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発明の名称 太陽熱利用蓄熱装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−4230(P2001−4230A)
公開日 平成13年1月12日(2001.1.12)
出願番号 特願平11−180125
出願日 平成11年6月25日(1999.6.25)
代理人 【識別番号】100094019
【弁理士】
【氏名又は名称】中野 雅房
発明者 山本 裕三 / 吉田 晶 / 船引 恒男
要約 目的
太陽熱利用給湯装置の貯湯量を減らすことなく、太陽熱エネルギーの受光量が少ない場合でも高温の湯を蓄えて出湯できるようにする。

構成
特許請求の範囲
【請求項1】 太陽熱を集熱する集熱器と、前記集熱器で集められた太陽熱を利用して加熱された熱媒を蓄えるための複数の貯熱槽とを備え、各貯熱槽内の熱媒を交互に加熱するようにしたことを特徴とする太陽熱利用蓄熱装置。
【請求項2】 前記集熱器と前記蓄熱槽とを結ぶ熱媒循環回路を蓄熱槽側で複数に分岐させ、該熱媒循環回路に設けた流路切替手段によって熱媒の循環する蓄熱槽を選択的に切替えられるようにしたことを特徴とする、請求項1に記載の太陽熱利用蓄熱装置。
【請求項3】 加熱中の蓄熱槽内の熱媒が設定温度以上となったら、当該蓄熱槽内の熱媒の加熱を終了し、つぎの蓄熱槽内の熱媒を加熱することにより、複数の蓄熱槽内の熱媒を順次設定温度以上に加熱することを特徴とする、請求項1又は2に記載の太陽熱利用蓄熱装置。
【請求項4】 太陽熱を集熱して第1の熱媒を加熱するための集熱器と、貯熱槽と、前記集熱器で加熱された第1の熱媒と前記貯湯槽内の第2の熱媒とを熱交換させて第2の熱媒を加熱するための熱交換器と、前記貯熱槽内の第2の熱媒を加熱するための補助熱源とを備えた太陽熱利用蓄熱装置。
【請求項5】 複数の蓄熱槽と各蓄熱槽に設けられた複数の熱交換器を備え、集熱器で加熱された第1の熱媒を各熱交換器に循環可能にすると共に該熱媒が循環する熱交換器を切替え可能にし、いずれの熱交換器を循環するときにも第1の熱媒が通過する位置に補助熱源を設けたことを特徴とする、請求項4に記載の太陽熱利用蓄熱装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は太陽熱利用蓄熱装置に関する。詳しくは、太陽熱を利用して給湯用の熱を蓄熱して出湯に用いる太陽熱利用出湯装置、太陽熱を利用して暖房用の熱を蓄熱して床暖房に用いる太陽熱利用床暖房装置などに用いることができる太陽熱利用蓄熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ソーラーパネル(集熱器)で受光した太陽熱を利用して熱媒を加熱し、加熱された熱媒を貯湯タンク内の水と熱交換して貯湯タンク内の水を加熱し、貯湯タンク内に蓄えられた温水を必要に応じてカランやシャワー等の先栓から出湯させるようにした太陽熱利用給湯装置が、従来より用いられている。
【0003】しかし、太陽熱利用給湯装置は、太陽熱エネルギーを利用しているため、日々の天候や季節によってソーラーパネルで受光される太陽熱エネルギーの量が大きく変動する。太陽熱利用給湯装置は、貯湯タンク内に自動給水(補水)されるので、太陽熱エネルギーの受光量に応じた量の水だけを加熱することはできず、太陽熱エネルギーの受光量によらず貯湯タンク内に蓄えられている水を全量一度に加熱する。そのため天候が悪く、充分な日射量を得られない場合には、貯湯タンク内の湯温が低くなる。貯湯タンクの容量を小さくすれば、天候が悪く日射量が少ない場合でも高温の湯を得ることができるが、天候がよく充分な日射量がある場合でも少しの湯しか蓄えることができず、ソーラーパネルで受光した太陽熱エネルギーが無駄になるという解決課題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の技術的問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、最大蓄熱量を減らすことなく、太陽熱エネルギーの受光量が少ない場合でも高温を得ることができる太陽熱利用蓄熱装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段とその作用】請求項1に記載の太陽熱利用蓄熱装置は、太陽熱を集熱する集熱器と、前記集熱器で集められた太陽熱を利用して加熱された熱媒を蓄えるための複数の貯熱槽とを備え、各貯熱槽内の熱媒を交互に加熱するようにしたことを特徴としている。
