米国特許情報 | 欧州特許情報 | 国際公開(PCT)情報 | Google の米国特許検索
 
     特許分類
A 農業
B 衣類
C 家具
D 医学
E スポ−ツ;娯楽
F 加工処理操作
G 机上付属具
H 装飾
I 車両
J 包装;運搬
L 化学;冶金
M 繊維;紙;印刷
N 固定構造物
O 機械工学
P 武器
Q 照明
R 測定; 光学
S 写真;映画
T 計算機;電気通信
U 核技術
V 電気素子
W 発電
X 楽器;音響


  ホーム -> 固定構造物 -> コベルコ建機株式会社

発明の名称 油圧ショベル
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−279712(P2001−279712A)
公開日 平成13年10月10日(2001.10.10)
出願番号 特願2000−95356(P2000−95356)
出願日 平成12年3月30日(2000.3.30)
代理人
発明者 村上 良昭 / 崎谷 慎太郎 / 山本 啓二
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 上部旋回体と、この上部旋回体の前部一側に備えられる運転室と、この運転室の下方付近に備えられる油圧機器類と、前記上部旋回体の前部他側に備えられるタンク室と、このタンク室内の運転室側側面に隣接して配置される作動油タンクと、前記タンク室内に収められるとともに前記作動油タンクの前方に隣接して配置される燃料タンクと、前記作動油タンクの上部と前記油圧機器類とを接続して前記油圧機器類からの戻り油を作動油タンクに戻す複数のリターン配管とを有する油圧ショベルにおいて、前記リターン配管が、相対する前記作動油タンク或いは/及び燃料タンクの運転室側端部を切り欠いて形成される空間部を通過する構成としたことを特徴とする油圧ショベル。
【請求項2】 前記燃料タンクが樹脂成形され、該燃料タンクが、前記空間部を形成できるように成型された支持板に支持されて固定されることを特徴とする請求項1記載の油圧ショベル。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作動油タンクに接続されるリターン配管の配索性を向上させ、上部旋回体の小型化を目指した油圧ショベルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、一般的な小型油圧ショベルの一例を図5に基づいて説明する。図5は、一般的な小型油圧ショベルを示す平面図である。図において、50は油圧ショベルであって、この油圧ショベル50は、走行自在な下部走行体51と、この下部走行体51の上部に旋回自在に搭載される上部旋回体52と、この上部旋回体52の前部中央に上下回動自在に備えられるアタッチメント53とから構成される。このアタッチメント53はオフセット機構を有しており、アタッチメント53の前端部に備えられるバケットをオフセットさせることで、油圧ショベル50の側溝掘削を可能としている。
【0003】前記上部旋回体52は略円形に形成され、旋回時にもその全周が前記下部走行体51の略幅内に構成されている。この上部旋回体52の後部にはエンジンを収納するエンジン室56が備えられている。また、前記上部旋回体52上であって、前記エンジン室56の右前方には、燃料タンク,作動油タンク等を収納するタンク室54が備えられている。一方、前記エンジン室56の左前方には、操縦装置等を有する運転室55が備えられている。
【0004】次に前記上部旋回体52の内部構造を図6に基づいて説明する。図6は従来の上部旋回体52の内部構造を示す要部詳細図である。
【0005】前記上部旋回体52の底板70上面であって、前記運転室55とタンク室54との間には、車長方向に略平行に立設される一対の縦板60が配置されている。この縦板60には前記アタッチメント53を回動自在に接続される接続部61が備えられている。前記縦板60の後端部であって、前記エンジン室56の前方境目には、車幅方向に略平行に立設される横板69が備えられている。これら縦板60,横板69は、底板70の強度向上を図る役割を主に果たしている。
【0006】前記タンク室54は、その後部に略直方体形状の作動油タンク63が備えられており、この作動油タンク63の前方に燃料タンク62が隣接して配置されている。前記運転室52の下方であって、前記底板70の上面には、コントロールバルブ66,旋回モータ67,スイベルジョイント68等が備えられている。一方、前記エンジン室56には、油圧ポンプ,エンジン,ラジエータ,オイルクーラ65等が備えられている。
【0007】前記コントロールバルブ66,旋回モータ67,スイベルジョイント68からのそれぞれの戻り油は、エンジン室56内を通過するリターン配管64を経由して作動油タンク63の上部に備えられるフィルタを通過して作動油タンク63に戻る構成となっている。
