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コネクタの密封装置 - エヌオーケー株式会社
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発明の名称 コネクタの密封装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−254833(P2001−254833A)
公開日 平成13年9月21日(2001.9.21)
出願番号 特願2000−76403(P2000−76403)
出願日 平成12年3月14日(2000.3.14)
代理人 【識別番号】100094053
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 隆久
【テーマコード(参考)】
3J040
【Fターム(参考)】
3J040 AA01 AA13 AA17 BA02 CA01 EA16 EA48 FA05 FA06 HA03 HA15 HA30 
発明者 緒方 千代太 / 大宅 健司 / 東良 敏弘
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】油路(13)を内部に有する配管(20)の接続部(20a)を接続する継手部(2)との嵌合間をシールするコネクタの密封装置であって、前記配管(20)の接続部(20a)と前記接続部(20a)の油路に連通する相手接続部(21a)とを連結する継手部(2)と、前記継手部(2)の前記接続部(20a、21a)との嵌合間にリング状のシール部(4)を嵌合する環状の取付溝(3)を具備し、前記取付溝(3)に、下記化学式(1)
【化1】

(上記式中、Rは脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、n=100〜10000)で表されるシリコーン被膜を表面に形成されたゴム材製の環状の第1のシール部(4)を少なくとも配置したことを特徴とするコネクタの密封装置。
【請求項2】油路(13)を内部に有する配管(20)の接続部(20a)を接続する継手部(2)との嵌合間をシールするコネクタの密封装置であって、前記配管(20)の接続部(20a)と前記接続部(20a)の油路に連通する相手接続部(21a)とを連結する継手部(2)と、前記継手部(2)の前記接続部(20a、21a)との嵌合間にリング状のシール部(4)を嵌合する環状の取付溝(3)を具備し、前記取付溝(3)に、下記化学式(2)
【化2】

(上記式中、R1 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、R2 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の2価の置換基あるいはエーテル結合もしくはケトン基を含む脂肪族あるいは芳香族からなる2価の置換基、n=100〜10000)で表されるシリコーン被膜を表面に形成されたゴム材製の環状の第1のシール部(4)を少なくとも配置したことを特徴とするコネクタの密封装置。
【請求項3】油路(13)を内部に有する配管(20)の接続部(20a)を接続する継手部(2)との嵌合間をシールするコネクタの密封装置であって、前記配管(20)の接続部(20a)と前記接続部(20a)の油路に連通する相手接続部(21a)とを連結する継手部(2)と、前記継手部(2)の前記接続部(20a、21a)との嵌合間にリング状のシール部(4、5)を嵌合する環状の取付溝(3)を具備し、前記取付溝(3)のうちの前記油路(13)から油が流出する側に、シリコーン被膜を表面に形成されたニトリルゴム材製の環状の第1のシール部(4)を配置するとともに、前記第1のシール部(4)より大気側に、シリコーン被膜を表面に形成された前記第1のシール部(4)に比べ耐寒性に優れたゴム材製の環状の第2のシール部(5)を配置したことを特徴とするコネクタの密封装置。
【請求項4】前記第1のシール部(4)および前記第2のシール部(5)の表面に形成されたシリコーン被膜が、下記化学式(1)
【化3】

(上記式中、Rは脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、n=100〜10000)で表されることを特徴とする請求項3記載のコネクタの密封装置。
【請求項5】前記第1のシール部(4)および前記第2のシール部(5)の表面に形成されたシリコーン被膜が、下記化学式(2)
【化4】

