米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> 株式会社フジタ

発明の名称 開口部を有する地中梁の施工方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−26934(P2001−26934A)
公開日 平成13年1月30日(2001.1.30)
出願番号 特願平11−202544
出願日 平成11年7月16日(1999.7.16)
代理人 【識別番号】100071205
【弁理士】
【氏名又は名称】野本 陽一
【テーマコード(参考)】
2D046
【Fターム(参考)】
2D046 AA00 BA13 
発明者 小早川 敏
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 板状本体及びその一側面から突出し内周が前記板状本体の他側面に開口した吹き抜けの筒状突部が一体に設けられた第一のPC版と、板状であって窓部が開設された第二のPC版を、基盤上に互いに平行に、かつ前記筒状突部の先端が前記窓部と近接状態となるように立設し、前記両PC版の間の空間に後打ちコンクリートを打設することを特徴とする開口部を有する地中梁の施工方法。
【請求項2】 板状本体及びその一側面から突出し内周が前記板状本体の他側面に開口した吹き抜けの筒状突部が一体に設けられた一対のPC版を、基盤上に互いに平行に、かつ前記筒状突部の先端同士が近接対向状態となるように立設し、前記両PC版の間の空間に後打ちコンクリートを打設することを特徴とする開口部を有する地中梁の施工方法。
【請求項3】 予め筒状突部の外周に、開口補強手段が一体的に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の開口部を有する地中梁の施工方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、予め生産されたプレキャストコンクリート版を用いて地中梁を施工する技術に関し、特に開口部を有する地中梁を施工する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、鉄筋コンクリート建築物の地中梁を施工する工法の一種として、図6に示されるように、プレキャストコンクリート版(以下、PC版と略称する)101を用いた工法が知られている。この工法においては、地盤に掘削した根切り溝の底部にコンクリート基盤102を構築し、その上に、予めコンクリートで製造された一対の板状PC版101,101を設置し、必要な配筋作業等を行った後、前記PC版101,101間に後打ちコンクリートを打設する。後打ちされたコンクリートは、経時的に硬化する過程で前記PC版101,101及びコンクリート基盤102と一体化され、連続した地中梁となる。
【0003】また、開口部を有する地中梁を施工する場合は、開口101aが形成されたPC版101,101を用い、前記開口部101a,101a間を連通するように筒状型枠103を設置して金具104等により固定し、開口補強筋105等を配筋し、その他の必要な作業の後、前記PC版101,101間にコンクリートを打設する。この施工方法によれば、PC版101,101の開口部101a,101a及び筒状型枠103の内周に、地中梁の開口部が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の施工方法によれば、PC版101,101の設置後に、現場で筒状型枠103の設置及び開口補強筋105の配筋作業が必要であり、特に、PC版101,101の間の空間S内で開口補強筋105を配筋する作業は、作業性が悪いため、PC版101,101を使用する目的である省力化及び工期短縮効果が減少してしまう問題が指摘される。また、筒状型枠103は、後打ちコンクリートの打設時におけるコンクリートの側圧に耐える必要上、堅固な材料を用い、かつ強固に固定しなければならないため、コスト上昇を来す。
【0005】本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたもので、その主な技術的課題とするところは、開口部を有する地中梁の施工における省力化及びコスト低減を図ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、本発明によって有効に解決することができる。すなわち本発明に係る開口部を有する地中梁の施工方法は、板状本体及びその一側面から突出し内周が前記板状本体の他側面に開口した吹き抜けの筒状突部が一体に設けられた第一のPC版と、板状であって窓部が開設された第二のPC版を、基盤上に互いに平行に、かつ前記筒状突部の先端が前記窓部と近接状態となるように立設し、又は板状本体及びその一側面から突出し内周が前記板状本体の他側面に開口した吹き抜けの筒状突部が一体に設けられた一対のPC版を、基盤上に互いに平行に、かつ前記筒状突部の先端同士が近接対向状態となるように立設し、前記両PC版の間の空間に後打ちコンクリートを打設するものである。また、本発明において一層好ましくは、予め筒状突部の外周に開口補強手段が一体的に設けられる。