【0008】次に上述した燃料タンク62の従来の取付構造を図7に基づいて説明する。図7は特開平9−272347号に開示された燃料タンクの取付例を示す要部平面図である。タンク室54の内部には、略直方形状の作動油タンク63が備えられている。この作動油タンク63の前方には、樹脂製の燃料タンク62が配置され、作動油タンク63に固定される構造となっている。この作動油タンク63への燃料タンク62の取付構造は、作動油タンク63の前面に備えられた一対のブラケット73と、この両ブラケット73間に掛け渡されて前記燃料タンク62を支持するバンド72と、このバンド72とブラケット73との間に備えられると共に、前記バンド72の締付量を調整できる締付量調整手段71が備えられている。このように燃料タンク62を樹脂製にすれば、燃料タンク62の形状に自由度が生まれるので狭い空間内でも容量を得ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に小型油圧ショベルの上部旋回体52の機器配置スペース、特に上部旋回体52の少なくとも後部が旋回時にも略車幅内に収められる所謂後方小旋回型油圧ショベル及び超旋回型油圧ショベルは、標準型と称される油圧ショベルの機器配置スペースに比して非常に小さい為に、各機器が非常に密接して配置されることになる。特に、上部旋回体52の前部は、前記運転室55の居住性確保のために、前記一対の縦板60が旋回中心よりタンク室54寄りに備えられることが多いため、結果的にタンク室54の機器配置スペースが縮小される。このタンク室54には、前述のように燃料タンク62及び作動油タンク63という容量を必要とする部品が配置されるため、特にこのスペースの有効利用が必要とされる。このため、燃料タンク62を樹脂製にして容量を確保することが考えられるが、燃料タンク62の形状が複雑となって固定し辛いという欠点があり、図7に示すように、燃料タンク62を作動油タンク63側に固定する等の手段を採っていた。しかしながら、作動油タンク63に燃料タンク62を固定した場合には、この各タンク62,63に接続される配管類の配索手段が限定されてしまうこととなり、その配索に苦慮することが多い。
【0010】特に前記リターン配管64は、前記コントロールバルブ66,旋回モータ67等、前記タンク室54の側方に位置する前記運転室55の下方に備えられる機器類に主に接続されるため、作動油タンク63からリターン配管64を直線的に配索することが理想であるが、前述のように作動油タンク63の側方に隣接して縦板60が存在するため、この縦板60が邪魔となって、リターン配管64を直線的に配索することができなかった。このため、従来技術である図6に示すようにリターン配管64を一端エンジン室56側に引き出してから運転室55下方に備えられるコントロールバルブ66等に接続するのが実状であった。しかし、この従来技術では、エンジン室56に配索のためのスペースが必要となるため、エンジン及びラジエータ等の配置スペースを阻害する問題があった。また、リターン配管64が長大となり、効率低下の問題があった。
【0011】本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、作動油タンクに接続されるリターン配管の配索性を向上させ、上部旋回体の小型化を目指した油圧ショベルを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明は、上部旋回体と、この上部旋回体の前部一側に備えられる運転室と、この運転室の下方付近に備えられる油圧機器類と、前記上部旋回体の前部他側に備えられるタンク室と、このタンク室内の運転室側側面に隣接して配置される作動油タンクと、前記タンク室内に収められるとともに前記作動油タンクの前方に隣接して配置される燃料タンクと、前記作動油タンクの上部と前記油圧機器類とを接続して前記油圧機器類からの戻り油を作動油タンクに戻す複数のリターン配管とを有する油圧ショベルにおいて、前記リターン配管が、相対する前記作動油タンク或いは/及び燃料タンクの運転室側端部を切り欠いて形成される空間部を通過する構成としたことを特徴とするものである。
【0013】これによると、リターン配管は、運転室下方に備えられるコントロールバルブ等の油圧機器類と作動油タンクとを直線的に接続することができるので、従来のようにリターン配管を一旦エンジン室側に配索するといった無駄がなくなり、エンジン室の機器配置スペースの有効利用に繋がり、しいては上部旋回体の小型化にも繋がるという効果を奏する。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の油圧ショベルにおいて、前記燃料タンクが樹脂成形され、該燃料タンクが、前記空間部を形成できるように成型された支持板に支持されて固定されることを特徴とするものである。
【0015】この場合、樹脂製の燃料タンクを、従来のように作動油タンクに固定するのではなく、作動油タンクと関わりのない支持板に支持させたので、燃料タンクの取付位置の自由度が広がり、空間部を容易に形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に係る上部旋回体の要部詳細平面図である。図2は本発明の実施形態に係るリターン配管の配管構造を示す要部正面図である。なお、従来技術と同一構成のものについては同符号を付し、その説明を省略する。
【0017】上部旋回体52には、従来技術と同様に底板70の上面にアタッチメント接続部61を有する一対の縦板60及び横板69が立設されている。そして、上部旋回体52の後部をエンジン5等が収納されるエンジン室56,前部左側を操縦装置等が備えられる運転室55,前部右側を作動油タンク2及び燃料タンク1等が収納されるタンク室54として構成している。前記運転室55と底板70との間には、コントロールバルブ66,旋回モータ67及びスイベルジョイント68等の機器類が配置されている。
