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発明の名称 シャッター装置のシャッターカーテン取付構造
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−355380(P2001−355380A)
公開日 平成13年12月26日(2001.12.26)
出願番号 特願2000−177773(P2000−177773)
出願日 平成12年6月14日(2000.6.14)
代理人 【識別番号】100095212
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 武 (外1名)
発明者 村山 伸一 / 中島 厚二 / 岩瀬 憲昭
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、前記シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、前記巻取軸の軸方向中間位置には、前記巻取軸を支持する支持部材が設けられ、前記シャッターカーテンの端部は、薄膜状の結合用材料により前記巻取軸に取り付けられていることを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン取付構造。
【請求項2】 請求項1に記載のシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、前記シャッターカーテンの巻取軸取付側の端部の近傍には、前記空間を仕切る機能を有しない捨て巻き部が形成され、この捨て巻き部は、前記シャッターカーテンの全閉時であっても前記巻取軸に巻き取られたままの状態に置かれて前記結合用材料を少なくとも一回覆うことを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン取付構造。
【請求項3】 請求項1または2に記載のシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、前記結合用材料は、前記支持部材の配置位置を避けて配置されていることを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン取付構造。
【請求項4】 空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、前記シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、前記巻取軸の軸方向中間位置には、前記巻取軸を支持する支持部材が設けられ、前記シャッターカーテンの端部は、硬質材料により形成されたカーテン取付部材を用いて前記巻取軸に取り付けられ、前記カーテン取付部材は、前記支持部材の配置位置を避けて配置されていることを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン取付構造。
【請求項5】 空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、前記シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、前記シャッターカーテンの端部の近傍には、前記空間を仕切る機能を有しない捨て巻き部が形成され、この捨て巻き部は、前記シャッターカーテンの全閉時であっても前記巻取軸に巻き取られたままの状態に置かれて前記巻取軸の外周を少なくとも一周覆い、前記シャッターカーテンの端部は、前記捨て巻き部の前記巻取軸への巻き付け圧により前記巻取軸に取り付けられていることを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン取付構造。
【請求項6】 空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、前記シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、前記シャッターカーテンの端部は、溶着により前記巻取軸に取り付けられていることを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン取付構造。
【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、前記シャッターカーテンは、前記シャッターカーテンの移動方向に直交するカーテン幅方向につき標準的な内法寸法よりも大きな内法寸法を有し、かつ、断面幅の大きな空間を仕切る大開口用シャッターカーテンであることを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン取付構造。
【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、前記シャッターカーテンは、可撓性部材を含んで形成されていることを特徴とするシャッター装置のシャッターカーテン取付構造。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造に係り、巻取軸の軸方向中間位置に巻取軸を支持する支持部材が設けられている場合に利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、シャッターカーテンを巻取軸に巻き取って収納する巻取式のシャッター装置では、巻取軸が長尺化した場合には、その撓みを抑えて巻取軸が円滑に回転することができるようにするため、巻取軸の軸方向中間位置の一箇所または複数箇所に補助ローラを設け、この補助ローラにより巻取軸およびこれに巻き取られるシャッターカーテンを下方から支持する構造が採られている。
【0003】このような補助ローラは、シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触し、かつ、巻取軸と軸芯が平行になるように配置され、巻取軸が回転してシャッターカーテンが巻取軸に巻き取られ、または巻取軸から繰り出されると、それに伴ってシャッターカーテンとの摩擦力により回転するようになっている。
【0004】一方、巻取式のシャッター装置では、シャッターカーテンの上端部は、吊り元部材と称されるカーテン取付部材を用いて巻取軸に取り付けられている。この吊り元部材は、通常、巻取軸の外周面を形成する母線に沿って巻取軸の軸方向の略全長に渡って設けられている。そして、この吊り元部材は、巻取軸とともにシャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当するものとなり、シャッターカーテンは、巻取軸とともに吊り元部材を巻き取りの中心に含んだ状態で、これらの外周に巻き取られるようになっている。
