 BB17 CA02 CB01 CD11 CD12 DD01 EE01 GG01 GG14
3H062 AA02 AA15 BB30 BB31 BB33 CC01 EE08 EE11 HH02 HH10
3K068 AA01 BA06 BB12 BB16
発明者 小寺 洋 / 内田 譲 / 太田 暁
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 弁本体に弁体収納室と、弁体収納室の内面よりも内径が小さいシール面とを形成し、シール面の内面を弁本体の一端側から他端側にいく程徐々に小さくなるテーパー状に形成すると共に、弁体収納室に横孔、シール面に小火用オリフィスをそれぞれ形成して、横孔と弁本体の他端との間及び小火用オリフィスと弁本体の他端との間をガス通路とし、弁体の先端部には、先端にいく程外径が徐々に小さくなるテーパー状の閉止部を形成すると共に、一端が閉止部の先端に開口し且つ他端が小火用オリフィスに連通可能な小火用ガス通路を形成し、軸方向駆動手段による弁体の直線移動により、弁体の閉止部と弁本体のシール面との隙間を変化させてガス量を調節する中火・大火調節範囲と、閉止部をシール面に接触させて弁体の小火用ガス通路を小火用オリフィスに連通させる小火調節位置とに切り換えるようにし、上記小火調節位置において回転駆動手段による弁体の軸回りの回転により、弁体の小火用ガス通路と小火用オリフィスとを遮断してガスを閉止するようにしたことを特徴とするニードル式器具栓。
【請求項2】 小火用オリフィスを、弁本体に対して着脱自在に取り付けられる取付部材に形成したことを特徴とする請求項1記載のニードル式器具栓。
【請求項3】 直線駆動手段は、ウォームギヤ付きモーターと、弁体に設けられて上記ウォームギヤに噛合してウォームギヤの回転運動を直線運動に変換するためのスパイラルギヤと、弁本体の軸方向に設けた縦スリットに沿ってガイドされるガイドピンとで構成されていることを特徴とする請求項1記載のニードル式器具栓。
【請求項4】 請求項3の縦スリットの先端から弁本体の軸方向に対して斜めに傾斜した傾斜スリットを延設し、ガイドピンを傾斜スリットに入れることで弁体を軸回りに回転させる回転駆動手段が構成されることを特徴とするニードル式器具栓。
【請求項5】 弁体のスパイラルギヤが形成されるシャフト部分と閉止部が形成されるシャフト部分との間にバネ部材を介在させたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載のニードル式器具栓。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ニードル式器具栓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスこんろ用電動器具栓として使用される回転閉止式器具栓は、大きく分けて弁本体と閉止とで構成されており、閉止にはガス量を調節するための溝(ガス通路)が円周上に設けられている。この閉止と弁本体との接触面には、ガス漏れの防止と回転摺動性を向上させるためにグリースが塗布されている。このような回転閉止式器具栓は、構造が簡単でかつ閉の状態にもできるという利点があるが、その反面、上記グリースが閉止の溝にも少なからず入り込み、その結果、閉止の回転角度に対するガス量が個々不安定になる(ばらつく)という問題がある。従来のように使用者が手動で炎を見ながら、火力を小火に調節する場合にあっては、特に問題はないが、電動式で小火にする場合は失火する可能性があった。
