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発明の名称 シンク付出窓
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−329753(P2001−329753A)
公開日 平成13年11月30日(2001.11.30)
出願番号 特願2000−148040(P2000−148040)
出願日 平成12年5月19日(2000.5.19)
代理人 【識別番号】100082669
【弁理士】
【氏名又は名称】福田 賢三 (外2名)
【テーマコード(参考)】
2D061
2E002
2E013
2E162
【Fターム(参考)】
2D061 BA02 BA04 
2E002 EC00 EC02 FA02 FB07 FB08 FB09 FB11 FB22 FB23 FB25 MA00 MA01 MA46 MA51
2E013 AB03 AC07 AF03 AF04
2E162 BA02 BA03 CA24 CB01 CC01
発明者 村田 茂幸 / 川西 毅 / 渡辺 邦夫 / 田中 武司 / 水谷 一郎
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 跳ね出した出窓部と、この出窓部の下に連結されたシンクとからなり、前記出窓部および/または前記シンクに室内側開口部を設けた、ことを特徴とするシンク付出窓。
【請求項2】 請求項1に記載のシンク付出窓において、前記シンクの内部空間は、室内側開口部を介して室内空間と連通し、屋外側開口部を介して屋外空間と連通する、ことを特徴とするシンク付出窓。
【請求項3】 請求項2に記載のシンク付出窓において、少なくとも、前記室内側開口部を開閉する蓋体を設けた、ことを特徴とするシンク付出窓。
【請求項4】 請求項1に記載のシンク付出窓において、前記シンクは、シンク前部を前記出窓部の出窓前部よりも突出させて前記出窓部との間に屋外側開口部を有するように取り付けられている、ことを特徴とするシンク付出窓。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、集合住宅、または一戸建ての住宅の外壁として利用されるシンク付出窓に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、集合住宅では、外壁面に配置されたラーメン骨組と、そのラーメン骨組内に組み込まれたサッシ部材である一般パネル体によって、外壁は形成される。ラーメン骨組は、所定のスパン長で立設された縦方向構造部材(例えば柱)と、所定の階高で架設された横方向構造部材(例えば梁)とによって構成されている。また、縦方向構造部材(柱)、横方向構造部材(梁)を鉄筋コンクリート造(以下、「RC造」と記す。)、または鉄骨鉄筋コンクリート造(以下、「SRC造」と記す。)のラーメン骨組とした場合、外壁をRC造壁体とする場合が多い。
【0003】図22は従来の1住戸分(1スパン、1階分)のバルコニー側の斜視図である。第1壁面開口部O1は、所定の間隔で対向させて配設されている縦方向構造部材Pである袖壁Eおよび小壁Mと、上下階の横方向構造部材C(梁)とによって区画される面で構成され、また、第2壁面開口部O2は、所定の間隔で対向させて配設されている縦方向構造部材Pである小壁Mおよび柱と、下階の横方向構造部材C(梁)に一体的に構築された腰壁Aおよび上階の横方向構造部材C(梁)とによって区画される面で構成されている。そして、第1壁面開口部O1内には、1つのサッシ部材である一般パネル体10が配置され、また、第2壁面開口部O2内には、出窓Wが配置されている。この出窓Wは、腰壁Aの上辺と、上階の横方向構造部材Cの下辺との間の空間に取り付けられ、腰壁Aと1個の矩形状の壁体を形成している。