(上記式中、R1 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、R2 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の2価の置換基あるいはエーテル結合もしくはケトン基を含む脂肪族あるいは芳香族からなる2価の置換基、n=100〜10000)で表されることを特徴とする請求項3記載のコネクタの密封装置。
【請求項6】前記第1のシール部(4)と前記第2のシール部(5)との間に樹脂材製のスペーサ(11)が配置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のコネクタの密封装置。
【請求項7】前記第1のシール部(4)と前記第2のシール部(5)とを支持リング(14)を介して一体化するとともに油路(13)から油が流出する側を第1のシール部(4)にして配置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のコネクタの密封装置。
【請求項8】前記取付溝(3)は環状の第1の取付溝(3a)と第2の取付溝(3b)とを具備し、前記第1の取付溝(3a)のうちの前記油路(13)から油が流出する側に前記第1のシール部(4)を配置するとともに前記第1のシール部(4)より大気側に前記第2のシール部(5)を配置し、かつ前記第2の取付溝(3b)内に第3のシール部(12)を配置し、前記第3のシール部(12)は断面のうちの前記油路(13)から油が流出する側の略半分をニトリルゴム材製にするとともに他方の略半分を前記第1のシール部(4)に比べ耐寒性に優れたゴム材製にして一体化したことを特徴とする請求項3〜5のいずれかに記載のコネクタの密封装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油送管のコネクタ用密封装置に関する。さらに詳しくは、低温性と耐油性とを兼ね備えた油送管のコネクタ用密封装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本発明のコネクタ用密封装置に関する先行技術には、図6に示すコネクタ用密封装置が存在する。
【0003】図6は、燃料油を油送する配管のコネクタ用密封装置の断面図である。
【0004】図6において、50は密封装置である。密封装置50は、燃料油を油送する二つの配管70、70の接合部71をシールするために設けられている。この密封装置50は、両端部にねじ部51aが設けられた継手部51が備えられているとともに、この継手部51の両端部が二つの配管70、70の配管端部70a、70aに嵌合している。
【0005】そして、この継手部51と各々の配管端部70a、70aとの間には、フッ素ゴム材製のOリング52が嵌合して両者間を密封している。このOリング52は、継手部51の端部に設けられた段部51bとスペーサ53との間により形成されるOリング取付溝54内に配置されている。
【0006】このスペーサ53は、ねじ部51aと螺合する締付具55により継手部51に保持されている。また、締付具55は、配管端部70aに食込ませた係止部56aを設けた食込環56を介して配管端部70a、70aに結合している。そして、締付具55は継手51に螺合してスペーサ53を保持するとともに、継手部51に結合している。また、この継手部51に結合した締付具55は、食込環56を介して配管端部70a、70aと各々結合している。
【0007】上述のように構成された従来技術の燃料油のコネクタ用密封装置50は、配管70、70内を燃料油が流れるとき、二つの配管の配管端部70a、70aの間隙から燃料油が流出するのをOリング52により密封している。
【0008】ところが、このOリング52は、フッ素ゴム材製であるため燃料油がOリング52に接しても、Oリング52が膨潤して著しく特性を低下させることがない反面、シール能力が小さい欠点がある。尚、この他にフッ素ゴムは、コストが高いのも問題となっている。
【0009】上述のような問題点を解決するため、例えば特開平11−2331号公報には、例えば、図1に示すように、油路13を内部に有する配管20の接続部20aを接続する継手部2との嵌合間をシールするコネクタの密封装置であって、配管20の接続部20aと接続部20aの油路に連通する相手接続部21aとを連結する継手部2の内周面6に、環状の取付溝3aが設けられ、当該取付溝3aのうちの油路13から油が流出する側にニトリルゴム材製の環状の第1のシール部4を配置するとともに、第1のシール部4より大気側にヒドリンゴムなどの第1のシール部4に比べ耐寒性に優れたゴム材製の環状の第2のシール部5を配置したコネクタの密封装置が開発された。
【0010】上記のコネクタの密封装置によれば、油に直接接触する側に安価で耐油性に優れた第1のシール部が配設されているから、油に接触しても引っ張り強さや、伸びが低下することなく、シール能力を発揮することができ、さらに、大気側には、やはり安価で耐寒性に優れた第2のシール部が設けられているから、第1のシール部の欠点を補足しながら、低温になってもシール能力を発揮できるものであり、フッ素ゴムに比べて安価なニトリルゴムおよびヒドリンゴムにより実現可能となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の図1に示す従来のコネクタの密封装置においては、構造上配管20のエッジ部EDの面取りを大きくできないため、継手部2に配管20を挿入するときの挿入荷重が大きくなってしまうので、作業性が悪く、さらに挿入荷重が大きいことに起因してシール部(4,5)のかじりやねじれの原因になる可能性がある。
【0012】上記の挿入荷重を低減する手段として、継手部2に配管20を挿入するときに、シール部(4,5)あるいは配管20表面に挿入助剤(潤滑油)を塗布する方法があるが、上記コネクタの密封装置を車体の内部などにおいて使用する場合には、作業者の手の届きにくく、挿入助剤を塗布することが困難となっている。
【0013】さらに、上記の図1に示す従来のコネクタの密封装置においては、シール部(Oリング)を2個並べて使用しているため、挿入荷重が一層高くなってしまうことになる。
【0014】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、従って本発明の目的は、配管の接続部を接続する継手部との嵌合間をシールするコネクタの密封装置において、継手部に配管を容易に挿入することができるコネクタの密封装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような技術的課題を解決するために成されたものであって、その技術的手段は、以下のように構成されている。すなわち、【0016】本発明の請求項1は、油路(13)を内部に有する配管(20)の接続部(20a)を接続する継手部(2)との嵌合間をシールするコネクタの密封装置であって、配管(20)の接続部(20a)と接続部(20a)の油路に連通する相手接続部(21a)とを連結する継手部(2)と、継手部(2)の接続部(20a、21a)との嵌合間にリング状のシール部(4)を嵌合する環状の取付溝(3)を具備し、取付溝(3)に、下記化学式(1)
【0017】
【化5】

