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発明の名称 開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システム
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−152749(P2001−152749A)
公開日 平成13年6月5日(2001.6.5)
出願番号 特願平11−337408
出願日 平成11年11月29日(1999.11.29)
代理人 【識別番号】100090620
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 宣幸
【テーマコード(参考)】
2E052
5H219
5K048
【Fターム(参考)】
2E052 AA01 AA02 AA04 AA05 CA06 EA01 EA11 EB01 GA07 GA10 GB20 GC02 GC06 GD11 
5H219 AA50 CC09 DD08 EE01 FF05 HH21 HH23
5K048 AA05 AA16 BA01 BA21 BA42 DB01 DC01 EB02 EB13 FA07 HA04 HA06 HA24
発明者 菊谷 一夫 / 高井 邦治
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 開閉体又は開閉装置とは独立した所定装置又は所定物体の作動又は非作動を検出する作動非作動検出手段と、上記作動非作動検出手段が作動又は非作動を検出している所定期間中、開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号を自動的に繰り返し送信する送信繰返し手段とを有することを特徴とする開閉装置の制御側無線装置。
【請求項2】 対応する制御側無線装置が自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号の受信を、上記開閉体のある状態への変化条件とした開閉体制御信号を形成する開閉体制御信号形成手段を有することを特徴とする開閉装置の被制御側無線装置。
【請求項3】 対応する制御側無線装置が自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号の受信後、上記無線送信信号の所定時間以上の未受信を、上記開閉体のある状態への変化条件とした開閉体制御信号を形成する開閉体制御信号形成手段を有することを特徴とする開閉装置の被制御側無線装置。
【請求項4】 対応する制御側無線装置が自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号の受信を、上記開閉体の第1の状態への変化条件とした開閉体制御信号を形成すると共に、対応する上記制御側無線装置からの上記無線送信信号の受信後、上記無線送信信号の所定時間以上の未受信を、上記開閉体の第2の状態への変化条件とした開閉体制御信号を形成する開閉体制御信号形成手段を有することを特徴とする開閉装置の被制御側無線装置。
【請求項5】 請求項1に記載の開閉装置の制御側無線装置と、請求項2〜4のいずれかに記載の開閉装置の被制御側無線装置とを有することを特徴とする開閉装置の無線開閉制御システム。
【請求項6】 開閉体又は開閉装置とは独立した所定装置又は所定物体の作動又は非作動を検出する作動非作動検出手段と、上記作動非作動検出手段が非作動から作動への変化を検出したとき、及び又は、上記作動非作動検出手段が作動から非作動への変化を検出したとき、開閉体をある状態に変化させる無線送信信号を送信する無線送信信号送信手段とを有することを特徴とする開閉装置の制御側無線装置。
【請求項7】 上記作動非作動検出手段が非作動から作動への変化を検出したときに、上記無線送信信号送信手段が送信する無線送信信号が指示する、上記開閉体の変化状態と、上記作動非作動検出手段が作動から非作動への変化を検出したときに、上記無線送信信号送信手段が送信する無線送信信号が指示する、上記開閉体の変化状態とが異なることを特徴とする請求項6に記載の開閉装置の制御側無線装置。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムに関し、例えば、シャッター、ドア、オーバーヘッドドア、窓、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)などの開閉制御に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】開閉体の開閉制御(なお、施錠、解錠機能を有する開閉体であれば、開閉制御に加え、又は、開閉制御に代え、施錠、解錠制御をも開閉制御の用語に含むものとする)をリモコン送信機を用いて指示できるようにした開閉装置も多く提案されている。
【0003】一般には、短時間の間に、開閉体の開動作及び閉動作がなされる開閉装置にリモコンシステムが適用されることが多い。例えば、ガレージ用シャッターであれば、利用者は、シャッターを開けてガレージ内に入り、車両に乗車してガレージ外にでると、シャッターを閉めて、出掛けることになる。また、帰ってきたときにも、ガレージ用シャッターを開け、車両をガレージ内に入れ、その後、シャッターを閉めることになる。このように短時間でシャッターの開動作及び閉動作が必要な場合において、開操作や閉操作を手動で行うことは、操作毎に車両の乗り降りが必要となって不便であり、そのため、リモコンシステムが適用されることが多くなる。
【0004】このようなシャッターのリモコンシステムでは、シャッター近傍の壁面や、シャッターの収納ボックスの表面又は内部に、アンテナ取付具によって受信アンテナが取り付けられ、リモコン送信機からの電波を捕捉する。
【0005】図16は、従来のリモコンシステムの構成を示すブロック図である。リモコン送信機110からの電波を受信アンテナ111が捕捉して変換した電気信号は、例えば同軸ケーブル112を介して、受信ユニット113に与えられる。受信ユニット113において、受信アンテナ111側からの電気信号は、復調部114によって復調され、受信制御部115によって、その復調信号が解読されて、シャッターの開、閉などを指示する開閉制御信号が形成されて、ケーブル116を介して、シャッター制御ユニット117に与えられる。
【0006】シャッター制御ユニット117においては、シャッター制御部118が、受信ユニット113からの開閉制御信号の内容(開又は閉など)に基づいて、シャッターの開、閉などを実現させるモータ駆動信号を形成し、モータ駆動回路119は、そのモータ駆動信号に応じて、図示しないモータに対して所望の動作を実行させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来においては、利用者がリモコン送信機を操作して初めて、シャッターの開閉などを無線制御でき、操作しない限りにおいては、当然にシャッターの開閉などを制御できない。例えば、ガレージ用シャッターにおいて、利用者が出掛ける際に、利用者が車両をガレージ外に出した後、シャッターに対する閉操作を実行することなく、そのまま車両を運転して出掛けた場合には、シャッターは開状態を継続する。すなわち、リモコン送信機に対する操作し忘れに対し、従来のシャッターのリモコンシステムでは対応することができない。
【0008】このような不都合を解決するため、開動作と閉動作とが短時間の間になされることが多いガレージ用シャッターなどに対しては、リモコン送信機からの指令によって開動作した後、所定時間の経過を待って、自動的に閉動作させるものも考えられている。しかし、この場合、所定時間の選定が難しく、所定時間を短くすれば、車両をガレージ外に出す前に閉動作がなされ、逆に、所定時間が長いと、利用者が近くにいない状態での開状態が長くなる。
【0009】このような課題は、シャッターの場合だけでなく、他の開閉装置についても同様に生じている。
【0010】そのため、開閉体の一部又は全ての種類の動作(状態変化)を、利用者による開閉体動作制御用の操作がなされずにも、無線制御できる、開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムが望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明の開閉装置の制御側無線装置は、開閉体又は開閉装置とは独立した所定装置又は所定物体の作動又は非作動を検出する作動非作動検出手段と、この作動非作動検出手段が作動又は非作動を検出している所定期間中、開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号を自動的に繰り返し送信する送信繰返し手段とを有することを特徴とする。
【0012】請求項2の本発明の開閉装置の被制御側無線装置は、対応する制御側無線装置が自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号の受信を、開閉体のある状態への変化条件とした開閉体制御信号を形成する開閉体制御信号形成手段を有することを特徴とする。
【0013】請求項3の本発明の開閉装置の被制御側無線装置は、対応する制御側無線装置が自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号の受信後、無線送信信号の所定時間以上の未受信を、開閉体のある状態への変化条件とした開閉体制御信号を形成する開閉体制御信号形成手段を有することを特徴とする。
