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発明の名称 差し込み継手
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−193883(P2001−193883A)
公開日 平成13年7月17日(2001.7.17)
出願番号 特願2000−1819(P2000−1819)
出願日 平成12年1月7日(2000.1.7)
代理人
発明者 水川 賢司 / 山部 泰男
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 袋ナットと、その内面に装着されたロックリングと、上記袋ナットが被嵌する継手本体の一端に管装入部とを備え、袋ナットはその内面が継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされ、その継手入り口側近傍内面に複数の突起が周方向に沿って設けられ、ロックリングは引き抜き方向の引っ張りにより上記袋ナットのテーパー面に当接して加圧接触して縮径するリングであって袋ナット内をその軸方向に移動可能に配置され、その外面に上記袋ナットに設けられた突起の少なくとも一以上の突起に噛み合わされる係止爪が設けられ、その内面に被接続管の外面に圧接する係止用刃が設けられ、管装入部はその外周に周方向に沿って1個以上の止水リングが設けられ、上記ロックリングと上記止水リングとの間に被接続管の管端を挿入可能とされたことを特徴とする差し込み継手。
【請求項2】 袋ナットと、その内面に装着されたロックリング、上記袋ナットが被嵌する継手本体の一端に管装入部とを備え、袋ナットはその内面が継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされてその一部が軸方向に沿って切開され、切開部に、裏面に係止刃が設けられた蓋状体が切開部の一端を支点として開閉可能に設けられ、ロックリングは引き抜き方向の引っ張りにより上記袋ナットのテーパー面に当接して加圧接触して縮径するリングであって袋ナット内をその軸方向に移動可能に配置されその内面に被接続管外面に圧接する係止用刃が設けられ、管装入部はその外周に周方向に沿って1個以上の止水リングが設けられ、上記板状体を開として合成樹脂管が上記止水リングと上記ロックリングとの間に挿入され、挿入後板状体を閉として板状体を継手管受け口端部外周に設けた押さえ具で固定することを特徴とする差し込み継手。
【請求項3】 袋ナットと、その内面に装着されたロックリングと、弾性体と、上記袋ナットが被嵌する継手本体の一端に管装入部とを備え、袋ナットはその内面が継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされ、ロックリングは引き抜き方向の引っ張りにより上記袋ナットのテーパー面に当接して加圧接触して縮径するリングであって袋ナット内をその軸方向に移動可能に配置されその内面に被接続管外面に当接する係止用刃が設けられ、弾性体はロックリングの継手奥側側面とスペーサーリングとの間に配置され、管装入部はその外周に周方向に沿って1個以上の止水リングが設けられ、上記ロックリングと上記止水リングとの間に被接続管の管端を挿入可能とされたことを特徴とする差し込み継手。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、差し込み継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】差し込み継手には所定の引き抜き抵抗力が要求され、抜け止め防止機構を備えた継手が種々提案されており、その一つとして、例えば特開平6−193787号公報に提示されるようなコレット付き管継手が知られている。図10(a)はコレット付き管継手の一般的構成を示す断面図である。
