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発明の名称 密封装置及び密封装置の製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−12605(P2001−12605A)
公開日 平成13年1月16日(2001.1.16)
出願番号 特願平11−188468
出願日 平成11年7月2日(1999.7.2)
代理人 【識別番号】100085006
【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外1名)
発明者 後藤 喜一郎
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ハウジングにおける環状穴を密封する密封装置において、前記ハウジングの環状穴に軸方向に移動自在に挿入される金属環と、該金属環内外周と前記ハウジングの環状穴内外周との間をシールするシール部材と、前記金属環の側壁角部に形成されたつぶしと、を備えることを特徴とする密封装置。
【請求項2】 前記側壁角部が、前記金属環における、前記環状穴の径方向に略垂直な垂直面と、該垂直面よりも前記径方向外側にある前記径方向に略平行な平行面とにより形成される角部であり、前記つぶしが、前記角部において、前記径方向に略平行なつぶし平行面と、該つぶし平行面よりも前記径方向外側にある前記径方向に略垂直なつぶし垂直面とから形成されることを特徴とする請求項1に記載の密封装置。
【請求項3】 上記請求項1又は2に記載の密封装置を製造する密封装置の製造方法であって、前記つぶしを、前記金属環の成形の際に該金属環と一体的に成形する工程を備えることを特徴とする密封装置の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、密封装置及び密封装置の製造方法に関し、特に好適には、例えば自動車用自動変速機の切り替え装置のクラッチを切り替え作動させるピストン部等に用いられる密封装置及びこのような密封装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の密封装置としては、例えば図3に示すように自動変速機の変速切り替え装置のクラッチを切り替え作動させるピストン部に用いたものがある。図3に、従来の密封装置の断面図を示す。
【0003】図3に示されるように、従来の密封装置は、ハウジング103と軸方向所定間隔を有して取りつけられた保持部材104を介して多板クラッチ105を設けてあると共に、この多板クラッチ105と環状穴101との間には、金属環106を軸方向に移動自在に配置してある。また、金属環106は、環状穴101内を軸方向に移動自在なピストン部107を有する。
【0004】ピストン部107の内外周には環状穴101の内外周面に摺動自在に密封接着するシール部材としてのゴム状弾性体製の内周シールリップ109及び外周シールリップ110を設けてある。これにより、環状穴101とピストン部107とにて圧力室を形成している。
【0005】また、内周シールリップ109の上部では、内径側壁面が環状凹部102を形成し、外周シールリップ110の上部では、外径側壁面が第2環状穴108を形成する。
【0006】また、金属環106の端部は、多板クラッチ105側に向かって延びている。そして、ハウジング103から圧力室に作用した油圧の上昇によって金属環106のピストン部107を介して金属環106の端部が多板クラッチ105を押圧し、動力を伝達するようになっている。
【0007】また、この動力の伝達を解除するために、金属環106を多板クラッチ105から離すべくピストン部107を油圧の作用側に向かって付勢する付勢手段としてのリターンスプリング112を同一円周上に複数個設けてある。
【0008】また、ハウジング103の多板クラッチ105の上部には、リターンスプリング112の下部をガイドするための下部スプリングシート113を設けてある。また、114は、ストッパである。
【0009】すなわち、リターンスプリング112は金属環106と下部スプリングシート113との間に設けてあり、リターンスプリング112の付勢力により、金属環106を多板クラッチ105から離し、動力の伝達を解除し、金属環106を元の位置へ復帰する。
【0010】上記のような構成により、従来の密封装置は、油圧の変化に対応して多板クラッチ105を変化させると共に、油をしっかりと密封するとしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記のような従来技術の場合には、金属環(図3に示される場合では、金属環106)の組み付け性が悪く、例えば金属環に対して押圧部の横ずれ等が発生してしまい、油圧による押圧力や付勢手段による押圧力を正確に金属環を介して伝達することができない場合があるという問題点を有している。
【0012】上記問題点について、図3及び図4を参照して説明する。図4に、従来の密封装置の拡大断面図を示す。ただし、図4において、図3に示される部材と同様の部材には同じ番号を付す。