【0014】請求項4の本発明の開閉装置の被制御側無線装置は、対応する制御側無線装置が自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号の受信を、開閉体の第1の状態への変化条件とした開閉体制御信号を形成すると共に、対応する制御側無線装置からの無線送信信号の受信後、無線送信信号の所定時間以上の未受信を、開閉体の第2の状態への変化条件とした開閉体制御信号を形成する開閉体制御信号形成手段を有することを特徴とする。
【0015】請求項5の本発明の開閉装置の無線開閉制御システムは、請求項1の本発明の開閉装置の制御側無線装置と、請求項2〜4のいずれかの本発明の開閉装置の被制御側無線装置とを有することを特徴とする。
【0016】請求項6の本発明の開閉装置の制御側無線装置は、開閉体又は開閉装置とは独立した所定装置又は所定物体の作動又は非作動を検出する作動非作動検出手段と、この作動非作動検出手段が非作動から作動への変化を検出したとき、及び又は、上記作動非作動検出手段が作動から非作動への変化を検出したとき、開閉体をある状態に変化させる無線送信信号を送信する無線送信信号送信手段とを有することを特徴とする。
【0017】請求項7の本発明の開閉装置の制御側無線装置は、請求項6の本発明の開閉装置の制御側無線装置自装置において、上記作動非作動検出手段が非作動から作動への変化を検出したときに、上記無線送信信号送信手段が送信する無線送信信号が指示する、上記開閉体の変化状態と、上記作動非作動検出手段が作動から非作動への変化を検出したときに、上記無線送信信号送信手段が送信する無線送信信号が指示する、上記開閉体の変化状態とが異なることを特徴とする。
【0018】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態以下、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用した第1の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0019】(A−1)第1の実施形態での無線開閉制御方法の概念図1は、この第1の実施形態のガレージ用シャッターに対する無線開閉制御方法の概念を説明するものである。なお、第1の実施形態に係るガレージ用シャッターとしては、例えば、建物に直結し、利用者が屋外にでることなく建物から入れるガレージに設けられているものを想定している。
【0020】利用者が車両2に乗車してエンジンをかけると、車両2に搭載されている、後述する図2に詳細構成を示す制御側無線装置(以下、この実施形態の説明では無線送信装置と呼ぶ)3が送信電波を放射し(エンジン動作中は放射を継続する)、ガレージ用シャッター(以下、場合によっては、単にシャッターと呼ぶ)1に関連して設けられた、後述する図4に詳細構成を示す被制御側無線装置(以下、この実施形態の説明では無線受信装置と呼ぶ)4が、無線送信装置3からの送信電波を捕捉すると、シャッター制御部に開動作を指示して、図1(A)に示すように、シャッター1を開動作させる。
【0021】そして、シャッター1の開状態において、車両2がガレージ5から走り去ると、無線受信装置4は、無線送信装置3からの送信電波を捕捉できなくなり、このとき、無線受信装置4は、シャッター制御部に閉動作を指示して、図1(B)に示すように、シャッター1を閉動作させる。
【0022】また、車両2が外部から帰ってきて、無線受信装置4が、無線送信装置3からの送信電波を再び捕捉するようになると、シャッター制御部に開動作を指示して、図1(C)に示すように、シャッター1を開動作させる。
【0023】車両2がガレージ5内に収まり、利用者が車両2のエンジンを切ると、無線送信装置と呼ぶ)3からの送信電波の放射が終了し、これにより、無線受信装置4が、無線送信装置3からの送信電波を捕捉できなくなり、このとき、無線受信装置4は、シャッター制御部に閉動作を指示して、図1(D)に示すように、シャッター1を閉動作させる。
【0024】以上のように、第1の実施形態の開閉装置(ガレージ用シャッター)の無線開閉制御システムは、利用者がシャッターの開閉を意図した操作を行うことなく、シャッターに所望する開閉動作を実行させるものである。
【0025】(A−2)第1の実施形態の構成次に、第1の実施形態の無線送信装置(開閉装置の制御側無線装置)3の構成を、図2を参照しながら説明する。
【0026】図2において、無線送信装置3は、エンジン作動検出部10、電源供給部11、送信制御部12、変調部13及び送信アンテナ14を有する。
【0027】エンジン作動検出部10は、車両のエンジンが作動中(オン)か否(オフ)かを間接的又は直接的に検出するものであり、オンオフ信号を電源供給部11に与えるものである。エンジン作動検出部10としては、例えば、エンジンを駆動、停止させるためのイグニッションスイッチの出力を利用するものであっても良い。また、例えば、エンジン作動中による振動を振動センサが検出し、振動の有無によって、エンジンが作動中か否かを捉えるものであっても良く、さらに、燃料噴射制御のためにピストン位置などを検出するセンサの出力を利用するようなものであっても良い。
【0028】電源供給部11は、車両のバッテリー電源を、送信制御部12や変調部13などでの動作電源に変換するものであって、エンジン作動検出部10からのオンオフ信号がエンジンの作動中を示しているときに、送信制御部12や変調部13などに動作電源を供給するものである。
【0029】送信制御部12は、開閉制御データ記憶部12a及びタイマ12bを内蔵しており、電源供給部11から動作電源が供給されている期間では、所定周期毎に1回ずつ、開閉制御データ記憶部12aに記憶されている開閉制御データを変調部13に出力するものである。例えば、所定周期Yを、開閉制御データの1回の出力に要する時間Xより十分に長い時間とし、開閉制御データの送信を繰り返し実行しても、変調部13などでの電力消費をできるだけ小さくするようにする。所定周期Yとしては、例えば2秒程度にする。
【0030】図3は、開閉制御データの構成例を示すものである。開閉制御データは、当該無線送信装置3とこれに対応する無線受信装置4との対に固有なIDコードと、利用者の開閉制御用の操作によらない開閉制御データであることを表す専用制御コードとからなっている。専用制御コードは、後述するように、シャッター1の開動作や閉動作を直接指示するものではない。
【0031】変調部13は、送信制御部12から与えられた開閉制御データを変調して無線周波数帯(例えば315MHz程度)の信号(無線送信信号)にし、送信アンテナ14から空間に放射させるものである。変調部13には、必要に応じて、バンドパスフィルタや電力増幅器などが内蔵されている。なお、開閉制御データの変調方式は任意であるが、例えば、ASK変調方式やFSK変調方式を適用し得る。
【0032】送信アンテナ14は、変調部13からの無線送信信号を空間に放射するものである。送信アンテナ14としては、当該無線送信装置3に専用なものであっても良く、また、無線送信信号の周波数帯にもよるが、車両2が備えているアンテナ(例えば、ラジオ受信用のアンテナや、自動車電話用のアンテナなど)を併用するものであっても良い。また例えば、車両2のフロントガラスやリヤガラスに設けるような面状アンテナでも良い。
【0033】送信アンテナ14は、無線受信装置4の受信アンテナ(図4参照)との位置関係が固定でないため、無指向性のものであることが好ましい。1個の送信アンテナ14では、無指向性が達成できない場合には、2個以上設けても良い。例えば、車両2のフロントガラス及びリヤガラスにそれぞれ、面状の送信アンテナ14、14を設け、フロントガラス側の送信アンテナ14で車両前側をカバーし、リヤガラス側の送信アンテナ14で車両後側をカバーするようにしても良い。
【0034】次に、第1の実施形態の無線受信装置(開閉装置の被制御側無線装置)4の構成を、図4を参照しながら説明する。
【0035】図4において、無線受信装置4は、受信アンテナ20、復調部21、受信電界強度検出部22及び受信制御部23を有する。
【0036】受信アンテナ20は、無線送信装置3からの放射電波を捕捉し、電気信号(無線受信信号)に変換するものである。受信アンテナ20も、無線送信装置3の送信アンテナ14との位置が頻繁に変化するので、無指向性のものであることが好ましい。受信アンテナ20は、1個であっても2個以上であっても良いが少なくとも2個であることが好ましい。第1の実施形態の場合、無線送信装置3(従って送信アンテナ14)がシャッター1が閉状態でガレージ5内に位置することもあれば、無線送信装置3(従って送信アンテナ14)がシャッター1が閉状態でガレージ5外に位置することもあり、そのため、ガレージ内を指向する受信アンテナ20と、ガレージ外を指向する受信アンテナ20との2個があることが好ましい。
【0037】なお、受信アンテナ20が2個以上ある場合には、復調部21に至る前に、又は、復調部21と関連付けて、選択性ダイバーシチ回路や合成ダイバーシチ回路などの受信信号を1本化する回路部分が必要である。
