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発明の名称 自動車用ドアロック装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−241248(P2001−241248A)
公開日 平成13年9月4日(2001.9.4)
出願番号 特願2000−54520(P2000−54520)
出願日 平成12年2月29日(2000.2.29)
代理人 【識別番号】100060759
【弁理士】
【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250 AA21 HH01 JJ05 JJ34 JJ37 JJ49 KK02 LL04 NN01 PP02 PP04 PP07 PP12 PP13 QQ03 RR12 RR25 RR44 
発明者 小林 二三雄 / 中村 仁 / 赤堀 正和
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 ドアに取り付けられるボディに、適宜の操作スイッチにより作動可能なアクチュエータによって、ドアの車外側に設けられたハンドルの操作を有効にして、前記ドアの開扉を可能にする解錠状態と、前記ハンドルの操作を無効にして、前記ドアの開扉を不能にする施錠状態とに切り替え可能な施解錠機構を設けた自動車用ドアロック装置において、前記ドアが開扉状態のときは、ドアから外部に露出し、かつ閉扉状態のときは、ドアと車体との間に閉塞されるような位置に設けた操作部を有し、かつ前記施解錠機構を解錠状態から施錠状態に切り替えるように、前記施解錠機構に連結されたエマージェンシー操作部材を備えることを特徴とする自動車用ドアロック装置。
【請求項2】 エマージェンシー操作部材が、ボディに回動可能に嵌挿された軸部と、該軸部のドア内側の端部に設けられ、前記施解錠機構に連結されたアームと、前記軸部の外端部に設けられた操作部とを有し、該操作部の外端部に、スリット状の開口が設けられている請求項1記載の自動車用ドアロック装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車内外から施解錠機構を操作しうるロックノブ及びキーシリンダを備えていない、特に、後席ドアに好適な自動車用ドアロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の自動車のドアロック装置において、ドアに取り付けられるボディに、適宜の操作スイッチによって電気的に作動可能なアクチュエータにより、ドアの車内側に設けたハンドルの操作を有効にして、ドアの開扉を可能にする解錠状態と、ハンドルの操作を無効にして、ドアの開扉を不能にする施錠状態とに切り替え可能な施解錠機構を設け、この施解錠機構に連結され、かつドアの車内側に設けられて、室内から施解錠操作しうるようにしたロックノブを廃止することにより、外部からの不正手段等によるロックノブの解錠操作を阻止して、第三者の車内への侵入を防止したものは知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような従来のドアロック装置によると、自動車の外側から施解錠機構を操作しうる機械式のキーシリンダを有していない後席ドア等においては、バッテリー上がり等によって、アクチュエータの作動が不能になると、施解錠機構を操作しうる手掛かりが無くなり、施解錠機構の操作が不能になる。したがって、施解錠機構が解錠状態のとき、アクチュエータが作動不能になると、ドアを施錠状態にすることが不可能になり、解錠状態のまま、自動車を放置しなければならない。これは、室内の荷物等の盗難を防止する上で、好ましくはない。
