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発明の名称 建物用シャッター装置の巻取軸支持方法及びその装置
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−295567(P2001−295567A)
公開日 平成13年10月26日(2001.10.26)
出願番号 特願2000−115125(P2000−115125)
出願日 平成12年4月17日(2000.4.17)
代理人 【識別番号】100095212
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 武 (外1名)
発明者 本木 秀和 / 村山 伸一 / 中島 厚二
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 シャッターカーテンを繰り出し、巻き取るために軸方向両端部が建物躯体に結合された保持部材で回転自在に保持されている巻取軸の軸方向途中部を、前記繰り出し、巻き取りがなされる前記巻取軸の側縁部を前記建物躯体側に向けて支持する建物用シャッター装置の巻取軸支持方法であって、前記建物躯体に、この建物躯体から前記巻取軸の上側を通る部分を有する先付け支持部材を取り付け、次いで、この先付け支持部材に、前記巻取軸を上向きに支持する支持部がこの巻取軸よりも下側の下側部分に配置された後付け支持部材のこの下側部分を、前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方において結合することにより、前記支持部で前記巻取軸の軸方向途中部を支持することを特徴とする建物用シャッター装置の巻取軸支持方法。
【請求項2】 請求項1に記載の建物用シャッター装置の巻取軸支持方法において、前記後付け支持部材は、前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方で上下に延びる垂直部を有し、前記巻取軸の軸方向両端部を前記保持部材で保持した後、前記垂直部を介して前記先付け支持部材に前記後付け支持部材の前記下側部分を結合することを特徴とする建物用シャッター装置の巻取軸支持方法。
【請求項3】 請求項2に記載の建物用シャッター装置の巻取軸支持方法において、前記後付け支持部材は、前記先付け支持部材に結合される上側支持部材と、前記下側部分を有する下側支持部材とからなり、これらの上側支持部材と下側支持部材は、共に前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方で上下に延びる延出部を有し、前記上側支持部材を前記先付け支持部材に結合した後、前記垂直部を形成する前記上側支持部材の前記延出部と前記下側支持部材の前記延出部とを結合することを特徴とする建物用シャッター装置の巻取軸支持方法。
【請求項4】 請求項3に記載の建物用シャッター装置の巻取軸支持方法において、前記上側支持部材の前記延出部と前記下側支持部材の前記延出部との上下位置関係を調整することにより前記支持部で上向きに支持される前記巻取軸の軸方向途中部の撓み量調整を行った後、前記上側支持部材の前記延出部と前記下側支持部材の前記延出部とを結合することを特徴とする建物用シャッター装置の巻取軸支持方法。
【請求項5】 シャッターカーテンを繰り出し、巻き取るために軸方向両端部が建物躯体に結合された保持部材で回転自在に保持されている巻取軸の軸方向途中部を、前記繰り出し、巻き取りがなされる前記巻取軸の側縁部を前記建物躯体側に向けて支持する建物用シャッター装置の巻取軸支持装置であって、前記建物躯体に取り付けられ、この建物躯体から前記巻取軸の上側を通る建物躯体側支持部材と、前記巻取軸を上向きに支持する支持部を備えていて巻取軸よりも下側となった下側部分が、前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方において前記建物躯体側支持部材に結合される巻取軸側支持部材と、を備えていることを特徴とする建物用シャッター装置の巻取軸支持装置。