【0018】(上記式中、Rは脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、n=100〜10000)で表されるシリコーン被膜を表面に形成されたゴム材製の環状の第1のシール部(4)を少なくとも配置したものである。
【0019】また、本発明の請求項2は、油路(13)を内部に有する配管(20)の接続部(20a)を接続する継手部(2)との嵌合間をシールするコネクタの密封装置であって、配管(20)の接続部(20a)と接続部(20a)の油路に連通する相手接続部(21a)とを連結する継手部(2)と、継手部(2)の接続部(20a、21a)との嵌合間にリング状のシール部(4)を嵌合する環状の取付溝(3)を具備し、取付溝(3)に、下記化学式(2)
【0020】
【化6】

【0021】(上記式中、R1 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、R2 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の2価の置換基あるいはエーテル結合もしくはケトン基を含む脂肪族あるいは芳香族からなる2価の置換基、n=100〜10000)で表されるシリコーン被膜を表面に形成されたゴム材製の環状の第1のシール部(4)を少なくとも配置したものである。
【0022】また、本発明の請求項3は、油路(13)を内部に有する配管(20)の接続部(20a)を接続する継手部(2)との嵌合間をシールするコネクタの密封装置であって、配管(20)の接続部(20a)と接続部(20a)の油路に連通する相手接続部(21a)とを連結する継手部(2)と、継手部(2)の接続部(20a、21a)との嵌合間にリング状のシール部(4、5)を嵌合する環状の取付溝(3)を具備し、取付溝(3)のうちの油路(13)から油が流出する側に、シリコーン被膜を表面に形成されたニトリルゴム材製の環状の第1のシール部(4)を配置するとともに、第1のシール部(4)より大気側に、シリコーン被膜を表面に形成された第1のシール部(4)に比べ耐寒性に優れたゴム材製の環状の第2のシール部(5)を配置したものである。
【0023】また、本発明の請求項4は、第1のシール部(4)および第2のシール部(5)の表面に形成されたシリコーン被膜が、下記化学式(1)
【0024】
【化7】

【0025】(上記式中、Rは脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、n=100〜10000)で表されることを特徴とする請求項3に記載のものである。
【0026】また、本発明の請求項5は、第1のシール部(4)および第2のシール部(5)の表面に形成されたシリコーン被膜が、下記化学式(2)
【0027】
【化8】