【0004】本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、アクチュエータの作動が不能になっても、施解錠機構を施錠状態にすることができるようにすることにより、キーシリンダ及びロックノブを備えていないドアに好適な自動車用ドアロック装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) ドアに取り付けられるボディに、適宜の操作スイッチにより作動可能なアクチュエータによって、ドアの車外側に設けられたハンドルの操作を有効にして、前記ドアの開扉を可能にする解錠状態と、前記ハンドルの操作を無効にして、前記ドアの開扉を不能にする施錠状態とに切り替え可能な施解錠機構を設けた自動車用ドアロック装置において、前記ドアが開扉状態のときは、ドアから外部に露出し、かつ閉扉状態のときは、ドアと車体との間に閉塞されるような位置に設けた操作部を有し、かつ前記施解錠機構を解錠状態から施錠状態に切り替えるように、前記施解錠機構に連結されたエマージェンシー操作部材を備える。
【0006】(2) 上記(1)項において、エマージェンシー操作部材が、ボディに回動可能に嵌挿された軸部と、該軸部のドア内側の端部に設けられ、前記施解錠機構に連結されたアームと、前記軸部の外端部に設けられた操作部とを有し、該操作部の外端部に、スリット状の開口を設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、図1における右斜め上方を自動車の「上方」、左斜め下方を「下方」、左斜め上方を「車内側」、右斜め下方を「車外側」、上方を「前方」、下方を「後方」とする。
【0008】(1)は、合成樹脂材料で形成されたボディで、車外側に機械式のキーシリンダ、及び車内側にロックノブを備えていないドアのインナパネルに、複数のボルト(図示略)をもって固定される。
【0009】ボディ(1)の後方における表面側に凹設された収納部(1a)には、図1及び図9に示すように、前後方向の軸(2)をもって枢着され、かつドアの開閉に伴って車体側に固着されたストライカ(3)と係脱可能なラッチ(4)と、前後方向の軸部(5a)をもって枢着され、ラッチ(4)に形成されたハーフラッチ爪(4a)及びフルラッチ爪(4b)に係合することにより、ラッチ(4)のオープン方向(図9において反時計方向)への回動を阻止して、ドアを半ドア状態または全閉状態に拘束するポール(5)が収容されている。
【0010】ラッチ(4)は、その全周が合成樹脂によって被覆され、その合成樹脂の車外側(図9において左方)の外周縁には、回動方向に弾性変形可能な中空状の緩衝部(4c)が、またボディ(1)に対向する側面には、軸(2)からの距離が時計廻り方向に漸増するカム溝(4d)が凹設されている。
【0011】(6)は、ラッチ(4)にオープン方向への付勢力を付与するスプリング、(7)は、ポール(5)に係合方向(図9において時計方向)への付勢力を付与するスプリングである。
【0012】(8)は、ボディ(1)の表面側に固定されて、収納部(1a)を閉塞する金属製のカバープレートで、その車外側には、前方に向けてほぼく字状に折曲された補強壁(8a)が形成されている。この補強壁(8a)は、ラッチ(4)がオーバートラベル位置へ移動したとき、緩衝部(4c)が当接して、ラッチ(4)の回動を阻止する。
【0013】(9)は、ボディ(1)の前面に固定され、かつ前方に折曲された取付面(9a)を有するベースプレートである。(10)は、ベースプレート(9)も含めて、ボディ(1)の前面側全体を覆う合成樹脂製のカバーである。
【0014】カバー(10)には、上端部がドアの車外側に配設されたアウトサイドハンドル(図示略)に連結された、上下方向を向くケーブル(14)を保持するためのケーブル保持部(10a)、及び前端部がドアの車内側に配設されたインサイドハンドル(図示略)に連結された、前後方向を向くケーブル(17)を保持するためのケーブル保持部(10b)が設けられている。
【0015】(11)は、ボディ(1)の裏面側に突出するポール(5)の軸部(5a)に固着されるとともに、車外側に延出する第1アーム(11a)、及び車内側に延出する第2アーム(11b)を有するロック解除手段をなすオープンレバーで、オープン方向(図2及び図3において時計方向)に回動させることにより、ポール(5)をラッチ(4)の係合から解除させて、ドアを開くことができるようになっている。
【0016】(13)は、ボディ(1)の裏面側に、前後方向の軸(12)をもって枢着されたアウトサイドレバーで、その車外側の端部は、ケーブル(14)を介してアウトサイドハンドルに連結され、アウトサイドハンドルの開扉操作によって、オープン方向(図2及び図3において反時計方向)に回動する。