【0007】本発明の施工方法によれば、基盤上に設置されるPC版は、後打ちコンクリート打設の際の型枠として機能すると共に、この後打ちコンクリートと一体化されて地中梁の表層部となるものである。そして、筒状突部は、地中梁の開口部となるものであり、両PC版の対向距離を規定するスペーサとしての機能も有するものであり、PC版と連続した構造体であるため、その組付け・固定作業が不要である。
【0008】
【発明の実施の形態】図1乃至図3は、本発明に係る開口部を有する地中梁の施工方法の好適な一実施形態を示すもので、まず図1に示される施工過程の断面図において、参照符号1は地盤に掘削された根切り溝の底部に構築されたコンクリート基盤、10,20はこのコンクリート基盤1上に垂直に、かつ互いに平行に配置されたPC版である。
【0009】第一のPC版10は、図2の斜視図にも示されるように、側面形状が図1の断面と直交する方向を長辺とするほぼ長方形をなす板状本体11と、円筒状であってこの板状本体11の一側面から板面に対して直交するように突出し、内周が前記板状本体11の他側面に開口した吹き抜けの筒状突部12が、コンクリートで連続して成形されたものである。筒状突部12は、第一及び第二のPC版10,20を設置する時の厚さ方向の対向距離Lを規定する軸方向長さを有する。
【0010】板状本体11には、その長辺方向所定間隔で配置された多数の鉛直筋13が埋設されており、その鈎状をなす上端部13aが前記板状本体11の上端面11aから突出すると共に、L字状の屈曲形状をなす下端部13bが前記板状本体11の下端斜面部11bから筒状突部12の軸心と平行な方向へ水平に突出している。更に、開口11cの周囲に、補強が必要となる場合は、板状本体11には、前記開口11cの外周に位置して開口補強筋14が埋設される。
【0011】筒状突部12には、後打ちコンクリートの打設時におけるこの筒状突部12自体の補強のための手段として、円周方向所定間隔で配置され軸方向に延びる複数の補強鉄筋15と、これを取り巻くスパイラルフープ筋16が埋設されている。また、地中梁の開口補強が地中梁開口部の中間部分にも必要となる場合は、筒状突部12の外周には、同心的に配置された複数の環状筋17aとこれを半径方向に連結する複数の連結筋17bからなる所要数の開口補強筋17が取り付けられている。
【0012】第二のPC版20は、図3の斜視図にも示されるように、板状本体21が、第一のPC版10における板状本体11と対応するほぼ長方形の板状にコンクリートで成形されたものであって、前記第一のPC版10における筒状突部12と対応する位置に、その内径と同径の円形をなす窓部22が開設されている。この板状本体21にも、第一のPC版10と同様、その長辺方向所定間隔で多数の鉛直筋23が埋設されており、その鈎状をなす上端部23aが前記板状本体21の上端面21aから突出しており、L字状の屈曲形状をなす下端部23bが前記板状本体21の下端斜面部21bから前記窓部22の軸心と平行な方向へ水平に突出している。また、前記窓部22の外周には、必要に応じて開口補強筋24が埋設される。
【0013】上記第一及び第二のPC版10,20を用いて、開口部を有する地中梁を施工するには、まず地盤に掘削された根切り溝の底部にコンクリート基盤1を構築する。このコンクリート基盤1の打設に際しては、第一及び第二のPC版10,20の設置箇所の間に対応する位置、すなわち後述する梁部コンクリート打設空間Sと対応する位置には、予め前記地中梁の延長方向に延びる複数の下部主筋2と、下端水平部3aが前記地中梁の延長方向所定間隔でこの下部主筋2に直交して連結され、両端が鉛直に立上る多数の連結筋3が配筋される。そして、構築されたコンクリート基盤1の上面からは、梁部コンクリート打設空間Sの下部に沿って前記各連結筋3のJ字形の鈎状立上り部3bが突出した状態となっている。
