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発明の名称 光熱ハイブリッドパネルの製造方法、および光熱ハイブリッドパネル
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−174071(P2001−174071A)
公開日 平成13年6月29日(2001.6.29)
出願番号 特願2000−70723(P2000−70723)
出願日 平成12年3月14日(2000.3.14)
代理人
発明者 松崎 純一 / 加納 正史 / 井上 将男 / 御山 稔人
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 第1透明板と、太陽電池セルおよび太陽電池セルを封止するホットメルト樹脂とから構成された太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールの裏面に設けられた集熱パネルとを備える光熱ハイブリッドモジュールの前記第1透明板と、第2透明板とを、スペーサーを介在させて隔置して断熱層を形成した積層体とした後、積層体の周縁部に合成樹脂からなる封止枠部材を一体的に成形して形成することを特徴とする光熱ハイブリッドパネルの製造方法。
【請求項2】 第1透明板と、太陽電池セルおよび太陽電池セルを封止するホットメルト樹脂とから構成された太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールの裏面に設けられた熱媒配管を有する集熱パネルとを備える光熱ハイブリッドモジュールの前記第1透明板と、第2透明板とを、スペーサーを介在させて隔置して断熱層を形成した積層体とした後、積層体の周縁部を封止するための封止枠部材の形状のキャビティ空間を有する型枠に、積層体の周縁部を装着し、封止枠部材の合成樹脂原料をキャビティ空間に射出して前記積層体の周縁部に合成樹脂からなる封止枠部材を一体的に成形して形成し、前記封止枠部材が形成された積層体を型枠から取り出すことを特徴とする光熱ハイブリッドパネルの製造方法。
【請求項3】 第1透明板とスペーサーとの間及び第2透明板とスペーサーとの間の接着力又は剪断応力よりも小さい射出圧力で前記合成樹脂原料をキャビティ空間に射出することを特徴とする請求項2に記載の光熱ハイブリッドパネルの製造方法。
【請求項4】 第1透明板と、第2透明板と、第1透明板と第2透明板との間に設けられたスペーサーと、太陽電池セルおよび太陽電池セルを封止するホットメルト樹脂から構成された太陽電池モジュールと、太陽電池モジュールの裏面に設けられた集熱パネルとからなる積層体の周縁部に、一体的に成形して形成された合成樹脂からなる封止枠部材を設けたことを特徴とする光熱ハイブリッドパネル。
【請求項5】 第1透明板及び第2透明板と、第1透明板と第2透明板との間に設けられたスペーサーとが、それぞれに用いられる材料の線膨張率の差異が20×10-6/℃以下である材料からなることを特徴とする請求項4に記載の光熱ハイブリッドパネル。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、太陽電池モジュールと集熱パネルとが一体に取り付けられた光熱ハイブリッドパネルの製造方法、および光熱ハイブリッドパネルに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、化石燃料の消費増大等に起因する地球環境問題・エネルギー枯渇問題の深刻化に伴い、住宅等の屋根の上に、パネル状の太陽電池モジュールを設置し、クリーンな太陽エネルギーから直接電力を取り出して住宅に供給する住宅用太陽光発電システムや、同じく屋根部にパネル状の集熱板等を設置して太陽エネルギーを捕らえて暖房等の熱源として利用する住宅太陽熱暖房システム等のソーラーシステムが注目されている。