【0003】図10(a)において、1’は管継手本体であり、内周には入り口側に至るに従って径小とされたテーパー面12’が設けられている。3’は管継手本体内に装着されたOリングである。2’はコレットであり、被接続管端部が管継手本体1’の奥方に向け挿入される筒状である。このコレット2’は引き抜き方向への引っ張りにより上記テーパー内面12’に加圧接触される頭部22’と、その加圧接触により筒壁21’を縮径させるスリット24’と、その縮径により被接続管外面に食い込まされる刃23’を備えている。
【0004】このコレット付き管継手1’で管を接続するには、被接続管端部をコレット2’内にスリット24’を弾性的に拡げつつ挿入し、次いでコレット2’の外部フランジを掴んでコレット2’を引き抜き方向に引っ張ってコレット2’の頭部22’を管継手本体のテーパー内面12’に加圧接触させる。この加圧接触により、筒壁21’のスリット24’が狭められ、筒壁21’が縮径され、刃23’が被接続管外面に食い込まされるから、刃23’の係止作用によって抜け止めが担われ、Oリング3’が被接続管の端部外周に接触して止水が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図10(b)は、コレット付き継手に被接続管P’が接続された状態を示す断9面図である。被接続管P’が継手入り口から挿入されるとき、挿入管端はその外周面を刃23’に擦接させつつ筒壁21’を弾性的に拡げながら通過し、Oリング3’を挿入端部外周面に当接して所定の位置E’まで挿入される。従って、被接続管の管端外周面は挿入中は刃23’に擦接し続け、それ故刃23’によって管端部外周に軸方向に沿った傷が発生する。Oリング3’は、管挿入後は管端部周方向全周に渡って管端部に配置されて止水作用を担うが、上記軸方向に沿った傷を完全に被覆することはできず、従って管内部を通過する流体は傷を通って漏水する場合があった。
【0006】また、コレット2’を引き抜き方向に引っ張って刃23’を被接続管P’の外面に食い込ませた後、その引っ張りを解除したときの力の作用は、筒壁21’の撓み反力fが頭部22’とテーパー内面12’との接触箇所に作用し、テーパー内面12’の勾配で規制される管軸方向分力f’がコレット2’を管継手本体1’に対し上記引き抜き方向とは逆方向に押し方向に作用している。
【0007】而して、被接続管P’がOリング3’や他の管固定手段のために上記管軸方向分力f’に対して固定されていても、刃23’の被接続管P’外面への食い込み深さが浅いときは、コレット2’が上記管軸方向分力f’のために管継手本体1’に対し、e方向に移動されて刃23’の被接続管P’外面への係止が解除される恐れがある。
【0008】しかるに、被接続管P’が金属管や硬質プラスチック管の場合では、上記刃23’の被接続管P’外面への食い込み深さを充分に深くし難く、コレット2’の引き抜き方向引っ張りを解除すると、刃23’の被接続管P’外面への食い込み係止が解除されてコレット2’を有効に機能させ得ない恐れがある。
【0009】本発明の目的は、管の止水面に傷を発生させずに接続でき、かつ一旦刃を被接続管外面に食い込ませて係止した後は、挿入圧力や内水圧を抜いても係止状態を安定的に保持可能な差し込み継手を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の請求項1記載の差し込み継手(発明1)は、袋ナットと、その内面に装着されたロックリング、上記袋ナットが被嵌する継手本体の一端に管装入部とを備え、袋ナットはその内面が継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされ、その継手入り口側近傍内面に複数の溝が周方向に沿って設けられ、ロックリングは引き抜き方向の引っ張りにより上記袋ナットのテーパー面に当接して加圧接触して縮径するリングであって袋ナット内をその軸方向に移動可能に配置され、その外面に上記袋ナットに設けられた溝の少なくとも一以上の溝に噛み合わされる係止爪が設けられ、その内面に被接続管の外面に圧接する係止用刃が設けられ、管装入部はその外周に周方向に沿って1個以上の止水リングが設けられ、上記ロックリングと上記止水リングとの間に被接続管の管端を挿入可能とされたことを特徴とする差し込み継手である。
