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枠材及びサッシ - 立山アルミニウム工業株式会社
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発明の名称 枠材及びサッシ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−349143(P2001−349143A)
公開日 平成13年12月21日(2001.12.21)
出願番号 特願2000−171834(P2000−171834)
出願日 平成12年6月8日(2000.6.8)
代理人 【識別番号】100107560
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 惣一郎
【テーマコード(参考)】
2E011
【Fターム(参考)】
2E011 CA01 CA07 CB01 CB02 CB03 CB06 CC07 
発明者 増山 新作
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 室外側に形材を備え室内側に木質材を備える枠又は框を構成する部材であって、一側に押出形材を他側に木質材を一体固定してなり、押出形材と木質材との接合部は、一方に設けた多数の鉤部材と、他方に設けた多数の可撓性の係止部材との係合により接合していることを特徴とする枠材。
【請求項2】 鉤部材及び係止部材の少なくとも一方は、押出形材に一体成形されていることを特徴とする請求項1に記載の枠材。
【請求項3】 室外側に形材を備え室内側に木質材を備える枠又は框を構成する部材であって、一側に押出形材を他側に木質材を一体固定してなり、押出形材と木質材との接合部は、押出形材に設けた嵌合溝と、嵌合溝に弾性変形により嵌まり合う嵌合部材とが嵌合していることを特徴とする枠材。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の枠材をねじ止めにより四方組みした枠又は框を備えることを特徴とするサッシ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッシやドアの枠、又は框を構成する枠材及びその枠材を備えるサッシに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、断熱サッシの枠において、室外側をアルミニウム合金製の押出形材で構成し、室内側を木質材で構成しているものがある。
【0003】この種の断熱サッシの枠の組み立ては、アルミニウム合金の押出形材を四方組みしてねじ止めにより室外側枠体を作り、次に、木質材をホゾ組みするとともに接着材や釘等で四方組みして室内側枠体を作り、室外側枠体と室内側枠体とをねじやボルト等で固定して断熱サッシ枠を組み立てている。
【0004】また、実開平1−148488号公報には、装飾板にねじ止め部を有する形材を取り付けておき、室外側枠体に装飾板をねじ止めする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来技術では、木質材でできている室内側枠体は、室外側枠体と別に四方組みするので、二つの枠体をそれぞれ作る必要があり、しかも木質材でできている室内枠体は歪みを矯正する必要があるので、サッシ枠の組み立てに手間がかかるという問題がある。また、木質材でできている室内側枠体はほぞ組みしているので、大型になり取り扱い難い。このことは、框においても同様な問題がある。
【0006】尚、本明細書において、「枠材」は、枠を構成するものの他、框を構成するものをも含む。
【0007】本発明は、上述した事情に鑑みたものであり、枠や框の組み立てが容易であり且つ組み立ての際に取り扱い易い枠材及びサッシの提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、室外側に形材を備え室内側に木質材を備える枠又は框を構成する部材であって、一側に押出形材を他側に木質材を一体固定してなり、押出形材と木質材との接合部は、一方に設けた多数の鉤部材と、他方に設けた多数の可撓性の係止部材との係合により接合していることを特徴とする。
【0009】この請求項1に記載の発明では、押出形材と木質材とを一体固定した枠材を四方組みして押出形材をねじ止め等により固定し、木質材付き枠又は框を組み立てる。従って、従来のように押出形材により組み立てた室外枠体と、木質材により組み立てた室内側枠体とを別途用意する必要がないので、取り扱いが容易である。更に、枠材を四方組みしねじのみにより組み立てできるので、製造が容易である。