【0005】従って、前述した補助ローラは、シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触するとともに、巻取軸の回転に伴い、シャッターカーテンを挟んで周期的に吊り元部材とも接触することになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した従来の吊り元部材を用いたシャッターカーテン取付構造では、吊り元部材が硬質材料により形成された定形性を有する部材であるため、巻取軸の回転に伴って、次のような問題が生じるおそれがある。
【0007】すなわち、巻取軸を支持する補助ローラが設けられている場合には、巻取軸が回転すると、シャッターカーテンを挟んで補助ローラと吊り元部材とが周期的に接触することになるが、この際には、巻取軸の外周表面から外側に突出する状態で設けられた吊り元部材を補助ローラが乗り越えていくような状況となるので、巻取軸の円滑な回転およびシャッターカーテンの円滑な巻き取り・繰り出しが妨げられるおそれがあるうえ、シャッターカーテンの巻きが不安定になるおそれもある。
【0008】本発明の目的は、巻取軸の円滑な回転およびシャッターカーテンの円滑な巻き取り・繰り出しを実現でき、シャッターカーテンの巻きの安定化を図ることができるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造を提供するところにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、巻取軸の軸方向中間位置には、巻取軸を支持する支持部材が設けられ、シャッターカーテンの端部は、薄膜状の結合用材料により巻取軸に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0010】ここで、軸方向中間位置とは、中央(全長の2分の1の位置)のみを指す意味ではなく、巻取軸の軸方向端部を除いた全ての部分、すなわち途中の部分を指す意味である。
【0011】また、支持部材には、主として、巻取軸の回転に伴って回転するローラ等の回転体を用いることができるが、この他にも、回転しない不動体を用いることもできる。前者の回転体としては、最も一般的なものとして、シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触し、かつ、巻取軸と軸芯が平行若しくは略平行になるように配置される円柱状若しくは円筒状のローラが挙げられるが、この他に、例えば球状部材や瓢箪状部材や円錐台形状部材等のような軸対称部材も挙げられ、これらの各部材の軸芯の方向についても、巻取軸の軸芯と平行若しくは略平行になる場合のみならず、交差している場合(例えば、円錐台形状部材を支持部材とする場合等)も本発明の対象となる。後者の不動体としては、例えば、平板状部材や角柱状部材等の平坦面を有する部材であって、その平坦面がシャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触するように配置されたもの、あるいは、円柱状部材や蒲鉾状部材等の曲面(凸面でも凹面でもよい。)を有する部材であって、その曲面がシャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触するように配置されたもの等が挙げられる。
【0012】そして、シャッターカーテンを間に挟んでの巻取軸と支持部材との接触形態は、支持部材の形状および設置姿勢により定まり、主として線接触となるが、面接触や点接触となる場合も本発明の対象となる。例えば、支持部材が、巻取軸と軸芯が平行若しくは略平行になるように配置される円柱状のローラの場合には、線接触となり、凹面状の曲面を有する部材の場合には、面接触となることがあり、球状部材の場合には、点接触となる。
【0013】さらに、薄膜状の結合用材料としては、例えば、両面粘着テープ、片面粘着テープ、マジックテープ(登録商標)、マグネット、接着剤(固形状のものを熱を加えることにより溶かして薄膜状に拡げて使用するもの等も含む。)等が挙げられる。なお、接着剤の場合には、シャッターカーテンの端部または巻取軸に塗布されて拡げられた状態で薄膜状に形成されるという意味である。
【0014】そして、薄膜状の結合用材料は、例えば、両面粘着テープ、マジックテープ(登録商標)、マグネット、接着剤等の場合のように、シャッターカーテンの端部と巻取軸との間に配置される場合のみならず、例えば、片面粘着テープ等の場合のように、シャッターカーテンの端部の外周側の面と巻取軸の外周面とに跨って配置される場合もある(例えば、後述する図10の場合等)。なお、片面粘着テープの場合であっても、例えば粘着面を外向きにしてリング状にする等すれば、シャッターカーテンの端部と巻取軸との間に配置される場合もある。
【0015】さらに、「シャッターカーテンの端部は、薄膜状の結合用材料により巻取軸に取り付けられている」とは、シャッターカーテンの端部が、中間部材を介して薄膜状の結合用材料により巻取軸に取り付けられている場合、すなわち、シャッターカーテンの端部に中間部材が取り付けられ、この中間部材が薄膜状の結合用材料により巻取軸に取り付けられている場合をも含むものとする。このような中間部材としては、巻取軸の軸方向につき間隔を置いて配置されてシャッターカーテンの巻き取り・繰り出し方向に延びる複数の帯状部材等が挙げられる。
【0016】このような本発明においては、シャッターカーテンの端部が、薄膜状の結合用材料により巻取軸に取り付けられているので、シャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分は、巻取軸および薄膜状の結合用材料により構成されることになる。
【0017】このため、従来のように巻取軸および吊り元部材をシャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分とする場合に比べ、芯部に相当する部分が、より円形断面に近づくので、巻取軸が円滑に回転し、シャッターカーテンが円滑に巻き取り・繰り出され、シャッターカーテンの巻きが安定するようになり、これにより前記目的が達成される。
【0018】また、前述したシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、シャッターカーテンの巻取軸取付側の端部の近傍には、空間を仕切る機能を有しない捨て巻き部が形成され、この捨て巻き部は、シャッターカーテンの全閉時であっても巻取軸に巻き取られたままの状態に置かれて結合用材料を少なくとも一回覆うようになっていることが望ましい。
【0019】ここで、シャッターカーテンの全閉時とは、シャッターカーテンが繰り出し限界まで繰り出された状態となる時をいい、最も普通の場合としては、シャッター装置が設けられている開口部分をシャッターカーテンが全て塞いでしまう状態となる時(例えば、後述する図5のように座板221が床面1に当接した状態となる時等)が挙げられるが、これに限定されるものではなく、例えば、開口部分のうち天井寄りの部分のみを塞ぐ防煙垂れ幕等のように、もともとシャッターカーテンが開口部分の一部のみを塞ぐ構成のものである場合には、その予め定められた開口部分の一部のみが塞がれた時のことをいう。つまり、そのシャッター装置の本来の目的や機能あるいは構成からして、シャッターカーテンがそれ以上は巻取軸から繰り出されることがないという繰り出し限界まで繰り出された状態となる時をいう。なお、以下においてシャッターカーテンの全閉時というときも同様である。