【0011】本発明の請求項2記載の差し込み継手(発明2)は、袋ナットと、その内面に装着されたロックリングと、上記袋ナットが被嵌する継手本体の一端に管装入部とを備え、袋ナットはその内面が継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされてその一部が軸方向に沿って切開され、切開部に、裏面に係止刃が設けられた蓋状体が切開部の一端を支点として開閉可能に設けられ、ロックリングは引き抜き方向の引っ張りにより上記袋ナットのテーパー面に当接して加圧接触して縮径するリングであって袋ナット内をその軸方向に移動可能に配置されその内面に被接続管外面に圧接する係止用刃が設けられ、管装入部はその外周に周方向に沿って1個以上の止水リングが設けられ、上記板状体を開として合成樹脂管が上記止水リングと上記ロックリングとの間に挿入され、挿入後板状体を閉として板状体を継手管受け口端部外周に設けた押さえ具で固定することを特徴とする差し込み継手である。
【0012】本発明の請求項3記載の差し込み継手(発明3)は、袋ナットと、その内面に装着されたロックリングと、弾性体と、上記袋ナットが被嵌する継手本体の一端に管装入部とを備え、袋ナットはその内面が継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされ、ロックリングは引き抜き方向の引っ張りにより上記袋ナットのテーパー面に当接して加圧接触して縮径するリングであって袋ナット内をその軸方向に移動可能に配置されその内面に被接続管外面に当接する係止用刃が設けられ、弾性体はロックリングの継手奥側側面とスペーサーリングとの間に配置され、管装入部はその外周に周方向に沿って1個以上の止水リングが設けられ、上記ロックリングと上記止水リングとの間に被接続管の管端を挿入可能とされたことを特徴とする差し込み継手である。
【0013】
【発明の実施の形態】次に本発明の差し込み継手について図面を参照しつつ詳しく説明する。
【0014】(発明1)図1は発明1の差し込み継手の一部断面図である。本発明の差し込み継手においては、その継手本体1の材質は特に限定されるものではなく一般に継手に用いられる材料であれば何でも構わない。例えば、一例として、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、弗素樹脂、シリコン樹脂、ABS樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル、ポリウレタン等の合成樹脂やこれらを繊維や充填材で補強した複合樹脂;鉄、アルミニウム、銅、ステンレススチール、真鍮等の金属や合金類若しくはこれらにメッキ等の防食処理を施したもの等が挙げられる。
【0015】袋ナット2の材質は、継手本体1の材質と同じであっても異なっていても構わないが、被接続管Pを接続する場合やが接続後に被接続管Pが引き抜かれる方向に引っ張られた場合などに、袋ナット2の内面はその内部に装着されたロックリング3の外面が圧接しつつ擦動するので傷が付き易く、可能なら金属製のものが望ましい。但し、接続後の管路の使用目的や配管敷設方法等により、過大な力が掛からない場合や管自体が柔らかい場合には、合成樹脂や複合樹脂製とされても構わない。
【0016】袋ナット2は、継手本体1にネジ21で接続され取り外しが可能とされている。袋ナット2内にロックリング3や必要ならスペーサーリング8を装着し継手本体1に取り付けるのが楽になると共に、万一、管Pを接続した後取り外す時に、袋ナット2を外すだけで分解が可能となる。
【0017】又、袋ナット2の内面は、継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされている。このテーパー面は、その内部に装着されたロックリング3の外面が圧接しつつ擦動してロックリング3が縮径するように作用する。従って、袋ナット2のテーパー面は必ずしも袋ナット2の内面全部がテーパー状とされている必要はなく、ロックリング3が移動して当接する箇所から継手入り口側部分がテーパー状とされていれば良い。