【0010】また、木質の室内側枠体を組み立てる必要がなく、かかる枠体の矯正作業等が必要ないので、枠や框の組み立てが更に容易である。更に、本発明において、押出形材と木質材との接合は、一方に設けた多数の可撓性の鉤部材とこれに係止する多数の可撓性の係止部材との係合であるから、押出形材と木質材との接合部において、鉤部材と係止部材とを対面させた状態で相互に押し付けるだけで、ワンタッチで容易に接合でき、簡単な作業で取り付けできるとともに着脱が容易である。脱着が容易なので、枠や框を組み立て後等に押出形材又は木質材が損傷したり、経時変化により劣化した場合には、例えば、木質材と押出形材との嵌合を外すことにより交換や補修が容易にできる。多数の可撓性の鉤部材及び多数の可撓性の係止部材とは、それぞれテープ状の基礎材に設けたものを押出形材または木質材に接着により貼り付けたり、基礎材を係合により取り付けたり、タッカー(鋲)、釘、ねじまたはこれらの併用により取り付けるものであってもよい。
【0011】尚、本明細書において、押出形材はアルミニウム合金又は樹脂材であり、樹脂材にあっては、例えば、硬質塩化ビニル樹脂等が用いられる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、鉤部材及び係止部材の少なくとも一方は、押出形材に一体成形されていることを特徴とする。
【0013】この請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作用効果を奏するとともに、鉤部材と係止部材との少なくとも一方は、押出形材に一体成形しているので、押出形材に、別途、鉤部材または係止部材を取り付ける必要がなく、枠材の製造が容易であり、且つ低コストである。
【0014】請求項3に記載の発明は、室外側に形材を備え室内側に木質材を備える枠又は框を構成する部材であって、一側に押出形材を他側に木質材を一体固定してなり、押出形材と木質材との接合部は、押出形材に設けた嵌合溝と、嵌合溝に弾性変形により嵌まり合う嵌合部材とが嵌合していることを特徴とする。
【0015】この請求項3の発明では、請求項1に記載の効果を奏するとともに、押出形材と木質材との接合は、押出形材に設けた嵌合溝に木質材に設けた嵌合部材を嵌めるだけで、ワンタッチで接合及び脱着が容易にでき、更に、枠材の組み立て作業性が良い。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の発明において、請求項1〜3のいずれかに記載の枠材をねじ止めにより四方組した枠又は框を備えることを特徴とする。
【0017】この請求項4に記載の発明によれば、上述した1〜3に記載の作用効果を奏するサッシを得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係る枠材を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る枠材を用いて組み立てたサッシの横断面図であり、図2は図1に示すサッシの固定窓側の縦断面図であり、図3は図1に示すサッシの開き窓側の縦断面図であり、図4は下框における接合部の構成を説明する図であり、図5は下枠における接合部の構成を説明する図であり、図6は他の実施の形態にかかる下枠部の断面図であり、図7は図6に示す接合部の構成を説明する図であり、図8は他の実施の形態にかかる下枠部の断面図であり、図9は図8に示す接合部の構成を説明する図である。
【0019】本実施の形態にかかるサッシ1は、方立7を介して開閉窓3と固定窓5とを連設している連窓サッシである。サッシの枠9は、室外側にアルミニウム合金製の室外枠11、室内側に木質の室内枠13を備え、アルミニウム合金製の室外枠11と木質の室内枠13との間に中間枠15が設けられており、中間枠15は樹脂製であり、例えば、硬質塩化ビニル樹脂でできている。
【0020】室内枠13を木質とすることにより、室内の断熱性を高めるとともに木質基調のインテリア性を付与するものである。また、アルミニウム合金製の室外枠11と木質の室内枠13との間に樹脂製の中間枠15を設けることにより、室外枠11では結露が発生し易いため、室外枠11で発生した結露水を樹脂製の中間枠15が受け、結露水が室内枠13の木質材に浸潤し木質材が腐食するのを防止している。更に、室外枠11と室内枠13との間に樹脂製の中間枠15を設けることにより断熱性を高めている。