【請求項6】 請求項5に記載の建物用シャッター装置の巻取軸支持装置において、前記巻取軸側支持部材は前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方で上下に延びる垂直部を有し、この垂直部を介して前記巻取軸側支持部材の前記下側部分が前記建物躯体側支持部材に結合されているとともに、前記垂直部は上下長さが調整自在であることを特徴とする建物用シャッター装置の巻取軸支持装置。
【請求項7】 請求項6に記載の建物用シャッター装置の巻取軸支持装置において、前記巻取軸側支持部材は、前記建物躯体側支持部材に結合される上側支持部材と、前記支持部が配置された前記下側部分を有する下側支持部材とからなり、これらの上側支持部材と下側支持部材は、共に前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方で上下に延びる延出部を有し、前記垂直部を形成するこれらの延出部の上下位置関係が調整自在となっていることを特徴とする建物用シャッター装置の巻取軸支持装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物用シャッター装置のシャッターカーテンを繰り出し、巻き取るための巻取軸の軸方向途中部を支持するための方法及びその支持装置に係り、例えば、防災区画を形成するための防災用シャッター装置や、出入口等を開閉するための開閉用シャッター装置等に利用できるものである。
【0002】
【背景技術】巻取式の建物用シャッター装置では、横方向を軸方向とする巻取軸の軸方向両端部が建物躯体に結合された保持部材で回転自在に保持され、この巻取軸の正逆回転によりシャッターカーテンの繰り出し、巻き取りがなされる。このような巻取式建物用シャッター装置のなかには防火、防煙のための防災用シャッター装置がある。
【0003】この防災用シャッター装置が、火災発生時に建物内の大開口をシャッターカーテンで閉鎖して防災区画を形成するための大開口用シャッター装置である場合には、巻取軸の長さが長くなる。これによると、巻取軸及びシャッターカーテンの自重による巻取軸の撓み量が大きくなり、シャッターカーテンの円滑な繰り出し、巻き取りが困難になるおそれがある。このような問題をなくすためには、巻取軸の軸方向途中部を上向きに支持するローラ等による支持部を備えた支持体を建物躯体に取り付け、この支持体によって巻取軸及びシャッターカーテンの自重を支持すればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、建物躯体と巻取軸との位置関係等のため、巻取軸におけるシャッターカーテンの繰り出し、巻き取りがなされる側縁部を建物躯体側に向けなければならない場合がある。この場合に、巻取軸の下側に配置される前記支持部を備えた支持体を単に建物躯体側から巻取軸側へ張り出し状態で建物躯体に取り付けたのでは、支持体が巻取軸からのシャッターカーテンの繰り出し、巻き取りの邪魔となる。また、巻取軸はチェーンブロック等の持上げ手段を用いて持ち上げられて所定高さ位置に設置されるため、この持ち上げ時に前記支持部を有する支持体が建物躯体に取り付けられていたのでは、支持体が巻取軸の持ち上げ作業の邪魔となり、この作業を行えなくなる。
【0005】本発明の目的は、シャッターカーテンの繰り出し、巻き取りがなされる側縁部が建物躯体側に向く巻取軸について、巻取軸の軸方向途中部を建物躯体に結合される支持体の支持部で上向きに支持する作業を行えるようになる建物用シャッター装置の巻取軸支持方法及びその装置を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る建物用シャッター装置の巻取軸支持方法は、シャッターカーテンを繰り出し、巻き取るために軸方向両端部が建物躯体に結合された保持部材で回転自在に保持されている巻取軸の軸方向途中部を、前記繰り出し、巻き取りがなされる前記巻取軸の側縁部を前記建物躯体側に向けて支持する建物用シャッター装置の巻取軸支持方法であって、前記建物躯体に、この建物躯体から前記巻取軸の上側を通る部分を有する先付け支持部材を取り付け、次いで、この先付け支持部材に、前記巻取軸を上向きに支持する支持部がこの巻取軸よりも下側の下側部分に配置された後付け支持部材のこの下側部分を、前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方において結合することにより、前記支持部で前記巻取軸の軸方向途中部を支持することを特徴とするものである。