【0038】復調部21は、受信アンテナ20から与えられた無線受信信号に対して復調処理し、無線送信装置3が送信しようとした開閉制御データ(復調信号)を得るものであり、このようにして得られた復調信号を受信制御部23に与える。復調部21には、必要に応じて、無線周波数帯を通過帯域とするバンドパスフィルタや前置増幅器や復調信号の帯域を通過帯域とするローパスフィルタが含まれる。
【0039】第1の実施形態の場合、復調部21に関連付けて受信電界強度検出部22が設けられている。受信電界強度検出部22は、復調部21内におけるいずれかの処理段階の電気信号に基づいて、受信アンテナ20が捕捉した電波の電界強度を間接的に検出するものである。例えば、無線送信信号がFSK変調信号である場合には、その振幅を一定化させた後FSK復調させるために、AGC回路が設けられているが、そのAGC制御信号は、受信電界強度を反映したものとなっており、受信電界強度信号として適用できる。
【0040】復調部21は、受信電界強度検出部22が受信電界強度が閾値以下であると判定したときに、復調処理で得られた復調信号(開閉制御データ)を、受信制御部23には出力しない。
【0041】受信制御部23は、復調部21から復調信号(開閉制御データ)が与えられ、そのIDコード及び専用制御コードが妥当なときには、開動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部(図16参照)に与える。なお、開閉制御データが間欠的に繰り返し送信されてくるので、開動作を指示する開閉制御信号がシャッター制御部に繰り返し与えられることもあるが、シャッター制御部は、既に開状態で、開動作を指示する開閉制御信号が与えられても、それを無視するので、誤動作することはない。
【0042】また、受信制御部23は、内蔵するタイマ23aを用いて、復調部21から有効な開閉制御データが与えられた以降、所定時間(開閉制御データの繰り返し周期より十分に長い時間;例えば、開閉制御データの繰り返し周期が2秒であれば10秒)が経過したときに、閉動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部に与える。復調部21から有効な開閉制御データが与えられないとは、復調信号(開閉制御データ)自体が与えられない場合だけでなく、復調信号(開閉制御データ)が与えられても、そのコードが妥当でない場合をも含む。
【0043】(A−3)第1の実施形態の動作以下、第1の実施形態のシャッターの無線開閉制御システムの動作を図面を参照しながら説明する。
【0044】図5は、無線送信装置3全体での概略動作を示すフローチャートである。なお、図5では、正確な意味では動作には含まれないが、システムの全体動作から見て重要な状態変化も書き出している。
【0045】無線送信装置3においては、車両エンジンが、作動中(停止から作動中び変化した場合を含む)か、作動中から停止に変化したかがエンジン作動検出部10によって監視検出されている(ステップ30)。
【0046】車両エンジンが作動中であれば、電源供給部11から、送信変調部12及び変調部13への動作電源の供給がなされ、これにより、開閉制御データを変調した無線送信信号が、所定周期(例えば2秒)毎に、繰り返し間欠送信される(ステップ30−32でなるループ処理)。
【0047】一方、作動中であった車両エンジンが停止すると、電源供給部11から、送信変調部12及び変調部13への動作電源の供給も停止し、これにより、開閉制御データ(従って、無線送信信号)の送信も終了する(ステップ33)。
【0048】図6は、無線受信装置4全体での概略動作を示すフローチャートである。なお、図6では、主として、受信制御部23の動作を中心に示している。
【0049】無線受信装置4においては、無線送信装置3からの開閉制御データが到来したか否かを監視しており(ステップ40)、開閉制御データが到来したときには、開閉制御データは有効なもの(当該無線受信装置4へ有効な指示を出せるもの)か否かを確認する(ステップ41)。そして、無線受信装置4は、有効な開閉制御データを受信した際には、開動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部に出力する。
【0050】無線送信装置3から開閉制御データが到来していない場合、開閉制御データは到来したが有効な開閉制御データではない場合、及び、有効な開閉制御データが到来して開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力した場合には、直前の有効な開閉制御データの到来から、所定時間(例えば10秒)が経過したか否かを監視する(ステップ43)。所定時間が経過していないときには、有効な開閉制御データの到来、又は、所定時間の経過を待ち受ける。
【0051】直前の有効な開閉制御データの到来から、次の有効な開閉制御データが到来することなく、所定時間を経過すると、無線受信装置4は、閉動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部に出力する(ステップ44)。その後、再び、有効な開閉制御データが到来することを待ち受ける。
【0052】次に、以上のような構成を備え、以上のような動作を行う無線送信装置3と、以上のような構成を備え、以上のような動作を行う無線受信装置4との間の開閉制御データの通信により、図1に示すようなシャッターの開閉制御を実行できることを説明する。
【0053】まず、車両2をガレージ5から出庫させる際のシャッター制御動作を、図7のタイミングチャートをも参照しながら説明する。
【0054】利用者が建物内部からガレージ5に入り、車両2に乗車しても、エンジンをかけるまでは、無線送信装置3は送信動作を実行しない。
【0055】利用者が、例えば、イグニッションスイッチをオン操作して、時点t1で、図7(A)に示すように、エンジンを作動中にさせると、無線送信装置3は、図7(B)に示すように、開閉制御データの間欠的な繰り返しの送信動作を行う。
【0056】このときには、車両2、従って、無線送信装置3は、無線受信装置4の近傍にいるので、無線受信装置4は、図7(C)に示すように、有効な開閉制御データを受信し、開閉制御データの受信毎に、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。なお、図7では、開閉制御信号を、図7(D)に示す開指示出力と、図7(E)に示す閉指示出力とに分けて示している。
【0057】シャッター制御部は、開動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(A)に示すように、シャッターを開動作させる。なお、2番目以降の開動作を指示する開閉制御信号の受信では、既に開動作を開始しているので、又は、既に開状態になっているので、改めて開動作を起動することはない。
【0058】シャッターが開状態になると、利用者は車両2を運転してシャッター開口部を通過してそのまま遠くに出掛ける。
【0059】車両2の走行により、無線送信装置3が無線受信装置4から遠ざかる。その結果、無線送信装置3が、図7(B)に示すように、開閉制御データの間欠送信を繰り返していても、無線受信装置4は、図7(C)の時点t2以降に示すように、開閉制御データを受信できなくなる。このような未受信期間が所定時間(図7では10秒としている)を経過すると、無線受信装置4は、閉動作を指示する開閉制御信号(図7(E)参照)をシャッター制御部に出力する。
【0060】シャッター制御部は、閉動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(B)に示すように、シャッターを閉動作させる。
【0061】なお、未受信時間が10秒程度のときに閉動作を起動するようにしたのは、車両2の走行経路によっては、開閉制御データの受信、未受信が交互に生じるようなこともあり得、この場合に、所定時間を短く設定した場合には、無駄なシャッターの閉動作及び開動作も交互に実行されるためである。
【0062】次に、車両2をガレージ5に入庫させる際のシャッター制御動作を、図8のタイミングチャートをも参照しながら説明する。
【0063】図8(A)に示すように、車両2のエンジンがかかっている限りにおいては、無線送信装置3は、図8(B)に示すように、開閉制御データの間欠送信を繰り返している。
【0064】車両2が出掛け先からガレージ5の方向に戻ってくるに従って、無線送信装置3からの無線送信信号(電波)に対する無線受信装置4での受信電界強度が徐々に大きくなり、図8(C)の時点t3以降に示すように、やがて、無線受信装置4において有効な開閉制御データが得られる(受信できる)。
【0065】車両2が近づいてくることにより有効な開閉制御データが得られた場合でも、無線受信装置4は、有効な開閉制御データの受信毎に、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する(図8(D)参照)。このとき、シャッター制御部は、開動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(C)に示すように、シャッターを開動作させる。なお、この場合でも、2番目以降の開動作を指示する開閉制御信号の受信では、既に開動作を開始しているので、又は、既に開状態になっているので、改めて開動作を起動することはない。
【0066】シャッターが開状態になると、利用者は車両2を運転してシャッター開口部を通過してそのままガレージ5内に入って車両2を停止させ、さらにエンジンを停止させて車両2から降りる。