【0021】枠9は、上枠材17、下枠材19、左右竪枠材21を四方組みしてねじ止めにより、組み立てている。各枠材17、19、21は室外側からアルミニウム合金形材23、樹脂形材25及び木質材27をこの順序で配置し、固定している。
【0022】樹脂形材25と木質材27との接合部91では、樹脂形材25に接合部材92が取り付けられており、木質材27に被接合部材93が取付られている。接合部材92と被接合部材93とは、本実施の形態では同一のものが用いられている。即ち、接合部材92は、テープ状の基材94の表面に可撓性の鉤部材95aが多数形成されたものであり、基材94の裏面に貼付された接着剤96により、樹脂形材25に貼着されている。被接合部材93は、基材94が接着剤96とともにタッカー97により木質材27に固定されている。本実施の形態では、被接合部93における鉤部材が係止部材95bであり、接合部材92と被接合部材93とに同じものを用いているので、取り扱い易い。樹脂形材25と木質材27との接合は、これらの接合部材92と被接合部材93との係合によりワンタッチで接合できるとともに離接が容易である。
【0023】樹脂形材25とアルミニウム合金押出形材23との接合部は、アルミニウム合金形材23に設けた略L字形状の係止部98と、かしめ部99と、これらに係合する係合部101により係合するとともに、かしめ部99をかしめて固定している。このように、本実施の形態では、最小限の数のねじで組み立てでき、ねじ止めが少ないので組み立てやすく、製造コストも低減できる。
【0024】尚、樹脂形材25には、木質材27の躯体側(開口部外側)に額縁材取付部49が設けられており、樹脂形材25は木質材27の取付部と額縁材取付部49とで、室内側から見て階段状をなしている。そして、額縁材取付部49には、固定金具51を介して額縁材53が固定されている。
【0025】次に、方立材7について説明する。方立7には、上述した上下竪枠材17、19、21と同様に室内側から木質材27、樹脂形材25及びアルミニウム合金形材23が一体に取付られており、木質材27と樹脂形材25とは、上述した接合部91により接合されている。
【0026】開閉窓3の障子42は、その上下竪框69、71、73に本発明の枠材が用いられており、各框69、71、73は、上述した枠材17、19、21と同様に室内側から木質材27、樹脂形材25及びアルミニウム合金形材23が一体に取付られており、木質材27と樹脂形材25とは、接合部91により固定されている。尚、樹脂形材25とアルミニウム合金形材23とには、ガラス用タイト材79が跨って係止されている。
【0027】次に、上記サッシの組み立て方法を説明する。まず、上下左右竪枠材(枠材)17、19、21を製造する。これらの各枠材17、19、21は、木質材27に被接合部材93を接着剤により接着するとともにタッカー97により固定し、樹脂形材25の接合部に接合部材92を接着する。そして、接合部92と被接合部93とを圧接して、両者の鉤部材95aと係止部材95bを相互に係合させて接合する。尚、方立7も同様に製造する。
【0028】各框(枠材)69、71、73の製造は、木質材27の接合部に被接合部材92を接着剤により貼り付けるとともにタッカー97を打ち込んで固定する。一方、樹脂形材25の接合部に被接合部材93を接着剤により貼り付ける。次に、接合部91において、接合部材92と被接合部材93とを合わせて、可撓性の鉤部材95aと係止部材95bを相互に係合させて固定する。樹脂形材25とアルミニウム合金形材23とは、アルミニウム合金形材23に形成した係止部98及びかしめ部99に係合部101を嵌合して、かしめ部99をかしめて固定する。
【0029】枠9の組み立ては、上述した各上下左右竪枠材17、19、21を四方組みし、各アルミニウム合金形材23をねじにより固定する。これにより、室内側を木質材27とし、室外側をアルミニウム合金形材23とし、木質材27とアルミニウム合金形材23との間を樹脂形材25とした3層構造の枠9が製造できる。
【0030】障子42においても各框材69、71、73を四方組みし、各アルミニウム合金形材23に設けたねじ止め部にねじを挿通して固定する。これにより、室内側を木質材27とし、室外側をアルミニウム合金形材23とし、木質材27とアルミニウム合金形材23との間を樹脂形材25とした3層構造の框を製造できる。