【0028】(上記式中、R1 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、R2 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の2価の置換基あるいはエーテル結合もしくはケトン基を含む脂肪族あるいは芳香族からなる2価の置換基、n=100〜10000)で表されることを特徴とする請求項3に記載のものである。
【0029】また、本発明の請求項6は、第1のシール部(4)と第2のシール部(5)との間に樹脂材製のスペーサ(11)が配置されている請求項3〜5のいずれかに記載のものである。
【0030】また、本発明の請求項7は、第1のシール部(4)と第2のシール部(5)とを支持リング(14)を介して一体化するとともに油路(13)から油が流出する側を第1のシール部(4)にして配置されている請求項3〜5のいずれかに記載のものである。
【0031】また、本発明の請求項8は、取付溝(3)は環状の第1の取付溝(3a)と第2の取付溝(3b)とを具備し、第1の取付溝(3a)のうちの油路(13)から油が流出する側に第1のシール部(4)を配置するとともに第1のシール部(4)より大気側に第2のシール部(5)を配置し、かつ第2の取付溝(3b)内に第3のシール部(12)を配置し、第3のシール部(12)は断面のうちの油路(13)から油が流出する側の略半分をニトリルゴム材製にするとともに他方の略半分を第1のシール部(4)に比べ耐寒性に優れたゴム材製にして一体化したものである。
【0032】
【作用】配管の接続部同士または配管と機器との接続部とを接続する継手部の嵌合間に、シリコーン被膜を表面に形成されたゴム材製のシール部を配置しており、シリコーン被膜の動摩擦係数が小さいことから、継手部に配管を挿入するときの挿入荷重を低減でき、挿入助剤を用いなくても容易に挿入することができる。さらに、上記配管と継手部の嵌合間に、配管の通路に接する側へ、シリコーン被膜を表面に形成された水素化ニトリルゴム材製の第1のシール部を配置するとともに、大気側に、シリコーン被膜を表面に形成されたヒドリンゴムなどの第1のシール部に比べ耐寒性に優れたゴム材製の第2のシール部を配置することで、配管のうちの油が継手部の嵌合間に流出してきても第1のシール部によって膨潤されることなくシールすることができ、さらに寒冷地などにおいて嵌合間の大気側が冷却されても、第2のシール部のシール性能が低下しないから、大気側の水等が侵入するのを防止するとともに、第1のシール部が冷却によりシール性能が低下するのも防止する作用がある。
【0033】特に、第1のシール部と第2のシール部との間にスペーサを配置した構成では、第1のシール部と第2のシール部とがシール能力を発揮するように支持するとともに、両シール部同士の干渉防止および軸方向のガタつきを防止し、さらに、スペーサ自身で、両側から流入する流体を各シール部と協働してシールする作用を成す。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る実施の形態を示すコネクタの密封装置を図面に基づいて詳述する。
【0035】第1実施形態図1は、本発明の第1実施形態に係るコネクタの密封装置1Aの半断面図である。
【0036】図1において、1Aは、密封装置である。密封装置1Aは、第1の取付溝3aを有する継手部2と、第1の取付溝3aに取付けられた第1のシール部4と第2のシール部5とにより構成されている。
【0037】継手部2は、配管20と嵌合する内周面6に、第1の取付溝3aを設けている。また、配管20の油路13と連通する機器21のパイプ21aと嵌合する外周面7には、第2の取付溝3bが形成されているとともに、第1の取付溝3a側に3条に形成されたカシメ用溝9が設けられている。尚、パイプ21aと継手部2とは溶接により密封に接合される場合もある。
【0038】この継手部2は、内周面6の機器21側が小径の内周面6に形成されて配管20に於ける接続部20aの端面20bと当接する面が段面10に形成されている。そして、継手部2は、必要に応じて金属を機械加工して製作または鋳造品或いは樹脂材を成形して製作される。
【0039】継手部2の内周面6には配管20が嵌合して端面20bが段面10に当接する位置に保持されている。そして、第1の取付溝3aには段面10側に、ニトリルゴム、特に水素化ニトリルゴムからなり、表面にシリコーン被膜が形成されたOリングである第1のシール部4が配置されている。また、その隣の大気側には、例えばヒドリンゴムなどの第1のシール部4に比べて耐寒性に優れたゴムからなり、表面にシリコーン被膜が形成されたOリングである第2のシール部5が配置されている。そして、第1のシール部4と第2のシール部5との間に合成樹脂材製の断面角状のスペーサ11が配置されている。
【0040】上記の第1のシール部4および第2のシール部5の表面に形成されたシリコーン被膜は、例えば、下記化学式(1)
【0041】
【化9】

【0042】(上記式中、Rは脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、n=100〜10000)、あるいは、下記化学式(2)
【0043】
【化10】