【0004】横方向構造部材C(梁)をRC造で構築する場合、外壁である腰壁Aは現場打ち、またはプレキャストコンクリート板(PC板)などのRC造の非耐力壁として構築されることが多い。非耐力壁とは、長期鉛直荷重、地震力などの外力に対し、骨組構造体の耐力に構造設計上有効とされない壁を言い、室内と屋外を遮断する外壁面の機能上から構築されるものである。
【0005】また、泥付野菜、スニーカー、雑巾などを洗うシンク(家事用シンク)Kが、バルコニーの壁面、例えば縦方向構造部材P(柱)に設けられている。そして、生ゴミを含むごみは、シンクKの近くのバルコニーに置いたゴミ箱Tに収容する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記したように、バルコニーにシンクKが設けられているので、冬場および雨の日などはバルコニーに出るのが億劫になり、シンクKは利用しにくくなる。また、シンクKがバルコニーに壁面から突出させて設けられ、ゴミ箱Tをバルコニーに置くため、バルコニーが狭くなり、シンクKが使いにくくなるとともに、室内からの見た目が悪いものとなる。さらに、シンクKの施工は、コンクリート打設前に配管工事をし、外壁の仕上げ後にシンクKなどを取り付けるので、工事が一括して行えず、個々の工事となるため、品質の低下に繋がる虞がある。
【0007】この発明は、上記したような不都合を解消するためになされたもので、屋外へ出ずに室内側からシンクを使用することのできるシンク付出窓を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のシンク付出窓は、跳ね出した出窓部と、この出窓部の下に連結されたシンクとからなり、出窓部および/またはシンクに室内側開口部を設けたものである(請求項1)。そして、シンクの内部空間を、室内側開口部を介して室内空間と連通し、屋外側開口部を介して屋外空間と連通させたり(請求項2)、少なくとも、室内側開口部を開閉する蓋体を設けたり(請求項3)、シンクを、自身の前面を出窓部の出窓前部よりも突出させて出窓部との間に屋外側開口部を有するように取り付けるのが望ましい(請求項4)。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を、複数階を有する集合住宅のバルコニー側の外壁に適用するものについて説明する。
【0010】通常、集合住宅の基準階の平面形式は片廊下方式が用いられ、1つの共用廊下に接して複数の住戸を配置し、各住戸を戸境壁で区画し、さらに各住戸にバルコニーを付設する。この平面形式の骨組構造体は、桁行方向の住戸と共用廊下またはバルコニーとの境界面に2つのラーメン骨組が対向して配置されている。ラーメン骨組は、所定のスパン長で立設された複数の縦方向構造部材(柱)と、所定の階高で架設された横方向構造部材(梁)とによって構成されている。
【0011】縦方向構造部材とは、壁面開口部の左右端で、縦方向を接続している構造部材を言い、柱、壁(耐力壁)などの構造部材の他に、柱と一体化された非耐力壁(袖壁)、スパン中間部で梁に立設されている非耐力壁(小壁)などをも含むものである。次に、横方向構造部材とは、壁面開口部の上下端で、横方向を接続している構造部材を言い、梁、床スラブの構造部材の他に、梁と一体化された非耐力壁(腰壁、たれ壁)をも含むものである。すなわち、壁面開口部の周囲に設けられている構造部材のうち、壁面開口部と縦方向に接続面を有するものを縦方向構造部材、横方向に接続面を有するものを横方向構造部材と呼称するもので、縦方向構造部材と横方向構造部材とは必ずしも独立した構造部材である必要はなく、縦方向構造部材と横方向構造部材とが一体化されたものでもよい。骨組構造体の耐力に有効な耐力構造部材である必要もない。