【0003】また、ガスこんろ用電動器具栓の他の従来例としては、例えば特開平11−108204号公報には、図7に示すようなニードル式器具栓A´が開示されている。弁本体1´の側壁に横孔5が設けられ、横孔5よりもガス入口側に寄った位置に、弁本体1´とは別部品からなる弁座用Oリング30が取り付けられている。弁体10´の先端には、先端程細くなるように傾斜したテーパー部14が設けられている。テーパー部14の内側には掘り込み33とこれに直交するニードル孔32とが設けられており、ニードル孔32がテーパー部14の根元に設けたクビレ部40に開口している。このニードル式器具栓A´において、図7(a)に示す中火・大火調節範囲では、弁体10´を上下移動してテーパー部14と弁座用Oリング30との隙間を調節することで、大火ガス量、中火ガス量を得ることができる。また図7(b)に示す小火調節位置にあっては、弁体10´を押し下げてテーパー部14を弁座用Oリング30に接触させることで、ガスをニードル孔32からのみ供給でき、小火ガス量を得ることができる。さらに弁体10´を押し下げてテーパー部14を弁座用Oリング30に嵌め込むことにより、図7(c)に示すガス閉止状態となり、ガス通路を閉止できるようになっている。
【0004】上記ニードル式器具栓A´にあっては、ガス量の調節は弁体10´のリフト量によりほぼ安定して決まり、且つニードル孔32により小火ガス量を比較的安定して得ることができるという利点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平11−108204号公報に開示されたニードル式器具栓A´では、弁本体1´の内面に別部品の弁座用Oリング30を取り付け、ガス閉止時には弁座用Oリング30に対して弁体10´の先端に設けたテーパー部14を押し付けるようにしているために、弁座用Oリング30が変形しやすくなり、そのためにテーパー部14と弁座用Oリングとの隙間の調節精度が悪くなり、特に中火火力の調節やガス閉止等がうまくいかなくなる。つまり、図7(c)のガス閉止状態にする際に、弁座用Oリング30が弁体10´の先端によって押し広げられるので、弁座用Oリング30が塑性変形し易くなり、このために弁体10´をリフトアップしたときに変形した弁座用Oリング30との間で隙間調節が不安定となり、特に中火火力の調節精度が悪くなると共に、小火火力の調節精度も悪くなり、さらにはガス閉止も不完全になる可能性もあり、また弁座用Oリング30を別部品としているために、弁本体1´の部品数が増加して構造の複雑化、コストアップを招くという問題もある。そのうえ弁体10´を電動駆動式とした場合には、ガス閉止時に弁座用Oリング30を押し広げる力がモーターにかかるために、モーターの出力を大きくする必要が生じるという問題もある。
【0006】本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みて発明したものであって、その目的とするところは、弁体のリフト量に対して安定したガス量をバーナーに供給することができ、中火火力を安定して得ることができると共に、小火ガス量も安定して得ることができ、さらに、従来のような弁座用Oリングを別部品として用いる必要がなく、しかも直線駆動手段の出力を大きくすることなくガス閉止を確実に行うことができるニードル式器具栓を提供するにあり、他の目的とするところは、ガスの転換(例えば天然ガスからLPガスへの転換)に容易に対応できるニードル式器具栓を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために本発明にあっては、弁本体1に弁体収納室2と、弁体収納室2の内面1aよりも内径が小さいシール面3とを形成し、シール面3の内面を弁本体1の一端1b側から他端1c側にいく程徐々に小さくなるテーパー状に形成すると共に、弁体収納室2に横孔5、シール面3に小火用オリフィス7cをそれぞれ形成して、横孔5と弁本体1の他端1cとの間及び小火用オリフィス7cと弁本体1の他端1cとの間をガス通路とし、弁体10の先端部には、先端にいく程外径が徐々に小さくなるテーパー状の閉止部13を形成すると共に、一端が閉止部13の先端に開口し且つ他端が小火用オリフィス7cに連通可能な小火用ガス通路4を形成し、軸方向駆動手段20による弁体10の直線移動により、弁体10の閉止部13と弁本体1のシール面3との隙間を変化させてガス量を調節する中火・大火調節範囲P1と、閉止部13をシール面3に接触させて弁体10の小火用ガス通路4を小火用オリフィス7cに連通させる小火調節位置P2とに切り換えるようにし、上記小火調節位置P2において回転駆動手段30による弁体10の軸回りに回転により、弁体10の小火用ガス通路4と小火用オリフィス7cとを遮断してガスを閉止するようにしたことを特徴としており、このように構成することで、弁体10を直線的に動かすことによって、弁本体1の傾斜したシール面3と弁体10の傾斜した閉止部13との隙間を調節でき、大火から中火、小火まで制御できると共に、閉止部13とシール面3とを接触させた小火調節位置P2において、弁体10を軸回りに回転させることにより、小火用オリフィス7cに対して小火用ガス通路4が回転して、確実にガス閉止状態にすることができる。
