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発明の名称 サッカーグランド用人工芝生構造体
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−234509(P2001−234509A)
公開日 平成13年8月31日(2001.8.31)
出願番号 特願2000−45550(P2000−45550)
出願日 平成12年2月23日(2000.2.23)
代理人
発明者 嶺尾 昌紀 / 利部 靖彦
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ゴムチップを接着剤で結着してなる、厚みが15〜30mmの範囲にあるシート状クッション材の上に人工芝生が敷設され、ゴムチップは、a.最大寸法が2mm以上のゴムチップを65重量%以上含み、b.無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとの混合物からなり、c.無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとの混合比率は容量で10:90〜40:60の範囲にあり、かつ、質量が300g、ロックウエル表面硬度がHRC60〜61の範囲にある鋼球を50cmの高さから自然落下させたときの鋼球の跳ね返り高さが2〜7cmの範囲にあることを特徴とするサッカーグランド用人工芝生構造体。
【請求項2】 クッション材と人工芝生とが接合されている、請求項1に記載の人工芝生構造体。
【請求項3】 人工芝生が砂入り人工芝生である請求項1または2に記載の人工芝生構造体。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッカーグランドに好適に用いることができる人工芝生構造体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ゴムチップ材を用いたシートをクッション材として使用した砂入り人工芝生グランドが知られている。
【0003】しかし、かかる従来の砂入り人工芝生グランドは、クッション材が硬い場合が多く、衝撃吸収性に乏しいなどの問題があった。したがって、天然芝生を用いたグランドと比較すると足腰に負担がかかり、疲労し易かったり、ボールの反発性が高くボールコントロール性が悪かったりして、サッカーグランド用としては採用され難いものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した従来の問題を解決し、衝撃吸収性に優れ、かつ、サッカーボールに対して適度な反発性を有する人工芝生構造体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明は、ゴムチップを接着剤で結着してなる、厚みが15〜30mmの範囲にあるシート状クッション材の上に人工芝生が敷設され、ゴムチップは、a.最大寸法が2mm以上のゴムチップを65重量%以上含み、b.無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとの混合物からなり、c.無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとの混合比率は容量で10:90〜40:60の範囲にあり、かつ、質量が300g、ロックウエル表面硬度がHRC60〜61の範囲にある鋼球を50cmの高さから自然落下させたときの鋼球の跳ね返り高さが2〜7cmの範囲にあるサッカーグランド用人工芝生構造体を特徴とするものである。
【0006】ここで、クッション材と人工芝生とが接合されていることも好ましい。
【0007】また、人工芝生が砂入り人工芝生であることも好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の一実施態様に係るサッカーグランド用人工芝生構造体を下地基盤上に敷設した例を図1に示す。図1において、サッカーグランド用人工芝生構造体8は、アスファルトやコンクリート、アスファルトコンクリート、モルタルなどからなる下地基盤1の上にプライマー2を介して敷設されている。シート状クッション材3は、ゴムチップ7とそれらゴムチップ同士を結着させる接着剤6とからなり、その上に、接着剤4を介して人工芝生5が接合されている。
【0009】ここで、上記のシート状クッション材に用いるゴムチップは、無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとを混合したものを用いるが、たとえば、エチレンプロピレン系共重合体からなる無発泡ゴムチップ(ソリッドゴムチップ)と、前記共重合体からなる発泡ゴム(スポンジゴム)を加硫し粉砕したゴムチップとを混合して用いるとよい。この混合物に、さらに、廃タイヤや自動車窓枠廃ゴムなどを粉砕したゴムチップ等を加えてもよい。
