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発明の名称 バランスドア
発行国 日本国特許庁(JP)
公報種別 公開特許公報(A)
公開番号 特開2001−132314(P2001−132314A)
公開日 平成13年5月15日(2001.5.15)
出願番号 特願平11−313053
出願日 平成11年11月2日(1999.11.2)
代理人 【識別番号】100095212
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 武
【テーマコード(参考)】
2E050
【Fターム(参考)】
2E050 AA03 BA04 CA03 EA02 EB02 
発明者 宿谷 昌宏 / 上田 徹 / 大井 勝 / 澤田 知大
要約 目的


構成
特許請求の範囲
【請求項1】 開口部に開閉自在に配置されたドア本体と、前記開口部の縦方向を軸方向とする中心軸を中心に揺動自在な揺動中心部材と、この揺動中心部材に基端部が結合され、前記開口部の幅方向の先端部で前記ドア本体を回動自在に支持した揺動部材と、前記開口部の幅方向に延び、前記ドア本体に設けられた被ガイド部材を案内するガイド部材と、前記揺動中心部材の内部に収納され、前記ドア本体に自閉力を付与する自閉装置とを有するバランスドアにおいて、前記揺動中心部材に、前記自閉装置に設けられている被操作部材を操作するための開孔部が形成されていることを特徴とするバランスドア。
【請求項2】 請求項1に記載のバランスドアにおいて、前記自閉装置の被操作部材は、自閉力を調整するための自閉力調整部材であることを特徴とするバランスドア。
【請求項3】 請求項1に記載のバランスドアにおいて、前記自閉装置の被操作部材は、自閉速度を調整するための自閉速度調整部材であることを特徴とするバランスドア。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のバランスドアにおいて、前記開孔部は、前記開口部を閉じたときの前記ドア本体の端面と対面する前記揺動中心部材の側面に形成されていることを特徴とするバランスドア。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のバランスドアにおいて、前記開孔部は開閉可能な塞ぎ部材で塞がれていることを特徴とするバランスドア。
発明の詳細な説明
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スライド・スイング式ドアとも称せられるバランスドアに係り、特に、揺動中心部材の内部にドア本体を自閉させるための自閉装置を収納したタイプのバランスドアに関する。
【0002】
【背景技術】出入口等の開口部を開閉するための扉を開き戸とした場合には、揺動中心部を中心とした扉の半径移動領域を開口部の前後に空き空間として確保しておかなければならず、また、上記扉を引き戸とした場合には、開口部に隣接させて引き戸を収納するための戸袋を設けておかなければならない。いずれにしても、スペース的に不利となる。
【0003】このような問題を解決できるドア装置として、実開昭58−195769号、特開平11−241556号等で示されたバランスドアが知られている。このバランスドアは、開口部に開閉自在に配置されたドア本体と、基端部を中心に開口部と直角をなす水平面内で揺動自在であって、開口部の幅方向の先端部でドア本体を回動自在に支持した揺動部材と、開口部の幅方向に延び、ドア本体に設けられた被ガイド部材を案内するガイド部材とを有し、揺動部材が基端部を中心に行う揺動運動と、被ガイド部材がガイド部材に沿って移動する直線運動とによる合成運動をドア本体が行うことにより、開口部が開閉される。
