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発明の名称 パネル外壁
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−32423(P2001−32423A)
公開日 平成13年2月6日(2001.2.6)
出願番号 特願平11−207702
出願日 平成11年7月22日(1999.7.22)
代理人 【識別番号】100093425
【弁理士】
【氏名又は名称】湯田 浩一
【テーマコード(参考)】
2E002
【Fターム(参考)】
2E002 NA01 NB01 NC01 PA01 QA06 QC01 UA01 UA02 UA03 UB02 UB05 XA14 
発明者 山崎 勝
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 外壁パネルと、外壁パネルの縦縁に沿って形成される縦目地に装着した外部シール材及び内部シール材とを備え、外壁パネルの縦目地に接する側面の下部に外部シール材と内部シール材間の縦目地空間を屋外へ通じる水抜き孔を設けてあることを特徴としたパネル外壁。
【請求項2】 外壁パネルと、外壁パネルの縦縁に沿って形成される縦目地に装着したシール材と、外壁パネルの底面に沿って形成された横目地と縦目地の交差箇所に配置されるシールピースとを備え、シールピースは上方のシール材と連続してあり、縦目地シール材よりも屋内側に、縦目地シール材の屋内側面を伝う漏水を受けて外壁パネル上面の屋外へ通じた通水空間に誘導する水受け部を備えていることを特徴としたパネル外壁。
【請求項3】 外壁パネルと、外壁パネルの縦縁に沿って形成される縦目地に装着した外部シール材及び内部シール材と、外壁パネルの底面に沿って形成される横目地と縦目地の交差箇所に配置されるシールピースを備え、外壁パネルの縦目地に接する側面の下部に外部シール材と内部シール材間の縦目地空間を屋外へ通じる水抜き孔を設けると共に、シールピースは上方の外部シール材及び内部シール材の端部と連続されており、縦目地の内部シール材よりも屋内側に、内部シール材の屋内側面を伝う漏水を受けて外壁パネル上面の屋外へ通じた通水空間に誘導する水受け部を備えていることを特徴としたパネル外壁。
【請求項4】 外壁パネルは、パネル本体に屋外へ通じる水抜き孔と屋外へ通じた通水空間を直接に形成してある第1のタイプと、屋外へ通じる水抜き孔と屋外へ通じた通水空間をそれぞれパネル本体に取り付けたコーナーピースに備えている第2のタイプを有し、第1タイプのパネルのシールピース取り付け箇所と、第2タイプのパネルのシールピース取り付け箇所とに同一構造のシールピースを用いてあることを特徴とした請求項3に記載のパネル外壁。
【請求項5】 外部シール材と内部シール材間の縦目地空間を屋外へ通じる水抜き孔を外壁パネルの下部コーナー部に装着した第1コーナーピースに設けてあることを特徴とした請求項1,3,4のいずれか一つに記載のパネル外壁。
【請求項6】 外壁パネル上面の通水空間が外壁パネルの上部コーナー部に装着した第2コーナーピースによって屋外に通じていることを特徴とした請求項2〜5のいずれか1つに記載のパネル外壁。
【請求項7】 シールピースは左部分ピースと右部分ピースに分割されていて、突き合わされている左右パネルの左パネル右上コーナー部に左部分ピースを配置し、右パネルの左上コーナー部に右部分ピースを配置し、左右のパネルを突き合わせることによってシールピースを構成してあることを特徴とした請求項2〜6に記載のパネル外壁。
【請求項8】 外壁パネルは上部の屋外側を屋内側に凹ませた重合凹部と上部の屋内側に嵌合凹溝を横方向へ備え、下部の屋外側を下方へ延長した下垂部と下部の屋内側に凸条を横方向に備え、上段に位置するパネルの凸条を下段に位置するパネルの嵌合凹溝に嵌合し、上段に位置するパネルの下垂部を下段に位置するパネルの重合凹部に重ねて突き合わせる構造であって、左右の部分ピースはパネル上面の嵌合凹溝に上方から嵌合する水受け部を備え、水受け部の縦目地側端部を堰部で封鎖してあることを特徴とした請求項7に記載のパネル外壁。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外壁パネルで構成する建物外壁に関する。
【0002】
