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発明の名称 ハードディスクドライブ用ガスケットおよびその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−108106(P2001−108106A)
公開日 平成13年4月20日(2001.4.20)
出願番号 特願平11−283945
出願日 平成11年10月5日(1999.10.5)
代理人 【識別番号】100071205
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 陽一
【テーマコード(参考)】
3J040
【Fターム(参考)】
3J040 AA01 AA12 BA01 EA01 EA16 FA05 HA01 HA02 HA15 
発明者 黒木 雄一
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 一対の鋼板(5)(6)の間に樹脂材(7)を挟み込んだ制振鋼板(4)よりなる基板(2)と、前記基板(2)の少なくとも一面に設けられたゴム状弾性材製のシール部(11)とを有し、前記基板(2)に設けた取付孔(10)に、前記シール部(11)に設けた突起(14)を圧入することにより、前記基板(2)と前記シール部(11)とを一体化してなることを特徴とするハードディスクドライブ用ガスケット。
【請求項2】 請求項1に記載したガスケットを製造する方法であって、突起(14)を設けたシール部(11)を予め単独で加硫成形してから、前記突起(14)を基板(2)に設けた取付孔(10)に圧入することにより、前記基板(2)と前記シール部(11)とを一体化することを特徴とするハードディスクドライブ用ガスケットの製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置の一種であるガスケットに係り、特に、ハードディスクドライブ用のトップカバーガスケットとして用いられるのに適したガスケットとその製造方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、ハードディスクドライブ用のガスケットにはそのアウトガス対策から弗素ゴム系の加硫接着タイプが使用されているが、これに加えて振動対策もしくは騒音対策の面から基板に制振鋼板を用いようとしても、その構成要素である樹脂材がゴム加硫時の高温高圧に耐えられずに溶けて食み出してしまうために、これを用いることができないと云う不都合がある。制振鋼板は一対の鋼板の間に樹脂材を挟み込んだものであって、樹脂の弾性を利用して防振作用もしくは防音作用をなすものである。
【0003】また、特開平4−229481号公報に、弗素ゴム組成物を予め単独で加硫成形してからこの弗素ゴム組成物よりなるシール部を基板に接着する技術が開示されているが、この従来技術は、接着剤を用いてシール部を基板に接着するものである。したがって、この従来技術には、以下のような不都合がある。
【0004】■ 接着剤は粘度が高く、塗りづらく、設備上の制約を受けるものである。また接着剤は塗布後に硬化を待たなければならないために、製造に時間がかかるものである。
■ また、接着剤の塗布に際してスクリーン印刷等を実施しないと、塗りむらが出るために、品質にばらつきが生じることがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の点に鑑みて、ガスケットの製造過程でゴム加硫時の高温高圧により制振鋼板の樹脂材が損傷することがなく、もって制振鋼板を基板として用いることが可能であるとともに、製造に接着工程がなく、もって製造が比較的容易で、品質を安定させることができ、コスト的にも有利なハードディスクドライブ用ガスケットとその製造方法とを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明の請求項1によるガスケットは、一対の鋼板の間に樹脂材を挟み込んだ制振鋼板よりなる基板と、前記基板の少なくとも一面に設けられたゴム状弾性材製のシール部とを有し、前記基板に設けた取付孔に、前記シール部に設けた突起を圧入することにより、前記基板と前記シール部とを一体化してなることを特徴とするものである。
【0007】また、本発明の請求項2によるガスケットの製造方法は、上記した請求項1のガスケットを製造する方法であって、突起を設けたシール部を予め単独で加硫成形してから、前記突起を基板に設けた取付孔に圧入することにより、前記基板と前記シール部とを一体化することを特徴とするものである。
【0008】上記構成を備えた本発明のガスケットまたはその製造方法は、基板に設けた取付孔に、シール部に設けた突起を圧入することにより、基板とシール部とを一体化するものであるために、接着剤を用いなくても基板にシール部を取り付けることが可能となる。また、突起を設けたシール部を予め単独で加硫成形してからこのシール部を基板に取り付けるものであるために、制振鋼板の構成要素である樹脂材にゴム加硫時の高温高圧が作用しないことになる。
【0009】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
【0010】図1は、当該実施例に係るガスケット(ガスケット装置とも称する)1の平面を示しており、図2(A)および(B)はそれぞれその一部拡大断面を示している。
【0011】当該実施例に係るガスケット1は、平面中央に通孔部3を設けた平板状の基板2の一面にゴム状弾性材製のシール部11を通孔部3の周りを取り囲むようにエンドレス状に設けたものであって、以下のように構成されている。
【0012】すなわち先ず、上記基板2は、図2に示すように制振鋼板4によって形成されており、この制振鋼板4は一対の鋼板5,6の間に熱可塑性の樹脂材7を挟み込んで三層構造の積層体を構成したものであって、この制振鋼板4が図1に示した平面形状にプレス加工されて上記基板2をなしている。基板2はハードディスクドライブ(HDD)のトップカバーをなすものである。
