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発明の名称 枠材及びサッシ
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−323733(P2001−323733A)
公開日 平成13年11月22日(2001.11.22)
出願番号 特願2000−142783(P2000−142783)
出願日 平成12年5月16日(2000.5.16)
代理人 【識別番号】100107560
【弁理士】
【氏名又は名称】佐野 惣一郎
【テーマコード(参考)】
2E011
2E014
【Fターム(参考)】
2E011 CA01 CA07 CB02 CB06 CC03 
2E014 AA01 AA02 BA02 BA05 BA08 BB06 BD08
発明者 増山 新作 / 大井 一輝
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 室外側に形材を備え室内側に木質材を備える枠又は框を構成する部材であって、一側に押出形材を他側に木質材を一体固定してなり、押出形材をねじ止めにより四方組みして枠又は框を構成することを特徴とする枠材。
【請求項2】 木質材は、押出形材に対峙する側に取付金具を備え、押出形材は取付金具との係合部を備え、取付金具は木質材にねじ止めしており、押出形材の係合部に嵌合する鉤状の係止部を備え、押出形材と木質材とを嵌合により固定していることを特徴とする請求項1に記載の枠材。
【請求項3】 木質材と押出形材とは、これらの合わせ面において、押出形材よりも木質材の寸法を大きくしていることを特徴とする請求項1に記載の枠材。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の枠材をねじ止めにより四方組した枠又は框を備えることを特徴とするサッシ。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サッシやドアの枠、又は框を構成する枠材に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、断熱サッシの枠において、室外側をアルミニウム合金製の押出形材で構成し、室内側を木質材で構成しているものがある。
【0003】この種の断熱サッシの枠の組み立ては、アルミニウム合金の押出形材を四方組みしてねじ止めにより室外側枠体を作り、次に、木質材をホゾ組みするとともに接着材や釘等で四方組みして室内側枠体を作り、室外側枠体と室内側枠体とをねじやボルト等で固定して断熱サッシ枠を組み立てている。
【0004】また、実開平1−148488号公報には、装飾板にねじ止め部を有する形材を取り付けておき、室外側枠体に装飾板をねじ止めする技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来技術では、木質材でできている室内側枠体は、室外側枠体と別に四方組みするので、二つの枠体をそれぞれ作る必要があり、しかも木質材でできている室内枠体は歪みを矯正する必要があるので、サッシ枠の組み立てに手間がかかるという問題がある。また、木質材でできている室内側枠体はほぞ組みしているので、大型になり取り扱い難い。
【0006】上述した事は、框においても同様な問題がある。
【0007】尚、本明細書において、「枠材」は、枠を構成するものの他、框を構成するものをも含む。
【0008】本発明は、上述した事情に鑑みたものであり、枠や框の組み立てが容易であり且つ組み立ての際に取り扱い易い枠材及びサッシの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1の発明は、室外側に形材を備え室内側に木質材を備える枠又は框を構成する部材であって、一側に押出形材を他側に木質材を一体固定してなり、押出形材をねじ止めにより四方組みして枠又は框を構成することを特徴とする。
【0010】この請求項1に記載の発明では、押出形材と木質材とを一体固定した枠材を四方組みして押出形材をねじ止めし、木質材付き枠又は框を組み立てる。従って、従来のように押出形材により組み立てた室外枠体と、木質材により組み立てた室内側枠体とを別途用意する必要がないので、取り扱いが容易である。更に、枠材を四方組みしねじのみにより組み立てできるので、製造が容易である。
【0011】また、木質の室内側枠体を組み立てる必要がなく、かかる枠体の矯正作業等が必要ないので、枠や框の組み立てが更に容易である。