【0003】従来、例えば、特願平9−304373に記載されているように、太陽電池モジュールと集熱パネルとを一体に構成することにより、太陽光線を光エネルギー及び熱エネルギーの両面から有効に利用できるように発電および集熱を可能とした光熱ハイブリッドパネルが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報記載の光熱ハイブリッドパネルにおいては、断熱層が形成されておらず、周縁部の封止については何ら提案されていなかった。
【0005】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたもので、周縁部の封止に手間がかからず、低コストで製造でき、封止の信頼性が高い光熱ハイブリッドパネルの製造方法、および光熱ハイブリッドパネルを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、光熱ハイブリッドパネルの製造方法であって、第1透明板と、太陽電池セルおよび太陽電池セルを封止するホットメルト樹脂とから構成された太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールの裏面に設けられた集熱パネルとを備える光熱ハイブリッドモジュールの前記第1透明板と、第2透明板とを、スペーサーを介在させて隔置して断熱層を形成した積層体とした後、積層体の周縁部に合成樹脂からなる封止枠部材を一体的に成形して形成することを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、光熱ハイブリッドパネルの製造方法であって、第1透明板と、太陽電池セルおよび太陽電池セルを封止するホットメルト樹脂とから構成された太陽電池モジュールと、前記太陽電池モジュールの裏面に設けられた熱媒配管を有する集熱パネルとを備える光熱ハイブリッドモジュールの前記第1透明板と、第2透明板とを、スペーサーを介在させて隔置して断熱層を形成した積層体とした後、積層体の周縁部を封止するための封止枠部材の形状のキャビティ空間を有する型枠に、積層体の周縁部を装着し、封止枠部材の合成樹脂原料をキャビティ空間に射出して前記積層体の周縁部に合成樹脂からなる封止枠部材を一体的に成形して形成し、前記封止枠部材が形成された積層体を型枠から取り出すことを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載の光熱ハイブリッドパネルの製造方法であって、第1透明板とスペーサーとの間及び第2透明板とスペーサーとの間の接着力又は剪断応力よりも小さい射出圧力で前記合成樹脂原料をキャビティ空間に射出することを特徴とする。
【0009】請求項4記載の発明は、光熱ハイブリッドパネルであって、第1透明板と、第2透明板と、第1透明板と第2透明板との間に設けられたスペーサーと、太陽電池セルおよび太陽電池セルを封止するホットメルト樹脂から構成された太陽電池モジュールと、太陽電池モジュールの裏面に設けられた集熱パネルとからなる積層体の周縁部に、一体的に成形して形成された合成樹脂からなる封止枠部材を設けたことを特徴としている。
【0010】請求項5記載の発明は、請求項4に記載の光熱ハイブリッドパネルであって、第1透明板及び第2透明板と、第1透明板と第2透明板との間に設けられたスペーサーとが、それぞれに用いられる材料の線膨張率の差異が20×10-6/℃以下である材料からなることを特徴とする。
【0011】(作用)請求項1記載の発明では、第1透明板と、太陽電池モジュールと、集熱パネルとを備える光熱ハイブリッドモジュールの前記第1透明板と、第2透明板とを、スペーサーを介在させて隔置して断熱層を形成した積層体とした後、積層体の周縁に合成樹脂からなる封止枠部材を一体的に成形して形成するので、断熱層を形成した光熱ハイブリッドパネルの周縁部の封止に手間がかからず、低コストで製造できる。また、周縁部の封止の工程が簡単なため、不良品が発生し難く、信頼性が高い光熱ハイブリッドパネルを得ることができる。
【0012】請求項2記載の発明は、積層体の周縁部を封止するための封止枠部材の形状のキャビティ空間を有する型枠に、積層体の周縁部を装着し、封止枠部材の合成樹脂原料をキャビティ空間に射出して前記積層体の周縁部に合成樹脂からなる封止枠部材を一体的に成形して形成し、前記封止枠部材が形成された積層体を型枠から取り出すものであるから、前記請求項1記載の発明と同様、周縁部の封止に手間がかからず、低コストで製造できると同時に、周縁部封止の信頼性が高い。
