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発明の名称 防振ブッシュ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−295888(P2001−295888A)
公開日 平成13年10月26日(2001.10.26)
出願番号 特願2000−113072(P2000−113072)
出願日 平成12年4月14日(2000.4.14)
代理人 【識別番号】100071205
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 陽一
【テーマコード(参考)】
3J048
3J059
【Fターム(参考)】
3J048 AA01 BA19 BD06 
3J059 AD05 AE01 BA42 BB01 BD08 EA04 EA17 GA21
発明者 榎本 潤
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 環状体の円周上一箇所にスリット(4)を設けて径方向に変形可能とした樹脂部材(2)と、前記樹脂部材(2)と組み合わされる環状のゴム部材(3)とを有し、前記ゴム部材(3)に前記樹脂部材(2)のスリット(4)に対して周方向に係合する突部(5)を設けたことを特徴とする防振ブッシュ。
【請求項2】 請求項1の防振ブッシュにおいて、樹脂部材(2)とゴム部材(3)とが互いに非接着とされていることを特徴とする防振ブッシュ。
【請求項3】 請求項1の防振ブッシュにおいて、樹脂部材(2)がテープ状の素材を環状に丸めたものよりなることを特徴とする防振ブッシュ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防振ないし防音技術に係る防振ブッシュに関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えばモーター軸などの径方向に振動が発生する個所に使用される防振ブッシュとして従来から図5に示すものが知られており、この防振ブッシュ51は、環状の樹脂部材52の外周側に同じく環状のゴム部材53を配置して、この樹脂部材52とゴム部材53とを加硫成形により一体化した構造を有している(特開平8−28556号公報参照)。
【0003】しかしながら、この従来の防振ブッシュ51においては、上記したように樹脂部材52がエンドレスの環状体に成形されているために、この樹脂部材52は径方向に殆ど弾性変形しない。したがって、この樹脂部材52の摺動磨耗が進行すると直ちに摺動相手材に対する締めしろが不足する事態が発生し、よって適切な防振作用を発揮することができなくなる不都合がある。
【0004】また、この従来の防振ブッシュ51においては、樹脂部材52とゴム部材53とが互いに相対回転してゴム部材53に摺動磨耗が発生しないよう上記したように樹脂部材52とゴム部材53とを加硫成形により一体化している。したがってその製造に際して、ゴム部材加硫成形用の金型に樹脂部材52をインサート品として挿入した上でゴム部材53を成形しなければならず、また挿入に先立って樹脂部材52の外周面に接着剤を塗布しなければならず、よってその製造に多くの手間と時間がかかる不都合がある。
【0005】また、環状の樹脂部材52を部品として製造する際にも、パイプ状の素材の内外径を切削したりパイプ状の素材を輪切りしたりする等の工程が必要であり、よって歩留まりが余り良くないとともにその製造に多くの手間と時間がかかる不都合がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑み、環状の樹脂部材とゴム部材とを組み合わせてなる防振ブッシュにおいて、樹脂部材に摺動磨耗が発生しても必要な締めしろを確保することができ、もって適切な防振作用を長期間に亙って維持することが可能な防振ブッシュを提供することを目的とする。
【0007】また、樹脂部材とゴム部材とを加硫成形により一体化しなくても両部材を互いに回り止めすることができ、もって比較的容易に製造することが可能な防振ブッシュを提供することを目的とする。