【0012】尚、本明細書において、押出形材はアルミニウム合金又は樹脂材、例えば、硬質塩化ビニルの押出形材をいう。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、木質材は、押出形材に対峙する側に取付金具を備え、押出形材は取付金具との係合部を備え、取付金具は木質材にねじ止めしており、押出形材の係合部に嵌合する鉤状の係止部を備え、押出形材と木質材とを嵌合により固定していることを特徴とする。
【0014】この請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の作用効果を奏するとともに、押出形材と木質材とは嵌合により固定しているので、押出形材と木質材との固定及び分離が容易にでき、作業性が向上する。更に、押出形材又は木質材が損傷したり、経時変化により劣化した場合には、木質材と押出形材との嵌合を外すことにより交換や補修が容易にできる。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、木質材と押出形材とは、これらの合わせ面において、押出形材よりも木質材の寸法を大きくしていることを特徴とする。
【0016】この請求項3の発明では、請求項1に記載の作用効果を奏するとともに、室内側に設けた木質材の方が押出形材よりも寸法が大きいから、この枠材を用いた枠又は框を室内側から見ると、押出形材が木質材に隠れ、押出形材が見え難いので外観がよい。特に、押出形材や木質材の加工精度が低い場合や反りや収縮が生じても押出形材の見え隠れを防止でき、枠や框の外観がよい。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に記載の発明において、請求項1〜3のいずれかに記載の枠材をねじ止めにより四方組した枠又は框を備えることを特徴とする。
【0018】この請求項4に記載の発明によれば、上述した1〜3の記載の作用効果を奏するサッシを得ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係る枠材を図面を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態に係る枠材を用いて組み立てたサッシの横断面図であり、図2は図1に示すサッシの固定窓側の縦断面図であり、図3は図1に示すサッシの開き窓側の縦断面図であり、図4は下枠の横断面図であり、図5は取付金具を示す図であり(a)は平面図、(b)は側面図であり、図6は方立の横断面図である。
【0020】本実施の形態にかかるサッシ1は、方立7を介して開閉窓3と固定窓5とを連設している連窓サッシである。サッシの枠9は、室外側にアルミニウム合金製の室外枠11、室内側に木質材の室内枠13を備え、アルミニウム合金製の室外枠11と木質材の室内枠13との間に中間枠15が設けられており、中間枠15は樹脂製であり、例えば、硬質塩化ビニル樹脂でできている。
【0021】室内枠13を木質材とすることにより、室内の断熱性を高めるとともに木質基調のインテリア性を付与するものである。また、アルミニウム合金製の室外枠11と木質の室内枠13との間に樹脂製の中間枠15を設けることにより、室外枠11では結露が発生し易いため、室外枠11で発生した結露水を樹脂製の中間枠15が受け、結露水が室内枠13の木質材に浸潤し木質材が腐食するのを防止している。更に、室外枠11と室内枠13との間に樹脂製の中間枠15を設けることにより断熱性を高めている。
【0022】枠9は、上枠材17、下枠材19、左右竪枠材21を四方組みしてねじ止めにより、組み立てている。各枠材17、19、21は室外側からアルミニウム合金形材23、樹脂形材25及び木質材27をこの順序で配置し、固定している。
【0023】次に、各枠材17、19、21の構成について説明する。室内側に設けた木質材27には、室側面に取付金具29がねじ31により固定されている。取付金具29は、図5に示すように、一端部にねじ固定部32と樹脂形材25との係止部33とを備えており、係止部33は断面略コ字形の鉤状に形成されている。取付金具29の他端部は、略直角の折り曲げ部34が形成されている。
【0024】樹脂形材25は、木質材27との対峙側に係止部33に嵌合固定する係合部35が形成されており、取付金具29に嵌合固定するようになっている。この樹脂形材25には、アルミニウム合金形材23との係止部37及びねじ止め部39が設けられており、この係止部37にアルミニウム合金形材23が係止し、且つねじ41によりねじ固定されている。また、樹脂形材25には障子42に当接するタイト材43の取付溝45が形成されている。
