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発明の名称 燃焼装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−124309(P2001−124309A)
公開日 平成13年5月11日(2001.5.11)
出願番号 特願平11−306791
出願日 平成11年10月28日(1999.10.28)
代理人 【識別番号】100100480
【弁理士】
【氏名又は名称】藤田 隆
【テーマコード(参考)】
3K052
【Fターム(参考)】
3K052 AA07 AA10 AB01 AB03 CA04 CA13 CA16 CA21 
発明者 城出 浩作 / 亀山 修司 / 忽那 良治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 液体燃料を気化する気化部と、燃焼部を有し、気化部において液体燃料を気化して燃焼部に送り、燃焼させる燃焼装置において、気化部は多孔質体を有し、当該多孔質体を発熱させ、多孔質体に液体燃料を接触させて気化するものであることを特徴とする燃焼装置。
【請求項2】 液体燃料を気化する気化部と、燃焼部を有し、気化部において液体燃料を気化して燃焼部に送り、燃焼させる燃焼装置において、気化部は導電性の多孔質体を有し、当該多孔質体に通電して発熱させ、多孔質体に液体燃料を接触させて気化するものであることを特徴とする燃焼装置。
【請求項3】 燃料噴射ノズルを備え、燃料噴射ノズルから多孔質体に向かって液体燃料を噴霧して液体燃料を多孔質体と接触させることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。
【請求項4】 燃料噴射ノズルから噴射される液体燃料の粒子には、少なくとも50μ以下のものと、50μ以上のものが含まれることを特徴とする請求項2に記載の燃焼装置。
【請求項5】 多孔質体の裏側には気体を透過しない壁部が設けられており、燃料ノズルから多孔質体に向かって噴射された液体燃料は、多孔質体と当接すると共に壁部と衝突することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置。
【請求項6】 気化部は、断面形状が凹状であって気体を透過しない壁部によって覆われた気化室を有し、当該気化室の内面に導電性の多孔質体が配され、燃焼部は、炎孔の列と空気穴の列が交互に並べて配され、気化室においては、通風雰囲気下で液体燃料が多孔質体に向かって噴射されて燃料と空気との混合ガスが作られ、当該混合ガスが炎孔に導かれることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置。
【請求項7】 気化部は、動力によって回転するロータリーカップと、ロータリーカップの周囲に設けられた加熱壁を有し、当該加熱壁の表面に導電性の多孔質体が配され、ロータリーカップに液体燃料が供給され、液体燃料は遠心力によってロータリーカップから飛散し、多孔質体と接触することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体燃料を使用する燃焼装置に関するものである。本発明の燃焼装置は、暖房機器や給湯器に採用する燃焼装置として好適である。
【0002】
【従来の技術】都市ガスが普及していない地域で使用される給湯器や、暖房機等には、液体燃料を使用した燃焼装置が採用される場合が多い。またこの中でも、比較的発熱量が小さい用途に使用される場合は、気化部によって液体燃料を気化し、この気化ガスを燃焼部に送って燃焼させる形式のものが多用されている。ここで従来技術の燃焼装置で使用される気化器は、平面状の蒸発板を有し、この蒸発板に液体燃料を滴下するものである。すなわち従来技術で採用する気化器は、平板状の蒸発板を電熱ヒータで加熱し、当該加熱状態の蒸発板に灯油等を滴下する。その結果、灯油は加熱されて気化する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】気化器によって液体燃料を気化する形式の燃焼装置では、気化器で気化される際に、液体燃料が適度に空気と混和されることが望ましい。しかしながら、従来技術の様に平板状の蒸発板を採用する形式の気化器では、液体燃料或いは液体燃料が気化したガスと、発熱体たる蒸発板の間に液膜が生じ、空気との接触が不十分な状態で液体燃料が加熱される場合がある。そのため従来技術の燃焼装置は、気化の際に液体燃料からタール状物質が析出し、気化不良を起こしてしまうという問題がある。