【0004】このバランスドアにおいて、閉じ操作を省略できるように、ドア本体が開口部を開けると、ドア本体が自動的に閉まるようにすることが望ましい。このような要望に応えるため、実開昭58−195769号では、前記開口部の縦方向を軸方向とする中心軸を中心に揺動自在な揺動中心部材を設けるとともに、この揺動中心部材に前記揺動部材の基端部を結合し、また、揺動中心部材の内部に、ドア本体に自閉力を付与する自閉装置(オートヒンジ)を収納し、ドア本体を開けたときに自閉装置に自閉力が蓄圧され、ドア本体から手を離すと、この蓄圧力でドア本体が自動的に閉まるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、バランスドアを自閉装置付きとした場合において、バランスドアの用途や使用場所等に対応させた良好な使い勝手を得られるようにするためには、自閉装置の自閉力、自閉速度等の自閉に関する特性を調整可能とすることが求められる。自閉装置にこのような特性を付加することは、自閉装置自体に作業者によって操作される被操作部材を設けることにより実現できるが、前述のとおり、自閉装置が揺動中心部材の内部に収納されていると、被操作部材の操作により自閉に関する特性の調整作業を行うときには、揺動中心部材等を分解して自閉装置を露出させなければならない。
【0006】これによると、調整作業に手間と時間がかかり、迅速に作業を行うことは困難である。
【0007】本発明の目的は、揺動中心部材の内部に自閉装置を収納しても、自閉装置についての作業を簡単、迅速に行えるようになるバランスドアを提供するところにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係るバランスドアは、開口部に開閉自在に配置されたドア本体と、前記開口部の縦方向を軸方向とする中心軸を中心に揺動自在な揺動中心部材と、この揺動中心部材に基端部が結合され、前記開口部の幅方向の先端部で前記ドア本体を回動自在に支持した揺動部材と、前記開口部の幅方向に延び、前記ドア本体に設けられた被ガイド部材を案内するガイド部材と、前記揺動中心部材の内部に収納され、前記ドア本体に自閉力を付与する自閉装置とを有するバランスドアにおいて、前記揺動中心部材に、前記自閉装置に設けられている被操作部材を操作するための開孔部が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】このバランスドアでは、揺動中心部材に開孔部を形成し、この開孔部に工具や指等を入れることにより、揺動中心部材の内部に収納されている自閉装置の被操作部材を操作できるようになるため、自閉装置についての作業を、揺動中心部材等を分解することなくバランスドアをそのままの状態にして行えるようになり、作業を簡単、迅速に行える。
【0010】前記開孔部の形状、構造は、自閉装置の被操作部材を操作できるものであれば任意であり、例えば、窓孔状のものでもよく、スリット状のものでもよく、揺動中心部材を構成する所定の部品の取り外しを行うことにより開口するものでもよい。
【0011】また、前記開孔部を通して被操作部材を操作することによって行う自閉装置についての作業は、任意である。例えば、被操作部材が自閉力を調整するための部材であるときは、自閉力調整作業でもよく、被操作部材が自閉速度を調整するための部材であるときは、自閉速度調整作業でもよく、被操作部材が自閉装置の保守、点検のための部材であるときは、保守、点検作業でもよい。
【0012】また、自閉装置に複数の被操作部材があるときは、揺動中心部材に複数の開孔部を設けてもよく、また、特定の被操作部材だけを操作できるようにするための1個の開孔部を設けてもよい。さらに、開孔部を大きなのものとし、この開孔部を複数の被操作部材について共通のものとしてもよい。
【0013】また、開孔部は、自閉装置の被操作部材を操作できる位置であれば、揺動中心部材の任意な位置に設けてもよい。その一例は、前記開口部を閉じたときのドア本体の端面と対面する揺動中心部材の側面に開孔部を形成することである。
【0014】これによると、通常時、ドア本体は閉じられており、この閉じられたドア本体の端面と対面する揺動中心部材の側面に開孔部を形成することにより、開孔部はドア本体の端面で隠されて外部から見えなくなり、外観的に良好になる。また、ドア本体を開けると、揺動中心部材は揺動して開孔部が形成された側面は外部に露出するため、自閉装置の被操作部材を操作する作業を実施できるようになる。