【0012】図1は1住戸分(1スパン、1階分)のバルコニー側の外壁の斜視図である。壁面開口部Oは、所定の間隔で対向させて配設されている2本の縦方向構造部材Pと、上下階の横方向構造部材Cとによって区画される面で構成される。図1に示すように、壁面開口部Oは、横長矩形の正面形状である。ここで、縦方向構造部材Pは柱で、横方向構造部材Cは梁であって、壁面開口部Oは、柱、梁によって囲まれた1スパンで、1階分に相当する開口面を構成する。
【0013】壁面開口部O内には、図1の左側から、複数(図1では3個)の一般パネル体10、シンク付出窓1が直列的に配置されている(連窓配置)。シンク付出窓1は、一般パネル体10と右側の縦方向構造部材Pの間に配置されている。シンク付出窓1と一般パネル体10の高さは、ほぼ壁面開口部Oの高さと同一である。したがって、壁面開口部Oには、横方向構造部材Cと一体的に構築されたRC造の腰壁(非耐力壁)は設けられていない。一般パネル体10とシンク付出窓1を組み合わせて、全体で1個の壁面構造体を形成する。壁面構造体は、壁面開口部Oの正面形状に合わせて形成した1つの壁ユニットとして構成される。
【0014】次に、一般パネル体10は、壁面を構成する部材であればよく、サッシ部材の他に、中空パネル部材、パネル部材、PC部材、その他のものでもよいが、少なくともサッシ部材を備えているものが望ましい。そして、サッシ部材とは、金属製のサッシ窓枠、このサッシ窓枠内のガラス(金属製、木造のパネルでもよい。)を備えたパネル状の部材であり、サッシ外枠に囲まれた開口部に挿入されるものであり、可動サッシ(ドアー、窓)、固定サッシ(はめ殺し窓)のいずれでもよい。
【0015】(実施形態1)図2〜図9に基づいて実施形態1を説明する。シンク付出窓1は、壁面開口部O(シンク付出窓1)の面内方向に配設されたパネル部2から面外方向に跳ね出した出窓部3と、出窓部3の出窓底部32の下に連結されたシンク(家事用シンク)9とからなる(図2、図3参照)。ここで、面内方向(スパン方向)とは、壁面開口部Oを構成する壁面内の鉛直面で、面外方向とは、面内方向に直交する鉛直面を言う。
【0016】パネル部2は、枠組状に形成されたパネル骨組部4と、腰壁パネル部21を備えている(図5、図7参照)。パネル部2は、矩形状の正面形状を成す面部材(パネル)で、高さ(図5のPh)は、ほぼ壁面開口部Oの高さ(図5のOh)と略同一である。パネル部2の横幅(図5のPw)は任意に設定することができる。パネル部2は、腰壁パネル部21の上部に、出窓部3と連通するパネル開口部22を積層的に配置した形状を成す。腰壁パネル部21とパネル開口部22は、横幅が略同一な矩形の正面形状をなす。
【0017】パネル骨組部4は、相対向する縦枠41R,41Lと、この縦枠41R,41L間の上辺および下辺に横架された上枠42、下枠43とで形成されている(図4、図5参照)。パネル骨組部4は、矩形の正面形状を成すパネル部2の外周部に沿って、枠状の骨組(枠組)に形成されている。腰壁パネル部21の上辺には、中枠44が縦枠41R,41L間に横架されていて、パネル骨組部4の正面形は、「日の字」状を成す。中枠44は、腰壁パネル部21、出窓部3を取り付けるために設けられるが、パネル骨組部4の力学的骨組という観点からは任意的要素である。パネル骨組部4は平面(二次元)骨組を構成する。骨組とは、線状構造部材を組み合わせて構成された架構(フレーム)を言う。縦枠41R,41L、上枠42、下枠43、中枠44は、任意断面形の線状構造部材で、材質は、骨組として所要の強度、剛性を有する、アルミニウム、鉄などの金属製で構成するのが一般的である。