【0020】このような捨て巻き部を形成した場合には、捨て巻き部と巻取軸との摩擦力または捨て巻き部同士の摩擦力により、シャッターカーテンの端部の巻取軸への取り付けが、より強固なものとなるうえ、結合用材料は、シャッターカーテンの全閉時であっても、捨て巻き部により少なくとも一回覆われるので、シャッター装置が防災用シャッター装置の場合には、捨て巻き部が耐火用の被覆部材として機能するようになり、結合用材料によるシャッターカーテンの端部と巻取軸との結合箇所が保護されるとともに、巻取軸全体も保護されるようになる。
【0021】さらに、前述したシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、結合用材料は、支持部材の配置位置を避けて配置されていることが望ましい。なお、シャッターカーテンの端部が、中間部材を介して薄膜状の結合用材料により巻取軸に取り付けられている場合も同様である。
【0022】このように結合用材料を支持部材の配置位置を避けて配置した場合には、巻取軸が回転した際に、支持部材がシャッターカーテンを間に挟んだ状態で結合用材料と接触することはなくなり、支持部材は、シャッターカーテンを間に挟んだ状態で巻取軸のみと接触するようになる。このため、巻取軸が、より一層円滑に回転し、シャッターカーテンの巻きが、より一層安定するようになる。
【0023】また、本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、巻取軸の軸方向中間位置には、巻取軸を支持する支持部材が設けられ、シャッターカーテンの端部は、硬質材料により形成されたカーテン取付部材を用いて巻取軸に取り付けられ、カーテン取付部材は、支持部材の配置位置を避けて配置されていることを特徴とするものである。
【0024】ここで、カーテン取付部材とは、巻取軸の外周面よりも外側に突出する状態で設けられ、かつ、巻取軸の軸方向を長手方向として有する部材(巻取軸が円筒状または円柱状の場合には、巻取軸の外周面を形成する母線に沿って設けられる部材)であり、シャッターカーテンが上下動する場合には、吊り元部材と称されるものである。
【0025】また、カーテン取付部材の長手方向に直交する断面における形状は、従来の吊り元部材と同じ形状としてもよいが、より好ましくは、従来の吊り元部材に比べて巻取軸の半径方向についての厚さが薄くなる形状としておくのがよい。さらに、巻取軸の外周形状になるべく沿わせた形状としておくのがよく、例えば、巻取軸が円形断面であれば、略円弧状にしておくのがよく、巻取軸が多角形断面であれば、略直線状または略山形状にしておくのがよい。
【0026】なお、軸方向中間位置の意味および支持部材の構成は、前述したシャッターカーテンの端部を薄膜状の結合用材料により巻取軸に取り付ける発明の場合と同様である。
【0027】このような本発明においては、カーテン取付部材が、支持部材の配置位置を避けて配置されているので、巻取軸が回転した際に、支持部材がシャッターカーテンを間に挟んだ状態でカーテン取付部材と接触することはなくなり、支持部材は、シャッターカーテンを間に挟んだ状態で巻取軸のみと接触するようになる。このため、巻取軸を円滑に回転させ、シャッターカーテンの巻き取り・繰り出しを円滑なものとし、シャッターカーテンの巻きを安定させることができるようになり、これによっても前記目的が達成される。
【0028】さらに、本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、シャッターカーテンの端部の近傍には、空間を仕切る機能を有しない捨て巻き部が形成され、この捨て巻き部は、シャッターカーテンの全閉時であっても巻取軸に巻き取られたままの状態に置かれて巻取軸の外周を少なくとも一周覆い、シャッターカーテンの端部は、捨て巻き部の巻取軸への巻き付け圧により巻取軸に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0029】ここで、「捨て巻き部の巻取軸への巻き付け圧」とは、捨て巻き部の巻き付け作用によって生じる圧力のことであり、巻取軸の半径方向(巻取軸が円形断面であることを意味するものではない。)の中心に向かって働く押圧力と、捨て巻き部と巻取軸との摩擦力または捨て巻き部同士の摩擦力とを含むものである。なお、摩擦力を増大させるため、巻取軸の外周の表面粗さを大きくしたり、外周表面に加工を施したりしてもよく、あるいは捨て巻き部の材質を摩擦抵抗の大きなものとしてもよい。
【0030】このような本発明においては、シャッターカーテンの端部が、捨て巻き部の巻取軸への巻き付け圧により巻取軸に取り付けられているので、シャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分は、巻取軸だけとなる。このため、従来のような巻取軸および吊り元部材をシャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分とする場合とは異なり、芯部に相当する部分が円形断面若しくはそれに近い断面となるので、巻取軸が円滑に回転し、シャッターカーテンが円滑に巻き取り・繰り出され、シャッターカーテンの巻きが安定するようになり、これによっても前記目的が達成される。
【0031】また、本発明は、空間を仕切るシャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸に、シャッターカーテンを取り付けるシャッター装置のシャッターカーテン取付構造において、シャッターカーテンの端部は、溶着により巻取軸に取り付けられていることを特徴とするものである。
【0032】ここで、溶着とは、熱や圧力等のエネルギを加えることにより、あるいは薬品等を用いて化学反応を起こさせることにより、シャッターカーテン自体および/または巻取軸自体を溶かしてこれらを直接に結合することをいい、圧着、融着、融接等を含むものである。なお、金属同士の結合のみを意味するものではなく、金属と合成樹脂との結合、合成樹脂同士の結合、金属と布との結合、合成樹脂と布との結合等を広く含むものである。また、巻取軸の外周面および/またはシャッターカーテンの端部の表面の表面粗さは、溶着による結合力が高まるように、大きくしておくことが好ましい。