【0017】(15)は、ベースプレート(9)の取付面(9a)に、左右方向の軸(16)をもって枢着されたインサイドレバーで、その下方には、L字形溝(15a)が設けられて、上端部は、ケーブル(17)を介してインサイドハンドルに連結され、インサイドハンドルの開扉操作によって、オープン方向(図4〜図6において反時計方向)に回動させられるようになっている。
【0018】ボディ(1)の上方には、アウトサイドハンドルの開扉操作によって、車外からドアを開くことができる解錠状態と、アウトサイドハンドルの開扉操作を無効にして、ドアを開くことができない施錠状態とに移動可能な車外施解錠手段(18)が、また、ボディ(1)の下方には、インサイドハンドルの開扉操作によって、車内からドアを開くことができる解錠状態と、インサイドハンドルの開扉操作を無効にして、ドアを開くことができない施錠状態とに移動可能な車内施解錠手段(19)が設けられている。車外施解錠手段(18)及び車内施解錠手段(19)が、共に施錠状態になると、後述するスーパーロック状態になる。
【0019】車外施解錠手段(18)は、後述する車外操作用のアクチュエータのモータ(20)、セクタギヤ(21)及び連結部材(22)、並びに施解錠機構をなす施解錠レバー(24)、及び第1、2サブレバー(25)(26)を有している。
【0020】アクチュエータのモータ(20)は、モータ用ケース(27)によって、図7に示すように、カバー(10)の上部内側に車内外方向に向けて固定され、遠隔操作スイッチまたは車内に設けた操作スイッチの施解錠操作によって、予め定めた方向に回転するように制御される。
【0021】セクタギヤ(21)は、カバー(10)の内側に設けた軸受部(10c)に、左右方向を向く軸部(21a)をもって枢着され、かつ外周に形成されたギヤ部(21b)が、モータ(20)の回転軸に設けられたピニオンギヤ(20a)に噛合して、モータ(20)の回転により、時計方向及び反時計方向に所定角度回動しうるようになっている。また、軸部(21a)とギヤ部(21b)との間には、車内側を向く突起(21c)が設けられている。
【0022】連結部材(22)は、カバー(10)の内側に上下動可能に支持され、かつ係合孔(22b)にセクタギヤ(21)の突起(21c)が係合して、操作スイッチの解錠操作により、モータ(20)を介してセクタギヤ(21)が図4において時計方向に回動すると、下端に設けられた当接部(22c)が、車内施解錠手段(19)に接近するように下方に移動し、また操作スイッチの施錠操作により、モータ(20)を介してセクタギヤ(21)が反時計方向に回動すると、当接部(22c)が、車内施解錠手段(19)から離れるように上方に移動する。
【0023】さらに、連結部材(22)は、上下方向の長孔(22a)と、車外側に突出するアーム(22d)と、下端に設けられて車外側に突出する係合部(22e)とを有している。長孔(22a)は、カバー(10)の内側に設けられた軸受部(10d)に嵌合する左右方向の支持軸(23)に摺動可能に係合している。
【0024】施解錠レバー(24)は、合成樹脂材料により形成されるとともに、ボディ(1)の裏面側に設けられた軸受部(1b)に、後方を向く軸部(24a)をもって枢着され、かつ車内側の端部に設けられた突起(24b)が、連結部材(22)のアーム(22d)に係合されており、モータ(20)の作動により、連結部材(22)を介して、図2に示す施錠位置と、施錠位置から反時計方向に回動した図3に示す解錠位置とに移動することができるようになっている。
【0025】施解錠レバー(24)における下方を向くアーム(24c)の先端に設けられた弾性変形可能な舌片状のチェック部(24d)は、ボディ(1)に設けられた突起(1c)に圧接することにより、施解錠レバー(24)を施錠位置及び解錠位置に弾圧保持する。
【0026】第1サブレバー(25)は、上部に穿設された上下方向の長孔(25a)が、施解錠レバー(24)に設けられた突起(24e)に摺動可能に係合され、下端部に突設された軸部(25b)が、アウトサイドレバー(13)の連結孔(13a)に回動可能に連結されている。