【0008】また、樹脂部材を部品として製造する際に素材の内外径を切削したりする必要がなく、もって樹脂部材を比較的容易に製造することが可能な防振ブッシュを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の請求項1による防振ブッシュは、環状体の円周上一箇所にスリットを設けて径方向に変形可能とした樹脂部材と、前記樹脂部材と組み合わされる環状のゴム部材とを有し、前記ゴム部材に前記樹脂部材のスリットに対して周方向に係合する突部を設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、本発明の請求項2による防振ブッシュは、上記した請求項1の防振ブッシュにおいて、樹脂部材とゴム部材とが互いに非接着とされていることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の請求項3による防振ブッシュは、上記した請求項1の防振ブッシュにおいて、樹脂部材がテープ状の素材を環状に丸めたものよりなることを特徴とするものである。
【0012】上記構成を備えた本発明の請求項1による防振ブッシュにおいては、樹脂部材が環状体の円周上一箇所にスリットを設けて径方向に変形可能としたものであるために、この樹脂部材に摺動磨耗が発生すると、この樹脂部材がゴム部材にバックアップされて径方向に弾性変形し、摺動相手材に押し付けられ、これにより相手材に対する締めしろを確保することが可能となる。
【0013】また、樹脂部材のスリットにゴム部材の突部が係合することにより両部材が互いに回り止めされるために、上記従来技術のように両部材を加硫成形により一体化する必要がない。請求項2は、この両部材が加硫成形により一体化されておらずに互いに非接着であることを構成要件の一つとして明確化したものである。
【0014】またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項3による防振ブッシュにおいては、樹脂部材がテープ状の素材を環状に丸めたものよりなるために、樹脂部材を部品として製造する際に素材の内外径を切削したりする必要がない。
【0015】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0016】図1(A)は、本発明の実施例に係る防振ブッシュ1の正面を示しており、その縦断面が同図(B)に示されている。
【0017】当該実施例に係る防振ブッシュ1は先ず、環状を呈する外周側の樹脂部材2を有しており、この樹脂部材2の内周側に同じく環状を呈する内周側のゴム部材(ゴムリングとも称する)3が組み合わされている。
【0018】外周側の樹脂部材2は、環状体の円周上一箇所に所定の周方向幅を備えたスリット4を設けて径方向に変形可能とされており、スリット4の幅を広げたり狭めたりして径寸法を変化させるように弾性変形することが可能とされている。スリット4の幅は実寸で5〜10mm程度のものである。この樹脂部材2は熱可塑性樹脂等の所定の樹脂材を成形材料として環状に成形されており、その成形時または成形後にスリット4を形成したものである。
【0019】内周側のゴム部材3は、所定のゴム材を成形材料としてエンドレスの環状体に成形されており、所定の締めしろをもって樹脂部材2の内周側に非接着で嵌合されている。図では、このゴム部材3の軸方向幅が樹脂部材2の軸方向幅と同じに設定されているが、このゴム部材3の軸方向幅は樹脂部材2の軸方向幅よりも小さくても良く、また大きくても良い。
【0020】また、ゴム部材3の外周面3aには、樹脂部材2のスリット4に対して周方向に係合する突部5が一体に設けられており、この突部5が樹脂部材2の一対の周方向端部2aの間に挟まれている。突部5の径方向高さは樹脂部材2の径方向幅よりも小さく設定されており、よってこの突部5の外周側端面5aは樹脂部材2の外周面2bよりも径方向内方に位置しており、突部5の外周側には、樹脂部材2の一対の周方向端部2aを側壁とする凹部6が形成されている。
【0021】上記構成の防振ブッシュ1は、図2に示すように、軸7の周面に設けた環状の装着溝8に装着されてハウジング9の軸孔内周面10に摺動自在に密接し、軸7に発生する径方向振動を吸収するものであって、上記構成により以下の作用効果を奏する点に特徴を有している。
【0022】すなわち先ず第一に、上記構成の防振ブッシュ1においては、外周側の樹脂部材2が環状体の円周上一箇所にスリット4を設けて径方向に変形可能とされたものであるために、この樹脂部材2の外周面2bに摺動磨耗が発生すると、この樹脂部材2がその内周側のゴム部材3にバックアップされて径方向外方に向けて弾性変形し、軸孔内周面10に押し付けられ、これにより軸方向内周面10に対する締めしろを確保することが可能となる。したがって、適切な防振作用を長期間に亙って維持することができる。