【0006】請求項1に記載の太陽熱利用蓄熱装置にあっては、複数の貯熱槽を有しているので、天候が悪くて日射量が少ないような場合には、1つもしくは一部の貯熱槽のみを使用することにより、該貯熱槽内に高温の熱媒を蓄えることができる。また、天候が良好で日射量が多いような場合には、それに応じた数の貯熱槽もしくは全貯熱槽に高温の熱媒を貯めることができ、太陽熱利用蓄熱装置を日射量に応じて効率的に運用し、日射量にあまり左右されることなく高温の熱媒を蓄えることができる。
【0007】請求項2に記載の太陽熱蓄熱装置は、請求項1に記載した太陽熱蓄熱装置において、前記集熱器と前記蓄熱槽とを結ぶ熱媒循環回路を蓄熱槽側で複数に分岐させ、該熱媒循環回路に設けた流路切替手段によって熱媒の循環する蓄熱槽を選択的に切替えられるようにしたことを特徴としている。
【0008】請求項2に記載の太陽熱蓄熱装置にあっては、集熱器と蓄熱槽を結ぶ熱媒循環回路を蓄熱槽側で複数に分岐させ、該熱媒循環回路に設けた流路切替手段によって熱媒の循環する蓄熱槽を選択的に切替えられるようにしているから、1台の集熱器によって複数の蓄熱槽を順次切替えて加熱することができ、設備コストを安価にすることができる。
【0009】請求項3に記載の太陽熱蓄熱装置は、請求項1又は2に記載した太陽熱蓄熱装置において、加熱中の蓄熱槽内の熱媒が設定温度以上となったら、当該蓄熱槽内の熱媒の加熱を終了し、つぎの蓄熱槽内の熱媒を加熱することにより、複数の蓄熱槽内の熱媒を順次設定温度以上に加熱することを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の太陽熱利用蓄熱装置にあっては、1つの蓄熱槽内の熱媒を設定温度以上に加熱し終えてからつぎの蓄熱槽を加熱するようにしているので、日射量が少ない場合でも、少なくとも1つの蓄熱槽の温度を高くすることができ、また日射量が多い場合には、複数の蓄熱槽の温度を高くすることができ、日射量に応じて蓄熱槽を合理的に運用することができる。
【0011】請求項4に記載の太陽熱利用蓄熱装置は、太陽熱を集熱して第1の熱媒を加熱するための集熱器と、貯熱槽と、前記集熱器で加熱された第1の熱媒と前記貯湯槽内の第2の熱媒とを熱交換させて第2の熱媒を加熱するための熱交換器と、前記貯熱槽内の第2の熱媒を加熱するための補助熱源とを備えたことを特徴としている。
【0012】請求項4に記載の太陽熱利用蓄熱装置にあっては、熱槽内の第2の熱媒を加熱するための補助熱源を備えているから、日射量が少なくて日中に蓄熱槽に充分高温の熱媒を蓄えることができなかった場合には、例えば電気ヒーター等の補助熱源を用い夜間電力を利用して蓄熱槽内の熱媒を充分高温に加熱し、翌日利用することができる。よって、請求項4に記載の太陽熱利用蓄熱装置によれば、日射量不足を補って、蓄熱槽内を高温にすることができる。
【0013】請求項5に記載の太陽熱利用蓄熱装置は、請求項4に記載した太陽熱利用蓄熱装置において、複数の蓄熱槽と各蓄熱槽に設けられた複数の熱交換器を備え、集熱器で加熱された第1の熱媒を各熱交換器に循環可能にすると共に該熱媒が循環する熱交換器を切替え可能にし、いずれの熱交換器を循環するときにも第1の熱媒が通過する位置に補助熱源を設けたことを特徴としている。
【0014】請求項5に記載の太陽熱利用蓄熱装置にあっては、複数の蓄熱槽を有しているから、日射量の少ない季節などには、日中1つの蓄熱槽に太陽熱エネルギーを蓄積し、夜間に補助熱源で必要な温度まで加熱し、翌日はその熱を利用すると共に別な蓄熱槽内に太陽熱エネルギーを蓄え、夜間には補助熱源で加熱するというように、複数の蓄熱槽の蓄熱と使用とを交互に行なうことができ、太陽熱利用蓄積装置を合理的に運用することができる。