【0015】開孔部は常時開口させておいてもよいが、開閉可能な蓋等の塞ぎ部材で塞いでおくことがより好ましい。通常時は塞ぎ部材で塞いでおき、自閉装置の被操作部材を操作するときだけ塞ぎ部材を開けるようにすると、良好な外観性を得られるようになるとともに、第三者が誤って自閉装置の被操作部材を触ってしまうなどの問題の発生を防止できるようになる。
【0016】この塞ぎ部材は、開孔部に取り付け、取り外し自在となったものでもよく、ヒンジを中心に回動自在となったものでもよく、スライドすることにより開孔部を開閉するものでもよい。
【0017】また、以上の本発明において、揺動中心部材に基端部が結合されて先端部でドア本体を回動自在に支持する前記揺動部材は、ドア本体の上下に2本設けられるアーム状の部材でもよく、あるいは、ドア本体の正面又は裏面と対面して配置されたパネル状又は枠組み状のものでもよい。
【0018】また、ドア本体に設けられ、前記開口部の幅方向に延びる前記ガイド部材に案内される前記被ガイド部材は、ガイド部材の構造、形状等に応じて任意なものとすることができ、例えば、ローラでもよく、ピンでもよい。被ガイド部材をローラとした場合には、このローラは、ドア本体の重量を支持する役割の有無等に応じて、水平軸を中心に転動するものとしてもよく、垂直軸を中心に転動するものとしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、トイレ室等の空間を仕切るための間仕切り壁に設けられる本実施形態に係るバランスドアの室内側を示す正面図であり、図2は、その背面図である。図3は、図1のIII−III線断面図、図4は、図2のIV−IV線断面図である。
【0020】バランスドアの開口部である出入口1を内側に形成する外枠組み2は、上枠3と、左右の縦枠4,5とで形成され、これらの上枠3、縦枠4,5は、図3、図4に示されているとおり、アンカーブラケット6を介して建物躯体に結合されている。出入口1の縦枠4側の端部には、出入口1の縦方向を軸方向とする中心軸を中心に揺動自在となっている揺動筒部材7が立設され、本実施形態における揺動中心部材になっているこの揺動筒部材7は、図3で示されているように角筒状である。
【0021】揺動筒部材7の側面の上下端部には、図1で示すように、出入口1の幅方向に延びていて揺動部材になっている上下のアーム部材8,9の基端部が結合され、揺動筒部材7を中心に出入口1と直角をなす水平面内で揺動自在になっているこれらのアーム部材8,9における出入口1の幅方向の先端部に、出入口1に配置されていて出入口1を開閉するドア本体10が連結され、この連結は、出入口1の縦方向を軸方向とする中心軸を中心に回動自在になされている。また、上枠3の下面には不動部材11が固定され、上アーム部材8が揺動筒部材7を中心とした揺動により上枠3の真下に達したとき、この上アーム部材8と不動部材11とが一直線上に並び、高さ寸法及び幅寸法が対応しているこれらの上アーム部材8と不動部材11とにより、外観上、上枠3の下部の横枠部材が形成されるようになっている。
【0022】また、図2に示すように、上アーム部材8と不動部材11との裏側において、上枠3の下面には出入口1の幅方向に延びるガイド部材であるガイドレール12が取り付けられ、出入口1の幅方向全長の長さ又はこの全長より短い長さを有しているこのガイドレール12は、図4に示すとおり、下面が開口したチャンネル状であり、この開口した部分には、ガイドレール12の幅方向両側から内側に延びる延出部12Aが形成されている。
【0023】内部に耐熱材等の芯材10Aが充填されているドア本体10の上部には、ドア本体10の厚さ方向に突出したブラケット13が設けられ、このブラケット13に立設された垂直軸14にローラ15が回転自在に取り付けられ、ガイドレール12で案内される被ガイド部材になっているこのローラ15は、ガイドレール12の内部に挿入されて延出部12A上に載せられている。
