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発明の名称 防振治具
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−124143(P2001−124143A)
公開日 平成13年5月8日(2001.5.8)
出願番号 特願平11−306754
出願日 平成11年10月28日(1999.10.28)
代理人 【識別番号】100092071
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 均
【テーマコード(参考)】
3J048
3J066
3J069
【Fターム(参考)】
3J048 AA01 BA05 BB03 DA01 EA13 
3J066 AA15 BA01 BB01 BB04 BC01 BE01
3J069 AA27 AA69
発明者 香田 秀文 / 佐藤 勇夫 / 今井田 洋尚
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】弾性材料からなる1つの部分中空球体状の弾性体ユニットと、前記弾性体ユニットの下面側に取り付けられ、他の部材に接続、固定される固定部材と、前記弾性体ユニットの上面側に取り付けられ、振動機器を保持する振動機器保持部材とを備えており、かつ、前記弾性体ユニットとして、1つで、振動機器を保持するとともに、振動を減衰させるために必要な特性を有するものが用いられていることを特徴とする防振治具。
【請求項2】前記弾性体ユニットが、略中空半球体状で、頂上部が略水平に切り取られた形状を有しており、上面側(頂上側)となる小径部に前記振動機器保持部材が取り付けられ、下面側となる大径部に前記固定部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1記載の防振治具。
【請求項3】前記弾性体ユニットが、部分中空球体状のゴム成形体を用いたものであることを特徴とする請求項1又は2記載の防振治具。
【請求項4】平面面積が、前記振動機器保持部材により保持される前記振動機器の平面面積と略同等以下であり、かつ、平面形状が、平面的にみた場合に前記振動機器が占める領域内に略収まるような形状を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の防振治具。
【請求項5】前記振動機器保持部材により保持される前記振動機器の重心が、平面的にみた場合に前記弾性体ユニットの略中央に位置するようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の防振治具。
【請求項6】前記振動機器保持部材により保持される前記振動機器が、ガス給湯器の内部に配設されて用いられる給湯用ポンプであることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の防振治具。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動を減衰させるために用いられる防振治具に関し、詳しくは、部分中空球体状の弾性体ユニットを用いた防振治具に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ガス給湯器において用いられている給湯用ポンプの振動を減衰させて、外部への振動の伝達を抑制するための防振治具として、従来は、図4及び図5に示すように、ゴム製で、部分中空球体状の弾性体ユニット52を複数個(この例では3個)、平板状の固定部材51上に配設するとともに、弾性体ユニット52上に振動機器(ポンプ本体)53(図5)を保持する平板状の振動機器保持部材(ポンプ本体保持部材)54とを備えた防振治具60が用いられている。
【0003】なお、この防振治具60は、図5に示すように、振動機器であるポンプ本体53と、ポンプベース56の間に配設されて使用されるものであって、弾性体ユニット52の上面側に取り付けられたポンプ本体保持部材54は、ビスによりポンプ本体53に接続、固定され、弾性体ユニット52の下面側に取り付けられた固定部材51は、ビス55によりポンプベース56に接続、固定されるように構成されている。そして、かかる構成を有する防振治具60を用いることにより、複数の弾性体ユニット52が、振動機器であるポンプ本体53の振動を吸収して、外部に振動が伝わることを抑制することが可能になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の防振治具においては、弾性体ユニット52が複数個使用されており、部品点数が多くなるとともに、組み込みに手間がかかるため、コストの増大を招くという問題点がある。