【従来の技術】外壁パネル(以下、単にパネル)で構成する建物外壁は、基本的に扁平な直方体の外壁パネルをその側面で突き合わせ、上下左右に配置して構成するので縦横に目地が形成される。目地空間にはシール材を設けて防水を行うと共に外壁の外観を整えている。目地空間は最も屋外側に位置し、乾式あるいは湿式のシール材が施工されている。目地空間のシール材は劣化しやすく、収縮やひび割れでパネルとの間に隙間ができ、強風雨や長雨の際に雨水(漏水)が目地シール材によるシールラインを越えて屋内側に侵入することがある。侵入した雨水は縦目地に集まり、シール材の屋内側面を下方へ移動し、ブラケットなど横方向に配置してある部材を伝って建物躯体に移動して、内装を汚染したり、パネルの屋内側部材を腐食したりする。
【0003】このため、目地を外部シール材と内部シール材に分離して両シール材の間に目地空間を作り、外部シールを通過した漏水をこの目地空間に誘導して縦目地の下部から排除し、内部シールよりも屋内側へ漏水が侵入しないようにした構造のものもある。しかし、漏水は、内部シール材を屋内側へ越えることがあり、従来、このような漏水の処理は行われていない。また、従来の外部シール材と内部シール材間の目地空間は外壁の上下方向にパネルの縦寸法を越えて連続しており、目地空間の下方では上方から集まった漏水が屋内側へ侵入しやすくなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、パネルで構成した外壁の目地空間に侵入した雨水を、素早く屋外に誘導して、屋内側への侵入を防止する構造の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】パネル外壁の目地にシール材を設けた構造に関して、縦目地には、外部シール材と内部シール材を屋内外方向に間隔をとって装着する。一方、外壁を構成しているパネルの縦目地に接する側面の下部に水抜き孔を設け、この水抜き孔を通水路などによって屋外に通じた構成とする。漏水の主なものである外部シール材を突破した雨水は外部シール材と内部シール材間の縦目地空間に入り、この空間を下方へ移動するが、パネル側面に設けてある水抜き孔から屋外に排出される。水抜き孔は、各パネルの側面下部に設けてあるので、縦目地空間を移動する漏水は基本的に各パネル単位で処理されるので、縦目地空間を下方へ行くほど漏水が集まってその量が増え、屋内側へ侵入しやすくなると云う事態を防止することができる。
【0006】内部シール材を突破した漏水に関しては、横目地と縦目地の交差箇所にシールピースを配置し、縦目地に装着した内部シール材とシールピースを連続し、さらに、シールピースに内部シールの屋内側面よりも屋内側に位置する水受け部を設け、これを屋外に通じた通水空間に連続させる。内部シールの屋内側面を伝った漏水は水受け部で受け止められ、通水空間を通って屋外に排出される。通水空間は、横目地を突破した雨水を誘導して屋外に排出するための通路でもある。なお、この技術的思想は、縦目地が外部シール材と内部シール材の二重構造になっている場合ばかりでなく、縦目地シール材が一層の場合にも適用できる。従って、前記において、内部シール材の屋内側面とあるのは、縦目地シール材の屋内側面と一般化することができる。
【0007】また、縦目地シール材が二重構造の場合に縦目地空間に侵入した雨水と内部シール材を突破した雨水の双方を処理するために、外壁パネルの縦目地に接する側面の下部に外部シール材と内部シール材間の目地空間を屋外へ通じる水抜き孔を設けると共に、縦目地シール材の端部をシールピースに連続し、さらに、内部シール材よりも屋内側に、内部シール材の屋内側面を伝う漏水を受けて外壁パネル上面の屋外へ通じた通水空間に誘導する水受け部を設けることがある。以上、パネル一般に付いて述べたが、パネルには、サッシ枠のように側部に中空の枠材を有していて、枠材(すなわち、パネル本体)に水抜き孔を形成し、また、枠材の中空部を屋外へ通じた通水空間として利用できるタイプのもの(第1のタイプという)と、プレス成形した外板と内板を周縁で結合して一体化し、内側の中空部に断熱材などを充填したいわゆるスチールパネルや、石材あるいはPCコンクリート製のようにパネル本体に水抜き孔を形成するのが困難であったり、本来、パネル上面の通水空間を屋外へ通じる中空部がないタイプのもの(第2のタイプという)がある。