【0015】また、補助熱源はいずれの熱交換器を循環するときにも第1の熱媒が通過する位置に設けているので、補助熱源で加熱された第1の熱媒と熱交換させることによって任意の蓄熱槽内の第2の熱媒の温度を高くすることができる。よって、1台の補助熱源で任意の蓄熱槽を加熱することができ、コストを安価にできると共に構造が簡単になり、補助熱源の保守も容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は本発明の一実施形態による太陽熱利用給湯装置1の構成を示す概略図である。図1において、符号2は家屋の屋根の上などに設置されるソーラーパネル(集熱器)を示し、符号3は貯湯タンクを示している。ソーラーパネル2の内部には、熱媒(水)を循環させるための循環パイプ4が蛇行状に配管されており、反射鏡5で太陽光を反射及び集光させることによって循環パイプ4内を循環する熱媒を効率よく加熱する。
【0017】貯湯タンク3内は2つの貯湯槽(蓄熱槽)6A、6Bに仕切られており(貯湯槽が3つ以上あってもよいが、ここでは2つの場合について説明する)、各貯湯槽6A、6B内には別々に湯が貯められており、各貯湯槽6A、6B内の下部には各貯湯槽6A、6B内の湯温を検知するためのサーミスタ等の水温検知センサ7A、7B、熱交換器8A、8B、電気ヒーター9A、9Bが設けられている。
【0018】ソーラーパネル2の循環パイプ4の一端に接続された行き管10には出力温度センサ12が設けられており、行き管10の先端は三方弁14によって2方向に分岐され、分岐した分岐管15a、15bはそれぞれ熱交換器8A、8Bの一端に接続されている。ソーラーパネル2の循環パイプ4の他端に接続された戻り管11には循環ポンプ13が設けられており、戻り管11の先端は2方向に分岐し、分岐した分岐管16a、16bはそれぞれ熱交換器8A、8Bの他端に接続されている。また、市水道等の上水から水を供給される給水管17からはタンク給水管18が分岐し、タンク給水管18はさらに2方向に分岐して各給湯槽6A、6Bの底面に接続されているので、いずれかの貯湯槽6A又は6B内の水位が下がるとその貯湯槽6A又は6B内には底面から水が補給される。
【0019】しかして、この太陽熱利用給湯装置1にあっては、出力温度センサ12によってソーラーパネル2から流れ出る熱媒の温度が監視され、各水温検知センサ7A、7Bによって各貯湯槽6A、6B内の湯の温度が監視されている。図2のフロー図に示すように、いま三方弁14が貯湯槽6A側に切替えられたとすると(S1)、循環ポンプ13が運転開始されて(S2)熱媒がソーラーパネル2と熱交換器8Aの間を循環し、出力温度センサ12によって検知されている熱媒の温度(以下、熱媒の出力温度という)と水温検知センサ7Aによって検知されている貯湯槽6A内の湯温が比較される(S3)。熱媒の出力温度が貯湯槽6A内の湯温よりも高いと循環ポンプ13が運転を継続し、熱媒が貯湯槽6A内の湯と熱交換して貯湯槽6A内の湯を加熱する。ソーラーパネル2内の熱媒の温度が下がって熱媒の出力温度が貯湯槽6A内の湯温よりも低くなると、循環ポンプ13が停止される(S4)。循環ポンプ13が停止すると、一定時間(例えば10分)後に再び循環ポンプ13が運転開始し(S5、S2)、熱媒の出力温度と貯湯槽6A内の湯温が比較される(S3)。循環ポンプ13の停止中にソーラーパネル2内の熱媒が太陽熱で加熱されて貯湯槽6A内の湯の温度よりも高くなっていると、循環ポンプ13が再び運転を継続し、熱媒と貯湯槽6A内の湯とが熱交換し、貯湯槽6A内の湯を加熱する。
【0020】このようにして循環ポンプ13の運転と停止を繰り返すことにより(S6でNOの場合)、貯湯槽6A内の湯が次第に設定焚き上げ温度まで加熱され、貯湯槽6A内の湯が設定焚き上げ温度まで加熱されると(S6でYESの場合)、三方弁14が他方の貯湯槽6Bに切替えられ(S7)、同様にしてつぎの貯湯槽6B内の湯が加熱される(S8〜S12)。
