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発明の名称 目地材およびその製造方法
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−254305(P2001−254305A)
公開日 平成13年9月21日(2001.9.21)
出願番号 特願2000−66155(P2000−66155)
出願日 平成12年3月10日(2000.3.10)
代理人
発明者 北川 雅之 / 徳田 章博 / 後藤 栄三
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 吸水率が1%以下である粒体の表面に再乳化型樹脂を付着せしめてなり、この粒体は、粒径が0.5mm未満である粒子を5重量%以下、粒径が0.5〜3.5mmの範囲内にある粒子を95重量%以上含み、かつ、再乳化型樹脂の含有量が粒体の総重量に対して2〜10重量%の範囲内にあることを特徴とする目地材。
【請求項2】 粒径が0.5〜1.5mmの範囲内にある粒体を90重量%以上含んでいる、請求項1に記載の目地材。
【請求項3】 粒体が、磁器質タイル、下水汚泥スラグ、ゴミ溶融スラグ、鉄鋼スラグおよびガラスからなる群から選ばれる少なくとも1種の材料を含んでいる、請求項1または2に記載の目地材。
【請求項4】 再乳化型樹脂が酢酸ビニルベオバ共重合体を含んでいる、請求項1〜3のいずれかに記載の目地材。
【請求項5】 再乳化型樹脂が、粒径が300μm以下である再乳化型樹脂を98重量%以上含んでいる、請求項1〜4のいずれかに記載の目地材。
【請求項6】 ブロック間の目地部に請求項1〜5のいずれかに記載の目地材が配されていることを特徴とする舗装構造体。
【請求項7】 吸水率が1%以下であり、かつ、粒径が0.5mm以下である粒子を5重量%以下、粒径が0.5〜3.5mmの範囲内にある粒子を95重量%以上含んでいる粒体に水を加えて混合した後、再乳化型樹脂を加え、次いで攪拌を行い、粒子の表面に再乳化型樹脂を付着せしめることを特徴とする目地材の製造方法。
【請求項8】 粒体の総重量に対して0.2〜1.2重量%の水を加える、請求項7に記載の目地材の製造方法。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、道路や歩道などに用いられる舗装用ブロックの目地に充填される目地材およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまで、インターロッキングブロックなどの舗装用ブロックの施工方法としては、ブロックを並べた後に、ブロック間の目地部に珪砂などの目地砂を充填してブロックがずれないようにした方法が採用されてきた。
【0003】しかしながら、雨水や風などにより珪砂が流出してブロックがずれたり、また、珪砂は吸水性が高いため、雑草などの種子が目地部に飛来すると発芽して成長し、景観上大変見苦しくなるとともに、根が伸びることにより、ブロック自体もずれてしまうといった問題があった。さらに、通常、ブロックと珪砂とは材質が異なるため景観上違和感があるうえに、ブロックとして透水性のものを用いた場合、同等の透水性を目地部に与えることは困難であった。
【0004】そこで、たとえば、特開平8−217512号公報には、珪砂などに再乳化型エマルジョンを加えることにより、目地を固化して、ブロックの移動や雑草等の発芽を防ぐことができる難発芽性粉末組成物が記載されているが、再乳化型エマルジョンが微粉末であるため、混合後に両者が分離しやすく、また、施工時に風などによって飛散し作業環境を悪化させるなどの問題があった。
【0005】また、特開平5−95792号公報には、目地用砂にあらかじめ水分を与えて十分に湿らせた後に再乳化型粉末樹脂を混合することにより、樹脂を砂の表面に付着させ、両者の分離防止と、飛散の低減を図ることが記載されている。しかしながら、目地用砂は吸水性が高いため、水分が必ずしも樹脂の付着に寄与するとは限らず、分離や飛散を効果的に防ぐことができず、また、吸水された水分により雑草などの種子が飛来したときも発芽しやすいといった問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従来の問題を解決し、難発芽性に優れ、かつ、樹脂と粒子との分離を抑えることのできる目地材およびその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明は、吸水率が1%以下である粒体の表面に再乳化型樹脂を付着せしめてなり、この粒体は、粒径が0.5mm未満である粒子を5重量%以下、粒径が0.5〜3.5mmの範囲内にある粒子を95重量%以上含み、かつ、再乳化型樹脂の含有量が粒体の総重量に対して2〜10重量%の範囲内にある目地材を特徴とする。ここで、粒径が0.5〜1.5mmの範囲内にある粒体を90重量%以上含んでいることも好ましく、粒体が、磁器質タイル、下水汚泥スラグ、ゴミ溶融スラグ、鉄鋼スラグおよびガラスからなる群から選ばれる少なくとも1種の材料を含んでいることも好ましい。
