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発明の名称 ソレノイド
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−317653(P2001−317653A)
公開日 平成13年11月16日(2001.11.16)
出願番号 特願2001−18894(P2001−18894)
出願日 平成13年1月26日(2001.1.26)
代理人 【識別番号】100085006
【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外1名)
【テーマコード(参考)】
3H066
3H106
5E048
【Fターム(参考)】
3H066 AA01 BA12 
3H106 DA23 DB02 DB23 DB32 DB37 DD03 EE24 EE30 EE42 GA01 GC04 KK03
5E048 AB01 AC01 AD02
発明者 渡辺 孝樹 / 工藤 卓也 / 上村 訓右
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】ソレノイド本体に設けられ、通電により励磁される励磁手段と、ソレノイド本体内部に固定されたセンターポストと、ソレノイド本体内部に形成されたプランジャ室内の軸受部に摺動自在に設けられ、前記励磁手段を励磁させることによって、前記センターポストに磁気力により吸引されるプランジャと、前記プランジャ室と略同軸的に、該プランジャ室を介して前記センターポストとは反対側に設けられた流体溜り室と、前記プランジャに形成された貫通孔内周に固定されると共に、その一端が前記センターポストに形成された貫通孔を介してソレノイド本体外部の流体内に届く位置まで突出され、かつ、その他端が前記流体溜り室内に届く位置まで突出されたロッドと、を備えたソレノイドであって、前記ロッドには、前記ソレノイド本体外部の流体を前記流体溜り室内に導くための貫通孔が形成されると共に、前記ロッドの外周側には、前記プランジャ室と流体溜り室とを隔てる第1遮断部が設けられることを特徴とするソレノイド。
【請求項2】前記第1遮断部は環状部材から構成され、該環状部材の内周が前記ロッド外周に摺動され、かつ、該環状部材の外周が前記流体溜り室内の内周部に密接されることによって、前記プランジャ室と流体溜り室とが隔てられることを特徴とする請求項1に記載のソレノイド。
【請求項3】前記環状部材の内周とロッド外周との摺動部は、前記励磁手段が励磁された際に形成される磁路の外部に位置することを特徴とする請求項1または2に記載のソレノイド。
【請求項4】前記ロッドの外周側には、前記プランジャ室とソレノイド本体外部とを隔てる第2遮断部が設けられることを特徴とする請求項1,2または3に記載のソレノイド。
【請求項5】前記第1遮断部及び第2遮断部のうちの少なくともいずれか一方は、前記ロッドの軸受であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のソレノイド。
【請求項6】前記第1遮断部及び第2遮断部のうちの少なくともいずれか一方は、前記ロッド外周をシールするシール部材であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のソレノイド。
【請求項7】前記ロッドに形成した貫通孔に、フィルタが設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のソレノイド。
【請求項8】前記ロッドの流体溜り室側の端部に、該流体溜り室と前記貫通孔内部とを隔てる弾性隔壁が設けられることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のソレノイド。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、各種油,空圧機器等の制御に用いられるソレノイドバルブ等に好適に用いることのできるソレノイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のソレノイドとしては、例えば図11に示すようなものがある。図11は従来技術に係るソレノイドの概略構成断面図である。
【0003】このソレノイド100は、制御用バルブ、例えば油圧等を制御するためのスプールバルブの駆動手段として用いられるもので、流体として油が満たされているハウジング200内にOリング201を介して液密に取付けられている。即ち、ソレノイド200を構成するロッド106の先端に不図示のバルブ等を取付けて、このバルブ等を油(O)中に浸した状態で駆動させることで油圧制御等を行うものである。