【0021】従って、例えば天候がよく、充分な日射量がある場合(太陽熱より得るエネルギー量が、一日に使用する湯を焚き上げるのに必要な量以上である場合)には、上記のようにして両貯湯槽6A、6B内の湯が加熱され、充分な量の湯が蓄えられる。一方、天候が悪くて充分な日射量が得られない場合には、その日には一方の貯湯槽6A又は6B内の湯だけが加熱される。従来のように貯湯タンク3内の湯を一度に加熱するのであれば、多量の湯を一度に加熱しなければならないので、貯湯タンク3内の湯温が高くならないが、この太陽熱利用給湯装置1のように複数の貯湯槽6A、6Bに分割されていれば、日射量に応じた量の湯だけを加熱することができ、その貯湯槽6A、6B内に高温の湯を貯めることができる。従って、日射量に応じて効率的に湯を加熱することが可能になる。
【0022】この場合、一日の湯の使用量が一方の貯湯槽6A又は6B内の湯量よりも少ない場合には、2つの貯湯槽6A、6B内の湯を毎日交互に使用するようにする。
【0023】なお、別な方式においては、一方の貯湯槽6A又は6B内の湯が沸き上がっても、三方弁14を切り替えず、そのまま同じ貯湯槽6A又は6Bを加熱するようにしても差し支えない。
【0024】また、さらに天候が悪くて1日の間に一方の貯湯槽6A又は6B内の湯も焚き上げ温度まで充分に加熱することができなかった場合には、深夜電力を利用して電気ヒーター9A又は9Bにより貯湯槽6A又は6B内の湯を加熱する。
【0025】しかし、深夜電力を利用して夜間に電気ヒーターで貯湯槽内の湯を加熱する場合には、その貯湯槽内の湯は、朝には焚き上げ設定温度まで加熱されている。よって、このような場合に貯湯槽が1つだけであると、それからソーラーパネルを用いて貯湯槽内の湯を沸かそうとしても意味がない。
【0026】ところが、貯湯タンク3内に複数の貯湯槽6A、6Bが設けられていると、貯湯槽6A、6Bと貯湯槽6A、6Bとを交互に用いることができるので、太陽熱と電気ヒーター9A、9Bを効率よく使用する事ができる。
【0027】具体的にいえば、第1日目には、日中にソーラーパネル2で集熱した太陽熱を利用して貯湯槽6A内の湯を加熱しておき、貯湯槽6A内の湯温が焚き上げ設定温度に達しない場合には、その日から翌日の第2日目にかけての夜間に深夜電力を利用して電気ヒーター9Aで貯湯槽6A内の湯を焚き上げ設定温度まで加熱する。そして、貯湯槽6A内の湯を第2日目に使用する。一方、第2日目の日中には、太陽熱を利用して貯湯槽6B内の湯を加熱しておき、貯湯槽6B内の湯温が焚き上げ設定温度に達しない場合には、その日から翌日の第3日目にかけての夜間に深夜電力を利用して電気ヒーター9Bで貯湯槽6B内の湯を焚き上げ設定温度まで加熱する。そして、第3日目には、貯湯槽6B内の湯を使用する一方で、太陽熱を利用して貯湯槽6A内の湯を加熱する。
【0028】このようにして貯湯槽6A、6Bの湯と貯湯槽6A、6Bの湯を交互に加熱と使用に割り当てれば、太陽熱エネルギーと安価な深夜電力を無駄なく利用することができ、省エネルギー化を図ることができる。また、1つの貯湯槽しかない貯湯タンクで深夜電力を利用すると、1日おきにしか湯を使えなくなってしまうが、複数の貯湯槽6A、6Bを設けていると、2つの貯湯槽6A、6B内の湯を毎日交互に使用する事ができ、利便性を高めることができる。
【0029】つぎに、この貯湯タンク3からの出湯経路について述べる。各貯湯槽6A、6Bの上面にはそれぞれ出湯管21a、21bが接続されており、両出湯管21a、21bは切替弁20の入水口側に接続され、切替弁20の吐出口側には出湯管21が接続されている。前記給水管17の先端部には流量調整弁22が設けられており、この給水管17の先端と出湯管21の先端とは1本の湯水混合管19Aに接続されている。湯水混合管19Aには流量調整弁23と混合温度検知センサ24aが設けられており、その管端にはカラン28やシャワー29等の先栓が設けられている。しかして、先栓が開かれると、貯湯槽6A又は6B内の湯と給水管17から供給された水とが混合されて先栓から出湯され、そのとき流量調整弁23によって出湯量が調整されると共に、混合温度検知センサ24aで検知されている混合湯温が設定温度となるよう、流量調整弁22によって湯水混合比が調整される。なお、いずれの貯湯槽6A、6Bの湯を使用するかは、切替弁20によって切替えられる。