【0008】第2のタイプにおいてこの技術的思想を具体化するにはコーナーピースが必要である。すなわち、第2タイプのパネルの場合には、外壁パネルの下部コーナー部に第1コーナーピースを取り付けて、第1コーナーピースに外部シール材と内部シール材間の縦目地空間を屋外へ通じる水抜き孔を設け、上部コーナー部に第2のコーナーピースを取り付け、第2コーナーピースに屋外への通水空間を設けて、シールピースの水受け部を屋外へ通じる。シールピースは左部分ピースと右部分ピースに分割されていて、パネルを突き合わせたとき、双方で1個のシールピースを形成する構成とすることがある。この構造であると、左右の部分ピースを工場にてあらかじめパネルに取り付けておき、シールピースに関して現場では突き合わせるだけとなるので、施工能率が向上する。また、同じパネルを縦目地と横目地が+字に交差する箇所ばかりでなく、T字形、逆T字形、横T字形交差箇所にそのまま利用することができる。
【0009】シールピースの形態はパネルの構造に合わせたものとし、漏水の排出をスムーズなものとすることがある。すなわち、パネルが上部の屋外側を屋内側に凹ませた重合凹部とし、上部の屋内側に嵌合凹溝を横方向へ備えると共に、下部の屋外側を下方へ延長した下垂部とし、下部の屋内側に凸条を横方向に備えたものであり、上段に位置するパネルの凸条を下段に位置するパネルの嵌合凹溝に嵌合し、上段に位置するパネルの下垂部を下段に位置するパネルの重合凹部に重ねて突き合わせる構造であるとき、左右の部分ピースは断面においてパネル上面の凹溝に上方から嵌合する水受け部を備え、水受け部の縦目地側端部を堰部で封鎖する。縦目地シール材の屋内側に侵入した漏水は、部分ピースに設けた水受け部によってパネル上部の通水空間へ誘導されて屋外へスムーズに排出される。また、シールピースに堰部が存在することによって、縦目地シール材の屋内側に侵入した雨水やさらには横目地に侵入した雨水がパネル間で流通することがなく、漏水がパネル単位で処理され、外壁の下方へ漏水が集まることがない。
【0010】第1タイプのパネルに対して第2タイプのパネルは、コーナー部に別体のコーナーピースを備えているが、コーナーピースを取り付けた第2タイプのパネルのシールピース取り付け箇所と、第1タイプのパネルのシールピース取り付け箇所とをシールピースとの関係において同じ構造とし、第1,第2のタイプに拘わらず同一構造のシールピースを用いることがある。この構成によれば、第1タイプのパネルと第2タイプのパネルを組み合わせて構成する外壁においてもシールピースは1種なので部品点数が減少し、また、第1タイプのパネルと第2タイプのパネルが隣接する箇所においても2種のシールピースの構造的な取り合いを考慮する必要がない。
【0011】
【発明の実施の形態】第1の実施形態と第2の実施形態を説明する。第1の実施形態は、サッシ枠のように中空の枠材を側部に有していて、枠材(すなわち、パネル本体)に水抜き孔を形成し、また、枠材の中空部を屋外へ通じた通水空間として利用できるタイプのもの(第1のタイプという)であり、採光や換気が可能な開口部用パネルである。第2の実施形態は、プレス成形した外板と内板を周縁で結合して一体化し、内側の中空部に断熱材などを充填したいわゆるスチールパネルである。いずれも、外壁パネルの一種である。
【0012】また、図1はパネル外壁1における外壁パネル2(以下、単にパネル2)の配置パターンを示し、(イ)は、第1タイプのパネル2a(以下、パネル2a)がそれぞれ隣接した上段と下段のパネル2をさらに上下に隣接させた、縦目地3と横目地4が+字形に交差する配置のものであり、(ロ)は第2タイプのパネル2b(以下、パネル2b)に関して同じ配置としたものである。(ハ)は、パネル2bを用いて横目地4に対して縦目地3が上方から逆T字形に交差した配置のものを示し、(ニ)は、縦目地3に対して横目地4が側方から横T字形に交差した配置のものであり、左方上段の第1タイプパネル2aと、右方の第2タイプのパネル2bとが混在している。なお、正面形状が矩形となるパネル2の配置パターンとしては、この他にもT字形となるものがある。