【0008】また上記小火用オリフィス7cを、弁本体1に対して着脱自在に取り付けられる取付部材7に形成するのが好ましく、この場合、ガスの転換(例えば天然ガスからLPガスへの転換等)時には、取付部材7を取り外してガスの種類に応じた小火用オリフィス7cを有する取付部材7に交換するだけで、ガスの転換に容易に対応できる。
【0009】また上記直線駆動手段20は、ウォームギヤ22付きモーター21と、弁体10に設けられて上記ウォームギヤ22に噛合してウォームギヤ22の回転運動を直線運動に変換するためのスパイラルギヤ23と、弁本体1の軸方向に設けた縦スリット26に沿ってガイドされるガイドピン24とで構成されているのが好ましく、この場合、簡単な構造で直線駆動手段20を構成できると共に、ガイドピン24と縦スリット26とで弁本体1に対する弁体10の軸線回りの回転を止めることができ、従って、ウォームギヤ22の回転制御によって弁体10の直線移動量の微調節が可能となる。
【0010】また上記縦スリット26の先端から弁本体1の軸方向に対して斜めに傾斜した傾斜スリット27を延設し、ガイドピン24を傾斜スリット27に入れることで弁体10を軸回りに回転させる回転駆動手段30が構成されているのが好ましく、この場合、簡単な構造で回転駆動手段30を構成できると共に、ガイドピン24が傾斜スリット27に入ることにより弁体10が回転運動をして、小火用ガス通路4に対して小火用オリフィス7cを確実に遮断できるようになる。
【0011】また上記弁体10のスパイラルギヤ23が形成されるシャフト部分と閉止部13が形成されるシャフト部分との間にバネ部材16を介在させるのが好ましく、この場合、バネ部材16によって閉止部13とシール面3とに一定量の力を加えることができ、小火調節時に安定した小火ガス量が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0013】ニードル式器具栓Aは、図1に示すように、筒状の弁本体1と、弁本体1の内部に移動自在に収納される弁体10と、弁体10を弁本体1の軸方向に駆動する直線駆動手段20と、弁体10を軸回りに回転させる回転駆動手段30とを備えている。
【0014】筒形をした弁本体1の内部には、大きな内径B1の弁体収納室2と、弁体収納室2の内面1aよりも小さい内径B2のシール面3とが形成されている。シール面3の内面は、弁本体1の一端1b側から他端1c側にいく程徐々に小さくなるテーパー状に形成されている。このシール面3の一部には、弁本体1の外部に開口したニードル孔7aが形成されている。このニードル孔7aは、弁本体1とは別部品からなる取付部材7に設けた小火用オリフィス7cに連通している。ここで、弁体収納室2には横孔5が設けられており、横孔5と弁本体1の他端1cとの間、及び上記小火用オリフィス7cと弁本体1の他端1cとの間がそれぞれガス通路4となっている。また、上記取付部材7は弁本体1の外面に設けた凹所8に着脱自在に嵌め込まれて、ビス等で固定されている。これにより取付部材7は弁本体1から着脱可能となり、ガスの転換(例えば天然ガスからLPガスへの転換等)に容易に対応できるようになっている。
【0015】上記弁体収納室2にはガス出入用の横孔5が形成されている。本例では、横孔5がバーナーに接続されるガス出口とされ、弁本体1の他端1c側がガス入口とされているが、これとは逆に、横孔5をガス入口、弁本体1の他端1c側をガス出口としてもよいものである。
【0016】弁体10は、先端に閉止部13が設けられた筒状部12と、後端にスパイラルギヤ23が設けられた駆動シャフト15とが、連結シャフト17及びバネ部材16を介して伸縮自在に連結されている。