【0025】更に、樹脂形材25には、木質材27に当接するひれ部40を一体に設けており、木質材27と樹脂形材25との間に間隙が生じるのを防止して、外観の向上を図っている。また、ひれ部40は樹脂形材25に一体形成しており、別体の張り出し材等で覆う必要がないので、構成が簡易であるとともに施工し易い。
【0026】アルミニウム合金形材23は、樹脂形材25の係止部37に係合し、ねじ41により樹脂形材25に止められている。
【0027】尚、樹脂形材25には、木質材27の躯体側(開口部外側)に額縁材取付部49が設けられており、樹脂形材25は木質材27の取付部と額縁材取付部49とで、室内側から見て階段状をなしている。そして、額縁材取付部49には、固定金具51を介して額縁材53が固定されている。
【0028】固定金具51は、図7に示すように、断面略L字形状に形成しており、L字の一側部に設けた嵌合部55が樹脂形材25の額縁材取付部49に嵌合しており、他側部に設けた押圧部57が額縁材53の背面に当接し、押圧部57の横には躯体固定部61が設けられている。この固定金具51は、弾性を有する鋼鈑でできており、嵌合部55は山形に形成されているとともに切り出した係止片59が樹脂形材25の額縁材取付部49に係止している。一方、押圧部57は額縁材53の背面側に位置し、躯体固定部61にはねじ孔60が設けられ、額縁材53に隣接する躯体にねじ固定されるようになっている。
【0029】この額縁材の固定金具51は、押圧部57が額縁材53を室内側に向けて押圧して竪枠材17、19、21に固定している木質材27に当接させて額縁材53を保持するものであり、額縁材53は押圧部57と木質材27とにより挟持される。このように、額縁材53は押圧部57により背面側を押圧されるので、額縁材53の反りを防止でき、簡単に取付できる。しかも、固定金具51は、躯体固定部61を躯体62に固定する構成であるから、固定箇所を躯体62に集約でき、施工し易い。
【0030】次に、方立材7について説明する。方立7には、上述した上下竪枠材17、19、21と同様に室内側から木質材27、樹脂形材25及びアルミニウム合金形材23が一体に取付られており、木質材27と樹脂形材25とは、取付金具29及びねじ64により嵌合固定されている。この取付金具29は、図8に示すように、木質材27との固定側は平坦に形成されている。樹脂形材25とアルミニウム合金形材23とは嵌合固定されており、樹脂形材25に係止された嵌合部65にアルミニウム合金形材23の係止片67が通し込みにより嵌合するようになっている。嵌合部65は、互いに向き合う側に開口した断面略コ字形状の溝部になっており、係止片67は外側に向けて突設し、嵌合部65に嵌合されている。また、木質材27の見付け方向の寸法Lは、樹脂形材25の対面する見付け面の寸法Rよりもわずかに大きくなっており、更にアルミニウム合金形材23の見付け面よりも大きくなっており、室内側から樹脂材25及びアルミニウム合金形材23を見え難くしているので、室内側からの外観がよい。
【0031】開閉窓3の障子42は、その上下竪框69、71、73に本発明の枠材が用いられており、各框69、71、73は、上述した枠材17、19、21と同様に室内側から木質材27、樹脂形材25及びアルミニウム合金形材23が一体に取付られており、木質材27と樹脂形材25とは、ねじ31により固定されている。樹脂形材25とアルミニウム合金形材23とは係止部75とをねじ77とで固定されている。尚、樹脂形材25とアルミニウム合金形材23とには、ガラス用タイト材79が跨って係止されている。
【0032】障子42の上下竪框69、71、73においても、木質材27の見付け方向の寸法Lは、樹脂形材25の対面する見付け面の寸法Rよりもわずかに大きくなっており、室内側から樹脂材25を見え難くしているので、室内側からの外観がよい。
【0033】次に、上記サッシの組み立て方法を説明する。まず、上下左右竪枠材(枠材)17、19、21を製造する。これらの各枠材17、19、21は、木質材27に取付金具29をねじ固定し、取付金具29の係止部33に樹脂形材25の係合部35を嵌合して固定する。そして、樹脂形材25にアルミニウム合金形材23を係止し、ねじ41により固定する。このようにして、嵌合及びねじ固定のみにより、木質材25付きの枠材17、19、21を製造する。尚、方立7も同様に製造する。