【0004】そこで本発明は従来技術の上記した問題点に注目し、気化器を改良して気化時に液体燃料が空気と接触する機会を増大させ、気化が円滑であって安定した状態で燃焼する燃焼装置の開発を課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そして上記した課題を解決するための請求項1に記載の発明は、液体燃料を気化する気化部と、燃焼部を有し、気化部において液体燃料を気化して燃焼部に送り、燃焼させる燃焼装置において、気化部は多孔質体を有し、当該多孔質体を発熱させ、多孔質体に液体燃料を接触させて気化するものであることを特徴とする燃焼装置である。
【0006】本発明の燃焼装置では、気化部に多孔質体を有し、この多孔質体に液体燃料を接触させて気化する。そのため気化時における液体燃料と空気との接触機会が多い。
【0007】前述した請求項1に記載の発明は、多孔質体を使用して液体燃料を気化させるので、液体燃料と空気との接触不良の問題は解決されるものの、従来の様に電熱ヒータで多孔質体を加熱すると、多孔質体の昇温に時間がかかり、過渡特性が悪いという問題がある。また多孔質体を電熱ヒータで加熱すると、多孔質体の温度が部分的にばらつきやすいという問題もある。請求項2に記載の発明は、この問題に対処するものである。すなわち請求項2に記載の発明は、液体燃料を気化する気化部と、燃焼部を有し、気化部において液体燃料を気化して燃焼部に送り、燃焼させる燃焼装置において、気化部は導電性の多孔質体を有し、当該多孔質体に通電して発熱させ、多孔質体に液体燃料を接触させて気化するものであることを特徴とする燃焼装置である。
【0008】本発明の燃焼装置では、気化部は導電性の多孔質体を有し、この多孔質体に通電して発熱させ、多孔質体に液体燃料を接触させて気化する。そのため気化時に液体燃料と空気との接触機会が多い。また本発明の燃焼装置では、多孔質体自身が発熱するので、多孔質体の昇温が早い。
【0009】また請求項3に記載の発明は、燃料噴射ノズルを備え、燃料噴射ノズルから多孔質体に向かって液体燃料を噴霧して液体燃料を多孔質体と接触させることを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置である。
【0010】本発明の燃焼装置では、燃料噴射ノズルを使用して液体燃料を噴霧し、多孔質体と接触させるので、液体燃料は円滑に気化する。
【0011】さらに請求項4に記載の発明は、燃料噴射ノズルから噴射される液体燃料の粒子には、少なくとも50μ以下のものと、50μ以上のものが含まれることを特徴とする請求項2に記載の燃焼装置である。
【0012】本発明の燃焼装置では、燃料噴射ノズルから液体燃料が噴射されて多孔質体と接触されるが、噴射される液体燃料の粒子には、50μ以下の霧状のものと、50μ以上の液滴状のものが含まれる。そして粒子径の小さい霧状の液体燃料は、噴霧直後に運動量を失い、空気流に沿って多孔質体の表面と接触する。これに対して、粒子径が大きい液滴状の液体燃料は、空気流の影響を受けにくく、多孔質体の内部に突入する。本発明の燃焼装置では、噴射される液体燃料の粒子に、霧状のものと、液滴状のものの双方を含むので、噴射された液体燃料のあるものは多孔質体の表面部分と接し、あるものは内部と接する。そのため本発明の燃焼装置では、多孔質体を立体的に活用して液体燃料を気化することができる。
【0013】さらに請求項5に記載の発明は、多孔質体の裏側には気体を透過しない壁部が設けられており、燃料ノズルから多孔質体に向かって噴射された液体燃料は、多孔質体と当接すると共に壁部と衝突することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0014】本発明の燃焼装置では、燃料ノズルから多孔質体に向かって噴射された液体燃料は、多孔質体と当接すると共に壁部と衝突する。そのため液体燃料は、多孔質体の内部で広がり、多孔質体と接触してより完全にガス化する。なお本請求項の文言中、「液体燃料」とは、現に液状である燃料ばかりでなく、液状であったものが加熱されて気化した状態のものも含む。従って壁部と当接する段階では、「液体燃料」が既に気化した状態となっている場合も「噴射された液体燃料は、多孔質体と当接すると共に壁部と衝突する」の意義に含まれる。