【0017】弁体10の連結シャフト17は、図1に示すように、シール蓋29を貫通しており、連結シャフト17の前端部は、筒状部12の後端部に挿入されており、回り止めピン24によって筒状部12に連結されている。回り止めピン24は、筒状部12の側壁の軸方向に形成されたスリット12bに挿入されている。筒状部12のバネ収納室12aにはバネ部材16が収納されており、バネ部材16の一端が連結シャフト17の前端部に支持され、他端がバネ収納室12bの底面に支持されており、バネ部材16によって筒状部12は連結シャフト17から離れる方向(弁本体1の他端1c側)に向かって常にバネ付勢されている。このバネ部材16は、閉止部13とシール面3とに一定量の力を加えるためのものであり、上記スリット12bがバネ部材16の圧縮代となっている。
【0018】筒状部12は外径C1(<B1)を有し、弁体収納室2内に隙間をあけて移動自在に収納されている。筒状部12の先端にはシール面3の内径B2よりも若干小さい外径を有する閉止部13が突設されている。閉止部13の外面は先端程細くなる円錐状のテーパー部13aが形成されている。さらに閉止部13には小火用ガス通路14が形成されている。ここでは小火用ガス通路14は、テーパー部13aの先端から内側に掘り込んだ掘り込み6aと、これに直交する連通孔6bとからなり、この連通孔6bは閉止部13の外面に開口している。そして、弁体10が小火調節位置P2にあるときは、連通孔14bが上記小火用オリフィス7cに連通し、弁体10が閉止位置P3にあるときは、連通孔14bが回転して小火用オリフィス7cに対して遮断されるようになっている。閉止部13とシール面3との間には、ガス漏れと回転摺動性を担保するために、グリースが塗布される。また例えば図6に示すように、弁体10の小火用ガス通路6の連通孔6bに小火用オリフィス6cを形成することも可能である。
【0019】上記連結シャフト17の後端部は、駆動シャフト15の前端部に圧入等により取り付けられている。駆動シャフト15の内部にはスパイラルギヤ23が形成されている。スパイラルギヤ23の一端は駆動シャフト15の後端に開口している。弁本体1の後方には、直線駆動手段20及び回転駆動手段30を構成するウォームギヤ22付きモーター21が配置されている。ウォームギヤ22は弁体10のスパイラルギヤ23に噛合しており、ウォームギヤ22の回転運動が直線運動に変換されるようになっている。駆動シャフト15の前部には、ガイドピン24の先端部が圧入されており、このガイドピン24の基端部は、図1、図2に示すように、弁本体1の一端1b側の側壁に設けられたスリット孔25にスライド自在に挿入されている。
【0020】ここで、スリット孔25は、弁本体1の軸方向に直線上に延びた縦スリット26と、縦スリット26の先端に連なって弁本体1の軸方向に対して斜めに傾斜した傾斜スリット27とからなる。縦スリット27内をガイドピン24が移動することで、弁本体1に対する弁体10の軸線回りの回転が止められた状態で、弁体10が軸方向に移動可能となっており、また傾斜スリット27にガイドピン24が入ることで、弁体10は軸方向に移動しながら、軸回りに約90°回転可能となっている。
【0021】次に動作の一例を説明する。モーター21を駆動して弁体10をリフトアップして、弁体10の閉止部13が弁本体1のシール面3から離れた中火・大火調節範囲P1に位置させる。これにより、図5(c)に示すように、弁本体1の他端1cから供給されるガスが、閉止部13とシール面3との隙間を通り、さらに小火用ガス通路4を通って、横孔5を経由してバーナーに供給される。この中火・大火調節範囲P1では弁体10のガイドピン24は弁本体1の縦スリット26に位置しており、弁体10は回転を止められながら直線移動するようになる。このときのガス量は、閉止部13とシール面3との隙間の大きさにより制御される。閉止部13とシール面3との隙間は弁体10の移動量によって決定されるので、大火を得るときには、閉止部13とシール面3との間に最大量のガスが流れる隙間が得られるようにする。また中火調節時においては、図5(b)に示すように、弁体10をモーター21の回転により徐々に下げることによって、閉止部13のテーパー部13aとシール面3との隙間の微調節でき、中火ガス量を緩やかに制御することができ、安定した中火火力が容易に得られるようになる。