【0027】第2サブレバー(26)は、下端部が軸部(25b)に枢着されるとともに、ばね(28)によって第1サブレバー(25)に接近する方向に付勢され、オープンレバー(11)の第1アーム(11a)に係脱可能な解除部(26a)を有している。
【0028】第1、2サブレバー(25)(26)は、施解錠レバー(24)の解錠位置及び施錠位置への移動に従動して、図3に示すように、第2サブレバー(26)の解除部(26a)が、オープンレバー(11)の第1アーム(11a)に係合可能な解錠位置と、図2に示すように、係合不能な施錠位置とに移動することができる。
【0029】以上のように、車外施解錠手段(18)が解錠状態にあるときは、施解錠レバー(14)及び第1、2サブレバー(25)(26)は解錠位置にあり、アウトサイドハンドルの開扉操作により、アウトサイドレバー(13)がオープン方向に回動して、第1、2サブレバー(25)(26)が下方に移動すると、第2サブレバー(26)の解除部(26a)がオープンレバー(11)の第1アーム(11a)に係合して、オープンレバー(11)をオープン方向に回動させて、ポール(6)をラッチ(4)から離脱させてドアを開けることができる。
【0030】また、車外施解錠手段(18)が施錠状態にあるときは、施解錠レバー(24)及び第1、2サブレバー(25)(26)は施錠位置にあり、第2サブレバー(26)の解除部(26a)が、オープンレバー(11)の第1アーム(11a)に対して空振りするので、アウトサイドハンドルの開扉操作は無効になり、ドアを開けることはできない。
【0031】なお、本発明の実施形態におけるドアロック装置は、室内から施解錠操作しうるロックノブを備えていないドアに装着されるため、車外施解錠手段(18)の操作は、運転席近傍に設けられた操作スイッチの電気的操作のみ可能で、手動による操作はできないようになっている。また、車外施解錠手段(18)の施解錠状態は、検出スイッチ(図示略)が車外施解錠手段(18)の各状態を検出して、室内等に設けた表示ランプ等によって表示するようにしてある。
【0032】次に、車内施解錠手段(19)について説明する。車内施解錠手段(19)は、後述する車内操作用のアクチュエータのモータ(29)、切替レバー(30)、連係レバー(31)、及び係脱部材(32)を有している。
【0033】アクチュエータのモータ(29)は、モータ用ケース(33)によって、図7に示すように、カバー(10)の下部内側に左右方向に向けて固定され、遠隔操作スイッチによる車外からの施解錠操作によって所定の方向に回転するように制御されている。
【0034】切替レバー(30)は、ベースプレート(9)の取付面(9a)に、車内側を向く軸部(30a)をもって枢着され、かつインサイドレバー(15)のL字形溝(15a)に重合する前後方向の長孔(30b)と、モータ(29)のピニオンギヤ(29a)に噛合するギヤ部(30c)とを有しており、モータ(29)の回転によって、図4に示す施錠位置と、図5及び図6に示す解錠位置とに移動することができる。
【0035】この施錠位置及び解錠位置の保持は、舌片状の弾性変形可能なチェック部(30e)が、取付面(9a)に突設された突起(9b)に弾接することによって行われる。
【0036】さらに、切替レバー(30)の車内側の側面には、ドアを開けたときのみ、手動操作により切替レバー(30)を施錠位置及び解錠位置に操作できるように、ドアのインナーパネルからドア外に突出する摘み部(30d)が設けられている。
【0037】連係レバー(31)は、インサイドレバー(15)と同軸(16)上に枢着され、かつオープン方向(図4〜図6において反時計方向)の回動により、オープンレバー(11)の第2アーム(11b)に係合可能な解除部(31a)及び連結部材(22)の係合部(22e)に係合可能であり、連結部材(22)を下方に移動させて、車外施解錠手段(18)を解錠状態に移動させうるキャンセル部(31b)と、インサイドレバー(15)のL字型溝(15a)及び切替レバー(30)の長孔(30b)に重合する上下方向の長孔(31c)とを有している。