【0013】〔第1の実施形態〕パネル2aは、上下左右の枠材5,6,7,8を矩形に組み付けて枠9としたものにガラス板10を装着してある(図1−イ、図4)。なお、パネル2aの配置は、縦目地3と横目地4が+字形に交差するものを中心として説明する。枠材5,6,7,8はアルミニウム合金の押出形材で構成され、左右の枠材7,8は内側に中空部11を有し、その側面の下部に水抜き孔12を形成してある(図2,3)。水抜き孔12は中空部11と連通し、中空部11は枠材の下端で屋外側に通じている。左右枠材7,8の水抜き孔12を設けた側面には屋内外方向のほぼ中央部にバックアップフィン13が横方向に張り出して一体に形成されており、また、側面の屋内側短円には上下方向に縦シール材14を装着してある。符号15は取り付け片で、パネル2aを躯体へ固定するために屋内側へ突出して設けてある。左右の枠材7,8は、パネル2aの縦目地に接する側面を構成する部材である。
【0014】上枠材5は屋外側を階段状に順次低くして凹部(重合凹部)16とし(図3)、上面の屋内側に2条の立ち上がりフィン17a、17bを横方向へ平行に設けてその間を嵌合凹溝18としてある(図3,4)。屋外側のフィン17aには屋外へ通じた排水孔19を設けて嵌合凹溝18を屋外に通じてある。屋内側のフィン17bは屋外側に横シール材20を装着してある。下枠材6は、屋外側を下方へ延長して下垂部21とし、下面の屋内側に2条のたれ下がりフィン22a、22bを横方向へ平行に設けて全体として凸条23としてある(図4)。なお、左右枠材7,8の下端(図2に右枠のみ示している)は、切欠き加工して、屋外側に上枠材5の重合凹部16と対応した下方突出部24(外)と屋内側に嵌合凹溝18と対応した下方突出部25(内)を形成してその間は凹部26としてあり、また、同様に、左右枠材7,8の上端も切欠加工して、屋外側に下枠材6の下垂部21と対応した屋外側凹部27と屋内側に上枠材5の凸条23と対応した屋内側凹部28を形成してその間を凸部29としてある。
【0015】パネル2aは下段のパネル2aの上面に上段となるパネル2aの下面を突き合わせると共に、左右の側面を突き合わせて外壁を構成して行くが、縦目地3と横目地4が交差する箇所にシールピース30を配置する(図5)。シールピース30(図6,7,17)は、左右の部分ピース31a、31bを突き合わせてあり、柔軟なウレタン等を素材としている。左右の部分ピース31a、31bは左右対称ではあるが同じ構造に成形され、突き合わせ面は平らである。
【0016】左部分ピース31a(図7)は、外壁32、内壁33、底壁34、載置部35、堰部36及び下方延長部37を備える。外壁32は底壁34で内壁33とつながり、内壁33の上部に載置部35が、また、外壁32と内壁33をつないで堰部36が一体に形成されている。外壁32、底壁34及び内壁33は溝形の水受け部38を構成し、その縦目地側端部、すなわち、右端が堰部36で閉鎖されている。外壁32と底壁34の横方向寸法は内壁33と載置部35のほぼ半分であり、外壁32と底壁34及び内壁33の右端面と堰部36の外面は屋内外方向に平行で垂直な平面としてある。そして、外壁32の下面に開口を設けて右縦枠8上端の凸片部29(図3)を嵌入するための差込穴39を設け、支持部37の下方に屋外側へ屈曲した係合部40を有している。
【0017】右部分ピース31bも構造が左右対称となるだけで、左部分ピース31aと同じである。左部分ピース31aを左パネル2aの右上コーナー部に装着し、右部分ピース29bを右パネル2aの左コーナー部に取り付ける。左部分ピース29aについて見ると(図8)、下段のパネル2aの右枠材8の上端における凸片部29を、外壁32箇所の差込穴39に合わせて差し込み、外壁32を重合凹部16の右端箇所(右枠8上端の屋外側凹部27を含む)に配置し、さらに、水受け部38の左端部分が嵌合凹溝18(右枠8上端の屋内側凹部28を含む)に嵌まり、さらに、載置部35の下面が縦シール材14の上端に接すると共に、内壁33の屋内側面に横シール材20が接触している(この構成は、右部分ピース31bに関するものではあるが、図5に現れている)。