【0067】車両2のエンジンが図8(A)に示すように時点t4で停止すると、図8(B)の時点t4以降に示すように、無線送信装置3は当然に開閉制御データの送信動作を実行できず、その結果、無線受信装置4も、図8(C)に示すように、有効な開閉制御データを受信できなくなる。
【0068】無線受信装置4は、有効な開閉制御データの未受信期間が所定時間(図8では10秒としている)を経過すると、閉動作を指示する開閉制御信号(図8(E)参照)をシャッター制御部に出力する。このときにも、シャッター制御部は、閉動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(D)に示すように、シャッターを閉動作させる。
【0069】(A−4)第1の実施形態の効果第1の実施形態のガレージ用シャッターの制御側無線装置(無線送信装置)、被制御側無線装置(無線受信装置)及び無線開閉制御システムによれば、以下の効果を奏することができる。
【0070】利用者は、シャッターの開閉を制御する直接的な操作を行うことなく、所望するシャッターの開閉動作を実行させることができる。すなわち、ガレージ内の車両に乗車して出掛ける際には、シャッターを開放し、ガレージ外に出た後はシャッターの閉鎖が望まれるが、このような所望する開閉動作を、利用者から見れば、エンジンを掛けるという操作を行うだけで自動的に実行させることができる。また、帰ってきた際には、シャッターを開放し、ガレージ内に車両を収めた後はシャッターの閉鎖が望まれるが、このような所望する開閉動作を、利用者から見れば、エンジンを停止させるという操作を行うだけで自動的に実行させることができる。
【0071】また、第1の実施形態によれば、シャッターの開閉を制御する直接的な操作を行うことなく、所望するシャッターの開閉動作を実行させることができるので、当然に、利用者によるシャッター開閉制御のための操作をし忘れるということは生じない。
【0072】さらに、第1の実施形態によれば、ガレージ内に車両が位置した状態でエンジンがかかっているときには、シャッターが開状態にあるので、ガレージ内に車両が位置した状態でエンジンがかかっていても排気ガスがガレージ内に貯まるということを回避することができる。例えば、寒冷地では出掛ける前の数分前からエンジンをかけてエンジンを温めることも行われるが(このときに利用者は側にいないことが多い)、ガレージ内でこのようなことが行われても、排気ガスがガレージ内に貯まるということを回避できる。
【0073】さらにまた、第1の実施形態によれば、送信動作のための電源供給は、エンジン作動に依存しているため、エンジンの作動が停止すれば、必然的に送信動作が実行できず、送信動作の起動を行うためだけの特別な専用構成を不要とすることができる。
【0074】(B)第2の実施形態次に、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用した第2の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0075】第1の実施形態の制御側無線装置(無線送信装置)3は、エンジンが作動中であれば、無線送信装置3を搭載している車両がガレージから遠く離れていても、開閉制御データの間欠送信を繰り返し実行するものであった。
【0076】第2の実施形態の無線開閉制御システム、制御側無線装置(無線送信装置)及び被制御側無線装置(無線受信装置)は、車両がガレージから遠く離れている場合には、無線送信装置が、エンジンの作動中であっても、開閉制御データの送信を実行しないようにしたものである。
【0077】図9は、第2の実施形態の被制御側無線装置(無線受信装置)4Aの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図4との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0078】図9において、第2の実施形態の無線受信装置4Aは、第1の実施形態と同様な構成に備えて、変調部24及び送信アンテナ25を有するものである。また、受信制御部23Aが第1の実施形態のものとは異なっている。
【0079】受信制御部23Aにおける無線送信装置3Aからの開閉制御データの受信機能、すなわち、開閉制御データの受信や未受信に応じたシャッターの開閉制御機能は、第1の実施形態と同様である。第2の実施形態の場合、受信制御部23Aは、無線送信装置3Aにおける送信動作条件を規定する送信許容データを記憶している送信許容データ記憶部23cを有し、タイマ23aの計時を利用して、所定時間(例えば、2秒)毎に、送信許容データを間欠的に変調部24に出力する。
【0080】ここで、送信許容データは、図示は省略しているが、無線送信装置3A及び無線受信装置4Aに共通なIDコードと、送信許容データであることを表すコードとでなる。
【0081】変調部24は、送信許容データを変調して無線送信信号に変換して送信アンテナ25に与え、送信アンテナ25は、この無線送信信号を空間に放射する。
【0082】なお、送信アンテナ25及び受信アンテナ20は、同一の送受信アンテナであっても良い。この場合には、送受信アンテナと受信系との結合、及び、送受信アンテナと送信系との結合を担うデュプレックス回路が必要となる。
【0083】以上のように、第2の実施形態の無線受信装置4Aは、送信許容データの間欠送信を繰り返し行う。
【0084】図10は、第2の実施形態の制御側無線装置(無線送信装置)3Aの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図2との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0085】図10において、第2の実施形態の無線送信装置3Aは、第1の実施形態と同様な構成に備えて、受信アンテナ15及び復調部16を有するものである。また、送信制御部12Aが第1の実施形態のものとは異なっている。
【0086】受信アンテナ15は、送信許容データに係る無線送信信号(電波)を捕捉して電気信号に変換するものであり、復調部16は、その無線送信信号に対して復調処理し、送信許容データを得て送信制御部12Aに与えるものである。
【0087】第2の実施形態の送信制御部12Aは、復調部16からIDコードなどが妥当な有効な送信許容データが与えられたことも、開閉制御データを変調部12に出力する条件としている。すなわち、エンジンが作動中であることだけでなく、有効な送信許容データが与えられていることを条件として、開閉制御データの間欠送信を繰り返し実行するものである。
【0088】ここで、無線送信装置3Aから無線受信装置4Aへの開閉制御データに係る無線電波の通信可能距離よりも、無線受信装置4Aから無線送信装置3Aへの送信許容データに係る無線電波の通信可能距離の方が、送信電力に差を設けたり、復調処理を実行できる受信電界強度に差を設けたりすることにより、大きくなされている。
【0089】その他の構成や機能は、第1の実施形態と同様である。
【0090】以下、第2の実施形態のシャッターの無線開閉制御システムにおける開閉制御動作を、図1をも参照しながら説明する。
【0091】利用者が建物内部からガレージ5に入り、車両2に乗車しても、エンジンをかけるまでは、無線送信装置3Aは送信動作を実行しない。
【0092】利用者が、例えば、イグニッションスイッチをオン操作してエンジンを起動すると(作動中にさせると)、エンジン作動中という送信条件を満足する。また、このときには、無線送信装置3Aは、無線受信装置4Aの近傍にいるので、無線受信装置4Aから有効な送信許容データを受信し、有効な送信許容データの受信という送信条件も満足する。その結果、無線送信装置3Aは、開閉制御データの間欠的な繰り返しの送信動作を行う。
【0093】これにより、無線受信装置4Aは、有効な開閉制御データを受信し、開閉制御データの受信毎に、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。シャッター制御部は、開動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(A)に示すように、シャッターを開動作させる。
【0094】シャッターが開状態になると、利用者は車両2を運転してシャッター開口部を通過してそのまま遠くに出掛ける。
【0095】車両2の走行により、無線送信装置3Aが無線受信装置4Aから遠ざかる。その結果、無線送信装置3Aが、開閉制御データの間欠送信を繰り返していても、無線受信装置4Aは、開閉制御データを受信できなくなる。このような未受信期間が所定時間(例えば10秒)を経過すると、無線受信装置4Aは、閉動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。シャッター制御部は、閉動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(B)に示すように、シャッターを閉動作させる。
【0096】車両2のさらなる走行により、無線送信装置3Aが無線受信装置4Aからさらに遠ざかると、無線送信装置3Aは、無線受信装置4Aからの有効な送信許容データを受信できなくなる。これにより、有効な送信許容データの受信という、開閉制御データの送信条件が不満足になり、無線送信装置3Aは、開閉制御データの間欠送信を終了させる。