【0010】また、ゴムチップは、最大寸法が2mm以上のゴムチップを65重量%以上含んでおり、これにより、サッカーボールに対する適度な反発性を得ることができる。より好ましくは、最大寸法が2〜3mmの範囲内にあるゴムチップを60重量%以上含み、かつ、3mmを超えるゴムチップを5重量%以上含むものがよい。
【0011】ゴムチップの形状は、粒状や紡錘状であると好ましい。
【0012】また、上記の無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとの混合比率は容量で10:90〜40:60の範囲にあるが、より好ましくは15:85〜30:70の範囲とする。このような混合比率とすることにより、衝撃吸収性が向上し、サッカーボールに対する適度な反発性を得ることができる。
【0013】なお、ゴムチップの容量は、たとえば無発泡ゴムチップの場合は、単位容積当たりに含まれる無発泡ゴムチップの重量(w1とする)を計測し、無発泡ゴムチップの見掛け密度(d1とする)を求め、w1をd1で除して無発泡ゴムチップの容積(v1とする)を算出し、同様にして、発泡ゴムチップの容積(v2)を算出したとき、(v1/(v1+v2))×100なる式を用いて導き出される値をいう。また、発泡ゴムチップの容量は、同様に、(v2/(v1+v2))×100なる式を用いて導き出される値をいう。
【0014】ゴムチップ同士を結着するための接着剤としては、合成樹脂を含んでいるものが好ましく、粘度が1,500〜3,500mPa・sの範囲内にあるものが好ましい。この合成樹脂の例としては、たとえば、ウレタン系樹脂やアクリル酸エステル共重合体、スチレンブタジエンゴム、ポリエステル、ポリエポキサイドを用いることができる。なかでも、耐久性などの物性に優れ、弾力性にも富んでいるウレタン系樹脂が好ましく、特に、湿気硬化型ウレタン系樹脂を用いると好ましい。また、気象条件によっては硬化促進剤を使用したり、ゴムチップの表面を表面処理剤で処理したものを使用してもよい。さらに、接着剤のタイプとしては、1成分系タイプや2成分系タイプ、無溶剤タイプ、溶剤タイプ、エマルジョンタイプ、ラテックスタイプなど種々のものを用いることができる。
【0015】このゴムチップ同士を結着するための接着剤の配合量は、ゴムチップの容積に対して、好ましくは5〜30%、さらに好ましくは7〜20%の範囲内の体積百分率を有していると、衝撃吸収性が向上し、また、サッカーボールに対して適度な反発性を得ることができる。
【0016】シート状クッション材の硬さは、アスカーCS硬度計で測定したとき、好ましくは15〜45゜の範囲内、より好ましくは20〜40゜の範囲内であると、衝撃吸収性が向上し、また、サッカーボールに対して適度な反発性を得ることができる。さらに、人工芝生構造体としたときに、沈み込みが少なくなり、急激な方向転換などがしやすくなるなど、適度なフットワーク性を発揮させることができる。
【0017】シート状クッション材の厚みは、15〜30mmの範囲とするが、好ましくは15〜20mmとすると、より衝撃吸収性が向上し、また、サッカーボールに対する適度な反発性を得ることができる。
【0018】また、本発明のサッカーグランド用人工芝生構造体は、質量が300g、ロックウエル表面硬度がHRC60〜61の鋼球を50cmの高さから自然落下させたときの鋼球の跳ね返り高さが2〜7cmの範囲にある。これにより、上記人工芝生構造体に優れた衝撃吸収性を与えることができ、また、サッカーボールに対して適度な反発性を付与することができる。なお、上記の跳ね返り高さは、サッカー用人工芝生構造体の表面から鋼球の下面までの距離をいう。
【0019】次に、本発明のサッカーグランド用人工芝生構造体の敷設方法について一例を述べる。
【0020】まず、アスファルトやコンクリート、モルタルなどの下地基盤のうえにプライマーを塗布する。このプライマーは必ずしも必要ではないが、後に設けるシート状クッション材との接着性を高めるためにも塗布することが好ましい。このプライマーは、粘度が30〜200mPa・s程度のポリウレタン系接着剤を用いるとよい。なお、下地基盤が濡れている場合、自然乾燥させてから塗布するか、プロパンバーナーなどにより強制的に乾燥させてから塗布すると好ましい。
【0021】プライマーの塗布量は、好ましくは0.1〜1kg/m2、さらに好ましくは0.2〜0.5kg/m2である。塗布量が0.1kg/m2を下回る場合は、下地基盤とシート状クッション材との接着力が不十分となり、また、1kg/m2を超えると、下地基盤の透水性を低下させる場合がある。
【0022】プライマーの塗布は、刷毛やローラー刷毛、ジョロ、スプレーなどを用いて行うことができる。