【0024】このため、ドア本体10を図1、図2で示された把持部16で押し又は引き操作すると、揺動筒部材7を中心とした上下のアーム部材8,9の揺動運動と、ガイドレール12に沿ったローラ15の直線運動とにより、ドア本体10は、図5の模式的平面図で示すように、アーム部材8,9に対して出入口1と直角をなす水平面内で回動しながら出入口1の幅方向に移動し、出入口1を開閉することになる。図3に示すように、縦枠4,5には戸当たり部材17,18が設けられているため、ドア本体10が出入口1を閉じたときには、ドア本体10の表裏両面に戸当たり部材17,18が当たることにより、ドア本体10のそれ以上の回動が阻止される。
【0025】また、図面では省略されているが、ドア本体10の両方の端面には、起倒操作自在になっている把持部材16の操作で出没するラッチ部材が配置され、出入口1を閉じたドア本体10からこのラッチ部材が突出し、縦枠4,5に設けられている凹部状のラッチ受け部材に侵入する。
【0026】図6には、上下のアーム部材8,9とドア本体10との連結構造が具体的に示されている。通常時、上アーム部材8には取り外し自在なカバー20が被せられており、この上アーム部材8の先端には取付部材21が取り付けられ、取付部材21には第1連結ピン22が垂直に配置されている。ドア本体10の上面にはベアリング保持部材23がビス24で固定され、第1連結ピン22の下部はこの保持部材23で保持されたベアリング25に挿入され、下端のフランジ部22Aがベアリング25の下面に係止されている。また、下アーム部材9の先端には、第1連結ピン22に真下において第2連結ピン26が垂直に設けられ、ドア本体10の下面にはベアリング保持部材27がビス28で固定されている。この保持部材27で保持されたベアリング29に第2連結ピン26が挿入されている。
【0027】このため、上下のアーム部材8,9とドア本体10との連結は、出入口1の縦方向を軸方向とする第1及び第2連結ピン22,26を中心にドア本体10が回転自在となってなされている。
【0028】また、ドア本体10は第1連結ピン22で上アーム部材8に吊り下げられた状態で支持され、ドア本体10の重量は上アーム部材8で支持されているため、ドア本体10が出入口1に対して開閉動を行うとき、ガイドレール12に挿入係合されている前記ローラ15にドア本体10の重量を支持させる必要がない。このため、ローラ15を、前述のとおり、垂直軸14を中心に回動自在とし、ガイドレール12の内側面をガイド面にさせて転動させればよいため、ガイドレール12に案内させて行わせるローラ15の直線運動を摩擦のない又は極めて小さい円滑のものとして行わせることができ、この結果、ドア本体10の開閉動をスムーズなものにできる。
【0029】また、本実施形態では、第1連結ピン22には雄ねじ部22Bが形成され、この雄ねじ部22Bは、取付部材21の上面に出入口1の幅方向にスライド自在に配置されたスライダ部材30の孔に挿入されている。そして、この雄ねじ部22Bは、取付部材21の先端から出入口1の幅方向へ形成された凹部21Aに挿入されているとともに、雄ねじ部22Bに上下のロックナット31,32が螺合されている。このため、ロックナット32を緩めた後、ロックナット31を工具等で回り止めしながら第1連結ピン22を回転させると、その回転方向に応じて第1連結ピン22は上下動し、これにより、ドア本体10の全体高さ位置を調整でき、そしてロックナット32を締め付けて第1連結ピン22をロックすることにより、ドア本体10をその高さ位置に固定できる。
【0030】また、スライダ部材30は、出入口1の幅方向に長い長孔33に挿入されて取付部材21に螺入された止めねじ34で取付部材21に止められているとともに、スライダ部材30の端部に形成されている立上り部30Aには、横向きの調整ねじ35が軸方向には不動となって回転自在に係合支持され、この調整ねじ35は取付部材21の雌ねじ21Bに螺入されている。止めねじ34及び下側のロックナット32を緩めた後、調整ねじ35を工具で回転させると、その回転方向に応じてスライダ部材30は出入口1の幅方向に進退する。これにより、ドア本体10は第2連結ピン26を中心に垂直面内で若干傾きながらも全体的には出入口1の幅方向に移動し、この方向におけるドア本体10の位置が調整された後、止めねじ34及び下側のロックナット32を締め付けることにより、ドア本体10はその位置で固定される。