【0018】腰壁パネル部21は、従来技術でRC造の非耐力壁として構築されていたものを、面部材(パネル)として形成して、パネル部2に組み込んだものである(図2、図5参照)。腰壁パネル部21は、矩形状の正面形状を成し、その外周部は、パネル骨組部4の、縦枠41R,41L、下枠43、中枠44に接合されている。腰壁パネル部21は、壁面開口部O内で壁面を構成するように配置されていて、面内方向には、所定の壁厚を有する直線状の水平断面形を成している。図7〜図9に示すように、腰壁パネル部21は、中空パネル部材として構成されているが、その壁厚は、任意に設定することができる。腰壁パネル部21の中空部(内部の空隙)内に、給排水、電気、空調機などの設備装置の配管、配線類などを組み込んでも良い(この実施形態では、給排水用の配管94を組み込んである)。腰壁パネル部21は、中空パネル部材の他に、サッシ部材、平板パネル部材にしてもよい。腰壁パネル部21に、掃き出し窓、扉、収納部などを設けることもできる。
【0019】出窓部3は、パネル部2から屋外方向に跳ね出した凸部空間で、室内側はパネル部2のパネル開口部22と連通する(図3〜図9参照)。出窓部3の外面は、出窓前部34、出窓側部31R,31L、出窓底部32、出窓頂部33を形成する(図2参照)。出窓前部34の正面形状は、矩形(図6で、横幅はPw、高さはWh)を成す。出窓側部31R,31Lは、左右辺は鉛直方向に直線状、下辺は水平方向に直線状であるが、上辺は屋外方向に向かって斜め下方に傾斜している縦置き台形の外観を成す。出窓側部31R,31Lの上辺に傾斜面を設けたのは、雨仕舞のためである。出窓前部34、出窓側部31R,31L、出窓頂部33には、窓ガラスが組み込まれている。出窓底部32は、室内側から物を置くことができる底板321が取り付けられている。出窓頂部33には換気ダクトなどの設備配管類を貫通するように設けることができる(図示省略)。
【0020】出窓部3は、パネル骨組部4から片持ち構造で形成された出窓骨組部5を備えている(図4、図7参照)。出窓骨組部5は、出窓部3の凸部空間を形成すると共に、出窓部3の自重(鉛直力)をパネル骨組部4の縦枠41R,41Lに伝達することができる片持ち構造で構成されている。片持ち構造とは、一端が固定支持され、他端が自由な構造部材(一種の梁状部材)の構造を言う。出窓骨組部5は片持ち構造に構成されているので、出窓部3の自重を支持するために上下の横方向構造部材Cと直接に接合する必要が無い。
【0021】出窓骨組部5は、出窓側部31R,31Lと出窓前部34の骨組によって構成される。出窓側部31R,31Lは、その外周部に沿って、屋外側の側辺の縦桟51R,51L、上辺の側部上桟55R,55L、下辺の側部下桟54R,54Lから成る、略「逆コの字状」の平面骨組を形成している(図4、図7参照)。側部上桟55R,55L、側部下桟54R,54Lの室内側端部はパネル骨組部4の縦枠41R,41Lと接合されている。2つの出窓側部31R,31Lは、出窓部3の横幅(図5のPw)の距離を置いて配置され、パネル骨組部4の縦枠41R,41Lから面外方向に跳ね出した片持ち構造に構成する。出窓側部31R,31Lは、その室内側端部はパネル骨組部4の縦枠41R,41Lに固定支持され、屋外側の先端は自由な片持ち構造となる。
【0022】側部上桟55R,55L及び側部下桟54R,54Lの室内側端部と縦枠41R,41Lとの接合をピン接合とすると、側部上桟55R,55L、側部下桟54R,54L、縦桟51R,51Lによって略「逆コの字状」の平面骨組に構成された出窓側部31R,31L全体によって片持ち構造を構成する。側部上桟55R,55L及び側部下桟54R,54Lと縦枠41R,41Lとの接合を剛接合とすると、側部上桟55R,55Lまたは側部下桟54R,54Lのみによって片持ち構造を構成する。出窓骨組部5は、枠組としての全体的構成(立体骨組)のみならず、一部の構造部材(桟)によって片持ち構造を構成することができる。
【0023】出窓前部34では、矩形状の正面形を成す出窓前部34の外周部に沿って、上辺に前部上桟53を、下辺に前部下桟52を配置することによって、平面骨組を形成している(図4、図6参照)。出窓骨組部5は、出窓前部34の骨組と出窓側部31R,31Lの骨組が一体化して、凸部空間を形成する立体(三次元)骨組を構成する。