【0004】このソレノイド100は、内部中空のソレノイド本体101の内部に形成されたプランジャ室Pに設けられた軸受102に摺動自在に挿入される磁性体製のプランジャ103と、プランジャ103と対向して同軸的に設けられた磁性体製のセンターポスト104と、センターポスト104の反対側に設けられて、プランジャ103の軸方向の動きを規制すると共にプランジャ室Pを閉塞するキャップ105と、プランジャ103に作動連結されるロッド106とを備えている。
【0005】このロッド106は、プランジャ103の中心軸線上に貫通形成された貫通孔103a内に挿入固定され、センターポスト104側に伸びている。また、センターポスト104の中心軸線上にも貫通形成された貫通孔104aを有しており、この貫通孔104a内に軸受を介してロッド106の先端が外部に突出するように往復移動自在に挿入されている。
【0006】そして、上述したように、このロッド106の先端に不図示のバルブ等を連結して、そのバルブ等をロッド106の動きに応じて作動させる。
【0007】このソレノイド100は、通常の場合、つまりソレノイド本体101の非通電時は、外部の油圧等の流体の圧力が働いていたり、バルブ等内のロッド106の戻し用のばねの力により、ロッド106を介してプランジャ103がキャップ105側に移動している。
【0008】そして、ソレノイド本体101の通電時は、プランジャ103がセンターポスト104に向かって磁気吸引され、それによりプランジャ103に作動連結されているロッド106が図中左側に移動し、バルブ等を駆動することになる。
【0009】ここで、プランジャ103が作動する際に、ソレノイド100が油内に液密に取付けられていることから、油が抵抗となって応答性に影響を来す場合がある。
【0010】そこで、プランジャ103の応答性に影響しないように、センターポスト104とプランジャ103に、それぞれ軸方向に貫通形成された油孔104b,103bを設けることによって、油が、ソレノイド100の外部(P0)から油孔104bを通って、センターポスト104とプランジャ103との間(P1)を介して、油孔103bを通って、プランジャ103とキャップ105との間(P2)まで流れるようにしている。
【0011】つまり、この場合、外部の油はプランジャ103の動きにより、P0→P1、P1→P2と移動する(図中矢印参照)。
【0012】しかし、このように構成することによって応答性の向上を図ることができたものの、磨耗などによる耐久性について課題を残していた。
【0013】すなわち、油中には、バルブ等の摩耗により、多量の汚染物(以下、コンタミと称する)が存在する。
【0014】特に上記のような流路を形成する場合には、センターポスト104とプランジャ103との間(P1)にコンタミがたまりやすい。これは、この部分は磁路の一部であるために、磁化されているからである。
【0015】従って、この部分に溜まったコンタミが、プランジャ103の摺動部にまで入り込むことによって、プランジャ103の磨耗が進み、これにより制御特性にも悪影響が生ずることがあった。
【0016】そこで、本願の出願人は、このような課題を解決するための技術について既に特許出願しており、この技術は特開平9−89145号公開公報により開示されている。
【0017】この技術に関して図12を参照して説明する。図12は従来技術に係るソレノイドの概略構成断面図である。
【0018】図12に示すように、このソレノイドにおいては、ロッド206に、外部の流体(油)を直接プランジャ室Pに導くための貫通孔206aを設けている。
【0019】これにより、外部の流体は、ソレノイドの外部(Q0)から貫通孔206aを通ってプランジャ室P内(Q1)を介して、プランジャに設けられた油孔を通って、センターポストとプランジャとの間(Q2)まで流れる。
【0020】従って、コンタミがセンターポストとプランジャとの間(Q2)までは到達しにくくなり、上述のような課題が解消された。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じていた。
【0022】上述のように、ロッド自体に流路となる貫通孔を設けることによって、耐磨耗性をある程度向上させることができたものの、プランジャ室に直接導かれた流体に含まれるコンタミが、直接プランジャの摺動部に噛み込んでしまい磨耗性が低下することがあった。
【0023】従って、更なる制御特性の安定性及び向上を図るべく、より一層の耐磨耗性の向上が期待されていた。