【0015】また請求項6に記載の発明は、気化部は、断面形状が凹状であって気体を透過しない壁部によって覆われた気化室を有し、当該気化室の内面に導電性の多孔質体が配され、燃焼部は、炎孔の列と空気穴の列が交互に並べて配され、気化室においては、通風雰囲気下で液体燃料が多孔質体に向かって噴射されて燃料と空気との混合ガスが作られ、当該混合ガスが炎孔に導かれることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の燃焼装置である。
【0016】本発明の燃焼装置は、断面形状が凹状であって気体を透過しない壁部によって覆われた気化室を有し、この気化室の内面に導電性の多孔質体が配されている。そして気化室においては、通風雰囲気下で液体燃料が多孔質体に向かって噴射されて燃料と空気との混合ガスが作られる。本発明の燃焼装置では、このように凹状の気化室内において液体燃料が噴射されるので、液体燃料が多孔質体に接触する機会が多い。
【0017】さらに請求項7に記載の発明は、気化部は、動力によって回転するロータリーカップと、ロータリーカップの周囲に設けられた加熱壁を有し、当該加熱壁の表面に導電性の多孔質体が配され、ロータリーカップに液体燃料が供給され、液体燃料は遠心力によってロータリーカップから飛散し、多孔質体と接触することを特徴とする請求項1又は2に記載の燃焼装置である。
【0018】本発明の燃焼装置では、燃料は、動力によって回転するロータリーカップに供給され、ロータリーカップから飛散された液体燃料が多孔質体と接触し、気化する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下さらに本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態の燃焼装置の要部の斜視図である。図2は、本発明の実施形態の燃焼装置の断面図である。図3は、本発明の実施形態の燃焼装置の平面図である。図4は、図1の燃焼装置の気化部の縦断面図である。図5は、図1の燃焼装置の気化部の平面断面図である。図6は、図1の燃焼装置の燃焼部のバーナ部材の分解斜視図である。図1〜3において、1は、本発明の実施形態の燃焼装置を示す。本実施形態の燃焼装置1は、図2、図3の様にステンレススチール等のケース2を有し、その中に、図2の様に気化部3と燃焼部5が構成されている。
【0020】またさらに気化部3は、気化室6と、ノズル7によって構成されている。気化室6は、図1,2の様に、断面形状が略「コ」の字状の様に凹状をした水平方向に延びる溝であり、その内面に導電性の多孔質体(ポーラス体)8が設けられている。すなわち気化室6は、天井壁20と、垂直壁21及び水平壁22を持ち、これらの内面にいずれも導電性の多孔質体8が設けられている。また多孔質体8の厚さは、概ね5mmから20mm程度である【0021】気化室6に設けられる多孔質体8は、連続気泡であって気体の透過が可能である。また多孔質体8には相当の耐熱性が要求される。これらの要求を満足するものとして、多孔質体8の素材は、SiC(炭化珪素)を主成分としたセラミックフォームが採用可能である。また多孔質体8の空孔率は、70%〜90%程度であり、理想的には、85%程度である。セル数は、5〜20個/25mm程度であり、理想的には6個/25mm程度である。気化部3の多孔質体8には、電極12が取り付けられている。
【0022】多孔質体8の裏面側には、前記した様に気体を透過しない壁部10が設けられているが、さらに壁部10の背面には、多数のフィン11が垂直に設けられている。フィン11は、壁部10に対して垂直であり、かつ燃焼装置を水平に設置した時に垂直方向に位置する。また各フィン11は互いに平行である。フィン11は、燃焼部5によって加熱され、当該熱を多孔質体8に伝導して多孔質体8の加熱を補助する働きをする。
【0023】ノズル7は、圧力噴射形ノズルであり、燃料タンク15内の液体燃料(灯油)をポンプ16で加圧し、これを直接的に噴霧するものである。ノズル7から噴霧された灯油の粒子径は、50μ以下の霧状のものと、50μ以上の液滴状のものが含まれる。なおノズルの形式は、いわゆる単一入力仕様でも、圧力戻し型による入力可変仕様であっても構わない。またさらに空気噴射型ノズルや超音波霧化式のものも採用可能である。