【0013】外郭形状を長方形に形成された基板2の四隅にそれぞれ、締付ボルト等を差し通すためのボルト挿通孔(取付穴とも称する)8が設けられており、またその内周縁部に、平面矩形の舌片状をなすシール取付部(突起用ベースとも称する)9が所要数、同一平面上に一体成形されている。図では、このシール取付部9が基板2の長手方向端部に一対向い合わせに設けられており、このシール取付部9にそれぞれシール取付孔(取付孔とも称する)10が板厚方向に貫通するように設けられている。
【0014】シール部11は、上記したように基板2の一面に取り付けられるが、エンドレス状をなすシール部本体12に、上記シール取付部9に対応して、このシール取付部9と同じ平面形状の舌片状をなす突起支持部13が基板2と平行に一体成形されており、この突起支持部13にそれぞれ、上記シール取付孔10に圧入される突起14がシール部本体12とは反対方向に向けて一体成形されている。
【0015】突起14は、圧入後に基板2の反対側へ抜け出る頭部15を備えており、この頭部15の先端に、シール取付孔10への圧入を容易化するための斜面状の案内面16が設けられている。また、この頭部15の幅はシール取付孔10の内径寸法よりも大きく形成されていて、頭部15の基端側にアンダーカット部17が設けられており、このアンダーカット部17が圧入後にシール取付孔10の開口周縁部に係合することにより、突起14がシール取付孔10から抜け出ることがないようにされている。
【0016】シール部11は、突起14をそれぞれシール取付孔10に圧入することにより基板2に対して接着剤を用いることなく非接着で取り付けられている。
【0017】また、シール部11は、弗素ゴム系のゴムを成形材料として所定の高温高圧で加硫成形されており、二次加硫で十分にアウトガスが取られている。
【0018】上記構成のガスケット1を製造するに際しては、基板2およびシール部11をそれぞれ別個に図示した製品形状に成形してから、基板2に設けたシール取付孔10にシール部11に設けた突起14をそれぞれ圧入し、これにより両者2,11を一体化する。圧入により基板2の反対側に抜け出た突起14の頭部15は、当該ガスケット1が装着箇所に装着されたときに、基板2とハウジング(図示せず)との間で潰されるために、シール性に支障を来すことはないようにされている。
【0019】上記構成を備えたガスケット1またはその製造方法においては、基板2に設けたシール取付孔10にシール部11に設けた突起14を圧入することにより基板2とシール部11とを一体化するものであるために、接着剤を用いなくても基板2にシール部11を取り付けることが可能である。したがって先ずは、当該ガスケット1の製造に際して比較的面倒で時間のかかる接着剤塗布工程を省略することができ、これにより比較的容易にガスケット1を製造することができる。また接着剤の塗りむらを生じることがないために、品質を安定させることができ、接着剤の塗布に関する設備類を省略することができるために、コスト的にも有利な製品を提供することができる。
【0020】また、突起14を設けたシール部11を予め単独で加硫成形してからこのシール部11を基板2をなす制振鋼板4に取り付けるものであるために、制振鋼板4の構成要素である樹脂材7にゴム加硫時の高温高圧が作用することがない。したがって、この高温高圧によって制振鋼板4の樹脂材7が損傷するのを未然に防止することができるために、制振鋼板4に本来の防振作用ないし防音作用を十分に発揮させることができ、これにより、これらの防振性ないし防音性について高性能の製品を提供することができる。
【0021】また、基板2に舌片状のシール取付部9を設けるとともにシール部11に同じく舌片状を呈してシール取付部9と重ねられる突起支持部13を設けて、この取付部9および支持部13の上に突起14を配置したために、突起14がシール部本体12とは平面上ずれた位置に配置されている。したがって、装着時に圧縮されてシール作用をなすシール部本体12の圧縮作用に突起14が良くない影響を及ぼすのを未然に防止することができ、これにより、シール性についても高性能の製品を提供することができる。但し、本発明において、突起14の配置は当該実施例に限定されず、図3および図4に示すように、シール部本体12と平面上重なる位置に突起14を配置するようにしても良い。また、突起14の形状や設置数についても適宜変更することが可能である。図3および図4に示したガスケット1のその他の構成および作用効果は、当該実施例に係るガスケット1と同じである。
【0022】更にまた、図2(B)に鎖線で示したように、突起14の頭部15を成形型におけるゲート位置とすると、シール性に良くない影響を及ぼす虞のあるゲート痕がシール作用と直接関係のない突起14の頭部15に残ることになり、シール部本体12に残るのを防止することが可能となる。したがって、ゲート痕がシール部本体12に残ってシール性に良くない影響を及ぼすのを未然に防止することができ、これによってもシール性を向上させることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は、以下の効果を奏する。
【0024】すなわち、上記構成を備えた本発明のガスケットまたはその製造方法においては、基板に設けた取付孔にシール部に設けた突起を圧入することにより基板とシール部とを一体化するものであるために、接着剤を用いなくても基板にシール部を取り付けることが可能である。したがって、当該ガスケットの製造に際して比較的面倒で時間のかかる接着剤塗布工程を省略することができ、これにより比較的容易にガスケットを製造することができる。また、接着剤の塗りむらを生じることがないために、品質を安定させることができ、接着剤の塗布に関する設備類を省略することができるために、コスト的にも有利な製品を提供することができる。
【0025】また、突起を設けたシール部を予め単独で加硫成形してからこのシール部を基板をなす制振鋼板に取り付けるものであるために、制振鋼板の樹脂材にゴム加硫時の高温高圧が作用することがない。したがって、この高温高圧によって制振鋼板の樹脂材が損傷するのを未然に防止することができるために、制振鋼板に本来の防振作用ないし防音作用を十分に発揮させることができ、これにより、これらの防振性ないし防音性について高性能の製品を提供することができる。




 

 


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