【0008】また、再乳化型樹脂が酢酸ビニルベオバ共重合体を含んでいることも好ましく、再乳化型樹脂が、粒径が300μm以下である再乳化型樹脂を98重量%以上含んでいることも好ましい。
【0009】さらに、ブロック間の目地部に上記の目地材が配されている舗装構造体も好ましい。
【0010】また、本発明は、吸水率が1%以下であり、かつ、粒径が0.5mm以下である粒子を5重量%以下、粒径が0.5〜3.5mmの範囲内にある粒子を95重量%以上含んでいる粒体に水を加えて混合した後、再乳化型樹脂を加え、次いで攪拌を行い、粒子の表面に再乳化型樹脂を付着せしめる目地材の製造方法を特徴とする。この場合、粒体の総重量に対して0.2〜1.2重量%の水を加えることも好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明において、目地材の主体となる粒体の吸水率は1%以下である。これにより、水を加えたときの粒子表面への再乳化型樹脂の付着性を向上させることができる。また、このような粒子の具体例として、磁器質タイルや磁器質食器、磁器質ブロック、硝子などを粉砕したものや、下水汚泥スラグ、ゴミ溶融スラグ、鉄鋼スラグ、廃ガラスなどの粒状物を粉砕したものを用いることができる。これにより、通常は廃棄される材料を再利用することができるとともに、ブロックなどに用いられる材料と同等の透水性を目地に付与することができる。上記の粉砕は、たとえば、機械的な粉砕や、水砕処理により行うことができる。吸水率が1%を超える粒子を用いると、再乳化型樹脂の粒子表面への付着が不十分となりやすく、また、混合する際に樹脂が飛散したり、粒子と分離したりしやすくなる。また、吸水された水により、飛来した雑草などの種子が発芽しやすくなる。
【0012】ここで、吸水率(%)とは、粒子を100℃で24時間乾燥させたときの重量をW1とし、その乾燥させた粒子を水中に24時間浸して取り出し表面に付着した水を除いた後の重量をW2としたとき、((W2−W1)/W1)×100で表される値をいう。
【0013】また、上記の粒体は、粒径が0.5mm未満である粒子を5重量%以下、粒径が0.5〜3.5mmの範囲内にある粒子を95重量%以上含んでいる粒度分布を有している。ここで、粒径が0.5〜1.5mmの範囲内にある粒子を90重量%以上含んでいると好ましい。粒径が0.5mm未満である粒子を5重量%を超えて含んでいると目地部の透水性が低下しやすくなる。また、0.5〜3.5mmの範囲内にある粒子の含有量が95重量%を下回ると、粒径が3.5mmを超える粒子の含有量が多くなり、再乳化型樹脂との接触面積が小さくなって、粒子同士の結合力が低くなりやすい。粒体の粒度分布が上記の範囲内にあることにより、粒子と樹脂との重量差や体積差による偏りが生じにくくなり、目地材における粒子と樹脂との分離を効果的に抑えることができる。
【0014】なお、上記の粒度分布は、JIS Z−8801の規定に準じたふるいで粒体をふるい分け、その重量比で示したものである。
【0015】本発明において再乳化型樹脂とは、合成樹脂の乳化液を乾燥させた粉体や粒子などのことをいい、粒体の総重量に対し、2〜10重量%の範囲内で粒子に付着している。付着量が上記の範囲内にあることにより、粒子同士を適度な強度で結合させることができる。なお、再乳化型樹脂は、水に容易に分散して乳化液となり、その後乾燥させることにより皮膜を形成する能力を有している。この再乳化型樹脂は、再乳化型粉末エマルジョンともいう。
【0016】再乳化型樹脂の粒径として、300μm以下の範囲のものの含有量が樹脂全体に対して98重量%以上であると、水への分散性を高めることができ好ましい。
【0017】再乳化型樹脂としては、具体的には、酢酸ビニルアクリル共重合体や酢酸ビニルエチレン共重合体、酢酸ビニルベオバ共重合体を用いることができるが、特に、酢酸ビニルベオバ樹脂を用いることが好ましい。
【0018】次に本発明の目地材の製造方法について述べる。