【0022】次に小火を得るときには、図5(b)に示すように、閉止部13がシール面3に接触する小火調節位置P2まで弁体10を押し下げることによって、弁本体1の他端1cから供給されるガスは小火用ガス通路14のみからニードル孔7aを通り、小火用オリフィス7cを経てバーナーに供給される。このとき、バネ部材16によって閉止部13がシール面3に一定荷重で押しつけられて密着するようになり、しかも、弁体10のガイドピン24は弁本体1の縦スリット26に位置しているので、弁体10の回転を止めながら弁体10を直線移動させることができるようになり、小火用ガス通路4が小火用オリフィス7cに一致することでガスは小火用ガス通路4から小火用オリフィス7cのみを通過することとなり、安定した小火ガス量を得ることができる。
【0023】ガスを止めるときは、モーター21により弁体10を更に押し下げると、図4に示すように、弁体10のガイドピン24が弁本体1の傾斜スリット27に入り込む。これにより、弁体10は軸回りに回転しながら押し下げられて図5(a)に示す閉止状態となる。このとき、ガイドピン24の斜め移動に伴い、駆動シャフト15及び連結シャフト17が回転しながら下方ヘ移動するが、閉止部13はシール面3に当たっているため、閉止部13の動きは回転運動のみの動きとなる。またこのとき、ガイドピン24は、傾斜スリット27に沿って下方に移動して、筒状部12内のバネ部材16が下方へ向かって圧縮される。そして、弁体10が約90°回転した時点で小火用ガス通路4が小火用オリフィス7cと遮断された状態となり、ガス通路4はすべて遮断されて閉止状態となる。
【0024】しかして、モーター21の回転によって弁体10を直線的に動かすことによって、大火から中火、小火までそれぞれ制御することが可能となる。つまり、閉止部13とシール面3との隙間を変化させるだけで中火火力、大火火力の調節を容易且つ精度良く行うことができ、また、閉止部13とシール面3とを接触させて小火用ガス通路14を小火用オリフィス7cに連通させることで、小火火力の調節もまた容易且つ精度良く行うことができ、小火ガス量も安定して得られるようになる。
【0025】また、小火状態から弁体10を回転させることで閉状態にできるので、従来のように別途設けた弁座用Oリングが変形するといった問題も生じないものであり、そのうえ電動駆動式とした場合には、従来ではガス閉止時に弁座用Oリングを押し広げる力がかかるという問題があったが、本発明ではガス閉止時には閉止部13をシール面3に対して約90°回転させるだけで確実にガス閉止が可能となるので、モーター21の出力を大きくする必要もないものである。さらに、従来のような別部品としての弁座用Oリング30(図6)を用いる必要もないので、弁本体1の部品数の増加を防いで構造の簡素化、コストダウンを図ることができるという利点もある。
【0026】また、直線駆動手段20としてウォームギヤ22付きモーター21を用いると共に、弁体10の回転を弁本体1の縦スリット27に挿入されたガイドピン24によって止めることによって、簡単に直線駆動手段20を構成できるようになると共に、ウォームギヤ22の回転制御によって弁体10の直線移動量を微妙に調節可能となり、特に中火火力の調節精度を高めることができる。さらに、縦スリット26に連なる傾斜スリット27を設けるだけで、簡単に回転駆動手段30を構成できるものである。
【0027】また小火用オリフィス7cを有する取付部材7を弁本体1に対して着脱自在としたので、ガスの転換(例えば天然ガスからLPガスへの転換等)時には、取付部材7を取り外してガスの種類に応じた小火用オリフィス7cを有する取付部材7に交換するだけでよくなり、弁体10や弁本体1の設計を変える必要がなくなり、ガスの転換も容易に対処できるものである。なお、取付部材7を省略して、弁本体1のシール面3に設けられているニードル孔7aに代えてオリフィス孔を設けるようにしてもよいものである。