【0038】係脱部材(32)は、上部に穿設された上下方向の長孔(32a)が軸(16)に摺動自在に係合されるとともに、下部に突設された突起(32b)が切替レバー(30)の長孔(30b)、連係レバー(31)の長孔(31c)及びインサイドレバー(15)のL字型溝(15a)に嵌入されて、切替レバー(30)の施解錠移動により上下方向に移動し、図4に示す施錠位置と、図5及び図6に示す解錠位置とに移動する。
【0039】係脱部材(32)が施錠位置にあるときには、突起(32b)がL字型溝(15a)の角部に位置して、インサイドレバー(15)のオープン方向の回動にともない、L字型溝(15a)が突起(32b)に対して空振りして、インサイドレバー(15)の回動が連係レバー(31)に伝達されないようになっている。
【0040】また、解錠位置にあるときには、突起(32b)がL字型溝(15a)の下端に位置して、インサイドレバー(15)と連係レバー(31)とを接続し、インサイドレバー(15)のオープン方向の回動により、連係レバー(31)もオープン方向に回動するようになっている。
【0041】係脱部材(32)の上端には、連結部材(22)の当接部(22c)と互いに上下方向に当接可能な当接部(32c)が設けられている。係脱部材(32)の当接部(32c)と連結部材(22)の当接部(22c)との係合関係において、連結部材(22)が下方に移動すると、当接部(22c)が係脱部材(32)の当接部(32c)に当接して、係脱部材(32)を下方に移動させて、車内施解錠手段(19)を解錠状態に移動させる。また、係脱部材(32)が上方に移動すると、当接部(32c)が連結部材(22)の当接部(22c)に当接して、連結部材(22)を上方に移動させて、車外施解錠手段(18)を施錠状態に移動させる。
【0042】以上のように、車内施解錠手段(19)が解錠状態にあるときは、切替レバー(30)及び係脱部材(32)が解錠位置にあって、インサイドレバー(15)と連係レバー(31)とは、係脱部材(32)をもって接続されている。
【0043】この状態においては、インサイドハンドルが操作されると、連係レバー(31)がインサイドレバー(15)と一体になってオープン方向に回動することにより、連係レバー(31)の解除部(31a)がオープンレバー(11)の第2アーム(11b)に係合して、オープンレバー(11)を作動させて、ポール(6)をラッチ(4)から離脱させてドアを開けることができる。すなわち、この状態においては、車外施解錠手段(18)が施錠状態あるか解錠状態にあるかに拘わりなく、常時、インサイドハンドルの操作によりドアを開けることができる。すなわち、オーバーライド操作が可能になっている。
【0044】車内施解錠手段(19)が施錠状態にあるときには、切替レバー(30)及び係脱部材(32)は施錠位置にあって、インサイドレバー(15)と連係レバー(31)との接続は切断され、インサイドレバー(15)のオープン方向の回動は、連係レバー(32)には伝達されない。したがって、この施錠状態においては、インサイドハンドルを操作しても、ドアを開けることができない。また、この状態においては、車外施解錠手段(18)も施錠状態にあり、アウトサイドハンドル及びインサイドハンドルの操作、並びにオーバーライド操作を不能にしたスーパーロック状態になる。
【0045】(34)は、前後方向を向く筒部(34a)が、ボディ(1)の上方隅部に設けられた軸孔(1d)に回動可能に嵌合された検出部材で、図10に示すように、ボディ(1)に穿設された挿通窓(1e)を介してボディ(1)の前面から収納部(1a)に進入し、ラッチ(4)のカム溝(4d)に嵌合する第1アーム(34b)と、ボディ(1)の前面に沿って延出された第2アーム(34c)(図2に参照)とを有しており、ラッチ(4)のオープン位置からフルラッチ位置への移動に連動して、図9において反時計方向に回動するようになっている。
【0046】ドアを開けた状態で、運転席ドアに設けられたキーシリンダ(図示略)を操作するためのキープレートを操作部(36c)に嵌入して、エマージェンシー操作部材(36)を施錠方向(図3において反時計方向、図8において時計方向)に回動させることにより、アーム(36b)を介して施解錠レバー(24)を施錠位置に移動させて、車外施解錠手段(18)を施錠状態にすることができる。