【0018】この状態で、パネル2aを取り付け片15を用いて建物躯体にあらかじめ固定してある胴縁82などにねじ止めする(図4,15,16)。左右のパネル2aは側面で突き合わせ、左右の部分ピース31a、31bを端部の平面で当接させる(図6の状態)。ついで、上段のパネル2aを下段のパネル2aに載置する。上段のパネル2aの下垂部21は下段パネル2aの重合凹部16と重なり、凸条23は嵌合凹溝18に嵌まり込み、上段パネル2aと下段パネル2aは凹凸嵌合で接続される。嵌合凹溝18に嵌まった凸条23を形成している屋内側の垂れ下がりフィン22bは下段パネル2aにおける上枠材5の屋内側立ち上がりフィン17bに設けた横シール材20と接触する(図4)。この結果、上下左右4個のパネル2aは縦目地3と横目地4が+字形に交差した箇所において、各パネル2aの縦シール材14と横シール材15がシールピース30を仲介にして相互につながり、屋内と屋外を区画する止水ラインが形成される。また、隣接した左右のパネル2aの上面における嵌合凹溝18はシールピース30の堰部36でパネル2aごとに区画され遮断されている。
【0019】左右のパネル2aの突き合わせ箇所の屋外側ではバックアップフィン13が対向して突出し、この部分よりも屋外側が縦目地3となる。縦目地3には、内部シール材41としての止水テープと外部シール材42としての湿式のシール材を施工する。止水テープ41(図5)は粘着性であり、対向したバックアップフィン13、13に跨ってこれらの屋外側に、上段、下段の段ごとに、縦目地3の上端から下端まで貼付する。止水テープ41の下端はシールピース30における外壁32の上面まで到達させ、その面に沿って折り曲げて接着してある。湿式のシール材42は、止水テープ41との間に縦目地空間43が形成されるようにスペーサーをおいて施工される。この場合、シールピース30における外壁32の屋外側面はパネル2aの左右枠材7,8の屋外側面よりも屋内側に位置し、シールピース30がパネル外壁1の屋外側面に露出することはない。また、外部シール材42はシールピース30の位置でシールピース30の外壁32の外面に当接する。なお、外部シール材42は上段パネル2aと下段パネル2a間で連続する。横目地4は、この実施形態では、上枠5と下枠6との重合部に生じた間隙であって、シール材は使用していない。
【0020】パネル外壁1に吹き付ける風雨は、外壁外面を伝い落ちるが、風雨の強い場合、縦横の目地を突破して屋内側に侵入することがある。しかし、パネル2aが備えた縦横のシール材14,20とシールピース30とで形成した止水ラインがパネル2aの屋内側面よりも屋内側への侵入を確実に阻止する。経年変化などで、縦目地3の外部シール材42を突破した雨水は縦目地空間43に侵入し、縦目地空間43を下降し、一部は途中で左右の枠材7,8の水抜き孔12からこれら枠材7,8の中空部に入り、枠材7,8の下端から屋外に排出される。下部のシールピース30に到達し貯留した漏水もまた水抜き孔12から同様にして屋外に排出される。さらに、縦目地3の内部シール材41を突破した雨水は、内部シール材41の屋内側面やバックアップフィン13の屋内側面を伝って下方へ移動し、シールピース30の水受け部38に集まり、そこから上枠材5の嵌合凹溝18に流れ出して、排水孔19から外部に排出される。この場合、下方へ移動してきた雨水はシールピース30の箇所で左右の部分ピース31a、31bにおける水受け部38のいずれかに振り分けられるが、堰部36の存在により、左右の水受け部38,38間で流通することはない。
【0021】横目地4では、下垂部21と重合凹部16の空間を通じて雨水が上枠材5の嵌合凹溝18に間で侵入することがあるが、この漏水は屋外側の立ち上がりフィン17aに設けた排水孔19から外部に排出される。また、嵌合凹溝38の端部にはシールピース30の堰部36が存在するので、横目地4から侵入した雨水が左右のパネル2a、2aにおける嵌合凹溝38、38間で流通することはない。以上のように、この構成によれば、パネル2aで構成したパネル外壁1の目地空間に侵入した雨水を、パネル2aの区画単位で素早く屋外に誘導して排出するので、漏水が屋内側へ侵入するのを確実に防止することができる。
【0022】〔第2の実施形態〕パネル2b(図9、図10)は、スチール板をプレス成形した外板44と内板45を周縁で一体に接合し、内部に断熱材45を充填した構造のもので、外形として、上部の屋外側を階段状に順次低くして凹部(重合凹部)46とし(図10)、上部の屋内側に2条の盛り上がり部47a、47bを横方向へ平行に設けてその間を嵌合凹溝48としてある。嵌合凹溝48の底部には、横シール材49を装着してある。また、下部は、屋外側を下方へ延長して下垂部50にすると共に、下面の屋内側に凸条51を横方向へ下垂部50と平行に設けてある(図9)。下垂部50と凸条51間は凹所52となっていて上部の屋外側盛り上がり部47aに対応する。