【0024】本実施形態の燃焼装置1では、気化室6内に、2個のノズル7が設けられている。ノズル7は、いずれも水平方向に配置され、気化室6の垂直壁21に面している。
【0025】燃焼部5は、図1の様にバーナ部材30が一定の間隔を開けて平行に並べられたものである。ここでバーナ部材30は、図6の様に、外側溝部材31と、内側溝部材32及び炎孔部材33によって構成されたものである。外側溝部材31は、一枚の板を折り曲げて成形したものであり、断面形状は、「U」字状である。
【0026】内側溝部材32は、一枚の板を折り曲げて成形したものであり、図6の様に、底面部分が傾斜している。すなわち内側溝部材32は、前端側の高さが高く、奥側に行くに連れて全高が低くなっており、奥に行くに従って面積が減少する。内側溝部材32の断面形状は、「U」字状であり、前端部分は開口する。
【0027】炎孔部材33は、両端が僅かに折り返された板であり、頂面の長手の両端から、多数の長穴35が設けられたものである。頂面に設けられた長穴35は、炎孔として機能する。
【0028】バーナ部材30は、図1,6の様に、外側溝部材31の中に内側溝部材32が挿入され、さらに両者の上面の開口部分に炎孔部材33が装着されたものである。またさらに燃焼部5は、前記した様にバーナ部材30が一定の間隔を開けて平行に並べられたものであり、バーナ部材30同士の間には隙間がある。そしてバーナ部材30同士の隙間に沿って、その下方の底板38に一定間隔で空気穴40が設けられている。
【0029】次に、本実施形態の燃焼装置1の各部材の配置について説明する。本実施形態の燃焼装置1は、前記した様に、ケース2内に、気化部3と燃焼部5が構成されている。そして気化部3については、ケース2の短辺側の端部の上端部分に配置されている。なおケース2の側面であって、気化部3の気化室6に面する部位には、図2の様に上部通風開口が設けられている。一方燃焼部5は、前記した気化部3の下部を除くケース2の全域に設けられている。気化部3の下部(燃焼部5の前部)は、空隙部37となっており、当該空隙部37は、燃料と空気との混合促進部として機能する。そして前記した燃焼部5の内側溝部材32の前端部開口45は、空隙部37に開口する。
【0030】また気化部3の下部であって、燃焼部5の下端の高さの位置には、遮蔽板34が設けられ、空隙部37の下部は閉塞されている。従って、ケース2内では、気化部3から空隙部37を経て、バーナ部材30の全端部開口45に至る一連の流路が形成されている。またケース2の側面であって、燃焼部5の下部には、図2の様に下部通風開口が設けられている。
【0031】次に、本実施形態の燃焼装置1の機能について説明する。本実施形態の燃焼装置1を使用する際には、電極12間に通電して多孔質体8自身を発熱させる。すなわち電極12に接続された多孔質体8は、導電性を有するため、多孔質体8の内部に電気が流れ、多孔質体8は、ジュール熱によって発熱する。なお多孔質体8に印加する電圧は、35〜55V程度であり、300℃程度に発熱させる。また図示しないファンにより、図2,4,5の様に、気化室6に向かって送風を行う。さらに図1に示す燃料タンク15内の灯油を、ポンプ16によって加圧し、二つのノズル7に灯油を圧送する。そしてそれぞれのノズル7から液状の灯油を気化室6内に噴霧する。
【0032】ノズル7から噴霧された液体燃料(灯油)は、所定のパターンで広がるが、気化室6の形状が凹溝状であるから、噴霧された全ての灯油は、気化室6の天井壁20、垂直壁21、水平壁22のいずれかに補足される。そしてノズル7から噴霧された液体燃料の内、50μm未満の霧状のものは、噴霧された直後に初期の速度を失い、図示しないファンからの送風に乗って気化室6の内面に設けられた多孔質体8と接触する。そして当該液体燃料は、多孔質体8の表面部分で熱を受け、気化する。
【0033】また噴霧された液体燃料の内、50μm以上の液滴状のものは、噴霧時の速度を維持したままで多孔質体8と衝突し、多孔質体8の内部に進入する。そして多孔質体8の内部で熱を受けて気化する。また多孔質体8の内部に進入して気化した燃料および、気化途上の燃料は、多孔質体8の裏面に設けられた気体を透過しない壁部10と衝突し、図4,図5の様に多孔質体8内で広がる。そのため液体燃料は、多孔質体8内において、立体的にかつ全域にひろがり、多孔質体8から熱を受けて気化が促進される。またそのとき、液体燃料は空気と頻繁に接触する。そのため液体燃料は、空気との接触機会が多い状態で加熱され、気化する。