【0097】以上のようにして、無線送信装置3A(車両2)が無線受信装置4A(シャッター1)からかなり離れると、無線送信装置3Aは開閉制御データの間欠送信動作を実行せず、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0098】一方、車両2が出掛け先からガレージ5の方向に戻ってきて、無線送信装置3Aと無線受信装置4Aとの距離がある程度の距離になると、無線送信装置3Aが開閉制御データの間欠送信を停止させている状態において、無線送信装置3Aは、無線受信装置4Aからの有効な送信許容データを受信する。これにより、エンジン作動中という開閉制御データの送信条件と、無線受信装置4Aから有効な送信許容データを受信するという開閉制御データの送信条件との双方の条件が充足され、無線送信装置3Aは、開閉制御データの間欠的な送信動作を繰り返す。
【0099】無線送信装置3A(車両2)が無線受信装置4A(シャッター1)にさらに近づくと、無線受信装置4Aにおいて、無線送信装置3Aからの有効な開閉制御データが得られる(受信できる)。無線受信装置4Aは、有効な開閉制御データの受信毎に、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。このとき、シャッター制御部は、開動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(C)に示すように、シャッターを開動作させる。
【0100】シャッターが開状態になると、利用者は車両2を運転してシャッター開口部を通過してそのままガレージ5内に入って車両2を停止させ、さらにエンジンを停止させて車両2から降りる。
【0101】車両2のエンジンが停止すると、無線送信装置3Aは当然に開閉制御データの送信動作を実行できず、その結果、無線受信装置4Aも、有効な開閉制御データを受信できなくなる。無線受信装置4Aは、有効な開閉制御データの未受信期間が所定時間(例えば10秒)を経過すると、閉動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。このときにも、シャッター制御部は、閉動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(D)に示すように、シャッターを閉動作させる。
【0102】上記第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様な効果を奏すると共に、さらに、無線送信装置が無線受信装置からある程度以上離れた状態においては、無線送信装置が無駄な開閉制御データの送信動作を実行しないという効果をも奏する。
【0103】ここで、送信許容データの通信可能距離を、開閉制御データの通信可能距離より長くしているので、開閉制御データの送信の必要時には(無線受信装置に届かせたいときに)、確実に送信することができる。
【0104】(C)第3の実施形態次に、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用した第3の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0105】第3の実施形態の制御側無線装置(無線送信装置)、被制御側無線装置(無線受信装置)及び無線開閉制御システムは、無線送信装置からの無線送信だけでなく、リモコン送信機からの無線送信によってもシャッターの開閉制御を実行できるようにしたものである。
【0106】この第3の実施形態の無線送信装置(3)は、図2に示した第1の実施形態のものと同様である。また、リモコン送信機の構成は、図示は省略するが、従来のものと同様である。すなわち、開動作キー、閉動作キー、停止動作キーなどを備え、いずれかのキーが操作されたときに、リモコン送信機及び後述する無線受信装置4B間に固有なIDコード(無線送信装置及び無線受信装置間に固有なIDコードと同一であっても良い)と、指示されたシャッター動作を表すコードとでなる送信データを無線周波数帯に変調して送信するものである。なお、この第3の実施形態においては、無線送信装置3からの無線電波の周波数と、リモコン送信機からの無線電波の周波数とは異なっているものとしている(勿論、同一であっても良い)。
【0107】図11は、第3の実施形態の無線受信装置4Bの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図4との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0108】ここで、第3の実施形態の無線受信装置4Bは、無線送信装置3からの無線電波を受信処理する機能と、リモコン送信機からの無線電波を受信処理する機能とを備えたものである。
【0109】図11において、無線受信装置4Bは、受信アンテナ20B、第1の復調部21、第1の受信制御部23、第2の復調部26、第2の受信制御部27及びシャッター制御信号調停部28を有する。なお、第1及び第2の復調部21及び26のそれぞれに関連して、受信電界強度検出部が設けられていても良いが、第3の実施形態の特徴から離れるので、図11では省略している。
【0110】受信アンテナ20Bは、無線送信装置3からの無線電波も、リモコン送信機からの無線電波も捕捉できるものであり、得られた電気信号を第1及び第2の復調部21及び26に与えるものである。なお、無線送信装置3からの無線電波用の受信アンテナと、リモコン送信機からの無線電波用の受信アンテナとを別個に有するものであっても良い。
【0111】第1の復調部21及び第1の受信制御部23は、無線送信装置3に対応する受信処理機能を担っている。
【0112】第1の復調部21は、第1の実施形態の復調部21と同様なものであり、無線送信装置3が送信しようとした開閉制御データを復調するものである。なお、内部の初段には、無線送信装置3からの無線電波の周波数帯を分離するフィルタを有している。
【0113】第1の受信制御部23も、第1の実施形態の受信制御部23と同様なものであり、無線送信装置3からの有効な開閉制御データを受信する毎に、開動作を指示するシャッター制御信号を出力し、一方、無線送信装置3からの有効な開閉制御データの未受信時間が所定時間を越えたときに、閉動作を指示するシャッター制御信号を出力するものである。しかし、この第3の実施形態の場合、第1の受信制御部23から出力されたシャッター制御信号は、シャッター制御信号調停部28に与えられる。
【0114】これに対して、第2の復調部26及び第2の受信制御部27は、リモコン送信機に対応する受信処理機能を担っている。
【0115】第2の復調部26は、リモコン送信機が送信しようとした開閉制御データを復調するものである。なお、内部の初段には、リモコン送信機からの無線電波の周波数帯を分離するフィルタを有している。
【0116】第2の受信制御部27は、第2の復調部26からの開閉制御データがIDコードなどが妥当な有効なものであることを確認した後、その有効な開閉制御データが規定しているシャッターの動作(開動作、閉動作、停止動作)を指示するシャッター制御信号をシャッター制御信号調停部28に与えるものである。
【0117】シャッター制御信号調停部28は、第1の受信制御部23からのシャッター制御信号と、第2の受信制御部27からのシャッター制御信号とが競合した場合などに、その調停を行い、シャッター制御部(図16参照)に与えるシャッター制御信号を決定するものである。
【0118】シャッター制御信号調停部28は、例えば、第1の受信制御部23からのシャッター制御信号と、第2の受信制御部27からのシャッター制御信号とが競合した場合には、リモコン送信機に係る第2の受信制御部27からのシャッター制御信号を優先させて出力する。また、シャッター制御信号調停部28は、リモコン送信機に係る第2の受信制御部27からのシャッター制御信号を優先させた場合には、内蔵するタイマ28aを利用し、その優先時点から所定時間(例えば1分)の間は、無線送信機3に係る第1の受信制御部23からシャッター制御信号が与えられても、それを無視する(廃棄する)。言い換えると、無線送信機3に係る第1の受信制御部23からシャッター制御信号が選択される場合は、リモコン送信機に係る第2の受信制御部27からのシャッター制御信号が存在しない場合であって、しかも、リモコン送信機に係る第2の受信制御部27からのシャッター制御信号を優先させた時点より所定時間以上経過している場合である。
【0119】以上のような構成を有する無線受信装置4Bにより、基本的には、リモコン送信機からの指示に従い、リモコン送信機が指示を発した以降、所定時間の間は、無線送信装置からの開閉制御データに基づいたシャッター制御を禁止し、リモコン送信機からの指示がない場合(上記所定時間は指示がある場合と同様に扱う)に、無線送信装置からの開閉制御データに基づいたシャッター制御を行う。
【0120】第3の実施形態ガレージ用シャッターの制御側無線装置(無線送信装置)、被制御側無線装置(無線受信装置)及び無線開閉制御システムによれば、利用者は、リモコン送信機を操作して、シャッターの開閉を直接的に制御することもできるだけでなく、車両のエンジンを掛けたり停止したりするという操作や車両を運転するという操作によって、所望するシャッターの開閉制御を実行させることができる。