【0024】本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、耐摩耗性の向上を図った品質性に優れたソレノイドを提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明にあっては、ソレノイド本体に設けられ、通電により励磁される励磁手段と、ソレノイド本体内部に固定されたセンターポストと、ソレノイド本体内部に形成されたプランジャ室内の軸受部に摺動自在に設けられ、前記励磁手段を励磁させることによって、前記センターポストに磁気力により吸引されるプランジャと、前記プランジャ室と略同軸的に、該プランジャ室を介して前記センターポストとは反対側に設けられた流体溜り室と、前記プランジャに形成された貫通孔内周に固定されると共に、その一端が前記センターポストに形成された貫通孔を介してソレノイド本体外部の流体内に届く位置まで突出され、かつ、その他端が前記流体溜り室内に届く位置まで突出されたロッドと、を備えたソレノイドであって、前記ロッドには、前記ソレノイド本体外部の流体を前記流体溜り室内に導くための貫通孔が形成されると共に、前記ロッドの外周側には、前記プランジャ室と流体溜り室とを隔てる第1遮断部が設けられることを特徴とする。
【0026】従って、プランジャが動作する場合には、ロッドに形成された貫通孔を介して外部の流体が流体溜り室まで導かれるため外部の流体圧力によってプランジャの動作が妨げられることはないため、応答性に優れ、かつ、流体溜り室まで導かれた流体は、第1遮断部によって遮断されるため、直接プランジャ室に進入することはなく、例え、流体内にコンタミが含まれていたとしても、コンタミがプランジャの摺動部に入り込むことを防止できる。
【0027】前記第1遮断部は環状部材から構成され、該環状部材の内周が前記ロッド外周に摺動され、かつ、該環状部材の外周が前記流体溜り室内の内周部に密接されることによって、前記プランジャ室と流体溜り室とが隔てられるとよい。
【0028】これにより、環状部材の内周とロッド外周との摺動部に、流体に含まれるコンタミが進入する可能性を、従来技術のようにプランジャ室に直接流体を導く構成における、プランジャの外周の摺動部に流体に含まれるコンタミが進入する可能性よりも低くすることができる。すなわち、一般的に、大径のものを軸受にて受ける場合と小径のものを軸受にて受ける場合を比較した場合には、大径の方がより寸法誤差が大きくなるために、その分隙間が大きくなる可能性が高いからである。
【0029】前記環状部材の内周とロッド外周との摺動部は、前記励磁手段が励磁された際に形成される磁路の外部に位置するとよい。
【0030】これにより、磁性を有するコンタミが、磁力によって摺動部に引き付けてしまうというようなことを防止できる。
【0031】前記ロッドの外周側には、前記プランジャ室とソレノイド本体外部とを隔てる第2遮断部が設けられるとよい。
【0032】従って、ソレノイド本体外部からプランジャ室に、直接流体が進入することはなく、コンタミがプランジャの摺動部に入り込むことを一層防止できる。
【0033】前記第1遮断部及び第2遮断部のうちの少なくともいずれか一方は、前記ロッドの軸受であるとよい。
【0034】前記第1遮断部及び第2遮断部のうちの少なくともいずれか一方は、前記ロッド外周をシールするシール部材であることも好適である。
【0035】前記ロッドに形成した貫通孔に、フィルタが設けられるとよい。
【0036】従って、流体溜り室へのコンタミ等の侵入を防止できる。
【0037】前記ロッドの流体溜り室側の端部に、該流体溜り室と前記貫通孔内部とを隔てる弾性隔壁が設けられるとよい。
【0038】従って、流体溜り室へのコンタミ等の侵入を防止できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0040】(第1の実施の形態)図1を参照して、本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドについて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係るソレノイドの概略構成断面図である。
【0041】図1において、1はソレノイド全体を示しており、このソレノイド1は、例えば制御用バルブ(油圧等を制御するためのスプールバルブ等)を駆動するために、好適に用いられるものである。
【0042】このように、ソレノイド1を、油圧制御のために用いる場合には、流体としての油が満たされるハウジング50内に、このソレノイド1を、Oリング51を介して液密に取付ける。そして、不図示のスプールバルブ等を、ソレノイド1を構成する部材の一つであるロッド6の先端に取付けて、このスプールバルブ等を油(O)中に浸した状態で、ソレノイド1によって駆動して油圧制御を行う。