【0031】また、建物開口部へのサッシ1の施工時には、枠9を開口部に固定するとともに、額縁材53を取り付ける。固定金具51は、室内側突部47の額縁材取付部49に嵌め、躯体にねじ止めする。これにより固定金具51の押圧部57が額縁材53の背面を室内側に向けて押圧するとともに、額縁材53の室外側端部は木質材27に当接して、木質材27と固定金具51の押圧部57とに挟持固定される。また、額縁材53の背面は、固定金具51の押圧部57の山形により弾性を持って押圧される。
【0032】本実施の形態によれば、枠材17、19、21を用いてねじのみによりサッシ1を組み立てできるとともに額縁材53の固定もねじのみにより可能なので、製造及び施工が容易である。また、枠材17、19、21では、アルミニウム合金形材23と樹脂形材25とは、嵌合により容易に接合でき、樹脂形材25と木質材27とは、接合部91において相互に圧接するだけで、ワンタッチで且つ離接自在に接合できる。
【0033】次に、本発明の他の実施の形態について説明する。以下に説明する実施の形態の説明において、上述した実施の形態と同一の部分には、同一の符号を付することとし、主として異なる部分のみを説明する。
【0034】図6及び図7に示す実施の形態では、樹脂形材25に鉤部材95aを一体形成したものである。この実施の形態では、別途接合部材を取り付ける必要がないので、更に、枠材の接造が容易であり、製造コストも低減できる。
【0035】図8及び図9に示す実施の形態では、樹脂形材25において、接合部91に嵌合溝部103を形成し、木質材27に可撓性の嵌合部材105を接着剤96及びタッカー97で固定し、嵌合溝部103に嵌合部材105を嵌着している。可撓性の嵌合部材105は、樹脂製であり、材質は特に限定されない。この実施の形態では、嵌合溝部103は樹脂形材25に一体成形できるので、枠材の製造が容易であり、製造コストも低減できる。本発明は、上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0036】例えば、木質材27は、合成樹脂材に木質パネルを貼付したものであってもよい。
【0037】押出形材は、アルミニウム合金形材23と樹脂形材25との2つの形材から構成して枠材全体を3層にすることに限らず、形材をアルミニウム合金形材23のみとしたり、樹脂形材25のみとするものであってもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、木質材付きのサッシ等の組み立てにおいて、押出形材と木質材とを一体固定した枠材を用いて、これらを四方組みしてねじ止めすることにより、枠や框を組み立てでき、組み立てが容易であり且つ製造コストを低減できる。
【0039】また、形材のみを組み付けた室外枠体と、木質材のみを組み付けた室内側枠体とを別途用意する必要がなく、特に、木質材のみを組み付けた室内側枠体の矯正作業等が不要であるから、枠や框の組み立てが更に容易である。更に、本発明において、押出形材と木質材との接合は、一方に設けた多数の可撓性の鉤部材とこれに係止する多数の可撓性の係止部材との係合であるから、接合部において、鉤部材と係止部材とを対面させた状態で相互に押し付けるだけで、ワンタッチで容易に接合でき、簡単な作業で取り付けできるとともに着脱が容易である。脱着が容易なので、枠や框を組み立て後等に押出形材又は木質材が損傷したり、経時変化により劣化した場合には、例えば、木質材と押出形材との嵌合を外すことにより交換や補修が容易にできる。
【0040】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果を奏するとともに、鉤部材と係止部材との少なくとも一方は、押出形材に一体成形しているので、押出形材に別途鉤部材または係止部材を取り付ける必要がなく、製造が容易であり、且つ低コストである。
【0041】請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果を奏するとともに、押出形材と木質材との接合は、押出形材に設けた嵌合溝に木質材に設けた嵌合部材を嵌めるだけで、ワンタッチで容易に接合及び脱着が容易にでき、更に、枠材の組み立て作業性が良い。
【0042】請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の効果を奏するサッシを得ることができる。




 

 


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