【0034】各框(枠材)69、71、73の製造は、取付金具29を用いずにねじで木質材27と樹脂形材25とを固定し、樹脂形材25とアルミニウム合金形材23とは見付け面と見込み面とで嵌合固定し、更にねじ77で固定する。このように、各框69、71、73においても、嵌合及びねじのみにより製造することができる。
【0035】枠9の組み立ては、上述した各上下左右竪枠材17、19、21を四方組みし、各アルミニウム合金形材27をねじ85により固定する。これにより、室内側を木質材25とし、室外側をアルミニウム合金形材23とし、木質材25とアルミニウム合金形材23との間を樹脂形材25とした3層構造の枠9が製造できる。
【0036】障子42においても各框材69、71、73を四方組みし、各アルミニウム合金形材27に設けたねじ止め部にねじを挿通して固定する。これにより、室内側を木質材25とし、室外側をアルミニウム合金形材23とし、木質材25とアルミニウム合金形材23との間を樹脂形材25とした3層構造の框を製造できる。
【0037】また、建物開口部へのサッシ1の施工時には、枠9を開口部に固定するとともに、額縁材53を取り付ける。この額縁材53の取付においては、樹脂形材25の室内側突設部47の室内側部に固定金具51を嵌める。固定金具51は、室内側突部47の額縁材取付部49に係止片59を嵌め、固定部61を躯体にねじ止めする。これにより固定金具51の押圧部57が額縁材53の背面を室内側に向けて押圧するとともに、額縁材53の室外側端部は木質材27に当接して、木質材27と固定金具51の押圧部57とに挟持固定される。また、額縁材53の背面は、固定金具51の押圧部57の山形により弾性を持って押圧される。
【0038】本実施の形態によれば、枠材17、19、21を用いてねじのみによりサッシ1を組み立てできるとともに額縁材53の固定もねじのみにより可能なので、製造及び施工が容易である。更に、全てのねじは室外側からねじ止めされており、室内側からはねじが見えないので室内からの外観がよい。
【0039】本発明は、上述した実施の形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0040】例えば、木質材27は、合成樹脂材に木質パネルを貼付したものであってもよい。
【0041】押出形材は、アルミニウム合金形材23と樹脂形材25との2つの形材から構成して枠材全体を3層にすることに限らず、形材をアルミニウム合金形材23のみとしたり、樹脂形材25のみとするものであってもよい。
【0042】また、図9に示すように、サッシ枠9の各枠材17、19、21においては、取付金具29を用いないで、樹脂形材25と木質材27とをねじ固定するものであってもよい。
【0043】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、木質材付きのサッシ等の組み立てにおいて、押出形材と木質材とを一体固定した枠材を用いて、これらを四方組みしてねじ止めすることにより、枠や框を組み立てでき、組み立てが容易であり且つ製造コストを低減できる。
【0044】また、形材のみを組み付けた室外枠体と、木質材のみを組み付けた室内側枠体とを別途用意する必要がなく、特に、木質材のみを組み付けた室内側枠体の矯正作業等が不要であるから、枠や框の組み立てが更に容易である。
【0045】請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果を奏するとともに、押出形材又は木質材とは嵌合により固定しているので、押出形材と木質材との固定及び分離が容易にでき、作業性が向上する。更に、枠や框を組み立て後等に押出形材又は木質材が損傷したり、経時変化により劣化した場合には、例えば、木質材と押出形材との嵌合を外すことにより交換や補修が容易にできる。
【0046】請求項3に記載の発明によれば、請求項1に記載の効果を奏するとともに、室内側に設けた木質材の方が寸法が大きいから、この枠材により組み立てた枠又は框を室内側から見ると、押出形材が木質材に隠れ、室内側からの外観がよい。
【0047】特に、押出形材や木質材の加工精度が低い場合や反りや収縮が生じても押出形材の見え隠れを防止でき、枠材により組み立てた枠や框の外観がよい。
【0048】請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の効果を奏するサッシを得ることができる。




 

 


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