【0007】この巻取軸支持方法によると、巻取軸の軸方向途中部を支持するための支持体は先付け支持部材と後付け支持部材の組み合わせからなり、建物躯体から巻取軸の上側を通る部分を有する先付け支持部材が先に建物躯体に取り付けられ、この後、巻取軸を上向きに支持する支持部を前記下側部分に備えた後付け支持部材が先付け支持部材に結合される。これによって支持部で巻取軸の軸方向途中部を支持するため、巻取軸の軸方向両端部を保持部材で保持する作業を、建物躯体に先付け支持部材を取り付ける前、あるいは建物躯体に先付け支持部材を取り付けた後であって後付け支持部材の下側部分を先付け支持部材へ結合する前に行うことにより、巻取軸をチェーンブロック等の持上げ手段で所定高さ位置まで持ち上げる作業を支持体が邪魔にならずに行える。
【0008】また、後付け支持部材の支持部を備えた前記下側部分は、先付け支持部材に、シャッターカーテンの繰り出し、巻き取りがなされる前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方において結合されるため、巻取軸からのシャッターカーテンの繰り出し、巻き取りは、先付け支持部材と後付け支持部材の組み合わせからなる支持体が邪魔にならずに所定どおり行える。
【0009】以上の巻取軸支持方法において、後付け支持部材の支持部を備えた前記下側部分を先付け支持部材にシャッターカーテンの繰り出し、巻き取りがなされる前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方において結合するためには、先付け支持部材を、前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方で上下に延びる垂直部を有するものとし、この垂直部に、後付け支持部材の前記支持部を備えた前記下側部分を結合するようにしてもよく、あるいは、後付け支持部材を、前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方で上下に延びる垂直部を有するものとし、この垂直部を介して先付け支持部材に後付け支持部材の前記下側部分を結合するようにしてもよい。
【0010】しかし前者によると、先付け支持部材を建物躯体に取り付けた後に巻取軸の軸方向両端部を保持部材で保持する作業を行い、次いで先付け支持部材の垂直部に後付け支持部材の下側部分を結合するようにすると、巻取軸の軸方向両端部を保持部材で保持する作業を行うとき、先付け支持部材の垂直部がこの作業を邪魔するおそれがある。このため、このような問題が生じない後者を採用することが好ましい。
【0011】この後者を採用する場合の一例は、後付け支持部材を、先付け支持部材に結合される上側支持部材と、前記下側部分を有する下側支持部材とからなるものとし、これらの上側支持部材と下側支持部材に、共に前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方で上下に延びる延出部を形成し、上側支持部材を先付け支持部材に結合した後、前記垂直部を形成する上側支持部材の延出部と下側支持部材の延出部とを結合することである。
【0012】これによると、先付け支持部材に上側支持部材を結合した後、この上側支持部材の延出部に下側支持部材の延出部を結合することにより、下側支持部材の前記支持部が配置された前記下側部分を簡単に巻取軸の下側に配置することができ、この支持部で巻取軸の軸方向途中部を上向きに支持できる。
【0013】また、上側支持部材の延出部と下側支持部材の延出部との上下位置関係を調整することにより支持部で上向きに支持される巻取軸の軸方向途中部の撓み量調整を行った後、上側支持部材の延出部と下側支持部材の延出部とを結合することにより、巻取軸の撓み量の適正調整を行えるようになる。