【0013】前述のように、例えば図3に示される従来の密封装置においては、金属環106の端部が多板クラッチ105に単に接触しているだけでは、金属環106と多板クラッチ105との間の組み付け性を向上させることができない場合があった。
【0014】そこで、金属環106と多板クラッチ105との間の組み付け性を向上させるため、例えば自動車用A/Tに用いられる密封装置は、製品機能上、図4に示されるように、その金属環106の凹部401の壁面側部にストレート確保の要求を出すことにより、このようなストレートを確保し、このストレートに位置固定部材等を挟持させて、組み付け性を向上させるとしている。
【0015】しかし、従来の密封装置においては、凹部401を形成する際に、充分な長さ及び精度のストレートを確保することが困難であることから、切削加工によりストレート面402を切削してストレートを確保するとしているが、この技術では、切削加工の分だけ余分な工程が必要であると共に、この技術により形成されたストレートでは、切削前のストレート面402が、大きなRを保持しているため、ストレート長さや、精度等を充分なものとすることができない。
【0016】その結果、図4に示されるような密封装置であっても、前述のように金属環の組み付け性が悪いままとなってしまい、例えば押圧部の横ずれ等が発生してしまい、その押圧力を正確に金属環に伝達することができない等の不具合が発生する場合があった。
【0017】本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、金属環のストレートの長さ及び精度を向上すると共に、簡便に製造することが可能な密封装置及び密封装置の製造方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明に係る密封装置は、ハウジングにおける環状穴を密封する密封装置において、前記ハウジングの環状穴に軸方向に移動自在に挿入される金属環と、該金属環内外周と前記ハウジングの環状穴内外周との間をシールするシール部材と、前記金属環の側壁角部に形成されたつぶしと、を備えることを特徴とする。
【0019】また、前記側壁角部が、前記金属環における、前記環状穴の径方向に略垂直な垂直面と、該垂直面よりも前記径方向外側にある前記径方向に略平行な平行面とにより形成される角部であり、前記つぶしが、前記角部において、前記径方向に略平行なつぶし平行面と、該つぶし平行面よりも前記径方向外側にある前記径方向に略垂直なつぶし垂直面とから形成されることを特徴とする。
【0020】さらに、本発明に係る密封装置の製造方法は、上記密封装置を製造する密封装置の製造方法であって、前記つぶしを、前記金属環の成形の際に該金属環と一体的に成形する工程を備えることを特徴とする。
【0021】従って、本発明に係る密封装置によれば、密封装置の金属環の側壁角部につぶしを備えたため、例えば金属環の側壁の両端が大きなRとなっていたとしても、このつぶしにより、充分な長さのストレートを精度よく確保することができる。そして、このつぶしの部分に、例えば動力伝達手段等のがたつきを防止するための、ワッシャ等の位置固定部材を設けることにより、さらに密封装置の組み付け性を向上することができる。
【0022】また、側壁角部に形成されるつぶしが、径方向に略平行なつぶし平行面と、つぶし平行面よりも径方向外側にある径方向に略垂直なつぶし垂直面とから形成されているため、このつぶしにより、外Rも小さくなり、ストレート長さを確保することができると共に、このつぶしを加えることで、ストレートの精度も向上させることができる。
【0023】さらに、本発明に係る密封装置の製造方法によれば、つぶしを金属環等の製造の際に金属環と一体的に成形するため、ストレート確保のための切削加工等も不要となり、プレス工数等も増加しないため、簡便に製造でき、かつ、コストアップも回避することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置等は、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】まず、図1を参照して、本発明に係る密封装置の一実施形態について説明する。図1に、本発明に係る密封装置の一実施形態の断面図を示す。ただし、図1に示される密封装置は、本発明に係る密封装置の製造方法の一実施形態により製造される密封装置でもある。従って、以下においては、本発明に係る密封装置の一実施形態の説明により、本発明に係る密封装置の製造方法の一実施形態の説明を兼ねることとする。
【0026】図1において、密封装置の外周面にはハウジング2を有しており、このハウジング2は、半径方向所定間隔を有して環状穴3を設けている。
【0027】また、環状穴3の外径側壁面には第2環状穴4を設けている。さらに、内径側壁面は上方に延びており、環状凹部5を形成している。
【0028】また、環状穴3の下方に取りつけられた保持部材6を介して、多板クラッチ7が設られている。
【0029】そして、環状穴3内に金属環8を軸方向に移動自在に挿入してあり、この金属環8内外周と環状穴3の内外周面間をシールするシール部材としてのゴム状弾性体製の内周シールリップ9及び外周シールリップ10を設けてある。