【0031】したがって本実施形態では、第1連結ピン22と調整ねじ35とによってドア本体10の位置を垂直面内で調整することができ、この結果、ドア本体10の周囲の隙間調整を行える。
【0032】図6には、前記揺動筒部材7の揺動中心軸に関する構造も示されている。揺動筒部材7の上側の中心軸はピボット装置40のピン41であり、下側の中心軸は、出入口1を開けたときのドア本体10に自閉力を付与するための自閉装置50の作動軸51である。出入口1の縦方向を軸方向とするこれらのピン41と作動軸51を中心に揺動筒部材7は揺動可能である。自閉装置50は、揺動筒部材7の内部下側に収納されている。
【0033】ピボット装置40は、上枠3に取り付けられた第1基板42と、上アーム部材8の上面に取り付けられた第2基板43とを有し、第2基板43には揺動筒部材7の内部に臨んで前記ピン41が挿入されるピン受け部材44が固定されている。また、第1基板42には、回転させることにより上下方向に移動する操作ねじ45と、一端がこの操作ねじ45に係合し、他端にピン41が係合したレバー46と、このレバー46の揺動中心部材47とが設けられている。
【0034】揺動筒部材7が前記外枠組み2の内側に形成された出入口1の所定位置に立てられる前は、操作ねじ45がねじ込み操作されていて、レバー46の操作ねじ45側の端部が下がっているため、ピン41は上昇位置にある。揺動筒部材7を所定位置に立てた後、操作ねじ45を回転させてレバー46の操作ねじ45側の端部を上げることにより、ピン41は下降してピン受け部材44の内部に挿入され、これにより揺動筒部材7の上端は上枠3に連結される。
【0035】図7は、図6のVII−VII線断面図であり、図8は、揺動筒部材7の内部に収納されている自閉装置50の全体図、図9は、その内部を示す断面図である。自閉装置50の本体である外筒52の下部には、四角状のブロック部材53が外筒52と結合一体化されて設けられ、このブロック部材53の内部と外筒52の内部途中まで前記作動軸51が挿入され、ブロック部材53の下面から突出している作動軸51の下端51Aは、角型テーパ状となっている。揺動筒部材7の内部においてブロック部材53は、図7で示すように、揺動筒部材7にビス54で結合され、したがって外筒52も揺動筒部材7と結合一体化されている。
【0036】図6、図7で示すとおり、揺動筒部材7が立てられる床55の所定位置には、作動軸51の下端51Aが係合状態で挿入される受け部材56が埋設されており、揺動筒部材7を前述した所定位置に立てる際には、この受け部材56に作動軸51の下端51Aを挿入係合させて行う。受け部材56には床55の上面から垂直部57Aが突出した係止部材57が結合されており、この垂直部57Aを図2、図3で示した前記縦枠4にビス、溶接等で結合する。
【0037】このため、自閉装置50の作動軸51は、受け部材56、係止部材57を介して縦枠4に連結されており、これに対して揺動筒部材7に結合されている外筒52は、ドア本体10を出入口1に対して開閉動させることによって、揺動筒部材7をピボット装置40のピン41と自閉装置50の作動軸51を中心に揺動させたとき、揺動筒部材7と共に揺動することになり、作動軸51は回転しない。
【0038】作動油が充填されている外筒52の内部には、図9に示すように、螺旋型ばね60が収納され、その上にはリング部材61も収納されている。螺旋型ばね60の上端はリング部材61に結合され、下端は作動軸51に結合されている。図8に示すとおり、外筒52にはリング部材61の一部が露出する窓孔62が形成されており、この窓孔62に、リング部材61の全周に亘って等間隔で設けられている穴63のうちの複数個が臨んでいる。これら複数個の穴63に図8で示すピン64を順次差し込み、抜き取ることを繰り返すによってリング部材61を一方向に回転させることにより、螺旋型ばね60の巻き込みがなされてこのばね60にばね力が蓄圧され、一つの穴63に差し込んだピン64をそのまま残すことにより、ピン64が窓孔62の周縁部に係止されるため、螺旋型ばね60のそのときの蓄圧力が維持される。