【0014】本発明に係る建物用シャッター装置の巻取軸支持装置は、シャッターカーテンを繰り出し、巻き取るために軸方向両端部が建物躯体に結合された保持部材で回転自在に保持されている巻取軸の軸方向途中部を、前記繰り出し、巻き取りがなされる前記巻取軸の側縁部を前記建物躯体側に向けて支持する建物用シャッター装置の巻取軸支持装置であって、前記建物躯体に取り付けられ、この建物躯体から前記巻取軸の上側を通る建物躯体側支持部材と、前記巻取軸を上向きに支持する支持部を備えていて巻取軸よりも下側となった下側部分が、前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方において前記建物躯体側支持部材に結合される巻取軸側支持部材と、を備えていることを特徴とするものである。
【0015】この巻取軸支持装置によると、巻取軸を上向きに支持する支持部を備えた巻取軸側支持部材の下側部分は、建物躯体側支持部材に前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方で結合されるため、巻取軸からのシャッターカーテンの繰り出し、巻き取りを、建物躯体側支持部材と巻取軸側支持部材の組み合わせからなる支持体で邪魔されずに所定とおり行える。
【0016】また、建物躯体から巻取軸の上側を通る建物躯体側支持部材を先に建物躯体に取り付け、この後、巻取軸を上向きに支持する支持部を備えた巻取軸側支持部材の前記下側部分を建物躯体側支持部材に前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方で結合することにより、巻取軸の軸方向両端部を保持部材で保持する作業を、建物躯体に建物躯体側支持部材を取り付ける前、あるいは建物躯体に建物躯体側支持部材を取り付けた後であって建物躯体側支持部材に巻取軸側支持部材の下側部分を結合する前に行うことで、巻取軸をチェーンブロック等の持上げ手段で所定高さ位置まで持ち上げる作業を前記支持体で邪魔されずに行える。
【0017】本発明に係る建物用シャッター装置の巻取軸支持装置において、建物躯体側支持部材と巻取軸側支持部材のうちの少なくとも一方を前記側縁部とは反対側の前記巻取軸の側方で上下に延びる垂直部を有するものとし、この垂直部を介して巻取軸側支持部材の前記下側部分を建物躯体側支持部材に結合するとともに、前記垂直部の上下長さを調整自在としてもよい。
【0018】このようにすると、垂直部によって巻取軸側支持部材の前記下側部分を前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方で建物躯体側支持部材に結合できるとともに、垂直部の上下長さを調整することにより、前記支持部で上向きに支持される巻取軸の撓み量を適正に調整できるようになる。
【0019】また、前記垂直部を、建物躯体側支持部材ではなく、巻取軸側支持部材に設けると、巻取軸側支持部材の下側部分を建物躯体側支持部材に結合する前に巻取軸の軸方向両端部を前記保持部材で回転自在に保持する作業を行うとき、この作業を垂直部で邪魔されない容易な作業として行えるようになる。
【0020】巻取軸側支持部材に上下長さが調整自在な垂直部を設けるための一例は、巻取軸側支持部材を、建物躯体側支持部材に結合される上側支持部材と、支持部が配置された前記下側部分を有する下側支持部材とからなるものとし、これらの上側支持部材と下側支持部材に、共に前記側縁部とは反対側の巻取軸の側方で上下に延びる延出部を設け、前記垂直部を形成するこれらの延出部の上下位置関係を調整自在とすることである。
【0021】これらの延出部の上下位置関係を調整することによって巻取軸の撓み量を適正に調整した後、延出部同士を結合することにより、前記支持部で巻取軸は適正な撓み量となる。
【0022】なお、以上説明した本発明に係る建物用シャッター装置の巻取軸支持方法及びその装置において、支持部による巻取軸の軸方向途中部の上向き支持は、横方向に延びる巻取軸の両端部の高さ位置よりこの軸方向途中部の高さ位置が低くなるようにして行ってもよく、これらの高さ位置が同じになるようにして行ってもよく、巻取軸の両端部の高さ位置より軸方向途中部の高さ位置が高くなるようにして行ってもよい。