【0034】液体燃料が気化して、空気と混合された混合ガスは、図2の実線の矢印の様に空隙部37を流れ、空隙部37内で空気と燃料との混合が進む。そして混合ガスは、バーナ部材30の内側溝部材32の前端部の開口45から、バーナ部材30の内側溝部材32で構成される空隙内に入る。そして混合ガスは、図面上方に登り、炎孔(長穴)35から噴出される。なお本実施形態では、バーナ部材30の内側溝部材32の底部に傾斜が設けられており、内側溝部材32の断面積は、前端の開口部分から奥に向かうに従って小さくなるので、炎孔35から排出されることによる混合ガスの減少が断面積の減少によって相殺される。そのため内側溝部材32内の圧力は略均一状態となり、混合ガスは炎孔35から略均一に排出される。
【0035】一方、空気は、ケース2の下部開口からもケース2内に入り、前記した燃焼部5の下部を流れる。さらに空気は空気穴40からバーナ部材30同士の間を抜けて上昇し、燃焼部5に流れ出る。そして図示しない点火装置によって前記したバーナ部材30の炎孔35から噴射された混合ガスに点火され、さらに空気穴40から噴射される空気によって火炎に二次空気が供給される。
【0036】本実施形態の燃焼装置1では、液体燃料を加熱状態の多孔質体に接触させて気化するので、気化の際に空気と接触する機会が多く、タール状物質の析出は少ない。また本実施形態の燃焼装置1では、多孔質体8に電極12を接続して、直接的に電流を流し、多孔質体8自身を発熱させる構成を採用するので、多孔質体8は、短時間で希望する温度に昇温され、使用開始時の待ち時間が少ない。また多孔質体8に通電する電流を制御することにより、多孔質体8の発熱量を容易にコントロールすることができるので、燃料の供給量に合わせて適切な発熱量に制御することも容易である。
【0037】以上説明した実施形態では、液体燃料を多孔質体8に衝突させ、気化した混合ガスを液体燃料の衝突面と同一平面から排出する構成を開示した。しかしながら、混合ガスを液体燃料の衝突面に対して反対側の面から排出させる構成も可能である。すなわち液体燃料を多孔質体8内に通過させ、その間に液体燃料を気化させる方策も可能である。図7は、本発明の他の実施形態の燃焼装置の概念図であり、多孔質体内に液体燃料を通過させて加熱気化する構成を示す。すなわち図7に示す燃焼装置50は、円筒形のケース51を備える。そしてケース51内は大きく上下に仕切られており、さらに下部が二室に仕切られ、ケース51は、合計3室に仕切られている。またケース51の下部の側面には、開口52が設けられている。前記したケース51内の3室及び開口52は、一連の流路を形成する様に連通している。すなわち下部の側面に設けられた開口52は、ケース51の下部の第一室53と連通している。また前記した第一室53とケース下部の第二室55は、底部が共通し、両者は底部分を介して連通している。さらに第二室55と、上部に設けられた第三室56は、開口57を介して連通している。ケース51の上部に設けられた第3室56は、燃焼部を構成し、その周囲には、多数の炎孔58が設けられている。
【0038】そして前記したケース51の下部の第一室53には、一連の流路を封鎖する状態で導電性多孔質体59が設けられている。すなわち開口52から入った空気が第二室55に至るまでに、必ず多孔質体59を通過しなければならない位置に、多孔質体59が配置されている。そして導電性多孔質体59には、導線54によって電流が流され、先の実施形態と同様に多孔質体59が発熱する。また多孔質体59には、ノズル49から液体燃料が噴霧される。さらに図示しないファンにより、開口52から空気が吹き込まれる。
【0039】本実施形態の燃焼装置50では、ノズル49から噴霧された液体燃料は、ファンの送風に運ばれて多孔質体59を通過する。そのとき液体燃料は、多孔質体59から熱を受けて気化する。液体燃料が気化する際、液体燃料は空気と盛んに接触するので、タール状物質が析出することはない。
【0040】そして多孔質体59を通過した混合ガスは、第二室55でさらに攪拌され、開口57を経由して第三室56に入る。そして混合ガスは炎孔58から外部に噴射され、火炎を発生させる。