【0043】ソレノイド1は、概略、内部中空のソレノイド本体2と、ソレノイド本体2の内部に形成されたプランジャ室Pの内壁(軸受部として機能する)P1及びP2に摺動自在に挿入される磁性体製のプランジャ3と、プランジャ3と対向して同軸的に設けられた磁性体製のセンターポスト4と、センターポスト4の反対側に設けられるプランジャ室Pを閉塞するキャップ5と、プランジャ3に作動連結されるロッド6とを備えている。
【0044】ここで、ソレノイド本体2は、両端を開口するケース8と、ケース8内に収納される中空部を有するボビン9に巻付けられた励磁手段としてのコイル10と、ボビン9を介してコイル10の上下端に設けられる磁路案内部材となるアッパープレート11,ロアプレート12と、コイル10に通電するためのリード線13等を備えている。
【0045】アッパープレート11は、センターポスト4からの磁路をケース8に案内するための環状の部材であり、その外周部がケース8の開口端部付近に密接するように取付けられている。
【0046】ロアプレート12は、ケース8からの磁路をスリーブ14を介してプランジャ3に案内するための環状の部材であり、ボビン9を介してアッパープレート11とは反対側に埋設されている。
【0047】このロアプレート12側のボビン9の端部付近にはリード線13とコイル10とを電気的に接続するための端子等が設けられており、外部の不図示の電源によってコイル10に通電して励磁させるように構成されている。
【0048】ボビン9の中空部内には磁性体製のスリーブ14が設けられており、このスリーブ14の内周には、キャップ5の一端が伸びてプランジャ室Pの内壁の一部(内壁P1)を形成している。また、同様にセンターポスト4の一端が伸びてプランジャ室Pの内壁の一部(内壁P2)を形成しており、これら内壁P1,P2は軸受部としても機能しており、これら内壁P1,P2に対してプランジャ3が摺動自在に挿入されている。
【0049】なお、図2に示すように、内壁P1,P2の内側に、非磁性体のスリーブBを設けて、これをプランジャ3の軸受とすることもできる。このように一部材で軸受を構成することで、プランジャ3を、よりスムーズに摺動させることが可能となる。
【0050】また、上述したキャップ5の一端が伸びた環状部分によって、プランジャ室Pの一部を形成するだけでなく、このプランジャ室Pと略同軸的、かつプランジャ室Pを介してセンターポスト4とは反対側に、流体溜り室Qも形成している。
【0051】なお、この流体溜り室Qの内径は、プランジャ室Pの内径よりも小さくなっている。
【0052】そして、プランジャ3には、その中心軸線上に貫通孔31が形成されており、この貫通孔31内に、ロッド6が圧入等により挿入固定されて作動連結されている。
【0053】このロッド6の一端6aはセンターポスト4側に伸びて、センターポスト4に形成された貫通孔41を介してソレノイド本体2外部まで突出しており、外部の流体内に届く位置まで突出している。
【0054】一方、このロッド6の他端6bは流体溜り室Q内に届く位置まで突出している。
【0055】そして、ロッド6には、中心軸線上に貫通孔61が形成されており、この貫通孔61によって、外部の流体を流体溜り室Q内まで導く流路を形成している。
【0056】また、ロッド6の先端に不図示のバルブ等を連結して、このバルブ等をロッド6の動きに応じて作動させる。
【0057】そして、ロッド6の外周側には、プランジャ室Pと流体溜り室Qとを隔てるための第1遮断部材としての第1軸受7が設けられている。この第1軸受7は環状部材であり、その内周にロッド6の外周が摺動自在に挿入されており、その外周が流体溜り室Q内の内周に密接されて固定されている。
【0058】なお、この第1軸受7の外周の径は、プランジャ3の外径よりも小径となっている。さらに、この第1軸受7は、ロッド6の軸受としても機能するものである。
【0059】また、プランジャ3には、プランジャ3の軸方向両端部の流体の流れを許容する貫通孔32を有している。
【0060】次に、上記のように構成されたソレノイド1の動作等について説明する。
【0061】このソレノイド1は、通常の場合、つまりコイル10への非通電時は、外部の制御油の油圧等の流体の圧力が働いていたり、不図示のバルブ等内に設けられたロッド6の戻し用のばねの力により、ロッド6を介してプランジャ3がキャップ5側に移動している。
【0062】そして、コイル10にリード線13を介して通電すると、コイル10による励磁によって、センターポスト4→アッパープレート11→ケース8→ロアプレート12→スリーブ14→プランジャ3→センターポスト4から成る磁路(図中矢印J,ただし、図では一部を示したに過ぎず周方向全体に形成されることは言うまでもない)により磁気回路が形成される。