【0030】また、湯水混合管19Aの、流量調整弁23よりも下流側からは湯水混合分岐管19Bが分岐しており、混合湯温検知センサ24bや電磁開閉弁25、逆止弁26を経て浴槽27のバスアダプター27aに接続されている。しかして、電磁開閉弁25が開かれると、貯湯槽6A又は6B内の湯と給水管17から供給された水とが混合されてバスアダプター27aから浴槽内へ落とし込まれ、そのとき混合湯温検知センサ24bで検知されている混合湯温が設定温度となるよう、流量調整弁22によって湯水混合比が調整される。なお、このときも、いずれの貯湯槽6A、6Bの湯を使用するかは、切替弁20によって切替えられる。
【0031】また、各貯湯槽6A、6Bの底面には排水路30が設けられており、排水路30は開閉弁31によって開閉されるようになっている。従って、貯湯タンク3の清掃時などには、開閉弁31を開いて貯湯タンク3内に残った湯を排水路30から排出することができる。
【0032】なお、このように複数の貯湯槽6A、6B内の湯を、深夜電力を利用して交互に加熱し、あるいは使用する方法は、熱交換器8A、8Bを利用した間接加熱方式の場合に限らず、貯湯槽6A、6B内の湯を直接ソーラーパネル2内に循環させて加熱する直接加熱方式にも有効である。補助熱源としては、ここで述べた電気ヒーター9A、9Bに限らず、ヒートポンプ式熱交換器などを用いてもよい。
【0033】(第2の実施形態)図3は本発明の別な実施形態による太陽熱利用給湯装置40の構成を示す概略図である。この実施形態は、1台の電気ヒーター42により貯湯槽6Aと貯湯槽6Bとを加熱できるようにし、第1の実施例と同様な動作を行えるようにしたことを特徴としている。すなわち、行き管10の先端部に熱媒を加熱するための電気ヒーター42を設け、戻り管11の循環ポンプ13よりも下流側に三方弁41を設けてあり、この三方弁41の吐出口側と行き管10のうち電気ヒーター40よりも上流側との間にバイパス路43を設けている。
【0034】この太陽熱利用給湯装置40にあっては、太陽熱を利用して貯湯槽6A内の湯を加熱する場合には、図4(a)に示すように三方弁41をバイパス路43側で閉じると共に三方弁14を貯湯槽6A側につなげるようにし、ソーラーパネル2で加熱された熱媒を貯湯槽6Aの熱交換器8Aに循環させる。
【0035】また、太陽熱を利用して貯湯槽6B内の湯を加熱する場合には、図4(b)に示すように三方弁41をバイパス路43側で閉じると共に三方弁14を貯湯槽6B側につなげるようにし、ソーラーパネル2で加熱された熱媒を貯湯槽6Bの熱交換器8Bに循環させる。
【0036】これに対し、貯湯槽6A内の湯を電気ヒーター42で加熱する場合には、図4(c)に示すように三方弁41をバイパス路43側で開いてソーラーパネル2側で閉じ、三方弁14を貯湯槽6A側につなげるようにし、熱媒を電気ヒーター42と熱交換器8Aの間で循環させ、電気ヒーター42で加熱された熱媒と貯湯槽6A内の湯を熱交換器8Aで熱交換させることによって電気ヒーター42で貯湯槽6A内の湯を加熱する。
【0037】同様に、貯湯槽6B内の湯を電気ヒーター42で加熱する場合には、図4(d)に示すように三方弁41をバイパス路43側で開いてソーラーパネル2側で閉じ、三方弁14を貯湯槽6B側につなげるようにし、熱媒を電気ヒーター42と熱交換器8Bの間で循環させ、電気ヒーター42で加熱された熱媒と貯湯槽6B内の湯を熱交換器8Bで熱交換させることによって電気ヒーター42で貯湯槽6B内の湯を加熱する。
【0038】このような構造によれば、1台の電気ヒーター42で貯湯槽6A内の湯と貯湯槽6B内の湯を間接加熱する事ができるので、コストが安価になる。また、電気ヒーター42を各貯湯槽6A、6Bの内部に取り付ける必要がなく、配管途中に取り付けるだけでよいので、信頼性が向上し、保守も容易になる。
【0039】(第3の実施形態)図5に示すものは本発明のさらに別な実施形態による太陽熱利用床暖房装置50の構造を示す概略図である。この実施形態では、蓄熱タンク51の各貯熱槽52A、52B内に水、ポリエチレングリコール、石、コンクリート等の蓄熱材を詰めてある。この貯熱槽52A、52B内の蓄熱材を太陽熱や電気ヒーター9A、9Bによって加熱する手段やその運転方法は、第1の実施形態と同じであるから、同一構成部分については、同一符号を付すことによって説明を省略する。また、第2の実施形態と同様にして1台の電気ヒーターによって両貯熱槽52A、52B内の蓄熱材を加熱するようにしてもよい。