【0121】ここで、利用者から見て、リモコン送信機を操作するという直接的なシャッター制御を、車両のエンジンの作動・停止や車両の位置などに基づいた間接的なシャッター制御に優先させているので、間接的なシャッター制御が所望するものでない場合には、リモコン送信機を操作することにより、所望するシャッター制御を実行させることができる。
【0122】(D)第4の実施形態次に、本発明による開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを、シャッターの無線開閉制御に適用した第4の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0123】第4の実施形態の無線開閉制御システム(リモコンシステム)は、一般的なリモコンシステムに、自動シャッター制御モード(以下、自動モードと呼ぶ)を設けたものである。ここで、自動モードとは、その設定がなされるている期間では、シャッターの開閉などを直接指示する操作を行うことなく、シャッターの開閉を制御できるモードである。
【0124】(D−1)第4の実施形態の構成図12は、第4の実施形態の制御側無線装置(リモコン送信機)50の操作パネル面を示す説明図である。
【0125】第4の実施形態のリモコン送信機50は、開動作キー51O、閉動作キー51C、停止動作キー51Sに加えて、自動モードキー51Aを有する。また、各キー51O、51C、51S、51Aに関連して、発光素子(例えばLED)52O、52C、52S、52Aが設けられている。
【0126】開動作キー51O、閉動作キー51C及び停止動作キー51Sは、従来と同様に、利用者による操作がなされたときに、それぞれ、開動作、閉動作、停止動作の指示出力を発するものであり、開動作発光素子52O、閉動作発光素子52C、停止動作発光素子52Sはそれぞれ、対応するキー51O、51C、51Sが操作されている期間、点灯して操作を受け付けたことを示すものである。
【0127】自動モードキー51Aは、操作毎に、自動モードの設定、解除を交番して指示するものであり、自動モード発光素子52Aは、自動モードの設定時に点灯して、自動モードが設定されていることを報知するものである。
【0128】図13は、第4の実施形態の無線開閉制御システム(リモコンシステム)の構成を示すブロック図である。図13において、第4の実施形態のリモコンシステムは、リモコン送信機50及び被制御側無線装置(リモコン受信機)60からなる。
【0129】リモコン送信機50は、操作部51、表示部52、送信制御部53、変調部54及び送信アンテナ55を有する。一方、リモコン受信機60は、受信アンテナ61、復調部62及び受信制御部63を備える。
【0130】操作部51は、図12に示した開動作キー51O、閉動作キー51C、停止動作キー51S及び自動モードキー51Aを備え、いずれかのキー操作時に操作信号を送信制御部53に与えるものである。
【0131】表示部52は、図12に示した開動作発光素子52O、閉動作発光素子52C、停止動作発光素子52S及び自動モード発光素子52Aを備え、これら発光素子52O、52C、52S及び52Aは、送信制御部53によって上述したように点灯制御されるものである。
【0132】送信制御部53は、いずれかのキー51O、51C、51S、51Aが操作されたときに、表示部52における対応する発光素子52O、52C、52S、52Aに対する点灯、消灯などの制御を行うものである。また、送信制御部53は、後述するように、操作キーに応じた送信データを形成して、変調部54に出力するものである。なお、送信制御部53の機能については、図14を用いたリモコン送信機50の動作説明で詳述する。
【0133】変調部54は、送信制御部53から与えられた送信データを変調して無線周波数帯(例えば315MHz程度)の信号(無線送信信号)にし、送信アンテナ55から空間に放射させるものである。変調部54には、必要に応じて、バンドパスフィルタや電力増幅器などが内蔵されている。なお、送信データの変調方式は任意であるが、例えば、ASK変調方式やFSK変調方式を適用し得る。
【0134】送信アンテナ55は、変調部54からの無線送信信号を空間に放射するものである。送信アンテナ55としては、無指向性のものであることが好ましい。
【0135】リモコン受信機60における受信アンテナ61は、リモコン送信機50からの放射電波を捕捉し、電気信号(無線受信信号)に変換するものである。受信アンテナ61も、送信アンテナ55との位置関係が頻繁に変化するので、無指向性のものであることが好ましい。
【0136】復調部62は、受信アンテナ61から与えられた無線受信信号に対して復調処理し、リモコン送信機50が送信しようとした送信データ(復調信号)を得るものであり、このようにして得られた復調信号を受信制御部63に与えるものである。復調部62には、必要に応じて、無線周波数帯を通過帯域とするバンドパスフィルタや前置増幅器や復調信号の帯域を通過帯域とするローパスフィルタが含まれる。
【0137】受信制御部63は、復調部62から復調信号(送信データ)が与えられ、そのIDコードなどが妥当なときには、送信データの情報部に挿入されている制御内容などに応じて、図示しないシャッター制御部(図16参照)に与える開閉制御信号を形成するものである。なお、受信制御部63の機能については、図15を用いたリモコン受信機60の動作説明で詳述する。
【0138】(D−2)第4の実施形態の動作次に、第4の実施形態におけるリモコン送信機50の動作を、送信制御部53の動作を中心に、図14(A)及び(B)のフローチャートを参照しながら詳述する。
【0139】送信制御部53は、図14(A)に示すように、いずれかのキーが操作されたか監視しており(ステップ70)、いずれかのキーが操作されたときには、操作されたキーを判別する(ステップ71)。
【0140】開動作キー51O、閉動作キー51C又は停止動作キー51Sが操作されたときはほぼ同様な処理が実行される。なお、本来であれば、開動作キー51O、閉動作キー51C又は停止動作キー51Sが操作された場合毎に、図面上でも区別して記載すべきであるが、紙面の大きさの関係から、図14(A)ではまとめて示している。
【0141】送信制御部53は、開動作キー51O、閉動作キー51C又は停止動作キー51Sがキー操作された場合には、まず、自動モードフラグ53cがセットされているか否かを判別する(ステップ72)。
【0142】そして、送信制御部53は、自動モードフラグ53cがセットされていなければ(自動モードでなければ)、操作された開動作キー51O、閉動作キー51C又は停止動作キー51Sに対応する開動作発光素子52O、閉動作発光素子52C又は停止動作発光素子52Sを操作期間だけ点灯させると共に(ステップ73)、内蔵する送信データ要素記憶部53aをアクセスしつつ、その操作キーに係る送信データを組み立てて変調部54に出力し(ステップ74)、ステップ70のキー操作の監視状態に戻る。
【0143】ここで、送信データは、図示は省略するが、リモコン送信機50及びリモコン受信機60間に固有なIDコードと情報部からなる。開動作キー51Oが操作されたときには、送信データの情報部には開動作を指示するコードが挿入され、閉動作キー51Cが操作されたときには、送信データの情報部には閉動作を指示するコードが挿入され、停止動作キー51Sが操作されたときには、送信データの情報部には停止動作を指示するコードが挿入される。
【0144】一方、自動モードが設定されている状態で、開動作キー51O、閉動作キー51C又は停止動作キー51Sが操作されたときには(ステップ72で肯定結果)、送信制御部53は、今回のキー操作を無視することを表す報知動作を行い(ステップ75)、ステップ70のキー操作の監視状態に戻る。かかる報知動作としては、例えば、自動モード発光素子52Aを所定時間(例えば2秒)の間だけ点滅させ、これにより、自動モードが設定されていることを報知する。
【0145】また、送信制御部53は、自動モードキー51Aが操作されたときには、最初に、自動モードフラグ53cがセットされているか否かを判別する(ステップ76)。
【0146】自動モードフラグ53cがセットされていない場合には、送信制御部53は、自動モードフラグ53cをセットし(ステップ77)、今まで消灯していた自動モード発光素子52Aを点灯させ(ステップ78)、自動モード時用送信データの出力タイミングを規定するタイマ53bを起動して(ステップ79)、ステップ70のキー操作の監視状態に戻る。タイマ53bの計時時間としては、例えば、2秒程度である。
【0147】起動されたタイマ53bがタイムアップしたときには、図14(B)に示すサブルーチンに割り込み、送信制御部53は、内蔵する送信データ要素記憶部53aをアクセスして自動モード時用送信データを組み立てて変調部54に出力し(ステップ80)、再び、タイマ53bを起動して(ステップ81)、ステップ70のキー操作の監視状態に戻る。
【0148】このような図14(B)に示す処理により、自動モードが設定されている状態では、自動モード時用送信データの所定周期での間欠出力が繰り返される。
【0149】なお、自動モード時用送信データにおける情報部には、自動モードが設定されていることを表すコードが挿入されている。このコードは、それ自体が開動作、閉動作、停止動作を意味するものではない。後述するように、自動モード時用送信データは、上述した第1の実施形態における開閉制御データと同様な機能を担うものである。