【0005】また、従来の防振治具は、複数個の弾性体ユニットを使用しているため、圧縮方向(図5における上下方向)に対しては十分な防振効果を得やすいが、せん断方向(図5における水平方向)に対しては十分な防振効果を得ることが困難であるという問題点がある。
【0006】また、弾性体ユニットを複数個(上記例では3個)並列に並べて使用しているため、個々の弾性体ユニットに関しては、ばね定数が小さい弾性体ユニットを使用していても、防振治具全体としてはばね定数が大きくなり、ポンプなどの振動機器の振動状態などに応じて適正に選択されるべき、ばね定数の選択範囲が制約され、十分な防振効果を得ることができない場合が生じるという問題点がある。
【0007】本発明は、上述のような背景に鑑みてなされたものであり、低コストで、しかも、種々の条件下で十分な防振効果を得ることが可能な防振治具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明(請求項1)の防振治具は、弾性材料からなる1つの部分中空球体状の弾性体ユニットと、前記弾性体ユニットの下面側に取り付けられ、他の部材に接続、固定される固定部材と、前記弾性体ユニットの上面側に取り付けられ、振動機器を保持する振動機器保持部材とを備えており、かつ、前記弾性体ユニットとして、1つで、振動機器を保持するとともに、振動を減衰させるために必要な特性を有するものが用いられていることを特徴としている。
【0009】弾性材料からなる1つの部分中空球体状の弾性体ユニットの下面側に、他の部材に接続、固定される固定部材を取り付け、弾性体ユニットの上面側に、振動機器を保持する振動機器保持部材を取り付けるとともに、弾性体ユニットとして、1つで、振動機器を保持し、かつ、振動を減衰させるために必要な特性を有するものを用いることにより、部品点数を減らし、組み込みの手間を軽減して、コストの削減を図ることができるようになる。また、1つの弾性体ユニットが用いられていることから、小型の弾性体ユニットを複数個用いる場合に比べて、変形量を大きくとることが可能になり、圧縮方向(上下方向)、せん断方向(水平方向)のいずれの方向の振動も効率よく減衰させることが可能になる。また、防振治具全体としてのばね定数が小さくなることから、防振効果を向上させることが可能になる。なお、本発明において、「弾性体ユニットとして、1つで、振動機器を保持し、かつ、振動を減衰させるために必要な特性を有するもの」とは、振動機器をその使用に差し支えなく確実に保持するとともに、有意性のある振動減衰効果を得ることができるような特性(弾性など)を有するものという意味であり、具体的には、振動の振幅や周波数などの条件を考慮して、個々に選択されるべきものである。
【0010】また、請求項2の防振治具は、前記弾性体ユニットが、略中空半球体状で、頂上部が略水平に切り取られた形状を有しており、上面側(頂上側)となる小径部に前記振動機器保持部材が取り付けられ、下面側となる大径部に前記固定部材が取り付けられていることを特徴としている。
【0011】弾性体ユニットとして、略中空半球体状で、頂上部が略水平に切り取られた形状のものを用い、上面側(頂上側)となる小径部に振動機器保持部材を取り付け、下面側となる大径部に固定部材を取り付けた構造とすることにより、振動機器を確実に安定して保持することが可能になり、信頼性を向上させることが可能になる。
【0012】また、請求項3の防振治具は、前記弾性体ユニットが、部分中空球体状のゴム成形体を用いたものであることを特徴としている。
【0013】ゴム製の弾性体ユニットを用いることにより、コストの増大を招くことなく、本発明の防振治具に必要な、所定のばね定数などの特性を備えた弾性体ユニットを得ることが可能になり、本発明を実効あらしめることができる。なお、ゴムとしては、天然ゴム及び合成ゴムのいずれを用いることも可能である。
【0014】また、請求項4の防振治具は、平面面積が、前記振動機器保持部材により保持される前記振動機器の平面面積と略同等以下であり、かつ、平面形状が、平面的にみた場合に前記振動機器が占める領域内に略収まるような形状を有していることを特徴としている。
【0015】平面面積を、振動機器の平面面積と略同等以下とし、かつ、平面形状を、平面的にみた場合に振動機器が占める領域内に略収まるような形状とすることにより、本発明の防振治具が用いられる装置が大型化することを防止することが可能になり、有用性を向上させることができる。
【0016】また、請求項5の防振治具は、前記振動機器保持部材により保持される前記振動機器の重心が、平面的にみた場合に前記弾性体ユニットの略中央に位置するようにしたことを特徴としている。