【0018】袋ナット2のテーパー状内面には、その周方向に沿って溝22が設けられている。この溝は、後述するロックリング3の外周面に取り付けられた係止爪4としてのC形スプリングがはまり込んで、被接続管Pを接続後、ロックリング3が移動することを防止する作用を担っている。従って、その形状は、係止爪31であるC形スプリングが継手入り口方向に移動してはまり込み、かつ逆方向に移動できない形状で有れば良く、例えば一例として、溝22の形状に合致する、断面が四角状、円弧状、鋸状のものなどが挙げられる。また、溝22は後述のロックリング3に取り付けられた係止爪31が掛かれば良いのであるので、必ずしも袋ナット2のテーパー状内面全周に渡って設けられている必要はない。
【0019】袋ナット2内に配置されるロックリング3は、その内面に設けられた被接続管Pの抜け防止のための係止用刃32によって、被接続管Pの抜け防止の作用を受け持つ。従ってその材質は、前述した継手本体と同様の金属、合金若しくは防食処理を施した金属等であることが望ましいが、特に限定されたものではない。
【0020】ロックリング3は引き抜き方向の引っ張りにより上記袋ナット2のテーパー面に当接して加圧接触して縮径する環体であって袋ナット2内をその軸方向に移動可能に配置される。ロックリング3は、その筒状軸に沿って一部が切開されてスリットが設けられている。スリットは、ロックリング3が装着されたときに継手入り口側に開放されていれば、必ずしも軸方向全部が切開されている必要はないが、スリットが軸方向全部に切開されていれば(図2(a)参照)拡縮が容易になるので、部分的なスリット(図2(b)参照)であるものより、好ましく用いることができる。
【0021】従って、ロックリング3の材質は、ロックリング3が袋ナット2のテーパー内面を摺動しかつ上記スリットの作用により拡縮可能でなければならないので、通常、はがね、ステンレススチール鋼等の金属や、大きな力の掛からない場合には合成樹脂や複合樹脂が用いられても良い。
【0022】また、ロックリング3の外周面は、テーパー状とされていてもされていなくてもよい。即ち、袋ナット2のテーパー内周面に沿って移動したときロックリング3自体が縮径可能とされているので、特に外面をテーパー状にしておく必要がないからである。ただし、テーパー状である方がスムースにロックリングが移動可能であるので、必要があればテーパー面とされていても良い。
【0023】ロックリング3の外周面に設けられるロックリング3の移動を防止するための係止爪31は例えば一例として、C形スプリングが挙げられる。この場合では、その材質は鉄又はステンレス製の鋼であり、その形状は、例えば一例として、円の一部が欠如したC形状とされた、断面が円形、楕円形、矩形、鋸形等のリング状(図3(a)参照)であって、その外径が袋ナットに設けられた溝22に確実に嵌合しうる大きさを持つもの等が挙げられる。
【0024】C形スプリング4をロックリング3に固定する方法としては、一般的な方法が取られれば良く、通常ロックリング3の外周に凹状溝を切りその中にC形スプリング4を装着するようにされる。このとき、この凹状溝の深さは、C形スプリング4が外れず、かつC形スプリング4が縮径したときC形スプリング4の頭部がロックリング3の外周面より外側に突出するようにされていれば良い。
【0025】なお係止爪31は、上記の例だけでなく、ロックリング3本体と一体とされたラチェット形爪(図3(b)参照)を設けられたものやこれが軸方向に揺動可能とされたもの、あるいは係止力が弱くても構わない用途では、ゴム製のリング(図3(c)参照)であっても構わない。又、その数は1個でも複数個でも構わない。上記図3(b)及び図3(c)は、一例として、2個の場合の例である。
【0026】ロックリング3の内面に設けられる被接続管Pの抜け防止用の係止用刃32は、被接続管Pに食い込んで管Pとロックリング3とを係止する作用を担う。従って刃の材質は、通常前述した継手本体と同様の金属、合金若しくは防食処理を施した金属等であることが望ましいが、特に限定されたものではなく、係止力が弱くて良い場合には、合成樹脂や複合樹脂、あるいはゴム等の弾性体であっても構わない。