【0023】また、巻取軸の軸方向途中部を上向きに支持する支持部は、巻取軸と共に回転するローラ等の回転体でもよく、回転しない不動体でもよい。この回転体又は不動体は、巻取軸の下面の真下部分を支持する1個でもよく、巻取軸の直径方向に離間して配置された複数個でもよい。
【0024】また、支持部はローラや板状部材等のように巻取軸に巻取軸軸方向へ延びる線接触するものでもよく、球体等のように巻取軸に点接触するものでもよく、巻取軸と接触する部分が湾曲凹部状に窪んでいて巻取軸に面接触するものでもよい。支持部を巻取軸に線接触、面接触するものとする場合には、その巻取軸軸方向の長さは任意である。
【0025】さらに、回転体又は不動体は、少なくとも表面が金属等による硬質のものでもよいが、軟質合成樹脂によるコーティングや布巻き、テープ巻き等を行うことにより、表面を軟質又は弾性特性を有するものとすることが好ましい。このようにすると、巻取軸及びこの巻取軸に巻き取られるシャッターカーテンが支持部からの支持荷重によって損傷するのを防止できるようになる。
【0026】また、巻取軸の軸方向途中部を上向きに支持する支持部を、巻取軸の直径方向に離間して配置された一対の回転体又は不動体の間に架設された布、ゴム、合成樹脂等からなる無端の可撓性シート状部材によるものとし、巻取軸の外周面に倣って撓み変形するこのシート状部材によって巻取軸の軸方向途中部を支持してもよい。これによると、巻取軸はシート状部材の面によって支持されることになり、巻取軸及びこの巻取軸に巻き取られるシャッターカーテンの損傷を一層有効に防止できるようになる。
【0027】本発明において、以上の支持部は巻取軸の軸方向途中の1箇所だけに設けてもよく、複数箇所に設けてもよい。また、1個の前記支持体に巻取軸の軸方向に設ける支持部の個数は1個でもよく、複数個でもよい。
【0028】また、本発明に係る建物用シャッター装置は巻取軸が1本だけのものでもよく、複数の巻取軸が軸心を一致させて軸方向に直列的に配置された又は隣接する巻取軸が端部同士の重なり代を有するずれをもって直列的に配置された連装式のものでもよく、また、複数の巻取軸が屈曲配置されたものでもよい。
【0029】本発明に係る建物用シャッター装置が複数の巻取軸を有するものである場合に、軸方向途中部を支持部で上向きに支持される巻取軸は、これらの巻取軸のうちの一本だけでもよく、複数本でもよく、全部でもよい。
【0030】また、本発明に係る建物用シャッター装置が、巻取軸に隣接して補助軸が巻取軸と平行に配設され、この補助軸にシャッターカーテンを掛けることにより、巻取軸から繰り出され、巻き取られるシャッターカーテンの方向転換が補助軸でなされるようになっているシャッター装置である場合には、支持部による軸方向途中部の上向き支持は、巻取軸だけについて行ってもよく、巻取軸と補助軸の両方について行ってもよい。巻取軸と補助軸の両方について行う場合には、巻取軸と補助軸の上向き支持のために設けるそれぞれの支持部を同じ支持部材に配置してもよく、それぞれ別の支持部材に配置してもよい。
【0031】また、本発明が適用される建物用シャッター装置は、防災用シャッター装置でもよく、住宅やビル、工場等の建物における窓、出入口等の開口部を開閉するためのシャッター装置でもよく、任意な種類のシャッター装置に本発明を適用できる。
【0032】さらに、巻取軸から繰り出され、巻き取られるシャッターカーテンは、布や塩化ビニル等の合成樹脂によるシートで形成されたものでもよく、スラットで形成されたものでもよく、パネルで形成されたものでもよく、リンクで連結されたパイプで形成されたものでもよく、ネットで形成されたものでもよく、また、これらのうちの少なくとも2つの種類の複合からなるものでもよい。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る建物用シャッター装置の全体を示す正面図であり、このシャッター装置は、火災発生時に建物内に防災区画を形成するための大開口用の防災用シャッター装置である。