【0033】このような本発明においては、シャッターカーテンの端部が、溶着により巻取軸に取り付けられているので、シャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分は、巻取軸だけとなる。このため、従来のような巻取軸および吊り元部材をシャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分とする場合とは異なり、芯部に相当する部分が円形断面若しくはそれに近い断面となるので、巻取軸が円滑に回転し、シャッターカーテンが円滑に巻き取り・繰り出され、シャッターカーテンの巻きが安定するようになり、これによっても前記目的が達成される。
【0034】なお、このような溶着により取り付けを行う発明と、前述した捨て巻き部を形成する発明とを組み合わせてもよい。
【0035】以上において、本発明は、任意の幅を有するシャッターカーテンの取付構造として適用することができるが、特に、シャッターカーテンの幅が大きくなり、巻取軸が長尺化した場合に、支持部材の設置の必要性が高くなることから、本発明は、いわゆる大開口用シャッターカーテンの取付構造に好適である。
【0036】ここで、大開口用シャッターカーテンとは、シャッターカーテンの移動方向に直交するカーテン幅方向(厚み方向ではない。)につき標準的な内法寸法よりも大きな内法寸法を有し、かつ、断面幅の大きな空間を仕切るシャッターカーテンをいう。なお、内法寸法とは、シャッターカーテンのカーテン幅方向の全幅のうち、案内手段(例えば、ガイドレール、あるいは壁や柱に直接形成された溝部等)に呑み込まれる部分を除いた部分の幅寸法、すなわち外部に露出する部分(シャッターカーテンにより仕切られる空間から見える部分)の幅寸法をいう。
【0037】そして、より具体的には、大開口用シャッターカーテンとは、次に挙げられた各条件のうち少なくとも一つを満たすものをいう。
【0038】第一の条件としては、「建築基準法施行令第112条第14項第4号に基づく建設省告示(昭和48年告示2564号)」に基づく幅を超えているもの、すなわち内法幅が5mを超えているもの(いわゆる鉄製の防火防煙シャッターの標準仕様よりも大きいもの)であることが挙げられる。
【0039】第二の条件としては、「建築基準法施行令第112条第14項第4号に基づく建設省告示(昭和48年告示2564号)」に基づく幅を超えているもの、すなわち内法幅が8mを超えているもの(乙種防火戸に近接する位置に併設した鉄製シャッターよりも大きいもの)であることが挙げられる。
【0040】第三の条件としては、道路法第47条第1項に基づく政令(車両制限令第3条第1項第4号、平成5年最終改正の政令375)で定める車両(貨物が積載されている場合にあってはその状態におけるもの)の長さの最高限度を超えるもの、すなわちカーテン幅方向の全幅寸法が12mを超えるものであることが挙げられる。
【0041】第四の条件としては、道路法第47条第1項に基づく政令(車両制限令第3条第3項、平成5年最終改正の政令375)で定める高速自動車国道を通行するセミトレーラ連結車又はフルトレーラ連結車で、その積載する貨物が被けん引車の車体の前方又は後方にはみ出していないものの長さの最高限度を超えるもの、すなわちカーテン幅方向の全幅寸法が16.5m(セミトレーラ連結車に積載する場合)又は18m(フルトレーラ連結車に積載する場合)を超えるものであることが挙げられる。
【0042】第五の条件としては、巻取軸が軸方向について二以上に分割されているものであることが挙げられる。なお、分割した状態で製造し、分割した状態のままで建築現場まで運搬した後、建築現場において接続して一本の軸にしたもの、分割した状態で製造し、工場において接続して一本の軸にした後、一本の軸とした状態で建築現場まで運搬したもの、一本の軸として一体的に製造し、これを工場において切断して分割した状態としてから建築現場まで運搬した後、再び建築現場において接続して一本の軸にしたもの等は、いずれのものも含まれる。
【0043】また、本発明におけるシャッターカーテンの構成部品や構成部材の材質は、巻取軸に巻き取ることが可能であれば任意であり、例えば、金属製スラット、硬質パネル、あるいはリンク部材およびパイプ部材により構成されたシャッターカーテンを巻き取る場合に本発明を適用してもよいが、特に、本発明は、可撓性部材を含んで形成されたシャッターカーテンの取付構造として好適である。これは、可撓性部材を含んで形成されたシャッターカーテンは軽量であるので、大開口用シャッターカーテンとして用いるのに好適であり、巻取軸が長尺化する機会が多いため、支持部材の設置の必要性が高くなるからである。
【0044】ここで、可撓性部材とは、布、ゴム、塩化ビニール等の合成樹脂、紙等を原材料として形成されたシート状部材、ネット状部材、多孔を有するスポンジ状部材等のことを意味し、部材を形成する原材料そのものが比較的軟質のものである場合が該当する。従って、例えば、複数の金属片等の剛性部材を屈曲自在に連結してキャタピラ(登録商標)のようにしたとしても、それは本発明における可撓性部材には含まれないので、複数の金属製スラットを連設して形成された通常のシャッターカーテンは、巻取軸に巻き取ることが可能であるとしても、それは本発明における可撓性部材には含まれない。なお、シート状部材は、防火や防煙等の防災目的に使用する場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させたもの等を好適に用いることができる。さらに、シート状部材は、ワイヤーメッシュ等の補強用の金属あるいは樹脂線材等と組み合わされたものであってもよく、このような補強を行えば、防災目的に使用する場合のみならず通常使用の場合でもシートが損傷しにくくなり、シートの耐久性を向上させることができるので有効である。
【0045】さらに、本発明のシャッターカーテン取付構造が適用されるシャッター装置の設置目的は任意であり、例えば、防火や防煙等を目的とする防災用シャッター装置が主なものとして挙げられるが、これに限定されるものではなく、日射遮蔽目的のシャッター装置、防犯目的のシャッター装置、あるいは、暗室、クリーンルーム、保冷庫、保温室等の特殊空間を形成するためのシャッター装置等であってもよく、要するに、シャッターカーテンを巻き取って収納する巻取軸を備えた巻取式のシャッター装置であればよい。
【0046】そして、本発明のシャッターカーテン取付構造が適用されるシャッター装置の設置場所は任意であり、例えば、通常の一般家屋、ビル、車庫、工場、倉庫、保冷庫等の各種出入口用シャッター装置、窓用シャッター装置、建物内の通路途中や通路とホールとの境界位置に設けられるシャッター装置等のように、各種建築物に設けられるシャッター装置としてもよく、あるいは、例えば、地下街、駅の構内、トンネル内、船舶内等の各種構造物に設けられるシャッター装置としてもよい。
【0047】
【発明の実施の形態】以下に本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。
【0048】[第一実施形態]図1には、本発明のシャッターカーテン取付構造が適用された第一実施形態のシャッター装置10の全体構成が立面図で示され、図2〜図4には、シャッター装置10の要部の詳細構成が示されている。