【0024】出窓骨組部5を構成する、縦桟51R,51L、前部下桟52、前部上桟53、側部下桟54R,54L、側部上桟55R,55Lは、任意断面形、線状構造部材で良い。材軸線は、直線状、曲線状など自由に設定できる。その材質は、枠体として所要の強度、剛性を有する、アルミニウム、鉄などの金属製板で構成するのが一般的であるが、合成樹脂などで構成してもよい。
【0025】出窓部3の出窓底部32に配設した底板321には、出窓底部32の下に吊り下げたシンク9の室内側開口部91Iに連通する底開口部322が設けられるとともに、この底開口部322を開閉する出窓蓋体323が設けられている(図2、図3参照)。
【0026】シンク(流し)とは、洗い水を流す装置を言う。この発明のシンク9は、料理用シンク(台所用シンク)、洗濯用シンク(Wash Sink)、掃除用シンク(汚物用シンク:Slop Sink)、屋外用シンクなどの多機能シンクを言う。
【0027】このシンク9は、自身のシンク前部を出窓部3の出窓前部34よりも突出させて出窓部3との間に屋外側開口部91Oを有するように取り付けられている(図3参照)。したがって、シンク内部空間95は、室内側開口部91I(底開口部322)を介して室内空間と連通し、屋外側開口部91Oを介して屋外空間と連通している。そして、屋外側開口部91Oを屋外側から開閉するシンク開閉蓋体92が設けられるとともに、シンク9内に移動可能なシャワー(蛇口)93が設けられている(図2、図3参照)。さらに、腰壁パネル部21に中空パネル部材を利用し、この中空パネル部材内に、シンク9への給排水用の配管94などを内蔵させてある。なお、6は取付部材を示し、シンク付出窓1の上下端を横方向構造部材Cに取り付けるものである。
【0028】(構造的特徴)実施形態1の構造的特徴について説明する。
(1)この発明のシンク9は、室内側開口部91Iを有するので、形態上は出窓の下に設置される屋外用シンクであるが、室内側からも使用することができる室内用シンクの機能を有する。室内用シンクとは、通常、室内に配置、使用されるシンクであって、料理用シンク、洗濯用シンク、掃除用シンクなどがある。一般的に、台所のシンクで洗浄される物には、清浄食物等と、汚れ食物等(非清浄物)の2種類が有る。清浄食物等は、直接、人間の口に入れることができる、飲食物、食器などである。汚れ食物等は、そのままでは人間が飲食することができない、洗浄前の泥付き食べ物(野菜など)、生ゴミ、泥付き食器などを言う。洗濯用シンクは、洗濯物、履物などの洗濯に使用される。掃除用シンクは、掃除用のモップ、雑巾などの掃除用備品の洗浄に使用される。
【0029】(2)この発明のシンク9は、室内側開口部91Iと屋外側開口部91Oを有するので、室内側から使用することができる室内用シンクの他に、屋外からも使用できる屋外用シンクの機能を併有する。シンク9は、室内用シンク(料理用シンク、洗濯用シンク、掃除用シンク)と屋外用シンクとの両方に使用される多機能性を有する。屋外用シンクは、建物の外部に設置され、屋外で使用される物品(たとえば、園芸用品、履物、道具など泥などが付着した物品)の洗浄に使用される。
(3)シンク9のシンク内部空間95は、室内側開口部91Iを介して室内側空間と連通し、屋外側開口部91Oを介して屋外空間と連通している(図8参照)。シンク9に、室内側開口部91I、屋外側開口部91Oを開閉する各蓋体323,92を設けることができる。
【0030】(4)シンク9は、洗浄と、収納の2つの機能を有する容器手段である。シンク9は、そのシンク内部空間95を利用して、洗浄のみならず収納のための容器として使用することができる。
(5)シンク9は、出窓部3の下方に吊り下げられている。出窓部3の出窓骨組部5は、出窓部3及びシンク9の自重(鉛直力)をパネル骨組部4に伝達することができる片持ち構造で構成されている(図7、図8参照)。出窓部3は、自重を支持するために上下の横方向構造部材Cと直接には接合されていないので、出窓部3の出窓底部32下方に、障害物の無い下部開放空間Sdを形成する。