【0034】この防災用シャッター装置の巻取軸1は、天井部材2で室内空間3から仕切られた天井裏空間4に横方向を軸方向にして配置され、巻取軸1の軸方向両端部は保持部材であるブラケット5で回転自在に保持されている。これらのブラケット5は、天井裏空間4に存在する建物躯体6(図1のS2−S2線断面図である図2を参照)に結合されている。巻取軸1には下端が座板7となったシャッターカーテン8の上端部が連結されており、ガラスクロス又はシリカクロスにより又はこれに耐火塗料を塗布して形成されているシャッターカーテン8は、平常時には巻取軸1に巻き取られている。巻取軸1の正逆回転により巻取軸1からのシャッターカーテン8の繰り出し、巻き取りがなされ、室内空間3の左右両側に形成されている柱、壁等の建物躯体9に取り付けられているガイドレール10に、シャッターカーテン8の幅方向両端部が抜け止め部材で抜け止めされて摺動自在に挿入されているため、巻取軸1の正逆回転によって天井部材2に形成されているまぐさを通過して閉鎖、開放の上下動を行うシャッターカーテン8の移動は、これらのガイドレール10で案内されて行われる。
【0035】左右一対のブラケット5のうち一方のブラケット5には、モータとブレーキの組み合わせからなる開閉機11が取り付けられ、この開閉機11は巻取軸1と伝動手段12を介して連結されている。火災発生により図示しない手動レバーを操作することにより、又は図示しないセンサが煙あるいは炎を検出することにより、開閉機11のブレーキが解除され、これによりシャッターカーテン8は自重で巻取軸1を回転させながら下降する。
【0036】そして、軸方向両端部がブラケット5で回転自在に保持されている巻取軸1は、図2に示されているように、シャッターカーテン8の繰り出し、巻き取りがなされる側縁部1Aが建物躯体6側に向いている。
【0037】巻取軸1の軸方向途中部、図1の本実施形態では、巻取軸1の軸方向中央部に巻取軸1を上向きに支持する支持体20が配置されており、この支持体20の全体側面図は図2に示されている。また、支持体20の分解図は図3に示されている。
【0038】支持体20は、天井裏空間4の建物躯体6に取り付けられる建物躯体側支持部材21と、巻取軸1を上向きに支持する支持部を有し、建物躯体側支持部材21に結合される巻取軸側支持部材22とからなる。後述するとおり、建物躯体側支持部材21が建物躯体6に取り付けられた後、巻取軸側支持部材22が建物躯体側支持部材21に結合されるため、建物躯体側支持部材21は先付け支持部材になっており、巻取軸側支持部材22は後付け支持部材になっている。また、巻取軸側支持部材22は、上側支持部材23と下側支持部材24とからなり、上側支持部材23は左右一対ある。本実施形態では、支持体20を構成するこれらの全部はアングル材で形成されているが、その使用材料はこれに限らず任意である。しかし、アングル材を使用すると、手近な材料で支持体20を安価に製造できる。
【0039】建物躯体側支持部材21は、上下に延びる上下延出部21Aと、この延出部21の上端から建物躯体6とは反対側へ水平に延びる水平延出部21Bとからなる。上側支持部材23は、水平に延びる水平延出部23Aと、この延出部23Aにおける建物躯体側支持部材21の上下延出部21Aとは反対側の端部から下方へ延びる下方延出部23Bとからなる。下側支持部材24は、上下に延びる上下延出部24Aと、この延出部24Aの下端から建物躯体6側へ水平に延びる水平延出部24Bとからなる。
【0040】図3に示すとおり、建物躯体側支持部材21の上下延出部21Aには孔25が形成され、この孔25に図2で示されている建物躯体6に基部が埋設されたボルト26を挿入してナット27を螺合することにより、建物躯体側支持部材21は建物躯体6に取り付けられる。また、図3に示すように、建物躯体側支持部材21の水平延出部21Bと上側支持部材23の水平延出部23Aには孔28,29が形成され、これらの孔28,29に図2で示すボルト30を挿入してナット31を螺合することにより、上側支持部材23は建物躯体側支持部材2に結合される。さらに、図3に示すとおり、上側支持部材23の下方延出部23Bと下側支持部材24の上下延出部24Aには孔32,33が設けられ、これらの孔32,33に図2で示すボルト34を挿入してナット35を螺合することにより、下側支持部材24は上側支持部材23に結合される。