【0027】その形状は、刃32の先端を結んだ内径が被接続管Pの外径よりやや小さくされていて、被接続管Pに圧接して食い込む形状であればどのような形状であっても良いが、例えば、一例として、被接続管Pを引き抜く方向に抵抗力を示すような方向に刃先32を向けた鋸状であれば、被接続管Pを挿入するときに刃先32が挿入の邪魔になり難く、かつ、被接続管Pを引き抜き方向に引っ張ったときに刃先32が管表面に良く食い込むので好都合である。なお、刃先32が金属のものでは、ロックリング3が金属製であれば一体のものとして成形すれば良く、ロックリング3が合成樹脂等であれば、その合成樹脂に植え込むように固定して取り付けられていても良い。
【0028】ロックリング3の配置位置は、袋ナット2のテーパー内面の継手奥側であって、ロックリング3の外面が袋ナット2のテーパー内面と接触するように取り付けられる。
【0029】また、ロックリング3の更に継手奥側には、ロックリング3の移動量を制限するスペーサーリング8が設けられている場合もある。スペーサーリング8は、ロックリング3の継手奥側方向が長い場合や継手の管装入部より更に奥側壁に管の装入しろが設けてあって、管装入時に管装入部7に設けられた止水リング71の位置が被接続管Pの装入された管端に近すぎない場合には用いられなくても良い。
【0030】スペーサーリング8は、例えば一例として、その形状は筒状体(図4(a)参照)若しくは一端が内向き鍔部とされた筒状体(図4(b)参照)とされる場合が通例であり、鍔部は特に必要というわけではないが、被接続管Pが軟質で傷がつきやすい場合などでは、その装入先端が継手奥部に当たって損傷を受ける恐れを防止するために設けられることがある。また、リングであるスペーサーリング8の内径は被接続管Pが挿入可能な太さとされ、鍔部が設けられている場合には、鍔部が継手最奥側に位置するよう配置される。
【0031】スペーサーリング8の材質は、被接続管Pの挿入のときにロックリングが被接続管Pに押されて若しくは擦動されて継手1の最奥部まで移動してしまうのを防止する作用を担っているので、その形状はロックリング3と当接する断面がロックリング3の端部を面で受け得る形状とされていなければならず、またその材質は、被接続管Pの挿入のときに挫屈がなければ特に制限されるものではなく、例えば一例として、前述の継手本体1と同様の各種合成樹脂や金属類のものが適用される。
【0032】スペーサーリング8の材質が透明な合成樹脂製であれば、袋ナット2に覗き穴を開孔しておくと、その穴を通して被接続管Pの管端部を観察できるので、被接続管Pの管端部がどこまで挿入されたかが目視で確認できる。
【0033】袋ナット2の内部空間に配置され継手本体1内に繋がる管装入部7は、その外面に設けられた止水リング71が被接続管Pの内面に当接して止水作用を担う。従ってその材質は、被接続管Pが挿入されてこれを支持可能な強度が必要であり、例えば一例として、前述継手本体1の材質と同様のものを用いることができ、通常は継手本体と一体として成形されればよい。
【0034】管装入部7には、その外周に周方向に沿って1個以上の止水リング71が装着されて いる。止水リング71は、被接続管Pの内面に当接して止水効果を発揮するものであるので、一般の止水用Oリング状のものが適用でき、例えば一例として、天然ゴム及び架橋天然ゴム;ニトリルゴム、ブチルゴム、シリコンゴム等の合成樹脂のゴム類及びこれらの架橋体等が好適に用いられる。なお、止水リング71の断面形状は、通常の円形の他、楕円形、四角形、楔形等接合の目的に応じて適宜使い分けられれば良い。また、止水リング71の固定方法は、一般のOリングの固定方法が適用できる。即ち、止水リングの固定場所に溝を設けこの中にOリングが溝から突出するようはめ込まれれば良い。
【0035】発明1の継手と管との接続方法は、図5に示されるように、前記ロックリングの内面に設けられた係止用刃32と前記止水リング71との間に被接続管Pの管端を装入し、その後管Pを引き抜く方向に引っ張ることで行われる。管Pの装入時にロックリング3が継手奥部に移動されつつスペーサー8に当たってそれ以上奥部に移動されず、ロックリング3の内部に管Pが挿通される。管Pはスペーサー8の中を挿通され継手奥壁に当たって装入が完了する。その後、管Pを引き抜く方向に引っ張ると、ロックリング3がそれにつれて継手入り口方向に移動し、ロックリング3の端部が袋ナット2のテーパー内面に当たると、ロックリング3は継手入り口側に移動するにつれ縮径し、同時にロックリング3内面に設けられた係止用刃32が管Pの表面に食い込み、管Pとロックリング3とが結合される。