【0023】次に、上記のようにプライマーを塗布し乾燥させた後、ゴムチップと、ゴムチップ同士を結着させる接着剤とを、モルタルミキサーなどの攪拌混合機を使用して均一に混合させ、フィニッシャーを用いたり、あるいは、人手作業により、上記プライマーの上にシート状になるように打設し、シート状クッション材を形成する。その後、必要に応じて、転圧熱ローラーや熱コテ、アイロンなどを用いて、シート状クッション材の表面を平滑に仕上げる工程を加えてもよい。
【0024】こうして打設されたシート状クッション材の上に、人工芝生を敷設する。これは、シート状の人工芝生を単に載置しておくだけでもよいし、部分的に、または、全面的に接着剤を用いて接合してもよい。接着剤を用いる場合は、粘度が10,000〜30,000mPa・sの範囲内にある湿気硬化型ウレタン系接着剤などを用いると好ましい。この接着は、たとえば刷毛やスプレーなどを用いて行うとよい。
【0025】なお、本発明の人工芝生構造体を敷設した場合、シート状クッション材が、たとえば連通孔を有する透水型仕様である場合は、シート状クッション材の上に設ける人工芝生についても透孔などを有する透水型仕様とすることにより、降雨を直ちに排水し、水たまりもできず、快適なサッカーグランドを提供することができる。
【0026】また、人工芝生を、砂を散布した砂入り人工芝生とすると、衝撃吸収性がさらに増すとともに、人工芝生の耐久性も高まり好ましい。
【0027】
【実施例】実施例および比較例における評価法は以下のとおりである。
1.衝撃吸収性質量が300g、ロックウエル表面硬度がHRC60〜61の範囲の鋼球を50cmの高さから垂直に自然落下させたときの跳ね返り高さを測定する。なお、跳ね返り高さは、人工芝生構造体の表面から鋼球の下面までの距離を測定したものである。
2.サッカーボール反発高さサッカーグラウンドのプレーイングクオリティー総合評価基準に示されるところのサッカーボールの弾み具合の試験方法に従い測定したものである。試験方法は、ボールを3mの高さ(ボールの下面からの距離)から人工芝生構造体へ垂直に落下させたときのボールの反発する高さ(人工芝生の表面からボールの下面までの距離)を測定したものである。
(実施例)アスファルトコンクリートからなる下地基盤の上に、ローラー刷毛を用いて、粘度が100mPa・sのポリウレタン系接着剤(プライマー)を0.2kg/m2となるように塗布し自然乾燥させた。次いで、最大寸法が2〜3mmの範囲が65重量%、3mm以上が8重量%のエチレンプロピレン系共重合体からなるゴムチップ(無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとの混合比率は容量で25:75)に湿気硬化型ウレタン系樹脂を容積で15%投入し、ミキサーにて攪拌混合後、下地基盤上に散布しながら、転圧熱ローラーおよび熱コテを用いて打設した。得られたシート状クッション材の厚みは20mmであった。
【0028】次に、ポリプロピレン製の基布にナイロンモノフィラメントヤーンからなるパイルを、パイル長が25mmとなるように植毛した人工芝生を、クッション材の上に載置して敷設し、目砂をパイル長で20mmの高さまで充填してサッカーグランド用人工芝構造体を得た。評価結果を表1に示す。
(比較例1)ゴムチップの、無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとの混合比率を容積比で75:25としたほかは実施例と同様にして人工芝生構造体を得た。評価結果を表1に示す。
(比較例2)ゴムチップの、無発泡ゴムチップと発泡ゴムチップとの混合比率を容積比で65:35としたほかは実施例と同様にして人工芝生構造体を得た。評価結果を表1に示す。
【0029】
【表1】

【0030】表1に示されるように、比較例1、2は、衝撃吸収性およびサッカーボール反発高さが共に大きく、サッカーグランド用には適さないものであった。これに対し、実施例は、衝撃吸収性およびサッカーボール反発高さが共に天然芝生と同様に優れており、サッカーグランド用として好適なものであった。
【0031】
【発明の効果】本発明のサッカーグランド用人工芝生構造体によれば、特定のゴムチップを用いたシート状クッション材の上に人工芝生を敷設するので、優れた衝撃吸収性とサッカーボール反発性とを有したサッカーグランドを提供することができる。
【0032】また、シート状クッション材と人工芝生とが接合されている場合には、人工芝生のずれなどが生じにくく、メンテナンス性に優れたサッカーグランドを提供することができる。
【0033】さらに、人工芝生が砂入り人工芝生である場合には、衝撃吸収性により優れるとともに、耐久性にも優れ、長期に渡って性能劣化の少ない長寿命のサッカーグランドを提供することができる。




 

 


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