【0031】実施形態1の構造的特徴がもたらす効果について説明する。
(1)この発明のシンク9は室内側開口部91Iを有するので、室内側から使用することができる室内用シンクの機能を発揮する。室内用シンクとしては、料理用シンク、洗濯用シンク、掃除用シンクなど幅広く使用することができる。料理用シンクとしては、主に汚れ食物等に使用されるので、1つのシンク9で、清浄食物等と、汚れ食物等が混用して洗浄されることを避けることができる。洗濯用シンク、掃除用シンクとしては、洗面室などに行かなくとも、簡単な洗濯、掃除用備品の洗浄ができるので便利である。
【0032】(2)この発明のシンク9は、室内側開口部91Iと屋外側開口部91Oとを有するので、室内用シンクと屋外用シンクの機能を併有する。1つのシンク9で、室内、屋外の両方から使用することができる。シンク9の室内側開口部91Iと屋外側開口部91Oとはシンク内部空間95で連通しているので、シンク内部空間95は、室内空間、屋外空間の連通的空間(中継的空間)となる。被洗浄物のシンク内部空間95への搬入、搬出の動線(建築空間における物の運動の軌跡)は、室内から室内、室内から屋外、屋外から屋外、屋外から室内の4つケースが有る。室内側から、室内用シンクと屋外用シンクとの両方に使用することができる。室内に居ながら、屋外に出ることもなく屋外用シンクとしても使用することができる。天候、季節などの外気の影響に左右されず、利便性が高い。屋外側から、室内用シンクと屋外用シンクとの両方に使用することができる。屋外で使用される物品(園芸用品、履物、道具など泥などが付着した物品)を屋外から洗浄し、室内を通過せずに屋外に搬出したり、室内に搬入することができる。
【0033】シンク9は、出窓蓋体323を開放することによって室内側(出窓内)から底開口部322を介して利用でき、また、シンク開閉蓋体92を開放することによって屋外側(出窓外)から室内側開口部91Iを介して利用できる。室内側からシンク9内へ収納したものを屋外側から取り出したり、屋外側からシンク9内へ収容したものを室内側から取り出すことができる。したがって、室内側からシンク9内へ入れ難いもの、例えば泥付の野菜などは屋外側からシンク9内へ入れ、室内側から取り出して利用することができる。
【0034】(3)室内側開口部91I、屋外側開口部91Oを開閉する各蓋体323,92を設けることができるので、室内側開口部91Iと屋外側開口部91Oに連通しているシンク内部空間95を密閉することができる。そして、生ゴミなどをシンク9内に放置しても、出窓蓋体323を閉成して底開口部322を密閉することによって臭いは室内に侵入しなくなり、生ゴミなどを屋外側から取り出すことができる。さらに、屋外側開口部91Oを開閉するシンク開閉蓋体92を設けたので、屋外側からシンク9内へ雨水などが入らないようにすることができる。
【0035】(4)シンク9は、収納のための容器として使用することができるので、室内側から、汚れ食物等(泥付き食べ物、生ゴミなど)を自由に出入、貯蔵することができる。生ゴミを容器に搬入する度に屋外に出る手間がなく便利であるのみならず、室内に臭気が漏れることが無く衛生的である。シンク9は給排水設備が設けられているので、シンク内部空間95、ゴミ容器などの掃除、洗浄が容易である。
【0036】(5)シンク9は、出窓部3の下方に吊り下げられているので、下部開放空間Sdは障害物の無い空間を形成する。シンク9及び出窓部3の自重を支持する構造部材が横方向構造部材Cから設けられていないので、本来、デッドスペースである下部開放空間Sdを有効利用することができる。シンク9は、出窓部3の下方に配設されるので、シンク9を出窓部3とは別個の場所に配置する必要がない。バルコニーなどの狭隘空間を有効利用することができ、災害時の避難などの防災上好適である。出窓部3の凸部外観に対してシンク9の外観は目立たないので、美観上に優れる。下部開放空間Sdには、シンク9の他に、室外機、給湯機などの設備装置、下駄箱などの収納装置を設置することができる。