【0036】このとき、ロックリング3の外周面に設けられたC形スプリング4は、袋ナット2に向けられた溝22に嵌合してロックリング3が継手奥側方向に移動することを防止する。従って引き抜き方向に引っ張られた管Pはロックリング3によって固定されしかも引っ張り力を解除しても元に戻らないので、抜けることがない。また、管Pの内面は管装入部7の外周に設けられた止水リング71に圧接されて止水されているが、管Pの内面は挿入中、止水リング71以外には接触しないので傷がつくことがなく、従って接合後水が漏れることはない。
【0037】(発明2)図6は発明2の差し込み継手の一部断面図である。発明2の差し込み継手においては、被接続管のロック機構や止水機構については発明1と同様であるが、被接続管の装入後の抜け防止のためのロックリングの緩み防止方法が異なる。
【0038】発明2においては、袋ナット2はその内面が継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされ、その一部が軸方向に沿って切開され、切開部に、裏面に係止刃51が設けられた蓋状体5が切開部の一端を支点として開閉可能に設けられている。蓋状体5に設けられた係止刃51は、管Pを装入後、後述するロックリング3の外周に圧接され、ロックリング3が移動することを防止する用を担う。蓋状体5の材質は、金属、合成樹脂若しくは複合樹脂等の内から適宜選ぶことができるが、袋ナット、ロックリングの材質と機能との関係で、耐久性の面を考慮すれば金属製のものがより好適に適用される。
【0039】即ち、管Pを装入後、袋ナット2に取り付けられた蓋状体5を閉じることによって蓋状体5の内側に設けられた係止刃51がロックリング3の外周面に食い込みロックリング3の緩みを防止する。従って、ロックリング3の外周面は、袋ナット2内面に沿ったテーパー面とされていればよく、発明1のような係止爪31が備えられていなけらばならないことはない。
【0040】但し、ロックリング3の外周面には、蓋状体5に設けられた係止刃51に適合する形状の係止爪31が設けられていれば、より確実にロックリングの緩みが防止できるので、可能なら係止爪31を設けてあることが望ましい。例えば一例として、発明1に示されたC形スプリング4の他、図3(c)に示されるような鋸形係止爪31が外周面の周方向に沿って設けられていても良い。
【0041】ロックリング3の内周面に取り付けられた係止用刃32の材質や構造、ロックリング3の配置位置等は発明1と同様であり、発明1と同様に、ロックリング3の奥側にスペーサーリング8が設けられていても良い。また、管装入部7についてもその構造や材質、止水方法等は発明1と同様であるので繰り返し説明はしない。
【0042】発明2の継手と管との接続の一例を図7で説明する。蓋状体5が開とされた状態でロックリング3の内側に設けられた係止用刃32と止水リング7の外側に設けられた止水リング71との間に被接続管Pの管端が装入される。管Pの装入時にロックリング3が継手奥部に移動されつつスペーサー8に当たってそれ以上奥部に移動されず、管Pはロックリング3の内側とスペーサーリング8の内側を挿通され継手奥壁に当たって装入が完了する。その後、管Pを引き抜く方向に引っ張ると、ロックリング3がそれにつれて継手入り口方向に移動し、ロックリング3の端部が袋ナット2のテーパー内面に当たると、ロックリング3は継手入り口側に移動するにつれ縮径し、同時にロックリング3内面に設けられた係止刃32が管Pの表面に食い込み管Pとロックリング3とが結合される。
【0043】この後、図7に示されるように、蓋状体5を閉とし蓋状体5を継手本体1に設けられた蓋状体押さえ具52で固定すると、蓋状体5の裏面に設けられた係止刃51がロックリング3の外周面に食い込み、ロックリングが緩むことを防止する。