【0041】以上、説明した実施形態は、いずれもノズル49から液体燃料を噴霧して多孔質体59と接触させたが、多孔質体59に液体燃料を滴下することによって液体燃料を多孔質体59と接触させてもよい。さらには公知の遠心力を利用する気化器(特公平8−23410号 特開平8−312919号他)を備えた燃焼装置に本発明を応用することも可能である。
【0042】以下、遠心力を利用する構成に本発明を適用した例について説明する。図8は、本発明の他の実施形態の燃焼装置の断面図であり、遠心力を利用した気化器を備えた構成を示すものである。図9は、図8の燃焼装置の気化器部分の拡大図である。
【0043】本実施形態の燃焼装置60は、ファン69と、気化部61と、炎孔部材(燃焼部)62によって構成される。そして気化部61は、図9に示すように、ロータリーカップ63と、加熱壁65を備える。ロータリーカップ63は、公知の気化器と同様のものであり、すり鉢状をしていて、上部には、振り切り板67が取り付けられている。またロータリーカップ63は、軸64を介して下部のモータ66と接続されている。従ってロータリーカップ63は、モータ66の動力によって回転する。またロータリーカップ63内には、燃料パイプ68が開口している。
【0044】加熱壁65は上端が閉塞し、下側が開口した筒状であり、前記したロータリーカップ63を中心として、ロータリーカップ63を覆う様に配置されている。加熱壁65は、図1の実施形態と同様の二層構造であり、外壁70は、気体を透過しない。一方、加熱壁65の内面は、導電性の多孔質体71によって構成されている。また多孔質体71には、図示しない電極が接続されている。
【0045】本実施形態の燃焼装置60では、ファン69を起動して、気化部61を通風雰囲気とし、多孔質体71に通電して多孔質体71を発熱させる。そしてモータ66を起動してロータリーカップ63を回転させる。この状態において、燃料パイプ68から液体燃料をロータリーカップ63内に滴下する。滴下された液体燃料は、ロータリーカップ63から遠心力を受け、ロータリーカップ63の斜面を登り、振り切り板67から飛散する。そして飛散した液体燃料は、ロータリーカップ63の周囲に配された加熱壁65の多孔質体71に接触し、熱を受けて気化する。また気化の際に、液体燃料は、空気と頻繁に接触するので、タール状物質の析出はない。こうして作られた混合ガスは、加熱壁65の下側から気化部61の外部に流れ、炎孔部材62に導かれて火炎を発生させる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の燃焼装置は、気化部に多孔質体を有し、この多孔質体に多孔質体に液体燃料を接触させて気化するので、液体燃料は、気化の際に空気と頻繁に接触する。そのため本発明の燃焼装置は、気化部においてタール等の析出がなく、気化が円滑であり、安定して燃焼する効果がある。
【0047】また特に請求項2に記載の燃焼装置では、多孔質体に直接通電して多孔質体を発熱させるので、多孔質体の昇温が早く、過渡特性が良好である。また本発明の燃焼装置では、気化部の発熱量の制御が容易である。
【0048】さらに請求項3に記載の燃焼装置では、燃料噴射ノズルを使用して液体燃料を噴霧し、多孔質体と接触させるので、液体燃料の気化はさらに円滑である。
【0049】また請求項4に記載の燃焼装置では、噴射される液体燃料の粒子には、50μ以下の霧状のものと、50μ以上の液滴状のものが含まれる。そのため噴射された液体燃料のあるものは多孔質体の表面部分と接し、あるものは内部と接し、多孔質体を立体的に活用して液体燃料を気化することができる。従って、本発明の燃焼装置は、気化の際における空気との接触がさらに活発に行われる効果があり、気化が円滑であり、安定して燃焼する効果がある。
【0050】さらに請求項5に記載の燃焼装置では、液体燃料が壁部と衝突して多孔質体の内部で広がるので、気化の際における空気との接触がさらに活発に行われる効果があり、気化が円滑であり、安定して燃焼する効果がある。
【0051】また請求項6に記載の燃焼装置は、凹状の気化室内において液体燃料が噴射されるので、液体燃料が多孔質体に接触する機会が多く、気化が円滑であり、安定して燃焼する効果がある。
【0052】さらに請求項7に記載の燃焼装置は、遠心力を併用した構成であり、遠心力の利用による気化作用と、多孔質体の活用による作用の相乗効果により、より安定した燃焼状態となることが期待できる。




 

 


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