【0040】一方、各貯熱槽52A、52B内の上部には、それぞれ暖房用熱交換器53A、53Bが設けられている。各暖房用熱交換器53A、53Bは、それぞれの暖房用行き管54a、54b、暖房用戻り管55a、55bとパネル戻り管56bの三方弁57を介して、床暖房パネル58に接続されているパネル行き管56aとパネル戻り管56bに互いに並列となるようにして接続されている。パネル行き管56aとパネル戻り管56bには、それぞれ温度センサ61、60が設けられ、パネル戻り管56bには暖房用循環ポンプ59が設けられている。
【0041】しかして、この太陽熱利用床暖房装置50にあっては、例えば1日おきに異なる貯熱槽52A又は52Bの熱を利用し、温度センサ61、60で検出している熱媒温度に基づいて暖房用循環ポンプ59を運転制御することにより床暖房パネル58内を循環する熱媒(水)で室内の暖房を行なう。この太陽熱利用床暖房装置50にあっても、第1の実施形態と同様にして運転させることができるので、太陽熱の日射量不足を補いつつ、省エネルギーで効率よく床暖房を行なうことができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の太陽熱利用蓄熱装置にあっては、天候が悪くて日射量が少ないような場合には、1つもしくは一部の貯熱槽のみを使用することにより、該貯熱槽内に高温の熱媒を蓄えることができる。また、天候が良好で日射量が多いような場合には、それに応じた数の貯熱槽もしくは全貯熱槽に高温の熱媒を貯めることができる。よって、太陽熱利用蓄熱装置を日射量に応じて効率的に運用し、日射量にあまり左右されることなく高温の熱媒を蓄えることができる。
【0043】請求項2に記載の太陽熱蓄熱装置にあっては、集熱器と蓄熱槽を結ぶ熱媒循環回路を蓄熱槽側で複数に分岐させ、該熱媒循環回路に設けた流路切替手段によって熱媒の循環する蓄熱槽を選択的に切替えられるようにしているから、1台の集熱器によって複数の蓄熱槽を順次切替えて加熱することができ、設備コストを安価にすることができる。
【0044】請求項3に記載の太陽熱利用蓄熱装置にあっては、1つの蓄熱槽内の熱媒を設定温度以上に加熱し終えてからつぎの蓄熱槽を加熱するようにしているので、日射量が少ない場合でも、少なくとも1つの蓄熱槽の温度を高くすることができ、また日射量が多い場合には、複数の蓄熱槽の温度を高くすることができ、日射量に応じて蓄熱槽を合理的に運用することができる。
【0045】請求項4に記載の太陽熱利用蓄熱装置にあっては、熱槽内の第2の熱媒を加熱するための補助熱源を備えているから、日射量が少なくて日中に蓄熱槽に充分高温の熱媒を蓄えることができなかった場合には、例えば電気ヒーター等の補助熱源を用い夜間電力を利用して蓄熱槽に充分な熱を蓄え、翌日利用することができる。よって、請求項4に記載の太陽熱利用蓄熱装置によれば、日射量不足を補って、蓄熱槽内を高温に加熱することができる。
【0046】請求項5に記載の太陽熱利用蓄熱装置にあっては、複数の蓄熱槽を有しているから、日射量の少ない季節などには、日中1つの蓄熱槽に太陽熱エネルギーを蓄積し、夜間に補助熱源で必要な温度まで加熱し、翌日はその熱を利用すると共に別な蓄熱槽内に太陽熱エネルギーを蓄え、夜間には補助熱源で加熱するというように、複数の蓄熱槽の蓄熱と使用とを交互に行なうことができ、太陽熱利用蓄積装置を合理的に運用することができる。
【0047】また、補助熱源はいずれの熱交換器を循環するときにも第1の熱媒が通過する位置に設けているので、補助熱源で加熱された第1の熱媒と熱交換させることによって任意の蓄熱槽内の第2の熱媒の温度を高くすることができる。よって、1台の補助熱源で任意の蓄熱槽を加熱することができ、コストを安価にできると共に構造が簡単になり、補助熱源の保守も容易になる。




 

 


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