【0039】このような状態になっているときに、出入口1を閉じていたドア本体10を開くと、外筒52は揺動筒部材7と共に作動軸51を中心に一方向(螺旋ばね60を巻き込む方向)に揺動することになり、ドア本体10から手を離すと、ドア本体10は螺旋型ばね60の蓄圧力で自動的に閉じることになる。このときのドア本体10の自閉力の大きさは、螺旋型ばね60に蓄圧されているばね力の大きさに応じたものとなる。
【0040】したがって、リング部材61をピン64で回転させる角度量によってドア本体10の自閉力の大きさを決めることができ、リング部材61は、ドア本体10の自閉力の大きさを調整するための自閉力調整部材になっている。
【0041】また、リング部材61の穴63からピン64を抜き取った場合には、リング部材61は外筒52に対し自由状態となって螺旋型ばね60の蓄圧力が開放されるため、このときには、ドア本体10を自閉力が消滅した手動操作式のものとすることができる。
【0042】図9に示すように、作動軸51の上端には中間部材65を介して筒状の外部材66は結合され、外筒52に対して回転自在になっているこの外部材66の内部には同じく筒状の内部材67が嵌合され、これらの外部材66と内部材67は互いに形成されている螺旋歯66A,67Aで噛合している。また、内部材67の内部には、外筒52にピン68で結合されているガイド部材69の円柱部69Aが挿入され、この円柱部69Aと内部材67はセレーション係合している。このため、内部材67とガイド部材69は、作動軸51を中心とした回転方向には一体化され、作動軸51の軸方向には摺動自在である。
【0043】したがって、ドア本体10を開閉動させ、これにより揺動筒部材7と共に外筒52を作動軸51を中心に揺動させた場合には、螺旋歯66A,67Aで外部材66に噛合している内部材67は上下動する。螺旋歯66A,67Aの螺旋方向は、ドア本体10を開けたときには内部材67が下降し、ドア本体10を閉じたときには内部材67が上昇する方向である。
【0044】内部材67の内部には、ガイド部材69の円柱部69Aの下方において弁部材70が固定されている。この弁部材70には上下方向に貫通したオリフィス71が形成され、このオリフィス71にはボールによる弁体72が配置されている。これらのオリフィス71と弁体72との関係は、弁部材70が下降したときには、外筒52の内部に充填されている作動軸のうちの弁部材70より下側の作動軸が弁体72を押し上げるが、この弁体72はオリフィス71を完全には閉塞せず、このため、作動軸がオリフィス71を通過して弁部材70の上側へ自由に流入でき、一方、弁部材70が上昇したときには、弁部材70より上側の作動軸が弁体72を押し下げ、弁体72がオリフィス71を完全に塞ぐものとなっている。
【0045】外筒52の上端から突出しているガイド部材69の上面からは長軸部材75が挿入され、この長軸部材75の上端には長軸部材75を回転操作するための円板部材76が取り付けられている。長軸部材75の中間部分には、ガイド部材69の円柱部69Aの中心部に形成されている雌ねじに螺入された雄ねじ部75Aが設けられているため、円板部材76を回転させると、その回転方向に応じて長軸部材75は上下方向に移動する。雄ねじ部75Aの下部は末広がり状のテーパ部75Bとなっており、このテーパ部75Bは、弁部材70の中心に形成されている貫通孔77に挿入されている。
【0046】以上のことから、弁部材70が下降したとき、言い換えると、ドア本体10を開けたときには、弁部材70より下側の作動軸は、オリフィス71及びテーパ部75Bと貫通孔77との間の隙間を通って弁部材70の上側に流入するため、ドア本体10を抵抗感を感じることなく開くことができる。そして、ドア本体10から手を離すと、前述のとおりドア本体10は自閉装置50の螺旋型ばね60の蓄圧力で自閉することになるが、このときには、弁部材70は上昇するため、オリフィス71は弁体72で塞がれ、弁部材70より上側の作動軸は、テーパ部75Bで開口面積が小さくなっている貫通孔77を絞られながら通過して弁部材70の下側に流入するため、ドア本体10の自閉速度は、このときの作動軸の絞り量に応じたものとなる。