【0049】図1において、シャッター装置10は、上下動して空間を仕切るシャッターカーテン20と、このシャッターカーテン20を巻き取って収納する巻取軸30と、シャッターカーテン20の図1中における左右両側端縁部分が挿入されてシャッターカーテン20の上下動を案内する左右の案内手段であるガイドレール40,41と、シャッターカーテン20の上下動および停止を行うためのモータおよびブレーキ等からなる開閉機50とを備えている。このシャッター装置10は、左右方向の断面幅の大きな空間を仕切ることができるものであり、建物内の大きな開口に設置される大開口用シャッター装置である。
【0050】シャッターカーテン20の下端部には、金属製の座板21が設けられ、シャッターカーテン20を全閉にした状態では、この座板21が床面1に当接するようになっている。そして、開閉機50により巻取軸30を回転駆動させると、シャッターカーテン20は、座板21が天井2の位置に来るまで巻取軸30に巻き取られて収納され、この状態で全開状態となるようになっている。
【0051】シャッターカーテン20は、可撓性部材であるシート状部材により形成されている。シート状部材としては、シャッター装置10が防災用シャッター装置の場合には、例えば、シリカクロスまたはガラスクロス、あるいはこれらに耐火被覆材としての耐火塗料や防水被覆材を吹き付け若しくは塗布しまたは含浸させて形成された布製のスクリーン等を好適に用いることができる。このような布製のスクリーンは、耐火性、遮熱性、遮煙性、防水性、耐風圧性等に優れたものであり、防災用シャッター装置としての機能を十分に果たすことができるものである。
【0052】なお、シャッターカーテン20は、シャッター装置10が設置される建物内の開口面積と略同じ面積を有する大きな一枚の連続するシート状部材により形成されていてもよく、あるいは複数枚のシート状部材を縫着や接着や溶着で一体化して形成されていてもよく、若しくは複数枚のシート状部材を縫着や接着や溶着で一体化することなく単に並べて配置(重なり部分があるか否かは問わない。)して形成されていてもよく、さらには、連結または補強用の中桟により連結されて形成されていてもよい。以下の実施形態においても同様とする。
【0053】また、巻取軸30の軸方向中間位置の複数箇所(ここでは、二箇所とする。)には、巻取軸30および巻取軸30に巻き取られた状態のシャッターカーテン20を下方から支持する支持部材である複数個(ここでは、合計で四個とする。)の円柱状若しくは円筒状の補助ローラ60が設けられている。
【0054】図2は、巻取軸30の近傍の拡大断面図であり、図1のA−A線断面図である。図2において、軸方向中間位置の各箇所に設けられた補助ローラ60は、二つで一組の支持部材群である補助ローラ群61を構成している。この補助ローラ群61を構成する二つの補助ローラ60は、図中左側位置の構造物躯体3に固定された略コの字状の取付体70の下部に設けられたブラケット71により回転自在に支持され、巻取軸30の周方向の二箇所、例えば、時計の5時および7時の位置に配設されている。この際、巻取軸30の中心と各補助ローラ60の中心とを結んでなす角は、約60度であることが好ましい。すなわち、これらの三つの中心が、略正三角形の頂点位置にくるように配置することが好ましい。そして、各補助ローラ60は、巻取軸30と軸芯が平行になるように配置され、かつ、シャッターカーテン20を挟んで巻取軸30に接触転動するようになっている。
【0055】なお、以下の実施形態も含め、本願において、「シャッターカーテンを挟んで巻取軸に接触」というときは、補助ローラ60等の支持部材がシャッターカーテンを介して間接的に巻取軸に接触するという意味である。但し、支持部材が常にシャッターカーテンを間に挟んだ状態で巻取軸に接触することを意味するものではなく、シャッターカーテンの略全体が繰り出される状態となるシャッターカーテン全閉時若しくはそれに近い状態において、支持部材が直接的に巻取軸に接触することがあってもよい趣旨である。
【0056】二つの補助ローラ群61の配置箇所、すなわち二つの取付体70の設置箇所は、図1に示すように、巻取軸30を軸方向に略三等分する位置とされているが、これに限定されるものではない。但し、シャッターカーテン20の重量バランスが左右略対称である場合には、左右対称の位置、すなわち巻取軸30の軸方向両端部を保持する保持部材である左右のブラケット80,81から等しい間隔を置いた位置に配置することが好ましい。
【0057】図3は、シャッターカーテン20を巻取軸30に取り付けた状態を示す斜視図であり、図4は、その状態の拡大断面図(図1のA−A線における拡大断面図)である。
【0058】図3において、シャッターカーテン20の上端部20Aは、巻取軸30の外周面を形成する母線に沿って設けられた複数個(ここでは、三個とする。)のカーテン取付部材である吊り元部材90,91,92により、巻取軸30に取り付けられている。各吊り元部材90,91,92は、図1および図3に示すように、巻取軸30の軸方向につき、補助ローラ60と配置位置が重なっておらず、補助ローラ60の配置位置を避けた位置に配置されている。
【0059】図4において、吊り元部材90は、例えば金属製の板状部材等の硬質材料を屈曲させて形成され、図中の上側に位置して巻取軸30の外周面30Aから外向きに突出する状態で設けられた略逆U字断面形状を有する第一突出部90Aと、図中の下側に位置して巻取軸30の外周面30Aから外向きに突出する状態で設けられた略逆コの字断面形状を有する第二突出部90Bと、これらの間に位置して巻取軸30の外周面30Aに密着して設けられた中間部90Cとを備えて構成されている。吊り元部材91,92の構成も同様である。
【0060】各吊り元部材90,91,92は、中間部90Cをボルト93で巻取軸30の外周面30Aに押付固定することにより、巻取軸30に固定されている。また、第二突出部90Bの内部には、シャッターカーテン20の上端部20Aに形成された袋状部分およびこの袋状部分の内部に挿通された係止棒22が挿入設置されている。そして、この係止棒22が、第二突出部90Bの端部90Dに引っ掛かって係止されることにより、シャッターカーテン20の上端部20Aが、巻取軸30に取り付けられるようになっている。
【0061】このような第一実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、各吊り元部材90,91,92が、補助ローラ60の配置位置を避けて配置されているので、巻取軸30が回転した際に、補助ローラ60がシャッターカーテン20を間に挟んだ状態で吊り元部材90,91,92と接触するという状況を回避することができる。
【0062】このため、巻取軸30の一回転につき、補助ローラ60が吊り元部材90,91,92を一回乗り越えなければならないという状況を回避でき、補助ローラ60は、シャッターカーテン20を間に挟んだ状態で巻取軸30のみと接触するようになるので、巻取軸30を円滑に回転させることができるとともに、シャッターカーテン20の円滑な巻き取り・繰り出しを行うことができ、シャッターカーテン20の巻きの安定化を図ることができる。