【0023】また、外周側の樹脂部材2に設けられたスリット4に内周側のゴム部材3に一体に設けられた突部5が係合することにより両部材2,3が互いに回り止めされるために、上記従来技術のように両部材2,3を加硫成形により一体化する必要がなく、両部材2,3を加硫成形により一体化しなくても両部材2,3が相対回転することがない。したがって、両部材2,3の相対回転によるゴム部材3の摺動磨耗を防止するとともに、当該防振ブッシュ1の製造を容易化することができる。
【0024】尚、上記実施例においては、樹脂部材2が熱可塑性樹脂等の所定の樹脂材を成形材料として環状に成形されているが、パイプ状の素材の内外径を切削したりパイプ状の素材を輪切りしたりして樹脂部材2を環状に成形するのは上記したように多くの手間や時間がかかって不都合であり、これを改良するには、上記請求項3に記載したように、樹脂部材2をテープ状の素材を環状に丸めたものとするのが好適であり、このようにすれば、パイプ状の素材の内外径を切削したりパイプ状の素材を輪切りしたりする必要がなく、樹脂部材2の製造を容易化することができる。
【0025】また、このようにテープ状の素材を環状に丸めた樹脂部材2は例えば、図3に示す防振ブッシュ11にその構成部品として用いることが可能である。この防振ブッシュ(制振ブッシュとも称する)11はVCP(バルブタイミング連続可変機構)のダンパーブッシュ等として使用されるものであって、以下のように構成されている。
【0026】すなわち、この防振ブッシュ11は先ず、環状を呈するゴム部材12を有しており、このゴム部材12の外周側に同じく環状を呈する樹脂部材13が加硫成形により一体化されるとともに、ゴム部材12の内周側に同じく環状を呈する金属部材14が加硫成形により一体化されている。
【0027】このうち、外周側の樹脂部材13は、図4に示すように、PTFE等の弗素系樹脂よりなるテープ状の素材13Aを用意して(同図A)、これを先ず所定の長さに裁断し(同図B)、一面に接着剤15を塗布し(接着剤塗布はスプレー等でも可、同図C)、これを環状に丸めて(同図D)、ゴム部材加硫成形用金型にインサートするものであって、上記したようにパイプ状の素材の内外径を切削したりする等の必要がないために、樹脂部材13の製造を容易化することができる。
【0028】尚、テープ状の素材を環状に丸めた樹脂部材は、このように本発明に係る防振ブッシュ以外の防振ブッシュに対しても適用可能であり、利用範囲が頗る広いものである。したがって、本件出願は、本件出願に係る発明以外に以下の内容の発明を併せて開示している。
【0029】A.テープ状の素材を環状に丸めた樹脂部材を有することを特徴とする防振ブッシュ。
【0030】B.テープ状の素材を環状に丸めた樹脂部材と、環状のゴム部材とを有することを特徴とする防振ブッシュ。
【0031】C.テープ状の素材を環状に丸めた樹脂部材と、環状のゴム部材および金属部材とを有することを特徴とする防振ブッシュ。
【0032】D.テープ状の素材を環状に丸めて樹脂部材とすることを特徴とする防振ブッシュの製造方法。
【0033】そして、これらの発明により、樹脂部材ないし防振ブッシュの製造が比較的容易であるとともに、素材を切削しないために材料の歩留まりが良いと云う効果を得ることができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0035】すなわち先ず、上記構成を備えた本発明の請求項1または2による防振ブッシュにおいては、樹脂部材が環状体の円周上一箇所にスリットを設けて径方向に変形可能としたものであるために、この樹脂部材に摺動磨耗が発生すると、この樹脂部材がゴム部材にバックアップされて径方向に弾性変形し、摺動相手材に押し付けられ、これにより相手材に対する締めしろを確保することが可能となる。したがって、適切な防振作用を長期間に亙って維持することができる。
【0036】また、樹脂部材のスリットにゴム部材の突部が係合することにより両部材が互いに回り止めされるために、上記従来技術のように両部材を加硫成形により一体化する必要がなく、両部材を加硫成形により一体化しなくても両部材が相対回転することがない。したがって、両部材の相対回転によるゴム部材の摺動磨耗を防止するとともに、当該防振ブッシュの製造を容易化することができる。
【0037】またこれに加えて、上記構成を備えた本発明の請求項3による防振ブッシュにおいては、樹脂部材がテープ状の素材を環状に丸めたものよりなるために、樹脂部材を部品単品として製造する際に素材の内外径を切削したりする必要がない。したがって、部品単品としての樹脂部材の製造を容易化することができる。




 

 


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