【0019】まず、上記した粒体、すなわち、吸水率が1%以下であり、かつ、粒径が0.5mm未満である粒子を5重量%以下、粒径が0.5〜3.5mmの範囲内にある粒子を95重量%以上含んでいる粒体に水を加えて混合する。この混合は、通常の機械的な攪拌機(ミキサー)を用いて行うと好ましく、全ての粒子に水が均一に行き渡るように行うとよい。加える水の量としては、粒体の総重量に対して0.2〜1.2重量%の範囲内とすると好ましい。この水の量が0.2重量%を下回ると、後に加える再乳化型樹脂が付着しにくくなる傾向にあり、また、1.2重量%を超えると、樹脂の粗い塊ができやすくなり、施工時にブロックの目地部へスムーズに充填することができにくくなる傾向にある。また、樹脂が均一に混合されにくいため、有効に作用する樹脂分が少なくなり、目地が形成された後、粒子間の結合力が低くなりやすい。次いで、再乳化型樹脂を加えてさらに混合する。この混合も機械的な攪拌機を用いて行うとよいが、塊状の樹脂が目視で確認できなくなるまで均一に攪拌することが好ましい。これにより、粒子の表面に再乳化樹脂が均一に付着した目地材を得ることができる。
【0020】上記した目地材は、舗装用の各種ブロック、たとえば、透水性ブロックやインターロッキングブロックを敷き詰めた後、その目地部に配して、水を散布することにより硬化し、ブロックがずれにくく、かつ、雑草などの種子が発芽しにくい目地とすることができる。したがって、本発明により、上記効果を有する道路や公園、各種広場、歩道橋、橋梁、階段などの舗装構造体を得ることができる。
【0021】
【実施例】(実施例)粒径が0.5〜1.5mmの範囲内にある磁器タイル屑に、この磁器タイル屑全体に対して0.8重量%の水を加えて混合した後、再乳化型樹脂として酢酸ビニルベオバ共重合体(クラリアントポリマー(株)製)を5重量%加えてさらに混合した。混合機としてロッキングミキサー(愛知電機(株)製)を用い、目視にて樹脂の塊(ダマ)がないこと、また、樹脂が磁器タイル屑と分離していないことを確認して、目地材とした。
【0022】上記のようにして得た目地材を、敷き並べた舗装ブロックの目地にほうきを用いて掃き込み充填した後、ホースで散水して目地材を硬化させた。
【0023】本実施例においては、磁器タイル屑にあらかじめ水を加えて樹脂を混合したため、施工時においても樹脂の飛散は低減され、作業性が向上した。また、施工後3日経過した後、ホースで散水しても目地材は洗い流されず、十分な強度に達していた。さらに、透水性についても舗装ブロックと同等であった。また、目地材が硬化した後、洋芝の種子を目地材の上におき、水を与え、20日間栽培したが、種子の発芽は全く観察されなかった。さらに、施工後1年経過した後、目地部を観察したところ、目地材の流出や雑草などの発芽は見られなかった。
(比較例)再乳化型樹脂を用いなかった他は実施例と同様にして目地材を製造し施工した。目地材が硬化した後、洋芝の種子を目地材の上におき、水を与え栽培したところ、10日程度で種子が発芽した。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、吸水率が1%以下である粒体の表面に再乳化型樹脂を付着せしめてなり、この粒体は、粒径が0.5mm未満である粒子を5重量%以下、粒径が0.5〜3.5mmの範囲内にある粒子を95重量%以上含み、かつ、再乳化型樹脂の含有量が粒体の総重量に対して2〜10重量%の範囲内にあるので、粒子と樹脂との分離を防止することができ、しかも、施工時の樹脂の飛散を低下させることができる。その上、粒子同士が適度な空隙を形成しつつ強固に結合するので、目地に透水性を付与することができる。さらに、粒子の吸水率が1%以下であることにより、雑草などの種子が飛来しても発芽に至りにくく、難発芽性に優れた目地を提供することができる。
【0025】また、粒径が0.5〜1.5mmの範囲内にある粒体を90重量%以上含んでいれば、上記の効果に加えて、粒子同士の結合力を高めることができ、硬い目地を形成することができる。したがって、ブロックが移動しにくい目地とすることができる。
【0026】さらに、粒体が、磁器質タイル、下水汚泥スラグ、ゴミ溶融スラグ、鉄鋼スラグおよびガラスからなる群から選ばれる少なくとも1種の材料を含んでいる場合には、低コストの目地材を提供することができる。
【0027】また、再乳化型樹脂が酢酸ビニルベオバ共重合体を含んでいる場合には、より結合力の大きな目地材とすることができる。
【0028】さらに、再乳化型樹脂が、粒径が300μm以下である再乳化型樹脂を98重量%以上含んでいる場合には、より一層粒子同士の結合力を高めることができる。
【0029】また、本発明の目地材をブロック間の目地部に配すれば、ブロックのずれが少なく、かつ、難発芽性に優れた舗装構造体とすることができる。




 

 


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