【0030】また、金属環8は、ピストン部18を有し、このピストン部18は、多板クラッチ7側に所定長さだけ延びて多板クラッチ7を押圧する。
【0031】そして、内側シールリップ9は、金属環8の内径端に一体的に焼き付け固定してある。
【0032】この内周シールリップ9は、軸方向のハウジング2の環状凹部5側に延びて半径方向内方に向って開くように傾斜しており、リップ先端が環状穴3に摺動自在に密封接触している【0033】また、外周シールリップ10は、金属環8の外形端に一体的に焼き付け固定してある。
【0034】この外周シールリップ10は、軸方向に延びて半径方向外方に向かって開くように傾斜しており、リップ先端が環状穴3に摺動自在に密封接触している。
【0035】このようにして、内周シールリップ9及び外周シールリップ10を介して金属環8とハウジング2の環状穴3との間に圧力室を形成している。
【0036】一方、金属環8は、ピストン部18移動時、その端部にて多板クラッチ7を押すように所定長さだけ多板クラッチ7側に延びているが、この金属環8の下部には、油圧の作用側に向かってピストン部18を付勢する付勢手段としてのリターンスプリング15が同一円周上に複数個設けられている。
【0037】また、リターンスプリング15の下部をガイドするためのワッシャ状の下部スプリングシート16を設けてあり、その軸方向の移動をストッパ17により規制している。
【0038】上記構成において、圧力室が低圧となっている際は、リターンスプリング15の付勢力が金属環8のピストン部18に加わっており、金属環8はハウジング2に接触して静止している。
【0039】また、圧力室に油圧が作用し、圧力が上昇すると、金属環8のピストン部18がリターンスプリング15の付勢力に抗して下方向へ移動し、多板クラッチ7を押し、動力を伝達させる。
【0040】そして、動力の伝達を解除する際は、リターンスプリング15の付勢力によりピストン部18を上方向に移動させる。これにより、金属環8が元の位置へと復帰することになる。
【0041】よって、上記構成の密封装置においては、油をしっかりと密封しつつ、多板クラッチ7を介して動力を伝達することができる。
【0042】ここで、本発明に係る密封装置の特徴的な部分について説明する。本発明に係る密封装置においては、図1を参照しても明らかなように、金属環の端部につぶしを備えている。
【0043】そして、多板クラッチ7上に形成された位置固定部材としてのウェーブワッシャ1が、上述のつぶしに組み込まれている。
【0044】すなわち、本発明に係る密封装置の一実施形態においては、従来図1に示されるウェーブワッシャ1等を組み付けることができなかったため、若しくは組み付けてもがたつきを抑えることが困難であったため、多板クラッチ7や密封装置自体にがたつきが発生する場合があったが、これを防止するため、金属環8につぶしを形成し、このつぶしにウェーブワッシャ1等の位置固定部材を組み付けることにより、がたつきを抑えることを可能にしている。
【0045】次に、図1及び図2を参照して、図1に示される密封装置の一実施形態についてさらに詳細に説明する。図2に、図1に示される密封装置の拡大断面図を示す。
【0046】図2に示される密封装置の一実施形態は、金属環8と、この金属環8の端部に設けられている内周シールリップ9及び外周シールリップ10と、金属環8の下部に形成されている、凹部201、ストレート面202、つぶし203及び外R部204とから構成されている。
【0047】本発明に係る密封装置の一実施形態では、図2に示されるように、金属環8の側壁角部に、つぶし203を形成していることを特徴としている。
【0048】このつぶし203により、凹部201の外R部204のRが小さくなり、充分なストレート長さのストレート面202を精度良く形成することができ、図1に示されるウェーブワッシャ1等の位置固定部材を金属環8にしっかりと組み付けることができる。
【0049】また、本発明に係る密封装置の製造方法の一実施形態においては、図2に示されるつぶし203を、金属環8の成形の際に、凹部201と一体的に、例えばプレス加工により成形する。
【0050】そして、公知の技術により、内周シールリップ9や外周シールリップ10等を形成する。このため、従来技術においてなされていたような、ストレート面の精度を向上させるような切削工程を必要とすることもなく、この密封装置の製造工程を削減することができ、その製造を容易にし、コストアップを回避することができる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明によれば、密封装置の金属環につぶしを加えたため、充分な長さのストレート面を精度良く形成することが可能な密封装置を提供することができる。
【0052】さらに、つぶしを金属環の成形の際に、金属環と一体的に成形しているため、ストレート面の精度を向上させるための切削工程等が不要となり、コストアップを回避し、その製造を容易にすることが可能な密封装置及び密封装置の製造方法を提供することができる。




 

 


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