【0063】これにより、プランジャ3とセンターポスト4との間の対向面間に磁力による推力が発生し、プランジャ3がセンターポスト4の方向に向かって磁気吸引され、それによりプランジャ3に作動連結されているロッド6も移動することになる。勿論、ロッド6の先端に取付けられたバルブ等も移動する。
【0064】ここで、プランジャ3が作動する際、ソレノイド1が流体に対して液密に取付けられていることから、流体(通常は油)が抵抗となって応答性に影響を来すことが考えられるが、本実施の形態の構成では、ロッド6に貫通孔61を形成して流路を確保しているため、プランジャ3の応答性に影響することがない。
【0065】また、本実施の形態ではプランジャ3に貫通孔32を設けているため、より一層、応答性に対する影響はない。
【0066】ここで、プランジャ3が駆動される場合には、外部の流体はロッド6に設けられた貫通孔61を介して、外部と流体溜り室Qとを行き来するものの、第1軸受7が設けられているために、プランジャ室Pに直接流れ込むことなない。すなわち、外部の流体は図中R0とR1との間を行き来することになる。
【0067】従って、流体中にコンタミが含まれていても、プランジャ3とセンターポスト4との間や、プランジャ3の摺動面などに入り込むことを防止できるため、プランジャ3の耐磨耗性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
【0068】これにより、制御バルブとしてソレノイドを利用した場合には、制御特性を安定かつ向上させることができることになる。
【0069】また、上述したように、第1軸受7の内周とロッド6の外周で摺動させているため、従来技術のようにプランジャ室に直接流体を導く構成における、プランジャの外周の摺動部に、流体に含まれるコンタミが進入する可能性よりも、この第1軸受7とロッド6の外周との摺動部にコンタミが進入する可能性を低くすることができるため、更に耐摩耗性の向上に寄与するという利点がある。
【0070】これは、一般的に、大径のものを軸受にて受ける場合と小径のものを軸受にて受ける場合を比較した場合には、大径の方がより寸法誤差が大きくなるために、その分隙間が大きくなる可能性が高いからである。
【0071】なお、この点については、単にプランジャの径を小さくすれば解消できるという問題ではない。つまり、プランジャの場合にはソレノイドとしての機能(十分な磁路を確保する目的等)を果たすためには、ある程度寸法等が制限されるからである。
【0072】また、第1軸受7とロッド6の外周との摺動部を、磁路の外部に位置するようにしたことで、磁性を有するコンタミが、この摺動部に引き付けられてしまうというようなことを防止できるため、更に耐摩耗性の向上に寄与するという利点がある。
【0073】すなわち、コンタミには磁性を有するものが含まれているために、磁路が形成されるような位置に引き付けられて溜まってしまうことがあるが、本実施の形態では、流路の一部、あるいはその近傍に位置する摺動部を磁路から離すように構成したので、そのような不具合を解消できる。
【0074】なお、上記の説明では、プランジャ3の軸受として機能する、プランジャ室Pを形成するための内壁を、キャップ5の一部(内壁P1)とセンターポスト4の一部(内壁P2)によって構成する場合について説明したが、勿論このような構成に限るものではない。
【0075】(第2の実施の形態)例えば、図3に示す第2の実施の形態のように、キャップ5の一部(内壁P1)と、アッパープレート11の一端を伸ばすことで形成した内壁P3によって、構成することもできる。
【0076】(第3の実施の形態)図4は第3の実施の形態に係るソレノイドの概略構成断面図である。
【0077】図4に示すように、ロッド6の軸受のうち、油(O)側の第2軸受71を、ソレノイド本体2の外部とプランジャ室Pとの間を遮断する遮断部材(第2遮断部材)として利用することによって、外部の流体を、プランジャ室Pに直接流れ込むことを防止できる。
【0078】従って、流体中にコンタミが含まれていても、プランジャ3とセンターポスト4との間や、プランジャ3の摺動面などに入り込むことを防止できるため、プランジャ3の耐磨耗性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
【0079】(第4の実施の形態)上記の実施の形態では、遮断部材として、軸受を用いた場合を例に説明したが、遮断できるものであれば軸受を利用するものに限ることはなく、専用のシール部材を用いても良い。
【0080】そのような場合について、図5〜図7を参照して説明する。図5〜図7は本発明の第4の実施の形態に係るソレノイドの概略構成断面図である。