【0018】前記作動油タンク2及び燃料タンク1は、前記縦板60に隣接した状態で車体前後方向に平行に並設されている。この作動油タンク2及び燃料タンク1が相対する面であって、前記縦板60側のそれぞれの端部は、上下方向に開口する空間部aを形成するために切り欠かれている。本実施形態では、この空間部aに作動油タンク2の上部から引き出されて上下方向に伸長されるタワー6を設け、運転室55下方付近から引き出されたリターン配管7が、前記アタッチメント接続部61の下方を通過して該タワー6に至るように構成した。これによれば、リターン配管7は、運転室55下方に備えられるコントロールバルブ66等の機器類と作動油タンク2とを直線的に接続することができるので、従来のようにリターン配管を一旦エンジン室56側に配索するといった無駄がなくなり、エンジン室56の機器配置スペースの有効利用に繋がり、しいては上部旋回体52の小型化にも繋がる。
【0019】また、リターン配管7を従来に比べて短くできるので、配索が楽に行え、組立性の向上にも繋がる。また、前記リターン配管7を、前記アタッチメント接続部61の下方を通過させる構成としたことにより、アタッチメントの回動に影響を与えることもない。
【0020】次に前記燃料タンク1の取付構造を図に基づいて説明する。図3は燃料タンクの取付座を示す要部詳細平面図である。図4は図3における取付座に燃料タンクを取付けた構造を示す要部側面図である。略箱形の作動油タンク2は、縦板60と横板69とに隣接して配置され、タンク室54下面側に着脱自在に接続されている。この作動油タンク2の前部縦板60側の端部には切り欠き部2aが備えられており、複数のリターン配管7を接続するタワー6が配置できるように構成されている。
【0021】また、前記作動油タンク2の前方には、樹脂製の燃料タンク1を固定する取付座10が着脱自在に備えられている。この取付座10は、底板16と、この底板16上に立設されるとともに前記燃料タンク1の少なくとも2側面に当接するように形成される支持板11が備えられている。この支持板11の両端上端部には、ベルト15の両端部を接続するベルト接続部12が備えられている。このベルト15は、燃料タンク1の支持板11と当接しない面であって、その略中央部分に左右方向に平行に掛け渡されることによって、燃料タンク1の固定を行うことができる。なお、前記支持板11の燃料タンク1と当接する面には、1つ又は複数の緩衝材13,14が介在されており、燃料タンク1の固定時のがたつきを抑制する働きを行っている。なお、ここでは、前記支持板11を作動油タンク2と離れた位置に配置しているので、作動油タンク2の熱が燃料タンク1に影響する心配がない。
【0022】前記支持板11の一部11aは、前記空間部aを形成するために燃料タンク1側に突出した形状となっている。この場合にも、燃料タンク1が樹脂製であるために燃料タンク1の形状を前記支持板11の形状に合わせて容易に成形できるので、リターン配管7の通過する空間aを容易に形成することができる。この場合、燃料タンク1を支持する支持板11を別体で形成しているため、従来のように作動油タンク2で支持していた場合に比べて燃料タンク1の取付位置の自由度が広がり、スペースの有効利用を図ることができる。
【0023】なお、この緩衝材14に断熱機能を持たせれば作動油タンク2等からの熱の伝導を防止することができる。また、前記支持板11を燃料タンク1の重心寄りに配置すれば、燃料タンク1をより強固に固定することができる。
【0024】また、前記タンク室54の下方にスイングシリンダ等メンテナンスを必要とする機器が配置されている場合には、前記取付座10等を着脱するだけで容易にメンテナンスを行うことができる。
【0025】なお、ここでは、空間部aを形成するために、燃料タンク1の端部と作動油タンク2の端部との両方を切り欠く場合について述べたが、本発明はこれに限らず、燃料タンク1或いは作動油タンク2のどちらか一方の端部を切り欠くように構成してもよいのはいうまでもない。
【0026】また、ここでは、タンク室54と運転室55との間にアタッチメント接続部61を備えた縦板60が存在する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば、上部旋回体52の前端部にアタッチメントの左右回動を可能とするスイングブラケットを有するものについても適用可能である。このスイングブラケットを備えた油圧ショベルの場合にも、運転室55の居住性確保のために運転室55がタンク室54付近にまで迫ってくるため、このタンク室54を覆うガードが、前記作動油タンク2の側面に隣接して備えられており、同様の課題が生じるのである。
【0027】
【発明の効果】請求項1に記載された発明によると、リターン配管は、運転室下方に備えられるコントロールバルブ等の油圧機器類と作動油タンクとを直線的に接続することができるので、従来のようにリターン配管を一旦エンジン室側に配索するといった無駄がなくなり、エンジン室の機器配置スペースの有効利用に繋がり、しいては上部旋回体の小型化にも繋がるという効果を奏する。
【0028】請求項2に記載の発明によると、樹脂製の燃料タンクを、従来のように作動油タンクに固定するのではなく、作動油タンクと関わりのない支持板に支持させたので、燃料タンクの取付位置の自由度が広がり、空間部を容易に形成することができる。




 

 


     NEWS
会社検索順位 特許の出願数の順位が発表

URL変更
平成6年
平成7年
平成8年
平成9年
平成10年
平成11年
平成12年
平成13年


 
   お問い合わせ info@patentjp.com patentjp.com   Copyright 2007-2013