【0063】また、各吊り元部材90,91,92が、補助ローラ60の配置位置を避けて配置されているので、吊り元部材と補助ローラとの配置位置を一致させた場合に比べ、シャッターカーテン20にかかる負担を軽減でき、シャッターカーテン20の耐久性を向上させることができる。
【0064】[第二実施形態]図5には、本発明のシャッターカーテン取付構造が適用された第二実施形態のシャッター装置200の全体構成が立面図で示されている。図6は、シャッターカーテン220を巻取軸230に取り付ける直前の状態を示す斜視図であり、図7は、シャッターカーテン220を巻取軸230に取り付けた状態の拡大断面図(図5のB−B線断面図)である。
【0065】シャッター装置200は、前記第一実施形態のシャッター装置10と略同様な構成を備え、シャッターカーテン220の巻取軸230への取付構造が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0066】図5〜図7において、シャッターカーテン220の上端部220Aは、薄膜状の結合用材料である両面粘着テープ290により巻取軸230に取り付けられている。両面粘着テープ290は、図5および図6に示すように、巻取軸230の軸方向を長手方向とし、巻取軸230の軸方向の略全長に渡る長さを有している。また、両面粘着テープ290は、図7に示すように、シャッターカーテン220の上端部220Aと巻取軸230との間に挟まれる状態で配置され、一方の面がシャッターカーテン220の上端部220Aに付着し、他方の面が巻取軸230に付着している。
【0067】シャッターカーテン220の上端部(巻取軸230寄りの端部)220Aの近傍には、空間を仕切る機能を有しない捨て巻き部223が形成されている。この捨て巻き部223は、図7に示すように、シャッターカーテン220の全閉時(座板221が床面1に当接した時)であっても巻取軸230に巻き取られたままの状態になるようになっている。そして、捨て巻き部223の上下方向(シャッターカーテン220の移動方向)の長さについては、上端部220Aから図6中の一点鎖線の位置まで確保され、巻取軸230の外周の周方向長さの例えば約二倍に相当する長さとなっている。従って、シャッターカーテン220の全閉時において、両面粘着テープ290は、捨て巻き部223により、例えば二回覆われるようになっている。
【0068】このような第二実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、シャッターカーテン220の上端部220Aが、両面粘着テープ290により巻取軸230に取り付けられているので、シャッターカーテン220の巻き取りの際の芯部に相当する部分を、巻取軸230および両面粘着テープ290により構成することができる。
【0069】このため、従来のように巻取軸および吊り元部材をシャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分とする場合に比べ、芯部に相当する部分を、より円形断面に近づけることができるので、巻取軸230を円滑に回転させることができるとともに、シャッターカーテン220の円滑な巻き取り・繰り出しを行うことができ、シャッターカーテン220の巻きの安定化を図ることができる。
【0070】また、シャッターカーテン220の上端部220Aの近傍には、捨て巻き部223が形成されているので、捨て巻き部223と巻取軸230との摩擦力または捨て巻き部223同士の摩擦力により、シャッターカーテン220の上端部220Aの巻取軸230への取り付けを、より強固なものとすることができる。
【0071】さらに、両面粘着テープ290は、シャッターカーテン220の全閉時であっても、捨て巻き部223により例えば二回覆われるため、シャッター装置200が防災用シャッター装置の場合には、捨て巻き部223を耐火用の被覆部材として機能させることができるので、両面粘着テープ290によるシャッターカーテン220の上端部220Aと巻取軸230との結合箇所を保護することができるとともに、巻取軸230の全体も保護することができる。
【0072】[第三実施形態]図8には、本発明のシャッターカーテン取付構造が適用された第三実施形態のシャッター装置300の全体構成が立面図で示されている。図9は、シャッターカーテン320を巻取軸330に取り付ける直前の状態を示す斜視図である。
【0073】シャッター装置300は、前記第二実施形態のシャッター装置200と略同様な構成を備え、シャッターカーテン320の巻取軸330への取付構造が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0074】前記第二実施形態では、両面粘着テープ290は、巻取軸230の軸方向の略全長に渡る長さを有していたが(図5、図6参照)、本第三実施形態では、図8および図9に示すように、シャッターカーテン320の上端部320Aは、薄膜状の結合用材料である複数(ここでは、三つとする。)の両面粘着テープ390,391,392により巻取軸330に取り付けられている。
【0075】各両面粘着テープ390,391,392は、巻取軸330の軸方向につき、補助ローラ60と配置位置が重なっておらず、補助ローラ60の配置位置を避けた位置に配置されている。そして、各両面粘着テープ390,391,392は、前記第二実施形態の両面粘着テープ290と同様に、シャッターカーテン320の上端部320Aと巻取軸330との間に挟まれる状態で配置され、一方の面がシャッターカーテン320の上端部320Aに付着し、他方の面が巻取軸330に付着している。
【0076】また、シャッターカーテン320の上端部(巻取軸330寄りの端部)320Aの近傍には、前記第二実施形態の捨て巻き部223(図7参照)と同様な捨て巻き部323が形成されている。この捨て巻き部323は、シャッターカーテン320の全閉時(座板321が床面1に当接した時)であっても巻取軸330に巻き取られたままの状態になるようになっている。そして、捨て巻き部323の上下方向(シャッターカーテン320の移動方向)の長さについては、上端部320Aから図9中の一点鎖線の位置まで確保され、巻取軸330の外周の周方向長さの例えば約二倍に相当する長さとなっている。従って、シャッターカーテン320の全閉時において、両面粘着テープ390,391,392は、捨て巻き部323により、例えば二回覆われるようになっている。