【0017】振動機器保持部材により保持される振動機器の重心を、平面的にみた場合に弾性体ユニットの略中央に位置させることにより、振動機器の保持安定性が向上するとともに、弾性体ユニットの振動減衰機能を十分に発揮させることが可能になり、本発明をより実効あらしめることが可能になる。
【0018】また、請求項6の防振治具は、前記振動機器保持部材により保持される前記振動機器が、ガス給湯器の内部に配設されて用いられる給湯用ポンプであることを特徴としている。
【0019】ガス給湯器に使用されている給湯用ポンプは、その振動が給湯用配管などを介して家屋などに伝わりやすく、生活環境の質を低下させる場合があるが、このような場合に本発明の防振治具を用いることにより、ガス給湯器の大型化や、コストの増大を招いたりすることなく、効率よく振動を減衰させることが可能になり、極めて有意義である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。なお、この実施形態では、ガス給湯器において、風呂釜や暖房機器などへの給湯のために用いられている給湯用ポンプの振動を減衰させて、外部に振動が伝わることを抑制するための防振治具を例にとって説明する。
【0021】図1は本発明の一実施形態にかかる防振治具を示す図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、図2は防振治具の使用態様を模式的に示す正面図、図3は本発明の防振治具の使用態様をさらに詳しく示す正面図である。
【0022】図1に示すように、この実施形態の防振治具10は、平板状の固定部材1上に、部分中空球体状の1つの弾性体ユニット2が配設されているとともに、弾性体ユニット2上に振動機器(ポンプ本体)3(図2及び図3)を保持する平板状の振動機器保持部材(ポンプ本体保持部材)4を備えている。
【0023】この防振治具10は、図2及び図3に示すように、振動機器であるポンプ本体3と、ポンプベース5の間に配設されて使用されるものであって、弾性体ユニット2の下面側に取り付けられた固定部材1が、ビス5によりポンプベース6に固定され、弾性体ユニット2の上面側に取り付けられたポンプ本体保持部材4がポンプ本体3に、ビス7(図3)により固定され、ポンプ本体3を安定した状態で保持して振動を減衰させることができるように構成されている。
【0024】そして、この防振治具10において、弾性体ユニット2はゴム(天然ゴム)製で、中空球体を半球体状に切断し、さらに、その頂上部を水平に切り取ったような形状を有しており、この弾性体ユニット2の下面側の大径部に固定部材1が固着され、上面側(頂上側)の小径部にポンプ本体保持部材4が固着されている。
【0025】また、固定部材1と、ポンプ本体保持部材4は、いずれも金属製であり、固定部材1には、ポンプベース6(図2及び図3)に固定するためのビス5(図3)を通す貫通穴1aが形成されており、また、ポンプ本体保持部材4にはポンプ本体3に固定するためのビス7(図3)を通す貫通穴4aが形成されている。
【0026】また、固定部材1には、弾性体ユニット2が密閉状態になって、振動を減衰させるのに必要な変形が生じることを妨げることがないように、開口1bが設けられている。
【0027】なお、この実施形態の防振治具10は、平面面積が、ポンプ本体3の平面面積より小さく、かつ、平面形状が、平面的にみた場合にポンプ本体3の占める領域からはみ出すことがないように構成されている。また、この実施形態の防振治具10では、ポンプ本体3の重心が、平面的にみた場合に弾性体ユニット2の略中央にくるように構成されている。
【0028】なお、ポンプ本体3には、水配管14及び電気ケーブル15が接続されており、ポンプ本体3は、ポンプ本体保持部材4に保持されるとともに、これらの水配管14や電気ケーブル15によっても保持される効果が得られるため、さらに安定した状態で、防振治具10上に保持されることになる。
【0029】次に、このように構成された防振治具10を使用する方法について説明する。
■まず、図2及び図3に示すように、ポンプ本体保持部材4に、コンデンサ13(図3)を取り付けるためのコンデンサ保持部材11を、ビス8によりポンプ本体保持部材4に取り付ける。なお、コンデンサ13をポンプ本体保持部材4に取り付けるようにしているのは、この実施形態に特有の構成であって、本願発明に必須のものではなく、コンデンサ13をポンプ本体保持部材4に取り付けないように構成することも可能である。
■次に、ポンプ本体3をポンプ本体保持部材4上に載置して、ビス7(図3)により固定するとともに、コンデンサ13を、ビス12によりコンデンサ保持部材11に固定する。