【0023】パネル2bの側部は、外板44が内板45よりも側方に張り出して張り出し壁53を形成し、その先端側を屋内側に屈曲して側壁54を形成し、さらに、その先端部(屋内側縁)をパネル2bの厚みのほぼ半分の箇所から側方に屈曲してバックアップフィン55を形成した構造を基本としてある。そして、上端部(図10)では上部の凹部46の階段状成形に合わせて、張り出し壁53、側壁54及びバックアップフィン55を、その相互位置を維持しながらさらに屋内側に変位させる成形を行って、外板44の一部によって上方から第1段部56、第2段部57及び第3段部58を屋内外方向と横方向に連続して形成してある。また、側部の下端部(図11)では、張り出し壁53、側壁54及びバックアップフィン55を、その相互位置を維持しながら、主として下部の下垂部50の断面形状と対応した形状に加工してあり、側壁の下部に差し込み孔59を形成してある。
【0024】パネル2bは、目地に侵入する雨水の排出に第1、第2のコーナーピース60、61を用いる。第1のコーナーピース60(図11)は各パネル2bの下部コーナー部に装着するものであり(図9)、第2のコーナーピース61(図12)は各パネル2bの上部コーナー部に装着する(図10)。これらは硬質の合成樹脂成形品である。第1のコーナーピース60は、大略で屋外側部分62と区画部63及び屋内側部分64を一体に構成してある。屋外側部分62は、正面からみた左右の寸法がパネル2bの外板44における張り出し壁53の張り出し寸法にほぼ等しく、また、この部分に正面と下面を開放した中空部65を有している。中空部を構成している壁面の目地側となる壁面に漏水受け入れ口66を設け、これを内部の中空部65と連通してある。屋内側部分64は、短い溝部67とその一端を閉鎖する止水壁68を有し、止水壁68の上部は屋内側に延長されて係合部69となっている。短い溝部67は縦目地側が開放されその反対側が止水壁68で閉鎖されている。区画部63は、屋外側部分62と屋内側部分64を一体に接続すると共に、縦目地側にバックアップフィン55の屋外側面に当接する位置決め部70(図9)を備えている。
【0025】第2のコーナーピース61は、大略で上部の受け部71と通水部72及び位置決め部73を一体に構成してある。受け部71は、屋外側の盛り上がり部74と屋内側の立ち壁75及び底壁76とで構成した凹所である。盛り上がり部74の断面形状はパネル2b上部における屋外側の盛り上がり部47aと同様であり、その延長部分に相当する。また、立ち壁75は、屋内側の盛り上がり部47bの延長部分に相当する(図10)。通水部72は、前記の底壁76に形成した通水路77とその排水口78を有する。排水口78は、屋外側に開口し、また、上方へ連続して盛り上がり部74を左右に分断している。これにより形成された盛り上がり部74の縦目地側部分は凸片部79となり、パネル2aの場合の凸片部29(図3)に相当する。位置決め部73は下方へ延びた平板である。受け部71、通水部72及び位置決め部73の縦目地側の面は一致しており、かつ、屋内外方向に平行な平面となっている。第2のコーナーピース2bは、全体を正面からみると縦目地側が垂直で、目地と反対側がパネル2bの外板44に形成した第1〜第3の段部56〜58に対応した側方段部80と屋内側段部81を有している。
【0026】第1のコーナーピース60は、屋外側部分62の縦目地側面と位置決め部70の屋外側面に接着面を形成した後、外板44の張り出し壁53が作る空間を利用してパネル2bの下部コーナー部に配置し、側壁54に設けた差込孔59に漏水受け入れ口66を臨ませて取り付ける。第2のコーナーピース61は、通水部78と位置決め部73の目地側とは反対の面に接着面を形成した後、パネル2bの上部コーナー部に、第1〜第3の段部56〜58へ側方段部80と屋内側段部81を合わせて配置し、外板44端縁の屋内側に屈曲した壁部分とさらに横方向に屈曲した壁部分に接着して取り付ける。第1のコーナーピース60はパネル2bの下部左右のコーナー部に配置する。ただし、左右で第1のコーナーピースは対称形である。また、第2のコーナーピース61は、パネル2bの上部左右のコーナー部に配置する。ただし、左右で第2のコーナーピースは対称形である。なお、パネル2bは第1、第2のコーナーピース60,61を上下左右のコーナー部へ取り付けた状態で全体をパネル2bと呼ぶべきものなので、コーナーピース60,61に対するパネル2bの他の部分全体はパネル本体ということになる。ついで、下段のパネル2bの上部右コーナー部に左部分ピース31aを取り付ける(図13)。この左部分ピース31aは、シールピース30を構成するものであるが、第1の実施形態のパネル2aに関して説明したものと同じ構成である。