【0013】また、集熱パネルに設けられた熱媒配管もキャビティ空間に収納されるようにすれば、熱媒配管表面に合成樹脂からなる被膜を形成することができる。
【0014】請求項3記載の発明による光熱ハイブリッドパネルは、第1透明板とスペーサーとの間及び第2透明板とスペーサーとの間の接着力又は剪断応力よりも小さい射出圧力で前記合成樹脂原料をキャビティ空間に射出することにより、断熱層を形成するスペーサー枠材料が射出圧力によって断熱層内に押し出されることがなく、得られる積層体の歪みが小さく信頼性の高い光熱ハイブリッドパネルが得られる。
【0015】請求項4記載の発明による光熱ハイブリッドパネルは、第1透明板と、第2透明板と、スペーサーと、太陽電池モジュールと、集熱パネルと、からなる積層体の周縁部に、一体的に成形して形成された合成樹脂からなる封止枠部材を設けたものであるから、周縁部封止の信頼性が高い。また、簡易な製造方法でこの光熱ハイブリッドパネルを得ることができる。
【0016】請求項5記載の発明による光熱ハイブリッドパネルは、第1透明板及び第2透明板と、スペーサーとが、それぞれに用いられる材料の線膨張率の差異が20×10-6/℃以下である材料からなるので、断熱層を形成するスペーサー枠材料と第1、第2透明板材料との間で屋外の温度変化による封止部材への歪みの発生が少なく、従って剥離を生じることがなく、長期信頼性の高い光熱ハイブリッドパネルを得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。説明は、実施例を用いて具体的に行う。図1〜図5は、本発明の一実施例であって、図1(イ)図は光熱ハイブリッドパネルの平面図、(ロ)図は(イ)図のA−A線における断面図、(ハ)図は(イ)図のB−B線における断面図である。図2は積層体の構成部品を分解して示す斜視図、図3(イ)図は積層体のA−A線における断面図、(ロ)図はB−B線における断面図、図4(イ)図は型枠に装着された積層体のA−A線における断面図、(ロ)図は同じくB−B線における断面図、図5(イ)図は型枠に抑え材Pを用いて装着された積層体のA−A線における断面図、(ロ)図は同じくB−B線における断面図である。
【0018】本実施例の光熱ハイブリッドパネル1は、図1に示すように、積層体Sの周縁部に、一体的に成形して形成された合成樹脂からなる封止枠部材10を設けたものである。上記積層体Sは、白板ガラスからなる第1透明板2と、白板ガラスからなる第2透明板8と、第1透明板2と第2透明板8との間に設けられたスペーサー7と、太陽電池モジュール4と、太陽電池モジュール4の裏面に設けられ熱媒配管31を備えた集熱パネル3とからなっている。また、上記太陽電池モジュール4は、太陽電池セル5、5、・・および太陽電池セル5を封止するホットメルト樹脂6から構成されている。
【0019】上記第1透明板2と第2透明板8は、ガラスの他、耐光性のよい透明な合成樹脂であってもよい。前記第1透明板2と第2透明板8との間には、スペーサー7が介在されることで断熱層9が形成されている。この断熱層9は、空気層もしくは不活性ガス層のいずれであってもよい。また、スペーサー7は、アルミニウム製の角材とコーナージョイントとからなり、これらを組み合わせて枠状となされている。また、内部には乾燥剤を封入できるように中空状になされている。
【0020】ここで第1透明板2と第2透明板8にガラス(線膨張率:9〜10×10-6/℃)を用いた場合、スペーサー7に用いる材料として好適な材料は、ガラスの他、金属系材料として、チタン(線膨張率:8.9×10-6/℃)、鉄(線膨張率:12.1×10-6/℃)、アルミニウム(線膨張率:23.5×10-6/℃)、合成樹脂系材料としてFRP(線膨張率:5〜30×10-6/℃)等が挙げられる。 これらのうち、強度的にはチタン、鉄、アルミが優れており、重量的には軽量なアルミニウム、FRPが優れており、好適に用いられる。また、上記金属と他の金属とを合金化させ、線膨張率がガラスに近く、且つ強度、重量面で優れる材料であれば、好適に用いられる。