【0014】次に、このコンクリート基盤1の上面における地中梁の延長方向に沿って、第一及び第二のPC版10,20を、連結筋3の鈎状立上り部3bの突出位置の両側に互いに平行に、かつ第一のPC版10における筒状突部12の先端が第二のPC版20における窓部22の外周側の側面とほぼ接触又は近接状態となるように立設する。両PC版10,20における板状本体11,21の上端面11a,21aから突出した鉛直筋13,23の鈎状上端部13a,23aは、それぞれ上部主筋4,4に係止し、かつ幅筋5で連結する。また、第一のPC版10における筒状突部12の先端内周と、第二のPC版20における窓部22の内周との間には、必要に応じて、互いの同心性を確保するためのガイド金具6を取り付ける。
【0015】上記工程においては、筒状突部12は、第一のPC版10と第二のPC版20の設置距離Lを規定するためのスペーサとして機能し、しかもこの筒状突部12は第一のPC版10に一体形成されたものであるため、設置作業を迅速に行うことができる。また、筒状突部12の外周には予め開口補強筋17が取り付けられているため、両PC版10,20を設置した後でその間の梁部コンクリート打設空間Sに配筋する作業等が不要である。
【0016】その後、スラブ部分の型枠組立など、必要な作業を行ってから、第一及び第二のPC版10,20の板状本体11,21間の梁部コンクリート打設空間Sを含む打設空間に、後打ちコンクリートを打設する。鉄筋で補強された両PC版10,20は、この時のコンクリートの側圧に対する十分な耐圧強度を有する。
【0017】打設された後打ちコンクリートは、その硬化に伴って、コンクリート基盤1から突出した連結筋3の鈎状立上り部3b、PC版10,20から突出した鉛直筋13の上端部13a及び下端部13b、筒状突部12の外周に設けた開口補強筋17、上部主筋4及び幅筋5などの各鉄筋と結合されると共に、PC版10,20と一体化されることによって、地中梁が構築される。
【0018】上述の実施形態においては、筒状突部12を有するものと、窓部22を有するものの二種類のPC版10,20を使用しているが、図4に示す本発明の他の実施形態のように、筒状突部32を有する一種類のPC版30のみを用いることもできる。
【0019】すなわち図4において、コンクリート基盤1の上面に設置された一対のPC版30,30は互いに同一形状をなすものであって、基本的には先の実施形態における第一のPC版10と同様、側面形状が図示の断面と直交する方向を長辺とするほぼ長方形をなす板状本体31と、円筒状であってこの板状本体31の一側面から板面に対して直交するように突出し、内周が前記板状本体31の他側面に開口した吹き抜けの筒状突部32が、コンクリートで連続して成形されたものである。筒状突部32は、両PC版30,30を設置する時の対向距離Lの1/2の軸方向長さを有する。また、各種鉄筋の埋設形態あるいは取付形態も、第一のPC版10のものとほぼ同様であり、参照符号33は各筒状突部32に取り付けられた開口補強筋である。
【0020】したがって、この実施形態においては、PC版30,30を、コンクリート基盤1上における連結筋3の鈎状立上り部3bの突出位置の両側に互いに平行に、かつ双方のPC版30における筒状突部32の先端が互いに衝合状態となるように立設する。その後は、先の実施形態と同様の組立作業の後、PC版30,30の板状本体31,31間の梁部コンクリート打設空間Sを含む打設箇所に、後打ちコンクリートを打設する。開口部形成用型枠となる筒状突部32は、軸方向突出長さがL/2の短いものとなっているので、コンクリトー打設の際の側圧に対する耐圧強度が大きいものとなる。
【0021】なお、本発明は、図示の実施形態によって限定的に解釈されるものではない。例えば、筒状突部12,32は円筒状であることが、耐圧強度を確保するためには最も好ましいが、円筒以外の筒状としても良い。更に、筒状突部12,32は板状本体11,31と連続したコンクリート製であることには限定されず、例えば図5に示されるように、鋼管あるいはプラスチック等からなる管状体7を板状本体11,31に一体化したものであっても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明に係る開口部を有する地中梁の施工方法によれば、地中梁の開口部形成用型枠としての筒状突部を、地中梁の表層部となるPC版と連続した構造体としたため、別部材の筒状型枠を組み込む場合に比較して工数が減少し、またこの筒状突部によって両PC版の互いの設置距離が規定されるため、PC版の設置作業を迅速に行うことができ、しかも前記筒状突部の外周には開口補強手段が一体的に設けられることによって、現場での配筋作業量も減少することができ、これによって施工の大幅な省力化及びコスト低減を図ることができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013