【0044】(上記式中、R1 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の1価の置換基、R2 は脂肪族あるいは芳香族からなる炭化水素系の2価の置換基あるいはエーテル結合もしくはケトン基を含む脂肪族あるいは芳香族からなる2価の置換基、n=100〜10000)で表される。上記のシリコーン被膜は、ニトリルゴムなどからなるOリングの表面をシリコーン化処理剤により処理するこで、上記化学式で表される化合物の被膜としてOリングの表面に一体形成することが可能である。また、その他の手段により形成してもよい。
【0045】また、継手部2の第2の取付溝3bには、水素化ニトリルゴム材製のOリングである第1のシール部4が配置されている。上記と同様に、表面にシリコーン被膜が形成されていてもよい。この第2の取付溝3bには、必要に応じて第2のシール部5を取付けることもできる。その理由は、第2の取付溝3bの油側が密着にカシメられているから、油が直接に第2のシール部5に接触する量が少ないからである。第2のシール部5も、ある程度の耐油性は存するので、簡単には膨潤することはない。
【0046】この図1に示す密封装置1Aによれば、配管20の接続部20aとを接続する継手部2の取付溝に、シリコーン被膜を表面に形成されたゴム材製のシール部(4,5)を配置しており、シリコーン被膜の動摩擦係数が小さいことから、継手部3に配管20を挿入するときの挿入荷重を低減でき、挿入助剤を用いなくても容易に挿入することができる。
【0047】この図1に示す密封装置1Aは、例えば、自動車用の燃料配管の機器21との接続部に於けるコネクタの嵌合部をシールするものである。自動車は寒冷地方においても使用されるので、配管20の大気に接する個所は−40℃以下になることがある。しかし、密封装置1Aの第1の取付溝3aの大気側には、フロロシリコンゴムまたはヒドリンゴム材製の第2のシール部5が配置されているから、低温に対して密封装置のシール能力が低下するのを効果的に防止することが期待できる。
【0048】特に、水素化ニトリルゴムまたはヒドリンゴム材製のシール部4、5は、従来のフッ素ゴム材製のOリングに比べ価格が安いので、大量生産品には利用価値が極めて大きい。
【0049】さらに、燃料油に接する側には、水素化ニトリルゴム材製の第1のシール部4が設けられているから、燃料油により膨潤されて引っ張り強さや、伸びが低下させられることもないから、燃料油に対しシール能力を発揮する。
【0050】第2実施形態図2は、本発明の第2実施形態に係るコネクタの密封装置1Bの半断面図である。
【0051】図2において、第2の取付溝3bに配設の第3のシール部12は、燃料油側を水素化ニトリルゴム材製にした断面半円形の左リング12aと大気側をヒドリンゴム材製にした断面半円形の右リング12bとを焼付、または接着により一体化したものである。
【0052】その他の構成は、図1に示す第1実施形態の密封装置と略同一である。
【0053】図2に示す第3のシール部12は、取付溝の幅に制約を受ける場合に1個のシール部で両者の機能を持たせるものである。この第3のシール部12のように二つの特性を有する材料を組み合わせて1個のシール部を形成し、左リング12aによって耐油性を発揮させるとともに、右リング12bにより耐寒性を発揮させるものである。
【0054】第3実施形態図3は、本発明の第3実施形態に係るコネクタの密封装置1Cの半断面図である。
【0055】図3において、第2の取付溝3bには図2に示す第3のシール部12が装着されている。また、図1に示す第1の取付溝3aには、第1実施形態で説明した表面にシリコーン被膜が形成された2個の水素化ニトリルゴム材製のOリング状の第1のシール部4が並列に配置されているとともに、その2つの第1のシール部4の間に樹脂材製の断面四角形のスペーサ11が配設されている。
【0056】さらに、第1の取付溝3aの大気側には、間隔をおいて第3の取付溝3cが形成されている。この第3の取付溝3cには、第1実施形態で説明した表面にシリコーン被膜が形成されたヒドリンゴム材製の第2のシール部5が配置されている。そして、第2のシール部5と並列にスペーサ11が配設されている。
【0057】この密封装置1Cは航空機等の燃料配管系統に用いられるものであって、上空または寒冷地において−50℃以上になるときに対応するように設計されたものである。
【0058】この場合は、密封装置1Cが、耐油性と耐寒性の他に燃料油の高圧に耐えるように第1の取付溝3aを2条の第1のシール部4に構成したものである。この高圧燃料に対し、2個の第1のシール部4とスペーサ11の協働作用に対し寒冷地の−50℃の以下の条件のもとで、高圧を伴う燃料油の作用による膨潤に対抗してシール効果を発揮するようにしたものである。
【0059】第4実施形態図4は、本発明の第4実施形態に係るコネクタの密封装置1Dの半断面図である。
【0060】図4において、継手部2の内周面6には、配管20の接続部20aが嵌着している。そして、継手部2の図面上の右側には、第1の取付溝3aが形成されているとともに、図面上の左側には第2の取付溝3bの他に、第2取付溝3bの大気側に第4の取付溝3dも形成されている。
【0061】そして、第1の取付溝3aにおいて、配管20の端面20b側に、第1実施形態で説明した表面にシリコーン被膜が形成された水素化ニトリルゴム材製の第2のシール部4が配置されているとともに、大気側には、第1実施形態で説明した表面にシリコーン被膜が形成されたフロロシリコンゴム材製の第1のシール部5aが第1のシール部4と並列状態に配設されている。さらに、第1のシール部4と第2のシール部5aとの中間には、樹脂材製のスペーサ11が配設されている。
【0062】また、継手部2の図面上の左側の第2の取付溝3bには、第1実施形態で説明した表面にシリコーン被膜が形成された水素化ニトリルゴム材製の第1のシール部4が嵌着されている。さらに、その図面上左側の第4の取付溝3dには、第1実施形態で説明した表面にシリコーン被膜が形成されたフロロシリコンゴム材製の第2のシール部5aが嵌着されている。
【0063】上述のように構成された配管20は、燃料油等の配管途中の継手に用いられている。尚、この継手部2の左側が固着されている構造のものである。そして、材料が安価で、耐油性に優れた水素化ニトリルゴム材製の第1のシール部4、4は、燃料油により膨潤されることなくシールすることができるとともに、フロロシリコンゴム材製の第2のシール部5a、5aにより低温になってもシール効果を発揮させるものである。
【0064】第5実施形態図5は、本発明の第5実施形態に係るコネクタの密封装置1Eの半断面図である。
【0065】図5において、第4のシール部8は、水素化ニトリルゴム材製の第1のシール部4sとフロロシリコンゴムまたはヒドリンゴム材製の第2のシール部5sとを支持リング14により一体化したものであり、水素化ニトリルゴムおよびフロロシリコンゴムの表面には、それぞれ第1実施形態で説明したシリコーン被膜が形成されている。この支持リング14は、樹脂材製または、アルミ材、銅材当の金属材製である。そして、支持リング14の接合面は凹凸に形成されて、この凹凸面に成形時一体焼付接着しても良い。
【0066】そして、第4のシール部8は、第1のシール部4s側を油路13側からの油の流出側に配置したものである。その他の構成は図4のコネクタ密封装置と略同一である。
【0067】図5に示す第4のシール部8は、支持リング14により、大気側の低温が第1のシール部4sに伝達するのを防止するとともに、油路13側の油が例え第1のシール部4sから漏洩したとしても防止しようとするものである。
【0068】
【実施例】水素化ニトリルゴム材製のOリングを準備して、表面にシリコーン被膜を形成し、実施例の試料を作成した。また、別途表面処理をしなかった比較例の試料を準備した。上記の各試料に対して、動摩擦係数をそれぞれ測定した。また、各試料を図1に示す密封装置に装着したときの配管の挿入荷重をそれぞれ測定した。比較例の試料に対しては、潤滑油の有る時とない時について測定した。結果を表1に示す。
【0069】
【表1】