【0150】一方、自動モードフラグ53cがセットされている状態で、自動モードキー51Aが操作されたときには(ステップ76で肯定結果)、送信制御部53は、自動モードフラグ53cをリセットし(ステップ82)、今まで点灯していた自動モード発光素子52Aを消灯させ(ステップ83)、自動モード時用送信データの出力タイミングを規定するタイマ53bを停止させ(ステップ84)、さらに、内蔵する送信データ要素記憶部53aをアクセスして自動閉動作禁止用送信データを組み立てて変調部54に出力し(ステップ85)、ステップ70のキー操作の監視状態に戻る。
【0151】ここで、タイマ53bを停止させることにより、自動モード時用送信データの所定周期での間欠的な繰り返し出力が終了する。
【0152】また、自動閉動作禁止用送信データの情報部には、リモコン受信機60において、自動モード時用送信データの未受信時間が所定時間(例えば10秒)を越えても、閉動作を指示するシャッター制御信号を出力することを禁止することを表すコードが挿入される。後述するように、自動モードにおいては、第1の実施形態と同様に、自動モード時用送信データの受信が所定時間以上途絶えたときに、リモコン受信機60は閉動作を指示するシャッター制御信号を出力する。この第4の実施形態では、自動モードの解除により、リモコン受信機60において、自動モード時用送信データの受信が所定時間以上途絶えたときには、閉動作を指示するシャッター制御信号を出力しないこととした(勿論、出力するようにしても良い)。
【0153】次に、第4の実施形態におけるリモコン受信機60の動作を、受信制御部63の動作を中心に、図15(A)及び(B)のフローチャートを参照しながら詳述する。
【0154】受信制御部63は、図15(A)に示すように、復調部62から受信データが与えられることを待ち受けており(ステップ90)、受信データが与えられると、内蔵する照合・解読用データ要素記憶部63aをアクセスしつつ、その受信データにおけるIDコードが妥当か否かを判別する(ステップ91)。
【0155】受信データのIDコードが妥当でないと、ステップ90の受信データの待機状態に戻る。一方、受信データのIDコードが妥当であると、受信制御部63は、内蔵する照合・解読用データ要素記憶部63aをアクセスしつつ、その受信データの情報部の内容を解読する(ステップ92)。
【0156】情報部が開動作、閉動作又は停止動作を指示するものであると、ほぼ同様な処理が実行される。なお、本来であれば、情報部が開動作を指示するものである場合、閉動作を指示するものである場合、又は、停止動作を指示するものである場合毎に、図面上でも区別して記載すべきであるが、紙面の大きさの関係から、図15(A)ではまとめて示している。
【0157】受信制御部63は、情報部が開動作、閉動作又は停止動作を指示するものであると、その指示動作を内容とするシャッター制御信号をシャッター制御部(図16参照)に出力し(ステップ93)、ステップ90の受信データの待機状態に戻る。
【0158】また、受信制御部63は、受信データの情報部が自動モードが設定されていることを表すものであると、開動作を内容とするシャッター制御信号をシャッター制御部に出力し(ステップ94)、さらに、未受信時間タイマ63bを起動し(ステップ95)、ステップ90の受信データの待機状態に戻る。なお、ステップ95の未受信時間タイマ63bを起動処理では、未受信時間タイマ63bが既に計時を行っていても、最初から計時をし直すようにさせる。また、未受信時間タイマ63bによる計時時間は、例えば、10秒程度である。
【0159】起動された未受信時間タイマ63bがタイムアップしたときには、図15(B)に示すサブルーチンに割り込み、受信制御部63は、閉動作を内容とするシャッター制御信号をシャッター制御部に出力し(ステップ96)、ステップ90の受信データの待機状態に戻る。
【0160】リモコン送信機50側において自動モードが設定されているときには、自動モード時用送信データに係る無線送信信号が所定周期で間欠送信されるので、リモコン受信機60においても、ステップ94の処理により、その周期で、開動作を指示するシャッター制御信号が出力され、リモコン送信機50がリモコン受信機60から遠く離れて、自動モード時用送信データが受信できなくなると、ステップ95及び96の処理により、受信できなくなった以降、所定時間の経過を待って、閉動作を指示するシャッター制御信号が出力される。すなわち、自動モードにおいては、第1の実施形態と同様に、利用者がシャッターの開閉を意識した直接的な操作を実行することなく、シャッターの開閉を制御し得る。
【0161】IDコードが妥当な受信データの情報部の内容が自動閉動作を禁止するものであると(自動モードの解除に係るものであると)、受信制御部63は、未受信時間タイマ63bをリセットさせ(ステップ97)、ステップ90の受信データの待機状態に戻る。未受信時間タイマ63bのリセットにより、ステップ95の処理で起動された未受信時間タイマ63bがタイムアップすることはなく、自動モードの解除時では、シャッターが閉動作することはない。
【0162】(D−3)第4の実施形態の効果第4の実施形態によれば、利用者は、自動モードを設定していない状態では、従来と同様にして、リモコン操作によってシャッターの開閉を制御でき、また、自動モードに設定した以降は、シャッターの開閉を意図した操作を行うことなく、シャッターの開閉を制御させることができる。
【0163】(E)他の実施形態上記各実施形態の説明においても、種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態も本発明の技術思想の範囲である。
【0164】(E−1) 上記各実施形態においては、被制御側無線装置がシャッター制御ユニットと別体のように説明したが、被制御側無線装置がシャッター制御ユニットと一体化されているものであっても良い。
【0165】(E−2) また、上記各実施形態においては、シャッターの開閉は無線通信を通じてのみ制御できるように説明したが、さらに、シャッター近傍に設けられている手動操作部によっても開閉制御できるものであっても良い。この場合において、無線通信を用いて得られたシャッター制御信号と、手動操作に基づくシャッター制御信号との調停方法としては、既存のリモコンシステムと手動操作との調停方法を適用できる。
【0166】(E−3) 第1〜第3の実施形態においては、無線開閉制御システムが図1に示した4種類の開閉制御を行うことができるものを示したが、これら4種類の開閉制御の一部のみを実行できるシステムであっても良い。
【0167】例えば、図1(A)及び図1(C)に示す開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による無線通信を用いた開閉制御で行い、図1(B)及び図1(D)に示す開閉制御は、他の方法で行うようにしても良い。他の方法としては、リモコン送信機による方法や、シャッター開口部の車両の通過を検出するセンサを設けて行うようにしても良い。
【0168】また例えば、図1(B)及び図1(C)に示す開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による無線通信を用いた開閉制御で行い、図1(A)及び図1(D)に示す開閉制御は、他の方法で行うようにしても良い。例えば、建物に直結していない独立したガレージにおいて、出庫時には、利用者は手動操作やリモコン送信機を用いた操作によってシャッターを開放させてガレージ内に入って車両に搭載し、また、入庫時には、利用者はガレージに車両を収めた後はガレージ外にでた後に手動操作やリモコン送信機を用いた操作によってシャッターを閉成させるので、図1(B)及び図1(C)に示す開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による無線通信を用いた開閉制御で行うようにすれば良い。このような場合には、無線受信装置(被制御側無線装置)の受信アンテナは屋外の方向に対する指向性を有していれば良い(ガレージ内に対する指向性は不要である)。
【0169】逆に、無線受信装置(被制御側無線装置)の受信アンテナの指向方向をガレージ内だけにし、図1(A)及び図1(D)に示す開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による無線通信を用いた開閉制御で行うようにしても良い。
【0170】後述するように、本発明の技術思想は、シャッター以外の開閉装置に対しても適用できるものであり、この場合においても、その一部の開閉制御に本発明を適用しても良い。ここで、開閉制御には、開閉体の施錠、解錠機能を有する開閉装置であれば、開閉体の施錠、解錠に本発明を適用しても良い。また、1回の受信によって、解錠を指示するシャッター制御信号を出力した後、閉動作を指示するシャッター制御信号を出力するようにしても良い。
【0171】また、開閉装置の種類や使用用途によっては、上記各実施形態とは逆に、無線送信信号の受信を開閉体の閉成条件とし、無線送信信号の所定時間以上の未受信を開閉体の開放条件としても良い。
【0172】さらに、第4の実施形態のような自動モードにおいても、開動作や閉動作などのうちの一部だけを許容するものであっても良い。