【0077】このような第三実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、前記第二実施形態の場合と同様に、シャッターカーテン320の上端部320Aが、両面粘着テープ390,391,392により巻取軸330に取り付けられているので、シャッターカーテン320の巻き取りの際の芯部に相当する部分を、巻取軸330および両面粘着テープ390,391,392により構成することができる。このため、従来のように巻取軸および吊り元部材をシャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分とする場合に比べ、芯部に相当する部分を、より円形断面に近づけることができるので、巻取軸330を円滑に回転させることができるとともに、シャッターカーテン320の円滑な巻き取り・繰り出しを行うことができ、シャッターカーテン320の巻きの安定化を図ることができる。
【0078】また、各両面粘着テープ390,391,392が、補助ローラ60の配置位置を避けて配置されているので、巻取軸330が回転した際に、補助ローラ60がシャッターカーテン320を間に挟んだ状態で両面粘着テープ390,391,392と接触するという状況を回避することができる。このため、巻取軸330の一回転につき、補助ローラ60が両面粘着テープ390,391,392を一回乗り越えなければならないという状況を回避でき、補助ローラ60は、シャッターカーテン320を間に挟んだ状態で巻取軸330のみと接触するようになるので、巻取軸330を円滑に回転させることができるとともに、シャッターカーテン320の円滑な巻き取り・繰り出しを行うことができ、シャッターカーテン320の巻きの安定化を図ることができる。
【0079】そして、各両面粘着テープ390,391,392が、補助ローラ60の配置位置を避けて配置されているので、両面粘着テープと補助ローラとの配置位置を一致させた場合に比べ、シャッターカーテン320にかかる負担を軽減でき、シャッターカーテン320の耐久性を向上させることができる。
【0080】さらに、前記第二実施形態の場合と同様に、シャッターカーテン320の上端部320Aの近傍には、捨て巻き部323が形成されているので、捨て巻き部323と巻取軸330との摩擦力または捨て巻き部323同士の摩擦力により、シャッターカーテン320の上端部320Aの巻取軸330への取り付けを、より強固なものとすることができる。
【0081】また、前記第二実施形態の場合と同様に、両面粘着テープ390,391,392は、シャッターカーテン320の全閉時であっても、捨て巻き部323により例えば二回覆われるため、シャッター装置300が防災用シャッター装置の場合には、捨て巻き部323を耐火用の被覆部材として機能させることができるので、両面粘着テープ390,391,392によるシャッターカーテン320の上端部320Aと巻取軸330との結合箇所を保護することができるとともに、巻取軸330の全体も保護することができる。
【0082】[第四実施形態]図10は、本発明のシャッターカーテン取付構造が適用された第四実施形態のシャッター装置400において、シャッターカーテン420を巻取軸430に取り付けた状態を示す斜視図である。
【0083】シャッター装置400は、前記第一、第二、第三実施形態のシャッター装置10,200,300と略同様な構成を備え、シャッターカーテン420の巻取軸430への取付構造が異なるのみであるので、同一部分には同一符号を付して詳しい説明は省略し、以下には異なる部分のみを説明する。
【0084】前記第一、第二、第三実施形態では、シャッターカーテン20,220,320の上端部20A,220A,320Aは、吊り元部材90,91,92や両面粘着テープ290,390,391,392により巻取軸30,230,330に取り付けられていたが、本第四実施形態では、シャッターカーテン420の上端部420Aは、薄膜状の結合用材料である複数(ここでは、三つとする。)の片面粘着テープ490,491,492により巻取軸430に取り付けられている。
【0085】各片面粘着テープ490,491,492は、巻取軸430の軸方向につき、補助ローラ60と配置位置が重なっておらず、補助ローラ60の配置位置を避けた位置に配置されている。そして、各片面粘着テープ490,491,492は、シャッターカーテン420の上端部420Aの外周側の面と巻取軸430の外周面とに跨って配置されている。
【0086】また、シャッターカーテン420の上端部(巻取軸430寄りの端部)420Aの近傍には、前記第二、第三実施形態の捨て巻き部223,323(図6、図9参照)と同様な捨て巻き部423が形成されている。この捨て巻き部423は、シャッターカーテン420の全閉時(座板421が床面1に当接した時)であっても巻取軸430に巻き取られたままの状態になるようになっている。そして、捨て巻き部423の上下方向(シャッターカーテン420の移動方向)の長さについては、上端部420Aから図10中の一点鎖線の位置まで確保され、巻取軸430の外周の周方向長さの例えば約二倍に相当する長さとなっている。従って、シャッターカーテン420の全閉時において、片面粘着テープ490,491,492は、捨て巻き部423により、例えば二回覆われるようになっている。
【0087】このような第四実施形態によれば、次のような効果がある。すなわち、シャッターカーテン420の上端部420Aが、片面粘着テープ490,491,492により巻取軸430に取り付けられているので、シャッターカーテン420の巻き取りの際の芯部に相当する部分を、巻取軸430および片面粘着テープ490,491,492により構成することができる。このため、従来のように巻取軸および吊り元部材をシャッターカーテンの巻き取りの際の芯部に相当する部分とする場合に比べ、芯部に相当する部分を、より円形断面に近づけることができるので、巻取軸430を円滑に回転させることができるとともに、シャッターカーテン420の円滑な巻き取り・繰り出しを行うことができ、シャッターカーテン420の巻きの安定化を図ることができる。
【0088】また、各片面粘着テープ490,491,492が、補助ローラ60の配置位置を避けて配置されているので、巻取軸430が回転した際に、補助ローラ60がシャッターカーテン420を間に挟んだ状態で片面粘着テープ490,491,492と接触するという状況を回避することができる。このため、巻取軸430の一回転につき、補助ローラ60が片面粘着テープ490,491,492を一回乗り越えなければならないという状況を回避でき、補助ローラ60は、シャッターカーテン420を間に挟んだ状態で巻取軸430のみと接触するようになるので、巻取軸430を円滑に回転させることができるとともに、シャッターカーテン420の円滑な巻き取り・繰り出しを行うことができ、シャッターカーテン420の巻きの安定化を図ることができる。
【0089】そして、各片面粘着テープ490,491,492が、補助ローラ60の配置位置を避けて配置されているので、片面粘着テープと補助ローラとの配置位置を一致させた場合に比べ、シャッターカーテン420にかかる負担を軽減でき、シャッターカーテン420の耐久性を向上させることができる。
【0090】さらに、前記第二、第三実施形態の場合と同様に、シャッターカーテン420の上端部420Aの近傍には、捨て巻き部423が形成されているので、捨て巻き部423と巻取軸430との摩擦力または捨て巻き部423同士の摩擦力により、シャッターカーテン420の上端部420Aの巻取軸430への取り付けを、より強固なものとすることができる。