【0028】
【発明の効果】上述のように請求項1記載の発明にあっては、弁本体に弁体収納室と、弁体収納室の内面よりも内径が小さいシール面とを形成し、シール面の内面を弁本体の一端側から他端側にいく程徐々に小さくなるテーパー状に形成すると共に、弁体収納室に横孔、シール面に小火用オリフィスをそれぞれ形成して、横孔と弁本体の他端との間及び小火用オリフィスと弁本体の他端との間をガス通路とし、弁体の先端部には、先端にいく程外径が徐々に小さくなるテーパー状の閉止部を形成すると共に、一端が閉止部の先端に開口し且つ他端が小火用オリフィスに連通可能な小火用ガス通路を形成し、軸方向駆動手段による弁体の直線移動により、弁体の閉止部と弁本体のシール面との隙間を変化させてガス量を調節する中火・大火調節範囲と、閉止部をシール面に接触させて弁体の小火用ガス通路を小火用オリフィスに連通させる小火調節位置とに切り換えるようにし、上記小火調節位置において回転駆動手段による弁体の軸回りの回転により、弁体の小火用ガス通路と小火用オリフィスとを遮断してガスを閉止するようにしたので、弁体を直線的に動かすことによって、弁本体の傾斜したシール面と弁体の傾斜した閉止部との隙間を調節でき、大火から中火、小火まで制御することが可能になると共に、閉止部とシール面とを接触させた小火調節位置において、弁体を軸回りに回転させることにより、小火用オリフィスに対して小火用ガス通路が回転して、確実にガス閉止状態にすることができる。しかも小火状態から弁体を回転させるだけで閉の状態にできるので、従来のように別途設けた弁座用Oリングが変形するといった問題もなく、また電動駆動式とした場合でも、駆動部の出力を大きくする必要がなく、そのうえ、従来のような別部品としての弁座用Oリングを用いる必要もないので、弁本体の部品数の増加を防いで構造の簡素化、コストダウンを図ることができる。
【0029】また請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、小火用オリフィスを、弁本体に対して着脱自在に取り付けられる取付部材に形成したので、ガスの転換(例えば天然ガスからLPガスへの転換等)時には、取付部材を取り外してガスの種類に応じた小火用オリフィスを有する取付部材に交換するだけでよく、弁体や弁本体の設計を変える必要がなくなり、ガスの転換に容易に対応可能となる。
【0030】また請求項3記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、直線駆動手段は、ウォームギヤ付きモーターと、弁体に設けられて上記ウォームギヤに噛合してウォームギヤの回転運動を直線運動に変換するためのスパイラルギヤと、弁本体の軸方向に設けた縦スリットに沿ってガイドされるガイドピンとで構成されているので、簡単な構造で直線駆動手段を構成できると共に、ガイドピンと縦スリットとで弁本体に対する弁体の軸線回りの回転を止めることができ、従って、ウォームギヤの回転制御によって弁体の直線移動量が微調節可能となり、中火火力、小火火力等の調節精度を高めることができる。
【0031】また請求項4記載の発明は、請求項3の縦スリットの先端から弁本体の軸方向に対して斜めに傾斜した傾斜スリットを延設し、ガイドピンを傾斜スリットに入れることで弁体を軸回りに回転させる回転駆動手段が構成されているので、簡単な構造で回転駆動手段を構成できると共に、ガイドピンが傾斜スリットに入ることにより弁体が回転運動をして、小火用ガス通路に対して小火用オリフィスを確実に遮断できるようになる。
【0032】また請求項5記載の発明は、請求項3又は請求項4記載の効果に加えて、弁体のスパイラルギヤが形成されるシャフト部分と閉止部が形成されるシャフト部分との間にバネ部材を介在させたので、バネ部材によって閉止部とシール面とに一定量の力を加えることができ、小火調節時に安定した小火ガス量が得られるようになる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013