【0041】上側支持部材23の下方延出部23Bと下側支持部材24の上下延出部24Aとを重ね合わせてボルト34、ナット35で結合することにより、上側支持部材23と下側支持部材24とで構成される前記巻取軸側支持部材22の上下に延びる垂直部22Aが形成される。ボルト34が挿入される上側支持部材23の下方延出部23Bの孔32は、図3で示されているように、上下に長い長孔であるため、ナット35の締め付けを行う前に、上側支持部材23の下方延出部23Bに対する下側支持部材24の上下延出部24Aの上下位置関係を調整することができる。すなわち、巻取軸側支持部材22の垂直部22Aは、上下長さが調整自在となっている。
【0042】また、図3に示すとおり、下側支持部材24に左右一対設けられた水平延出部24Bにはローラブラケット36が架設され、このブラケット36に、巻取軸1の軸方向中央部を上向きに支持する支持部であるローラ37が回転自在に取り付けられている。回転中心軸が巻取軸1と平行になっているこのローラ37は、巻取軸1の直径方向に離間して2本設けられ、図2に示されているとおり、その間隔は巻取軸1の直径よりも小さい。
【0043】以上において、巻取軸1と2個のローラ37のそれぞれの軸心を結ぶことにより形成される三角形が二等辺三角形となるようにし、特に、頂角が60度の二等辺三角形となるようにすることが好ましい。また、ローラ37の直径は、巻取軸1の直径や、巻取軸1でのシャッターカーテン8の最大巻径等に応じて任意に設定してよい。
【0044】次ぎに、以上の構造となっている支持体20によって巻取軸1の軸方向中央部を上向きに支持するための作業を図4〜図6により説明する。
【0045】先ず、図4に示すように、天井裏空間4の建物躯体6に建物躯体側支持部材21をボルト26、ナット27で取り付ける。この後、図5に示すとおり、前記天井部材2が配設される前に巻取軸1を天井裏空間4にチェーンブロック等の持上げ手段を用いて持ち上げ、巻取軸1を建物躯体側支持部材21の水平延出部21Bの近くの所定高さ位置まで持ち上げた後、巻取軸1の軸方向両端部を図1で示したブラケット5で回転自在に保持する。次いで、図6に示すように、巻取軸1の上側を建物躯体6側から通る建物躯体側支持部材21の水平延出部21Bに、上側支持部材23の水平延出部23Aをボルト30、ナット31で結合する。
【0046】この後、図2で示したように、上側支持部材23の下方延出部23Bに下側支持部材24の上下延出部24Aをボルト34、ナット35で結合する。このとき、下側支持部材24の水平延出部24Bは巻取軸1よりも下側となり、このため、この水平延出部24Bは巻取軸側支持部材22の下側部分22Bとなる。
【0047】ボルト34、ナット35で上側支持部材23の下方延出部23Bに下側支持部材24の上下延出部24Aを結合する作業は、上側支持部材23の下方延出部23Bに形成されている前記長孔32で降ろすことができる最下位置まで下側支持部材24を下げてから下側支持部材24を徐々に上昇させ、これにより前記2個のローラ37を巻取軸1の下面に当てることにより行い、長孔32によって上側支持部材23に対する下側支持部材24の高さ位置を調整することにより、ローラ37で上向きに支持される巻取軸1の軸方向中央部の撓み量調整を行い、この撓み量が適正量となったときにナット35の締め付けを行い、上側支持部材23に下側支持部材24を結合する。
【0048】以上により、前記支持体20により巻取軸1の軸方向中央部を支持する作業が終了し、ローラ37が配置されている巻取軸側支持部材22の前記下側部分22Bは、巻取軸1の上側を通る建物躯体側支持部材21の水平延出部21Bに、巻取軸1におけるシャッターカーテン8の繰り出し、巻き取りがなされる前記側縁部1Aとは反対側の巻取軸1の側方において、上側支持部材23の下方延出部23Bと下側支持部材24の上下延出部24Aからなる巻取軸側支持部材22の垂直部22Aによって結合されることになる。
【0049】これにより、巻取軸1及びこの巻取軸1に巻かれているシャッターカーテン8は、その軸方向中央部が支持体20に設けられたローラ37で常に上向きに支持されることになり、このため、シャッターカーテン8の繰り出し、巻き取りを行う巻取軸1の正逆回転はローラ37で支持されながらなされ、巻取軸1及びシャッターカーテン8の自重による巻取軸1の撓み量は適正量となっているため、シャッターカーテン8の繰り出し、巻き取りは所定どおり円滑に行われる。