【0091】また、前記第二、第三実施形態の場合と同様に、片面粘着テープ490,491,492は、シャッターカーテン420の全閉時であっても、捨て巻き部423により例えば二回覆われるため、シャッター装置400が防災用シャッター装置の場合には、捨て巻き部423を耐火用の被覆部材として機能させることができるので、片面粘着テープ490,491,492によるシャッターカーテン420の上端部420Aと巻取軸430との結合箇所を保護することができるとともに、巻取軸430の全体も保護することができる。
【0092】[他の実施形態]なお、本発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形等は本発明に含まれるものである。
【0093】すなわち、前記各実施形態では、シャッターカーテン20,220,320,420には、例えば防災用シャッター装置の場合の非常用の出入口等のようなカーテン表裏の空間を連通する連通部が設けられていなかったが、本発明は、連通部が設けられたシャッターカーテンの取付構造に適用してもよい。
【0094】また、前記各実施形態では、シャッターカーテン20,220,320,420は、上下方向に移動するようになっていたが、これに限定されるものではなく、本発明におけるシャッターカーテンの移動方向は、左右方向、斜め方向、水平方向、あるいはこれらを複合した方向等、任意である。但し、防災用シャッター装置とする場合には、自重降下可能な方向としておくことが好ましい。従って、前記各実施形態では、巻取軸30,230,330,430の軸方向は、水平方向となっていたが、これに限定されるものではなく、本発明における巻取軸の軸方向についても、上下方向、斜め方向等、任意である。例えば、巻取軸が上下方向に配置された場合には、水平方向に配置された場合のような巻取軸の自重やシャッターカーテンの重量による撓みが生じることはなくても、巻取軸の回転に伴って軸振れが生じることはあるので、それを抑えるために補助ローラ等の支持部材が必要とされることがあるからである。
【0095】さらに、前記各実施形態では、巻取軸30,230,330,430の軸方向中間位置の二箇所に、補助ローラ群61が設けられていたが、本発明における支持部材の設置箇所は、軸方向中間位置の二箇所に限定されるものではなく、軸方向中間位置の一箇所または三箇所以上に支持部材を設けるようにしてもよく、要するに、巻取軸の長さや撓み量等に応じ、適宜な設置個数とすればよい。
【0096】そして、前記各実施形態では、一つの補助ローラ群61は、巻取軸30,230,330,430の周方向の二箇所に配置された二つの補助ローラ60により構成されていたが、補助ローラの周方向についての配置個数は、二個に限定されるものではなく、例えば、時計の4時、6時、8時の各位置に配置する等、三個以上としてもよい。
【0097】また、前記第二、第三、第四実施形態では、両面粘着テープ290,390,391,392や片面粘着テープ490,491,492は、シャッターカーテン220,320,420の全閉時であっても、捨て巻き部223,323,423により例えば二回覆われるようになっていたが、本発明における捨て巻き部は、薄膜状の結合用材料を一回または三回以上覆う長さとしてもよい。但し、捨て巻き部を過度に長く設けることはシャッターカーテンの重量を増大させることになるので、薄膜状の結合用材料を一回または二回覆う程度の長さとしておくことが好ましい。
【0098】さらに、前記第二、第三、第四実施形態では、シャッターカーテン220,320,420の上端部220A,320A,420Aの近傍には、捨て巻き部223,323,423が形成されていたが、このような捨て巻き部223,323,423の形成を省略してもよい。しかし、捨て巻き部223,323,423を形成しておくことが、シャッターカーテン220,320,420の上端部220A,320A,420Aの巻取軸230,330,430への取り付けをより強固なものとし、また、耐火用の被覆部材として機能させることができるという点で好ましい。
【0099】そして、前記第四実施形態では、各片面粘着テープ490,491,492は、補助ローラ60の配置位置を避けて配置されていたが(図10参照)、薄膜状の結合用材料として片面粘着テープを用いる場合でも、前記第二実施形態の両面粘着テープ290(図5、図6参照)のように、片面粘着テープを巻取軸の軸方向の略全長に渡る長さとしてもよい。
【0100】また、前記第二実施形態では、図7に示すように、シャッターカーテン220の上端部220Aは、捨て巻き部223による巻き付けだけではなく、薄膜状の結合用材料である両面テープ290によっても巻取軸230に取り付けられていたが、両面テープ等の薄膜状の結合用材料を用いずに、単にシャッターカーテンの端部の近傍に形成された捨て巻き部による巻き付けだけにより、シャッターカーテンの端部を巻取軸に取り付けるようにしてもよい。この際、捨て巻き部は、シャッターカーテンの全閉時であっても巻取軸に巻き取られたままの状態に置かれて巻取軸の外周を少なくとも一周覆う長さとしておけばよい。なお、巻取軸の外周を何周分覆う長さとするかは、巻取軸の外周の表面粗さやシャッターカーテンの材質並びにシャッターカーテンの重量等に応じて決定すればよい。
【0101】さらに、前記各実施形態では、吊り元部材90,91,92、両面粘着テープ290,390,391,392、片面粘着テープ490,491,492を用いることにより、シャッターカーテン20,220,320,420を巻取軸30,230,330,430に取り付けていたが、これらを用いずに、溶着によりシャッターカーテンの端部と巻取軸とを直接に結合するようにしてもよい。
【0102】また、前記各実施形態では、一本の巻取軸を備えた一軸式のシャッター装置に本発明が適用されていたが、本発明は、二軸(多軸)が平行に配置された二軸式(多軸式)のシャッター装置における巻取軸に、シャッターカーテンの端部を取り付ける場合に適用してもよい。
【0103】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、薄膜状の結合用材料によりシャッターカーテンの端部を巻取軸に取り付け、または、硬質材料により形成されたカーテン取付部材を用いてシャッターカーテンの端部を巻取軸に取り付けるとともにこのカーテン取付部材を支持部材の配置位置を避けて配置し、あるいは、捨て巻き部を形成してシャッターカーテンの端部を巻取軸に取り付け、若しくは、溶着によりシャッターカーテンの端部を巻取軸に取り付けたので、巻取軸の円滑な回転およびシャッターカーテンの円滑な巻き取り・繰り出しを実現でき、シャッターカーテンの巻きの安定化を図ることができるという効果がある。




 

 


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