【0027】左部分ピース31bはその差込み穴39(図7)に第2のコーナーピース61の凸片部79を合わせ、載置部35の底面を第2のコーナーピース61の上面に当接し、また、位置決め部37下端の係合部40をバックアップフィン55の上端に係合して取り付ける。これによって左部分ピース31aの底壁34は一部が第2コーナーピース61の盛り上がり部74と立ち壁75との間に嵌まり込み水受け部38の端縁が第2のコーナーピース61における受け部71の底壁76の上面に接する。このとき、底壁76に形成した通水路77は一部が開口しており、水受け部38によって全部がふさがれてしまうということはない。同様にして、第2のコーナーピース61(対称形)と右部分ピース31bをパネル2bの上部左コーナー部に取り付け、左右のパネル2bを突き合わせる。この状態は図6と同様なので、説明を省略する。
【0028】そして、下段のパネル2bに対して上段のパネル2bを載置する。上段パネル2bの下垂部50は、下段パネル2bの重合凹部46に重なり、コーナー部では第1のコーナーピース60の屋外側部分62の下部が外板44の屋外側に位置し、屋内側部分64の短い溝部67がシールピース30の水受け部38に嵌まり込むと同時に係合部69が載置部35の上面に当接する。なお、短い溝部67と水受け部38の下面との間には間隙があって、第2のコーナーピース61における底壁76の通水路77に通じている。これによって、左右のパネル2bの突き合わせ箇所の屋外側ではバックアップフィン55が対向して突出し、この部分よりも屋外側が縦目地3となる。縦目地3には、内部シール材41としての止水テープと外部シール材42としての湿式のシール材を施工する。内部シール材41を貼着する構成及び外部シール材42を配置する構成は、第1の実施形態の場合と同じであり、外部シール材42と内部シール材41との間に縦目地空間43を形成する。縦目地空間43には、第1コーナーピース60漏水受け入れ口66が開口し、縦目地空間43を屋外に通じている。また、内部シール材41よりも屋内側ではシールピース30の嵌合凹溝38が位置している。パネル2bは、パネル2bの場合と同様に、ブラケット15を用いて躯体の胴縁82ねじ止めで取り付ける(図15,16)。ただし、この場合、ブラケット15はパネル2bとは別部材であり、ねじ止めでパネル2bに固定してある。
【0029】縦目地3の外部シール材42を突破した雨水は縦目地空間43に侵入し、縦目地空間43を下降し、シールピース30に到達した位置で左右のパネル2bにおける漏水受け入れ口66から、第1のコーナーピース60の中空部65を通じて屋外側部62の下端から外部に排出される。第1のコーナーピース60はパネル2bの張り出し壁53の屋内側に位置しているので、排水口が外部から見えてしまうことはない。縦目地3の内部シール材41を突破した雨水は、内部シール材41の屋内側面やバックアップフィン55の屋内側面を伝って下方へ移動し、シールピース30の水受け部38あるいは第1コーナーピース60の短い溝部67に集まり、そこから、第2コーナーピース61の底壁76の通水路77に誘導され、排水口78から外部に排出される。排出された水は、上段と下段のパネル2b間の目地間隙から外部に出る。
【0030】この場合、下方へ移動してきた雨水はシールピース30の箇所で左右の部分ピース31a、31bにおける水受け部38のいずれかに振り分けられるが、堰部36の存在により、左右の水受け部38,38間で流通することはない。また、第1のコーナーピース60における短い溝部67は、目地側と反対側に止水壁68を備えているので、漏水がパネル本体側へ移動することもない。横目地4に関しては、実施形態1の場合と同様である。以上のように、この構成によれば、パネル2bで構成したパネル外壁1であっても、目地空間に侵入した雨水を、パネル2bの区画単位で素早く屋外に誘導して排出するので、漏水が屋内側へ侵入するのを確実に防止することができる。また、シールピース30は第1タイプのパネル2aと同じものを使用できる。