【0173】(E−4) 上記第1〜第3の実施形態においては、エンジン作動中や停止の検出を、イグニッションスイッチのオンオフを、その電気信号の経路上で監視するイメージで記載したが、他の方法によっても良いことは勿論である。また、無線送信装置(制御側無線装置)も、車両の電気系要素とは独立した装置として構成しても良い。
【0174】例えば、無線送信装置として、その電気エネルギーを取り出すコードの先端が、車両のシガレットライタ部に接続可能な独立装置とし、コード先端をシガレットライタ部に接続し、シガレットライタ部にエネルギーが供給されているか否かによって、エンジン作動中か停止かを検出すると共に、無線送信装置としての動作エネルギーを取り込むものであっても良い。
【0175】(E−5) 上記第1〜第3の実施形態においては、少なくとも車両がガレージ近傍に位置している際には、無線送信信号を所定周期で繰り返し間欠送信するものを示したが、無線送信信号を非間欠的に繰り返し送信するものであっても良い。このことは、第4の実施形態での自動モードについても同様である。
【0176】また、図1(A)及び図1(D)に示す開閉制御だけが必要ならば、第1〜第3の実施形態の変形例として、以下のものを挙げることができる。すなわち、無線送信信号を常時送信するのではなく、エンジンが停止から作動に切り替わったときに、開動作を指示する無線送信信号を送信し、エンジンが作動から停止に切り替わったときに、閉動作を指示する無線送信信号を送信するものであっても良い。
【0177】(E−6) 上記各実施形態においては、被制御側無線装置(無線受信装置又はリモコン受信機)は、有効な無線送信信号を受信する毎に開動作を指示するシャッター制御信号を出力するものであったが、シャッター状態を内部管理し、シャッターが閉鎖状態のときに1回又は数回、開動作を指示するシャッター制御信号を出力するようにしても良い。
【0178】(E−7) 上記各実施形態においては、被制御側無線装置(無線受信装置又はリモコン受信機)が有効な無線送信信号を受信するか否かに応じて、シャッター制御信号を形成するものを示したが、有効な無線送信信号の受信、未受信の条件に加えて、他の条件をもシャッター制御信号の形成出力条件にするようにしても良い。
【0179】例えば、図1(B)や図1(D)に示す場合であれば、車両がシャッター開口部を通過したことも(例えば、発光素子及び受信素子でなる光センサなどによる)、シャッター制御信号の形成出力条件にするようにしても良い。
【0180】ここで、シャッター制御信号の形成出力条件となっている、無線送信信号の所定時間の未受信における、所定時間は、10秒などの絶対的な時間に限定されるものではなく、変化するものであっても良い。例えば、受信電界強度が所定以下になるまでや、受信電界強度の時系列変化を監視し、未受信扱いしても良いまでの時間としても良い。特許請求の範囲の項における所定時間は、このような変化する所定時間を含む概念とする。
【0181】(E−8) 上記第4の実施形態では、自動モードのオンオフ機能も有するリモコン送信機を示したが、自動モードのオンオフ機能のみを有する無線送信装置(リモコン送信機)であっても良い。
【0182】また、リモコン受信機側にも、自動モードに対応するか否かを設定するためのキースイッチなどを設けるようにしても良い。
【0183】(E−9) 無線送信信号の繰り返し送信条件は、各実施形態のようなエンジンが作動していることや、自動モードが設定されていることに限定されず、適用する開閉装置によっては、他の条件であっても良い。
【0184】例えば、開閉装置が窓(窓装置)であって、制御内容が施錠、解錠であれば、その窓が設置されている部屋の電灯がついていることを、無線送信信号の繰り返し送信条件とし、その受信時には、解錠制御信号を出力するようにしても良い。
【0185】また、上記説明と一部重複するが、無線送信信号の繰り返し送信期間も(特許請求の範囲では、「作動非作動検出手段が作動又は非作動を検出している所定期間」と表現している)、上記実施形態のものに限定されない。すなわち、第1の実施形態のような「エンジン作動中の全期間」や、第2の実施形態のような「エンジン始動時点から送信許容データが未受信になるまでの期間」及び「送信許容データの受信開始からエンジン停止までの期間」や、第4の実施形態のような「自動モードの設定期間」に限定されないものである。例えば、送信開始時点からの所定時間の計時を待って、開閉制御データの繰り返し送信を終了させるようにしても良い。また例えば、所定キーの操作を待って、開閉制御データの繰り返し送信を終了させるようにしても良い。
【0186】(E−10) また上記各実施形態では、被制御側無線装置が対応できる制御側無線装置が1個のように説明したが、2個以上であっても良い。例えば、複数台の車両を収容できるガレージ用シャッターであれば、各車両のそれぞれに制御側無線装置(IDが同一でも異なっていても良い)に搭載し、ガレージに設けられた1個の被制御側無線装置がどの制御側無線装置からの開閉制御データも処理するようにしても良い。
【0187】逆に、ある1個の制御側無線装置が複数の被制御側無線装置を制御可能としても良い。後述するように、本発明の技術思想は、シャッター以外の開閉装置に対しても適用できるものであり、例えば、ゲートが複数ある大規模駐車場において、各ゲートに関連して、被制御側無線装置を設けるようにしても良い。
【0188】(E−11) 上記第2の実施形態においては、制御側無線装置(無線送信装置)は被制御側無線装置(無線受信装置)からの送信許容データを受信していれば開閉制御データを常時送信するものを示したが(エンジン作動条件は満たしているとする)、本発明は、これに限定されるものではない。
【0189】例えば、最初又は最後の送信許容データの受信から所定期間まで、開閉制御データを送信するようにしても良い。また例えば、被制御側無線装置に、制御側無線装置に対し、送信許容データだけでなく、開閉制御データの送信を禁止する送信禁止データをも送信する機能を設け、制御側無線装置が送信禁止データを受信するまで、開閉制御データを送信するようにしても良い。さらに例えば、送信許容データの受信から所定キーの操作まで、開閉制御データを送信するようにしても良い。この場合に関連して言えば、利用者(運転者)は、シャッターの自動閉成によって、開閉制御データの送信が不要であることを認識できる。
【0190】また、第2の実施形態では、開閉制御データの送信は、送信許容データの受信が条件となっているが、送信タイミングは無関係であったが、送信許容データを受信する毎に1回若しくは数回送信させるようにタイミングなどをも関係つけるようにしても良い。
【0191】(E−12) 上記第2の実施形態においては、被制御側無線装置(無線受信装置)からの送信許容データの通信可能距離の方が、制御側無線装置(無線送信装置)からの開閉制御データの通信可能距離より長いものを示したが、ほぼ等しくしても良く、また、逆にしても良い。
【0192】このようにした場合には、送信許容データの最初の受信に応じて、制御側無線装置が送信した開閉制御データが直ちに被制御側無線装置によって有効に受信される可能性が大きい。
【0193】(E−13) 本発明は、シャッター用の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムだけでなく、他の開閉装置用にも適用できることは勿論である。例えば、ドア、オーバーヘッドドア、窓、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)などの開閉制御に適用し得るものである。なお、対象とする開閉装置によって、制御側無線装置が搭載される装置や物体なども変化する。
【0194】例えば、開閉装置が、病院などのドア(引戸や開戸など)であれば、車椅子や人自体(病人、身障者など)が制御側無線装置を搭載(又は携帯)するものとなる。電動の車椅子であれば、電源のオンオフで作動、非作動を検出するのが便利である。電動以外の車椅子であれば(電動の車椅子にも適用できるが)車輪やシャフトの回転、非回転の検出や、移動などに伴う振動有無の検出が作動、非作動の検出となる。また、人であれば、例えば、万歩計などと同様な原理によって、作動、非作動を検出できる。
【0195】また、上述したように、制御側無線装置が設けられる装置や物体も、移動体に限定されない。上述のように、室内の電灯スイッチに関連して、制御側無線装置が設けられていても良い。
【0196】特許請求の範囲における「開閉体又は開閉装置とは独立した所定装置又は所定物体の作動又は非作動を検出する」とは、このような場合をも含めたものである。すなわち、「作動」とは、「実際に何らかの動き又は働きをしている」という意味である。なお、上記第4の実施形態の「自動モード」の設定は、電源のオンオフ的な意味合いであって、「開閉体の制御を直接的に意図している」ものではなく、特許請求の範囲の「作動」に含められる。
【0197】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、開閉体の一部又は全ての種類の動作(状態変化)を、利用者による開閉体動作制御用の操作がなされずにも、無線制御できる、開閉装置の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを提供できる。




 

 


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