【0081】例えば、図5に示すように、センターポスト4および第1軸受7のそれぞれに装着溝を設けて、ここにシール部材としてのOリング7a,7bを設けても同様の効果があることは言うまでもない。
【0082】また、図6に示すように、センターポスト4側にのみOリング7bを設けるようにしても同様の効果を得られるし、図7に示すように、第1軸受7にのみOリング7aを設けるようにしても同様の効果を得られる。
【0083】(第5の実施の形態)図8は本発明の第5の実施の形態に係るソレノイドの概略構成断面図である。
【0084】本実施の形態では、ロッド6に形成した貫通孔61に、フィルタ15を設けている。
【0085】このようにフィルタ15を設けることによって、流体中に含まれるコンタミ等をフィルタ15により捕らえることができるため、流体溜り室Qへのコンタミ等の侵入を防止できる。
【0086】従って、より一層プランジャ3の耐磨耗性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
【0087】上記各実施の形態で示したような構造の場合には、流体溜り室Qにコンタミが一旦侵入すると排出されにくい構造であるため、本実施の形態では、流体溜り室Qへのコンタミの侵入を予め防止できるため、効果的である。
【0088】なお、図8に示す例では、上記第4の実施の形態の説明の中で参照した図5に示すタイプのものに応用した場合を例にして説明したが、これに限らず、図1〜図5あるいは図7に示すタイプのものに応用することもできる。
【0089】(第6の実施の形態)図9は本発明の第6の実施の形態に係るソレノイドの概略構成断面図である。
【0090】本実施の形態では、ロッド6の流体溜り室Q側の端部に、この流体溜り室Qと貫通孔61内部との間を隔てる弾性隔壁としてのダイヤフラム16を設けている。
【0091】このようにダイヤフラム16を設けることによって、流体中に含まれるコンタミ等をダイヤフラム16により遮ることができるため、流体溜り室Qへのコンタミ等の侵入を防止できる。
【0092】従って、より一層プランジャ3の耐磨耗性を向上させることができ、耐久性を向上させることができる。
【0093】また、プランジャ3が往復移動することにより、貫通孔32に流体が流れ込む場合に、流れ込む流体の量に応じてダイヤフラム16が変形して流体を収容する容積を変化させることができるため、外部の流体圧力によってプランジャの動作が妨げられることはなく、応答性も良い。
【0094】なお、図9に示す例では、上記第4の実施の形態の説明の中で参照した図6に示すタイプのものに応用した場合を例にして説明したが、これに限らず、図1〜図5あるいは図7に示すタイプのものに応用することもできる。
【0095】(第7の実施の形態)図10は本発明の第7の実施の形態に係るソレノイドを構成するプランジャの模式図((a)は平面図、(b)は断面図)である。
【0096】これまで説明した実施の形態で参照した図示の例では、プランジャ3に形成する流路を、プランジャ3に設けた貫通孔32で構成する例を説明したが、図10に示すように、スリット33を設けて、これを流路として利用することもできる。
【0097】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、ロッドにソレノイド本体外部の流体を流体溜り室内に導くための貫通孔を形成することによって、応答性に優れ、また、ロッドの外周側には、プランジャ室と流体溜り室とを隔てる第1遮断部を設けたので、流体を直接プランジャ室に進入することを防止でき、コンタミがプランジャの摺動部に入り込むことを防止できるので、耐摩耗性が向上し品質性に優れる。
【0098】遮断部を環状部材から構成し、その内周をロッド外周に摺動させれば、この摺動部にコンタミが進入する可能性を低減できる。
【0099】環状部材の内周とロッド外周との摺動部を、磁路の外部に位置するようにすれば、磁性を有するコンタミを、磁力によって摺動部に引き付けてしまうというようなことを防止できる。
【0100】ロッドの外周側には、プランジャ室とソレノイド本体外部とを隔てる第2遮断部を設けることで、コンタミがプランジャの摺動部に入り込むことを一層防止できる。
【0101】ロッドに形成した貫通孔に、フィルタを設ければ、流体溜り室へのコンタミ等の侵入を防止できる。
【0102】ロッドの流体溜り室側の端部に、流体溜り室と貫通孔内部とを隔てる弾性隔壁を設けることによっても、流体溜り室へのコンタミ等の侵入を防止できる。




 

 


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