【0047】なお、エマージェンシー操作部材(36)の操作部(36c)は、キープレートが嵌入可能なスリット状の開口に変えて、外方に突出した突起状として、キープレート以外でも操作可能にしても良い。
【0048】次に、本発明における実施形態の各状態の作用について説明する。(車外施解錠手段及び車内施解錠手段がともに解錠状態)図3及び図6に示し、この状態においては、車外からアウトサイドハンドルを開扉操作することにより、ケーブル(14)、アウトサイドレバー(13)、第1,2サブレバー(25)(26)を介して、オープンレバー(11)をオープン方向に回動させてドアを開けることができる。
【0049】また、車内からインサイドハンドルを操作した場合も、ケーブル(17)、インサイドレバー(15)、係脱部材(32)、連係レバー(31)を介して、オープンレバー(11)を作動させてドアを開けることができる。
【0050】図3及び図6に示す状態から、操作スイッチを施錠操作して車外操作用のモータ(20)を回転させると、セクタギヤ(21)によって、連結部材(22)を下方に移動させて、車外施解錠手段(18)を施錠状態にすることができる。
【0051】また、車外から遠隔操作スイッチを施錠操作して、車内操作用のモータ(29)を回転させると、車内施解錠手段(19)が解錠状態から施錠状態になるとともに、係脱部材(32)の当接部(32c)が、連結部材(22)を上方に押動することによって、車外施解錠手段(18)も施錠状態になり、スーパーロック状態になる。
【0052】図3及び図6に示す状態において、バッテリー上がり等によって、モータ(20)による車外施解錠手段(18)の施錠操作が不能になった場合は、ドアを開けた状態で、キープレート等によりエマージェンシー操作部材(36)を解錠方向に回動させて、車外施解錠手段(18)を解錠状態にする。次いで、ドアを閉じることによって、そのドアは、車外施解錠手段(18)が施錠状態になって閉じられる。
【0053】したがって、車外施解錠手段(18)が解錠状態にあるとき、バッテリー上がり等が発生しても、ドアを施錠状態にして閉じることができる。
【0054】(車外施解錠手段が施錠状態、車内施解錠手段が解錠状態)図2及び図5に示し、この状態においては、オーバーライド操作が可能である。車外からアウトサイドハンドルを開扉操作した場合は、第2サブレバー(26)の解除部(26a)が、オープンレバー(11)の第1アーム(11a)に対して空振りするため、ドアを開けることができない。
【0055】車内からインサイドハンドルを操作した場合は、オーバーライド操作となり、車外施解錠手段(18)が施錠状態にあっても、ドアを開けることができる。さらに、それと同時に、連係レバー(31)のキャンセル部(31b)が、連結部材(22)の係合部(22e)に係合して、連結部材(22)を下方に移動させることによって、車外施解錠手段(18)を施錠状態から解錠状態に切り替える。
【0056】図2及び図5に示す状態は、遠隔操作スイッチを操作して、モータ(29)を回転させると、車内施解錠手段(19)を施錠状態にして、スーパーロック状態になる。
【0057】(車外施解錠手段及び車内施解錠手段がともに施錠状態)図2及び図4に示す状態は、スーパーロック状態で、車外からアウトサイドハンドルを操作しても、車内からインサイドハンドルを操作しても、ドアを開けることができない。したがって、オーバーライド操作がキャンセルされるため、不用意にインサイドハンドルが操作されてドアが開けられることを防止できる。
【0058】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果を奏することができる。
(a)請求項1記載の発明によると、バッテリー上がり等によって、アクチュエータの作動が不能になっても、エマージェンシー操作部材を操作することによって、施解錠機構を施錠状態にすることができるので、防盗性向上を図ることができる。
【0059】(b)請求項2記載の発明によると、簡単かつ確実にエマージェンシー操作部材によって施解錠機構を施錠状態にすることができるとともに、キープレートを用いての操作が可能になり、悪戯等による誤操作を防止できる。




 

 


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