【0021】あるいは、第1透明板2と第2透明板8に合成樹脂系透明板、例えばアクリル(ポリメチルメタクリレート)板(線膨張率:70×10-6/℃)やポリカーボネート板(線膨張率:60〜70×10-6/℃)を用いた場合、スペーサー7に用いる材料として好適な材料は、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、超高分子量ポリエチレン(線膨張率:70〜80×10-6/℃)、ABS樹脂(線膨張率:67〜90×10-6/℃)、スチレン樹脂(線膨張率:60〜80×10-6/℃)等が挙げられる。
【0022】上記第1透明板2と第2透明板8としては、上記ガラス、アクリル板、ポリカーボネート板以外でも、剛性を有し、太陽電池セルを励起する波長の光を透過するものであれば、特に限定されない。また、スペーサー7に用いる材料としては、第1透明板2と第2透明板8との線膨張率の差異が20×10-6/℃以下であれば、上記に挙げた材料以外のものであってもよい。特に線膨張率の差異が15×10-6/℃以下であれば好ましく、さらに、線膨張率の差異が5×10-6/℃以下であればより好ましい。
【0023】上記光熱ハイブリッドパネル1の周縁部に設けられている封止枠部材10は、後述するRIM(リアクション・インジェクション・モールディング)で形成されたウレタン樹脂製の封止枠部材10で水密状態となるように封止されている。なお、上記集熱パネル3の裏面側には断熱板11が設けられているとよい。
【0024】上記熱媒配管31は、アルミニウム、銅等の熱伝導性の高い金属で形成された平面視長方形の集熱パネル3に伝熱的に取り付けられている。すなわち、集熱パネル3に半円形状の凹溝を形成し、この凹溝に熱媒配管31を密着させて設けている。また、上記熱媒配管31は、水、不凍液等の熱媒体を通水する管であって、その両端部を集熱パネル3から突出させ、両側それぞれに設けられたヘッダ管32に連結されている。また、熱媒配管31とヘッダ管32の表面には、封止枠部材10と一体的に形成されたウレタン樹脂製の被膜101が形成されている。
【0025】上記太陽電池モジュール4は、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、化合物半導体等でなる太陽電池セル5、5、・・と、太陽電池セル5を封止するEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、あるいはPVB(ポリビニルブチラール)等の封止用ホットメルト樹脂6とを備え、このホットメルト樹脂6を介して太陽電池モジュール4が前記第1透明板2と前記集熱パネル3との間に積層重合されている。なお、上記太陽電池セル5、5、・・は、リード線(不図示)で接続されている。
【0026】上記構成になされた光熱ハイブリッドパネル1の製造方法を、図2〜図5を参照して説明する。本実施例の光熱ハイブリッドパネル1の製造方法は、先ず、図2に示す光熱ハイブリッドモジュールMを製造しておく。上記光熱ハイブリッドモジュールMは、第1透明板2と、太陽電池セル5、5、・・および太陽電池セル5を封止するシート状のホットメルト樹脂6、6とから構成された太陽電池モジュール4と、前記太陽電池モジュール4の裏面に設けられた熱媒配管31を有する集熱パネル3とを備えたものである。
【0027】上記光熱ハイブリッドモジュールMは、太陽電池セル5、5、・・を封止する一側のホットメルト樹脂6を介して、太陽電池パネル4の太陽光が当たる表面に、第1透明板2を積層すると共に、太陽電池パネル4の裏面に集熱パネル3を積層し、これらをヒーターの設けられたプレス機等の型板間に挟んで所定の温度と圧力で加熱・加圧し、ホットメルト樹脂の溶融・融着作用により一体化して製造する。あるいは、上記プレス機の代わりに、弾性ゴム等の膜体で覆い、この膜体の上から加熱・加圧流体で積層体Sを加熱・加圧するようにしてもよい。