【0047】また、前記円板部材76を回転操作すると、長軸部材75が上下動するため、この操作を行った回転方向と回転量にしたがってテーパ部75Bが挿入された貫通孔77の開口面積が変化し、この結果、ドア本体10の自閉速度が変更される。このため、円板部材76は、ドア本体10の自閉速度を調整するための自閉速度調整部材となっている。
【0048】以上の構造、作用となっている自閉装置50が内部に収納されている揺動筒部材7には、図7に示されているように、上下2個の開孔部である窓孔80,81が形成され、下側の窓孔80の位置は、自閉装置50の自閉力を調整するための被操作部材である前記リング部材61の位置と対応し、上側の窓孔81の位置は、自閉装置50の自閉速度を調整するための被操作部材になっている前記円板部材76の位置と対応している。
【0049】また、これらの窓孔80,81は揺動筒部材7における出入口1側の側面、すなわち、出入口1を閉じているときのドア本体10の端面10Bと対面する揺動筒部材7の側面7A(図3及び図7を参照)に形成されている。また、図7に示されているとおり、これらの窓孔80、81には、通常時、取り外し自在な蓋82,83が被せられている。
【0050】以上のよう構成されている本実施形態のバランスドアでは、外枠組み2の組み立てや揺動筒部材7への自閉装置50の収納等の作業が終了してバランスドアの現場での施工を終えた後に、あるいはバランスドアを使用しているときに、自閉装置50の自閉力を調整することが必要になった場合には、ドア本体10を開けて任意なドアストッパーで止める。これにより、ドア本体10の端面10Bで隠されていた揺動筒部材7の上記側面7Aが外部に露出する。次いで、蓋82を取り外して窓孔80から自閉装置50のリング部材61を露出させ、このリング部材61の穴63に前述のとおりピンを順次差し込み、抜き取る作業を繰り返すことによりリング部材61を回転させる。これにより、ドア本体10の自閉力を調整することができる。また、リング部材61の穴63に差し込んでいたピンを抜き取ってリング部材61を外筒52に対し自由状態とすることにより、前述のように、ドア本体10を自閉力が消滅した手動操作式とすることができる。
【0051】また、ドア本体10の自閉速度を変更する場合には、蓋83を取り外して窓孔81から自閉装置50の円板部材76を露出させ、この円板部材76を回転させる。これにより、ドア本体10の自閉速度が調整される。
【0052】このように本実施形態によると、自閉装置50を揺動筒部材7の内部に収納しても、揺動筒部材7には窓孔80,81を設けたため、これらに窓孔80,81を通して自閉力、自閉速度を調整するためのリング部材61、円板部材76を操作できるようになり、揺動筒部材7の分解等を行わなくてもよいため、作業を簡単、迅速に行える。
【0053】また、窓孔80,81が形成されている揺動筒部材7の側面7Aは、ドア本体10が出入口1を閉じている通常時には、ドア本体10の端面10Bと対面していて隠されているため、外観を良好とすることができる。
【0054】さらに、窓孔80,81には開閉自在な蓋82,83が設けられ、通常時に蓋82,83で窓孔80,81は塞がれているため、ドア本体10を開けることにより、窓孔80,81が形成されている揺動筒部材7の側面7Aを外部に露出させても、第三者が誤ってリング部材61、円板部材76を操作することを防止できる。
【0055】
【発明の効果】本発明によると、揺動中心部材の内部に自閉装置を収納しても、自閉装置についての作業を簡単、迅速に行えるという効果を得られる。




 

 


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