【0037】(6)シンク9、及び、シンク用給排水設備配管の工事、維持管理が容易である。そして、腰壁パネル部21を中空パネル部材として配管94などを内蔵させたので、腰壁パネル部21に内蔵させた配管94などの工事が一括してでき、建築の合理化と高品質化を確保することができるとともに、腰壁パネル部21の表面パネルを取り外すことによってメンテナンスや部品交換が容易にできる。また、出窓部分は床面積に算入することなく利用できるので、空間を有効に利用することができる。
【0038】(実施形態2)図10は実施形態2を示す。この実施形態2が実施形態1と異なるのは、収納庫としても使用できるように、シンク内部空間95を左右に区画してシンク部分と収納庫部分とを形成し(図示省略)、各部分を単独で開閉できるように、各蓋体323L,323R、92L,92Rを設けたことである。このように構成することにより、シンク内部空間95を収納庫としても使用することができるとともに、各部を単独で開閉することができる。
【0039】(実施形態3)図11は実施形態3を示す。この実施形態3が実施形態1と異なるのは、シンク9を大きくして室内側へ張り出させたことである。このようにシンク9を室内側へ張り出させると、室内側から余裕をもってシンク9を使用することができる。
【0040】(実施形態4)図12は実施形態4を示す。この実施形態4が実施形態1と異なるのは、出窓蓋体323の上にものが置けるように、シンク9の後部上側の一部を垂直方向へ回動するシンク開閉蓋体92Bとしたことである。このようにシンク開閉蓋体92Bを設けることにより、出窓蓋体323の上にものを置いた場合でも、シンク開閉蓋体92Bを利用することにより、シンク9を使用することができる。また、各蓋体323,92Bを開放させて室内側開口部91Iを大きくすることにより、仕事の作業性を向上させることができる。
【0041】(実施形態5)図13は実施形態5を示す。この実施形態5が実施形態1と異なるのは、シンク9のシンク前部の一部または全部(この実施形態5ではシンク前部の全部)を垂直方向へ回動するシンク開閉蓋体92Fとしたこと、シンク9のシンク前部を出窓部3の出窓前部34とほぼ同じにして突出させないようにしたことである。このようにシンク前部をシンク開閉蓋体92Fとすることにより、シンク前部を出窓部3の出窓前部34から突出させなくともよくなり、シンク前部と出窓前部34とを単一の直線状にでき、デザインをすっきりさせることができる。
【0042】(実施形態6)図14は実施形態6を示す。この実施形態6が実施形態1と異なるのは、各蓋体323,92を開放させた状態で出窓前部34を塞がないようにするため、出窓蓋体323を室内側へ垂直方向に回動させることによって屋内側開口部91I(底開口部322)を開放させ、シンク開閉蓋体92を屋外側へ垂直方向に回動させることによって屋外側開口部91Oを開放させたことである。
【0043】(実施形態7)図15、図16は実施形態7を示す。この実施形態7が実施形態1と異なるのは、腰壁パネル部21をなくしたこと、腰壁Aの上辺と上側の横方向構造部材Cとの間に配設したことである。なお、シンク9への給排水用の配管94などは、腰壁A内に配設されている。そして、腰壁Aは、現場打ち、またはプレキャストコンクリート板(PC板)などで構築すればよい。
【0044】(実施形態8)図17、図18は実施形態8を示す。この実施形態8が実施形態1と異なるのは、腰壁パネル部21をなくしたこと、シンク付出窓1を一戸建ての住宅の外壁に配設したことである。なお、シンク9への給排水用の配管94などは、外壁内に配設されている。