【0028】つぎに、図3(イ)、(ロ)図に示すように、上記光熱ハイブリッドモジュールMの前記第1透明板2の周縁上に枠状のスペーサー7を載置し、さらに、このスペーサー7の上に第2透明板8を載置し、第1透明板2と第2透明板8との間にスペーサー7を介在させることで第2透明板8を隔置し、断熱層9を形成した積層体Sとする。この際、上記スペーサー7の上下面、すなわち第1透明板2と第2透明板8に対する面には、ブチルゴム系接着剤または粘着剤を設けておき、スペーサー7を第1透明板2と第2透明板8に接着する。そしてスペーサー7と接する第1透明板2と第2透明板8の接合面を封止し、防水性と気密性を有するようにする。また、第1透明板2と隔置した第2透明板8との間に形成された断熱層9の中に乾燥剤を封入しておくと、断熱層中の水分を除去することができる。
【0029】その後、図4(イ)図と(ロ)図に示すように、上記積層体Sの周縁部を封止するための封止枠部材10の形状のキャビティ空間Cを有する分割可能の型枠M1、M2に、積層体Sの周縁部を装着する。そして、封止枠部材10の合成樹脂原料をキャビティ空間Cに射出して前記積層体Sの周縁部にウレタン樹脂からなる封止枠部材10を一体的に成形して形成し、前記封止枠部材10が形成された積層体Sを型枠M1、M2から取り出し、前記図1に示した光熱ハイブリッドパネル1を得る。
【0030】なお、積層体Sの一組の対向辺から突出している熱媒配管31に接続されているヘッダ管32が設けられている側においては、上記キャビティ空間Cは、このヘッダ管32の外周にも連続して形成されている。また、上記キャビティ空間に射出され、封止枠部材10を形成する合成樹脂原料としては、イソシアネートとポリオールとを所定の割合で混合した液状のウレタン系樹脂組成物を用い、これをキャビティ空間C内に射出充填し、反応硬化した後、型枠M1、M2を型開きして取り出した。
【0031】上記射出成形における射出圧力は、上記スペーサー7の上下面、即ち第1透明板2と第2透明板8に対する面に、ブチルゴム系接着剤又は粘着剤を設けてスペーサー7と接する第1透明板2と第2透明板8の接合面を封止している接着力又は剪断応力より小さく設定した。ここでスペーサー7と接する第1透明板2と第2透明板8の接合面を封止している接着力は1960Pa、射出圧力は1470Paで成形した。
【0032】また、図5(イ)図と(ロ)図に示すように、スペーサー7と接する第1透明板2と第2透明板8の接合面の接着力が19.6Paと小さい場合は、積層体Sを型枠Mに装着する際に積層体Sを型枠M1,M2で挟持して、固定圧を、即ち上記接着力又は剪断応力を擬似的に上げるために、抑え材Pを設置することにより、上げてやってもよい。即ち、型枠M1,M2と積層体Sの接する面にもれなくウレタン樹脂製の抑え材Pを敷設し積層体Sの挟持する圧力を強くした。その結果擬似的に1470Paに接着力があがり、上記と同じ条件である1470Paの射出圧力で成形することができた。
【0033】(実施例の作用)上記本実施例に示した光熱ハイブリッドパネル1の製造方法と、この製造方法によって製造された光熱ハイブリッドパネル1は、第1透明板2と、太陽電池モジュール4と、集熱パネル3とを備える光熱ハイブリッドモジュールMの前記第1透明板2と、第2透明板8とを、スペーサー7を介在させて隔置して断熱層9を形成した積層体Sとした後、積層体Sの周縁にウレタン系樹脂からなる封止枠部材10を一体的に成形して形成するので、断熱層9を形成した光熱ハイブリッドパネル1の周縁部の封止に手間がかからず、低コストで製造できる。また、周縁部の封止の工程が簡単なため、不良品が発生し難く、信頼性が高い光熱ハイブリッドパネル1を得ることができる。
【0034】また、本実施例の光熱ハイブリッドパネル1の第1透明板2と、第2透明板8とが同じ白色ガラス(線膨張率:9〜10×10-6/℃)が用いられ、スペーサー7に前記白色ガラスの線膨張率よりも大きなアルミニウム(線膨張率:23.5×10-6/℃)が用いられ、線膨張率の差異が13.5〜14.5×10-6/℃と20×10-6/℃以下であるので、屋外の温度変化による封止部材10への歪みの発生が少なく、従って剥離を生じることがなく、長期信頼性の高い光熱ハイブリッドパネルを得ることができる。ここで、、線膨張率の差異は15×10-6/℃以下であるとさらに歪みの発生が少なくなるので好ましい。