【0070】表1に示すように、シリコーン被膜を形成することで、動摩擦係数を大幅に低減し、密封装置に装着したときの配管の挿入荷重も、比較例の潤滑油の有る時よりも低減することができた。
【0071】
【発明の効果】本発明の請求項1および請求項2のコネクタの密封装置は、配管の接続部同士または配管と機器との接続部とを接続する継手部の嵌合間に、シリコーン被膜を表面に形成されたゴム材製のシール部を配置しており、シリコーン被膜の動摩擦係数が小さいことから、継手部に配管を挿入するときの挿入荷重を低減でき、挿入助剤を用いなくても容易に挿入することができる。
【0072】本発明の請求項3〜5の密封装置は、上記と同様に継手部に配管を挿入するときの挿入荷重を低減でき、挿入助剤を用いなくても容易に挿入することができるようにするとともに、配管のうちの油が継手部の嵌合間に流出してきても第1のシール部によって膨潤されることなくシールすることができ、さらに寒冷地などにおいて嵌合間の大気側が冷却されても、第2のシール部のシール性能が低下しないから、大気側の水等が侵入するのを防止するとともに、第1のシール部が冷却によりシール性能が低下するのも防止する作用がある。
【0073】本発明の請求項6のコネクタの密封装置は、第1のシール部と第2のシール部との間にスペーサが設けられているから、第1のシール部に対しては、第2のシール部の作動圧力に対する安定した弾性変形状態を保持して油に対しシール能力を発揮する。また、第2のシール部に対しては、第1のシール部に対する低温度の影響を防止するとともに、第2のシール部と協働して外部からの侵入を防止する。
【0074】本発明の請求項7のコネクタの密封装置は、第1のシール部に対して支持リングがシール能力を発揮するように支持するとともに、第2のシール部に対しては、低温度に対する第1のシール部への影響を最小にする効果が期待できる。
【0075】本発明の請求項8のコネクタの密封装置は、第3のシール部の取付溝が場所的に制約を受けて、小さな取付溝の場合には、複合材として両者の材質の特性を発揮させて、シール能力をいくつかの条件に適合させることができる効果を奏する。




 

 


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