【0045】(実施形態9)図19は実施形態9を示す。この実施形態9が実施形態8と異なるのは、出窓蓋体323の上にものが置けるように、シンク9の後部上側の一部を水平方向へ回動するシンク開閉蓋体92Bとしたこと、シンク開閉蓋体92を屋外側へ垂直方向に回動させることによって屋外側開口部91Oを開放させたことである。この実施形態のように、シンク9を上下に長くしてシンク開閉蓋体92の回動位置を下側に位置させることにより、屋外からシンク9を使用する場合、地上に立脚してシンク9を使用することができる。
【0046】(実施形態10)図20は実施形態10を示す。この実施形態10が実施形態8と異なるのは、出窓蓋体323の上にものが置けるように、シンク9のシンク後部上側の一部を水平方向へ回動するシンク開閉蓋体92Bとし、シンク9のシンク前部上側の一部を水平方向へ回動するシンク開閉蓋体92Fとしたこと、シンク前部を出窓部3の出窓前部34とほぼ同じにして突出させないようにしたことである。
【0047】(実施形態11)図21は実施形態11を示す。この実施形態11が実施形態1と異なるのは、シンク9を室内側からのみ使用できるようにしたことである。
【0048】上記した実施形態2または実施形態11においても、実施形態1と同様な効果を得ることができる。
【0049】上記した実施形態ではシンク付出窓の正面形状を矩形にした例で説明したが、これに限定されるものではなく、この発明は任意の正面形状、壁厚さのシンク付出窓に適用し得る。また、シンク部分および収納庫部分に、例えば光触媒などによる抗菌処理を施すことにより、シンク部分および収納庫部分を清潔に保つことができ、また、シンク部分と収納庫部分との少なくとも一方に、例えば換気扇を配設することにより、シンク部分および収納庫部分の湿気および臭いを外へ逃がすことができる。さらに、シンクを室内および屋外から利用できる例で説明したが、室内側からしか利用できないものであってもよい。そして、シンクを家事用シンクとした例で説明したが、清浄食物等の料理用シンクとして使用してもよい。
【0050】また、出窓部3とシンク9とを一体的に形成した場合に説明したが、出窓部3とシンク9とを別個に製作し、工場、または施工現場で両者を接合してもよい。そして、出窓部3の出窓底部32にシンク9を吊り下げることによって、シンク9の自重(鉛直力)を片持ち構造を構成した出窓骨組部5に支持した場合に説明したが、シンク9の自重(鉛直力)を、パネル骨組部4から直接に片持ち構造で支持してもよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明によれば、シンクを出窓部の下に連結したので、形態上は出窓の下に設置される屋外用シンクであるが、室内側からも使用することができる室内用シンクの機能を有する。また、本来デッドスペースであるシンクの下側の下部開放空間を利用して、例えば空調機の屋外機、給湯機などを配置することができる。請求項2の発明によれば、シンクの内部空間が室内側開口部を介して室内空間と連通し、屋外側開口部を介して屋外空間と連通しているので、室内側のみならず、屋外側からもシンクを利用することができる。したがって、室内側からシンク内へ収納したものを屋外側から取り出したり、屋外側からシンク内へ収容したものを室内側から取り出すことができる。
【0052】請求項3の発明によれば、室内側開口部を開閉する蓋体を設けたので、生ゴミなどをシンク内に放置しても、蓋体を閉成して室内側開口部を閉成して密閉することにより、臭いは室内に侵入しなくなり、生ゴミなどを屋外側から取り出すことができる。さらに、屋外側開口部を開閉する蓋体を設けることにより、屋外側からシンク内へ雨水などが入らないようにすることができる。請求項4の発明によれば、シンク前部を出窓前部よりも突出させて出窓部にシンクを取り付けたので、屋外側開口部を容易に設けることができる。




 

 


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