【0044】(発明3)図8は発明3の差し込み継手の一部断面図である。発明3の差し込み継手においては、被接続管のロック機構や止水機構については発明1又は2のロックリングと同様であるが、被接続管の装入後の抜け防止のためのロックリングの緩み防止方法が異なる。
【0045】発明3においては、袋ナット2はその内面が継手入り口側に至るにつれて径小となるテーパー面とされ、後述するロックリング3の外周が当接されてロックリング3を縮径させる用を担う。従ってその材質は金属製であることが望ましいが、被接続管が軟質である場合や圧力が掛からないことが分かっている管路の場合等では合成樹脂や複合樹脂等でも構わない。また、ロックリング3の外周面はテーパー面とされていてもされていなくても良く、必ずしも発明1のような係止爪が設けられている必要はない。
【0046】ロックリング3の配置位置は発明1と同様であるが、発明3においてはロックリング3と継手奥部との間に弾性体6が設けられている。この弾性体6は、管Pの装入後ロックリング3を継手入り口方向に押し、ロックリング3が緩むのを防止する用を担う。従って、弾性体6は押しバネの機能を有するものであれば良く、その材質と形状は、例えば一例として、はがねやステンレススチール鋼等の金属のコイルバネ状、板バネ状等であれば好適に使用できる。
【0047】発明3の場合には、弾性体6がロックリング3と継手奥側との間に装着されるので、被接続管Pの装入時に、スペーサーリング8を用いてロックリング3が継手奥まで移動することを防止する必要は特にないが、例えば、大径の管を接続する場合等のように、スペーサーリング8を用いてロックリング3の移動を制限する方がより確実に接続される場合には、用いられても良い。
【0048】ロックリング3の内周面に取り付けられた係止用刃32の材質や構造、ロックリングの配置位置等は発明1と同様であり、発明1と同様に、ロックリング3の奥側にスペーサーリング8が設けられていても良い。又、管装入部についてもその構造や材質、止水方法等は発明1と同様であるので繰り返し説明はしない。
【0049】発明3の継手と管との接続の一例でスペーサーリングを併用している場合を図9に示す。ロックリング3の内面に設けられた係止用爪32と管装入部7の外面に設けられた止水リング71との間に被接続管Pの管端が装入されると、管Pの挿入時にロックリング3が継手奥部に移動されつつコイルバネ状弾性体6を押し、スペーサーリング8に当たってそれ以上奥部に移動されず、管Pはロックリング3の内側とスペーサーリング8の内側を挿通され継手奥壁に当たって装入が完了する。
【0050】コイルバネ状弾性体6は、装入中継手奥側に押し込まれるように圧縮されて変形し、常にロックリング3を継手入り口側に押し戻すよう作用する。従って、管Pを装入後、装入圧力を抜くと同時にコイルバネ状弾性体6はロックリング3を押し戻し、同時にロックリング3内面に設けられた係止刃32が管Pの表面に食い込み管Pとロックリング3とが結合される。しかもロックリング3の緩みが防止される。
【0051】このように、管Pの装入時にはコイルバネ状弾性体6の反発力によりロックリング3が継手入り口側に押されているので、この反発力にうち勝つ力で管Pに差し込まれなければならず、大きな装入力が必要となる恐れがある場合には、図9に示されるように、装入前に弾性体6の押さえ板51を設けて弾性体6を縮めておくと、管Pの装入力が小さくて済む。管Pの装入後押さえ板61を引き抜きくとバネが元の形状に戻り、ロックリング3が継手入り口側に押されロックが完了するので、このようにされていても良い。
【0052】
【発明の効果】本発明の継手によれば、止水機能と抜け防止機能とを異なる面で行うので管の止水面に傷を発生させず従って水が漏れる恐れがない。また、一旦刃を被接続管外面に食い込ませて係止した後は、確実のロックリングのゆるみが防止できるので、挿入圧力や内水圧を抜いても係止状態を安定的に保持可能となるのである。




 

 


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