【0050】なお、前述した巻取軸1の軸方向途中部の撓み量調整は、巻取軸1にシャッターカーテン8を巻き取った後(巻き取り途中状態を含む)に行ってもよく、巻き取る前に行ってもよい。
【0051】以上の本実施形態によると、巻取軸1を所定高さ位置まで持ち上げてその軸方向両端部をブラケット5で保持する作業は、建物躯体側支持部材21を建物躯体6に取り付けた後、この建物躯体側支持部材21の巻取軸1の上側を通る水平延出部21Bに巻取軸側支持部材22を結合する前に行うため、巻取軸1の持ち上げ作業を、巻取軸側支持部材22の下側部分22Bが邪魔にならずに行うことができる。
【0052】また、ローラ37が配置された巻取軸側支持部材22の下側部分22Bは、建物躯体側支持部材21の水平延出部21Bに、巻取軸側支持部材22自身に上下の延びて形成されている垂直部22Aを介して結合されるため、巻取軸側支持部材22を建物躯体側支持部材21に結合する前に巻取軸1を所定高さ位置まで持ち上げてその軸方向両端部をブラケット5で保持する作業を、垂直部22Aが邪魔とならない容易な作業として行える。
【0053】さらに、巻取軸側支持部材22の垂直部22Aは、長孔32で上下位置関係を調整できる上側支持部材23の下方延出部23Bと下側支持部材24の上下延出部24Aとからなり、この垂直部22Aの上下長さを調整できるため、ローラ37によって支持される巻取軸1の軸方向中央部の撓み量を、巻取軸1からのシャッターカーテ8の円滑な繰り出し、巻き取りを行える適性な量に調整できる。
【0054】また、ローラ37が配置された巻取軸側支持部材22の下側部分22Bは、建物躯体6から巻取軸1の上側を通る建物躯体側支持部材21の水平延出部21Bに、巻取軸1におけるシャッターカーテン8の繰り出し、巻き取りがなされる前記側縁部1Aとは反対側の巻取軸1の側方において巻取軸側支持部材22の垂直部22Aにより結合されるため、巻取軸1の正逆回転による巻取軸1からのシャッターカーテン8の繰り出し、巻き取りを所定どおり行える。
【0055】図7は、巻取軸1の軸方向途中部を上向きに支持する支持部の別実施形態を示す。この実施形態では、巻取軸側支持部材22の下側部分22Bにブラケット40を配置し、このブラケット40に2個のローラ41を巻取軸1の直径方向に離間させて回転自在に取り付けるとともに、これらのローラ41の間に無端の可撓性シート状部材42を回転自在に架設している。このシート状部材42の上面部42Aは巻取軸1の下面に倣った湾曲状となって巻取軸1を上向きに支持し、巻取軸1と共に回転する。
【0056】この実施形態によると、巻取軸1はシート状部材42による面で支持されることになる。このため、巻取軸1及び巻取軸1に巻かれているシャッターカーテン8に損傷が生ずるのを有効に防止しながら、巻取軸1の軸方向途中部を支持できることになる。
【0057】図8は、巻取軸1の軸方向途中部を上向きに支持する支持部を、図1〜図6の実施形態と同じく、巻取軸1及びこの巻取軸1に巻かれているシャッターカーテン8に接触するローラ50とした場合の実施形態である。このローラ50は、回転中心軸51上に配置された2個の軸受け部材52の間に金属製円筒部材53を架設することにより形成されているとともに、ローラ50の表面部材となっている円筒部材53には保護部材54が被せられている。この保護部材54は、例えば、軟質合成樹脂によるコーティング材、円筒部材53に巻いた布、テープ等によるものであって、軟質又は弾性特性を有する。
【0058】この実施形態によると、保護部材54によって巻取軸1及び巻取軸1に巻かれているシャッターカーテン8に損傷が生ずるのを有効に防止しながら、巻取軸1の軸方向途中部を支持できることになる。
【0059】
【発明の効果】本発明によると、シャッターカーテンの繰り出し、巻き取りがなされる側縁部が建物躯体側に向く巻取軸について、巻取軸の軸方向途中部を建物躯体に結合される支持体の支持部で上向きに支持する作業を行えるようになるという効果を得られる。




 

 


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