■さらに、弾性体ユニット2の下面側の固定部材1に、ポンプベース6を、ビス5により固定する。なお、ポンプベース6は、通常、給湯器のケース底面などに固定されることになる。
【0030】このようにして組み込まれた防振治具10は、部品点数が従来の防振治具に比べて少なく、コストの削減を図ることが可能になるとともに、1つの弾性体ユニット2が用いられており、小型の弾性体ユニットを複数個用いる場合に比べて、変形量を大きくとることができることから、圧縮方向(上下方向)、せん断方向(水平方向)のいずれの方向の振動をも効率よく減衰させることができる。また、防振治具10全体としてのばね定数を小さくすることが可能になり、防振効果を向上させることができる。
【0031】また、この実施形態の防振治具10は、平面面積が、ポンプ本体3の平面面積より小さく、かつ、平面形状が、平面的にみた場合にポンプ本体3の占める領域からはみ出さないように構成されていることから、防振治具10の用いられる装置(ここではガス給湯器)の大型化を防止することが可能になる。さらに、ポンプ本体3の重心が、平面的にみた場合に弾性体ユニット2の略中央にくるように構成されているため、より高い防振効果を得ることができる。
【0032】なお、上記実施形態では、ガス給湯器のポンプの振動を減衰させるための防振治具を例にとって説明したが、本発明の防振治具は、これに限られるものではなく、その他の種々の振動機器の振動を減衰させる場合に広く適用することが可能である。
【0033】本発明はさらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、弾性体ユニットの具体的な形状や構成材料、固定部材及び振動機器保持部材の構造などに関し、発明の要旨の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
【0034】
【発明の効果】上述のように本発明(請求項1)の防振治具は、弾性材料からなる1つの部分中空球体状の弾性体ユニットの下面側に、他の部材に接続、固定される固定部材を取り付け、弾性体ユニットの上面側に、振動機器を保持する振動機器保持部材を取り付けるとともに、弾性体ユニットとして、1つで、振動機器を確実に保持し、かつ、振動を減衰させるために必要な特性を有するものを用いるようにしているので、部品点数を減らし、組み込みの手間を軽減して、コストの削減を図ることができるようになる。
【0035】また、1つの弾性体ユニットを用いているので、小型の弾性体ユニットを複数個用いる場合に比べて、変形量を大きくとることが可能になり、圧縮方向(上下方向)、せん断方向(水平方向)のいずれの方向の振動をも効率よく減衰させることが可能になる。さらに、防振治具全体としてのばね定数が小さくなるので、防振効果を向上させることができるようになる。
【0036】また、請求項2の防振治具のように、弾性体ユニットとして、略中空半球体状で、頂上部が略水平に切り取られた形状のものを用い、上面側(頂上側)となる小径部に振動機器保持部材を取り付け、下面側となる大径部に固定部材を取り付けた構造とした場合、振動機器を確実に安定した姿勢で保持することが可能になり、信頼性を向上させることが可能になる。
【0037】また、請求項3の防振治具のように、ゴム製の弾性体ユニットを用いるようにした場合、コストの増大を招くことなく、本発明の防振治具に必要な、所定のばね定数などの特性を備えた弾性体ユニットを確実に得ることが可能になり、本発明を実効あらしめることができる。
【0038】また、請求項4の防振治具のように、平面面積を、振動機器の平面面積と略同等以下とし、かつ、平面形状を、平面的にみた場合に振動機器が占める領域内に略収まるような形状とすることにより、防振治具が用いられる装置が大型化することを防止するとが可能になり、有用性を向上させることができる。
【0039】また、請求項5の防振治具のように、振動機器保持部材により保持される振動機器の重心が、平面的にみた場合に弾性体ユニットの略中央にくるようにした場合、振動機器の保持安定性が向上するとともに、弾性体ユニットの振動減衰機能を十分に発揮させることが可能になり、本発明をより実効あらしめることが可能になる。
【0040】また、ガス給湯器に使用されている給湯用ポンプは、その振動が給湯用配管などを介して家屋などに伝わりやすく、生活環境の質を低下させることがあるが、請求項6のように、本発明の防振治具を用いることにより、ガス給湯器の大型化や、コストの増大を招いたりすることなく、効率よく振動を減衰させることが可能になり、極めて有意義である。




 

 


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