【0035】また、本実施例の光熱ハイブリッドパネル1の製造方法では、積層体Sの周縁部を封止するための封止枠部材10の形状のキャビティ空間Cを有する型枠M1、M2に、積層体Sの周縁部を装着し、封止枠部材10の合成樹脂原料をキャビティ空間Cに射出して前記積層体Sの周縁部にウレタン樹脂からなる封止枠部材10を一体的に成形して形成し、前記封止枠部材10が形成された積層体Sを型枠M1、M2から取り出すものであるから、周縁部の封止に手間がかからず、低コストで製造できると同時に、周縁部封止の信頼性が高い。
【0036】さらに、本実施例の光熱ハイブリッドパネル1の製造方法では、上記射出成形における射出圧力は、上記スペーサー7の上下面、即ち第1透明板2と第2透明板8に対する面に、ブチルゴム系接着剤又は粘着剤を設けてスペーサー7と接する第1透明板2と第2透明板8の接合面を封止している接着力又は剪断応力より小さくしたので、断熱層を形成するスペーサー枠材料7が射出圧力によって断熱層内部に押し出されることがなく、信頼性の高い光熱ハイブリッドパネル1を得ることができる。
【0037】また、スペーサー7と接する第1透明板2と第2透明板8の接合面の接着力がさらに小さい場合は、積層体Sを型枠Mに装着する際に固定圧を、即ち上記接着力又は剪断応力を上げるために、型枠M1,M2と積層体Sの接する面にもれなくウレタン樹脂製の抑え材Pを設置し、挟持する圧力を上げることにより、擬似的に接着力を上げて、通常の射出圧力で成形する事ができ、断熱層を形成するスペーサー枠材料7が射出圧力によって断熱層内部に押し出されることがなく、信頼性の高い光熱ハイブリッドパネル1を得ることができる。
【0038】また、集熱パネル3に設けられた熱媒配管31やヘッダ管32に、ウレタン樹脂からなる被膜101を封止枠部材10と一体に形成したので、後から熱媒配管31やヘッダ管32に断熱被膜を設ける必要がなくなる。
【0039】また、光熱ハイブリッドパネル1のエッジ部分と、熱媒配管31とヘッダ管32とが、それぞれ、封止枠部材10と被膜101によって保護されているので、運搬施工時の破損の心配がない。
【0040】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によると、従来技術のように、予め外周部の封止された断熱パネルを製造しておく手間が省け、周囲部の封止に手間がかからず、低コストで製造できる。また、周囲部封止の信頼性が高い光熱ハイブリッドパネルを得ることができる。
【0041】請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明と同様、周囲部の封止に手間がかからず、低コストで製造できると同時に、周囲部封止の信頼性が一層高い。
【0042】請求項3記載の発明による光熱ハイブリッドパネルは、第1透明板とスペーサーとの間及び第2透明板とスペーサーとの間の接着力又は剪断応力よりも小さい射出圧力で前記合成樹脂原料をキャビティ空間に射出することにより、断熱層を形成するスペーサー枠材料が射出圧力によって断熱層内に押し出されることがなく、得られる積層体の歪みが小さく信頼性の高い光熱ハイブリッドパネルが得られる。
【0043】請求項4記載の発明による光熱ハイブリッドパネルは、積層体の周縁部に、一体的に成形して形成された合成樹脂からなる封止枠部材を設けたものであるから、周囲部封止の信頼性が高い。
【0044】請求項5記載の発明による光熱ハイブリッドパネルは、第1透明板及び第2透明板と、スペーサーとが、それぞれに用いられる材料の線膨張率の差異が20×10-6/℃以下である材料からなるので、断熱層を形成するスペーサー枠材料と第1、第2透明板材料との間で屋外の温度変化による封止部材への歪みの発生が少なく、従って剥離を生じることがなく、長期信頼性の高い光熱ハイブリッドパネルを得ることができる。




 

 


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