【0031】以上、パネル外壁1において、縦目地3と横目地4が交差し+字形となる箇所に説明したが、横目地4に対して縦目地3が上方から接続する逆T字形となる箇所や横T字形となる箇所において採用することができる。また、同じシールピース30を使用できることから、左右に隣接するパネルや上下に隣接するパネルは第1のタイプと第2のタイプが入り混じっても良い。図15は、上段が第1タイプのパネル2a、下段が第2タイプのパネル2bの上下間の突き合わせ状態を示している。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の構成によれば、縦目地を外部シール材と内部シール材とで縦目地空間を備えたものとし、外壁パネルに設けた水抜き孔によって縦目地空間を屋外に通じてあるので、縦目地の外部シール材を突破して縦目地空間に侵入した雨水を外壁パネルごとに素早く屋外へ排出することができ、外壁パネルの屋内側まで漏水することがほとんどない。請求項2に記載の構成によれば、縦目地を突破して縦目地の屋内側を伝う雨水を横目地に縦目地が当接する箇所に設けたシールピースによって受け止め、通水空間を通じて屋外に排出するので、外壁パネルから躯体側へ漏水が到達することがなく、周辺の腐食や内装材を汚染してしまうことがない。
【0033】請求項3に記載の構成によれば、縦目地の外部シール材を突破した雨水は縦目地空間と外壁パネルの側面に設けた水抜き孔を通して屋外に誘導し、さらに内部シール材を突破した雨水は外壁パネル単位で配置してあるシールピースによって受け止め通水空間と通じて屋外に排出するので、縦目地から外壁パネル屋内側面への漏水をほとんどなくすことができる。また、縦目地空間や縦目地の屋内側に入り込む雨水を外壁パネル単位で処理するので、処理が早く、侵入した雨水が集まって量が増えることもないので、屋内側への漏水を防止する効果が高い。請求項4に記載の構成によれば、サッシ枠形パネルのような周縁に中空の枠材を有するパネル(第1のタイプ)でパネル外壁を構成する場合とスチールパネルや石板パネルあるいはPCコンクリートパネルのような、パネル側辺部の内部に空間がなく、側面に水抜き孔を設け、これを屋外に通じるのが困難な構造のパネル(第2のタイプ)でパネル外壁を構成する場合あるいは第1、第2のタイプを組み合わせて用いる場合のいずれにおいても、同じシールピースを利用することができるので、パネル外壁のコストを低減することができる。
【0034】請求項5,6に記載の構成によれば、コーナーピースを用いることによって、いわゆるスチールパネルのような、パネル側辺部の内部に空間がなく、側面に水抜き孔を設け、これを屋外に通じるのが困難な構造のパネル(第2のタイプ)においても、サッシ枠形パネルのような周縁に中空の枠材を有するパネル(第1のタイプ)と同様の技術的思想及び構造で縦目地から侵入する雨水を素早く処理することができる。石材やPCコンクリートパネルなどにも適用することができる。また、第1のパネルによるパネル外壁、第2のパネルによるパネル外壁あるいはこれらを組み合わせて構成するパネル外壁のいずれの場合にも、横目地に対して縦目地が上方から接続する箇所では同じシールピースを採用することができる。
【0035】請求項7に記載の構成によれば、シールピースが左右の部分ピースからなり、これらを突き合わすことで一体のシールピースになるので、工場において、外壁パネルの各コーナー部に部分ピースを取り付けておき、現場ではパネルの固定と同時に相互の部分ピースを突き合わせることで横目地に対して縦目地が上方から接続する箇所にシールピースを配置することができるので、現場作業が簡単になり、施工能率が良い。請求項8に記載の構成によれば、下段パネルに対して上段パネルを凹凸嵌合で接合するため上面に設けてある嵌合凹溝の端部をシールピースの部分ピースに設けた堰部でそれぞれ遮蔽するので、パネル上面の凹溝を侵入した雨水がパネル間で流通することがなく、嵌合凹溝の排水孔からパネル単位で屋外に排出される。このため、パネル外壁において、侵入した雨水が量を増すことで漏水を引き起こす事態を防止することができる。




 

 


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